苗木「超高校級のシスコン・・・?」 前編


436: 超鈍速級の更新スレ主 ◆yUqvgZTORA 2013/10/14(月) 22:05:48.52 ID:oeKisrv+0
苗木「・・・ちなみに、腐川さんのには何て?」

腐川「え?えーっほ・・・(え?えーっと)」ペラッ

――――――――――――――――――――――――

ヤカンの蒸気を吸い込め

――――――――――――――――――――――――

腐川「・・・ほうもんはひら?(拷問かしら?)」

苗木「喉の乾燥に、じゃないかな」

腐川「やっはり(やっぱり)花摘んでくるわ」

苗木「その隱語やめてもっとお淑やかにしてよ」

山田「(お淑やかな舞園さやか殿の花びら・・・おっと、コイツは言ったらセクハラですな)」

舞園「(今見下してた人が底辺を壊しました)」

大神「朝日奈よ、先の意味はどういう意味なのだ?」

朝日奈「えっ!?あ、あはは///わ、分からないなぁー!あー暑い暑い!泳ぎたいなー!」/////

引用元: 苗木「超高校級のシスコン・・・?」 


 

 
438: 超鈍速級の更新スレ主 ◆yUqvgZTORA 2013/10/14(月) 22:15:18.28 ID:oeKisrv+0
――――――――――――――――ヒル、2時頃廊下

苗木「(舞園さんや腐川さんを宥めながら何とか皆と話ができた)」

苗木「(皆でここから脱出するためには、絆とか、結束力とか大事だろうしね・・・)」

苗木「(十神クンにもお礼くらいは言わないと)」

苗木「さて・・・」

ピンポーン

苗木「・・・十神クン出ないな、居ないのかな・・・ん?」

スッ

苗木「(紙・・・?『鍵は開けた、黙って入れ』?)」

ガチャ

439: 超鈍速級の更新スレ主 ◆yUqvgZTORA 2013/10/14(月) 22:20:23.95 ID:oeKisrv+0
――――――――――――――――――――十神自室

十神「・・・・・」

苗木「や、やあ十神クン・・・」

十神「!」キッ

苗木「(うっ!?睨まれた!あっ、黙ってって部屋に入ってからもなのか!)」コクコク

十神「・・・・・」クイッ

苗木「(・・・ドアを閉めろ、かな)」

バタン

十神「・・・・・」トントン

苗木「(イスを叩いて・・・こっちに座れ?なんか面倒だなぁ)」

コッコッ…スッ

苗木「(座ったけど、何をする気なんだ十神クンは)」

十神「・・・・・フッ、やっと話ができるな、苗木」

苗木「(喋った!)」

443: 超鈍速級の更新スレ主 ◆yUqvgZTORA 2013/10/14(月) 22:27:10.16 ID:oeKisrv+0
十神「いいか苗木、念を押すが絶対に、何も話すなよ。わかったかこの平民が・・・」

苗木「(何かあったのかな?あ、愚民から少しランクアップしてる)」

十神「あと考え込まずに話を聞けよ?思索に陥り『聞こえませんでした』も赦さん」

苗木「・・・(本当に何かあったのか?)」

十神「質問は後で、筆談で聞いてやる、いいな?」

苗木「・・・・・」コクコク

十神「(―――――――やったぞ!話せた!)」

十神「(やはり状況が限定されれば大丈夫か!)」

苗木「(あれ・・・心なしか、嬉しそうだぞ?)」

447: 超鈍速級の更新スレ主 ◆yUqvgZTORA 2013/10/14(月) 22:35:07.04 ID:oeKisrv+0
十神「(苗木なら親切されれば必ずお礼を言いに来ると踏んだが、予想通りだ!これで会話ができる、十神家次期頭首の名誉は守られたのだ!)」

十神「(――――――――ッハ!)」

十神「フン、さしずめ礼でも言いにきたのだろう?そんなものは要らん、代わりに俺の質問に、筆記で、答えろ。いいな?」

苗木「(そんなに話されたくないのかな・・・)」コクリ

十神「フン、では一つ目だが・・・そ、その、貴様からと周りからの俺に対する印象というか、評価が大雑把聞きたいんだ、教えろ」

苗木「(なるほど・・・ん、あれ?)」

苗木「(えっ?)」

467: 超鈍速級の更新スレ主 ◆yUqvgZTORA 2013/10/16(水) 23:29:06.64 ID:NBaX3y9U0
苗木「・・・・・」ポカン

十神「ああ、喋るな、これに書け」ペラッ

苗木「・・・・・」

十神「・・・?どうした、早くとって書け平民」

苗木「・・・・・」コクッ、パシッ

苗木「(どういうことだ・・・?
まぁいいや。素直に従おう。えっと、
『十神クンは近寄り難い印象だったけど、 カキカキ
意外というか立派で優しいと思うよ カキカキ
皆からも大体そうじゃないかな カキカキ
腐川さんを除いて』っと・・・)」ペラッ

