1 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/19(土) 07:50:55 ID:rzgfgnqg
ユミル「第一発見者はベルトルさんか」ヒョコ

ベルトルト「こんなとこでなにしてるの」

ユミル「話はあとだ、とりあえずこっちきてしゃがめ。目立つ」

ベルトルト「わかった」ヨッ

ユミル「雨どいのフチは踏むなよ。脆いか」
パキ
ユミル「ら…割れる」

「………」

ユミル「黙っててやるよ」

ベルトルト「頼むね」 



 

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2 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/19(土) 07:52:11 ID:rzgfgnqg
ベルトルト「質問やり直し。こんなとこでなにしてるの」

ユミル「まま、とりあえず一杯」ゴトッキュポトクトク…

ベルトルト「ワインなんてどこから!?」

ユミル「天気がいいな」

ベルトルト「ポカポカだね」

ユミル「クラッカーもあるぞ」

ベルトルト「1枚貰っても?」

ユミル「食え食え」

サクサク
ベルトルト「美味しい」

ユミル「そらよかったな」 


3 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/19(土) 07:53:00 ID:rzgfgnqg
ベルトルト「また質問やり直し、こんなとこでなにしてるの」

ユミル「ベルトルさんは、なにしに来たんだ」

ベルトルト「寮に帰る途中、はためいた布が不自然にひっこんだのが見えたから」

ユミル「そりゃこれだ」

ベルトルト「敷物」

ユミル「敷くときに一瞬風に持ってかれそうになった」

ベルトルト「春一番?」

ユミル「ちがうんじゃないか」ゴク

ベルトルト「ラッパのみは行儀悪いよ」

ユミル「コップはお前の手元。一個しかもってきてねえんだよ」 

4 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/19(土) 07:54:30 ID:rzgfgnqg
ゴク
ベルトルト「…ちょっとこれ酸っぱくない?」

ユミル「贅沢言うなよ。見つからないように保管すんのが手一杯だ。ほら、クラッカーもう1枚やるから」

ベルトルト「ありがとう」サクサク

ユミル「チーズがあれば最強なんだがな」

ベルトルト「高級レストラン並みになるね」

ユミル「ただ、サシャに気付かれないで保管するのは無理だろうな」

ベルトルト「チーズはにおいがあるもんね」 

5 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/19(土) 07:55:26 ID:rzgfgnqg
ベルトルト「さらに質問やり直し。こんなとこでなにしてるの」

ゴロン
ユミル「…他人との共同生活はたまに息がつまる」

ベルトルト「…それは確かにあるね」

ユミル「訓練もプライベートも一緒だと腹立つことも多いからな」 

ユミル「そんなときは酒のんで寝るのが一番だ」

ベルトルト「成る程ね」ゴロン

ユミル「…ナチュラルに横に寝転がったな」

ベルトルト「なんか、眠い…」

ユミル「この陽気じゃあな」

ベルトルト「クリスタは来たことあるの」ウト

ユミル「…ここに来たのはベルトルさんが初めてだよ」

ベルトルト「邪魔、してごめんね…」ウトウト

ユミル「何も寝てんのはここだけじゃねえし気にすんな」 

6 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/19(土) 07:56:21 ID:rzgfgnqg
「………」

ユミル「少し、寝るか?」

ベルトルト「う、ん…やす…み」スウスウ

ユミル「寝付きいいなー」クァ

ユミル「…私も寝るか」

「おやすみ」 


9 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/19(土) 08:26:07 ID:tL06JF7.
夜、食堂
ユミル「サシャ、お前寝相良いほうだったんだな…」

サシャ「なんですか、藪から棒に」

ユミル「私は世界をなめてたよ…」

サシャ「?」

ーーーー
ーー

ソウイエバクリスタガ
サガシテタンダロ?ワカッテル

ライナー「どこにいたんだ?探したんだぞ」

ベルトルト「何かあった?」

ライナー「…いや」

ベルトルト「?」

ライナー「普段お前とはこんなに離れてる時間がないから焦っただけだ」

ベルトルト「そうだっけ」

ライナー「ああ、珍しいこともあるもんだ」 

8 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/19(土) 08:20:10 ID:tL06JF7.
ベルトルト「珍しいかな」

ライナー「訓練中以外で離れる機会は珍しいな」

ベルトルト「あんまり意識したことないよ」

ライナー「意識するほどのことでもない。食いおわったなら行くか」ガタ

ベルトルト「うん。…もしまた」ガタ

ライナー「なんだ?」

ベルトルト「今日みたいに居なくなっても心配しなくて大丈夫だからね」

ライナー「…ああ、わかった」 

10 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/19(土) 10:56:07 ID:qSmI0P0.
ユミル「んしょっ」

