1 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/27(火) 12:06:35 ID:Xij9Cpow
ーー850年、巨大樹の森ーー


ライナー「……………」

ベルトルト「……………」

ユミル「そうだろベルトルさん?」

ユミル「何か知ってんなら、いい加減…黙ってないで何とかしてやれよ」

ベルトルト「ライナー、君は………」

ライナー「兵士じゃないだろ、僕らは戦士なんだから……」

ライナー「…………は?」 




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2 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/27(火) 12:11:26 ID:Xij9Cpow

ライナー「何言ってんだお前?兵士は兵士だろ……戦士って……」

ライナー「いや、響きはそっちの方がかっこいいか?」

ベルトルト「…………!」

ユミル「…………」

エレン「……は?」

エレン「……やっぱりお前、殺されてぇのか?」

ライナー「何だよお前……さっきから怒ってばっかじゃねぇか」

エレン「ふざけるのもいい加減にしろ!!てめぇ何考えてやがる!!」

ライナー「何って………みんなと合流する方法だろ……?」

ユミル「…………ハッ、話にならんな……」 


3 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/27(火) 12:21:45 ID:Xij9Cpow

ユミル「ライナー、なぜ私たちの腕や足が無いか……分かるか?」

ライナー「巨人にやられたんだろ?エレンから報告は受けてる…」

エレン「……おい」

エレン「この期に及んでからかってくれてんじゃねぇぞ!!」

エレン「てめぇどういうつもりだ!!俺たちをどうするつもりだ!!」

エレン「答えろ!答えてみ… ユミル「やめておけ」

ユミル「こりゃぁ……正気を失ってるってレベルじゃない……」

ライナー「エレン…とりあえず落ち着け、頭に血が昇ると冷静に物事を判断できんぞ?」

エレン「てめぇ……!」

ユミル「ライナー、お前は何も言わなくていい……」 

4 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/27(火) 12:31:01 ID:Xij9Cpow

ユミル「エレンも、今は黙っていてくれ……」

エレン「…………」

ユミル「……で?ベルトルさんよ…」

ユミル「どうするこの状況?」

ベルトルト「……とにかく、ライナーを正気に戻させる……」

ライナー「何だ?俺は至って正気だぞ?」

ベルトルト「………そう言ってる時点で、君は正気じゃない……」

ライナー「……は?」

ベルトルト(……どうする?どうすればライナーは帰ってくる?)

ベルトルト(……何か無いか……?) 

5 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/27(火) 12:38:59 ID:Xij9Cpow

ベルトルト(…そうだ、僕らが彼らと違う所を指摘すれば……!)

ベルトルト「ねぇライナー………僕らが5年前、何してたか覚えてる?」

ライナー「え?ん~訓練兵……だっけ?」

ベルトルト「………!?」


ユミル「………!」

エレン「………!」


ベルトルト「…………じゃ、訓練兵を終えたのって、何年だったっけ?」

ライナー「え?今年の始めだろ?」

ベルトルト「…………じゃあ訓練期間は5年間……てことだね」

ライナー「ま、そうなるな……」 

7 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/27(火) 14:11:24 ID:Xij9Cpow

ベルトルト「ライナー………訓練期間は5年間じゃないよ」

ベルトルト「3年だ…」

ライナー「え?」


エレン「………どういうことだ?」ヒソヒソ

ユミル「見てりゃ分かる……」ヒソヒソ


ライナー「………てことは入団は847年……か?」

ベルトルト「そうだよ……」

ライナー「……あれ?5年前って……俺何してたっけ?」

ベルトルト(………なんとなく、分かってきた……) 

8 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/27(火) 14:20:22 ID:Xij9Cpow

ユミル「多分だがな………あいつにとって鎧の巨人の時の記憶は、悪夢なんだ……」ヒソヒソ


ベルトルト(そして、ライナーの頭では悪夢を都合よく消してるんだ……!)


ユミル「多分だがな……」ヒソヒソ

エレン「……あいつの脳内は快適だな………!」ヒソヒソ


ベルトルト(………とにかく、矛盾を突いて、目覚めさせるしか無い……) 

10 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/27(火) 15:51:05 ID:Xij9Cpow

ベルトルト「ライナー、5年前の事……覚えてないの?」

ライナー「………あぁ、すまん……」

ベルトルト「じゃあ、ライナーの記憶で一番古いの……何?」

ライナー「ん~………ベリックたちと鬼ごっこしてた記憶……だな」

ベルトルト「!!!(……出た!)」

ベルトルト「ライナー、ベリックって………今何してる……?」

ライナー「おいおい、冗談はやめてくれ………」

ライナー「ベリックは…………もう死んでるぞ」

ベルトルト(!!そのことを覚えておいて、なぜ自分が巨人だと分からない!)

