1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/29(水) 19:42:22.70 ID:04izGYH60
男「顔もいいし、優しいし、文武両道だし。」

男「他の女子みたいに「男子ってさ~」なんていわないし。」

男「いやもう、本当にいい女だと思うんだ。」

友「あ、ああ…、そうだな。」

男「あぁ?何だ何だよ、ノリわりーなぁおい。」

友「…悪い。」

男「ああ、今のお前はノリ悪いわ。」

友「そうじゃなくて、俺付き合ってるんだ、委員長と。」

男「は?」

男「ハァァァァァァ!?」

引用元: 男「委員長って可愛いよな…」友「え?…あ、ああ。」 


 

 
5: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/29(水) 19:45:39.21 ID:04izGYH60
男「おいおいおいおい、何だよ説明しろよ!」

友「いや、説明っていわれてもよ。」

男「いつからだ…、いつから付き合ってんだよ!」

友「文化祭。」

男「てめぇ、抜け駆けして告りやがったのか…。」

友「…悪い、告られた。」

男「はぁ?ちょっとまて、お前俺になんか恨みあんの?なに畳み掛けてきてんの?」

友「わ、悪い。」

男「謝んなよ、惨めになってくんだろうが!」

11: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/29(水) 19:48:11.04 ID:04izGYH60
男「で、なんて告られたんだよ。」

友「いやァ、普通に。好きです、付き合ってくださいって。」

男「かーっ!くそ、なんだよそれ、甘いな、甘酸っぺーな。」

友「まあ、そういうわけでだ。あんま可愛いだの言うな。」

男「なんでだよ、言うだけならいいじゃん。お前が優越感感じるだけじゃん。」

友「いや、そういうのってなんか…いい。」

男「くそっ。こんなヤツのどこがいいんだよ。」

13: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/29(水) 19:50:34.42 ID:04izGYH60
男「で、どこまでいったの?」

友「んなことまで聞いてくんなよ、下種いな。」

男「いいじゃんよ、聞く権利はあるはずだ。」

友「あぁ、もう…。えーっと、…Cな、C。」

男「よし、お前もう死ね。おれが許す。」

友「意味わかんねーよ。…まあ、ゴムはその、つけてるし。」

男「な、何回ほど?」

友「まだ3回くらいだよ。」

男「不潔だわ!最近の高校生まじ不純!」

16: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/29(水) 19:52:58.76 ID:04izGYH60
男「…で、さわり心地とかは?」

友「お前マジでキモイな。」

男「お願い、●●●にするだけだから!」

友「人の彼女を●●●にするなよ、そしてそれを俺の前でいうなよ。」

男「ほらぁ、唇の感触とか、胸とか、 ●の具合とか。」

友「……ま、まあ、上々?」

男「惚気てんじゃねーぞ!」

友「わからん、お前って人間がもうわからん。」

男「失恋のショックでパニくってんだよ!」

17: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/29(水) 19:57:31.78 ID:04izGYH60
男「くそ、委員長が友と付き合ってるなんて。」

男「もう愉しい 生活なんだろうな…。」

男「3回とかいってたけど、絶対毎日日常的に●●てるよ…。」

男「ああ、結局二人で手を繋いで帰ってたし…。」

男「俺も彼女ほしいな…。」

男「そしたらもう …フフ、フフフフ…。」

部長「おい、男。さっきから何気色の悪い顔をしてるんだ?」

男「ちょ、部長…竹刀こっちに向けるのやめてください…。」

部長「何かあったのか。私でよければ聞くが。」

男「あ、マジっすか。ちょっとしょうもない話なんですけど。」

20: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/29(水) 20:00:50.77 ID:04izGYH60
部長「なるほど。つまり想い人が親友と付き合っている、と。」

