1 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/08(火) 18:40:06 ID:9sA6H.OM
ミサト「そうみたいね~」

シンジ「ア・・・アスカは元に戻るんですか!?」

ミサト「う~ん、それがわかんないみたいなのよね」

シンジ「そんな・・・」

ミサト「ってゆー訳で、シンちゃん、アスカをよろしくね♪」

シンジ「え!?なんで僕なんですか!?」

ミサト「いや~リツコもお手上げで」
   「治す方法もわかんないし」
   「まぁシンちゃんなら愛の力でなんとかしてくれるかな~と」 




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2 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/08(火) 18:44:17 ID:9sA6H.OM
ミサト家


シンジ「まったく、なにが愛の力だよ・・・あの人は何考えてんだか」
   「・・・アスカ、もう家にいるんだよな」
   「どう接したらいいんだろう・・・ちょっと緊張するな」


ガチャ


シンジ「た、ただいまー」 


3 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/08(火) 19:00:44 ID:9sA6H.OM
アスカ「お・・・おかえりなさい・・・シンジさん」

シンジ「う、うん、ただいまアスカ」
   (シンジさん・・・か、なんか変な感じだな)
   (それにアスカ、エプロンつけてるし)
   (ちょっと大人っぽくなってる)ジッ

アスカ「?あ、あの・・・どうなさったんですか?」

シンジ「あっ、ご、ゴメンッ」
   「なんかいつものアスカと違うから、見入っちゃって」

アスカ「あ・・・そう・・・なんですか」
   「・・・・・・・・・・・・すみません」

シンジ「いっ、いやっ、アスカが悪いわけじゃないんだから」
   「あやまんないで」アセアセ

アスカ「はい・・・ありがとうございます」 

4 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/08(火) 19:29:36 ID:9sA6H.OM
シンジ(そう、だよな・・・今一番辛いのはアスカなんだ)
   (傷つけないようにしなきゃ)

アスカ「・・・」

シンジ「ん、どうしたの?」

アスカ「いえ・・・・・・優しいんですね」ニコッ

シンジ ドキッ

アスカ「?シンジさん、どうなさったんですか?」

シンジ「いっ、いやっ、何でもないよ」アセアセ
   (今の『ドキッ』って何だよ!?)
   (ってゆうかアスカ、なんか可愛くなってないか?)

アスカ「そうですか」
   「・・・あの、ご飯、作ったんですけど・・・」
   「迷惑じゃなければ・・・・・その、食べ・・・ますか?」

シンジ「えっ!?ご、ご飯!!?」 

5 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/08(火) 19:42:08 ID:9sA6H.OM
アスカ「すっ、すいませんっ!!」ビクッ
   「片付けてきますねっ」

シンジ「あっ、ちょっと!アスカ!食べるよ、食べる!!」

アスカ「っ!はいっ!」パァァァァッ
   「用意してきますねっ!!」タタタッ

シンジ「あっ」
   (すごい勢いで走ってっちゃった・・・)
   (アスカ、嬉しそうだったな・・・)
   (それにしてもアスカがご飯なんて、大丈夫かな)

シンジ(エプロン姿のアスカ・・・)
   「・・・・・・いいな」
   (ハッ、な、何考えてんだ僕!) 

6 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/08(火) 19:55:28 ID:9sA6H.OM
シンジ「・・・・・・う、旨い・・・」

アスカ「!!本当ですかっ!?」

シンジ「うん、このハンバーグも、ポテトサラダも、凄くおいしい」

アスカ「よかったぁ、おいしくなかったらどうしようかと・・・」

シンジ(アスカ、一生懸命つくってくれたんだな)
   (ホントに凄くおいしいや)

アスカ「おいしくなーれって言いながら作ったかいがありましたっ」
   「さ、どんどん食べてくださいね?」ニコッ

シンジ ドキッ

アスカ「シンジさん?あ、やっぱりお口に合いませんでしたか・・・?」

シンジ「そ、そんなことないよ、アスカ料理作れるんだって思って」
   (まただ・・・僕どうしちゃったんだろ・・・) 


7 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/08(火) 20:10:17 ID:9sA6H.OM
・・・・・・・・・