十神「フン・・・」パシッ

十神「・・・!そ、そうかそうか・・・」

苗木「(少し高圧的な態度だけど、確実にイメージとかけ離れてる・・・)」

十神「・・・すまないな、変な事を聞いて」

苗木「(謝った!)」

十神「フッ、次にだが――――――」

――――――――――――――――――――――――

468: 超鈍速級の更新スレ主 ◆yUqvgZTORA 2013/10/16(水) 23:37:39.07 ID:NBaX3y9U0
苗木「(十神クンは結局、
『なにか進展はあったか』とか
『皆の大雑把な性格と好み』だとか、
普通のことを聞いてはボクの出した答えに対し考え込んではまた質問の繰り返しだった)」

十神「成程な、正直なお前の答えだから八割がたは正しいのだろう。・・・となると、やはり」ブツブツ

十神「よし、最後の質問だ苗木。馬鹿みたくおかしい話と思うだろうし、俺自身も認めたく無いことだが、聞くぞ」

苗木「・・・・・」コクッ

十神「・・・俺がモノクマに、『かませ』と呼ばれてから、確実に俺のセリフが途中で遮られてしまう」

苗木「・・・・・」

十神「・・・・・」

苗木「・・・・・」

苗木「(うん、どういうことだ?)」

470: 超鈍速級の更新スレ主 ◆yUqvgZTORA 2013/10/16(水) 23:48:09.57 ID:NBaX3y9U0
苗木「(かませって・・・あれだよな、どこぞのZ戦士のあの人のようなことだよな、うんそれだ)」

苗木「(十神クンが、かませ?)」

十神「初めは苗木、お前だった」

苗木「(え!?ボク、なにをしたんだ!?)」

十神「初日の錯乱の時だ。まぁアレは、他のヤツも似たような扱いだったからいいんだ」

苗木「(・・・記憶にないぞ、ボクもあの時は必死だったし、素で気がつかなかったよ)」コクコク

十神「その後は普通だったが偶に遮られ・・・」

十神「十神財閥の御曹司であるこの俺が、モノクマの発言以降は完全に遮られる始末だった」

苗木「(・・・近寄り難いのはこんな理由が含まれてたのか、イメージというのは当てにならないな)」

苗木「(十神クンも、一人の悩める男の子、なんて言ったところだったのか)」

472: 超鈍速級の更新スレ主 ◆yUqvgZTORA 2013/10/16(水) 23:56:12.24 ID:NBaX3y9U0
十神「皆が意識して『かませ』扱いしている、つまり俗に呼ぶいじめの可能性も示唆したが、お前の話では違うようだった」

十神「・・・俺にも、誰にでも構うお前がそれに加わるのも考えにくいしな」

苗木「(・・・しかし、こんなに弱気になってるとは)」

苗木「(・・・眼鏡がなんかいつもより光ってないか?)」

十神「だが、お前の答えを知って決心したぞ苗木!」

十神「俺は、この『超高校級の御曹司』十神白夜は!
これからはあ ピンポーンピンポーンピンポーン だ!」

苗木「・・・・・」

十神「・・・・・」

苗木「・・・・・(哀れだ)」

474: 超鈍速級の更新スレ主 ◆yUqvgZTORA 2013/10/17(木) 00:06:58.19 ID:W8GwoSVq0
十神「・・・少し待ってろ」コッコッ

ガチャ

腐川「あっ白夜様!?開けていただき光栄の極みです!えっと、その、最近罵倒もしてくれないので体調を悪くされたのではないかと心配―――」

バタン!

十神「・・・・・」

ガチャ

腐川「―――愛の形も色々とは言いますけどそういう愛が白夜様はお好きですか!なら、あたしもそれに応えるべく心掛けを日々――――」

バタン!

十神「・・・・・すまない、苗木」

十神「・・・お前が出てくれ」

苗木「・・・(なんか、疲れとかを通り越した声だ)」

475: 超鈍速級の更新スレ主 ◆yUqvgZTORA 2013/10/17(木) 00:20:29.04 ID:W8GwoSVq0
苗木「(まあ、出てやるか・・・)」コッコッ

