1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/12(日) 09:40:49.00 ID:wBH9/rMzO
シンジ「よかったら今度の土曜日、一緒に映画でも見に行きませんか、っと」カチカチ

シンジ「二人並んで映画を見て、て、手なんか繋いだりして・・・へへ」

シンジ「映画が終わったら一緒に料理を作ったりしたいな、なんて」カチカチ

シンジ「これで部屋に二人っきりに・・・」

シンジ「・・・・・・送信」チャラーン



シンジ「よし・・・綾波の予定が空いてるといいk」

ドガシャーン!

シンジ「っ!?」ビクッ

シンジ「アスカの部屋から・・・?なに騒いでるんだろあのドイツ人。いや国籍はアメリカなんだっけ」

シンジ「はぁ・・・もうちょっと日本文化を理解して欲しいよ」

チャラーン

シンジ「っ!」カチッ

From:アスカ
Re:今度の土曜日
べつにいいけど

引用元: シンジ「綾波へのメールを間違えてアスカに送った」 


 

25: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/12(日) 09:50:49.71 ID:wBH9/rMzO
シンジ「・・・・・・あれ?」カチカチ

To:アスカ

シンジ「・・・・・・」

シンジ「・・・間違え・・・た・・・」

シンジ「どうしよう・・・正直に間違えたって言うしか・・・うーんでも怒りそうだし」


10分後

シンジ「どうしよう・・・」

ガラッ
アスカ「・・・」

シンジ「あ、アスカ!?どうしたの」

アスカ「人がオッケーって言ってあげたのになんでメール返さないわけ!?」

シンジ「い、いやそのことなんだけど」

アスカ「で?」

シンジ「実はあの、言いにくいことなんだけど」

アスカ「ごちゃごちゃうるさいわね!待ち合わせは何時なの!?場所は!?」

41: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/12(日) 09:58:27.68 ID:wBH9/rMzO
シンジ「ごめん!実は綾波に送ろうとしたメールを間違えてアスカに送っちゃったんだ!」

シンジ「だから今回のことはなかったことに」

アスカ「・・・・・・」

シンジ「ほんとにごめん。でもアスカだって僕と映画なんて嫌でしょ?」

アスカ「・・・・・・」

バタン

シンジ「殴られるかと思ったけど、よかったあんまり気にしてないみたいで。メールじゃなくて今度は電話しよう!」

プルルルル

シンジ「あ、綾波?今度の土曜日なんだけどさ」



終わり

202: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/12(日) 15:01:24.12 ID:XdtdmkCq0
シンジ「一緒に・・・・・・(略)」

綾波「ごめんなさい。その日は検査があるの・・・」

シンジ「そうなんだ・・・。いや、気にしないで良いよ」

シンジ「・・・そ、そういえばさっきアスカにさ!(略)」

綾波「・・・そう。碇君は、二号機パイロットと行くべき」

シンジ「で、でも僕は・・・」

綾波「行くべき」

シンジ「はい・・・」

206: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/12(日) 15:08:36.30 ID:XdtdmkCq0
シンジ「確かに・・・ちょっと悪いことをしちゃったかも・・・」