アスカ「ふぁ~・・・」
   「ッ!///」

シンジ「・・・クスッ」

アスカ「・・・・・・笑わないでください///」

シンジ「アハハッ、ごめんごめん・・・つい」

アスカ「笑わないでって!シンジさんも欠伸くらいするでしょっ」

シンジ「ゴメン・・・クスクスッ、なんかツボに入っちゃって」

アスカ「~~~~~~~ッ!もうっ・・・いじわるぅ」
   「・・・・・・・・寝ますっ」

シンジ「うん・・・あっ」

アスカ「?」

シンジ「その・・・・・・前は、寝る部屋」
   「・・・・・・一緒だったんだけど」

アスカ「」 

8 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/08(火) 20:21:12 ID:9sA6H.OM
シンジ「ま、まぁ、安心して」
   「僕ここで寝るからっ」

アスカ「・・・いえ、だ、大丈夫・・・です」

シンジ「へ?」

アスカ「・・・だから・・・・・・一緒に、寝ます///」

シンジ「い、一緒に?それはまずいんじゃ・・・」

アスカ「前は一緒に寝てたんですよね?」

シンジ「それはそうだけど・・・」

アスカ「それに、リビングでシンジさんを寝させる訳にもいかないし」
   「・・・それとも、わ、私じゃ・・・ダメ、ですか?」ウルウル 

9 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/08(火) 20:31:20 ID:9sA6H.OM
・・・・・・・・・



シンジ「そ、それじゃ、おやすみ」

アスカ「ハ、ハイッ」
   「おやすみなさいっ」

シンジ(あんな泣きそうな顔で上目遣いされたら断れないよなぁ)

アスカ「・・・・・・スー・・・・・・スー・・・・・・」

シンジ(アスカ、もう寝ちゃった)
   (それにしても・・・僕はどうしたらいいんだろう)
   (アスカをもとに戻す手がかりが何もないなんて・・・)
   (・・・さすがに『愛の力』なんかじゃ無理だよなぁ)
   (考えてても仕方ない・・・・・・もう寝よう) 

13 : ◆Gtl06Eqcy6:2013/10/09(水) 17:02:19 ID:bLksjddw
シンジ「・・・・・・・・ん」ムクッ
   (朝、か・・・考えすぎちゃってあんまり眠れなかったな)
   「あれ?」キョロキョロ
   「アスカ?」
   (アスカがいない、先に起きてるのかな)


ガラッ


シンジ「アスカー?」

アスカ「あ、シンジさん」
   「お早うございます」
   「朝ごはんできてますよ!」

シンジ「おはよう・・・え?朝ごはん?」

アスカ「ハイ、ちょっと早く起きすぎちゃって」
   「あ、後洗濯もしときました」

シンジ「あ、ありがとう・・・ごめんね」
   「何から何まで」 

14 : ◆Gtl06Eqcy6:2013/10/09(水) 17:08:33 ID:bLksjddw
アスカ「いえいえ、お安いごようです!」

シンジ(凄くいい子だな)

アスカ「お味噌汁もうちょっと待ってくださいね」

シンジ(キッチンでエプロン姿のアスカ・・・)
   (想像もできなかった光景だな)
   (・・・それに、)
   「なんか、お嫁さんみたいだ」

アスカ「へ、ふぇっ///!!?」ガッシャーン

シンジ「」 

15 : ◆Gtl06Eqcy6:2013/10/09(水) 17:20:41 ID:bLksjddw
・・・・・・・・

アスカ「・・・・・すみません」
   「撒いちゃったうえに片付けまでさせてしまって・・・」

シンジ「いやいや!ぜんぜんいいよ!」
   「ホラ、味噌汁ちょっと残ってたし、凄くおいしいよ?」

アスカ「うう・・・、ありがとうございます」

シンジ「とんでもない!お礼を言うのはこっちだよ」
   (まずったなぁ・・・つい声に出しちゃったよ)
   (お嫁さん、なんて・・・へんに思われちゃったかなぁ)