ベルトルト「器用だね」ヒョコ

ユミル「うわっ」グラッ

ベルトルト「あぶないっ」パシッ

ユミル「さんきゅ」ヨッ

ベルトルト「どういたしまして」

ユミル「……なんでいる?」

ベルトルト「今日も良い陽気だね」ニコ

ユミル「この時期だけだな。夏は日除けがないから厳しい」

ベルトルト「そっか、残念」 

11 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/19(土) 10:57:12 ID:qSmI0P0.
ユミル「再度質問。なんでいる?」

ベルトルト「ワイン持ってきた?」

ユミル「あるぞ。クラッカーも。カップは1つだかな」

ベルトルト「持参」ジャン

ユミル「ジャン?」

ベルトルト「え?」

ユミル「なんでもない」 

12 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/19(土) 10:58:50 ID:qSmI0P0.
ユミル「再再度質問。なんでいる?」

ベルトルト「今回はほらっチーズも!」ジャン

ユミル「でかした!」

ベルトルト「…ジャンはいいの?」

ユミル「聞こえてたんじゃねーか!」ドスッ

ベルトルト「いたい」

ユミル「ほらどけ、布敷くぞ」バサバサ

ベルトルト「ワインつぐよ」キュポントクトク…

ユミル「クラッカーはそっちの袋だ」

ベルトルト「うん」サクサク

ユミル「はやいな」

ベルトルト「これ好きなんだ」

ユミル「…そらよかったな」 

13 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/19(土) 11:01:22 ID:qSmI0P0.
ゴク
ユミル「はーうまい」

ベルトルト「チーズとクラッカー相性いいね」サクサク

ユミル「サシャがいないとはいえ、チーズの保管なんてよくできたな」

ベルトルト「男部屋でチーズのにおいに気付くなんて至難の技だよ」

ユミル「おいおい、これ元はフレッシュチーズじゃねえだろうな!?」

ベルトルト「それこわいね」 

14 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/19(土) 11:02:11 ID:qSmI0P0.
ユミル「再再再度質問。なんでいる?」

ベルトルト「ユミル」

ユミル「あ?」

ベルトルト「この前のこと怒ってる?」

ユミル「起こるつーか呆れてんな」

ユミル「寝相がキン肉バスターってなんだよ」

ベルトルト「たまにやっちゃうんだ」テレッ

ユミル「同室のやつらに同情するよ」

ベルトルト「キン肉バスター返しは初めてされたけど」

ユミル「…つい、咄嗟に」 


15 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/19(土) 11:03:24 ID:qSmI0P0.
ユミル「再再再再度質問。なんでいる?」

ベルトルト「…ライナーと」

ユミル「ライナー?」

ベルトルト「最近ちょっとやりにくいんだ」

ユミル「ほー…」

ベルトルト「前にユミルが息がつまるって言ってたけどそれに似てる」

ベルトルト「でも、理由がわからない」

ユミル「逃げてきたのか」

ベージュ「…この前ここにいてなにか掴めそうだったんだ」

ユミル「そうか」 

16 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/19(土) 11:04:53 ID:qSmI0P0.
「………」

ベルトルト「なにも言わないの?」

ユミル「なにか言うべきか?」ゴロン

ベルトルト「…わからない」ゴロン

ベルトルト「でも気が楽になったよ」

「ありがとう」 

17 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/19(土) 11:05:33 ID:qSmI0P0.
夜、食堂

ベルトルト「ジャーン!ジャンです」ボソ

ジャン「よんだか?」

ベルトルト「よんでないよ」

ジャン「?」

ーーーー
ーー

ライナーハイッショジャナイノカ
ソトカラチョクデキタカラネ

クリスタ「ユミル、今日は外にいたの?」

ユミル「わかるか?」

クリスタ「うっすら日焼けしてるよ」

ユミル「マジか、またそばかす増えちまうなー」

クリスタ「本当は気にしてないくせに」クスクス 

18 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/19(土) 11:06:09 ID:qSmI0P0.
クリスタ「最近、時間があるといつもどこかに行っちゃうね」

ユミル「なんだよ、寂しいか?」

クリスタ「ちょっとね」

ユミル「そんなんじゃ赤ん坊と同じだな!」ケケケ

クリスタ「心配もしてるのに」

ユミル「クリスタ」

クリスタ「なに?」

ユミル「例え私がいなくなっても心配なんてしなくていいんだからな」

クリスタ「…変なユミルー」 

23 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/19(土) 17:34:51 ID:79/GInJE
ユミル「また来たか」

