1: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/08/20(土) 10:36:52.86 ID:N4FmRKmDO
男「そんなん、できるわけないやろ」
女「できる。私たちなら、できる」
男「なんでオレを巻き込むねん！ 一人でしとけや」
女「大丈夫。男のすることは難しくない」
男「いやそういう問題ちゃうから」
女「計画は任せて」
男「ほんま、無茶苦茶やな……」
女「世の中は無茶苦茶。そうでしょ？」
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1471657012
女「できる。私たちなら、できる」
男「なんでオレを巻き込むねん！ 一人でしとけや」
女「大丈夫。男のすることは難しくない」
男「いやそういう問題ちゃうから」
女「計画は任せて」
男「ほんま、無茶苦茶やな……」
女「世の中は無茶苦茶。そうでしょ？」
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1471657012
引用元: ・男「完全犯罪やて？」女「そう」
2: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/08/20(土) 10:37:55.09 ID:N4FmRKmDO
男「もうええ。帰らしてもらうわ」
女「待って」
男「待て言われて待つやつが――」
女「動かないで」ギラリ
男「お、おまえ、なんでナイフなんか……」
女「計画を知った以上、生きて帰すわけにはいかない」
男「いやいやいや、知らんから！ まだなんも聞いてへんから！」
女「両手を挙げて。ゆっくり」
女「待って」
男「待て言われて待つやつが――」
女「動かないで」ギラリ
男「お、おまえ、なんでナイフなんか……」
女「計画を知った以上、生きて帰すわけにはいかない」
男「いやいやいや、知らんから！ まだなんも聞いてへんから！」
女「両手を挙げて。ゆっくり」
3: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/08/20(土) 10:39:02.18 ID:N4FmRKmDO
男「わかった、わかったから、落ち着け、な……？」ｿﾛｰﾘ
女「わたしは冷静。そして、沈着」ｿﾛｰﾘ
男「……なんでお前も手を挙げてんねん」
女「いいから。もっと手をピンと延ばして。早く」
男「さっきゆっくり言うたやんか……」ﾋﾟﾝ
女「……」ﾋﾟﾝ
男「……なんやねん、これ」
女「くっくっく」
女「わたしは冷静。そして、沈着」ｿﾛｰﾘ
男「……なんでお前も手を挙げてんねん」
女「いいから。もっと手をピンと延ばして。早く」
男「さっきゆっくり言うたやんか……」ﾋﾟﾝ
女「……」ﾋﾟﾝ
男「……なんやねん、これ」
女「くっくっく」
4: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/08/20(土) 10:39:58.53 ID:N4FmRKmDO
男「なにを笑うて……いや、これはまさか……！」
女「そう、これが――」
男「完全万歳ッ……！ てアホか！」
女「計画通り」ﾆﾔﾘ
男「このアホ！ アホアホアホアホ！」ﾍﾟｼﾍﾟｼﾍﾟｼﾍﾟｼ
女「痛い。とても痛い」
男「マジでビビったんやぞ」
女「すまない」
女「そう、これが――」
男「完全万歳ッ……！ てアホか！」
女「計画通り」ﾆﾔﾘ
男「このアホ！ アホアホアホアホ！」ﾍﾟｼﾍﾟｼﾍﾟｼﾍﾟｼ
女「痛い。とても痛い」
男「マジでビビったんやぞ」
女「すまない」
5: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/08/20(土) 10:40:45.18 ID:N4FmRKmDO
男「まあでもホッとしたわ。そのナイフ、偽物なんやろ？」
女「これは本物」
男「え……？」
女「計画を話そう」
男「いや、聞きたない聞きたない！ 聞いたらあかんやつやろそれ！」
女「まずはこれに座って」椅子ｽｽ
