美希「何にせよミキのおにぎりを独占するなんて許せないの！」

美希「翼、その買い占めをしたのがどんな人か聞いてきた？」

翼「それがどのお店に聞いても特徴がバラバラだったんですよねー」

美希「というと？」

翼「踏み台を持った子供とか触角みたいなツインテとか派手な金髪だけどオドオドしてる人だとか…」

美希「…そいつらを束ねてるやつに心当たりがあるの、リボンだけに」

～765劇場・１号楽屋～


春香「おにぎり旨いわー、美希の悔しがる顔を思い浮かべながら食べるおにぎり旨いわー」ﾓｸﾞﾓｸﾞ

可憐「は、春香さん…ほっぺにご飯粒ついてますよ…」ｵﾄﾞｵﾄﾞ

桃子「まったくもう、春香さんは人使いが荒いんだから」

亜利沙「むふふ…おにぎり頬張る春香さんも絵になりますねー！」ﾊﾟｼｬﾊﾟｼｬ

春香「はい桃子ちゃん、あーん」

桃子「あむっ…うん、まあまあかな」

可憐「あ、あの、春香さん…ご褒美にハンカチの匂いを…」


美希「春香ァ！！」ﾊﾞｰﾝ

翼「おじゃましまーす」

春香「あれれ、何しに来たの美希。おにぎり食べれなくて悔しかったのー？分けて欲しいのー？」

亜利沙「さすが春香さん、外道っぷりが板についてますねー！」ﾊﾟｼｬﾊﾟｼｬ

美希「違うよ春香。ミキは悔しがる春香の顔を見に来たの」

春香「何ィ？」

ｶﾞﾁｬ

千鶴「美希、お待たせしましたわ！」

美希「でかしたの千鶴！」

可憐「ｸﾝｸﾝ…こ、この匂いはもしかして…」

春香「に、肉巻きおにぎりだとおおおおおおぉぉ！！」

美希「うん！タレのしみ込んだ豚肉とご飯が合ってて最高に美味しいの！」ﾓｸﾞﾓｸﾞ

翼「へー、レタスを巻いて食べるんですね」

美希「はい、翼にも一口あげるの」

翼「いいんですかー！ﾓｸﾞﾓｸﾞ…わあ！ジューシーで美味しいですねー！！」

千鶴「おーっほっほっほ！宮崎産のブランド豚肉を使った一品ですわよ！」


春香「ぐぬぬぬぬ…」

美希「あれ？なんで春香はそんな安物のおにぎり食べてるの？かわいそうだね」

春香「ちくしょう覚えてろよ美希いいいいいいぃぃ！！」ﾀﾞｯ

可憐「は、春香さん。待ってください～！」

亜利沙「さすが春香さん！捨て台詞も決まってますねー！」ﾊﾟｼｬﾊﾟｼｬ


翼（よく考えたら美希先輩と間接キス…///）

～765劇場・5号楽屋～


桃子「…ってことがあったんだ」

雪歩「ふふっ、報告ありがとうね桃子ちゃん」ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ

桃子「べ、別に桃子は雪歩さんの言う通りにしただけだよ…///」

雪歩「可奈ちゃんと朋花ちゃんは離れちゃって、桃子ちゃんは元よりこっち側、亜利沙ちゃんも律子さん派になびいてるし…もう春香ちゃんの天下は終わりだね」

雪歩「だけど千鶴さんまで美希ちゃん派だったのは想定外だったなぁ。四条さんや春香ちゃんばっかり気にしてたけど美希ちゃんにも注意しなきゃ…」

雪歩「さて…次に取り入れたいのは星梨花ちゃんかな。エミリーちゃんは伊織ちゃんと四条さんに心酔してて難しそうだからね」

環「くふふ、環も雪歩お姉ちゃんのはーれむ？作りに協力するぞ！」

育「楽しくなりそうだね雪歩さん！」

雪歩「えへへ、みんな頑張ろうね」

雪歩（私たちが765シアターの最大派閥になるのも時間の問題ですぅ、ふひひっ）

終わり

ゆきももの火を絶やすな！