アスカ「あ、あの」
   「今日は『ねるふ』で私の検査があるみたいなんで・・・」
   「さ、先行きますね!」タッタッタッタ

シンジ「ア、アスカ!?」
   「・・・・・・行っちゃった」
   「絶対変に思われたよなぁ」

タッタッタッタッタ    ガラッ

アスカ「あ、あの、さっきの・・・う、嬉しかった・・・です///」

タッタッタッタッタ

シンジ「」 

16 : ◆Gtl06Eqcy6:2013/10/09(水) 17:30:23 ID:bLksjddw
・・・・・・・・・・・


ネルフ


リツコ「・・・さて、まずはこれからの使徒との戦闘についてね」

ミサト「アスカ、調子はどう?シンちゃんに変な事されてない?」

シンジ「ちょ、ちょっとミサトさん!」
   「何聞いてるんですか!!」

アスカ「調子は、大丈夫・・・体調も凄く良いです」
   「そ、それと、あの・・・・・・あうぅ///」

シンジ「ア、アスカ!?何赤くなってんの!?」

アスカ「だ、だってシンジさん・・・・・・・・・えへへ///」

ミサト「あらあら~、シンちゃん一体ナニしたのかな~?」ニヤニヤ

シンジ「ミ、ミサトさんまで!!」 

17 : ◆Gtl06Eqcy6:2013/10/09(水) 17:38:10 ID:bLksjddw
リツコ「こらミサト、その辺にしときなさい」
   「話を本題に戻すわよ」

ミサト「なによぉ~ちょっちふざけただけじゃない」
   「レイも気になるわよねぇ」

レイ 「・・・・・・わからない」

シンジ「もうミサトさん!本気で怒りますよ!!」
   「アスカもいつまでボーっとしてるんだよ」

アスカ「///」

リツコ「はいはい、もういいでしょ」パンパン
   「さて、アスカはエヴァに乗れるのかどうか、よ」 

18 : ◆Gtl06Eqcy6:2013/10/09(水) 17:47:19 ID:bLksjddw
シンジ「!!」
   「こんな状態のアスカをエヴァに乗せるんですか!?」

リツコ「可能性の話よ、もしかしたら乗らなくてはならないかもしれないわ」

シンジ「そ、そんな!!」

ミサト「まぁ、そうなるかもしれないってのは解るけど」
   「この子達の保護者としては反対だわ」

アスカ「?」

シンジ「そうですよ!僕がアスカの分まで頑張ります!!」

リツコ「・・・・・・そうね」
   「じゃあ次に使徒が攻めて来たときにはシンジ君とレイのみ出撃」
   「二人だけでは持ちこたえられなかったときにアスカが出撃」
   「それでいいかしら?」

シンジ「ハイッ」

レイ 「ええ」

ミサト「よし、決定ね、シンちゃん愛の力で頑張るのよ~?」 

19 : ◆Gtl06Eqcy6:2013/10/09(水) 17:55:41 ID:bLksjddw
リツコ「それと学校にはもう休みとってるから」
   「一週間程様子を見ることにしたわ」
   「シンジ君もね」

シンジ「ぼ、僕もですか!?」

ミサト「あったりまえじゃな~~~い」
   「誰がアスカのめんどう見んのよ」

シンジ「はい・・・解りました」

ミサト「だって!良かったわね~アスカ」

アスカ「うぅ///」

レイ 「・・・・・・」

ミサト「あ、レイは休んじゃだめよ~」

レイ 「・・・・・解ってる」

リツコ「それじゃ、もう特に用事はないから」
   「三人とも帰っていいわよ」 

20 : ◆Gtl06Eqcy6:2013/10/09(水) 18:04:48 ID:bLksjddw
・・・・・・・・・・・



ミサト家



シンジ「えーと、それじゃとりあえず簡単に自己紹介をしようか」

アスカ「ハ、ハイッ」
   「式波・アスカ・ラングレーと言うそうです!」
   「えーと、簡単な家事ならできます!」
   「好きなものはまだ解りません!」

シンジ「碇シンジです」
   「家事全般できます」
   「好きなものは・・・音楽と料理です」
   「・・・っと、何か他に質問ありますか?」

アスカ「んーと・・・・あ、あの」
   「私達は、お、お付き合いをしているんですよ・・・ね?」

シンジ「えっ」

アスカ「えっ」 

21 : ◆Gtl06Eqcy6:2013/10/09(水) 18:12:07 ID:bLksjddw
アスカ「ぅえええええぇぇぇぇぇぇ!!!!!??」
   「つ、付き合ってないんですか!!!!!???」

