1: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/05/26(木) 00:01:33.50 ID:ZlWTJBI30
智絵里「……はい?」
まゆ「思えば最近まゆはゆる過ぎたと思うんですよ」
まゆ「やれへっぽこだのやれ足が遅いだのと何ですかまったく」
泰葉「足は遅くない?」
まゆ「ふぐぅ……」
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1464188493
まゆ「思えば最近まゆはゆる過ぎたと思うんですよ」
まゆ「やれへっぽこだのやれ足が遅いだのと何ですかまったく」
泰葉「足は遅くない?」
まゆ「ふぐぅ……」
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引用元: ・まゆ「そろそろちゃんと本気を出しておかないと思いまして」
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2: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/05/26(木) 00:04:44.14 ID:ZlWTJBI30
まゆ「そこで今回ですね、こんなものを用意してみました」
泰葉「良い予感はしてないけど大丈夫?」
まゆ「大丈夫ですよ。今回用意したのは頑丈な素材のリボンと……」ゴソゴソ
泰葉「耐久性でリボンを選ぶ人初めて見たんだけど」
まゆ「包丁」
泰葉「包丁て」
泰葉「良い予感はしてないけど大丈夫?」
まゆ「大丈夫ですよ。今回用意したのは頑丈な素材のリボンと……」ゴソゴソ
泰葉「耐久性でリボンを選ぶ人初めて見たんだけど」
まゆ「包丁」
泰葉「包丁て」
4: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/05/26(木) 00:09:23.17 ID:ZlWTJBI30
泰葉「明らかに調理用ではないよねそれ」
まゆ「料理と言うこともできなくはないですよ?」
泰葉「うん、仕舞おうね」
まゆ「……まあ他にも色々用意してあるからいいですけど」ゴソゴソ
泰葉「危険性は抑えようか」
まゆ「はい、ハサミ」
泰葉「刃物から離れようか」
まゆ「料理と言うこともできなくはないですよ?」
泰葉「うん、仕舞おうね」
まゆ「……まあ他にも色々用意してあるからいいですけど」ゴソゴソ
泰葉「危険性は抑えようか」
まゆ「はい、ハサミ」
泰葉「刃物から離れようか」
5: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/05/26(木) 00:11:20.43 ID:ZlWTJBI30
泰葉「智絵里さん」
智絵里「ごめんね、没収だって」
まゆ「ちぇっ」
智絵里「――ッ!」
ギチ・・・
智絵里「あれ……手、手が縛られて……」
まゆ「本気を出さないといけないので」
智絵里「ごめんね、没収だって」
まゆ「ちぇっ」
智絵里「――ッ!」
ギチ・・・
智絵里「あれ……手、手が縛られて……」
まゆ「本気を出さないといけないので」
7: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/05/26(木) 00:14:59.29 ID:ZlWTJBI30
智絵里「……」チョコン
泰葉「アレどうやってほどくの」
まゆ「チョップは怖いので」
泰葉「……」ハァ
泰葉「とりあえず流血沙汰は絶対ダメだよ」
まゆ「紅いのに」
泰葉「だから何!?」
泰葉「アレどうやってほどくの」
まゆ「チョップは怖いので」
泰葉「……」ハァ
泰葉「とりあえず流血沙汰は絶対ダメだよ」
まゆ「紅いのに」
泰葉「だから何!?」
9: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/05/26(木) 00:19:49.14 ID:ZlWTJBI30
泰葉「考えても見てまゆさん、どんなスポーツでも血が出たら大抵場外に出ておかないといけないんだよ?」
泰葉「ましてや事件になるような流血はダメに決まってるじゃない」
まゆ「……じゃあどうやって邪魔者を排除すれば?」ゴソゴソ