ベルトルト「すっかり顔馴染みだね」ヨイショ

ユミル「ほら」ガサ

ベルトルト「こんなにたくさん」

ユミル「好きなんだろ」

ベルトルト「うん」サクサク

ユミル「カップ出せ」

ベルトルト「はい」ゴソ

ユミル「これは?」キュポトクトク

ベルトルト「クルミとチーズ」

ユミル「晩飯より豪華じゃねえか」ゲラゲラ 

24 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/19(土) 17:35:40 ID:79/GInJE
ベルトルト「気を付けないと太るね」

ユミル「立体起動で泣きをみるな」

ベルトルト「きしむワイヤー」

ユミル「うなるシャフト」

ベルトルト「空を舞う100キロ超えしたユミル」

ユミル「迫力だけはあるな」ゾッ

ベルトルト「ボクも君も背はあるしね」 

25 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/19(土) 17:36:39 ID:79/GInJE
ユミル「お前の好きな金髪チビじゃなくて悪いな」ニヤッ

ベルトルト「」

ベルトルト「」

ユミル「汗がすげえ。動揺しすぎだろ。大人になれ」

ベルトルト「あっ!クリスタのこと?」

ユミル「いんや、アr」

ベルトルト「わーわー!!」

ユミル「バカっデカイ声出すな、見つかる」

ベルトルト「ごめん」 

26 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/19(土) 17:38:51 ID:79/GInJE
ベルトルト「なんで知ってるの」

ユミル「何がだ」

ベルトルト「……アニのこと」

ユミル「ほー」ゴクン

ユミル「アルミンと仲良い話じゃなくてか」ニヤニヤ

ベルトルト「」

ベルトルト「…ユミル嵌められた」サクサクサクサク

ユミル「隙を見せるやつがわるい」

ベルトルト「別にアルミンとそんなに仲良くもないし」

ユミル「知ってる」

ベルトルト「もう、なんなの」 

29 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/19(土) 17:42:33 ID:79/GInJE
ベルトルト「ユミルは好きな人は?」

ユミル「クリスタ」

ベルトルト「異性で」

ユミル「いねえな」ゴロン

ベルトルト「本当は?」ゴロン

ユミル「いない」

ユミル「出会いすらない」

ベルトルト「同期がいるじゃないか」

ユミル「推しメンは?」

部屋に「うーん、マルコ?」 

30 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/19(土) 17:43:26 ID:79/GInJE
ユミル「…なんでマルコ」

ベルトルト「なんとなく」

ユミル「そっか」

「………」

ベルトルト「ねえ、マルコと何かあった?」

ユミル「…いや」

ベルトルト「大人になりなよ」

ユミル「私じゃなく本人から聞け」

ベルトルト「マルコから?」

ユミル「ああ」

「なんか気になるな」 

32 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/19(土) 17:45:03 ID:79/GInJE
夜、食堂

ドン
クリスタ「きゃっ」

ライナー「クリスタ!スマン」

ユミル「…ベルトルさんは?」

ライナー「あそこだ。マルコに聞きたいことがあるんだと」

ユミル「マジか」

ーーーー
ーー
ライナーイッショニスワル?
イイノカ!?

ベルトルト「マルコ、今大丈夫?」

マルコ「大丈夫だけど」

ベルトルト「ちょっと、いい?」

マルコ「…人気のないところのが良い話かな?」

ベルトルト「多分」 

33 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/19(土) 17:46:38 ID:79/GInJE
ベルトルト「ユミルとなんかあった?」

マルコ「………気を付けてたけど、挙動不審だったかなー」

ベルトルト「やっぱり何かあったんだ」

マルコ「フラれちゃった」ハハ…

ベルトルト「え!?」

マルコ「バッサリ断られた」

ベルトルト「…言いにくいこと聞いてごめん…」

マルコ「玉砕覚悟だったからいいんだ」

ベルトルト「マルコ…」

マルコ「いつ死ぬかわからないから、後悔したくなかっただけなんだ」

ベルトルト「…そっか」 

42 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/20(日) 14:06:57 ID:/YBQwUro
ベルトルト「そこ、ネジ緩んでたから気をつけて」スッ

ユミル「はいよ」パシッ

ベルトルト「…手を繋ぐの嫌じゃないんだ?」グイ

ユミル「この前だって握っただろ」ヨイショ

ベルトルト「落ちそうになったから咄嗟にとは違うよ」

ユミル「そうか?一緒だろ」

ベルトルト「君は男に対してちょっと警戒心ないよね」キュポトクトク…

ユミル「キン肉バスター返しが咄嗟にできる女がか」バサバサ

ベルトルト「そういうんじゃなくて」サクサク

ユミル「…マルコの話か」ハー 

43 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/20(日) 14:10:51 ID:ga0qM7fg
ベルトルト「だって、マルコと親しかった印象がないんだよね」

