50: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/09(金) 21:20:11.81 ID:MqVMJgnc0
佐藤「ま◯◯痒い」
渡辺「掻けば?まだ誰も来てないし」
佐藤「そうね」ボリボリ
佐藤「あー、気持ちいいわぁ~」ボリボリ
渡辺「にしても、あの転校生ほんと迷惑よね」
佐藤「まったくだぜ」ボリボリ
ガラッ
佐藤「アイツ都会から来たからって調子に……」ボリボ…
榊原「」
渡辺「掻けば?まだ誰も来てないし」
佐藤「そうね」ボリボリ
佐藤「あー、気持ちいいわぁ~」ボリボリ
渡辺「にしても、あの転校生ほんと迷惑よね」
佐藤「まったくだぜ」ボリボリ
ガラッ
佐藤「アイツ都会から来たからって調子に……」ボリボ…
榊原「」
引用元: ・恒一「よし、まだ誰も来ていないな」
55: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/09(金) 21:28:02.40 ID:MqVMJgnc0
佐藤「…み、見た?」
榊原「……え?何を?」
渡辺「…」
榊原「そ、そうだトイレ行ってこよーっと」ソソクサ
佐藤「あの野郎…絶対見たな…」ギリギリ
渡辺「よりによって転校生に見られたなんて、悲惨ね」
榊原「……え?何を?」
渡辺「…」
榊原「そ、そうだトイレ行ってこよーっと」ソソクサ
佐藤「あの野郎…絶対見たな…」ギリギリ
渡辺「よりによって転校生に見られたなんて、悲惨ね」
58: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/09(金) 21:31:34.29 ID:MqVMJgnc0
佐藤「悲惨なんてもんじゃないわよ!ったく最悪…!」
渡辺「まぁまぁ…」
佐藤「あー、何かイライラする」ズボッ
佐藤「あー気持ちいい」ボリボリ
渡辺「ちょっと、また見られたらどうするのよ」
佐藤「そうだ。転校生の机の上にマンカス置いといてやろうぜw」ペチャッ
渡辺「うわ…陰湿…」
渡辺「まぁまぁ…」
佐藤「あー、何かイライラする」ズボッ
佐藤「あー気持ちいい」ボリボリ
渡辺「ちょっと、また見られたらどうするのよ」
佐藤「そうだ。転校生の机の上にマンカス置いといてやろうぜw」ペチャッ
渡辺「うわ…陰湿…」
62: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/09(金) 21:36:31.07 ID:MqVMJgnc0
佐藤「リコーダーにもマ◯カス詰め込んどいてやろうぜw」
渡辺「あんた最低ね…」
佐藤「ついでに弁当の中にもマ◯カス入れといてやろう」ピッピッ
佐藤「はははwwwこれでアイツ私のマ◯カス食べるとかマジうけるw」
渡辺「てか、あんたどんだけマ◯カス溜まってんのよ…」
カツカツ
佐藤「やべぇ来たみたいだ」
ガラッ
榊原「…」
渡辺「あんた最低ね…」
佐藤「ついでに弁当の中にもマ◯カス入れといてやろう」ピッピッ
佐藤「はははwwwこれでアイツ私のマ◯カス食べるとかマジうけるw」
渡辺「てか、あんたどんだけマ◯カス溜まってんのよ…」
カツカツ
佐藤「やべぇ来たみたいだ」
ガラッ
榊原「…」
65: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/09(金) 21:41:29.71 ID:MqVMJgnc0
榊原(さっきのはきっと幻だよな…うん)
ガタッ
佐藤(おっ。机に座った)
榊原「…?」
榊原(な、なんか机の上にゴミが…うわ、何か湿っぽい…何だこれ…)
佐藤(クケケッ)
ガタッ
佐藤(おっ。机に座った)
榊原「…?」
榊原(な、なんか机の上にゴミが…うわ、何か湿っぽい…何だこれ…)
佐藤(クケケッ)
