1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/11(土) 23:32:00.42 ID:W4mI0K9j0
~京子宅~


ピピピピピ

カチャッ


京子「う、うーん……むにゃむにゃ」zzz


ぴんぽんぴんぽんぴんぽんぴんぽんぴんぽん


京子「んー、なにいー?煩いなあ……」モゾモゾ


『京子ー、早く起きないと遅刻するよー』


京子「ゆいぃ?ちこくって……」カチャッ

時計「8:05分」

京子「ひえーーーーーーーーー!?」

引用元: 京子「今日から中学1年生!」 


 

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6: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/11(土) 23:37:41.90 ID:W4mI0K9j0
京子「ちょ、嘘!誰だ目覚まし時計止めたの!」

京子「い、急いで用意しないと……!」

京子「ぱ、パジャマ脱いで、髪を……って、何だこの寝ぐせー!」

京子「もう!もうー!」


私、歳納京子

ちょっとおっちょこちょいだけど、元気印の女の子

今日は朝からちょっとドタバタしてるけど、心はすっごくうっきうき!

だって私は

だって私は!


京子「ゆいー!お待たせー!」

結衣「……あの、京子、今日から中学生なの、覚えてる?」

京子「うん!」

9: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/11(土) 23:39:37.83 ID:W4mI0K9j0
京子「ゆい、早く行こうよ!中学校!」

結衣「え、お、おい、そのまま行くのか!?」

京子「当然!時代は私達を待っててくれないんだよ!」ピュー

結衣「え、ま、まあ、京子がそう言うのなら、別にいいんだけど……」

京子「中学生活の第一日目、楽しみだね!」

結衣「あ、ああ……」

12: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/11(土) 23:42:19.10 ID:W4mI0K9j0
~七森中学校門~


ザワザワザワザワ


京子「へー、ここが七森中学かあ!」

結衣「///」

京子「小学校とは違って、何か大人っぽい雰囲気するよね!結衣!」

結衣「あ、ああ、そうだな///」

京子「結衣、どうしたの?緊張してるの?」

結衣「い、いや、あの、京子、気付いてないの?みんな見てるんだけど///」

京子「へ?」

京子(そういえば、みんな私と結衣を見てるなあ……)

京子(何でだろ、あ、美少女だからか?美少女が2人いるからか?)

13: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/11(土) 23:45:21.30 ID:W4mI0K9j0
京子(結衣は、クールなように見えて恥ずかしがり屋さんな所があるからなあ)

京子(私がちゃんと引っ張ってあげないと……)

京子「結衣、そんな緊張しなくても大丈夫!ちゃんとかわいいからさ!」

結衣「な、なに言ってるのお前///」

京子「あんま、気にしないで、ほら、クラス一覧見に行こう?」グイッ

結衣「お、おい、引っ張るなっ///」


中学生活の第一歩、クラス別け!

どんなクラスメイトが居るのかな?

結衣と同じくらいになれればいいんだけど!

15: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/11(土) 23:51:41.22 ID:W4mI0K9j0

ザワザワザワザワザワザワ


京子「お、結衣、あそこでクラス別けが張り出されてるみたいだよ?」

結衣「あ、ああ、そうみたいだな///」チラチラ

京子「もう、結衣、そんなチラチラ見なくても、私は傍にいるよ?」

結衣「そ、それは、判ってるよ///」

京子「変な結衣ー」


京子「えーと、歳納京子と船見結衣は……あ、あった!」

結衣「え、ど、どこ///」チラチラ

京子「2人とも1-5だって!やったー!」ダキッ

結衣「ちょ、京子///」

京子「2人で一緒のクラスだよ!これから一年一緒なんだよ♪」ギュッギュッ

結衣「わ、わかったから、京子、わかったからあ///」

18: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/11(土) 23:56:41.93 ID:W4mI0K9j0
京子「ほら、一緒に1-5教室に行こう!」