ベルトルト「………ベリックって、どうやって死んだっけ………」

ライナー「おい……いい加減にしろ……」 

15 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/27(火) 22:50:26 ID:Xij9Cpow

ライナー「お前、忘れちまったのか?」

ライナー「ベリックは、巨人に喰われただろ………俺たちを庇って」

ベルトルト「………」

ライナー「……お前、疲れてるんだよ……ここんとこ働き詰めだしな」

ベルトルト「………は…ははっ、そうだよね………ごめん……」

ライナー「……まぁ、人間誰にでもあるさ、そういうのは……」

ベルトルト(……今の君だよ!)

ベルトルト「ライナー、なんで兵士なんかに?」

ライナー「あ?」

ライナー「ベリックが巨人に喰われた夜、俺たちは必ず巨人を駆逐するって約束したじゃねぇか!……覚えてねぇのかよ!!」

ベルトルト「!!!」 

16 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/27(火) 22:55:42 ID:Xij9Cpow

エレン「………あいつら、巨人を駆逐するつもりだったのか?」ヒソヒソ

ユミル「いや……ベルトルさんの顔見てみろ」ヒソヒソ

ユミル「……信じられねぇって顔してやがる……」ヒソヒソ

ユミル「多分今のは、ライナーが勝手に作り出した辻褄合わせのありもしない記憶だ…」ヒソヒソ

エレン「……どういうつもりだあの野郎……!」ヒソヒソ


ベルトルト「ライナー………やっぱり君は、正気じゃない……」

ライナー「は?」

ベルトルト(もう…正直にいうしか方法はない……) 

17 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/27(火) 23:06:54 ID:Xij9Cpow

ベルトルト「ライナー、確かにベリックは巨人に喰われた……」

ベルトルト「でも、僕はライナーと兵士になろうなんて約束はしてないよ……」

ライナー「……!!!」

ベルトルト「ライナー、君が思い出せない5年前……」

ベルトルト「僕らは、戦士だったんだ………」

ライナー「…………!!!」

ベルトルト「その顔は………思い出せたようだね………」


ユミル「…………なんとなく、分かった………」

ユミル「ライナーは壁内の人間と4~5年過ごしてきた…」

ユミル「その間に、情が移っちまったんだろうな…」

ユミル「そのうち、自分が鎧の巨人である事を認めたくなくなってきて…………」

ユミル「現実逃避し続けた結果がこれ………ってわけさ」

ライナー「口を閉じろ………!」

ユミル「…………悪かったよ、詮索がすぎたな……(図星ってとこか……)」 

20 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/28(水) 14:00:04 ID:nqN6MG0M

エレン「…………」

エレン「………ふ、ふざけんじゃねぇ……」

エレン「何で被害者面してんだお前は……どういう……つもりだ」

ライナー「おい……口を閉じろって言ったのはユミルだけに向けて言ったんじゃねぇ………」

エレン「は?お前の指図なんか受けるか」

エレン「お前らな……おまえらは……」

エレン「兵士でも、戦士でもねぇよ……」

エレン「ただの人殺しだ」

エレン「何の罪もない人達を大勢ころした…大量殺人鬼だ!!」 


21 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/28(水) 14:23:51 ID:nqN6MG0M

ライナー「黙れと言ってるだろ………」

エレン「うるせぇ!!てめぇは俺に指図すんじゃねぇ!!」

エレン「この世界を地獄に変えたのはお前らなんだぞ!!!」

エレン「分かってんのか人殺しが!!!」

ライナー「んなこた言われなくても分かってるんだよ!!!」

ライナー「てめぇに言われなくてもわかってるんだよ!!!あぁ!?」

ライナー「その人殺しに何を求めてんだよお前は!!!」

ライナー「反省してほしいのか!?謝ってほしいのか!?」

ライナー「殺人鬼に『人殺しは悪い』て説教を垂れたいのか!?」

ライナー「それでお前は満足かよ!!」 

24 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/28(水) 15:04:22 ID:Hw.eEH/I

ライナー「もうお前が知る俺はいねぇんだぞ!!!」

ライナー「兄貴だのゴリラだの言われてたお前らの知るライナーはどこをどう探しても見つかんねぇんだぞ!!!!」

ライナー「消えたんだよ!!綺麗さっぱりな!!!消え失せたんだよ!!!」

エレン「………!!!」



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ーーー
ーー 

25 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/28(水) 15:13:08 ID:Hw.eEH/I

ーーー
ーーーーー
ーー3年前ーー

アニ「………」スッ……

エレン(……いつも怖い顔してるけど、本気で怒った時は比じゃねぇな……)

ライナー「そら、始めるぞエレン」バッ

エレン「お、俺?」

アニ「………」ジャリ……

エレン「………アニ、やり方は知ってるよな?」

エレン「いくぞ!!」ダッ……!