ユミル「私もねえな」

ベルトルト「…本当に?」

ユミル「嘘つく意味がわかんね。この話題やめよーぜ」

ベルトルト「聞かれるのいや?」

ユミル「マルコに悪いだろ」ゴクゴク

ベルトルト「へぇ…」

ユミル「…なんだよ?」

ベルトルト「マルコを気遣うくらいはするんだなって」サクサク

ユミル「あのな」

ユミル「少なくともマルコは男の中では好きな方だ」

ベルトルト「…ふぅん」サクサクサクサクサクサク

ユミル「十位以内で誰か選ぶなら、マルコかベルトルさんを選ぶ。ただ」

ベルトルト「まって」 

44 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/20(日) 14:11:55 ID:ga0qM7fg
ユミル「なんだよ」ゴロン

ベルトルト「マルコか僕?」

ユミル「だな」

ベルトルト「なんで、僕」

ユミル「他のやつはトラブルメーカーばっかじゃねえか」

ベルトルト「…確かに」

ユミル「ライナーにいたっちゃ、巻き込まれ体質と来たもんだ」

ベルトルト「それは同意」

ユミル「だからベルトルさんかマルコ」

ベルトルト「…ふーん」ゴロン

ユミル「なんか近いぞ」

ベルトルト「気にしないで」 

45 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/20(日) 14:12:38 ID:A9XcLnz.
ユミル「ただ、マルコは勘違いが暴走した結果で私を好きだと思い込んだだけだ」

ベルトルト「なんでそう思ったの」

ユミル「くいつくな。そんなキャラだっけか」

ベルトルト「後学の参考までに」

ユミル「…まず、接点がない。次に私を好きになるなんておかしいだろ?クリスタが隣にいるのに」

ベルトルト「君の警戒心の薄さの秘密がわかったよ」

ユミル「ハイハイ、もう私のことはいいだろ。フーバー君はどうなのさ?」

ベルトルト「やぶ蛇」

ユミル「レオンハートちゃんとはお話しできてるの?」ウケケ

ベルトルト「…それなんだけどさ、どうして?」

ユミル「ガン見の自覚は無しですか」

ベルトルト「目線かー」ハァ 

46 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/20(日) 14:13:32 ID:A9XcLnz.
ユミル「最初は」

ベルトルト「ん?」

ユミル「最初は心配して見守ってるんだと思ったんだ」

ベルトルト「………」

ユミル「ただ、アニを心配する意味もわかんねえし、見守るほど関係がある様子じゃねえ」

ベルトルト「だから、好意?」

ユミル「まあな。他に理由がない」

ベルトルト「見守るって発想はどこから?」

ユミル「アルミン、ライナー、私。わかんだろ?」

ベルトルト「…うん」

ユミル「ミカサ、アニ…ージャタイプだとはな」 

47 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/20(日) 14:14:24 ID:A9XcLnz.
ベルトルト「…アニージャって誰さ」

ユミル「…ほら、同期にいたろ?双子でビミョメンの口癖が流石だなってやつ」

ベルトルト「いないし、咄嗟の設定の割りにしっかりしてる」

ユミル「…わりい。無神経だった」

ベルトルト「ううん。気遣いありがとう。エレンはもてるよね」

ユミル「トラブルメーカーのどこがいいんだかな」

「わっかねえな」 


48 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/20(日) 14:20:01 ID:A9XcLnz.
夜、食堂

ベルトルト「告白ってされたことある?」

ライナー「…あるぞ」

ベルトルト「流石だな、ライナー」

ライナー「?」

ーーーー
ーー
キョウハキゲンイイナ
ソンナコトナイヨ

ユミル「ここ、いいか」ガタ

アニ「勝手にすれば?」

ユミル「…へーえ」ニヤニヤ

アニ「なに?」

ユミル「この席、よく見えるな」

クリスタ「何が?」

ユミル「エレン」

クリスタ「あっ本当だ」 

49 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/20(日) 14:20:46 ID:A9XcLnz.
アニ「なんなの、アンタ」

ユミル「別に」

クリスタ「エレン目立つもんね」

ユミル「ミカサとさっさとくっつきゃいいのにな」

アニ「…そうだね」

ユミル「そうだ。不毛な恋は時間の無駄だからな」

ユミル「それより自分を見てくれる人を選ぶのが賢明だな」

アニ「あんた何が言いたいの?」

クリスタ「アニ?」

アニ「不毛なことがすべてを左右することあると私は思うけどね」

ユミル「…お前も大人になれないか」 

57 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/20(日) 22:10:37 ID:ClAjhUW.
ユミル「あちぃ」パタパタ

