1: ◆g4ztlCLZujAJ 2016/04/28(木) 17:06:19.05 ID:SDxeilpb0
小鞠「馬鹿って…!馬鹿って言った方が馬鹿なんじゃん!」

夏海「その発想が馬鹿なんだよ!姉ちゃんなんか知るか!背縮め!120センチまで縮め!」

小鞠「夏海の身長が縮め!」

雪子「なにドタバタしてんのさ!もう夜なんだから静かにしなさい!」

夏海「だって姉ちゃんが…」

小鞠「だって夏海が…」

雪子「どっちが悪いとかいいから、もう寝なさいな」

夏海「聞いてよ母ちゃん!姉ちゃんがウチが大事に飼ってたカブトムシを殺したんだよ!」




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引用元: 夏海「姉ちゃんのバカ!!」 


 

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2: ◆g4ztlCLZujAJ 2016/04/28(木) 17:07:55.72 ID:SDxeilpb0
小鞠「だってあんたがカブトムシを私の肩に乗っけたりするからビックリして転んだんじゃん!しかもちゃんと謝ったのに!カブトムシには悪いけど自業自得じゃん!」

夏海「でもあそこまですることないじゃん!転んだ後に手でカブトムシはたくなんて!」

小鞠「それは悪いと思ってるけど…まさか死んじゃうとは思ってなくて…」

夏海「あのカブトムシはめちゃくちゃ苦労して捕まえたんだよ!毎日ちゃんと餌もあげて大事にしてたのに…」

小鞠「だから…ごめんって謝ったじゃん…」

夏海「だって!すごい大事に…育ててたんだよ…名前までつけてさ…うっ…蔵王丸ぅ…」ポロポロ

小鞠「うぅ…」

雪子「夏海…」

夏海「うぅっ…ウチもう寝るよ…」

3: ◆g4ztlCLZujAJ 2016/04/28(木) 17:09:12.35 ID:SDxeilpb0
小鞠「夏海…私が悪かったから…もう泣かないでよ…」

夏海「う、ウチも…ちょっと騒ぎ過ぎた…ごめん…」

小鞠「……うん…明日さ!カブトムシ取り行こ!」

夏海「……うん。蔵王丸のお墓も作ってあげなきゃだね」

ウチは越谷夏海。中学1年。ウチには姉ちゃんと兄ちゃんがいる。こんな感じで姉ちゃんと喧嘩することも多いけどなんだかんだで姉ちゃんとは仲がいい。喧嘩するほど仲がいいというのはよく言ったものだと思う。

4: ◆g4ztlCLZujAJ 2016/04/28(木) 17:10:41.96 ID:SDxeilpb0
~約1ヶ月後の学校~

夏海「ってことが夏休み中にあってさ、あの時は確かにウチが悪かったのに姉ちゃんに気ぃ使わせちゃってさ。カブトムシも結局一緒に取りに行ってくれたんだよ。姉ちゃん虫苦手なのにさ」

蛍「そんなことがあったんですね」

夏海「そこでちょっと夏海ちゃんは考えた。そろそろ姉ちゃんの誕生日なんだよね。だからその…みんなで姉ちゃんにサプライズ誕生パーティみたいのをお詫びで開こうかなぁって…まぁ、結果的にウチの罪滅ぼしに付き合ってもらっちゃう形になるんだけど…」

れんげ「パーティやるん?!ウチパーティやりたいん!」

蛍「いいですね!私もやりたいです!きっと先輩も喜んでくれますよ!」

夏海「だといいんだけどね。兄ちゃんもいいかな?」

卓「…」コクッ

夏海「よしっじゃあやるか!勿論この話は絶対に姉ちゃんに言っちゃダメだよ」

一同 コクッ

5: ◆g4ztlCLZujAJ 2016/04/28(木) 17:11:50.07 ID:SDxeilpb0
蛍「あっ…先輩トイレから戻って来ましたよ!」

夏海「おおっと」

小鞠「ん?なんか夏海隠してない?」

夏海「え、え?別に何も隠してないけど」

小鞠「怪しいなぁ…あんたがそう言う時は大体イタズラ仕掛けてる時だし…机の中になんかいれたんじゃ」

蛍「先輩!夏海先輩は何もしてませんでしたよ!」

小鞠「え?そうなの?まぁ机の中には何も仕掛けられてなかったし、他にも異常はない…ね」

夏海「も~こまちゃんは疑り深いんだからぁ…そんなんだから背のびないんでちゅよ?」

6: ◆g4ztlCLZujAJ 2016/04/28(木) 17:13:04.72 ID:SDxeilpb0
小鞠「関係ないでしょ背が伸びないこととは!大体いつも疑われるようなことしてるのが悪いんじゃん。あとその言い方ムカつく」