シンジ「う、うん、付き合ってないけど・・・」

アスカ「だ、だって、一緒に住んで」

シンジ「あー、ちょっと事情があって」

アスカ「それに夜も一緒に」

シンジ「あ、ここ他に開いてる部屋なくて」

アスカ「」

シンジ(そうか・・・アスカずっと勘違いしてたのか)
   (だからあんなに頑張って家事してくれてたんだな)

アスカ「うぅ・・・じゃ、じゃあ」
   「キ、キス・・・したんですよね?私達、それは」

シンジ「」 

22 : ◆Gtl06Eqcy6:2013/10/09(水) 18:18:06 ID:bLksjddw
シンジ「な、なんで知って」

アスカ「ミサトさんが教えてくれました」

シンジ「そ、それは・・・」
   (マジかよ!何やっちゃってくれてんだよミサトさん)

アスカ「そ、それでどうなんですか、シンジさん」ズイッ

シンジ「うぅ・・・」

アスカ「シ ン ジ さ ん ?」

シンジ「・・・・・・・・・・・」









   「ノ、ノリで・・・・・・・」 

23 : ◆Gtl06Eqcy6:2013/10/09(水) 18:23:14 ID:bLksjddw
アスカ「ノ・・・・ノリ?」
   「ノリで・・・私とキスしたんですか?」

シンジ「・・・・・・・・・・ハイ」

アスカ「し、信じられません!!」
   「もういいです!!!」

シンジ「ア、アスカ!ちょっとまっ」


ピシャッ



シンジ「あぁ・・・やっちゃった」
   「絶対怒ってるよなぁ・・・・・・」ハァー 


24 : ◆Gtl06Eqcy6:2013/10/09(水) 18:27:55 ID:bLksjddw
・・・・・・・・・・・・



シンジ(今日のお詫びに晩御飯作ってみたけど・・・)
   (・・・・・食べてくれるかな)
   「どうぞ」コトッ

アスカ「・・・・・・・・・・・・・・・・・」
   「・・・・・・・・・・・」パクッ

シンジ「・・・・・・・・」
   (どうしよう・・・アスカ、凄く怒ってる)モグモグ

アスカ「・・・・・・・・・・・お」 

25 : ◆Gtl06Eqcy6:2013/10/09(水) 18:31:25 ID:bLksjddw
アスカ「おいしい・・・です」

シンジ「!!」
   「ホ、ホント!?」
   (うわ~うれしいなぁっ)

アスカ「」モグモグ・・・・

シンジ「こ、こっちも・・・どうかn」

アスカ「私、まだ許してませんから」

シンジ「」 

26 : ◆Gtl06Eqcy6:2013/10/09(水) 18:43:02 ID:bLksjddw
・・・・・・・・・・・



シンジ(うぅ・・・・・・)ウロウロ
   (どうしよう・・・・・)ウロウロ
   (ってかそりゃそーだよなぁ・・・)ウロウロ
   (ご飯作っただけで許してくれるわけないよなぁ・・・・・)ウロウロ
   (ここまで怒るなんて・・・)ウロウロ・・・・・・ガチャッ

アスカ「~~~~~~~~~ッ/////」

シンジ「へ、えぇっ!?」
   「ゴ、ゴメン!お風呂入ってるt」

アスカ「こ、この・・・バカシンジィッ!!!」スパァァァンッ

シンジ「」 

27 : ◆Gtl06Eqcy6:2013/10/09(水) 18:53:14 ID:bLksjddw
・・・・・・・・・・・・・・・



シンジ「・・・・・お、おやすみ」カチッ

アスカ プイッ

シンジ(うわああああぁぁぁぁぁっっっっ!!!!!)
   (どうしようどうしようどうしようどうしようどうしよう)
   (見る気は無かったんだよぉ!!)
   (考え事してて・・・)
   (・・・・・ダメだ、何言っても信じてくれる気がしない)
   (うぅ・・・・・・・)

アスカ「・・・・・・・スー・・・・・・スー・・・・・・」

シンジ(アスカ・・・もう寝た、かな)
   (それにしても・・・『バカシンジ』か)
   (何だか凄く久しぶりに聞いた気がする)
   (アスカは・・・もう帰って来な)
   (いや・・・・・・何考えてんだ僕は、大丈夫、きっと帰って来る)
   (きっと・・・・・・・帰って・・・・・) 