男「お前が聞けや！ なんで腰を落ち着けて犯罪計画聞かなあかんねん」
女「座って。早く」ｷﾞﾗﾘ
女「これは本物」
男「え……？」
女「計画を話そう」
男「いや、聞きたない聞きたない！ 聞いたらあかんやつやろそれ！」
女「まずはこれに座って」椅子ｽｽ
男「お前が聞けや！ なんで腰を落ち着けて犯罪計画聞かなあかんねん」
女「座って。早く」ｷﾞﾗﾘ
6: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/08/20(土) 10:41:38.91 ID:N4FmRKmDO
男「いちいちナイフ向けんなって！ いつからそんな子になったねん、ほんま」ﾖｯｺｲｼｮ
女「聞き捨てならない」
男「……なにがや？」
女「わたしは、そんな子じゃない」
男「肝心な部分は捨てまくってんのに、しょうもないとこだけ拾うねんな」
女「……許さない」ｷﾞﾗﾘ
男「ちょ、そんなもん持って近づいてくんなや！ 危ないて！ 振りかざしたら危ないて！ アッー」
女「サヨウナラ」ｻﾞｼｭｯ
女「聞き捨てならない」
男「……なにがや？」
女「わたしは、そんな子じゃない」
男「肝心な部分は捨てまくってんのに、しょうもないとこだけ拾うねんな」
女「……許さない」ｷﾞﾗﾘ
男「ちょ、そんなもん持って近づいてくんなや！ 危ないて！ 振りかざしたら危ないて！ アッー」
女「サヨウナラ」ｻﾞｼｭｯ
7: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/08/20(土) 10:43:22.37 ID:N4FmRKmDO
男「あ、あぶな……すんでのとこでかわしたから良かったけど、椅子がバラバラに……」
女「くっくっく」
男「なにを笑うて……いや、これはまさか……！」
女「そう、これが――」
男「完全廃材ッ……！ てなんでもありか！」
女「計画通り」ﾆﾔﾘ
男「お前それ言いたいだけやろ……」
女「全てはわたしの手のひらの上」
女「くっくっく」
男「なにを笑うて……いや、これはまさか……！」
女「そう、これが――」
男「完全廃材ッ……！ てなんでもありか！」
女「計画通り」ﾆﾔﾘ
男「お前それ言いたいだけやろ……」
女「全てはわたしの手のひらの上」
8: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/08/20(土) 10:44:18.43 ID:N4FmRKmDO
男「とりあえず手の中にあるナイフは没収します」
女「わかった」ﾎﾟｲ
男「うわあとととっ！ 投げんなや！」
女「すまない」
男「つうか今までの所業、犯罪成立してんのとちゃうかな。完全とは程遠いけど」
女「本当にすまない」ｶﾞｸﾘ
男「はは、冗談やて。そんなマジに謝らんでも……」
女「……」ﾀｯﾁ
女「わかった」ﾎﾟｲ
男「うわあとととっ！ 投げんなや！」
女「すまない」
男「つうか今までの所業、犯罪成立してんのとちゃうかな。完全とは程遠いけど」
女「本当にすまない」ｶﾞｸﾘ
男「はは、冗談やて。そんなマジに謝らんでも……」
女「……」ﾀｯﾁ
9: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/08/20(土) 10:45:18.85 ID:N4FmRKmDO
男「……あ、完全反省か！ くそう！」
女「ありとあらゆる汚れを完璧に落とす――」
男「それは完全洗剤というより完璧洗剤やな」
女「見て、男。あの家、ぴったし半分壊れて――」
男「見事に完全半壊やな。もう意味わからんわ」
女「そう、そして私の計画は――」
男「完全漫才てか！ もうええわ」
女「計画通り」ﾆﾔﾘ
end
女「ありとあらゆる汚れを完璧に落とす――」
男「それは完全洗剤というより完璧洗剤やな」
女「見て、男。あの家、ぴったし半分壊れて――」
男「見事に完全半壊やな。もう意味わからんわ」
女「そう、そして私の計画は――」
男「完全漫才てか！ もうええわ」
女「計画通り」ﾆﾔﾘ
end
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