シンジ「アスカも、僕に気を使ってOKしてくれたんだろうし・・・」

~ アスカの部屋 ~

コンコン

シンジ「アスカ・・・? いる?(静かだけど、居ないのかな)」

コンコン

アスカ「・・・・・・何よ」

シンジ「なんだ、居るなら返事してよ・・・入って良い?」

ガラガラ

アスカ「ちょっと! まだ入って良いなんて言ってないじゃない!」

シンジ「あれ・・・? アスカ、目が赤い・・・?」

アスカ「・・・だから?」

シンジ「・・・(黙ってれば可愛いのに)」

アスカ「ちょっと! 何笑ってるのよバカシンジ!」

シンジ「ご、ごめん・・・僕笑ってた・・・?」

208: >>1が帰ってきたなら俺はこれで 2012/02/12(日) 15:17:03.85 ID:XdtdmkCq0
アスカ「笑ってたわよ、気味悪い・・・」

シンジ「ごめん・・・土曜日、やっぱり一緒にどうかな・・・」

アスカ「はぁ!? あ、アンタはお人形さんとデートするんでしょ!?」

シンジ「綾波は用事があるみたいで・・・」

アスカ「で・・・・・・? 私はその代わりってワケ?」ギロリ

シンジ「・・・・・・ごめん、嫌なら良いんだ」

アスカ「・・・・・・」イライラ

シンジ「・・・・・・」

アスカ「良いわよ・・・行ってあげるわ。フラれたアンタが可哀想だし」

シンジ「うん・・・・・・笑ってる・・・?」

アスカ「笑ってないわよ! バカじゃないの! ホントバカ!」

シンジ「そ、それじゃあ、土曜日は昼から映画ってことで・・・」

アスカ「そうね・・・楽しみにしてるわ・・・」

シンジ「う、うん・・・・・・え? 何か言った?」

アスカ「楽しみにしてるって言ったのよ! バカシンジッ!」   完

214: >>1には悪いが切りの良いとこまで 2012/02/12(日) 15:50:33.63 ID:XdtdmkCq0
~ デート当日、AM07:00 ~

ガラガラ

アスカ「映画行くわよ!」

シンジ「」ビクッ

アスカ「まだ寝てるわけ? 日本人って時間に正確なのが美徳の一つでしょ!?」

シンジ「あぅ・・・・・・い、今何時・・・?」

アスカ「七時」

シンジ「しっ、七時!? 夜の!?」ガバッ

シンジ「・・・あれ? え、映画って昼から行くんじゃ・・・」

アスカ「・・・・・・やっぱり考え直したのよ、昼は混むだろうし、早めに行くの。分かった?」

シンジ「うん・・・(眠い・・・)」

~ 第三新東京繁華街 ~

シンジ「ふわぁ~・・・・・・」

アスカ「何でっかい欠伸してるのよ!」バシッ

シンジ「痛いよっ!」

216: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/12(日) 15:58:39.61 ID:XdtdmkCq0
アスカ「デート中に欠伸なんて信じらんない、普通はそこで『はいさよなら』よ」

シンジ「だ、だから謝ったじゃないか・・・・・・(ん? デート・・・?)」

アスカ「あれ観るわよ!」

シンジ「あ、もう観たいの決まってたんだ。どれ?」

アスカ「あのさ・・・アンタがバカなのは知ってるけど、観たい映画くらい決めて誘うもんじゃないの?」

シンジ「(何か今日のアスカはいつもよりピリピリしてる・・・)」

シンジ「ぼ、僕もあれが観たいと思ってたよ!」

アスカ「まあいいけど・・・アンタ完全にノープランじゃないでしょうね・・・」

シンジ「そんなことは・・・・・・、あれ? ホラー?」

アスカ「定番でしょ?」

~ 上映中 ~

アスカ「・・・・・・」チラチラ

シンジ「ニゲチャダメダ・・・ニゲチャダメダ・・・ニゲチャ・・・」ブルブル

ドドーン

アスカ「キャー・・・コワーイ・・・   シンジ「ぎゃああああああああ!」

217: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/12(日) 16:04:47.15 ID:XdtdmkCq0
アスカ「」

シンジ「あわわわわ・・・!」

アスカ「・・・(何でこいつの方がビビって抱きついてくるわけ?)」

シンジ「あぁっ・・・! あ、アスカ・・・僕ちょっとトイレに・・・」

アスカ「ダメ。それと静かにしてなさいよ、他の人に迷惑でしょ」

ガシッ

シンジ「むぐぅううう!」

アスカ「・・・・・・」

シンジ「むー! むぅうう!」

アスカ「・・・・・・・・・」

~ 上映終了 ~

シンジ「・・・首が痛い」

アスカ「何よ、ちょっと抑えてただけじゃない。だらしないわね・・・」

シンジ「アスカが上映中ずっとヘッドロックしてたからだろ!?」

アスカ「それが?」ギロッ

218: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/12(日) 16:11:41.95 ID:XdtdmkCq0
シンジ「ちょっと・・・飲み物買ってきます・・・」

