松本「えー、身長は僕と同じくらいですね。ただ全身にウロコがブワァ～生えてて」

浜田「うわぁ、気持ちわる」

松本「あと、アロハシャツをカジュアルに着こなしてますね」

浜田「えっ、アロハシャツ着てるんですか？」

松本「ええ。そんで胸元にグラサン引っ掛けて、小じゃれたムードを演出してますね」

浜田「ンフッ、んなアホな」

松本「ええ。あと鼻毛がモッサァー伸びとるんですわ」

浜田「鼻毛ですか」

松本「ええ。手から爪がニョキー生えてますから引っこ抜きたくても抜けないんでしょうねぇ」

浜田「アハハ･･･そうなんですか」

浜田「そんで、どこで会うたんですかそのチュパカブラに」

松本「ええああ、杉並区ですね」

浜田「え？この辺うろついてるんですか？チュパカブラが？」

松本「ンフッ･･･ええそうですね。この前ツタヤに向かう途中で向こうから歩いてきたんですよ」

浜田「ほうほう」

松本「そんで、僕がうわ～、チュパカブラやーと気付いて目ーそらしたんですわ」

浜田「そんで？」

松本「ところが、チュパカブラはまっすぐこっち見てどんどん近づいてくるんですわ」

浜田「ほぉ」

松本「うわ～、完全に気付かれとる思いましてですね。僕は覚悟を決めましたね」

浜田「で、どうなったんですか？」

松本「そしたらですね。チュパカブラがよう！まっつん！ってね」

浜田「･･･」

松本「テレビの仕事、がんばっとるか？ってね」

浜田「･･･あの、松本さんとチュパカブラはお知り合いなんですか？」

松本「ンフッ･･･ええまぁ。法事の時ぐらいしか顔合わせませんけれども」

浜田「ンフフ･･･親戚のオッサンやないか」

松本「イヤですよー、身内にチュパカブラがいるの」

浜田「アハハ、それはそうやけど」

松本「なんで、僕も話してる所あんまり人に見られたくないんで挨拶して去ろうとしたらですね」

浜田「どうなりました？」

松本「まっつん、金貸して？って言われまして」

浜田「うわー、嫌やなぁ」

松本「もちろん、貸すわけないじゃありませんか」

浜田「せやなぁ」

松本「正直、もってますよ？僕もこの仕事長いんで５０億や６０億」

浜田「ウソつけ、そんなにあらへんやろ」

松本「けど、こういうのって一回貸すとクセがつくじゃないですか」

浜田「ああ、確かになぁ」

松本「なんで、いや、そういうのはちょっと･･･って断りましたらですね」

浜田「どうなりました」

松本「もう、まっつんはけちチュパーって」

浜田「何で急に後ろにチュパがついとんや」

松本「必ず返すカブラーって言ってきましてですね」

浜田「やかましいわ」

松本「なんで、無視して立ち去ろうとしたらですね」

浜田「どうなりました？」

松本「お前の血を吸うたるーって」

浜田「うわ、やっぱ吸血鬼や」

松本「そんでガブーやられましてですね」

浜田「えっ、松本さん噛まれたんですか？」

松本「ええそらもう。腕ガーやられまして」

浜田「大丈夫だったんですか？」

松本「ええ。キンカン塗ったら直りましたね」

浜田「ンフッ、キンカンて･･･蚊やないんやから」

松本「･･･浜田」

松本「ん？何ですか？」

松本「チュパカブラと蚊をいっしょにするなーーっ！！！」

浜田「うわ！ビックリした」

松本「チュパカブラ舐めとったらお前アレやぞ」

浜田「何ですのん」

松本「家に頼んだ覚えのないピザが届くで？」

浜田「うっわ、チュパカブラこっすいなぁ」

松本「僕もようやられましたわ」

浜田「警察に連絡せぇもうそんなの」

浜田「そんで、どうやってチュカブラを倒したんですか？」

松本「ああ、その時丁度もってたキンチョールでですね」

松本「こう、プシューと」

浜田「･･･」