70: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/09(金) 21:49:45.89 ID:MqVMJgnc0
榊原(雑巾とってくるか…)ガラッ
佐藤「見た?あの顔www」
渡辺「う、うん…」
佐藤「あっ、いい事思いついた」
渡辺「?」
佐藤「転校生に告白してみようぜwwwあいつどんな反応するかなwww」
渡辺「え…」
佐藤「もしオーケーもらったら、少し付き合って、思いっきり振ってやろうぜ」
渡辺(外道…)
佐藤「見た?あの顔www」
渡辺「う、うん…」
佐藤「あっ、いい事思いついた」
渡辺「?」
佐藤「転校生に告白してみようぜwwwあいつどんな反応するかなwww」
渡辺「え…」
佐藤「もしオーケーもらったら、少し付き合って、思いっきり振ってやろうぜ」
渡辺(外道…)
72: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/09(金) 21:53:43.24 ID:MqVMJgnc0
佐藤「持ち上げといて落とす。想像しただけで爆笑www」
渡辺「ねぇ、やめようよ…いくら何でも可哀想だよ……」
ガラッ
榊原「はぁ…」
佐藤(おっ。来た来た)
佐藤「榊原くん、ちょっといいかな…?」
榊原「ん?」
渡辺「ねぇ、やめようよ…いくら何でも可哀想だよ……」
ガラッ
榊原「はぁ…」
佐藤(おっ。来た来た)
佐藤「榊原くん、ちょっといいかな…?」
榊原「ん?」
75: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/09(金) 21:57:12.49 ID:MqVMJgnc0
佐藤「その…もし良かったら…私と付き合って?」
榊原「えっ…//」
佐藤(頬染めてやんのwwwwwこいつ最高にアホwwww)
榊原「ぼ、僕なんかで良ければ…//」
佐藤「嬉しい!」
渡辺「……」
榊原(女の子から告白されるなんて…//)ドキドキ
佐藤(好きなわけねーだろばーか)
榊原「えっ…//」
佐藤(頬染めてやんのwwwwwこいつ最高にアホwwww)
榊原「ぼ、僕なんかで良ければ…//」
佐藤「嬉しい!」
渡辺「……」
榊原(女の子から告白されるなんて…//)ドキドキ
佐藤(好きなわけねーだろばーか)
76: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/09(金) 22:01:42.51 ID:MqVMJgnc0
佐藤「もう少しガード固いかと思ってたけど、案外ちょろかったなwww」
渡辺「和江…自分が何してるか分かるの?最低よ?」
佐藤「え、何?あいつの味方するわけ?」
渡辺「そうじゃないけど…」
佐藤「ほんのひとときでも夢見させてあげるんだから、逆に感謝してほしいわ」
渡辺「和江…」
渡辺(あんなに嬉しそうな顔してたのに…これじゃ榊原くんが…可哀想だよ……)
渡辺「和江…自分が何してるか分かるの?最低よ?」
佐藤「え、何?あいつの味方するわけ?」
渡辺「そうじゃないけど…」
佐藤「ほんのひとときでも夢見させてあげるんだから、逆に感謝してほしいわ」
渡辺「和江…」
渡辺(あんなに嬉しそうな顔してたのに…これじゃ榊原くんが…可哀想だよ……)
78: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/09(金) 22:05:07.12 ID:MqVMJgnc0
榊原「♪」
見崎「何かいい事でもあったの?」
榊原「えっ、分かる?」
見崎「だって…ずっと笑ってるからね」
榊原「実は…僕にもとうとう恋人が出来たんだ」
見崎「え……?」
榊原「今朝、佐藤さんに告白されちゃって//」
見崎「佐藤さんが…?」
見崎「何かいい事でもあったの?」
榊原「えっ、分かる?」
見崎「だって…ずっと笑ってるからね」