男「そうなんすよ。」

部長「くだらん。男のクセにウジウジするな。」

男「そりゃ部長ほどお綺麗だったら、無縁な話でしょうよ。」

部長「そうでもないがな。まぁ、それはいいとしてさっさと練習するぞ。」

男「えー、やる気でないッス。今日はもう見学でいいですか?」

部長「だめだ。そしたら私1人になるじゃないか。」

男「そもそもなんで2人しかないですか、うちの剣道部。」

部長「……さあ。」

22: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/29(水) 20:03:40.78 ID:04izGYH60
部長「まあ、私もそろそろ引退だしそうなれば終わりだろうな。」

男「だったら勧誘とかすればいいのに。」

部長「……いや、それはいい。」

男「そしたら部長の扱きも分散されんのになー。」

部長「ほう、男。お前は私に扱かれたいのか…。」

男「え。あの…竹刀構えるのやめてもらえませんか。」

部長「ここは剣道場だ。何の問題があるのだ。」

男「おれがまだ制服です。」

部長「…き、着替えて来い。」

男「いや、だから今日は見学したいって。」

部長「早くいけ!」

男「は、はい!」

26: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/29(水) 20:06:16.94 ID:04izGYH60
男「まったく。部長は可愛いけど性格きっついからなあ。」

男「喋り方も威圧感まるだしだし…、まあそれでも人気あるみたいだけど。」

部長(ふむ、やはりいい身体をしているな…)ジー

男「もうちょっと優しかったりおしとやかならな…。」

部長(なん…だと…?)

男「まあ、ないものねだりはよくないか。」

男「着替えましたー。」

部長「あ、あ、あら、男くん。は、はやかった、わね。」

男(うわ、なんかきめえ)

28: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/29(水) 20:08:06.08 ID:04izGYH60
男「部長。尋常じゃなくキモイです」

部長「むぅ、お前という男は」

男「なんなんですか」

部長「なんでもない、きにするな」

男「ならいいですけど」

部長「さあ、とりあえず練習はじめるぞ」

男「へーい…」

31: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/29(水) 20:11:26.88 ID:04izGYH60
男「ぐ・・・、もの凄い扱かれた…」

男「なんか、殺気と憎悪を感じたな…」

男「やっぱ部長こわいわ…、あの人絶対そっちの筋の人と結婚するわ」

男「なんかもう、相手もそれくらいじゃないと絶対カカア天下になる」

男「……でも顔はいいんだよなー、顔は」

男「でも顔でいうならやっぱ委員長だよなー」

男「友のやつ、羨ましいわー…」

35: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/29(水) 20:14:06.27 ID:04izGYH60
男「ただいまー」

兄「おう、おかえり」

男「あれ、兄貴…。かえってきてたのか」

兄「ちょっと暇ができたからな」

姉「ねえねえ、お兄ちゃん、次はいつかえってくる?」

兄「そうだな、お盆くらいかな?」

姉「えー、そんなに先なのー?」

姉「ってちょっと男!お兄ちゃんかえってきてるのよ?なんかないの?」

男「ねーよ、このブラコンメスゴリラ」

姉「…お兄ちゃん、男がいじめる」

兄「喧嘩するなよ…」

37: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/29(水) 20:18:01.55 ID:04izGYH60
意識すると余計にだな…、まあいい脳内補完たのむ

男「委員長以外の俺の周りの女性は性格に難がありすぎる」

男「とはいえ…奪うってのも」

男「出来る出来ないっていうより…」

男「気が進まないんだよな」

男「どうっすかな…」

男「ものすげー彼女ほしいわ」

40: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/29(水) 20:22:08.07 ID:04izGYH60
-翌日-

男「おはよ」

友「おう、おはよ」

男「おまえさあ?どうやって委員長落としたんだよ?」

友「知るか」

男「なんでなんだよ!わかれよ!俺に伝授しろよ!」

友「あーでもまあ。優しいところが好きだってさ」

男「まじか!なら自信あるわ!」

友「お前そんなに彼女欲しいのかよ?」

男「当たりまえだろ?よっしゃぁ…頑張るぞ!」

友「おう、頑張れ。応援するよ…」

男(ぐ、これが優しさってやつですか)

42: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/29(水) 20:27:02.91 ID:04izGYH60
男「というわけで!彼女つくるための婚活ならぬ、恋活をすることにしました!」

部長「しかし…当てはあるのか?」

男「いやーそれがないんですよね~」

部長「当ては?」

男「ないです!」

部長「……そこは世辞でも私というべきだろ」

男「いえ、部長はそういうんじゃないんで」

部長(え…、ええ…?)