松本「･･･」

浜田「ええかげんにせぇよ」

松本「ンフフフッ」

（数日後の楽屋）

浜田「そんじゃ、今日もお疲れさんでしたー」

松本「･･･」ﾎﾞﾘﾎﾞﾘ

浜田「ん？まっつんどうしたんやその腕。真っ赤やで」

松本「ん？ああ、別に何でもあらへん」

浜田「ほうか」

浜田「病院行ったほうがええちゃうん？」

松本「別になんでもあらへんって！うっさいなぁ」

浜田「そんな怒らんでもええやないの」

松本「はよ帰れや」ﾎﾞﾘﾎﾞﾘ

松本「ああ。ほなら帰るで。ちゃんと病院行きや」

（自宅）

浜田「ふー、疲れた･･･テレビでも見よ」ﾋﾟｯ


ＴＶ「･･･でして、南米ではチュパカブラの目撃情報が相次いでるんですよ」

ＴＶ「チュパカブラは、生き物の血を吸う吸血鬼なんですね」


浜田（･･･チュパカブラ？そう言えば、この前の収録でそんな話したなぁ）

浜田（吸血鬼ってのは、ホンマの事やったんか）

ＴＶ「それで、血を吸われた相手もチュパカブラになってしまうんですよ」


浜田「･･･」

浜田（そう言えば、まっつんも腕吸われた言うてたな･･･ネタやけど）

浜田（けど、腕腫れてたなぁ･･･）

浜田（･･･）




ﾋﾟﾝﾎﾟｰﾝ

浜田「うおっ！？」

浜田「誰やこんな時間に･･･」

浜田「はーい」

ピザ屋「失礼しまーす、ご注文のピザお届けに参りましたー」

浜田「ピザ？頼んどらんでそんなモン」

ピザ屋「え？ここ○○の××ですよね」

浜田「そうやけど」

ピザ屋「おかしいな･･･確かに」ﾌﾟﾂッ

浜田「･･･おい、どうしたんや？おい」

ﾄﾞﾝﾄﾞﾝ！

浜田「ひっ、な、何や･･･」

？？？「･･･浜田、俺や･･･。開けてくれ･･･」

浜田「まっつん･･･？」

？？？「そうや･･･俺や･･･開けてくれ･･･」

浜田「な、何や用事があるなら言わんかい」

？？？「なぁ･･･開けてくれチュパ･･･」

浜田「はぁ･･･？」

？？？「頼むカブラ･･･」

浜田「え、ええかげにせぇよ？」

？？？「なぁ･･･頼む、聞いてくれ･･･」

浜田「な、何や」

？？？「この前のネタ･･･あれ全部本当の事なんや･･･」

浜田「はぁ？」

？？？「チュパカブラは、本当におるんや･･･」

浜田「ウソやろ！？」

？？？「本当やで･･･証拠もある･･･」

浜田「証拠･･･？」

？？？「そうや･･･すぐそこまで来とるんや･･･チュパカブラが･･･」

浜田「嘘やろ･･･？」

？？？「来とるで…」





？？？「･･･お前の、すぐ後ろにぃー！」

浜田「えっ」ｸﾙ

山崎「イﾞヤﾞァﾞァﾞァﾞーーー」

浜田「うおおおおーーーー！？」

山崎「アﾞーーー！チャッキーーー！」

浜田「何やねん！何やねんな！」

山崎「ア゛ーーー！」

浜田「わかった！わかったから！」

？？？「ンッハッハッハ」

？？？「いえーい、大成功ー！」

浜田「何が大成功や！ちょっとこの山崎を何とかせえ！」

？？？「ンッフッフ、山崎、もうええで。まぁ浜田開けてや」

浜田「･･･」

浜田「･･･」ﾍﾞｼｯ

山崎「いてっ！」

ｶﾞﾁｬﾘ

松本「ドッキリなのねぇーん」

浜田「･･･」

松本「すごいでしょー？あの後大急ぎで準備したんですよ」

松本「ニセ番組まで作って」

松本「ンッフッフ･･･浜田、うおおー！、て･･･ハッハッハ」

浜田「･･･」

松本「それじゃ、カメラさんに向かって」

松本「ドッキリ、大成功ー、いえーい！」

山崎「いえーい！」

浜田「･･･」

浜田「･･･」ﾍﾞｼｯﾍﾞｼｯ

山崎「いでっ！」

松本「あたっ！」

浜田「ええかげんにせぇよお前ら！」

山崎「いっで～･･･」

松本「ンッフフフフ」


終わり