33 : ◆Gtl06Eqcy6:2013/10/09(水) 22:26:50 ID:bLksjddw
シンジ「ん・・・・おはようアス」
   (・・・いない・・・ご飯作ってくれてるのかな)


ガラッ


シンジ「・・・おはようアスカ」

アスカ「おはようございます!もうすぐ朝ごはんできますよ!」

シンジ「あ、慌てないでいいよ!」

シンジ(何かいつも通りだな・・・・怒ってないのかな) 

アスカ「はーい、できました!」コトッ

シンジ「いただきます・・・・・・・・」

アスカ「召し上がれー♪」

シンジ(アスカ今日テンション高い気がするな)モグモグ 

35 : ◆Gtl06Eqcy6:2013/10/09(水) 22:38:14 ID:bLksjddw
・・・・・・・・・・・・



シンジ「・・・ごちそうさま」コトッ

アスカ「お粗末さまでした♪」

シンジ「あの・・・・アスカ?・・・怒って」

アスカ「ますよ?」

シンジ「」

アスカ「許すわけないじゃないですか、昨日の今日で・・・
    それに・・・・見られたし・・・・・・・・・・色々///」

シンジ「・・・・・・・・・すいません」

アスカ「はい、いいですよ」

シンジ「へ?」

アスカ「だから、許します」

シンジ「だ、だってあんなに・・・」

アスカ「だからいーですって、ただ、そのかわり・・・・・・・」ニィッ 

36 : ◆Gtl06Eqcy6:2013/10/09(水) 22:57:05 ID:bLksjddw
・・・・・・・・・・・・



ショッピングモール



アスカ「ホラホラ、置いてっちゃいますよー」タタタタッ

シンジ「あっ、ちょっと待ってよアスカァ」フラフラ

アスカ「ふふっ、もーだらしないですねー、さっ、しっかり持って!」ルンルン

シンジ「もう無理だよアスカ・・・・」
   (『その代わり私とデートしてください』なんて・・・
     どう言うことか解らなかったけど、『荷物持ちしろ』って意味か
     ・・・意外とわがままな一面もあるんだな)

アスカ「♪♪♪」

シンジ「待ってよアスカァ~」
   (・・・なんか、前のアスカと一緒だな) 

37 : ◆Gtl06Eqcy6:2013/10/09(水) 23:05:33 ID:bLksjddw
アスカ「あっ」

シンジ「ん、どうしたのアスカ」

アスカ「あ、あの・・・くまさんが」

シンジ「くま?」キョロキョロ
   (くまって・・・ああ、ぬいぐるみか)
   「いいよ、買おう」

アスカ「え、やった!本当ですか!?」

シンジ(こんなにたくさん買ってるのに・・・何でぬいぐるみなんかでよろこぶんだろ)

アスカ「フンフフーン♪」 

38 : ◆Gtl06Eqcy6:2013/10/09(水) 23:12:47 ID:bLksjddw
・・・・・・・・・・・・



アスカ「や~、楽しかったですね~♪」

シンジ「うん、そうだね、良い気分転換になったよ」
   (おかげで腕が震えてるよ)