ガチャ

腐川「放置ですかっ!それもいいでって、苗木君!?どどど、どーしてアナタがここにいるのよ!」

苗木「・・・腐川さん、取り敢えず落ち着いて」

腐川「っ!若い男同士が個室、つまり――――」

――――――――――――――――――――腐川脳内

十神「フッ、愚民風情が俺様に楯突くからだ・・・」

苗木「ぃやぁ///そ、そこはっ///ダメだよ十神クン///男同士でこんな・・・!あ、あぁ!/////」

十神「腐川なんて見た罰で、オシオキだ」

苗木「ご、ごめん・・・っ/////」

十神「フ、生意気な口を叩くのは、この唇か?」

十神「閉じてやるよ、ホラこうして・・・」

苗木「~~~っ!!」

――――――――――――――――――――――――

腐川「/////」ポー

苗木「盛大な脳内はやめてよ!絶対ロクなこと考えてないでしょ!」

476: 超鈍速級の更新スレ主 ◆yUqvgZTORA 2013/10/17(木) 00:30:55.62 ID:W8GwoSVq0
腐川「――ッハ、(落ち着きなさい、腐川冬子)」

苗木「うん、もうしないでね、さっき腐川さんの周りに気のせいか薔薇の花が見えたから、やめて」

腐川「(苗木君は落ち着いてる・・・つまり!)」

苗木「おーい?腐川さーん?」テヲヒラヒラ

腐川「(白夜様が受け、苗木君が攻めか!)」

――――――――――――――――――――腐川脳内

苗木「フフ・・・十神クン、いい眺めだね?」

十神「くっ・・・!貴様、俺にこんなことをして!」

苗木「そうは言っても、十神クンのここ・・・こんなに音がたつじゃないか。悦んでるんでしょ?」クチュ

十神「くっ///ちがっ!うっ///やめ、ろ・・・////」

苗木「ほら・・・ぼくの希棒も、こんなに」

十神「!」

苗木「いくよ?十神クン・・・希望は前へ進むんだ」グッ

十神「あ――――あっ/////」

――――――――――――――――――――――――

腐川「ごちそうさまぁぁ!!」バタン!

苗木「あ、なんか気絶した」

苗木「(な、なんか軽く痙攣してる?)」

479: 超鈍速級の更新スレ主 ◆yUqvgZTORA 2013/10/17(木) 23:02:36.33 ID:W8GwoSVq0
腐川「キュウ・・・・/////」

苗木「・・・あ」

苗木「(ま、まずい!早く腐川さんをどこかに隠さないと、ジェノサイダーが放たれてしまう!)」

苗木「(え、えーと近くに隠せる場所は―――十神クンの部屋しかないじゃないか!)」

苗木「(ええい、ままよ!)」グイッ

バタン

霧切「・・・・・」

セレス「・・・・・」

480: 超鈍速級の更新スレ主 ◆yUqvgZTORA 2013/10/17(木) 23:08:30.76 ID:W8GwoSVq0
セレス「今の見ましたこと?霧切さん」

霧切「ええ、舞園さんが見たら発狂モノね」

セレス「どう考えてもアレですわよね」

霧切「いえ、断定は早いわ」

セレス「でも気になりますわよね?」

霧切「当たり前よ、隙と頃合いを見て突入するわよ。苗木君のくせに生意気なんだから」

セレス「私も、Cランクの彼には一目置いているので同行させていただきます」

482: 超鈍速級の更新スレ主 ◆yUqvgZTORA 2013/10/17(木) 23:20:57.34 ID:W8GwoSVq0
――――――――――――――――――――十神自室

十神「おいど 苗木「十神クン!!」・・・・」

十神「(完璧な御曹司にも心はあるのだぞ苗木)」

苗木「今から何があっても、絶対混乱しないで!」

十神「・・・・(『どういうことだ、説明しろ苗木』っと・・・)」サラサラ

ジェノ「ナイスなスメル、感知しました」バッ

ジェノ「ギャーッハッハッハ!ゲラゲラゲラ!!」シュバッ

十神「!?」

苗木「出た・・・」

ジェノ「呼ォーばぁーれなーくてーもジェッノサーイダー!!愛しのまーくんとぉ、ポイント高めのびゃっくんに囲まれ見参!」キュピーン

十神「・・・・・」

483: 超鈍速級の更新スレ主 ◆yUqvgZTORA 2013/10/17(木) 23:27:26.77 ID:W8GwoSVq0
ジェノ「あらあらあらびゃっくんどした?今日はいつもよりクール系のミント臭?お、なんだ?びゃっくんから萌え香りがいつもより強いぞ?今が旬の殺し時ですかな?ギャーッハッハッハ!」

苗木「殺し時って何だよ・・・」

ジェノ「いやいや、魚に脂がノッてる時期があるよーに、●っちゃうのにも旬ってモンが・・・」スッ

ジェノ「・・・ん?ありゃ?ない・・・ないぞ?」

ジェノ「あれ、おかしい、ない?なんで?」パタパタ

苗木「うわっ///ジェノサイダー!スカートをパタつかせないでよ!そ、その///見えて・・・・」

ジェノ「まーくんがその顔するならモロまでいいけど・・・じゃなくて、やっぱねえよ!」

ジェノ「マイハサミはどこだよ!アレねえと落ち着かねえんだよ・・・・!」

苗木「(あ、そういえば預かったままだったか)」

484: 超鈍速級の更新スレ主 ◆yUqvgZTORA 2013/10/17(木) 23:33:09.80 ID:W8GwoSVq0
苗木「危ないからボクが預かったよジェノサイダー」

