1: ◆P1ZZk9vB9M 2016/07/12(火) 00:49:23.28 ID:MYnaadUNo
※他作品のパロディ要素、Pの俺TUEEE要素あります
 苦手な方は見ないことをお勧めします


美嘉「だよねー家まで遠いし・・・ってええっ!?」

モバP(以下P表記)「いや俺もう仕事終わったし別にいいぞ」

美嘉「だ、だって埼玉だよ?ほんとにいいの?」

P「ああ、ちょうどそっちに用事もあるし、ちょっと雨も降りそうだからな」

P「ついでに飯でも食ってこうか。ただ、用事を先に済ませたいからちょっと遠回りしてもいいか?」

美嘉「う、うん!」

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1468252162

引用元: 【モバマスSS】美嘉「家まで送ってってよ!」P「いいぞ」 


 

2: ◆P1ZZk9vB9M 2016/07/12(火) 00:50:18.98 ID:MYnaadUNo
美嘉(じょ、冗談で言ったつもりだったのにまさかOKなんて・・・)

美嘉(しかもご飯まで・・・これドライブデートだよね?)

美嘉(こ、これってアタシ大勝利!?ご、ごめんねみんな)

美嘉「そ、それで、どこに寄るの?」

P「秩父の間瀬峠ってとこなんだけど」

美嘉「えっ?埼玉でも端の端じゃない!そんなところまで何しに行くの?」

P「まあそれは後程。あと美嘉、ジェットコースター苦手だったりとかするか?」

美嘉「ううん?よく乗るけど」

P「そっか、なら大丈夫かな」

美嘉「?」

3: ◆P1ZZk9vB9M 2016/07/12(火) 00:50:47.74 ID:MYnaadUNo
P「おまたせー、じゃあ乗ってくれ」

美嘉「あれ?プロデューサーの車いつもと違くない?」

美嘉「確かいつものは・・・インプレッサっていうんだっけ?」

P「ああ、ちょっと古い車だけど今日はこれに乗ってこいって言われたからさ」

美嘉「へー、これはなんて車?」

P「トヨタのスプリンタートレノ、通称ハチロクだな。けっこういじってるけど」

美嘉「いじってる・・・?まあいいや、早く行こ★」

P「おう、ちょっと距離もあるしさっさと行くか」

4: ◆P1ZZk9vB9M 2016/07/12(火) 00:51:31.52 ID:MYnaadUNo
~車中~

P「・・・ってことがあってな、いやーまさか血管から注入るコンソメスープがあるとは・・・」

美嘉(ヤバい、一度デートって意識したらすっごいドキドキする・・・)

美嘉(車ってよく考えたら密室だし、けっこう暗いし、助手席だと距離も近いし・・・落ち着くってゆーか落ち着かないってゆーか)