ベルトルト「そろそろ半袖出さないとね」ヨッ

ユミル「夏物か。あんまり持ってねえな」

ベルトルト「僕も」

ユミル「そういや、夏になったら川に行く話聞いたか」キュポトクトク…

ベルトルト「ううん」サクサク

ユミル「水着持って同期有志でキャンプだとよ」

ベルトルト「ユミルは行くの?」

ユミル「クリスタが行くからな。水着は着ねえ」ゴクゴク

ベルトルト「僕も誘われるかな?」

ユミル「多分な。コニーとサシャ発案だから予定組むのはライナーかアルミンだろ」

ベルトルト「そっか、楽しみだな」

ユミル「…お前、変わったな。ライナーのこと掴めたんだな」ニッ

ベルトルト「…うん。ちゃんと対等な付き合いがしたいって言えた」

ユミル「ボーッとしたライナーも見納めか」ケケ 

58 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/20(日) 22:11:49 ID:ClAjhUW.
ベルトルト「ライナー、ボーッとしてた?」

ユミル「クリスタにぶつかるまで気がつかないくらいにはな」

ベルトルト「そっか」

ユミル「空の巣症候群」

ベルトルト「空の巣?」

ユミル「本当は子育て終わって空っぽになったやつがなるらしいんだが、似たようなもんだろうな」

ベルトルト「へぇ」

ユミル「責任感の強さが仇になるのもおかしな話だ」

ベルトルト「ユミルは」

ユミル「…うちの雛鳥もやっと巣立てそうだよ」

ベルトルト「寂しい?」サク

ユミル「親が帰ってこない巣でピーピー鳴かれるほうが辛い」 

60 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/20(日) 22:15:03 ID:ClAjhUW.
ユミル「っし、乾杯するか」

ベルトルト「今さら!?」

ユミル「いいだろ。二羽の巣立ちの祝いだよ!ほらっカップ持て」

ベルトルト「わっわっ待って」

「「乾杯!!」」グビーッ

ベルトルト「…ユミル」

ユミル「んだよ」

ベルトルト「泣いてるの」

ユミル「泣いてねえ」

ベルトルト「泣かないでよ」

ユミル「だから泣いてねえ」ズッ 

61 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/20(日) 22:16:09 ID:ClAjhUW.
ユミル「 はー」ゴロン

ユミル「私はきっと早死にする」

ベルトルト「…不吉なこと言うね」ゴロン

ユミル「そんときにクリスタが泣くのだけは嫌だ」

ユミル「だから、泣かない」

「………」

ベルトルト「ユミルには生きててほしいな」

ユミル「空になったからってこっちの巣に移動してくんのは勘弁してくれ」ケケ

ベルトルト「そうじゃない、そうじゃなくて…っ!」 

62 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/20(日) 22:17:00 ID:ClAjhUW.
ユミル「ベルトルさん…?」

ベルトルト「……」キュポトクトクトクトクトクトク
グイ-

ユミル「あっおいっ飲みすぎだっ」

ベルトルト「ユミル、」

ベルトルト「僕」

ベルトルト「僕は」

「………」

「………」

ベルトルト「……なんでもない」 

63 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/20(日) 22:18:43 ID:ClAjhUW.


「なんでもないんだよ」






. 

64 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/20(日) 22:20:19 ID:ClAjhUW.
夜、食堂

クリスタ「元気、ないね」

ユミル「そうか?」

クリスタ「私にできることある?」

ユミル「クリスタ…!」

ーーーー
ーー

オマエセイチョウシタナ!ナデクリマワソ
キャー

ライナー「酒臭いぞ」

ベルトルト「うー気持ち悪い」

ライナー「だろうな。ほら、水だ」コト

ライナー「なんでこんなになったんだ?」 

65 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/20(日) 22:21:50 ID:ClAjhUW.
ベルトルト「聞かないでくれるとありがたいかな」

ライナー「…わかった」

ベルトルト「不服そうだね」

ライナー「癖…なんだろうな。世話を焼こうとしちまう」

ベルトルト「嫌じゃないけど、保護者より友人でありたいな」

ライナー「それはもう聞いた」

ベルトルト「照れてる?」

ライナー「うるさい。いくぞ」ガタ

ベルトルト「やっぱり、似てるんだろうな」ガタ

ライナー「誰に?」

ベルトルト「なんでもない」

ライナー「ベルトルト」

ベルトルト「うん?」

ライナー「なにかあったら抱え込まないで助けを求めてもいいんだぞ」

ベルトルト「…いつか、頼むかもね」 

69 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/21(月) 15:49:16 ID:5Ytx9d.Y
ユミル「よっと」

ユミル「…今日もいねぇか」

ユミル「暑くなってきたな…」バサバサ

ユミル「ここも今日で最後だろーな」キュポトクトク

ベルトルト「そうなの?」ヒョコ

ユミル「…よお、久しぶりだな」スッ

ベルトルト「ありがとう」パシッ

ユミル「ん」グイ

ベルトルト「訓練じゃ毎日会ってるじゃない」

ユミル「言葉のあやだ」 

70 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/21(月) 15:49:57 ID:5Ytx9d.Y
ベルトルト「ここ、来なくなるの?」