アニ「フッ……」バッ

エレン「ぐっ!?」ガクッ…

エレン「……なんだ?足蹴られたのか?いっ……」ドサッ…… 

26 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/28(水) 18:20:13 ID:geRBUl2I

アニ「もう行っていいかい?」

ライナー「まだだ!短刀を取り上げるまでが訓練だ」

アニ「はぁ……」

エレン「待てよアニ!!これにはやり方があるんだって!!!」

アニ「………」ゴゴゴゴゴ

エレン「うっ!!」

アニ「……」ビュッ

アニ「……」バシッ

エレングリガエシ「」ビターンッ!

アニ「はい」ヒュッ

ライナー「お……」 

27 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/28(水) 18:54:46 ID:geRBUl2I

アニ「次はあんたが私を襲う番だね……」

ライナー「い、いや俺は……」

エレングリガエシ「やれよライナー」

ライナー「あ…」

エレングリガエシ「兵士としての責任を、教えてやるんだろ?」

ライナー「…………」

ライナー「あぁ……兵士には引けない状況がある……」

ライナー「………今がそうだ!!」

ライナーグリガエシ「」ビターンッ! 

28 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/28(水) 19:37:18 ID:nqN6MG0M

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ーーーーーー
ーーーーーーー

エレン(………今考えると、あれも手抜きって事か………)

ライナー「…………」グッ……

エレン「…………!?」

エレン「おいライナー………泣いてるのか?」

ライナー「…………」グッ……

エレン「答えろライナー!!!」

ライナー「泣くか………!」プルプル…!

エレン「………お前、何人間みたいな事してんだよ………」 

29 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/28(水) 19:42:02 ID:nqN6MG0M

エレン「殺人鬼なら殺人鬼らしくすりゃいいじゃねぇか……!」

ライナー「……それができたら苦労せん……」

エレン「はぁ!?なめてんのかお前!」

ライナー「…………」

エレン「あ?行き詰まったら沈黙か?ガキがてめぇは……!!」

エレン「お前は………お前らのせいで………!!」

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ーーーーーー 

30 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/29(木) 00:00:34 ID:MwnYdEzU

カルラ「エレン!ミカサ!!」

カルラ「生き延びるのよ!!!」


エレン「離せよハンネスさん!!!!まだ……まだ母さんが!!!!」


巨人「あーん」ガシッ


エレン「やめろぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!」






ーーブチャ!! 

31 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/29(木) 00:07:18 ID:MwnYdEzU

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エレン「お前……自分が何したか分かってんのか本当に!?」

エレン「ベルトルトはまだマシだ!」

エレン「ライナー……なんだよお前は…………」

エレン「今になって俺たちに許しを乞うつもりか?」

ライナー「んなことするわけねぇだろ!!いい加減にしろ!!!!」

エレン「だったら中途半端な真似すんじゃねぇ!!!」

ライナー「俺だってしたくはねぇ!!!」

ライナー「だができるわけねぇだろ!!!!」

ライナー「3年だぞ!?3年も潜りこんでたんだぞ!!!!」

ライナー「無理に決まってんだろ!!!!もう3年も一緒にやってりゃ仲間だってできるわなぁ!!」 

32 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/29(木) 00:14:04 ID:MwnYdEzU

ライナー「んな状況で今更巨人化なんて………耐えれるわけねぇだろ!!!!!」

ライナー「俺に壁内で仲間ができた時点で俺はもう中途半端なんだよ!!!」

ライナー「5年前!!俺が人間を大勢殺せたのは仲間意識が無かったからだ!!!」

ライナー「だが仲間意識が芽生えたらどうなると思う!?えぇ!!?」

ライナー「仲間を殺すんだぞ!!!耐えれるわけねぇだろぉがぁぁ!!!!!」

ライナー「はぁ……はぁ………」

エレン「………!!」

ライナー「…………」

ライナー「……ハッ…ハハハッ……!」

ライナー「今自分でも分かる………俺、メチャクチャな事言ってるな………」 

33 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/29(木) 00:26:13 ID:MwnYdEzU

ライナー「………全く、実に滑稽な話だ………」

ライナー「大量に殺しといて、挙げ句の果てに被害者面か……ハハッ」

ライナー「こりゃぁ……救いようのないクズ野郎だな……」

エレン「………自虐で同情でも買うつもりか……!?」

ライナー「ハハッ……他人の目にはそう映るわな……」

ライナー「だが、俺の本心だ………」

ライナー「……というより、俺もおかしくなっちまってな……」

ライナー「本心が何か分からねぇんだ………」

ベルトルト「………だから言ったじゃないか」

ライナー「………」ピクッ 

34 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/29(木) 00:38:17 ID:MwnYdEzU