P「美嘉?」

美嘉「ひゃいっ!?な、なに?」

P「もしかして疲れてるか?最近けっこうスケジュールきついもんなあ」

美嘉「う、ううん!ただちょっと緊張し・・・じゃなくて!」

P「あー、確かに緊張はするかもな」

美嘉「えっ?」

P「まあ先に間瀬峠まで何しに行くか教えとくか。えーと、簡単にいうと『公道レース』ってやつで・・・」

美嘉「公道レース?」

5: ◆P1ZZk9vB9M 2016/07/12(火) 00:53:03.14 ID:MYnaadUNo
~間瀬峠~

美嘉「こんな時間で雨も降ってるのに人も車もいっぱい・・・」

P「ほんと物好きだよなあ、俺も含めて」

美嘉「あと登ってくる途中にもちょくちょく人がいたけど、あれは?」

P「おっよく気づいたな、ラップタイムを計測したり対向車のチェック係だったり・・・」

P「あとは偵察とかだな」

美嘉「偵察って」

P「よし、スタート地点はここだな・・・おっ」ウイーン

765P「よお、時間通りだな」

P「どうも、どうせまたどっかで告知とかしたんですよね?人数すごいことになってるじゃないですか」

765P「そりゃあこんなおいしいイベントほっとくわけが・・・ってええっ!?城ヶ崎美嘉!?」

美嘉「ど、どうもー・・・」

P「こっち寄るついでに家まで送ろうかと思いまして」

765P「い、いやでも今売れてきてるだけに車降りたらちょっとした騒ぎになるぞ!?」

P「大丈夫です、乗せたままで走りますんで」

7: ◆P1ZZk9vB9M 2016/07/12(火) 00:54:22.08 ID:MYnaadUNo
765P「人一人分の重さのハンデ背負うって?」

P「問題ありません」

765P「・・・まあお前なら勝つだろうけど、美嘉ちゃん大丈夫なのか?」

美嘉「た、たぶん大丈夫だと思います。さっき道中で急カーブにすごいスピードで入ったり、広いところでスピンしたりしてたんで」

765P「マジか」

P「それで耐えられそうになかったら765Pさんに預けるつもりでしたし」

765P「まあそれはアリか」

美嘉「で、でもなんで765Pさんが?」

765P「いや、俺も公道レースが好きでよく近くの峠とかに行ってたんだけどさ」

765P「346さんとこのプロデューサーがとんでもない走り屋だって噂を聞いて、試しに話聞いてみたら本物でな」

765P「一回ちょっと同乗して峠を攻めてみてもらったんだけど、俺と感覚が違いすぎて何度も死ぬかと思った」

765P「その速さに魅せられて、というか・・・まあいろいろあって、マネージャー紛いのことをやってるってわけ」

美嘉「プ、プロデューサーそんなに凄いの!?」

8: ◆P1ZZk9vB9M 2016/07/12(火) 00:55:43.96 ID:MYnaadUNo
765P「関東のいろんなコースに乗り込んで走ってるけど、地元の走り屋相手に今のところ無敗」

美嘉「うっわ・・・」

765P「こいつ、12歳からクルマ乗ってるしな」

美嘉「12歳!?」

P「じいちゃんが山持っててな、私有地だから免許いらないし、親父のクルマでさんざん練習した」

765P「しかも下りをこのパンダトレノで走るからな、車の性能差もあるってのに」

P「けっこういじってるんでそれほどでもないですよ?」

765P「インプで走った方が速いのは当たり前なんだけど、こいつのインプを引きずり出せた奴すらいないってのは・・・」

美嘉「えっ?つまりまだ本気じゃないのに無敗ってこと?」

765P「めっちゃカッコいいしムカつくだろ?だから走り屋たちからの挑戦が後を絶たないってこと」

765P「ちなみにコースの確認は?」

P「グー○ルマップで見てきましたし、今登ってきたんで大丈夫です」

765P「つまり一回も下ったことはないってことか、いつも通りだな」

9: ◆P1ZZk9vB9M 2016/07/12(火) 00:59:36.87 ID:MYnaadUNo
ギャラリー「あれが噂のハチロク・・・」「あれで無敗ってマジか」「この前パープルシャドウもやられたらしい」

ギャラリー「は!?ってことはあのゴッドアームが!?」「けっこうギリギリだったけどな」

ギャラリー「敵地に乗り込んでおいて、先行後追いでどっちが先か相手に選ばせるらしいぜ」

ギャラリー「今回は女連れらしいぞ」「マジか爆発しろ」


秋山「ギャラリーの言ってることももっともだな、女連れで走るとかナメられてるぜ」

坂本「いいじゃねえか、それで負けたらすっげえカッコ悪いからな」

秋山「だな、じゃあ目にもの見せてやってくれよ」

※坂本:今回の対戦相手のラリースト
 秋山:坂本と同じチームのハチロク乗り(レビン)

10: ◆P1ZZk9vB9M 2016/07/12(火) 01:00:17.32 ID:MYnaadUNo
P「相手の車、カプチーノか」

美嘉「え!?なんかすごいちっちゃくない!?」

P「カプチーノは軽自動車だな、パワーと引き換えにコーナーリング性能をとってきたか」

美嘉「ど、どういうこと?」

P「えーと、ダウンヒル・・・下りだと、『車体の軽さ』ってのはけっこうな武器になるんだ」

P「慣性の問題があるから、単純に軽いクルマはコーナーが得意だ」

P「一方でパワーがないから加速が鈍いんだが、ダウンヒルだとその影響は少なくなる」

P「つまり直線で遅いけどカーブで速い車だ、こういう峠とかだと有効な戦法だろうな」

11: ◆P1ZZk9vB9M 2016/07/12(火) 01:01:14.51 ID:MYnaadUNo
765P「よし、じゃあ2台ともスタートについてくれ!」

