1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/21(火) 23:32:05.79 ID:eSfouvm90
もういいの。
いくらミキがアピールしても、ぜんぜん振り向いてくれないし。
ミキといるときは困った顔しかしないクセに、他のアイドルたちと話すときはいっつも笑顔。
もしミキと仲良くしてくれたって、最後には他の子になびいちゃうんでしょ?
ミキの気持ち、知ってるクセに。
どうせ諦めるなら早いうちなの。
ミキ、まだ若いんだし。いくらでも素敵な人、見つけられるよね。
美希「だから、プロデューサーなんていらないもん」
P「…………は?」
いくらミキがアピールしても、ぜんぜん振り向いてくれないし。
ミキといるときは困った顔しかしないクセに、他のアイドルたちと話すときはいっつも笑顔。
もしミキと仲良くしてくれたって、最後には他の子になびいちゃうんでしょ?
ミキの気持ち、知ってるクセに。
どうせ諦めるなら早いうちなの。
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5: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/21(火) 23:40:03.43 ID:eSfouvm90
美希「これからは1人でアイドル活動するの。ジャマしないでね、プロデューサー」
P「……ど、どうしたんだ。悪い物でも食べたのか?」
美希「ミキ、プロデューサーのそういうとこ、キライ。いつまでも子供扱いされたくないの」
律子、さんや、あずさは大人扱いするのに。
なんでミキにもおんなじようにしてくれなかったの?
P「お前、呼び方……」
美希「もう縁を切る人を『ハニー』なんて呼びたくないって、ミキ思うな」
P「…………怒ってるのか?」
美希「怒ってないよ。自分の中で色々ケジメがついただけだから」
ぽかんとしてるプロデューサーを放って、ミキは事務所を出てった。
はあ、スッとした。毎日毎日プロデューサーのことばっか考えて、ムダな時間過ごしちゃった……
P「……ど、どうしたんだ。悪い物でも食べたのか?」
美希「ミキ、プロデューサーのそういうとこ、キライ。いつまでも子供扱いされたくないの」
律子、さんや、あずさは大人扱いするのに。
なんでミキにもおんなじようにしてくれなかったの?
P「お前、呼び方……」
美希「もう縁を切る人を『ハニー』なんて呼びたくないって、ミキ思うな」
P「…………怒ってるのか?」
美希「怒ってないよ。自分の中で色々ケジメがついただけだから」
ぽかんとしてるプロデューサーを放って、ミキは事務所を出てった。
はあ、スッとした。毎日毎日プロデューサーのことばっか考えて、ムダな時間過ごしちゃった……
7: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/21(火) 23:45:15.28 ID:eSfouvm90
今日は気ままにウインドウショッピングでも楽しもうかな。
誰か誘ってカラオケでも行こうかな。
……それとも、男の人でもひっかけちゃおっかな。
ミキって可愛いから、いっぱいお誘いあると思うし。
美希「……なーんて、ね」
分かってるの。
プロデューサーに頼らないってことは、仕事もスケジュールも全部自分でやるってこと。
プロデューサー、毎日忙しそうだった。
ミキ、こんなところで遊んでる場合じゃないんだよね、ホントは……
誰か誘ってカラオケでも行こうかな。
……それとも、男の人でもひっかけちゃおっかな。
ミキって可愛いから、いっぱいお誘いあると思うし。
美希「……なーんて、ね」
分かってるの。
プロデューサーに頼らないってことは、仕事もスケジュールも全部自分でやるってこと。
プロデューサー、毎日忙しそうだった。
ミキ、こんなところで遊んでる場合じゃないんだよね、ホントは……
12: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/21(火) 23:51:13.15 ID:eSfouvm90
でも、いざやるってなるとめんどくさいの。
ミキのために向こうから勝手に仕事が来ればいいのに。
……ま、やっぱり今日はいいや。
ゲンジツトウヒだけど、ショッピングに出かけるの!
美希「わー、ダッサイ服!」
美希「このバッグ欲しいなぁ。今のミキだと手が届かないけど」
美希「あっ……この香水、値下がりしたんだ……」
美希「………………」
この香水。
はじめてプロデューサーと一緒に化粧品を買いにいったとき。
プロデューサーは、この香水をプレゼントしてくれた。
でも……そういう気が無いんだったら、プレゼントなんていらなかったのに。プロデューサー……
ミキのために向こうから勝手に仕事が来ればいいのに。
……ま、やっぱり今日はいいや。
ゲンジツトウヒだけど、ショッピングに出かけるの!