泰葉「うん分かった、凶器のことは一旦忘れようね?」
泰葉「ましてや事件になるような流血はダメに決まってるじゃない」
まゆ「……じゃあどうやって邪魔者を排除すれば?」ゴソゴソ
泰葉「うん分かった、凶器のことは一旦忘れようね?」
10: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/05/26(木) 00:22:41.44 ID:ZlWTJBI30
まゆ「忘れろと言われても」
泰葉「っていうか邪魔者って何」
まゆ「それはもちろん……」
泰葉「事務所の誰かだっていうのならこちらにも考えがあるよ?」
まゆ「……百合厨」
泰葉「百合厨」
泰葉「っていうか邪魔者って何」
まゆ「それはもちろん……」
泰葉「事務所の誰かだっていうのならこちらにも考えがあるよ?」
まゆ「……百合厨」
泰葉「百合厨」
11: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/05/26(木) 00:26:21.15 ID:ZlWTJBI30
泰葉「なんだかよく分からないものに殺意を向けるんじゃありません」
まゆ「由里子さんに聞いた話によるとですね……」
泰葉「あの人の言うことはあまり真剣に聞いちゃダメって比奈さん言ってたでしょ」
まゆ「まゆを……その、女性のことが好きだという風に扱いたくて仕方ない方達がいるんだそうで」
泰葉「……」
泰葉「……はい?」
まゆ「由里子さんに聞いた話によるとですね……」
泰葉「あの人の言うことはあまり真剣に聞いちゃダメって比奈さん言ってたでしょ」
まゆ「まゆを……その、女性のことが好きだという風に扱いたくて仕方ない方達がいるんだそうで」
泰葉「……」
泰葉「……はい?」
12: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/05/26(木) 00:30:38.13 ID:ZlWTJBI30
まゆ「考えてみてもくださいよ」
まゆ「そういう風潮が広まるってことはですね。まゆがそっちのケなんだと思われるってことはですね」
まゆ「まゆのPさんへの思いを踏みにじられるってことと同義なんですよぉ」
泰葉「……」
泰葉「……まあ、言わんとしてることはなんとか分かったけど」
まゆ「でしょう? ちょいとここらでハイライトブレイカーの本気を見せつけておかないとマズいことになりますよ」
泰葉「早速新たな謎用語を出すのはやめてくれないかな」
まゆ「そういう風潮が広まるってことはですね。まゆがそっちのケなんだと思われるってことはですね」
まゆ「まゆのPさんへの思いを踏みにじられるってことと同義なんですよぉ」
泰葉「……」
泰葉「……まあ、言わんとしてることはなんとか分かったけど」
まゆ「でしょう? ちょいとここらでハイライトブレイカーの本気を見せつけておかないとマズいことになりますよ」
泰葉「早速新たな謎用語を出すのはやめてくれないかな」
13: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/05/26(木) 00:37:37.30 ID:ZlWTJBI30
泰葉「あのね、まゆさん」
まゆ「なんですか。まゆの思いを無視して歪ませるような邪魔な風潮は消しにいかないと……」
泰葉「今の私達はアイドルなんだってこと、前提として覚えておいて」
まゆ「……? そんなの当然じゃないですかぁ」
泰葉「それなら続けるよ、いい?」
まゆ「なんですか。まゆの思いを無視して歪ませるような邪魔な風潮は消しにいかないと……」
泰葉「今の私達はアイドルなんだってこと、前提として覚えておいて」
まゆ「……? そんなの当然じゃないですかぁ」
泰葉「それなら続けるよ、いい?」
14: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/05/26(木) 00:41:55.72 ID:ZlWTJBI30
泰葉「私達はアイドルなの。舞台に立ち続ける限り。いい?」
まゆ「はい」
泰葉「だから、舞台に立つ以上はお客さんの、ファンの皆さんの期待にはなるべく応えなきゃ」
泰葉「なるべくでいい。譲れないものがあるなら、折り合いをつけること。どこかに妥協点を見つけて、応えていくの」