765P「カプチーノとハチロクのダウンヒル先行後追い勝負、1本目はカプチーノの先行でスタートする!」

765P「ハチロクが勝った場合のみ、勝負終了後にタイムアタックを行う!」

美嘉「先行後追いって?」

P「前後に並んだ状態でスタートして、前にいる奴は後ろの奴をぶっちぎってゴールすれば勝ち」

P「後ろの奴は前の奴を抜いた状態でゴールすれば勝ち、あくまでゴール時点での判定で、途中でどれだけ離されても関係なし」

P「どっちも勝利条件を満たせなかった場合、前後を入れ替えて次の勝負に行く、ってルールだ」

美嘉「どっちの方が有利なの?」

P「先行有利と言われてるな。現に相手も先行取ってきたろ?」

P「それなりの速度差があっても追い抜くことは難しい、相手に合わせて走る必要が少ない」

P「相手より少しでも速ければじわじわ離して勝てる、なんかの理由がある」

P「まあ相手をじっくり観察できるなどの理由で後追いの方が好きって人もいるけど」

美嘉「相手を観察?」

P「レースは人と人との勝負だからな。速いクルマが勝つなら勝負なんてする必要がない」

P「相手の性能や考えを見抜く眼力や、相手との駆け引きなんかも重要なんだ」

美嘉「へー、意外と奥が深いんだね」

P「おっ、もう始まるぞ。さっき登りでやった時よりスピードも出るし、足しっかり踏ん張って、怖かったら目つぶってな」

美嘉「う、うん」

12: ◆P1ZZk9vB9M 2016/07/12(火) 01:02:11.86 ID:MYnaadUNo
765P「スタート5秒前、4、3、2、1、GO!」

ギャキィィィ!

美嘉「うわっ!急発進したからびっくりし・・・ぶ、ぶつかるぶつかる!」

美嘉(前のクルマにこんなに近づくものなの!?)

P「おー、やっぱコーナー速えなあ」

美嘉(へ、平然としてる!)

P「美嘉ー、大丈夫かー?」

美嘉「な、なんとか・・・」


坂本(何だ・・・?何が起こってやがる!短いストレートで一気に差を詰められる!引き離せねえ!)

坂本(コーナーで思ったほど差がついてねえのか?クソッ!)

坂本(しかしこのハチロク、何か変だ・・・!あれはドリフトなのか?いや、ブン回してる感じはしねえし・・・)


ギャラリー「きっびしーっ!坂本さんのカプチーノが煽られまくってるぜ!」

ギャラリー「ストレートでの加速の差もあるんだろうな」「コーナーでもぴったり張り付かれてねえか?」


坂本(こいつには怖さってものがねえのか!?これだけ近いと、水煙の煙幕がヘッドライトを遮る)

坂本(ただでさえ見えにくい夜の雨に加えて、俺の噴き上げた水煙で視界は絶望的に効かないはずなのに)

13: ◆P1ZZk9vB9M 2016/07/12(火) 01:02:56.52 ID:MYnaadUNo
美嘉「プロデューサー、こっちのほうが少し速いみたいだけど、なんでくっついたままなの?」

P「おっ?この暗さと雨の中で差がわかるのか?やっぱけっこういい目してるな」

P「スタート前にも少し言ったけど、よっぽどスピードに差がないと追い抜きってのは難しいんだ」

P「ましてやコーナーリングスピードで勝る相手だからな、勝負を仕掛けるなら・・・」


坂本(この先のフラットなストレートが、俺にとって最大の泣き所なんだ・・・)

坂本(意地でもここで抜かれるわけにはいかねえ・・・!)


美嘉「ゴール手前の・・・ストレート・・・?」

P「そうだ、軽さとコーナーリングスピードで勝る相手なら、それが武器にならないところで勝負するのがいい」

P「だが・・・」


坂本(右から来るか・・・それとも左か!こうなるとこいつのちっこいボディは使えねえんだよな)

坂本(道路の真ん中にいても左右にスペースができちまう・・・こんなやり方は不本意だが、進路は譲らねえぞ!)

坂本(・・・来ねえ、だと?ここで仕掛けねえならどこで・・・!?)