ジェノ「ちょ、まーくんマジかよ!」

ジェノ「・・・マジ?」/////

苗木「人を刺したり脅したりしないように・・・」

ジェノ「・・・んー、いやでもさぁ。あれアタシの所有物なワケだし、アタシの大切な物なんだよ。せめて2本だけでも返してくんない?」

苗木「・・・まぁ、物を勝手に取ったボクも悪いし、後でね」

十神「(・・・フム、なるほどな)」

ジェノ「(アタシの色んなモンが染み込んでるハサミをまーくんが持ってりゅううう!やあやあ、いい興奮材料こと発電機ゲットしました!)」

485: 超鈍速級の更新スレ主 ◆yUqvgZTORA 2013/10/17(木) 23:58:01.83 ID:W8GwoSVq0
十神「(コイツがジェノサイダー翔の正体だったのか、世界というのは案外狭いものだな)」

苗木「(あ、そういや十神クン・・・まぁいいか)」

ジェノ「んー♪まーくーん!」ガバッ

十神「!」

苗木「なっ、なに押し倒してんだよ!」

ジェノ「んっん~、いいポジショニング。マウントとっちゃいましたねコレ!」

苗木「や、と、とにかく色々やめてよ!」

ジェノ「えー?でもこの三人が個室に集まるってこれくらいしかヤルことなくね?なくね?」

苗木「それは違うよ!こんなとこ他の誰かに見られなんかしたら・・・」

ガチャ

霧切「・・・・・」

セレス「・・・・・」

苗木「あっ」

ジェノ「いやーん、身体が火照っちゃうー♪」

バタン

486: 超鈍速級の更新スレ主 ◆yUqvgZTORA 2013/10/18(金) 00:06:50.33 ID:z9r9TrrY0
――――――――――――――――――――廊下

霧切「真理はいずこに?」

セレス「魂と数理に・・・何が見えました?」

霧切「あれは騎  ね、着衣   とは苗木君もマニアックなのね、相手が腐川さんな時点でアレだけど」

セレス「あなたの頭を一度覗いてみたいですわ・・・恐らく単に苗木君が押し倒されただけかと」

霧切「あぁ、そういう解釈もできるわね」

セレス「・・・もう一度開けますわ」

ガチャ

487: 超鈍速級の更新スレ主 ◆yUqvgZTORA 2013/10/18(金) 00:12:25.20 ID:z9r9TrrY0
――――――――――――――――――――十神自室

苗木「おいあれ絶対勘違いされたよ!見たかあの霧切さんの冷酷な目!フザケんなよ!」

ジェノ「あっもっと!罵って!まーくんの悪口とかちょーレア!!」

苗木「ああもう!立つよボクは!」

ジェノ「あ、待ってまだ体制を――――」ポスッ

ガチャ

霧切「・・・・・」

セレス「・・・・・」

ジェノ「(まーくんの苗木ポジいただきましたぁ!!)」

苗木「あ、霧切さんにセレスさん、さっきのはご――」

バタン

495: 超鈍速級の更新スレ主 ◆yUqvgZTORA 2013/10/18(金) 21:45:31.69 ID:z9r9TrrY0
――――――――――――――――――――廊下

