1 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/02/20(木) 23:03:06 ID:4mdzrwIE
エレン(この・・・でかい害虫が)

エレン(今からオレが駆除してやる)

エレン(―――・・・、○○○○○・・・)

エレン(この裏切りモンが―――!!)

・・

エレン(引きちぎってやる)

エレン(バラバラに・・グチャグチャに・・・)

エレン(細かくしてから・・・喰ッテヤル)

エレン(この世カラ・・・一匹残ラズ・・・)

エレン(モットダ・・・ モットコロス・・・)

エレン(モットコロシタイ)

エレン(モット・・・イッパイ)

エレン「食ってやる」

・・・ 


 

2 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/02/20(木) 23:03:45 ID:4mdzrwIE
アルミン「・・・エレンっ」

エレン「・・・あ、・・・アルミン?」ハアハア

アルミン「大丈夫かい・・・ひどいうなされようだったよ」

エレン「あ、ああ・・・(夢か・・・)悪いな、今は・・・」

アルミン「朝の5時だ。今日は訓練休みだから、みんなまだ寝ているよ」

―グオー グーグー ムニャムニャ

エレン「そうか・・・ありがとよ、起こしてくれて。気分スッキリさせたいから、散歩でもしてくるよ」

アルミン「わかった、いってらっしゃい」フア 


3 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/02/20(木) 23:04:26 ID:4mdzrwIE


・・・

スタスタ

エレン(嫌な夢だった・・・)

エレン(巨人になっちまう夢なんて。・・・でも)

エレン(ずっと、妙に高揚していた・・・巨人をぶっ殺してたからかな。あんな気持ちは初めてだ、夢だけど)

エレン「ん?」

ベルトルト「・・・1、2、3・・・・10。芽がでた」サクサク

エレン「ベルトルトか。なにしてんだ・・・っう!」ズキン

―――「お前が蹴り破った扉の破片が俺の家に直撃したから・・・」

―――「どう思った? あのとき・・・」

エレン(なんだ・・・夢で聞いたのと同じ声が・・・)クラ

エレン「う・・・」フラッ

ベルトルト「? あ、エレン。・・・!」 

4 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/02/20(木) 23:05:13 ID:4mdzrwIE
―――「お前らは・・・ただの人殺した。大量殺人鬼だ」

エレン「!」トサ

ベルトルト「エレン、大丈夫か?」

エレン「ベルトルト・・・」

ベルトルト「立ちくらみかい? 倒れそうになってたから、駆け寄ったんだけど・・・立てる?」

―――「この世界を地獄に変えたのはお前らなんだぞ! わかってんのか、」

エレン「この人殺しが」

ベルトルト「・・・えっ・・・?」

バキッ!!

ベルトルト「・・・!?」ドサ カラン

エレン「殺してやる・・・」(ベルトルトが持ってたスコップ・・・)ヒョイ

ベルトルト「エレン、・・・何を・・・っ、!? キミ、目の色が金―――」

ガツンッ

ベルトルト「・・・!!」ガク

エレン「なるべく苦しんで殺せるよう、努力するよ」ニヤ 

5 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/02/20(木) 23:06:36 ID:4mdzrwIE
・・・

夕方、男子寮

エレン「ひとつ、ふたつ、みっつ、よっつ・・・10」

ガチャ

アルミン「ただいま~、あれエレン、部屋にいたのかい?」

エレン「おう、おかえりアルミン・・・」

アルミン「? 今日はみんなやけに出払っているね、いつもより静かな気がするよ」

エレン「そうだな」

アルミン「エレンはずっと部屋にいたの。・・・なに見てるんだい?」

エレン「ん、今日駆逐した記録を眺めてたんだよ」パタン

アルミン「・・・? そう、エレンらしいね」(なにか棒みたいなものが並んでるのが見えたけど・・・木製の巨人像の一部か
     何かかな? 蓋を閉めたから一瞬しか見えなかった)クル