アスカ「良かった良かった・・・・・でも、まだ終わってませんよ」

シンジ「え?」

アスカ「さ、こっちです!」タタタタタタタッ

シンジ「あっ、アスカ急に走らないで!!」タッタッタッタ





アスカ「・・・・・・・・ここです」

シンジ「うわぁ・・・・・・・」ボーッ 

39 : ◆Gtl06Eqcy6:2013/10/09(水) 23:21:27 ID:bLksjddw
シンジ「キレーな夕焼けだ・・・・・」

アスカ「ね?・・・・・・昨日一人でねるふに行ってる途中に見つけたんです
    ココきっと夕焼けが綺麗だろうなぁ・・・って」

シンジ「うん・・・ホントに
    ありがとう・・・・・アスカ」

アスカ「こちらこそです、シンジさんはいつも私のことを考えてくれてます」

シンジ「・・・・・・・・アスカ」

アスカ「・・・・・・・・・・・シンジ」








シンジ アスカ「ん・・・・・・・・・・」チュッ 

40 : ◆Gtl06Eqcy6:2013/10/09(水) 23:27:58 ID:bLksjddw
・・・・・・・・・・・・・



ミサト家



ミサト「たっだいまーっ!・・・・・ん?」

シンジ「そう・・・・それに・・・・・・・あ、それとって」

アスカ「ハイッ・・・・・ここで・・・・塩を・・・」

シンジ「ん・・・・・・良い感じ・・・・次は」

ミサト「おやおや~、楽しそうね~、
    何かあったんじゃないの~~?」ニヤニヤ

アスカ「ここは・・・・・こう?・・・・で」

シンジ「そう・・・・・そんで」 

41 : ◆Gtl06Eqcy6:2013/10/09(水) 23:33:36 ID:bLksjddw
アスカ「なるほど・・・・こうね?」

シンジ「・・・・・上手上手・・・・・
    あ、ミサトさん帰ってたんですか?」

アスカ「わっ、いつのまに!お帰りなさい!!」

ミサト「な、な~んか感じわるいわねぇ~、私にも構ってよ~」

シンジ「あ、アスカ、それもうそろそろ」

アスカ「ハイッ!!」

シンジ「うわ・・・・うまいね
    あ、もうちょっと待っててくださいねミサトさん」

ミサト「」 

42 : ◆Gtl06Eqcy6:2013/10/09(水) 23:42:35 ID:bLksjddw
・・・・・・・・・・・・



シンジ「おやすみ、アスカ」

アスカ「おやすみぃ~、シーンジ♪」

シンジ(何か今日だけで凄く仲良くなれた気がする・・・
    荷物持ちでも楽しかったし・・・・・
    それに・・・・・・・キ、キスもしちゃったし///)

アスカ「・・・・・・・スー・・・・・スー・・・・」

シンジ(アスカって寝るの早いよなぁ・・・
    アスカ・・・素直で、良い子で、気を使えて、
    このままでも・・・・・・・・・・いいんじゃないか?
    いや・・・ダメだ、こんなこと考えちゃ・・・
    ・・・・・僕は、どっちのアスカが・・・・・・・・・・) 


48 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/10(木) 20:18:09 ID:axVDYT9c
シンジ「ん・・・・・朝か
    アスカ・・・・・いない」
   (また朝ごはん作ってくれてるのかな?)




ガラッ




シンジ「アスカー・・・・・・・あれ?
    アス・・・・・・・・カ・・・・・・!
    アスカ!!アスカァ!!どうしたんだよ、しっかりしろ!!」ユサユサ

アスカ「・・・」

シンジ「た、大変だ、ミサトさん!!アスカが!!」ダッ 

49 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/10(木) 20:23:10 ID:axVDYT9c
・・・・・・・・・・・・



ネルフ



シンジ(アスカ・・・大丈夫かな・・・もう十何時間も入ってる)

リツコ「・・・・・・・・・・・ふぅ」ガラッ

シンジ「リツコさん!!アスカは!?」バッ

リツコ「大丈夫よ、体への損傷は全くないわ」

シンジ「そうですか・・・良かった」ホッ

リツコ「ただ・・・精神が酷く不安定で、とても危険な状態よ」

シンジ「!そんな・・・」 

50 : ◆Gtl06Eqcy6:2013/10/10(木) 20:28:03 ID:axVDYT9c
リツコ「今はミサトが入ってるわ
    あなたもついていてあげなさい」

シンジ「・・・・はい・・・・・・でも、僕は・・・
    どうすれば・・・・・いいんでしょうか」

リツコ「そんなの私に解るわけ無いじゃない」

シンジ「ッ・・・」

リツコ「・・・・・・あなたは・・・誰が好きなの?」

シンジ「!・・・・・そうか、そうですよね!!」
   「・・・行ってきます」




ガラッ 

51 : ◆Gtl06Eqcy6:2013/10/10(木) 20:32:16 ID:axVDYT9c
ミサト「あ、シンちゃん」

シンジ「すみません・・・二人にしてくれませんか」

ミサト「・・・解ってるわよ・・・アスカはまだ目を覚まさないわ」
   「でも・・・シンちゃんの『愛の力』を信じてるから」

シンジ「ハイッ」








アスカ「・・・」

シンジ「アスカ・・・僕は、ずっと傍にいるから」ギュッ 

52 : ◆Gtl06Eqcy6:2013/10/10(木) 20:36:23 ID:axVDYT9c
・・・・・・・・・・・・・・・





・・・・・・ここは・・・どこだろう・・・・・・
僕は・・・・寝ていたんだろうか・・・・・・・・・
病室・・・・・違う・・・・・・真っ暗で・・・・・・
あ・・・誰か・・・いる・・・・
誰・・・・・?
・・・・・・・・アス・・・・カ・・・・・・?