夏海「ごめんごめん怒んないでよこまちゃん」

小鞠「ったくぅ…」

~放課後~

小鞠「じゃ、また明日ね。蛍」

蛍「はい。それではまた明日」

夏海「れんちょん、今から駄菓子屋いかない?」

れんげ「行くーん」

小鞠「私も行きたいけど、今日は私だけ宿題多いからなぁ…仕方ない、断念するよ」

夏海「大変ですなぁ中学2年生は」

7: ◆g4ztlCLZujAJ 2016/04/28(木) 17:14:07.10 ID:SDxeilpb0
小鞠「あんたも来年は私と同じ思いするんだからそう言ってられるのも今のうちだよ」

夏海「はいはい、じゃウチらは駄菓子屋行くからここで」

小鞠「変なイタズラグッズとか買ってこないでよ?」

夏海「買わないって、安心して宿題してな姉ちゃんは」

小鞠「本当かな?ま、れんげがいるし、ちゃんと見張っててもらお」

れんげ「任せてください、見張りには自信がありますん!」

小鞠「任せたよーじゃ、バイバイ」

夏海「うぃー」

れんげ「こまちゃん行けなくて可哀想なんな」

8: ◆g4ztlCLZujAJ 2016/04/28(木) 17:15:18.96 ID:SDxeilpb0
夏海「いや、これで良いんだよ。姉ちゃんの宿題が多いのは知ってたからあえて今日にした。パーティの為にね」