スタスタ・・・

アルミン「とりあえず着替えちゃおう・・・街も人が多くてさ」ヌギ

エレン「・・・」ジッ 

6 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/02/20(木) 23:07:23 ID:4mdzrwIE
アルミン「・・・、・・・。・・・それで、見かけた学術書の続きを探していたらこんな時間に・・・、エレン? 聞いてる?」クル

アルミン「あ」 

7 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/02/20(木) 23:08:13 ID:4mdzrwIE
・・・

同日、朝

―――「モットダ、モットコロス」

クリスタ「エレン、おはよう」

クリスタ「・・・? エレン、その包丁どうしたの」グサッ

クリスタ「・・・え”っ?」

クリスタ「え? いや・・・、っ嘘でしょ・・・? エレ、・・・イヤ、イヤだ・・・ッ! わたし、こんな半端なとこで」ズバッ

・・

ユミル「お、エレン。クリスタ見なかった?」

ユミル「アイツ、顔洗いに行って、そのまま帰ってこねえんだよな~」

ユミル「・・・お前、その刃物、!」ヒュンッ

ユミル「危ねえ・・・、お前、気でも違ったのか? ・・・!」

ユミル「・・・その血、まさか、クリスタ、を」ドスッ

ユミル「・・・テメエ・・・ッ、殺す、殺して、や、」ズバッ 

8 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/02/20(木) 23:09:06 ID:4mdzrwIE
・・

サシャ「お腹へった・・・朝ごはんまだやろか」

サシャ「! え、エレン! いたんですかちょっと失念していました・・・」アワワ

サシャ「・・・? エレン、あなた男の人なのに、なんだか血のニオイが・・・」クル

サシャ「・・・ウソ」グサ、ズパッ

・・

コニー「・・・99、100!」

コニー「ふはー、これだけ懸垂したら1mmくらい・・・お、エレン。お前も朝練か?」

コニー「なあ、なんとかこのまま10位以内キープしたいよな。お互いがんば、」グサ

コニー「・・・、う、うあ、・・・!?? ・・・オマエ、まさか初日にバカにしたこと怒って」ドスッ 


9 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/02/20(木) 23:09:42 ID:4mdzrwIE
・・

マルコ「・・・で予定は、・・・の訓練の後、・・・ここで試験勉強かな。よし、来週はこれで・・・」カリカリ

マルコ「ん? あ、エレン、おはよう」パタン

マルコ「来週はいよいよ雪山訓練だね。雪に慣れていないから不安で――、エレン?」

マルコ「キミ・・・なにを持っているんだ? 鶏を捌いた? 違うよね・・・」

マルコ「・・・教官のところへ行こう。キミは優秀な兵士だ、きっと・・・、!! うぐっ!」

マルコ「なんだこの力・・・っ、離せ、エレン、キミは」グサッ

マルコ「えれ」グサッグサッ

・・・

ジャン「・・・で、出力をXとして、距離がY・・・、ん、・・・んだよ死に急ぎか」

ジャン「テメーは脳筋らしく朝練でもしてたらどうだ? どうでもいいからジャマすんじゃねーよ」

ジャン「チッ、約束してたマルコは来ねーし、コイツは来るし、イヤな休日だ・・・あ”あっ!?」グサッ

ジャン「おま、おまえ・・・っ、なにしてくれんだ、手・・・ッああ!!」グサッ

ジャン「イヤだ、やめてくれ・・・っアンカー握れなくなっちまうっ、・・・兵士になれなくっ」ドスッ 

10 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/02/20(木) 23:10:18 ID:4mdzrwIE
・・・