男「女の人っておしとやかなのが一番だと思うんです」

男「だから部長はちがうかなって」

男「あ、だからってがさつだとは思ってないですから!」

43: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/29(水) 20:30:55.21 ID:04izGYH60
男(よーし、そうと決まればいい女の子捜すぞ!)

部長(完全にフラれた…もうだめだ)

男「そういうわけなんで!今日はやる気十分です!」

部長「すまん、今日は私がムリだ……」

男「何すかー、弛んでますねえ。」

部長「なんかもう…剣なんか捨ててしまいたい」

47: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/29(水) 20:36:24.48 ID:04izGYH60
部長「ま、まあ…部長として先輩として手は貸そう」

部長「どういった娘がいいんだ?」

男「そうですねえ…やっぱり暴力的じゃなくて可愛くておしとやかで優しい人が」

部長(ふむ…剣道やめればチャンスがあるかもしれん)

男「あとやっぱり俺を好きなのが大前提っすね」

部長(よしきた!)

男「年はまあ、上下きにしないです」

部長(よし、これはいけるかもしれん)

男「ああ、でも3年生は受験あるしだめかなあ」

部長「くそっ!」

男「へ?」

部長「あ、いや、なんでも」

55: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/29(水) 20:42:42.73 ID:04izGYH60
部長「わ、私はどうだ?その、形式上、形だけのものだが…」

部長「先輩が彼女というのは自慢できるぞ!」

男「いやですよ、部長怖いですもん」

部長(くそ、あまりに愛しいからちょっと指導に力をいれてしまったが…)

部長(どうやらやりすぎてしまったようだ…)

部長(失敗したなあ…)

男「あ、あの。今日はもう帰っても…?」

部長「そ、そうだな…今日は休みという事にしよう」

男「それじゃ…お先に失礼しますね」

部長「ああ。気をつけて帰れよ」

男「そんな、小学生じゃあるまいし…それではまた明日」

部長「ああ、また明日な」

部長「はあ…私の初恋…ダメっぽいな」

部長「うっ…うぅう…」

59: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/29(水) 20:46:02.59 ID:04izGYH60
翌日

男「というわけで!いい女はいないかね」

友「なんで俺も探すハメに…」

男「いいじゃんよー先輩としての審美眼ってやつをだね」

友「審美眼だあ?」

男「お前のお眼鏡にかなうやつをだな」

友「いや、だからおれは告られたからそういうのは…」

男「いいんだよ!委員長が惚れたお前が選ぶ女はきっと極上だ」

友「つか、おまえ部長さんは?」

男「あの人はないなあ」

友「でも三年で一番人気あるんだろ?」

男「まじで?あの人すげー怖いけど?」

友「そりゃ剣道してるときはそうだろうよ…」

63: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/29(水) 20:48:46.70 ID:04izGYH60
男(そうか、おれは胴着着て竹刀持って怪鳥みたいに叫ぶ部長しかしらないな)

男(普段の部長如何ではありかもしれん)

友「あ、あの子かわいくないか」

男「へ、どれどれ」

友「ほらほら、あの子」

男「やばいな、●でっけーし」

友「なんかこう…そそるかんじだろ?」

男「うんうん、なんかこう…な!」

部長(やっぱり男はデカいほうがいいのか…)コソコソ

部長(………くっ)

69: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/29(水) 20:53:19.93 ID:04izGYH60
男「よし、告って来るわ」

