2: ◆h39iAIYQ0o 2016/05/17(火) 01:08:04.96 ID:Mjy+h/L90
吹雪「お母さん、今日から鎮守府での生活が始まるんですね!」

金剛「そうデスブッキー。私達、鎮守府の生活を始めるヨー」

長門「そうだ、これからは艦娘として生活していくんだ」

「「「HAHAHAHAHAHAHAHAHAHA!」」」

引用元: 【艦これ】オー!ブッキー(お試し版) 

 

3: ◆h39iAIYQ0o 2016/05/17(火) 01:08:44.54 ID:Mjy+h/L90
【家庭訪問】

吹雪「ただいまー!」

金剛「おかえりなさいブッキー、演習から帰ってきたのデスね。何があったかTell meネー」

吹雪「家に司令官がくることになりました」

金剛「What!? ブッキー一体何をしでかしたの!?」

吹雪「私は別に何もしでかしてなんかないですよぉ」

金剛「嘘おっしゃい! なんてことデース…ブッキーが着任早々問題児になるなんて」

吹雪「違いますってば! 司令官は家庭訪問にくるんです!」

4: ◆h39iAIYQ0o 2016/05/17(火) 01:09:32.72 ID:Mjy+h/L90
金剛「なーんだ、それなら安心デース」

金剛「Wait a moment…家庭訪問ってことは、テートクが家にくるってことなんデスよブッキー」

吹雪「そう言ってるじゃない」

金剛「それはとてもseriousなことなのデースブッキー!」

金剛「急いでパパに連絡しないと!」

5: ◆h39iAIYQ0o 2016/05/17(火) 01:10:13.02 ID:Mjy+h/L90
長門「ママの電話で急いで帰ってきたが、一体何が起こったんだ?」

金剛「あなた、大変デース」

長門「そうだ、私が演習を途中で抜けてまで帰ってきたからには、とても大変なことなんだろうな?」

吹雪「司令官が家庭訪問で家に来るんです」

長門「何!? それは と て つ も な く 大変なことだぞ!?」

金剛「ブッキー、どうしてそんなimportantな事をもっと早く言ってくれなかったのデース?」

吹雪「だって今日司令官に言われたんですよ」

金剛「言い訳するんじゃないデース」

長門「そうだ、言い訳するんじゃないブッキー」

6: ◆h39iAIYQ0o 2016/05/17(火) 01:11:00.91 ID:Mjy+h/L90
金剛「ああ、どうしたらいいんデショウ…」

金剛「ブッキー、テートクの好きな食べ物って何?」

吹雪「そんなの知らないですよ」

長門「それくらいのことを知らないでどうするんだブッキー! お前の提督のことなんだぞ」

吹雪「司令官はお構いなくって言ってました」

金剛「そんなの信じちゃダメデース」

金剛「そうやってテートクは私たちのことtestしているネー」

長門「そうだ、それが彼らのやり口なんだ」

長門「私達の家庭がどれほどの練度なのか調べに来るに違いない」

7: ◆h39iAIYQ0o 2016/05/17(火) 01:11:43.05 ID:Mjy+h/L90
金剛「パパ、とにかく慌てるネ」

長門「そうだな、もう時間がない。慌てるだけ慌てよう」

金剛「私、これからすぐに美容院とエステにGOするヨ」

長門「よし、パパも一緒にいくぞ」

金剛「あなたが行ってどうするネー!?」

長門「私だって提督に好印象を与えたいんだ。お前一人の勝手な行動は許さん」

8: ◆h39iAIYQ0o 2016/05/17(火) 01:12:26.15 ID:Mjy+h/L90
金剛「でもそんなこと言い争ってる時間はnothing!」

長門「それでは争いをやめて二人で慌てていこう」

長門「後のことは頼んだぞブッキー」

吹雪「どうしてお父さんもお母さんもそんなに慌ててるの?」

金剛「だって時間がないデース!」

長門「そうだ、ボヤボヤしてると提督が来てしまうんだぞ!」

吹雪「そんなに慌てなくても大丈夫ですってば」

吹雪「司令官が来るの、一週間後ですよ?」

9: ◆h39iAIYQ0o 2016/05/17(火) 01:13:02.72 ID:Mjy+h/L90
金剛「Oh no...なんでそれを早く言ってくれないんデスか」