アスカ「そ、私はオレンジね」

シンジ「うん」

アスカ「・・・その手は何?」

シンジ「えっ? あの、お金・・・」

アスカ「あんたバカァ? こういう時は黙って奢るものなの!」

シンジ「はい! 今すぐ買ってきますぅ!」ダダッ

アスカ「はぁ・・・・・・、私・・・何期待してたんだろ・・・」ストンッ

DQN「おっ、可愛い子いるじゃん」

DQN2「ねぇねぇ、君一人?」

アスカ「面倒臭い・・・」

DQN「あ? 何か調子のってねぇ?」

シンジ「あ、あの・・・オレンジ・・・」

DQN2「プッ・・・これカレシ? こんな冴えないモヤシより、俺たちと遊ぼうぜ」

シンジ「・・・・・・」

221: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/12(日) 16:17:37.73 ID:XdtdmkCq0
DQN「何だよ、何ガンつけてんだコラ」

アスカ「シンジ・・・ほっときなさいよ、そんな奴ら・・・」

シンジ「あ、アスカに手を出すな・・・」

DQN2「うぜぇな・・・彼女の前だからって粋がっちゃって・・・」ドンッ

グシャ

シンジ「ジュースが・・・」

アスカ「・・・また、買ってきなさいよ。ただし、あんた達が」

ゴスッ

DQN「オウフッ!」トホホ

DQN2「アベシッ!」ヤッパリネ

シンジ「・・・(女の子に守られる僕って一体)」

~ お昼 喫茶店 ~

アスカ「・・・・・・」

シンジ「・・・(あれからずっと無言で気まずい。帰りたい)」

223: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/12(日) 16:22:27.16 ID:XdtdmkCq0
アスカ「・・・ちょっとだけ・・・格好良かったわよ」

シンジ「う、うん・・・・・・ごめん、良く聞こえない・・・」

アスカ「・・・・・・もしかして、わざとやってない?」

シンジ「何が・・・・・・?」

アスカ「・・・」ジー

シンジ「・・・(不良に睨まれるのよりたちが悪いよ・・・)」

アスカ「バーカ・・・・・・お昼食べたら、買い物に付き合いなさいよね!」

シンジ「う、うん」

アスカ「だから、何笑ってるのよ!」

シンジ「えぇっ!? アスカが先に笑ったからじゃないか!」

アスカ「笑ってない!」

シンジ「笑ってたよ!」

アスカ「笑って・・・・・・」

シンジ「・・・(周りのお客さんが凄い見てる・・・)」

アスカ「・・・さっさとご飯食べちゃいましょ」

224: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/12(日) 16:27:28.44 ID:XdtdmkCq0
~ アクセサリーショップ ~

アスカ「なぁんか、どれもイマイチよねぇ・・・」

シンジ「そうかな、僕は可愛いと思うけど」

アスカ「・・・どれ?」

シンジ「えっと・・・これ、とか・・・(うわ、こんな小さい指輪で五万!?)」

アスカ「じゃあコレ」

シンジ「えっ?」

アスカ「コレ」

シンジ「・・・・・・(買えってことなのかな)」

アスカ「」ジー

シンジ「ちょ、ちょっと待って・・・」

ピラ

シンジ「・・・(もう二万円しか入ってない・・・)」

アスカ「・・・」

シンジ「あの・・・やっぱり、こっちも可愛いよ?」

226: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/12(日) 16:33:22.20 ID:XdtdmkCq0
~ お買い上げ ~

シンジ「・・・(財布が空だ・・・)」

アスカ「バカシンジのチョイスにしてはまぁまぁね」

シンジ「はぁ・・・(ミサトさんにお願いして、もう少し貰わないとジュースも買えないよ)」

アスカ「・・・何ゲッソリしてんのよ。次、どこ行く?」

シンジ「ご、ごめん・・・さっきので、全部使っちゃった」

アスカ「はぁっ!? 何考えてるわけ!?」

シンジ「で、でもほら・・・もう夕方だし、そろそろ帰ろう?」

アスカ「うーん・・・ま、それもそうね」

シンジ「ほっ・・・(何だか聞き分けが良くて助かった・・・)」

アスカ「帰って一緒に、料理しないといけないし・・・」

シンジ「あ・・・それもやるんだ・・・?」

アスカ「・・・・・・」ギロッ

シンジ「何がいいかな!? 寒いし、鍋とか!?」

アスカ「鍋ねぇ・・・ま、良いケド・・・」

229: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/12(日) 16:38:54.53 ID:XdtdmkCq0
アスカ「ね、ねぇ・・・今日、楽しかった?」