ユミル「前も言ったろ。夏は無理だ」ゴク

ベルトルト「配管よじ登るのも今日までか」

ユミル「ああ、食うか?」

ベルトルト「うん」サクサク

ユミル「ほら、カップ」

ベルトルト「ん」トクトク…

ベルトルト「ねぇ」

ユミル「あ?」

ベルトルト「このクラッカーどこに売ってるの」サクサク

ユミル「本当にそれすきだな」ククッ 

71 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/21(月) 15:50:46 ID:5Ytx9d.Y
ユミル「だが残念、仕入れ先は秘密だ」

ベルトルト「ケチ」

ユミル「なんだよ、反抗的だな」

ベルトルト「君ほどひねくれてません」

ユミル「お前も相当だぞ?クリスタを見習え」

ベルトルト「クリスタは別格だろ?」

ユミル「当たり前だ」

ベルトルト「のクラッカー」サクサク

ユミル「…それ、前田のクラッカーじゃねえぞ」 

72 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/21(月) 15:51:26 ID:5Ytx9d.Y
ベルトルト「さっきさ、」

ユミル「うん?」

ベルトルト「初めてユミルから手を差し出してくれたね」

ユミル「そうだっけ」

ベルトルト「うん」

ベルトルト「嬉しかった」

ユミル「手ぐらいで大袈裟だな」

ベルトルト「ユミル」

ユミル「なあ」

ベルトルト「ん」

ユミル「その話は聞かないとダメか」 

73 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/21(月) 15:52:10 ID:5Ytx9d.Y
ベルトルト「…察し良すぎじゃない?立つ瀬ないな」

ユミル「…そんな顔されちゃあな」

ベルトルト「変顔ー」ムニー

ユミル「寄り目うまいな」ウハハ

ベルトルト「さて、本題」

ユミル「結局言うのか」

ベルトルト「けじめつけさせて。一応男なんだよ」

ユミル「…知ってる」

ベルトルト「ユミルの返事もわかってるんだ。でも言わせて。後悔したくない」

ユミル「男って似たようなこというのな」ハー 

74 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/21(月) 15:52:58 ID:5Ytx9d.Y
ベルトルト「よし。言う」

ユミル「…ああ」



「ユミル」

「僕は君が好きだ」 

75 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/21(月) 15:53:47 ID:5Ytx9d.Y
「………」

「………」

「ベルトルさん。ありがとう」

「…ごめんな」 

76 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/21(月) 15:54:20 ID:5Ytx9d.Y
ベルトルト「…うん」

ユミル「あのな、きっと」

ベルトルト「待って。なにも言わず話を聞いて」

ユミル「…ああ」

ベルトルト「先にいっとく。勘違いじゃないんだ。アニのこととかライナーのこととか聞きたいことも言いたいことあるだろうけど」

ベルトルト「本当は僕も全部言ってしまいたいけど」

ベルトルト「やっぱり…言えないんだよ…」

ベルトルト「だから」

ベルトルト「せめて気持ちは伝えたかった」 

77 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/21(月) 15:55:04 ID:5Ytx9d.Y
ユミル「…珍しいくらい話したな」

ベルトルト「うん」

ユミル「泣くな」

ベルトルト「無茶言わないでよ」

ユミル「…ベルトルさんが嫌いな訳じゃないんだ」

ベルトルト「うん」

ユミル「出来たらその重荷を支えてやりたいくらいは好きだ」

ベルトルト「…うん」

ユミル「ただ、私は誰かと付き合うとかは考えられない」

ベルトルト「うん。知ってた」ズズッ

ユミル「そっか」 

78 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/21(月) 15:55:41 ID:5Ytx9d.Y
ベルトルト「わがままを聞いてほしい」

ユミル「私に出来ることか」

ベルトルト「ユミルにしかできないよ」

ベルトルト「たまに、ワインとクラッカーとチーズを二人で食べたい。今までみたいに」

ユミル「…お安いご用だ」

ベルトルト「もう屋上は無理だけどね」

ユミル「私の秘密のひとつ、教えてやろうか」

ベルトルト「なに?」

ユミル「隠れ家はここだけじゃないんだ」ニヤッ

ベルトルト「君らしいね」ハハッ 

79 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/21(月) 15:56:19 ID:5Ytx9d.Y
ユミル「ベルトルさん」

ベルトルト「ん」

ユミル「来い」バッ

ベルトルト「…いいの?」

ユミル「最初で最後だぞ」 

ベルトルト「ありがとう」…ギュウ

ユミル「やっぱり背がたけえな」

ベルトルト「よく言われる」

ユミル「あー…空が青いな」

ベルトルト「本当だ。そういえば川、誘われたよ」

ユミル「クリスタが水着水着うるさいんだよなー」

ベルトルト「…いい思い出になるといいな」


おしまい? 