霧切「・・・尺八ね」

セレス「霧切さん、私目眩がしましたわ」

霧切「そう、私は逆に燃えたわ」

セレス「・・・ともかく、『苗木君』は故意による行動ではないようですね」

霧切「ええ、チラと見えたけど奥にいた十神君は何をしているのかしら」

セレス「それは、分かりかねますがどちらにせよ私のナイトを今度こそ取り戻さなくては」

霧切「そうね、三度目の正直よ、何があっても閉じないわ」

セレス「では、参りましょうか」

霧切「・・・あと、苗木君は私の助手よ」

セレス「いいえ、私の従順なるナイトですわ」

霧切「・・・・・」

セレス「・・・・・」

セレス「いっそのこと共有財産にしませんこと?」

霧切「冗談きついわよ」

ガチャ

497: 超鈍速級の更新スレ主 ◆yUqvgZTORA 2013/10/18(金) 22:00:32.55 ID:z9r9TrrY0
ガチャ

ジェノ「何を今更?んーっと、二年くらい前からアタシ達同級生じゃん」

霧切「え?」

セレス「え?」

苗木「あ」

ジェノ「ん?」

十神「・・・・」メガネクイッ

十神「(・・・なるほどな、実に興味深い)」フフン

十神「(いやどういうことだ説明してくれ苗木)」

霧切「・・・興味深い話をするのね、腐川さん」

ジェノ「あ、霧切に安広か、おっす」

苗木「(ヤスヒロ?あ、セレスさんの本名か?)」

安広「誰が安広だあぁ!?このネクラがっ!」

ジェノ「アイツと間違えんなよ安広多恵子ォ!アタシはジェノサイダー翔!ダセェ方で呼ぶな!」

安広「テメェこそなに間違えていやがる!O★WA★SU★REですかぁ?私の名前は、セレスティア・ルーデンベルグだっつの!」

522: 超鈍速級の更新スレ主 ◆yUqvgZTORA 2013/10/20(日) 13:15:51.12 ID:7US600Mi0
霧切「落ち着きなさい、口調もなんか変だし、それとも冷静になることもできない愚者なのかしら?」

ジェノ「だぁまれぼっちコミュ障!」

安広「苗木君以外と自分からロクなコミュニケーションできない女はすっこんでいやがれ!」

霧切「いくらなんでも怒るわよ二人とも!」

苗木「お、落ち着いてよみんな!ボクが説明するからさ!ねぇ!」

――――――――――――――――――――――――

523: 超鈍速級の更新スレ主 ◆yUqvgZTORA 2013/10/20(日) 13:25:54.13 ID:7US600Mi0
苗木「カクカクシカジカ」

霧切「・・・結構重大な話だったのね」

十神「(そこの腐川冬子は多重人格者でありその裏人格こそ、あのジェノサイダー翔である、か)」

セレス「そして、ジェノサイダー翔と私たちの多少の見解の違い。そこからこのコロシアイ学園生活の謎が解けそうなのですね」

ジェノ「(よく分かんねぇ、この学園乗っ取られたかなんかされたのか?まぁ黙ってよっと)」

苗木「うん、概ねそうだよ」

セレス「さすが私のナイトですわね」ナデナデ

霧切「さすが私の助手ね」ポンポン

ジェノ「さすかアタシのダーリンね」サワサワ

苗木「ボクはキミ達の言うどれにも属してないよ、あとジェノサイダーお尻触るのやめて」

十神「・・・・・」

526: 超鈍速級の更新スレ主 ◆yUqvgZTORA 2013/10/20(日) 13:35:44.56 ID:7US600Mi0
十神「(・・・しかし、黒幕の正体は分からずじまい)」

十神「(苗木はジェノサイダー翔のことしか言わなかった、これで事件の全貌が分かるだと?)」

十神「(怪しい人物などそこの殺人鬼以外は検討もつかんはずだ。それとも何か隠してるのか?)」

十神「(というか苗木含めなんでそこの殺人鬼をコイツらは平然と受け止めているんだ)」

十神「(・・・・・)」

苗木「わっ///前だけはダメだって!やめてよ!」

ジェノ「むっ?先ほどの感触、それと今・・・苗木の苗木は苗木じゃなかった・・・?」ハァハァ

霧切「少しその話詳しく」

セレス「下品ですわよおふた方、詳細はよ」

苗木「もう!いい加減にしてよ!十神クンも見てないで何とか言ってよ!」

十神「(・・・・・まぁ、思考なんぞ後でもできる)」

十神「(俺は遅かれ早かれ出れればそれに越したことはないしな)」サラサラ

十神【助けたいがオマエの態度が気に入らない】スッ

苗木「紙で返事!しかも拒否なんて!」

十神「・・・・・」フッ

十神「(・・・・・あ!)」

527: 超鈍速級の更新スレ主 ◆yUqvgZTORA 2013/10/20(日) 13:43:59.63 ID:7US600Mi0
十神「(結局この俺の『かませ』は何も解決してないじゃないか!)」

十神「(思えば腐川のチャイムから・・・話も逸らされたし、俺にはどうすることも・・・・)」

十神「(・・・字の練習でもしておくか?)」

苗木「そういやセレスさん、安広って・・・」

セレス「二人きりの時ならその呼名は許可します」

苗木「いや、これまるっきり本名・・・」

セレス「よ・び・な、ですわよ?」<●><●>

ジェノ「ふぁ・・・ふぁっ、ぶえっくしょい!」

腐川「・・・へ?なな、なんでこんなに人が!?」

霧切「(気絶以外にもくしゃみで変わるのね)」

528: 超鈍速級の更新スレ主 ◆yUqvgZTORA 2013/10/20(日) 14:02:48.94 ID:7US600Mi0
――――――――――――――――――――食堂