泰葉「ここまでいい?」
まゆ「……」ウーン
泰葉「まあ、まゆさんは妥協って苦手だもんね」
まゆ「はい」
泰葉「だから、舞台に立つ以上はお客さんの、ファンの皆さんの期待にはなるべく応えなきゃ」
泰葉「なるべくでいい。譲れないものがあるなら、折り合いをつけること。どこかに妥協点を見つけて、応えていくの」
泰葉「ここまでいい?」
まゆ「……」ウーン
泰葉「まあ、まゆさんは妥協って苦手だもんね」
16: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/05/26(木) 00:49:03.85 ID:ZlWTJBI30
泰葉「それでも、表舞台にいる限りはそうしていくことって大事」
泰葉「だから、舞台から離れている間に、思いっきり自分の好きなようにしたらいい」
泰葉「Pさんのこともファンの皆さんも、譲れないほど大事なら、そうしてちょっとくらい『表』と『裏』の顔を作ってみること」
泰葉「どっちだって自分の正直に生きていることに変わりはない。それならきっと楽しいよね?」
まゆ「……まゆのことを応援してくれるなら性癖いじられるのはちょっと」
泰葉「せっかくいい話にしようと思ったのに」
泰葉「だから、舞台から離れている間に、思いっきり自分の好きなようにしたらいい」
泰葉「Pさんのこともファンの皆さんも、譲れないほど大事なら、そうしてちょっとくらい『表』と『裏』の顔を作ってみること」
泰葉「どっちだって自分の正直に生きていることに変わりはない。それならきっと楽しいよね?」
まゆ「……まゆのことを応援してくれるなら性癖いじられるのはちょっと」
泰葉「せっかくいい話にしようと思ったのに」
17: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/05/26(木) 01:02:46.80 ID:ZlWTJBI30
まゆ「泰葉ちゃんストイックの塊じゃないですかぁ。妥協って言われても」
泰葉「だから、プライベートの大事さを知ったからこそ……」
まゆ「とりあえず流血沙汰にはしませんから、他に紅くする方法を……」ゴソゴソ
泰葉「そのこだわりは何!?」
泰葉「だから、プライベートの大事さを知ったからこそ……」
まゆ「とりあえず流血沙汰にはしませんから、他に紅くする方法を……」ゴソゴソ
泰葉「そのこだわりは何!?」
18: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/05/26(木) 01:05:45.54 ID:ZlWTJBI30
まゆ「じゃあ行ってきますね。うふ、うふふ……」
泰葉「……」ハァ
泰葉(そういえばあの笑い方もなんか久しぶりだし、マズいかな……)
泰葉「……智絵里さん?」
智絵里「……は、はいっ! 寝てないですっ」
泰葉「結構余裕そうだね」
智絵里「それで、まゆちゃんは……?」
泰葉「うーん……」
泰葉「私もちょっと本気出すしかないかなって」
泰葉「……」ハァ
泰葉(そういえばあの笑い方もなんか久しぶりだし、マズいかな……)
泰葉「……智絵里さん?」
智絵里「……は、はいっ! 寝てないですっ」
泰葉「結構余裕そうだね」
智絵里「それで、まゆちゃんは……?」
泰葉「うーん……」
泰葉「私もちょっと本気出すしかないかなって」
19: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/05/26(木) 01:07:31.06 ID:ZlWTJBI30
泰葉「まゆさん、ちょっと耳貸して」チョイチョイ
まゆ「今急いでるんですけど……」
泰葉「……………………芸歴」ボソッ
まゆ「!!!!」
まゆ「今急いでるんですけど……」
泰葉「……………………芸歴」ボソッ
まゆ「!!!!」
20: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/05/26(木) 01:08:36.97 ID:ZlWTJBI30
泰葉「まゆさん」
まゆ「はい」
泰葉「おすわり」
まゆ「ふぐぅ……」ペタン
完
まゆ「はい」
泰葉「おすわり」
まゆ「ふぐぅ……」ペタン
完
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