榊原「実は…僕にもとうとう恋人が出来たんだ」
見崎「え……?」
榊原「今朝、佐藤さんに告白されちゃって//」
見崎「佐藤さんが…?」
79: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/09(金) 22:06:43.02 ID:MqVMJgnc0
榊原「何が起こるか分からないよね!」
見崎「…そうね」
榊原「♪」
見崎(榊原くん…。でも、榊原くんが幸せなら……私は…)
見崎「…そうね」
榊原「♪」
見崎(榊原くん…。でも、榊原くんが幸せなら……私は…)
85: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/09(金) 22:11:26.25 ID:MqVMJgnc0
佐藤「榊原くぅん」
榊原「さ、佐藤さん、何?//」
佐藤「背中痒いから掻いて?」
榊原「うんっ//」ポリポリ
佐藤「榊原くぅん」
榊原「な、何?//」
佐藤「お腹空いた…お弁当忘れて来たから、何か買って来て?」
榊原「わかった//」
佐藤(くくくっ)
榊原「さ、佐藤さん、何?//」
佐藤「背中痒いから掻いて?」
榊原「うんっ//」ポリポリ
佐藤「榊原くぅん」
榊原「な、何?//」
佐藤「お腹空いた…お弁当忘れて来たから、何か買って来て?」
榊原「わかった//」
佐藤(くくくっ)
90: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/09(金) 22:15:18.72 ID:MqVMJgnc0
赤沢「恒一くん。話があるんだけど」
榊原「何?僕これから佐藤さんのお昼買いに行かなきゃいけないんだけど」
赤沢「その佐藤さんのことなんだけど…」
榊原「可愛いよね佐藤さん//」
赤沢(恋は盲目か…)
赤沢「可愛いのは置いといて、ちょっと我侭すぎじゃないかしら?」
榊原「えっ、そうかな?」
赤沢「何でも恒一くんにやらせてるじゃない」
榊原「そんな事ないよ!佐藤のこと悪く言わないでくれよ!!」
榊原「何?僕これから佐藤さんのお昼買いに行かなきゃいけないんだけど」
赤沢「その佐藤さんのことなんだけど…」
榊原「可愛いよね佐藤さん//」
赤沢(恋は盲目か…)
赤沢「可愛いのは置いといて、ちょっと我侭すぎじゃないかしら?」
榊原「えっ、そうかな?」
赤沢「何でも恒一くんにやらせてるじゃない」
榊原「そんな事ないよ!佐藤のこと悪く言わないでくれよ!!」
94: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/09(金) 22:17:31.51 ID:MqVMJgnc0
赤沢「こ、恒一くん?」
榊原「用が済んだなら、もう僕行くからね!」
赤沢「あ、ちょっと…」
榊原「まったく!佐藤さんはとってもいい娘なんだ!」プンスカプン
赤沢「ったく…」
榊原「用が済んだなら、もう僕行くからね!」
赤沢「あ、ちょっと…」
榊原「まったく!佐藤さんはとってもいい娘なんだ!」プンスカプン
赤沢「ったく…」
96: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/09(金) 22:21:29.66 ID:MqVMJgnc0
佐藤(ったくおっせーなぁアイツ…)
榊原「佐藤さん」
佐藤「あっ、待ってたよ榊原くん♪」
榊原「ごめん…もう全部売り切れてたんだ……」
佐藤「え…?」
佐藤(使えねええええええええええええ!!)
榊原「で、でも、僕のお弁当わけてあげるよ!//」
佐藤「いや、もういいよ」
榊原「そ、そう?」シュン
佐藤(だってその弁当、私のマ◯カスも入ってるし…)
榊原「佐藤さん」
佐藤「あっ、待ってたよ榊原くん♪」
榊原「ごめん…もう全部売り切れてたんだ……」
佐藤「え…?」
佐藤(使えねええええええええええええ!!)