江ノ島「へー、苗木にも妹がいるんだ」

江ノ島「(知ってるけどね・・・)」

苗木「うん、とっても可愛くてね。年下なのに背もボクなんかより高くて・・・・」

江ノ島「私も妹がいんだけどさぁ、まあ双子の姉妹?なんだけど」

苗木「(・・・それが本当の『盾子ちゃん』かな)」

江ノ島「最近冷たくってさぁ、けどまぁ、なんだかんだとそーいうとこ含めて可愛くて・・・・」

苗木「妹は基本そういうものだと思うよ、女の子だから年上より背伸びしてみたいってのも・・・」

山田「フオオオオ!!リアルで女の子と自分のキャ? ワ! イイv→妹の話だと・・・?苗木誠殿は即刻爆発すべーき!あーあー、いーもーん、僕は三次元はまぁ?別にぃ?専門外ですし?二次元に生きる漢ですから?ぶー子がいますし?」

大和田「(コイツ殴りてぇ・・・)」

舞園「苗木君には妹がいたんですねー、仲は良いんですか?」

苗木「え?うん、他所の家をあんまり知らないけど良いとは思うよ」

舞園「(兄妹の線は・・・突破してませんよね?)」

苗木「(・・・そういやもう三日たつのか、あれ?そういや記憶を二年近く記憶を無くしてるんだっけ?)」

舞園「・・・・?」

苗木「(待てよ・・・じゃあ、妹とのあった筈の思い出も消えて――――)」

モノクマ「いやあ、仲が良いといいますか、苗木君はもう妹のアレ突破してるんじゃないですか?」パカー

一同「!?」バッ

モノクマ「うぷぷ、驚いてる驚いてる」

苗木「・・・床からとは」

533: 超鈍速級の更新スレ主 ◆yUqvgZTORA 2013/10/20(日) 15:33:26.37 ID:drHUmcnO0
苗木「神出鬼没、といったところだねモノクマ」

モノクマ「うぷぷぷ、ボクはこの学園内ならどこからでも現れますよ!」

モノクマ「というかさぁ、オマエラコロシアイしないの?三日だよ三日、動機も与えたでしょ?」

モノクマ「苗木君もつまんなくなっちゃったしさー、面白くないからそろそろ刺激が欲しいんだよね」

大和田「っ!テメェは!」ガタッ

江ノ島「あーもー!いい加減にしてよ!私はこっから早く出たいんだよ、早く出せよ!」

モノクマ「お?出たいの?コロシアイせずに?なら、まずはボクを倒してからにしなよー!」クマー

江ノ島「へっ!じょーとー・・・」

ガシャッ! ブチブチブチッ!

江ノ島「・・・・ん?」

メキッ!グギギギッガキッ!パリン!グシャッ

江ノ島「え?あ、ありゃ・・・・?」



















苗木「・・・・ふう、これで倒したかな?」

534: 超鈍速級の更新スレ主 ◆yUqvgZTORA 2013/10/20(日) 15:43:35.33 ID:drHUmcnO0
苗木「へぇ、爆弾なんか仕込んでたんだ」

ギギッ・・・ズルズル、ポイッ

苗木「スイッチ式か、危なかったね江ノ島さん、これ結構重いから威力ありそうだよ」

一同「・・・・・」

江ノ島「(あ・・・ありのまま今起こったことを話すよ、予定通り合図でモノクマを踏んづけようとしたら苗木君がものの数秒でバラバラにしてた)」

桑田「(何を言ってるか分からねーと思うが俺も分からねぇ)」

葉隠「(偶然だとか、超能力だとかそんなのじゃけしてねーべ・・・)」

大神「(もっと恐ろしい、苗木の片鱗を味わったぞ・・・)」

苗木「にしてもこのハサミすごいね、斬れ味バツグンだよ」シャキーン

腐川「あ・・・(あたし、もといジェノサイダーのハサミ、苗木君が持っているんだ)」

苗木「ま、1体壊してもまだいるんだろ?出てこいよモノクマ」

苗木「来いよ」

霧切「(鋭い声ね、ゾクゾクするわ)」

セレス「(・・・ナイトらしからぬ、いい声ですわ)」

舞園「(この二人脳内が酷いですね、歪んだ愛って怖いですね)」

536: 超鈍速級の更新スレ主 ◆yUqvgZTORA 2013/10/20(日) 15:47:32.44 ID:drHUmcnO0
ピョーン

モノクマ「オラァ!なにすんだよ苗木!ボクを粗末にするなー!」

ガッ

モノクマ「うぷ?」

グググ・・・ブチッ!ガシャン!!

大神「(・・・モノクマの両手を掴み、力任せに足で引きちぎるように蹴ったか)」

苗木「・・・・・」ゲシッ











苗木「来いよ」

538: 超鈍速級の更新スレ主 ◆yUqvgZTORA 2013/10/20(日) 15:55:27.49 ID:drHUmcnO0
モノクマ「コ、コラー!言ったそばから壊すなー!」

山田「や、やけに離れた場所に現れましたぞ」

苗木「!」ダッ

モノクマ「う、うわあ!こっち来んなァーーー!」

モノクマ「助けて、グングニルとロンギヌスの槍!」

江ノ島「―――!苗木君、危ない!」

バババッ

苗木「――――!」バキッ

大神「(!出現した無数の槍をッ!1つ折ったッッッッ!!)」

ドシュウ!