長門「なんで早くそのことを言わないんだお前は」

吹雪「私、先生が今日来るだなんて一言も言ってませんよ?」

長門「ということは……ママの早合点ってことか?」

金剛「ということは……パパの早合点ってことネ?」

10: ◆h39iAIYQ0o 2016/05/17(火) 01:13:41.18 ID:Mjy+h/L90
長門「いいかブッキー、慌てるとこういうふうに損をするんだぞ」

吹雪「分かりました、慌てると家族の仲が悪くなるんですね!」

長門「まあ、そうなるな」

「「「HAHAHAHAHAHAHAHAHAHA!」」」

11: ◆h39iAIYQ0o 2016/05/17(火) 01:14:41.41 ID:Mjy+h/L90
【続・家庭訪問】

提督「――――」チラリ

金剛「Well...」

長門「どちら様だ?」

提督「――――」ゴニョゴニョ

吹雪「この人が私の司令官です!」

霧島「『はじめまして、吹雪の担当の提督です』と、司令は申しております」ドアガチャー

12: ◆h39iAIYQ0o 2016/05/17(火) 01:15:20.60 ID:Mjy+h/L90
金剛「ブッキー、この人はどなた?」

長門「そうだブッキー、この人は一体どなたなんだ」

吹雪「この人は…」

霧島「ご紹介遅れました。私、司令の秘書艦の霧島と申します」

金剛「はじめ…まして?」

長門「どうも、はじめまして」

13: ◆h39iAIYQ0o 2016/05/17(火) 01:15:59.63 ID:Mjy+h/L90
吹雪「司令官はとっても恥ずかしがり屋ですから、いつも霧島さんと一緒にいるんですよ」

提督「――――」ゴニョゴニョ

霧島「司令にかわって私がお答えします」

霧島「『今日は家庭訪問に来ました、お父さんお母さんよろしくおねがいいたします』」

霧島「と申しております」

金剛「こちらこそ…」

長門「その…よろしく」

14: ◆h39iAIYQ0o 2016/05/17(火) 01:16:43.84 ID:Mjy+h/L90
金剛「ブッキーは鎮守府でもgood girlデスか?」