友「いやまて!はやいって!段階ふめよ!」

男「すいませーん!俺と付き合ってください!」

巨 「…ごめんなさい…私彼氏いるんで…」

男「…なんだよもう!」

友「告白するまえにまずリサーチしろ!そして友だちになれ!」

男「でもさ、ずっと好きでしたって知らない子に告られるのってよくね?」

友「それさ、男がされる側の場合だろ?」

男「あと…よく廊下でぶつかる子に告られるとか」

友「なんかそれってある意味バッドエンドじゃないか」

70: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/29(水) 20:55:30.38 ID:04izGYH60
男「やっぱりさ、性格は大事なんだよ俺のなかでは」

友「ああ…まあわかるよ」

男「容姿も大事だけどさ、やっぱハート、みたいな?」

友「お前ってジャケ買いするタイプだよな」

男「それとこれは別!」

友「いや、でもよくいうだろ?」

友「外ありきの中って」

男「くそ…このイケメン至上主義な世界なんか嫌いだわ」

71: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/29(水) 20:59:02.46 ID:04izGYH60
友「やっぱりさあ…身近なところ攻めていけば?」

男「部長とかしかいねーし」

友「だったら部長さんでいいだろ?」

男「いや、でも…確かに美人だけどさ…」

友「何でそんなに頑なに拒むのさ」

男「い、いや、それはー、そのぉ…」

友「はっきりしねーな」

男「と、とりあえず!部長は、…まあ…ない!」

友「やれやれ…」

部長(うぅぅ…)コソコソ

72: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/29(水) 21:02:49.55 ID:04izGYH60
男「…あのー、部長?」

部長「なんだ…」

男「なんでそんなテンションひっくいんですか?」

部長「きのせいだ」

男「またそんなコトいって…元気ないじゃないですか」

部長「なんでもない、大丈夫だ!」

男「何があったか知らないですけど…そうやって溜め込むのは……」

部長「何でもないって言っているだろう!」

男「!?」ビクッ

77: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/29(水) 21:07:23.56 ID:04izGYH60
 

部長「だいたいお前は彼女彼女彼女…」

部長「そんなに彼女がほしいのか」

男「そ、それはまあ…」

部長「──だめか?」

男「へ?」

部長「私ではお前の彼女として不足なのか?」

男「…え?」

78: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/29(水) 21:09:56.76 ID:04izGYH60
男「ちょっとまって下さい、冗談キツイっす」

部長「冗談や戯言でこんなこと言えるわけがないだろう」

男「まあ、それはそうでしょうけど」

部長「お前がいいのなら、私がお前の恋人になってやる」

部長「いや、違うな。お前の恋人にしてくれ」

部長「あぁ、もうまどろっこしい。」

部長「お前が好きだ。私の恋人になってくれ」

男「え、い、いや…、その…えぇっと」

部長(うろたえてる…可愛いすぎる…)

82: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/29(水) 21:12:53.54 ID:04izGYH60
男「あ、あの…」

男「その、部長のお気持ちはうれしいんですけど」

男「おれ、部長はないって言っちゃったし…」

男「その、だから、その…OKしづらいなって……」

部長「それもそうだな…、お前は私を好きではないのだろうし」

男「い、いえ…異性としてはすごく素敵だと思いますし…」

男「ただ、据え膳に飛びつくのははしたないというか」

部長「私は醜態くらいで好きな男を見限りはしない」

男(やばい、いまのグっときた)

88: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/29(水) 21:15:15.58 ID:04izGYH60
部長「まあ、私は想いを告げられただけでもいい」

部長「いままでお前と2人でいれただけでも幸せだ」

男「……」

部長「楽しかったよ、男」

男「あ、あの…おれだって、たの…しかった…です」

部長「…ありがとう」

男(なんだこの変な感じ…)

部長(さて、これで悔いはないな…)

91: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/29(水) 21:17:44.39 ID:04izGYH60
部長「別にお前がいってきたことを責めるつもりはないよ」