大神「(そして、残る槍をッッッ!!)」

苗木「っはぁっ!」グッ バッ

大神「(持った槍を地に刺し、バネのように、跳んだッッッッッッ!!!)」

モノクマ「~~~~~ッッ!!??」

モノクマ「(なんで、カスリもしないで、よけられるんだよぉ~~~ッッ!!)」

グシャアッ

545: 超鈍速級の更新スレ主 ◆yUqvgZTORA 2013/10/20(日) 16:16:35.18 ID:drHUmcnO0
苗木「・・・・」ゲシッ

江ノ島「(・・・そして、壊した後は、モノクマを遠くへ蹴り飛ばしてる。爆発を警戒してる?)」

江ノ島「(・・・身体能力も凄いけれど、驚くべきはその状況判断力)」

江ノ島「(私もいきなり槍を出されたりなんかしたらよけるのは困難・・・油断なんかしてたら不可能)」

江ノ島「(ある種、戦場で最も求められる能力!)」

江ノ島「(苗木君・・・あなたは本当に優しい苗木君なの?)」

江ノ島「(少し、絶望的・・・)」

モノクマ「やめたげてよお!」

モノクマ「お願い、苗木君やめて!もうやめて!」

ガッ

モノクマ「ボクだって不死身じゃないんだよ!ストックも限りがあるんだって!」

十神「(自分をモノ扱いとは、焦ってるな)」

グググ…

モノクマ「謝ってるから、謝ってるからぁ!」

547: 超鈍速級の更新スレ主 ◆yUqvgZTORA 2013/10/20(日) 16:26:46.85 ID:drHUmcnO0
モノクマ「(起爆までは五秒のロスがある、くそぅ!コイツにゃ通用しない可能性が高い!)」

モノクマ「(物量で攻めたら、苗木以外にも被害が出る、そんなことでオモチャは壊したくない)」

モノクマ「(一言で苗木がこんなにも動くとは予想外すぎた!見せしめで残姉ぶっ殺そうと思っただけなのに!)」

苗木「・・・・・モノクマがいけないんだよ?」ネットリ

苗木好きクインテット「!!」ゾクリ

苗木「倒してからってことは許可じゃないの?倒したら脱出していいんだよね?ねえ?」

苗木「あろうことか、別のモノクマ使って反撃?約束破るんだ、邪魔しちゃうんだ、どっちにしろいっか」

苗木「人を怒らせると怖いって教えてやるよ」

苗木「無くなるまでコワしてやるよ」

苗木「来いよ」

モノクマ「(うわああ!!絶望的いぃぃ!!)」

霧切「(モノクマそこ代われ)」

セレス「(今すぐ!代われ!)」

腐川「(・・・少し足りないわね)」

江ノ島「(苗木君、あんな声でるんだ)」

舞園「(皆歪んでますね・・・後で私も苗木君にやってもらえるか頼んでみましょう)」

560: 超鈍速級の更新スレ主 ◆yUqvgZTORA 2013/10/20(日) 21:53:58.22 ID:7US600Mi0
モノクマ「(!そ、そうだ!)」ピコーン

モノクマ「やめてよぉ!に、二階と一階の残りを開放するから!許可じみたこと言ったのは悪かったから、だからやめてー!」ジタバタ

十神「―――!」

霧切「苗木君、その辺でやめなさい」

苗木「・・・・」スッ

モノクマ「うっぷぅ・・・助かった・・・」

モノクマ「全く・・・覚えてろよ!」ピョイン

苗木「・・・ごめん皆、少し気が立ってたみたい」

石丸「い、いや、冷静さを取り戻してくれればそれでよい!」

山田「声が上ずってますぞ石丸のダンナ」

大神「それにしても苗木、お主中々の動きだったぞ」

葉隠「人間って色々できるんだべな、俺っち感動したべ!」

不二咲「(・・・苗木君も強いなぁ)」

ワイワイガヤガヤ

江ノ島「(・・・グングニルにロンギヌス、だっけ)」

江ノ島「(盾子ちゃんから使うって一言も聞いてない)」

江ノ島「(・・・もしかして、アレは私に・・・・・)」

苗木「いやほらその火事場のなんとやら・・・え?なに大和田クン決闘って、大神さんは試合がしたい!?ふ、二人とも買いかぶりすぎだよ!遠慮するよ!」

江ノ島「(・・・偶然だろうけど、苗木君は・・・・)」

――――――――――――――――――――――――

562: 超鈍速級の更新スレ主 ◆yUqvgZTORA 2013/10/20(日) 22:15:03.47 ID:7US600Mi0
―――――――――――――――――ヨル、山田自室