榊原「で、でも、僕のお弁当わけてあげるよ!//」
佐藤「いや、もういいよ」
榊原「そ、そう?」シュン
佐藤(だってその弁当、私のマ◯カスも入ってるし…)
98: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/09(金) 22:24:09.73 ID:MqVMJgnc0
榊原「本当に食べなくていいの?」
佐藤「うん」
榊原「遠慮しなくてもいいよ?だって僕ら…こ、恋人なんだし//」
佐藤「いらないって言ってるでしょ?しつこい」
榊原「ご、ごめん…」
佐藤「…」
榊原「ごめんね、佐藤さん…」
佐藤(あーイライラする)
佐藤「うん」
榊原「遠慮しなくてもいいよ?だって僕ら…こ、恋人なんだし//」
佐藤「いらないって言ってるでしょ?しつこい」
榊原「ご、ごめん…」
佐藤「…」
榊原「ごめんね、佐藤さん…」
佐藤(あーイライラする)
101: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/09(金) 22:27:17.92 ID:MqVMJgnc0
榊原「…」モグモグ
佐藤「…」
榊原(怒ってるのかな…)
佐藤「そのお弁当、美味しい?」
榊原「う、うん!美味しいよ。一口だけでもどう?」
佐藤「いらない」
佐藤(マ◯カス入りとも知らずに…バカだなこいつ…)
榊原「…」ショボン
佐藤「…」
榊原(怒ってるのかな…)
佐藤「そのお弁当、美味しい?」
榊原「う、うん!美味しいよ。一口だけでもどう?」
佐藤「いらない」
佐藤(マ◯カス入りとも知らずに…バカだなこいつ…)
榊原「…」ショボン
102: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/09(金) 22:31:31.01 ID:MqVMJgnc0
渡辺「ねぇ…もういいじゃない。もう十分でしょ?」
佐藤「え~。まだまだこれからじゃない」
渡辺「もう…やめようよ、こんな事…」
佐藤「あ、そうだ♪」
渡辺「?」
佐藤「川に物落としたっつって、あいつに探させようぜwww」
渡辺「は?」
佐藤「でも本当は何も落としてなくてさwwwあいつに延々探させるわけwww」
渡辺「……勝手にやってれば?もう私、知らないから」
佐藤「え~。まだまだこれからじゃない」
渡辺「もう…やめようよ、こんな事…」
佐藤「あ、そうだ♪」
渡辺「?」
佐藤「川に物落としたっつって、あいつに探させようぜwww」
渡辺「は?」
佐藤「でも本当は何も落としてなくてさwwwあいつに延々探させるわけwww」
渡辺「……勝手にやってれば?もう私、知らないから」
104: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/09(金) 22:34:55.86 ID:MqVMJgnc0
佐藤「何よ…急にいい子ぶっちゃって……」
佐藤「まぁ、私は実行するけどね」
佐藤「榊原くぅん」
榊原「な、何?佐藤さん//」
佐藤「あのね、私ね、川に落とし物しちゃったみたいなの…」
榊原「えっ!本当に?」
佐藤「うん…」
榊原「大変だ!今すぐ探しに行って来る!」タタタッ
佐藤「プッ…。ばーか」
佐藤「まぁ、私は実行するけどね」
佐藤「榊原くぅん」
榊原「な、何?佐藤さん//」
佐藤「あのね、私ね、川に落とし物しちゃったみたいなの…」
榊原「えっ!本当に?」
佐藤「うん…」
榊原「大変だ!今すぐ探しに行って来る!」タタタッ
佐藤「プッ…。ばーか」
105: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/09(金) 22:38:40.11 ID:MqVMJgnc0
~川~
榊原「ここだな…佐藤が言ってた場所」
榊原「流されてなければ良いけど…。とりあえず中に入って探そう」