れんげ「なんと!策士なんな!流石なっつん!」

夏海「いやぁそれほどでもあるけどねぇ…///」

~駄菓子屋~

ガラガラガラガラ
夏海「駄菓子屋~売り上げに貢献しに来たぞ~」

れんげ「にゃんぱすー」

9: ◆g4ztlCLZujAJ 2016/04/28(木) 17:16:31.37 ID:SDxeilpb0
楓「客とはいえその言い方は腹がたつな夏海」

夏海「まぁまぁそう怒りなさんな。でさ、駄菓子屋に質問なんだけどね」

楓「なんだ?くだらん質問なら答えんぞ」

夏海「姉ちゃんが好きな駄菓子ってわかる?」

楓「小鞠のか?なんだ、いきなりどうした夏海。いつもなら小鞠が嫌がりそうなものとか聞いてくるのに」

夏海「実は…」

10: ◆g4ztlCLZujAJ 2016/04/28(木) 17:17:39.83 ID:SDxeilpb0
~数分後~


楓「なるほど、夏海にしては良い考えじゃないか。夏海にしては」

夏海「なにその言い方?!そんなウチがいつもまともなことを言わないt…」

楓「言わないじゃないか」

夏海「うっ…早いな…まぁとにかくこういうわけだから教えて欲しいんだけど」

楓「そうだな…こういうキャ○ツ太郎とかスナック系のをよく買うなあいつは」

夏海「なるほど。じゃあそれ箱でちょうだい」

れんげ「ウチはこれが欲しいーん!」

12: ◆g4ztlCLZujAJ 2016/04/28(木) 17:18:38.31 ID:SDxeilpb0
楓「毎度。その…良い誕生会にしてやれよ」

夏海「へぇ~駄菓子屋にしては良いこと言うじゃん駄菓子屋にしては」

楓「関節キメたあとにタニシ食わすぞ」

夏海「スンマセン!もうお菓子も買ったので帰らせていただきます!」

楓「ったく」

れんげ「ばいばいなん駄菓子屋」

楓「おう、気をつけて帰れよ」

13: ◆g4ztlCLZujAJ 2016/04/28(木) 17:20:24.80 ID:SDxeilpb0
~翌日の学校~

夏海「よし、姉ちゃんは兄ちゃんと一緒にかずねぇの教材運びを手伝っている…ほたるん、れんちょんこっち来て!」

蛍「はい」

れんげ「はーい」

夏海「姉ちゃんの誕生日まであと3日でしょ?誕生日プレゼントとかはもう用意できてる?」

蛍「私は今日お母さんと町まで出掛けるのでその時に買ってきます」

れんげ「ウチはもう用意してるん!きっとこまちゃんも喜んでくれるん!」

14: ◆g4ztlCLZujAJ 2016/04/28(木) 17:21:23.12 ID:SDxeilpb0
夏海「そっか。兄ちゃんにも昨日こっそり聞いたんだけど兄ちゃんはもう用意してあるらしい」

蛍「3日後となると月曜日ですね。土日の間でパーティの飾り付けとかを買いに行くのはどうですか?駄菓子屋さんにちょっとした飾り付け用グッズとかも置いてありましたし」

夏海「そうだね。じゃあ明日3人で駄菓子屋行こう。姉ちゃんは上手く巻いとくから。あとほたるんに頼みがあるんだけどさ。月曜日ウチと兄ちゃんとれんちょんで飾り付けしとくから姉ちゃんの足止めお願い」

蛍「はい!わかりました」

れんげ「こまちゃんびっくりするのんな」

ガラガラガラガラ

一穂「ごめんねぇちょっと遅れちゃった~、小鞠と兄ちゃんありがとね。さて、じゃあ授業始めますかぁ」

15: ◆g4ztlCLZujAJ 2016/04/28(木) 17:22:50.08 ID:SDxeilpb0
~3日後の放課後~

夏海「オペレーション…スタートッ!」

小鞠「はぁ?どしたの急に」

蛍「あっ先輩!ちょっと付き合って貰えませんか?行きたいところがあって…」

小鞠「え?行きたいところ?うん…まぁいいけど」

夏海「じゃあほたるん達はここでお別れだね」

れんげ「短い間だったけど楽しかったん…」

小鞠「そんな永久の別れじゃないんだから…夏海たちは来ないの?」

夏海「ウチとれんちょんはちょいと用事がありまして…」

17: ◆g4ztlCLZujAJ 2016/04/28(木) 17:24:03.75 ID:SDxeilpb0
小鞠「ふぅん…じゃ、行こうか蛍」

蛍「はい!(先輩後は頼みましたよ!)」

夏海「じゃーねー(任せてほたるん!いい飾り付けしてきますから!)」

~越谷家~

夏海「母ちゃん!料理の準備はできてる?」

雪子「もうすぐだよ」

夏海「うしっ、じゃあ兄ちゃんれんちょん飾り付けしよう!」

れんげ「ラジャー!」

夏海「これをこうして…と」

れんげ「見てくださいなっつん。小吉さんをぶら下げてみたん!これでこまちゃんも喜んでくれるはずですん」

18: ◆g4ztlCLZujAJ 2016/04/28(木) 17:24:49.69 ID:SDxeilpb0
夏海「いや…ただ首吊ってるとしか思えないから…こまちゃん泣いちゃうから」

れんげ「そ、そんな…これは大成功だと思ったのん」

夏海「兄ちゃんは?って兄ちゃんすげぇ!!」

れんげ「どうしたん?」

夏海「折り紙で猫の顔めちゃくちゃ作ってる!これなら姉ちゃん喜びそうだよ!さっすが兄ちゃん!」

卓「…///」

19: ◆g4ztlCLZujAJ 2016/04/28(木) 17:25:58.29 ID:SDxeilpb0
~一方蛍側~

蛍(先輩が家に来て欲しいって言った時間は6時半…後30分か…)

