2: 以下、新鯖からお送りいたします 2013/09/05(木) 11:48:51.48 ID:Qn32q9kr0
P「……なんか人事みたいな言い方だな」

加蓮「んー……なんて言うか、実感がわかないんだよねぇ」

P「実感?」

加蓮「うん、実感。今までは誕生日って、嬉しいもんじゃなかったからさ」

P「誕生日が嬉しく無い……ねぇ」

加蓮「うん。ほら、私って病弱だったでしょ? 小さい頃は当日に具合悪くなるなんてざらだったし、大きくなっても、人生に価値を見いだせなくて『ああ、また一年を無駄に過ごしたなー』って、思ってたから」

P「それはまた、若いくせに随分と荒んだ人生を歩んできたんだな」

加蓮「本当にね~……Pさんと出逢えなかったら、今も無為に日々を過ごしてたんだろうな」

P「そんな大袈裟な……俺なんか居なくたって加蓮なら」

加蓮「大袈裟じゃ、ないよ」

P「……加蓮」

引用元: 北条加蓮「誕生日かー」 


 

3: 以下、新鯖からお送りいたします 2013/09/05(木) 11:49:31.55 ID:Qn32q9kr0
加蓮「私ね、本当に感謝してるんだ。小さい頃にテレビで見た、可愛く綺麗に煌めいて皆に……生きる事が嫌になってた私に、夢を与えてくれた、憧れのアイドル。そんなアイドルに今、成れてるんだから」

P「だから大袈裟だよ……俺がプロデュースしなくたって、加蓮なら確実に」

加蓮「確実に、諦めてた。アイドルに成りたかったけど、病弱なせいで体が弱くて、歌もダンスも出来なくて、ずっと夢を諦めて生きてた……でも、そんな私にも、Pさんはめげずに、必死に付き合ってくれた。他の誰かに出来る事じゃないよ」

P「……」

加蓮「私ね、全部覚えてる……初めてPさんに逢ってから、今までのこと、全部。私をスカウトしてくれた時の事も、捻くれてた私の目を覚ましてくれたことも、初めてステージに立って歌った事も、一緒にデートしたことも、風邪引いた時にお見舞いに来てくれたことも、凛と加蓮とユニット組んだ事も、一周年記念のライブも、ブライダルの仕事も、全部覚えてる」

P「……加蓮」

加蓮「Pさんと出逢ってから、毎日が人生で一番幸せな日だって思ってる……昨日も今日も明日も特別で、世界がこんなに綺麗で楽しいんだって教えてくれた、Pさんの事を私は……Pさん?」

P「……なんだよ」

加蓮「な、なんで泣いてるの? 私、何か変なこと言ったかな……?」

P「……これが、泣かずに居られるかってんだよ」

加蓮「……ふふっ、泣き虫なんだから」(ギュー)

P「……誰のせいだと思ってるんだよ、まったく」(ナデナデ)

4: 以下、新鯖からお送りいたします 2013/09/05(木) 11:50:14.50 ID:Qn32q9kr0
加蓮「……だからね、私、今年の誕生日は本当に幸せだよ。大好きなみんなに、Pさんに祝って貰えて。これ以上ないくらいに幸せだよ」

P「……俺も幸せだよ。加蓮が幸せになれてて。こんな俺の事を感謝しててくれてて。もう、これ以上要らないくらいに」

加蓮「もう、なーに変なこと言ってるのさ。今日も明日も特別だって、言ったでしょ? 今日は今までのゴールじゃなくて、これからのスタートなんだから」

P「……そうだな。これからもよろしくな、加蓮」

加蓮「うん! こちらこそよろしくね、Pさん♪」


―――これからも、煌めくステージで