提督「――――(改二前の駆逐艦はほとんどが大したことない、吹雪さんも大変なんだ)」ゴニョゴニョ

霧島「『吹雪さんは大変真面目な良い艦娘ですよ。艦隊にもすっかり溶け込めています』」

霧島「『ご両親の教育の賜物でしょう』と申しております」

長門「褒めすぎだろう、提督」

提督「――――」ゴニョゴニョ

霧島「『ちょっと褒めすぎたかもしれません』と申しております」

金剛「まあ、テートクったら」

「「「HAHAHAHAHAHAHAHAHAHA!」」」

15: ◆h39iAIYQ0o 2016/05/17(火) 01:17:23.90 ID:Mjy+h/L90
【双子の訪問】

雷「はじめまして、電の姉妹の雷よ」

電「はじめまして、雷の姉妹の電なのです!」

金剛「ブッキー! お友達ネー!」

金剛「ブッキーはすぐに降りてくると思うから、それまでお菓子と紅茶でも召し上がれ」

雷電「いただきまーす!」

16: ◆h39iAIYQ0o 2016/05/17(火) 01:17:57.71 ID:Mjy+h/L90
金剛「セイロンのオレンジペコでいいデースか?」

雷「アップルティーがいいわ!」

電「レモンティーがいいのです!」

金剛「アップルティーもレモンも切らしてるんデース…」

雷「じゃあ、オレンジペコでいいわ」

電「じゃあ、レモンティーでいいのです」

雷「この家にはレモンはないのよ!」

電「この家にはレモンすらないのですか!?」

雷「オレンジペコで我慢しなさいよ!」

電「オレンジペコでは我慢できないのです!」

17: ◆h39iAIYQ0o 2016/05/17(火) 01:18:32.96 ID:Mjy+h/L90
金剛「Sorry...アップルケーキならあるネー」

雷「イチゴケーキがいいわ」

電「ナスケーキがいいのです」

雷「ナスケーキなんてないでしょ!?」

電「なんにもないのですかここには!?」

金剛「何、わがままばかり言ってるのこの子たちは!」

18: ◆h39iAIYQ0o 2016/05/17(火) 01:19:09.68 ID:Mjy+h/L90
雷「ちょっとお腹が空いたわね」

電「かなりお腹が空いたのです」

金剛「じゃあ、Lunchでも食べていきマスか?」

金剛「何にもないけど、カレーライスならあるヨ?」

雷「じゃあ、カレーでもいただくわ」

電「じゃあ、カレーなんていただくもんか、なのです」

雷「電、お腹空いてるんじゃなかったの!?」

電「雷ちゃんはお腹空きすぎてるのです!」

雷「人の家で贅沢言わないの!」

電「こんな家で贅沢言えないのです!」

雷「なによこの!」

電「なんなのですこの家!」

金剛「人の家を馬鹿にするのはNoなんだからネ!」

19: ◆h39iAIYQ0o 2016/05/17(火) 01:19:57.26 ID:Mjy+h/L90
長門「大きな声がするから部屋に入ってきたが」

長門「この同じ(やどかり)顔で、同じ言葉をしゃべる二人組は一体誰だ?」

金剛「この子たちは双子の雷と電で、ブッキーのfriendヨ」

長門「ブッキーと仲良しの双子とはお前たちの事か」

雷「私達、ブッキーと仲良くしてもらってるわ」

電「電達はブッキーと仲良くしてあげてるのです」

雷「仲良くしてもらってるんでしょ!?」

電「仲良くしてあげてもいないのです!」

20: ◆h39iAIYQ0o 2016/05/17(火) 01:20:46.51 ID:Mjy+h/L90
雷「こういう時は控えめに言うのよ!」

電「こういう時は控えめはゴメンなのです!」

雷「バカと思われるでしょ!?」

電「バカって思う方がバカなのです!」

雷「人んちの戦艦をバカ呼ばわりはやめなさいよ!」

電「人んちの戦艦はバカばっかりな゛の゛です!」

長門「こらお前たち、いい加減にしないと私は駆逐艦相手でも容赦しないぞ」

21: ◆h39iAIYQ0o 2016/05/17(火) 01:21:30.63 ID:Mjy+h/L90
金剛「それにしてもブッキーtoo lateネー」

雷「ブッキーはいつも遅いのよね」

電「ブッキーは遅いのが取り柄なのです」

雷「ブッキーが遅いのはよくないことなのよ!?」

電「ブッキーが遅いのはよくあることなのです!」

長門「どうも話がこんがらがってきたな…」

22: ◆h39iAIYQ0o 2016/05/17(火) 01:22:23.58 ID:Mjy+h/L90
長門「ところでお前たち、何時に約束していたんだ?」

雷「約束なんかしてないわ」

電「約束なんてするわけないのです」

長門「なんだって?」ガチャ タダイマー

金剛「あらブッキー、部屋にいるんじゃなかったのデース?」

吹雪「夕立ちゃんと浜辺で遊んでるって言ったでしょ?」

金剛「Hmm...そうでしたネ」

23: ◆h39iAIYQ0o 2016/05/17(火) 01:23:19.27 ID:Mjy+h/L90
吹雪「あれ? さっきまで浜辺に一緒にいたのにどうしてここに?」

雷「ちょっとお茶もらいにきたのよ」

電「ちょっともお茶もらえないのです」

金剛「What the xxxx. なんて厚かましいノ」

金剛「嘘までついてbad girlsデース」

雷電「私達、ブッキーを待ってるなんて言ってないわ(のです)」

長門「これは一本取られたな」

金剛「ホント、今度は仕返ししてやるデース…」

「「「「「HAHAHAHAHAHAHAHAHAHA!」」」」」

【終われ】