小鞠「もう6時だね。そろそろ帰ろっか」

蛍「…!先輩!実はもう1つどうしても先輩と行きたいところがあって…」

小鞠「んーでも遅いし…お母さん達心配するよ?」

蛍「あと少しだけお願いします!(ここから先輩の家まで歩いて約15分…あと15分稼げば…)」

小鞠「んーじゃああと少しだけね。15分くらい」

蛍「はい!ありがとうございます!」

20: ◆g4ztlCLZujAJ 2016/04/28(木) 17:26:52.15 ID:SDxeilpb0
~越谷家~

夏海「よっしゃあ飾り付け出来たぁ!あとは料理完成を待つだけ。姉ちゃん来るまであと10分くらいかな?」

雪子「出来たよ~並べるの手伝ってくれない?」

夏海「おっ噂をすればぁ!はいはい、今行きますよ~」

れんげ「ウチもお手伝いするーん!」

~一方蛍側~

蛍「今日は付き合ってもらっちゃってすみません。」

小鞠「ううん!いいよいいよ。楽しかったし!蛍と色んなとこ行くの結構久々だったかも」

蛍「そういえばそうですね。あっもう6時20分近くなんで帰りましょっか」

小鞠「うん。蛍は反対側だよね。じゃ、また明日!バイバーイ」

21: ◆g4ztlCLZujAJ 2016/04/28(木) 17:27:41.13 ID:SDxeilpb0
蛍「はい!(ここで帰ったように見せかけて後をつけてけばいいんだよね…)」

小鞠(あっ、そういえば今日私誕生日じゃん…結局お兄ちゃんも夏海もれんげもおめでとうって言ってくれなかったな。まぁ蛍は今年転校したばかりだから仕方ないけど。そういえばお母さんも…)

ガラガラガラガラ…

パァァァァァァァン!!

小鞠「うわっ!?な、何ぃ?!」

夏海「誕生日おめでとう!姉ちゃん」

れんげ「こまちゃんお誕生日おめでとうなのん!」

小鞠「夏海…れんげ…」

蛍「おめでとうございます先輩」

小鞠「わっ!蛍?!なんで、帰ったんじゃ…」

22: ◆g4ztlCLZujAJ 2016/04/28(木) 17:28:39.77 ID:SDxeilpb0
夏海「実はこまちゃんのためにわざわざ夏海ちゃんが誕生パーティ開いてあげようと思ってね」

蛍「私たちはそれに協力したんです」

夏海「1ヶ月前にさ、カブトムシのことで喧嘩したじゃん…そのとき姉ちゃんわざわざウチのために虫苦手なのに一緒に取り行ってくれたでしょ?その恩返しと言いますか…」

小鞠「あのときは私も悪かったし…そのためにわざわざ開いてくれたの?」

夏海「そ!…まぁ上がってくださいよ!色々準備したからさ」

小鞠「う、うん」

蛍「わぁ!飾り付け凄いですね!」

小鞠「うん!この猫のやつ可愛い!」

れんげ「それはにぃにぃが頑張って作ってたのん!」

23: ◆g4ztlCLZujAJ 2016/04/28(木) 17:29:33.05 ID:SDxeilpb0
小鞠「お兄ちゃんが?そうなんだ…流石お兄ちゃん!」

卓「…///」

小鞠「っていうか料理も凄いいっぱいあるね!お母さんが作ってくれたの?」

雪子「そうだよ。珍しく夏海がいいこと言うもんだから張り切っちゃったよ」

小鞠「みんな…ありがとう…!」

夏海「まぁ、まずは料理を楽しみましょうよ!」

れんげ「食べるーん!」

蛍「いただきます!」

24: ◆g4ztlCLZujAJ 2016/04/28(木) 17:30:32.03 ID:SDxeilpb0
~1時間後~

小鞠「あ~美味しかった!お母さんのこんな手の込んだ料理久々だよ」

雪子「何言ってんの、私の料理はいつも手が込んでるじゃない。そういうことは自分がまともに料理を作れるようになったらいいなさいな」

夏海「さぁ食事も楽しんだことですし!プレゼントターイム!」

小鞠「えっ…もしかしてみんなプレゼント用意してくれてるの?!」

夏海「もち!みんなそれぞれ用意してるから!」

蛍「じゃあ私から…これ、先輩と一緒にデパート行ったときに先輩が欲しいって言ってた服です」

小鞠「うそ?!これ買ってくれたの?!高かったんじゃないの…?」

蛍「まぁそれなりにしましたけどお年玉を使って買いました」

小鞠「ありがとう蛍ぅ…凄い嬉しいよ!」

25: ◆g4ztlCLZujAJ 2016/04/28(木) 17:31:29.94 ID:SDxeilpb0
蛍「良かった~喜んでくれて…(先輩のこの顔が見てただけで嬉しい!)」