部長「全ては私の接し方に責任があるのだからな」

部長「なんと幼い愛情表現だったのだろうか」

部長「これなら、もっとはやく普通に告白をしていればよかったよ」

男「…あ、あの部長…その…」

部長「…なんだ?」

男「俺……!」

95: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/29(水) 21:21:23.56 ID:04izGYH60
男「俺、やっぱり無理です」

部長「……だろうな」

男「いえ、違うんです…俺じゃ部長につりあわないっていうか…」

部長「それを決めるのは私だ、お前がそう思っていても、私は……」

男「その…、部長は進学するんですよね?」

部長「ああ、そのつもりだが」

男「なら、俺も同じ大学いきます」

男「その間、自分磨いて部長にふさわしい男になります」

男「それで部長を迎えにいきます」

男「だから…その…待っててください…なんていいませんけど」

男「もしそのときも、俺のことを好きでいてくれたなら…」

男「俺のほうから、告白させてください」

99: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/29(水) 21:24:03.12 ID:04izGYH60
部長「ふっ…、ははは…あははは!」

男「え、…部長…?」

部長「なんと勝手な男だ、私に待てと?」

部長「浪人するかもしれない男を待て、か…」

部長「私の気は短いからな…本当なら今すぐにでも付き合ってしまいたい」

部長「お前の考えるような負い目、別に気にするほどのことでもないしな」

男「……」

部長「まあ、そこが男と女の違いか」

部長「将来的には家でお前を待つ日々なのだろうし、練習には丁度いいかもしれんな」

105: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/29(水) 21:28:55.83 ID:04izGYH60
部長「まあ安心しろ」

部長「たとえ老人ホームまででも待っててやるさ」

部長「惚れた弱みくらいはみせないと、お前に怖がられてばかりだからな」

部長「はぁ…、良かったよかった。2年…いや一年と少しだな」

部長「それくらいなら、お前とめぐり合うまでの時間とくらべれば詮無きことか」

男「なんかほんと、すいません」

部長「謝らなくてもいい、私の未来の恋人だ。胸を張れ」

男「あ…は、はい!」

111: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/29(水) 21:34:14.55 ID:04izGYH60
部長「さて、そろそろ帰るか…」

男「そうですね…最近部活してない気もしますが」

部長「構わん、明日からだ明日から」

男「そうですね…」

部長「あ、待て男」

男「なんですか、部長……」

部長「ん…」 チュ

男「っ…!?」

部長「おっと、フライングしてしまった。ふふふ」

男「……」

男(受験勉強、頑張ろう)

118: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/29(水) 21:38:48.72 ID:04izGYH60
翌日


友「なるほどな…」

男「まあ、そういう着地点をみつけました」

友「受験がんばれよ」

男「おうよ!あったりまえじゃねーか」

友「俺と委員長も、同じ大学志望だし…」

男「へ?お前らもうそんなの決めてるの?」

友「まあな」

男「つか恋人で同じ大学ってなんだよ!」

友「たまたまだよ、流石に…」

男「ねーよ!ありえん。不純だ!」

友(お前がいうなっての!)

男「とにかく、絶対に現役で合格してやるぜ!」

友「俺と委員長も受験勉強手伝ってやるよ」

男「おう!ありがとよー!」

127: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/29(水) 21:43:27.37 ID:04izGYH60
二年後 春


男「今日から大学生か…」

友「お前入学式寝てただろ」

委員長「今日が楽しみで寝れなかったんだよね」

男「そりゃそうだよ、部長と会えるんだぜ?」

友「メールはしてたんだろ?何だって?」

男「明日は焦らすなって昨日いわれた」

委員長「ふふ、ごちそうさま」

友「で、どこにいるんだ?」

男「中庭らしいけど」

友「そうか、ほら言って来いよ」

友「これ以上、待たせるのはかわいそうだぜ?」

男「おうよ、いってきやす!」

135: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/29(水) 21:48:42.42 ID:04izGYH60
男「えっと、どこだ…?」