シンジ「・・・・・・」

アスカ「・・・何よその目は、何か言いたいことあるわけ!?」

シンジ「ご、ごめん・・・アスカが、そんなこと言うなんて思わなくて」

アスカ「別に普通じゃない、楽しいかどうか聞いただけでしょ?」

シンジ「そうかな? 普段のアスカなら、自分が楽しかったとか、楽しくないとか……」

シンジ「そういうことばっかり、言ってると思うけど」

アスカ「・・・アンタ、私の評論家にでもなったつもり?」

シンジ「ゴメン・・・」

アスカ「私は・・・ソコソコ楽しかったわよ・・・」

シンジ「・・・僕は大変だったな」

アスカ「・・・・・・あっそ」

シンジ「でも、楽しかったよ。アスカの色んな顔も見れたし」

アスカ「あ・・・・・・・・そう・・・」

シンジ「・・・(何だか今日のアスカ・・・)」

230: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/12(日) 16:44:21.64 ID:XdtdmkCq0
アスカ「ね、ねぇ・・・・・・待って・・・」グイッ

シンジ「な・・・何? 服引っ張らないでよ・・・」

アスカ「細かいこと気にしないでよ! 女々しいわね!」

シンジ「ごっ、ごめん・・・」

アスカ「あの・・・・・・」

シンジ「・・・うん」

アスカ「買ってくれた指輪・・・付けてよ・・・」

シンジ「えっ? 今?」

アスカ「今!」

シンジ「分かったよ・・・・・・あれ? これ、結構開けるの面倒だな・・・」

ガサガサ パカッ

アスカ「は、早くしなさいよ・・・」

シンジ「うん・・・(何だろ、凄くドキドキする・・・)」スルリ

アスカ「こっち・・・・・・、ちょっとゆるいかも・・・」

アスカは右手の薬指に、ほとんど何の装飾もない指輪をはめてもらうとそっと左手で触れ
夕日にそれをかざすと、眩しそうに目を細めた

232: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/12(日) 16:50:45.24 ID:XdtdmkCq0
シンジ「・・・・・・」ドキドキ

アスカ「さっ、帰るわよ・・・・・・せっかくだから、手をつないであげても・・・」

ピロリロリン

アスカ「ん・・・? ミサトからメール・・・」

『3号機の実験日決まったわよ♪よろしくね★ミ』

アスカ「ふーん・・・」

シンジ「僕にもメールだ・・・」

アスカ「エヴァに乗れるなら、私は何だって良いのよ・・・」

シンジ「実験・・・頑張ってね」

アスカ「ふんっ・・・帰るわよ、バカシンジ」ギュ

シンジ「わわっ、待ってよ・・・アスカ・・・!(アスカの手、こんなに柔らかかったんだ・・・)」

235: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/12(日) 16:57:15.02 ID:XdtdmkCq0
~ 料理中 ~

シンジ「アスカッ! 火止めてっ!」

アスカ「えっ!? ちょっと・・・!」

シンジ「違うよ、それは短冊切りで・・・」

アスカ「短冊? 短冊って何よ!」

シンジ「アスカ!? アスカ! それ塩だよ! 砂糖じゃない!」

アスカ「何!? そんな、いっぺんに言われてもわかんな・・・きゃっ!」

シンジ「・・・動かないで! 絆創膏もってくるから!」

アスカ「う、うん・・・」

ミサト「仲良きことは、よきかなよきかなっ・・・・・・シンちゃーん、ビールぅ!」

シンジ「ちょっ! ちょっと待ってくださいよぉ!」

~ 料理終了 ~

アスカ「はぁ・・・・・・」ゲッソリ

シンジ「ご、ごめんアスカ・・・アスカが料理初めてなんて、知らなくて・・・」

アスカ「良いわよ別に・・・」モグモグ

237: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/12(日) 17:02:48.93 ID:XdtdmkCq0
ミサト「・・・・・・」モグモグ