85 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/21(月) 16:55:44 ID:G9m0fuos
クラッカーの秘密

クリスタ「今日も暑いね」

ユミル「まったくだ。シャツ買わねえと」 

ライナー「クリスタ!」

ユミル「げっ」

ベルトルト「今日は食事の当番?随分はやく行くんだね」

クリスタ「ううん。今日は当番じゃないよ」ニコ

ライナー(きゃわわ)

ベルトルト「食堂に用事?」

ライナー「忘れ物なら取りに行ってくるぞ?」 

86 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/21(月) 16:56:20 ID:G9m0fuos
ユミル「ちげえ、行くぞ」

ベルトルト「?なに焦ってるのさ」

クリスタ「ユミルまだ時間は大丈夫だよ?」

ライナー「時間?」

クリスタ「キッチンの貸し出し予約してあるの」

ユミル「クリスタ!」

ライナー「クリスタ料理するのか」

ベルトルト「上手そうだね」

クリスタ「ううん。私は苦手。塩と砂糖間違えたりしちゃう」テヘッ

ユミル「ほらほら行くぞ」 

87 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/21(月) 16:57:04 ID:G9m0fuos
ベルトルト「ユミルがするの?」

ユミル「うっせえ、なんか文句あるか」

ライナー「正直意外だな」

クリスタ「ユミル凄いうまいんだよ!」ムー

ユミル「頼む、天使は黙ってくれ」

ゆうじんでありたいな「特にクラッカーは絶品で、手伝ったごほうびに分けてもらうの!」

ユミル「全部言われた。終ったな」

ベルトルト「へーえ、あれ手作りだったんだ」

ユミル「」

クリスタ「ユミル、あせ凄いよ?」

ライナー(多分クリスタのせいだが黙ってよ) 

88 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/21(月) 16:58:48 ID:G9m0fuos
ベルトルト「僕のために沢山焼いてくれてるんだ」ジリジリ

ユミル「クリスタのためだぞ!?」ジリジリ

ベルトルト「ユミルーぅ!!!」ダッ

ユミル「ヒエッ」ダッ

ベルトルト「逃げないで!ハグハグ!いとおしい!」ドドド

ユミル「逃げんだろ!近寄んな!最初で最後だっつったろ!」ドドド

ライナー「…騒がしいな」

クリスタ「ふふっ飽きなくていいよね」

ライナー「ああ、まったくだ」

おわり 


94 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/21(月) 19:33:58 ID:.cclhmWg
マルコの恋

マルコ「ベルトルトはともかく、アルミンには隠せないとは思ってたよ」

アルミン「買い被りすぎだよ。確信はなかったし。でもユミルなのは意外だったな」

マルコ「僕もそうおもう」ハハ

アルミン「マルコも?」

マルコ「だってタイプじゃないんだ。好きなのは朗らかでニコニコしてる子」

アルミン「正反対じゃない?」

マルコ「そうだよね」

アルミン「…きっかけとかあったの?」 

95 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/21(月) 19:34:51 ID:.cclhmWg
マルコ「年末の立体起動選抜対抗戦、僕はミカサチームだったんだ」

アルミン「そういえば、ユミルもだっけ」

マルコ「そう。ミカサをリーダーにサシャ、コニー、ユミル、僕」

アルミン「対抗にエレンとアニがいたからミカサを宥めるの大変だったなぁ」

マルコ「僕もジャンの愚痴聞くの大変だった」

アルミン「だろうね。ミカサと対抗な上にエレンと一緒じゃイライラするよ」

マルコ「結局、ミカサの活躍で僕たちは勝ったけど僕の討伐数最下位だったんだ」 

96 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/21(月) 19:36:17 ID:.cclhmWg
アルミン「あれはミカサの討伐数が異常だったんだよ」

マルコ「アルミンが慰めた成果?」

アルミン「…ミカサに、頑張ってエレンに誉めてもらいなよって言ったんだ」

マルコ「それでか。…暫くエレン不機嫌だったよね?」

アルミン「ミカサのせいで討伐数増えなかったって悔しがってた」

マルコ「アルミンは苦労人だね」

アルミン「まあね」ハハハ…

マルコ「僕は選抜のなかじゃ、立体起動はうまくはないから結果は仕方ないんだけどさ」 

97 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/21(月) 19:37:31 ID:.cclhmWg
アルミン「僕よりうまいけどね」