男「あの、すいません!中庭どこっすか?」

大学生A「中庭ァ?あー、あっちにあるよー?」

男「ありがとございます!」

大学生B「…あれ新入生か?」

大学生A「そりゃそうだろ」

B「中庭でなんかあったっけ」

A「そういや、女子が1人でいたっけ」

B「ああ、あのミスコンで優勝した?」

A「うん。」

B「もしかして高校時代の恋人とかか」

A「はぁ!?あの新入生まじ死ねよ!」


157: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/29(水) 21:53:24.88 ID:04izGYH60
男「あ、いた…部長ー!」

部長「…遅い!」 ゲシッ

男「ぐ、ふぅ…」

男「コレでも全速前進したのに…!」

部長「まったく、焦らすな早くしろ早く言え!」

男「…好きです、付き合ってください」

部長「やり直し。」

男「え?」

部長「恋人に敬語とは何事だ!?」

男「あ、あー…」

男「好きだ、俺の恋人になってくれ!」

部長「…は、はい」

166: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/29(水) 21:56:15.87 ID:04izGYH60
男「や…や…」

部長「やったああ!」

男「!?」

部長「いや、すまん。こう、嬉しさがこみ上げてきてガマンできん」

男「お、おれもです…いや、おれもだよ」

部長「こんなに嬉しい言葉は初めてだ」

男「それはよかった」

部長「だがしかし、お前にはそれを上書きしてもらわないとなぁ?」

男「へ?」

部長「わかるだろ、もっと嬉しくなる言葉だよ」

男「…あ、愛してる」

部長「まあ、それでいいか」

部長(結婚してくれがよかったな…)

170: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/29(水) 22:00:03.88 ID:04izGYH60
部長「さあ、次だ」

男「え?」

部長「きーす」

男「…まじで?」

部長「はやくしろ、待たせた分ここで取り返せ!」

男「…じゃあ、…」 チュ

部長「んっ…」 グイッ 

男「んっ…!?」

部長「んっ…ちゅ…ぷは…」

部長「うん、舌はまだ慣れんな」

男(脳みそが沸騰しそうだ…)

176: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/29(水) 22:04:56.21 ID:04izGYH60
男(…頭が、クラ…クラする)

部長「さて、これから時間はあるか?」

男「時間?…まあ、あるけど」

部長「よし、なら今から卒業式といこうか。」

男「ちょっ、!」

部長「いっただろう、待たせてくれた分を取り戻すと!」

男「まじかよっ…!」

部長「冗談だ、さすがにそれはまだ怖い」

男「よ、よかったあ…」

部長「まあ、お前からいつか誘ってくれればいいよ」

男「ああ、わかった…まあ、いつか」

180: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/29(水) 22:10:07.07 ID:04izGYH60
部長「なあ、男」

男「んー、なんだ?」

部長「大好きだ」

男「俺も、好きだ、よ?」

部長「む…、そこは大好きで返せよ」

男「ああ、ごめん。大好き」

部長「…うむ、よし!」

男(デレだしたらなんか別人にみえるな)

部長「それじゃ、これからデートにいこう!」

男「え」

部長「ほら、はやく…私はもう待つのはいやだからな!」

男「わ、わかった…いこうか」

部長「それと、プロポーズもはやくしてくれよ?」

男「…りょーかい」

186: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/29(水) 22:15:17.82 ID:04izGYH60
部長「じゃ、いくぞ?」

男「あ、待って。友にメールしないと…」

部長「まったく。早くしてくれよな…?」

男「わかってるよ。…えーっと「部長とデートする」っと「一緒に帰れない」…」

部長「…おくったか?」

男「うん、返信も来たよ」

部長「よし、今度こそいこう」

部長「ふふっ、──あ、そうだ」

部長「入学おめでとう。─むしろありがとう」

男「うん、ありがとう。どうしたしまして。」

部長「…ふふっ」

男「ははは…」

部長(くぅ…、はやくプロポーズしてくれ…!)

男(やべえ、指輪かわねえと…)