14: ◆P1ZZk9vB9M 2016/07/12(火) 01:04:02.71 ID:MYnaadUNo
~1本目終了~

P「後追いからの追い抜きってのは最高にカッコいい勝ち方なんだが、やはりそれなりにリスクはある」

P「何が起こるかわからない公道レース、ましてや雨に加えて今回の相手も相当のやり手だからな」

P「後ろからじっくり見て相手の性能やコースも把握できたし、無理せず2本目に持ち込むことにした」

美嘉「2本目は先行で始まるってことだから、追い抜かなくても差をつけられるってコト?」

P「そうだ、美嘉も見た通りトータルで見てこっちのほうが若干速いかr」クゥー・・・

P「・・・・・・」

美嘉「・・・・・・」

P「ぷっ・・・はははははは!」

美嘉「ちょっとプロデューサー!そんな笑うこと・・・///」

P「いやだってめっちゃ可愛い腹の音が・・・!そうだよな、このあとディナーが待ってるもんなあ」

美嘉「も、もう・・・」

P「お?この暗さでもわかるくらい顔真っ赤だぞ?」

美嘉「うるさいっ!」

P「しかしこうなると2本目に持ち込んだの失敗だったかな、この後タイムアタックもあるし・・・」

P「・・・美嘉、今のうちに食べたいもの考えとけよ、2本目で終わらせるぞ」

美嘉「えっ?」

15: ◆P1ZZk9vB9M 2016/07/12(火) 01:04:39.69 ID:MYnaadUNo
765P「2本目を確実に取れると踏んで1本目は見てきたか・・・おっ」

P「どうも、このまま2本目行きますんで」

P「ただ一つお願いが・・・この2本目、ぶっちぎるつもりなんでタイムしっかり計っておいてください」

765P「おう、言われなくとも計測スタッフがいるからな」


P「美嘉、2本目はちょっと本気で行くから黙るぞ」

美嘉「う、うん」

765P「スタート5秒前、4、3、2、1、GO!」


美嘉(プロデューサー・・・真剣な顔してる)

美嘉(ちょっと・・・カッコいい、かも)

16: ◆P1ZZk9vB9M 2016/07/12(火) 01:05:30.91 ID:MYnaadUNo
765P「さて、そろそろ2本目が終わる頃か・・・おっ噂をすれば」ピリリリリ

765P「俺だ、どうなった?」

スタッフ「あ、圧勝です、Pさんがぶっちぎりました、6秒です」

765P「6秒か・・・確かに大差だが、あれだけ吹いてた割には・・・」

スタッフ「・・・違います」

765P「・・・まさか」

スタッフ「コースレコード、6秒更新です」

765P「・・・女一人乗せて、バトルの最中にぶっちぎりのコースレコードとか頭おかしいんじゃねえのあいつ」ピリリリリ

765P「おっとすまん、一回切るぞ・・・もしもし?」

P「どうも、頭おかしい奴です」

765P「まるで聞いてたように言うなおい」

P「タイムアタックなんですけど、美嘉が腹減ったっていうんで今回のタイムで記録しておいてください」

765P「そういうことだと思った」

P「次やったらもう少し縮まりそうですけど、まあタイム抜かれたらもう一回くるんで」

765「まだ縮められるってか・・・ほんと頭おかしいんじゃねえのお前」

P「じゃあ俺、対戦相手の坂本さんに少し挨拶してから行くんで、あとよろしくお願いします」

765P「おう、じゃあまたな」ピッ

17: ◆P1ZZk9vB9M 2016/07/12(火) 01:06:28.11 ID:MYnaadUNo
P「さて、何食いたいか決まったか?」

美嘉「・・・・・・」ボーッ

P「美嘉?」

美嘉(なんか、上手く言えないけど、熱い、ってゆーか、さっきからドキドキが収まらない)

P「みーかー?生きてるかー?」

美嘉(2本目のとき、なんか、限界を攻める緊張感?スリル?みたいな)