アスカ「・・・・・・・シンジ」

シンジ「アスカ・・・・大丈夫なの?」

アスカ「・・・・・・・・うん」

シンジ「君は・・・・・『今』のアスカだね・・」 

53 : ◆Gtl06Eqcy6:2013/10/10(木) 20:42:14 ID:axVDYT9c
アスカ「!・・・・・・すごいね、解るんだ」

シンジ「うん・・・」

アスカ「・・・・・もう・・・・いいでしょ・・・?
    実は・・・『アスカ』起きちゃった、今朝・・・
    それで・・・・ケンカしちゃった」

シンジ「・・・・・・うん」

アスカ「ねえ・・・・シンジは・・・・・・・
    シンジは・・・・・・・『今』の私が、良いよね?」

シンジ「・・・・・・・・・・・」

アスカ「だって・・・私知ってるんだよ・・・?
    あんな無愛想で、我侭で乱暴で、それで」

シンジ「違う!!」

アスカ「ッ!!」 


54 : ◆Gtl06Eqcy6:2013/10/10(木) 20:52:45 ID:axVDYT9c
シンジ「確かに、アスカは無愛想で乱暴で我侭で、だけど・・・・・・
    根は良いやつで、
    ときどき可愛らしい表情見せて、
    僕の心配してくれて、照れ隠しができてなかったり・・・
    そんな『前』のアスカを、僕は好きになったんだ!!!」

アスカ「・・・・・・・・・・・・」
   「・・・・・・わかったよ・・・・・・
    私は・・・・・・もう、いらないんだね・・・・
    邪魔して、ごめんなさい・・・・」

シンジ「・・・それも、違うよ」

アスカ「え・・・・・?」

シンジ「僕は、素直で、よく気がついて
    ちょっと子供っぽくて
    実はワガママな・・・・・・・
    『今』のアスカも好きなんだ」 

55 : ◆Gtl06Eqcy6:2013/10/10(木) 20:57:01 ID:axVDYT9c
アスカ「・・・・・・・・じゃあ」

シンジ「『前』とか『今』とか関係ないよ」
   「僕が好きなのは『アスカ』なんだ」

アスカ「シンジ・・・・・・・」

シンジ「ね?」

アスカ「ありがとう、シンジ・・・・・・大好きっ」

シンジ「うん、僕もだよ・・・」








   「だから・・・・・・・・・帰っておいで」 

56 : ◆Gtl06Eqcy6:2013/10/10(木) 21:04:09 ID:axVDYT9c
・・・・・・・・・・・・





シンジ「ん・・・・・・・・・・
    アスカ・・・・・・・・・・?」パチッ

アスカ「・・・・・・起きるの、遅いわよ・・・バカシンジ・・・・
    ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・アリガト」

シンジ「こちらこそ、『好き』って気づかせてくれてありがとう」

アスカ「なっ、もうっ・・・・・・・バカァ///」

シンジ「ハハッ・・・・・・・・・・・・」
   「・・・お帰り、アスカ」

アスカ「・・・・・・・・ただいまっ、シンジ!!」ニコッ




・・・・・・その時の彼女の笑顔は、今までで最高のものだった 


57 : ◆Gtl06Eqcy6:2013/10/10(木) 21:15:15 ID:axVDYT9c
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・





「ホラホラ!早くしないと置いてっちゃうわよっ!
 ん~、久しぶりの学校!!皆元気かな~♪」

「ちょ、ちょっと待ってって!」

アスカは結局『前』のアスカに戻ってしまったようだ

「も~、ホンットとろいわね~、まぁあんたが居ないとつまんないから待ってやるわよ♪」

「よしっ、お待たせ!行こう、アスカ!!」

いや、戻った訳ではなく、少し変化している
ちょっと素直になって、前にも増して笑うようになった・・・・・それに






今の彼女は、とても綺麗で、輝いている