シンジ「指、大丈夫だった?」

アスカ「大丈夫よ。誰かさんの適切な処置のおかげで、もう痛くないし」

シンジ「まだちょっと血が出てるね、後で代えてあげるよ」

アスカ「バカ・・・別にそれくらい、自分でやれるわ」

ミサト「・・・・・・」モグモグ

シンジ「張り替える前に綺麗に洗わないとダメだよ」

アスカ「分かってるってば! うるさいわねっ!」

ミサト「・・・・・・」パクパクモグモグ

シンジ「あっ、ミサトさんお代わりですよね」ガタッ

ミサト「えっ? ええ、お願いするわ・・・」

アスカ「・・・・・・」モグモグ

ミサト「今日のデートは、大成功みたいね・・・?」ボソッ

アスカ「でっ!? デートじゃないわよ! ただ一緒に映画観て買い物しただけ!」カァ

ミサト「へぇーそう? ふぅーん・・・ま、イイケド・・・」ニコニコ

239: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/12(日) 17:11:15.56 ID:XdtdmkCq0
~ 起動実験当日 ~

プルルル ピッ

ミサト『なぁに、アスカ?』

アスカ「別に・・・用ってほどのことじゃないんだけれど・・・」

ミサト『ええ』

アスカ「指輪・・・見なかった・・・?」

ミサト『指輪って・・・シンちゃんに買ってもらった?』

アスカ「そ、そうよ。それ・・・ちょっと緩いから、抜けないか心配だったんだけど・・・不覚だわ」

ミサト『分かったわ。全員に通達しておくから』

アスカ「え・・・? いや、そんなに大げさにしなくても・・・」

ミサト『大事なものなんでしょう? 大丈夫、きっと見つかるわ』

アスカ「うん・・・・・・それじゃ、行って来るわね・・・」

~ ミサト宅 ~

シンジ「あれ? 玄関に指輪が落ちてる・・・これ、僕が買ってあげた・・・」

シンジ「アスカ・・・・・・?」

242: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/12(日) 17:19:36.46 ID:XdtdmkCq0
『A10神経回路反転!』
『電源落とし――』『3号機内部から熱源反応!』
『エントリープラグ強制――』『ダメです!信号拒絶――』

ドォーーーーーン

~ シンジ待機中 ~

シンジ「使途・・・使途が出たって・・・こんな時に・・・」

ゲンドウ『余計な事は考えなくて良い』

シンジ「アスカ・・・アスカと、ミサトさんは・・・無事なんですか・・・」

ゲンドウ『調査中だ』

シンジ「・・・・・・あ、あれ・・・あれが・・・?」

ゲンドウ「エントリープラグ強制排出」

マヤ「ダメです!信号拒絶!・・・・・・マギの解析・・・新しいパターン・・・出ました・・・」

ゲンドウ「現時刻を持って対象を使途とする」

ゲンドウ『聞いていたか、シンジ。倒せ』

シンジ「使途・・・・・・? だって、あれはエヴァじゃないか・・・」

ゲンドウ『使途だ。倒すべき我々の敵だ』

244: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/12(日) 17:24:32.46 ID:XdtdmkCq0
シンジ「エントリー・・・プラグ・・・?」

シンジ「父さん・・・・・・あれに、アスカが乗っているんじゃ・・・」

ゲンドウ『関係ない』

シンジ「関係無い!? 関係無いって何だよ! アスカ! アスカが乗ってるんだろ!?」

ゲンドウ「・・・ダミーシステムは?」

マヤ「まだ調整中です・・・とても使えるような状態では・・・」

ゲンドウ「搭載はされているはずだ」

マヤ「・・・はい」

シンジ「アスカ・・・アスカっ!」

ドォン

シンジ「やめて・・・くれっ! アスカぁ・・・!」

ゲンドウ『どうした。早く戦え』

シンジ「無理・・・だよ・・・・・・アスカが乗っているんだ・・・!」

ゲンドウ『やらなければお前が死ぬぞ』

ギリギリ バキッ

249: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/12(日) 17:33:46.71 ID:XdtdmkCq0
シンジ「良いよっ・・・アスカを殺すくらいなら・・・死んだって良い・・・」