アニ「・・・200、201、202、」ブンッブンッ

アニ「・・・。・・・何か言いたいことあるなら言ったらどう」

アニ「じっと見られると、集中できないんだよ・・・。この技を覚えたいなら」グサッ

アニ「・・・!! エレン。あんた、これは洒落にならないよ。・・・っ」

アニ「・・・」

アニ「間合いが近すぎると、技をかけれない。弱点、よく見抜いてるね」ドスッ

・・

ライナー「よう、どうも血なまぐさいと思ってたら・・・まさかお前とはな」

ライナー「一体どうした? 話をしよう。何がお前をそうさせて、おっと」ヒュッ

ライナー「正直、お前の気が違ってようが、知ったこっちゃない。だが傷つけられちゃ困るヤツがいるんだよ。・・・」ヒュンッ

ライナー「いい加減にしろ、な」ガシッ! グイ

ライナー「身体能力が上がっているな・・・目の色もおかしい。金色じゃなく緑だったろ・・・お前、なにがあった? とにかくこのナイフはもらっとくぜ」ググ

ライナー「・・・? 血が蒸発した跡・・・。・・・嘘だろう、姿が見えないと思ったら、!」グイッ グサッ 

11 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/02/20(木) 23:10:55 ID:4mdzrwIE
・・

ミカサ「エレン、おはよう。今朝は練習してないの?」

ミカサ「え、エレンが嫌じゃなかったら・・・いっしょに湖まで30往復走り込みをしよう」

ミカサ「・・・? エレン、なにかついてる」ゴシ

ミカサ「・・・エレン? なにを」

ミカサ「えれ」 

12 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/02/20(木) 23:11:59 ID:4mdzrwIE


・・・・・


アルミン「・・・エレン、起きて」ユサユサ

エレン「・・・あ? ・・・・」

ワイワイ

ジャン「オイオイ死に急ぎ野郎・・・今日はボーッとしてたのかよ。これじゃ死に急ぎじゃないタダの野郎だな」ハッ

マルコ「心配してるんだよ、コイツは・・・。エレンは街に出てなかったんだね」

エレン「・・・、・・・ああ・・・」ボーッ

ライナー「オイ、大丈夫か? 疲れが溜まってるんじゃないか」ポン

エレン「ん? イヤ平気だよライナー、ありがとう」

コニー「今日は久々に街に出て楽しかったなー」ノビーッ

ジャン「夕飯行こうぜ」

アルミン「うん・・・あ、ベルトルトは?」

ライナー「ああ、食事当番だったな。エレン、行くぞ」

エレン「ああ・・・」フアア 

13 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/02/20(木) 23:14:20 ID:4mdzrwIE
食堂

クリスタ「はーい、スープどうぞ」

ライナー「クリスタも当番だったのか・・・」

クリスタ「うん。あ、今日は・・・、って、ユミル!」

ユミル「オイ、後ろつかえてんだよ。さっさと行け」グイグイ

サシャ「おいしい! 今日は街で遊んできたので、いつもよりおいしいですー!」パクパク

コニー「お前あんだけ買い食いしといてよく食えるな・・・」

サシャ「胃がいい感じにあったまってるんです」グルル

ミーナ「わたしは買い食いでお腹いっぱいかも・・・アニ、パンいる? 自主練してたんでしょ」

アニ「わたしはいいよ・・そこの猛獣に狙われたくないんでね」 

14 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/02/20(木) 23:15:13 ID:4mdzrwIE


アルミン「今日はみんな出かけていたんだね・・・。静かなはずだよ」

エレン「そうだな」

アルミン「そういえば・・・今朝うなされていたようだけど、あれから気分は大丈夫かい?」

エレン「ああ。朝は、・・・・・・を殺す夢を見てたんだ・・・」

アルミン「? 巨人・・・じゃないか。・・・・刃物を扱う生活でナーバスになっていたんだよ、きっと」

エレン「そうだよな・・・。人を、なんて。・・・、ハハ、イヤ、なんてな。ウソだよウソ、アルミン」 


15 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/02/20(木) 23:17:54 ID:4mdzrwIE
・・

ガチャガチャ カチ キイ

エレン「・・・」

エレン「ウソだよ、なあ?」

エレン「お前は人じゃねえ・・・ただの大量殺人鬼だ、・・・ッ!」

グサッグサッグサッ、ズパアッ

エレン「・・・・ハア、ハア・・・っ。動かなくなった。討伐数11・・・」

ブチッ

エレン「またくるぜ○○○○○」

キイイイ バタン ガチャ 


終わり