ベルトルト「だから言ったじゃないか!!!」

ベルトルト「あれほど……あれほど人と関わるなって言ったのに!!!」

ベルトルト「君はいつも関わってたよ!!そしてこれだ!!!」

ライナー「………んなこと………」

ライナー「んなこと無理に決まってんだろ!!!」

ライナー「俺は………俺は人間だぞ!!!!!」


ベルトルト「……!!」


ライナー「人が人と接するなとか………できるわけねぇだろぉが!!!!」

ユミル「…………」

エレン「…………」

ベルトルト「……………今なんて言った?」 

35 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/29(木) 00:46:11 ID:MwnYdEzU

ライナー「あぁ!?聞こえなかったか!!もう一回言ってやろうか!!!」

ライナー「俺は人間だから、人と関わらないなんて事はできn……」








ーーザシュゥゥゥ……! 


37 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/29(木) 01:02:08 ID:MwnYdEzU

エレン「!!」

ユミル「!!!」


ベルトルト「……」スチャッ…


ライナーの首「ボトッ……」


ベルトルト「…………ライナー、君はもう戦士じゃない………」

ユミル「…………………なぜ殺した?」

ベルトルト「………戦士としての任務を果たすのに、邪魔だと判断したからだよ……」

ユミル「……幼馴染なんだろ?こいつ……」 

39 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/29(木) 01:05:45 ID:MwnYdEzU

ベルトルト「あぁ……確かにそうだよ」

ベルトルト「それがなんだい?幼馴染だからって手加減でもするのかい?」

ベルトルト「そんなことしてるから、ライナーみたいになっちゃうんだ……」

ベルトルト「情なんていらない……与えられた仕事をこなすだけでいい……違う?」

ベルトルト「ライナーが戦士でないと分かった今、ライナーを生かしておく理由も無くなった……」

ユミル「………だがいいのか?鎧の巨人がいねぇと故郷まで帰れねえんだろ?」

ベルトルト「そうでもないよ」

ベルトルト「僕はもう巨人化できるし、君たちは僕の口にでも入っていればいい……」

ベルトルト「故郷はすぐそこだしね……」

エレン「…………」 

40 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/29(木) 01:09:14 ID:MwnYdEzU

ユミル「すぐそこ?……そうは思えないんだが………」

ベルトルト「60mの僕からしてみればすぐだよ」

ユミル「……………」

エレン「………なぁ、あいつは……結局どっちだったんだ……?」

ユミル「…………」

ユミル「さあな……」


ベルトルト「そろそろ日暮れだ……悪いけど、連れて行くよ」


ーーカッ……!

ーーー
ーーーー
ーーーーー
ーーーーーー 

41 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/29(木) 01:13:32 ID:MwnYdEzU

ーー翌朝ーー

エルヴィン「……予定より大幅に遅れてしまった……」ヒヒーン

エルヴィン「総員!巨人に気を付けながらこの森の捜索を行え!!」

総員「「はっ!!」」

クリスタ「ユミル……!」ドドッドドッ

コニー「信じねぇ……この目で見るまでは!!」ドドッドドッ

ミカサ「エレンは!?エレンはどこ!!」ドドッドドッ

アルミン「分からない……とにかく探すしかない!!」ドドッドドッ 

42 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/29(木) 01:14:02 ID:MwnYdEzU

憲兵「おい!!こっちに首があるぞ!!」

調査兵「なんだって!?誰のだ!!」

クリスタ「!!!」

ミカサ「まさか……」ドドッドドッ

アルミン「僕らも行くよ!!」ドドッドドッ

コニー「お、おう!!」ドドッドドッ


ーードドッドドッ………


アルミン「…………」

ミカサ「…………」

クリスタ「嘘…………」

コニー「なんで………」



ライナーの首「」 

43 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/29(木) 01:19:57 ID:MwnYdEzU

ナイル「……エルヴィン、情報では彼は鎧の巨人のはずだが……?」

エルヴィン「あぁ……そのはずだ」

ナイル「……情報が間違っていたか……」

エルヴィン「いや、それはない……」

エルヴィン「現場にいた兵たちはライナーが鎧だと証言している……」

ナイル「ではなぜ……!」

エルヴィン「分からない………」

エルヴィン「4人の間にいったい何が………」 


44 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/29(木) 01:24:18 ID:MwnYdEzU

ーーー
ーーーー


……酷いものだった。綺麗に切れていた。

結局、あの4人の間に何があったかも分からず、またユミルを含め3人が行方不明になっている……。

……ライナーが鎧の巨人だったのは意外だったし、ベルトルトが超大型巨人だとも思わなかった。

だけど………やっぱり、何であろうと仲間が死ぬのは、辛い……。


ーーヒストリア・レイスの手記より


完