バシャバシャ
榊原「うっ…冷たい…」
榊原「でも佐藤さんのためにも!」ジャバジャバ
ゴロゴロゴロ…
榊原「…?」
ザザァァァァァ
榊原「雨が………川の流れが速くならない内に見つけないと…!」
榊原「ここだな…佐藤が言ってた場所」
榊原「流されてなければ良いけど…。とりあえず中に入って探そう」
バシャバシャ
榊原「うっ…冷たい…」
榊原「でも佐藤さんのためにも!」ジャバジャバ
ゴロゴロゴロ…
榊原「…?」
ザザァァァァァ
榊原「雨が………川の流れが速くならない内に見つけないと…!」
110: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/09(金) 22:44:28.88 ID:MqVMJgnc0
榊原「ここにも無い…あっちの方も探してみよう」バシャバシャ
渡辺(どしゃ降りね…傘持って来ておいて良かった)
渡辺(あれ…?あれって…まさか……)
渡辺「榊原くん!?」
榊原「あ、渡辺さん。今帰り?」
渡辺「榊原くん…何してるの…?」
榊原「佐藤さんがね、この辺りに大事なもの落としちゃったみたいなんだ」
渡辺(あの子…)
渡辺(どしゃ降りね…傘持って来ておいて良かった)
渡辺(あれ…?あれって…まさか……)
渡辺「榊原くん!?」
榊原「あ、渡辺さん。今帰り?」
渡辺「榊原くん…何してるの…?」
榊原「佐藤さんがね、この辺りに大事なもの落としちゃったみたいなんだ」
渡辺(あの子…)
111: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/09(金) 22:46:31.88 ID:MqVMJgnc0
渡辺「風邪ひいちゃうわよ!?早く家に帰らないと…」
榊原「僕はいいんだ」
渡辺「え…?」
榊原「佐藤さんが笑顔になってくれれば、それでいいんだ」ニコッ
渡辺「…………」
榊原「僕はいいんだ」
渡辺「え…?」
榊原「佐藤さんが笑顔になってくれれば、それでいいんだ」ニコッ
渡辺「…………」
114: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/09(金) 22:51:31.83 ID:MqVMJgnc0
榊原「えーと…ここにはあるかな?」バシャバシャ
渡辺「もう…やめて……」
榊原「え?」
渡辺「もうやめて!落し物なんかあるわけない!」
榊原「あるよ…きっとある」
渡辺「ある訳ないでしょ!?だって全部和江の嘘なんだから!!」
榊原「……え?」
渡辺「全部、嘘なのよ……」
榊原「…佐藤さんが嘘つくはずないよ。僕、向こう探しに行くから。じゃあね」
渡辺「もう…やめて……」
榊原「え?」
渡辺「もうやめて!落し物なんかあるわけない!」
榊原「あるよ…きっとある」
渡辺「ある訳ないでしょ!?だって全部和江の嘘なんだから!!」
榊原「……え?」
渡辺「全部、嘘なのよ……」
榊原「…佐藤さんが嘘つくはずないよ。僕、向こう探しに行くから。じゃあね」
117: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/09(金) 22:57:27.47 ID:MqVMJgnc0
佐藤「さてと…帰りにゲーセンでも寄って行くかな」
渡辺「和江!!」
佐藤「あら、どうしたの?息切らしちゃって」
渡辺「どうしたもこうしたも無いわよ!今すぐ榊原くんに謝りに行きなさいよ!」
佐藤「何で?」
渡辺「もう十分じゃない!」
佐藤「…でも、でもアイツのせいで皆死んだのよ!?」
渡辺「だからってこんな仕打ち、ひどすぎよ!!」
佐藤「…」
渡辺「今榊原くん何してるか知ってる?有りもしない落し物探してるのよ?こんな大雨の中で!!」
渡辺「和江!!」
佐藤「あら、どうしたの?息切らしちゃって」