結衣「う、うん///」

京子「結衣、本当にどうしちゃったの?熱でもあるの?」

結衣「ちょ、あ、あんまり、近づくなって///」

京子「うーん、折角の中学初日なのに、結衣が元気ないと何かションボリしちゃうよ……」

結衣「い、いや、あの、元気がないわけじゃないから、た、ただ、京子の、その、ね///」

京子「え?」

結衣「そ、その、ふ、服装が///」


キーンコーンカーンコーン


京子「うわ!チャイムなっちゃった!急ごうよ!結衣!」

結衣「え、あ、うん///」

19: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/12(日) 00:01:56.50 ID:eP+hYXxl0
~1-5教室~


ザワザワザワザワザワザワ


京子「ふー、ギリギリ間に合ったね、結衣」

結衣「あ、ああ、そうだな///」

京子「うーん、けど、何だろ、まだみんなの視線を感じる気がする……」

結衣「気がするんじゃなくて、あの、本当に皆見てるんだよ///」

京子「え?ひょっとして、私達が美少女だから?」

京子「けど、美少女って言えば、ほら、窓際のポニテの女の子とかもめちゃくちゃ可愛くない?」

結衣「い、いや、美少女だからとかそういう理由じゃなくて///」

京子「え?」

21: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/12(日) 00:02:48.44 ID:eP+hYXxl0
結衣「京子だけがピンポイントで見られてるんだよっ///」

京子「わ、私が?なんで?」

結衣「そ、そりゃ、あれだよ、お前の服装が///」


教諭「はい、みなさん、これからホームルームをはじめますよ」


京子「うわっ、先生来た!結衣、その話は後でね!」

24: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/12(日) 00:12:21.30 ID:eP+hYXxl0
教諭「はい、諸連絡はこれで終わります」

教諭「あとは自己紹介ですが……私、ちょっと眼鏡を忘れてきましたので、みなさんの顔がぼやけて殆ど見えません」

教諭「ですから、そちらの席の子から順番に自己紹介をお願いします」




結衣「船見結衣です、趣味は特にありません、宜しくお願いします」

京子(うわあ、結衣、平凡な自己紹介だなあ……)

京子(私はどうしよう、ココはあえて結衣みたいな没個性の自己紹介で行くのも手だけど)

京子(……ん?)

綾乃「……」カチンコチン

京子(窓際の例のポニテの子、凄く硬くなってるなあ、あんなんじゃ、自分の名前もちゃんと言えないんじゃないかな……)

京子(よし、じゃあここは私が道化を演じて、あの子の緊張を解いてあげよう!)


27: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/12(日) 00:18:24.46 ID:eP+hYXxl0
教諭「では次の人」

京子「はい!」ガタンッ


ザワザワザワザワザワザワザワザワザワ


京子「私の名前は歳納京子!このクラスは私が〆る!文句がある子かかかってこい!」


シーーーーーーーン


京子(あれ、滑ったかな……まあいいか)

京子(滑ったら滑ったで、後の子の自己紹介の難易度は下がるだろうしねー)

28: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/12(日) 00:18:40.73 ID:eP+hYXxl0
教諭「元気な子でしたね、では次の人」


ザワザワザワザワザワザワザワザワザワ


京子(うう、けど、皆の視線が痛い……)

京子(結衣、結衣、助けて)チラチラ

結衣「///」プイッ

京子(結衣?)

31: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/12(日) 00:23:23.87 ID:eP+hYXxl0

~休み時間~

京子「結衣~さっきは酷いよ、どうして無視したのさ~」

結衣「ご、ごめん///」

京子「まあいいけどさ……」

綾乃「あ、あの!」

京子「ほえ?」

綾乃「あ、あの、さっきは、その、ありがとうね///」

京子「え?」

綾乃「わ、わざと、あんな自己紹介してくれたんでしょ?お陰で、自己紹介しやすくなったから、あの///」

京子「え、あ、うん……どういたしましてっ」

綾乃「そ、それだけだから、じゃあね///」ピューッ

京子「あー……行っちゃった」

32: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/12(日) 00:24:47.72 ID:eP+hYXxl0
~廊下~