P「そりゃっ」プニュ

美嘉「ひゃあっ!?」

P「どうしたボーッとして・・・全開ダウンヒルにあてられたか?」

美嘉「う、うん、そうかも・・・もうほんと一日中ドキドキしっぱなしだよ・・・」

P「まあダウンヒルってけっこう怖いからな」

美嘉「こ、怖いってゆーか・・・」

P「ん?」

美嘉「あ、あのね、プロデューサー」

18: ◆P1ZZk9vB9M 2016/07/12(火) 01:07:24.79 ID:MYnaadUNo
~1年後~

P「美嘉も18歳になって免許取れたし、これでやっと公道デビューできるな!」

美嘉「プロデューサーのホームで1年さんざん練習してきたけどねー★」

765P「私有地のコース持ってる奴も、17歳から自前のクルマで峠攻めてるアイドルもそうはいないだろうなあ」

765P「しかも美嘉ちゃんのクルマ・・・イエローの純正シルエイティとかどっから・・・」

P「じいちゃんが美嘉のこと気に入っちゃって、1台ぽーんとプレゼントしちゃったんですよね」

765P「何者だじいちゃん」

P「名義変更もしたし、これで名実ともに美嘉のクルマだな」

美嘉「アタシのイメージにも合ってるし、ほんとプロデューサーのおじいちゃんには感謝だねー」

美嘉「でも、1年くらいじゃプロデューサーにはまだまだ追いつけないんだよね・・・」

P「1年やそこらで抜かれてたまるか」

美嘉「いやホント、自分の運転が少しはマシになってきたらプロデューサーがどんだけ異常かわかってきたってゆーか」

P「異常とか言うなよヘコむぞ」

美嘉「何回かプロデューサーがシルエイティで峠攻めるのに同乗したコトあるけど」

美嘉「765Pさんの言ってた『感覚が違いすぎる』ってのがよくわかるよ・・・」

19: ◆P1ZZk9vB9M 2016/07/12(火) 01:09:05.20 ID:MYnaadUNo
美嘉「それと・・・これ言っちゃっていい?」

P「別にいいぞ」

765P「えっ?」

美嘉「うちのプロデューサー・・・本業はヒルクライムなんですよ」

765P「・・・は?」

P「ヒルクライムやったら、必ず下りてくるじゃないですか?」

P「どうせならその時も練習したいじゃないですか?ヒルクライムのコースでも下りを含む場合もありますし」

P「なんでヒルクライムやったらやった分だけ、ダウンヒルも上手くなるんですよね」

P「たまたま最初のバトルがダウンヒルだったんでそのまま来てますけど、別に挑まれたらヒルクライムでも受けますよ?」

765P「おいおいマジか・・・ちなみに何乗ってんの?」

P「FDです。親父がGT-R持ってますが、そっちの方は最近は美嘉専用車みたいになってます」

765P「美嘉ちゃんもヒルクライムやるのかよ・・・」

P「あとさらに言うと、俺より親父の方が速いです」

765P「・・・え?」

P「親父ももう歳でスタミナ落ちてきてるんで、先行後追いとかなら場合によってはまだいい勝負できるとは思いますけど・・・」

P「一発勝負やタイムアタックだとまだ勝てる気しないですね」

20: ◆P1ZZk9vB9M 2016/07/12(火) 01:10:11.54 ID:MYnaadUNo
765P「・・・この情報、漏れたら挑んでくる奴いなくなるんじゃねえの?」

P「んなことないでしょう、よりやる気出しそうじゃないですか」

P「あと今の美嘉ですけど、うちのコースに限れば765Pさんより速いと思いますよ?」

765P「マジかよもうそんなレベルなのか」

P「美嘉って目がよくて、相手やコースを観察するのが得意で違和感や変化に気づきやすいっていうか」

P「全開アタックを1回見たら相手とクルマの性能をだいたい把握できるんですよね」

765P「人間シャーシダイナモかよ」

美嘉「ほんとこの1年でいろんなところ行ったよね・・・」

P「俺がバトルするとき必ず同乗させてたし、いろんなクルマも相手も見てるし、俺のやったことは全部解説してるからな」

P「引き出しの多さや駆け引きの術なんかは同年代とは比べ物にならないはずだぞ」

美嘉「でも、そこまで言われるとちょっとバトルしてみたくなっちゃうなー」

P「765Pさん、ちょっと美嘉とバトルしてみません?」

美嘉「いいの!?するする!」

765P「マジか、もうすっかりクルマが恋人だな美嘉ちゃん」

美嘉「・・・クルマ『も』恋人、ですよ?」

765P「・・・おいP」

P「知らぬ存ぜぬ」

21: ◆P1ZZk9vB9M 2016/07/12(火) 01:11:38.07 ID:MYnaadUNo
以上で完結です。ここまで読んでくれた方ありがとうございました。
いつの間にかPが「ひとりプロジェクトD」くらいのチートキャラになってました。
あと拓海の彼女も17歳で「みか」でしたね。
ちなみに私にレースや車の知識はありませんので相当ありえないことなど起こってるでしょうがそこはスルーしていただければ。