渡辺「どうしたもこうしたも無いわよ!今すぐ榊原くんに謝りに行きなさいよ!」
佐藤「何で?」
渡辺「もう十分じゃない!」
佐藤「…でも、でもアイツのせいで皆死んだのよ!?」
渡辺「だからってこんな仕打ち、ひどすぎよ!!」
佐藤「…」
渡辺「今榊原くん何してるか知ってる?有りもしない落し物探してるのよ?こんな大雨の中で!!」
118: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/09(金) 23:02:27.35 ID:MqVMJgnc0
佐藤「…だから?いい気味じゃん」
渡辺「ッ!」バシッ
佐藤「痛…!何すんのよ!」
渡辺「いつまで恨んでるのよ…」
佐藤「…」
渡辺「恨むことより許すことの方が難しいかも知れないけど、もう許してあげなよ…」
佐藤「……帰る」
渡辺「和江…」
渡辺「私だけでも榊原くんを助けないと…!」
渡辺「ッ!」バシッ
佐藤「痛…!何すんのよ!」
渡辺「いつまで恨んでるのよ…」
佐藤「…」
渡辺「恨むことより許すことの方が難しいかも知れないけど、もう許してあげなよ…」
佐藤「……帰る」
渡辺「和江…」
渡辺「私だけでも榊原くんを助けないと…!」
120: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/09(金) 23:06:01.74 ID:MqVMJgnc0
~川~
渡辺「…何?あの人ごみ…」
渡辺「まさか…!」
渡辺「何かあったんですか?」
「中学生の男の子が、濁流に飲まれたらしいんだ」
渡辺「え……」
「今、救助されて、救急車で運ばれるところだよ」
渡辺「そんな…」
渡辺「…何?あの人ごみ…」
渡辺「まさか…!」
渡辺「何かあったんですか?」
「中学生の男の子が、濁流に飲まれたらしいんだ」
渡辺「え……」
「今、救助されて、救急車で運ばれるところだよ」
渡辺「そんな…」
126: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/09(金) 23:10:03.47 ID:MqVMJgnc0
渡辺「もしもし、和江?」
佐藤『…何?説教ならまた今度…』
渡辺「榊原くんが……榊原くんが…」ポロポロ
佐藤『…柵?』
渡辺「どうしよう…榊原くんが……」
佐藤『落ち着いてよ。どうしたの?』
渡辺「川で溺れたらしいの…」
佐藤『え……』
佐藤『…何?説教ならまた今度…』
渡辺「榊原くんが……榊原くんが…」ポロポロ
佐藤『…柵?』
渡辺「どうしよう…榊原くんが……」
佐藤『落ち着いてよ。どうしたの?』
渡辺「川で溺れたらしいの…」
佐藤『え……』
130: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/09(金) 23:13:17.46 ID:MqVMJgnc0
~病院~
渡辺「あっ、和江!こっちよ!」
佐藤「柵!榊原くんは!?」
渡辺「4階の病室で寝てるって」
佐藤「すぐ行こう」タタタッ
渡辺「エレベーターがちょうど来たみたい」
渡辺「あっ、和江!こっちよ!」
佐藤「柵!榊原くんは!?」
渡辺「4階の病室で寝てるって」
佐藤「すぐ行こう」タタタッ
渡辺「エレベーターがちょうど来たみたい」
134: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/09(金) 23:16:58.04 ID:MqVMJgnc0
佐藤「どうしよう…私…大変なことしちゃった…」
渡辺「和江、今は榊原くんの無事を祈りましょう、ね?」
佐藤「どうしよう…どうしよぉ」
渡辺「和江…」
佐藤「私、榊原くんに謝らないと…」
渡辺「……」
佐藤「ごめんなさい…ごめんなさい……」
渡辺「正直に言えば、きっと許してくれるよ…」
渡辺「和江、今は榊原くんの無事を祈りましょう、ね?」