マルコ「対抗戦後にユミルと少し話をしたんだ」

ーーーー
ーー

ユミル「ナイスフォロー、お前のお陰で勝てたな」

マルコ「え、ミカサじゃなくて?」

ユミル「陣形組んだのマルコだろ」

マルコ「そうだけど、それくらいしかしてないよ」

ユミル「あぁ!?」

マルコ「ご、ごめん」ビクッ

ユミル「なんで怯えるんだよ」

マルコ「ごめん」 

98 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/21(月) 19:38:14 ID:.cclhmWg
ユミル「…ミカサは確かにずば抜けて凄い。けどな、指揮向きじゃねえだろ?」

マルコ「…そうだね」

ユミル「加えてサシャとコニーだ。教官でも手を焼くレベルの自由勝手さ」

マルコ「二人とも作戦より勘だもんね」アハハ

ユミル「ほんとにな。その二人をうまく動かせたお前はすげえぞ」

マルコ「そう…かな?」

ユミル「ああ、特に午後イチの撹乱の信号弾はタイミング見事だったよ。随分楽にやらせてもらった」

マルコ「良かった」ニコ

ユミル「ま、個人的にお前がMVPだ。ありがとな」ポン 

99 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/21(月) 19:39:14 ID:.cclhmWg
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ーー

マルコ「地味なのは自覚してるから、あんな風に誰かに誉められるとは思ってなかったんだ」

アルミン「ユミル地味キャラキラー過ぎ」

マルコ「そのあとから何となく意識して、彼女の他人への気遣いとか優しさが見えてきてさ」

マルコ「気がついたら好きになってた」

アルミン「確かにユミルは人に見せない優しさがあるね」

マルコ「…忘れられるのかな」

アルミン「忘れたいの?」

マルコ「わからない」

「でも」

「ちゃんと告白できてよかったよ」 

108 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/21(月) 21:03:30 ID:s8IqODZQ
夜、食堂

ライナー「クリスタ、ここ2席空いてるぞ」

クリスタ「ありがとう!ユミル、こっちこっち」

ユミル「…他に場所ないのか」

クリスタ「もうっ失礼だよっ」

ベルトルト「混んでるから諦めて。気まずいのは我慢して」

クリスタ「?」

ライナー「気まずい?なにがだ」

ベルトルト「今日、ユミルに振られたんだよね」 

109 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/21(月) 21:04:05 ID:s8IqODZQ
ユミル「ベルトルさん!」

クリスタ「えっなに?冗談?」

ライナー「なんだ冗談か」

ベルトルト「本当だよ。好きって告白したらごめんって振られた」

ライナー「」

クリスタ「ユミル、本当なの?」ジッ…

ユミル「…まあな 

110 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/21(月) 21:04:54 ID:s8IqODZQ
ライナー「…振られたにしては平然としてないか」

ベルトルト「好きなのは変わらないし、振られてスッキリしたから好きなうちはアタックし続ける」

ユミル「はぁ?!誰とも付き合う気はないのわかってるって言ったろ!」

ベルトルト「うん。諦めるとも言ってないけどね」モグモグ

クリスタ「ユミル、ベルトルトのこと嫌いなの?」

ユミル「…そうじゃねえよ」

ベルトルト「じゃ、好き?」

ライナー「ベルトルトが壊れた」

「聞き捨てならない話をしてるね」 

111 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/21(月) 21:06:38 ID:s8IqODZQ
ユミル「」

ジャン「どうしたマルコ」

マルコ「僕も振られたんだよね」

ライナー「誰にだ」

マルコ「ユミル」

ジャン「はぁ?」

ライナー「まてまてまて」

ベルトルト「あ、僕は知ってた」

クリスタ「ユミル?」ジッ…

ユミル「…本当だよ」 

112 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/21(月) 21:12:58 ID:s8IqODZQ
マルコ「僕も忘れられそうにないんだ」

ベルトルト「じゃあ」

マルコ「恋敵」

ベルトルト「うけてたつ」

ジャン「なにこれこわい」

クリスタ「修羅場だねっ」キラキラ

ライナー「クリスタ楽しそうだからいいか」

ベルトルト・マルコ「「ユミル、好きだーっ」」

ユミル「だー!うるせー!トラブルメーカーは嫌いだ!」 


113 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/21(月) 21:14:21 ID:s8IqODZQ
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ーー

ユミルノリッタイキドウノキズノカズスラワカル!
アマイッダキシメタコトガアル!
ウラヤマシイ!

アニ「…あいつ、人のこと何か言えた立場じゃないね」

クリスタ「あのね」ニュッ

アニ「わっ突然なに?」

クリスタ「ユミルは人を怖いもの知らずにさせるところがあるんだよ」

ライナー「クリスタ可愛すぎ。結婚しよ」

おわり