ゲンドウ『お前がやらなければ、3号機のパイロットも死ぬ』

シンジ「とう・・・さん・・・っ?」

ギチギチ

マヤ「・・・!? 初号機に精神汚染っ! パイロットが危険です!」

冬月「いかんな・・・・・・パイロットとの神経接続を半分にカットしろ」

ゲンドウ「必要ない」

冬月「しかし・・・・・・」

ゲンドウ「・・・・・・」

シンジ「くそっ・・・くそっ! アスカっ! 指輪を、忘れるなよっ! アスカっ!」

3号機「・・・・・・」シーン

シンジ「動きが・・・・・・? あぁああああああ! アスカっ! アスカ! アスカ!」

マヤ「エントリープラグを・・・素手で・・・・・・?」

冬月「碇・・・・・・お前・・・」

ゲンドウ「後は任せる」

250: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/12(日) 17:43:43.54 ID:XdtdmkCq0
い~つまでも~ かえることなく~ と~もだちで~いよう~

グシャ グシャ グシャ

シンジ「よくもアスカをっ・・・アスカぉおおおおおっ!」

きょ~のひは~ さよう~なら~ ま~た~ あう~ひまで~

シンジ「はぁ・・・はぁ・・・」

マヤ「うっ・・・」ゲロッ

青葉「使途・・・沈黙・・・」

冬月「3号機のエントリープラグを回収・・・」

シンジ「はぁっ・・・はぁ・・・はぁっ・・・!」

シンジ「・・・・・・はぁ・・・あ、アスカ・・・」ゴトン

プシュー

マヤ「・・・? シンジ君!? ダメよ! プラグが無事でも・・・中は・・・!」

シンジ「アスカっ!」ダッ

マヤ「回収班急いで! シンジ君を止めるのっ!」

シンジ「開け! 開け開け開け開け! ひらけよぉ!」ガッ

251: 劇場版が余りに酷かったのでこういうのが書きたかったねん 2012/02/12(日) 17:47:55.64 ID:XdtdmkCq0
ゲンドウ「貸せ」

シンジ「とう・・・さん・・・?」

ゲンドウ「何をしている、腕に力を入れろ」

シンジ「は、はいっ・・・」

ギリギリ ガチャ プシュー

シンジ「アスカっ・・・!」ダッ

アスカ「・・・・・・」

シンジ「アスカ・・・?」

ファンファンファン

『何をしているんですか指令!』
『君も下がって!早く!』

シンジ「アスカ・・・・・・・・・」

アスカ「・・・・・・聞こえてるわよ」

シンジ「アスカっ!」

アスカ「アスカアスカアスカって・・・あんた、バカァ・・・? それしか言えない・・・訳・・・?」

シンジ「・・・良かった。良かった・・・アスカ・・・!」ボロボロ

253: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/12(日) 17:54:09.65 ID:XdtdmkCq0
アスカ「・・・聞こえてたわよ・・・ずっと・・・」

シンジ「うん・・・」ボロボロ

アスカ「あんたの声・・・・・・」

シンジ「うん・・・」ボロボロ

アスカ「何度も・・・呼ぶから・・・おちおち寝てらん無かった・・・」

シンジ「うん・・・」ゴシゴシ

アスカ「指輪・・・はめてよ・・・・・・持ってきて、くれたんでしょ・・・?」

シンジ「うん・・・」グスッ

アスカ「男が泣いて・・・みっともないんだから・・・」

シンジ「左手・・・?」

アスカ「何よ良いじゃない・・・右だと緩いけど、左だと・・・ピッタリなのよ・・・」

シンジ「本当だ・・・」

アスカ「・・・・・・ありがと・・・シンジ」

ゲンドウ「・・・・・・(この空気で親子仲修復は無理か・・・)」