佐藤「どうしよう…どうしよぉ」
渡辺「和江…」
佐藤「私、榊原くんに謝らないと…」
渡辺「……」
佐藤「ごめんなさい…ごめんなさい……」
渡辺「正直に言えば、きっと許してくれるよ…」
137: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/09(金) 23:20:32.92 ID:MqVMJgnc0
佐藤「榊原くん!」
榊原「あ、佐藤さん// それに渡辺さんまで」
渡辺「平気そうね」(ホッ…)
榊原「わざわざお見舞いに来てくれたの?ありがとう、二人とも」
佐藤「……」
渡辺「和江…」
榊原「どうしたの?そんな神妙な顔して…」
佐藤「…ごめんなさい!」
榊原「へ?」
榊原「あ、佐藤さん// それに渡辺さんまで」
渡辺「平気そうね」(ホッ…)
榊原「わざわざお見舞いに来てくれたの?ありがとう、二人とも」
佐藤「……」
渡辺「和江…」
榊原「どうしたの?そんな神妙な顔して…」
佐藤「…ごめんなさい!」
榊原「へ?」
142: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/09(金) 23:27:05.17 ID:MqVMJgnc0
榊原「…そっか。そう…だったんだ……」
渡辺「私もごめんなさい」
佐藤「うう…ごめんなさい!お願い、許して…!」
榊原「大丈夫だよ、気にしてないから」
佐藤「本当?」
榊原「うん。それに、確かに僕も知らなかったとは言え、軽率すぎてたのかも知れないし」
渡辺「榊原くん…」
榊原「何より、正直な気持ちを打ち明けてくれて少し安心したかな」
榊原「表面上で好意的にいられても、心の中では違うって言う方が…悲しいから」
佐藤「……」
渡辺「私もごめんなさい」
佐藤「うう…ごめんなさい!お願い、許して…!」
榊原「大丈夫だよ、気にしてないから」
佐藤「本当?」
榊原「うん。それに、確かに僕も知らなかったとは言え、軽率すぎてたのかも知れないし」
渡辺「榊原くん…」
榊原「何より、正直な気持ちを打ち明けてくれて少し安心したかな」
榊原「表面上で好意的にいられても、心の中では違うって言う方が…悲しいから」
佐藤「……」
144: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/09(金) 23:32:02.63 ID:MqVMJgnc0
渡辺「榊原くん、許してくれたね…私たちを」
佐藤「うん…それに、笑ってた」
渡辺「そうね…」
佐藤「あんなにひどい事したのに…」
渡辺「うん」
佐藤「退院したら…またいつものように接してくれるかな…?」
渡辺「…榊原くんは、そういう人だよ。きっと」
佐藤「うん…それに、笑ってた」
渡辺「そうね…」
佐藤「あんなにひどい事したのに…」
渡辺「うん」
佐藤「退院したら…またいつものように接してくれるかな…?」
渡辺「…榊原くんは、そういう人だよ。きっと」
146: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/09(金) 23:36:20.39 ID:MqVMJgnc0
~数日後・教室~
勅使河原「ようサカキ!心配したぞ!」
榊原「あはは。でもこの通り、お陰さまで元気になれたよ」
見崎「良かった…」
赤沢「でも、川なんかで何してたの?」
佐藤(…!)
榊原「……いや、ちょっと物を落としちゃってさ」
佐藤(!?)
勅使河原「何やってんだよサカキー」
榊原「はははっ。本当だよね」
佐藤(榊原くん…)
勅使河原「ようサカキ!心配したぞ!」
榊原「あはは。でもこの通り、お陰さまで元気になれたよ」
見崎「良かった…」
赤沢「でも、川なんかで何してたの?」
佐藤(…!)
榊原「……いや、ちょっと物を落としちゃってさ」
佐藤(!?)