卓「…」(袋を差し出す)

小鞠「これ…私が欲しいって言ってたDVD!ありがとうお兄ちゃん!」

夏海「ウチはこれ。駄菓子屋に聞いて好きそうなお菓子買ってきたんだけど…なんかみんな結構高いのだからあんまり嬉しくないかもだけど…姉ちゃんのために買ったんだ」

小鞠「キャ○ツ太郎だ!しかも箱?!いいのこれ?!」

夏海「小遣い的にこれになっちゃったけど…」

小鞠「うんうん!凄い嬉しい!食べ放題じゃん!今度一緒に食べよっ!夏海!」

夏海「うん…そんなに喜んでくれたなら買った甲斐あったかな!はははっ!」

26: ◆g4ztlCLZujAJ 2016/04/28(木) 17:32:14.22 ID:SDxeilpb0
れんげ「ウチはこまちゃんのためにこれ作ったん」

小鞠「ありがとうれんげ!……って何これ?」

れんげ「ふっふーんこれはウチが作ったネコの縫いぐるみなのん。ほたるんに教えてもらいながら作ったん!」

小鞠「ね、猫だったんだ…言われてみれば猫かも…まぁ普通に可愛いからいいか。ありがと!部屋に飾っとくね!」

れんげ「是非でぃすぷれいしてほしいのん」

小鞠「……………みんな本当にありがとう…最高の誕生日だよ…」ポロポロ

れんげ「こまちゃん泣いてるん?」

小鞠「泣いてないっ!」

28: ◆g4ztlCLZujAJ 2016/04/28(木) 17:33:07.30 ID:SDxeilpb0
夏海「ありゃぁ涙脆いんだから姉ちゃんは…ではここで!夏海ちゃんサプライズ!姉ちゃんのアルバムを紹介しまーす!」

小鞠「なんでそれ持ってんの夏海!?」

夏海「姉ちゃんの部屋からこっそり持ってきた」

小鞠「いらんことをぉ…」

蛍「是非!是非見たいです!!!!」

夏海「まぁ焦るなほたるん。ではでは、開きましょうか」

小鞠「も~…恥ずかしいから嫌なんだけど///」

30: ◆g4ztlCLZujAJ 2016/04/28(木) 17:34:08.47 ID:SDxeilpb0
蛍(あぁ~小さい時の先輩も可愛いぃ////)

夏海「これ…」

雪子「あぁこれあんたが3歳で小鞠が4歳の時だね。小鞠がお姉さんだからって自分のおやつを半分分けてあげてた時の写真よ」

小鞠「私全然覚えてないなぁ」

夏海「ふ~ん…」ペラッ

小鞠「あーこれは覚えてる!あんたがオモチャ片付けないから代わりに私が片付けてたんだよね。懐かしい~」

夏海「あぁ~今のウチと変わってないなぁ」

33: ◆g4ztlCLZujAJ 2016/04/28(木) 17:35:31.55 ID:SDxeilpb0
雪子「アルバムにはないけど昔みんなで散歩してたときいきなり夏海の前に猫が飛び出してきて小鞠が夏海の前に立って猫から守ろうとしてたり、夏海が怪我した時とかも家から救急セット運んできて手当てしてくれたり…あんたは小鞠にすごくお世話になってたんよ?」

夏海「ウチ…全然覚えてないや…」ポロポロ

小鞠「あれぇ?夏海泣いてんの?」クスクス

夏海「な、泣いてないし!…でも…やっぱり姉ちゃんは姉ちゃんだね…ありがと。姉ちゃん」

小鞠「えぇ~…なんか気持ちわる~い」

夏海「なぁっ!ウチが珍しく感謝の気持ちを伝えたってのに!何その反応!」

小鞠「じゃあこれからは変にからかったりしないでね」

夏海「いや、それは約束できないから」

小鞠「なんでよ!」

ウチは越谷夏海。中学1年。ウチはやっぱり姉ちゃんが大好きだ。

~今回はここまで~