綾乃「はあ、はあ、はあ、い、言えた、なんとかお礼言えた///」

綾乃「ほ、本当は、友達第一号になって貰いたかったけど、流石にそれは無理だわ///」

綾乃「と、というか、あの子///」

綾乃「えーと、歳納京子さん、だったかしら///」

綾乃「あの子、どうしてあんな格好で///」

34: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/12(日) 00:29:18.78 ID:eP+hYXxl0
京子「えへへ、けど、あの子可愛い子だったよね、友達になってくれないかなあ♪」

結衣「///」コソコソ

京子「え、結衣、何処に行くのさ」

結衣「え、あ、ちょっとトイレへ///」

京子「えー、トイレ行くんなら私も一緒に行くって!」

結衣「い、いいよ、一人でいけるから///」

京子「……結衣?」

結衣「じゃ、行って来るから京子はちょっと教室で待ってて///」

京子「……」

35: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/12(日) 00:32:06.14 ID:eP+hYXxl0


ザワザワザワザワザワザワ


京子(結衣、どうしたんだろ、何時もはトイレ行く時も誘ってくれるのに)

京子(それに、ずっと様子がおかしいし)

京子(私、何か悪い事したのかな)

京子(それとも、小学生の頃の友達関係を引き摺らずに、中学では新しい友達を作りたいって事かな)

京子(わたし、結衣にとって、邪魔なのかな……)


ザワザワザワザワザワザワザワ


京子(うるさいな、何で皆私を見てるの?なんで私の事をコソコソ話題にしてるの?)

京子(私、何かした?確かに変な自己紹介はしちゃったけど、その前から皆私の事見てたよね?)

37: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/12(日) 00:36:05.25 ID:eP+hYXxl0
京子(なんだろう、楽しい中学生活初日のはずなのに、何か凄く気分が落ち込んじゃった……)

結衣「た、ただいま///」

京子「……」

結衣「京子?」

京子「あの、結衣?」

結衣「な、なに///」

京子「わ、私の事、嫌いになったの?」

結衣「え、え?」

京子「さっきから、私の事、ちゃんと見ないし、トイレにも連れて行ってくれないし」

京子「私何か悪い事、したのかなって、あははは」

結衣「京子……」


40: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/12(日) 00:39:08.80 ID:eP+hYXxl0
結衣「京子は、その、悪くないよ///」

京子「結衣、じゃあちゃんと私を見て、眼を逸らさないで」

結衣「わ、わかった、判ったから///」

結衣「///」ジー

京子「……結衣」

結衣「な、なに///」ジー

京子「私達、友達だよね?」

結衣「あ、当たり前だろ///」

京子「じゃあ、じゃあもう、一人で私を置いてかないで」

結衣「……うん、判った、じゃあ、次の休み時間、トイレ行こう///」

京子「ん、よろしい!」ニコ


ザワザワザワザワザワザワザワザワ

41: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/12(日) 00:41:15.04 ID:eP+hYXxl0
~次の休み時間~

京子「~♪」

結衣「京子、あの、その、元気になって良かったよ///」

京子「なーに言ってんの!私はずっと元気だって♪」

結衣「そ、そっか///」

京子「ほほう、ここがトイレですな!」

結衣「う、うん///」

京子「ここが洗面器ですな!」

結衣「う、うん///」

京子「うん、可愛らしい京子ちゃんが……うつっ……て……え?」

43: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/12(日) 00:42:00.96 ID:eP+hYXxl0



京子「肌色京子ちゃん?」




44: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/12(日) 00:43:56.99 ID:eP+hYXxl0
京子「え、待って、ちょっと朝の回想をしようか」


『ちょ、嘘!誰だ目覚まし時計止めたの!』

『い、急いで用意しないと……!』

『ぱ、パジャマ脱いで、髪を……って、何だこの寝ぐせー!』

『もう!もうー!』


京子「もう一度」


『ぱ、パジャマ脱いで、髪を……って、何だこの寝ぐせー!』


京子「もう一度」


『ぱ、パジャマ脱いで』


京子「あ」

47: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/12(日) 00:44:34.76 ID:eP+hYXxl0




京子「ぱじゃま脱いで、それっきり服着てないや」