勅使河原「何やってんだよサカキー」
榊原「はははっ。本当だよね」
佐藤(榊原くん…)
148: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/09(金) 23:38:46.20 ID:MqVMJgnc0
佐藤「榊原くん…放課後、話があるんだけど…」
榊原「佐藤さん。いいよ?わかった」
佐藤「うんっ//」
赤沢「…何かしら」
見崎「さあ?」
榊原「佐藤さん。いいよ?わかった」
佐藤「うんっ//」
赤沢「…何かしら」
見崎「さあ?」
151: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/09(金) 23:42:40.67 ID:MqVMJgnc0
榊原「それで、話って?」
佐藤「う、うん。あのね…えっと…」
榊原「?」
佐藤「榊原くんのこと…本気で好きになっちゃったみたいなの//」
榊原「え…?」
佐藤「だから…その、もし良ければ、私と付き合ってもらえませんか!?」
榊原「佐藤さん…」
佐藤「……//」
榊原「ごめん、性格悪い人は無理だなぁ」
佐藤「え……」
佐藤「う、うん。あのね…えっと…」
榊原「?」
佐藤「榊原くんのこと…本気で好きになっちゃったみたいなの//」
榊原「え…?」
佐藤「だから…その、もし良ければ、私と付き合ってもらえませんか!?」
榊原「佐藤さん…」
佐藤「……//」
榊原「ごめん、性格悪い人は無理だなぁ」
佐藤「え……」
157: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/09(金) 23:45:48.83 ID:MqVMJgnc0
榊原「…なーんて、ね」
佐藤「えっ?」
榊原「僕だって、少しくらい仕返ししたっていいよね?これでおあいこ」
佐藤「榊原くん…?」
榊原「ありがとう佐藤さん。…僕も、佐藤さんが好きです」
佐藤「ッ!」
榊原「好きだよ、佐藤さん//」
佐藤「えっ?」
榊原「僕だって、少しくらい仕返ししたっていいよね?これでおあいこ」
佐藤「榊原くん…?」
榊原「ありがとう佐藤さん。…僕も、佐藤さんが好きです」
佐藤「ッ!」
榊原「好きだよ、佐藤さん//」
165: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/09(金) 23:49:34.07 ID:MqVMJgnc0
佐藤「榊原くんのばかっ!」ギュッ
榊原「ちょ、ちょっと佐藤さん?//」
佐藤「もう…離さないんだから//」
榊原「僕だって、佐藤さんを離さないさ」
佐藤「榊原くん//」
渡辺「はいはい、そこまで」
榊原「わ、渡辺さん!?」
佐藤「珊!み、見てたの!?//」
渡辺「ぜーんぶ、ね」ニヤニヤ
榊原「ちょ、ちょっと佐藤さん?//」
佐藤「もう…離さないんだから//」
榊原「僕だって、佐藤さんを離さないさ」
佐藤「榊原くん//」
渡辺「はいはい、そこまで」
榊原「わ、渡辺さん!?」
佐藤「珊!み、見てたの!?//」
渡辺「ぜーんぶ、ね」ニヤニヤ
171: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/09(金) 23:54:45.54 ID:MqVMJgnc0
榊原「はは…何か恥ずかしいな。渡辺さんも人が悪いや」
佐藤「んもぉ~、ばかばかっ//」
渡辺「ふふっ。でも、二人が結ばれて、私も嬉しいわ」
佐藤「珊…」
渡辺「さあ、二人とも準備はいい?」ガララッ
榊原「うん!」
佐藤「もちろんっ!」
渡辺「ではどうぞ」
佐藤「行こう、榊原くん!あの美しく青い大空へ!!」
榊原「うん!僕らならあの入道雲だって飛び越えて行ける!!」
完
佐藤「んもぉ~、ばかばかっ//」
渡辺「ふふっ。でも、二人が結ばれて、私も嬉しいわ」
佐藤「珊…」
渡辺「さあ、二人とも準備はいい?」ガララッ
榊原「うん!」
佐藤「もちろんっ!」
渡辺「ではどうぞ」
佐藤「行こう、榊原くん!あの美しく青い大空へ!!」
榊原「うん!僕らならあの入道雲だって飛び越えて行ける!!」
完
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