美希「わー、ダッサイ服!」
美希「このバッグ欲しいなぁ。今のミキだと手が届かないけど」
美希「あっ……この香水、値下がりしたんだ……」
美希「………………」
この香水。
はじめてプロデューサーと一緒に化粧品を買いにいったとき。
プロデューサーは、この香水をプレゼントしてくれた。
でも……そういう気が無いんだったら、プレゼントなんていらなかったのに。プロデューサー……
15: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/21(火) 23:57:47.57 ID:eSfouvm90
ミキ、ダメだよね……
自分から縁を切るって言ったプロデューサーのこと、思い出しちゃってる。
その後は2時間くらいショッピングモールを見て回ったけど、特にめぼしい物も無くて。
気がついたら、事務所に戻ってきてた。
美希「…………ただいま」
小鳥「おかえりなさい。さっき、プロデューサーさんが美希ちゃんを探してたわよ?」
美希「ふぅん」
小鳥「……あれ? 反応薄くない?」
美希「レッスンにでも行こうっと」
小鳥「え? み、美希ちゃん!?」
着替えを持って、スタジオに行く準備をする。今日は仕事は無いはずだし。
それにしても……
こんなに暗い気持ちでレッスンすることなんて、今までにあったかなあ。
自分から縁を切るって言ったプロデューサーのこと、思い出しちゃってる。
その後は2時間くらいショッピングモールを見て回ったけど、特にめぼしい物も無くて。
気がついたら、事務所に戻ってきてた。
美希「…………ただいま」
小鳥「おかえりなさい。さっき、プロデューサーさんが美希ちゃんを探してたわよ?」
美希「ふぅん」
小鳥「……あれ? 反応薄くない?」
美希「レッスンにでも行こうっと」
小鳥「え? み、美希ちゃん!?」
着替えを持って、スタジオに行く準備をする。今日は仕事は無いはずだし。
それにしても……
こんなに暗い気持ちでレッスンすることなんて、今までにあったかなあ。
18: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/22(水) 00:02:57.26 ID:I/ZK5B/g0
レッスンをしてても身が入るわけもなく、1時間くらいでやめてしまう。
しょうがないから、いつもプロデューサーがやってるみたいに仕事を取ってこようと思って、
スポンサーさんに電話してみたら、いろいろ難しい話をされたから切っちゃった。
美希「はぁ……」
ミキ、一人じゃ仕事できなさそう。そんなのは分かってたんだけど。
かと言ってプロデューサーと一緒にいても、プロデューサーはミキのものにならないの。
美希「アイドル、やめるしかないかなぁ……」
しょうがないから、いつもプロデューサーがやってるみたいに仕事を取ってこようと思って、
スポンサーさんに電話してみたら、いろいろ難しい話をされたから切っちゃった。
美希「はぁ……」
ミキ、一人じゃ仕事できなさそう。そんなのは分かってたんだけど。
かと言ってプロデューサーと一緒にいても、プロデューサーはミキのものにならないの。
美希「アイドル、やめるしかないかなぁ……」
23: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/22(水) 00:09:56.93 ID:I/ZK5B/g0
でも、さすがにやめるのは早すぎるよね。
ミキもまだトップアイドルになってないし……
―――その3日後。
事務所に来ると、ホワイトボードにたくさんお仕事が書いてあった。
ほとんどミキのお仕事。二週間先までいっぱいなの!
……でも、なんで?
P「迷惑かもしれないけど、俺が取ってきた仕事だ」
美希「……プロデューサー」
P「プロデューサーとアイドルがうまく掛け持ちができるようになるまでは、フォローさせてもらうよ」
美希「余計なお世話なの」
P「ごめん」
美希「……ふんだ」
ミキもまだトップアイドルになってないし……
―――その3日後。
事務所に来ると、ホワイトボードにたくさんお仕事が書いてあった。
ほとんどミキのお仕事。二週間先までいっぱいなの!
……でも、なんで?
P「迷惑かもしれないけど、俺が取ってきた仕事だ」
美希「……プロデューサー」
P「プロデューサーとアイドルがうまく掛け持ちができるようになるまでは、フォローさせてもらうよ」
美希「余計なお世話なの」
P「ごめん」
美希「……ふんだ」
25: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/22(水) 00:15:13.45 ID:I/ZK5B/g0
プロデューサーは、ミキがプロデューサーとアイドル、両方掛け持ちできるって信じてるみたい。
でも、ごめんね。
ミキはこの3日間、家でごろごろしたり、30分だけレッスンしたり、自分のCDを何回も聴いたり、
なんだか生きてるか死んでるか分からないような生活をしてたの。
本当は、自分でも分かってたから。
プロデューサーのお仕事が、そんな簡単なものじゃないって。だから半分諦めてる……
P「あ~、それにしても疲れた」
美希「まだ朝だよ?」
P「昨日まで、足を棒にして仕事取りまくったからな……疲れが抜けてないんだよ」
そう言うとプロデューサーは、事務所のソファに寝転がった。
プロデューサーがそんな姿を見せるなんて珍しいの。写メ撮っとこ。
でも、ごめんね。
ミキはこの3日間、家でごろごろしたり、30分だけレッスンしたり、自分のCDを何回も聴いたり、
なんだか生きてるか死んでるか分からないような生活をしてたの。
本当は、自分でも分かってたから。
プロデューサーのお仕事が、そんな簡単なものじゃないって。だから半分諦めてる……
P「あ~、それにしても疲れた」
美希「まだ朝だよ?」
P「昨日まで、足を棒にして仕事取りまくったからな……疲れが抜けてないんだよ」
そう言うとプロデューサーは、事務所のソファに寝転がった。
プロデューサーがそんな姿を見せるなんて珍しいの。写メ撮っとこ。
28: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/22(水) 00:21:06.49 ID:I/ZK5B/g0
……あれ? 写メ撮ってる間に……
P「……すぅ……すぅ」
美希「プロデューサー?」
P「…………すぅ……すぅ……」
え!? 完全に寝てるし! うそ、プロデューサーって人前で寝ることあるの!?
……あ。
それだけ疲れてるってことだよね。ミキがワガママ言ったから……
美希「……あっ、そうだ」
P「すぅ、すぅ……」
ミキもソファーに座って、プロデューサーの頭を膝の上に乗せてあげた。
ミキのために、いっぱい頑張ってくれて……ありがとう。プロデューサー。
P「……すぅ……すぅ」
美希「プロデューサー?」
P「…………すぅ……すぅ……」
え!? 完全に寝てるし! うそ、プロデューサーって人前で寝ることあるの!?
……あ。
それだけ疲れてるってことだよね。ミキがワガママ言ったから……
美希「……あっ、そうだ」
P「すぅ、すぅ……」
ミキもソファーに座って、プロデューサーの頭を膝の上に乗せてあげた。
ミキのために、いっぱい頑張ってくれて……ありがとう。プロデューサー。
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