山田「・・・苗木誠殿は今何を?」

セレス「自室で腐川さんと何かしてますわ、特に問題となる行為はしていなさそうなのでご安心を」

山田「・・・ありがとうございますセレスティア・ルーデンベルク殿、では始めますぞ」ゴホン

山田「第一回!『苗木誠殿について語ろう』開催ですぞ!」

・・・・・・・シーン

大和田「・・・まぁ話のきり方としちゃあ微妙だな」

セレス「この腐れラードの卑しい豚が」

山田「ハフン/////」

桑田「(・・・なんでこの部屋ブーデーの体臭しねーんだよ、あと舞園ちゃんがいない)」

霧切「まあみんな気になるでしょう?超高校級の幸運、もとい平凡なハズの苗木君が色々とすごい理由」

朝日奈「(霧切ちゃんベタ惚れだもんね、まあ苗木はこの中で多分一番いい奴だし)」

大和田「ああ、俺にメンチで勝つわモノクマぶっ壊すわ性格イイわ、強いて言やぁ背がちと低いけどよ、平凡っつより完璧に近ぇよな」

大神「うむ、モノクマとの立ち回り、動きが素人のそれではないと我は踏んでいる」

不二咲「お、大神さんのお墨付きって、苗木君って一体・・・」

十神「・・・・・」

十神「(いい余興と思ってなんとか参加したが、発言できそうにないな)」

563: 超鈍速級の更新スレ主 ◆yUqvgZTORA 2013/10/20(日) 22:25:07.13 ID:7US600Mi0
十神「(仕方ない、平民どもの意見を紙にでもまとめておくか)」サラサラ

葉隠「むむむ・・・」ピッピッ

葉隠「プロフィールも普通・・・つうか、平均より低いべ。あ、俺の占いで苗木っちはタカと出たべ!」

江ノ島「(・・・うーん、元の生活でも苗木君はあんなに凄くは・・・学年で体育も平均的だったし)」

霧切「葉隠君それはつまり、爪を隠していると捉えていいのかしら」

葉隠「お、俺の占いはインスピレーションが基本だべ、詳しくは詮索して欲しくないべ」

霧切「・・・でも、仮に能ある鷹でも爪は隠すのかしら?」

山田「いえいえ・・・霧切響子殿、あなたが正しくそうではありませんか?才能を隠していますし」

霧切「・・・・・」

霧切「そうね、その通りだったわ。まあ、私の場合はれっきとした理由があるのたけれど」

桑田「話逸れてるぜ霧切ちゃん、ブーデー」

大和田「で結局、苗木の件は分からずじまいと・・・」

一同「・・・・・」

564: 超鈍速級の更新スレ主 ◆yUqvgZTORA 2013/10/20(日) 22:45:06.24 ID:7US600Mi0
葉隠「じゃあいっそ、苗木っちを色々試して能力とか計るっつーのはどうだべ?」

十神「(・・・なるほど)」

江ノ島「うん、私もさんせー!というわけで大神」

大神「ぬ?」

江ノ島「苗木とちょっくら試合してみたら?」

大神「む、力量を計れ、というのか・・・」

大神以外「・・・・・」

大神以外「(いや・・・さすがに死ぬか・・・?)」

不二咲「そういや他の人は?」

山田「石丸清多夏殿は集会には参加しませんでしょうし、舞園さやか殿はランドリー、腐川冬子殿と苗木誠殿は最初の通りですぞ」

山田「しかし舞園さやか殿はなぜランドリーに・・・・あっ(察し)」

霧切「(・・・しまった!舞園さんに先を越された!)」

セレス「(・・・盗難はいけませんよ、舞園さん)」

不二咲「?」

565: 超鈍速級の更新スレ主 ◆yUqvgZTORA 2013/10/20(日) 22:50:04.86 ID:7US600Mi0
――――――――――――――苗木自室、シャワールーム

苗木「腐川さん・・・これはどうかな?」グッ

腐川「ひゃっ///い、いきなり・・・」

苗木「少し強くするよ・・・」グッ

腐川「う、ちょっ///少し痛・・・」

苗木「あ、痛かった?ごめん」グッグッ

腐川「い、いや大丈夫・・・気持ちいい位よ・・・」

567: 超鈍速級の更新スレ主 ◆yUqvgZTORA 2013/10/20(日) 22:57:12.85 ID:7US600Mi0
腐川「それにしても、あんた上手いわね・・・ほ、他の女とでもしたことでも、あるのかしら?」

苗木「ううん、妹にはよくしてたけど他の人には」グイッ

腐川「ひゃうん///・・・妹にもこんなことを?あんた変 かなんかじゃないの?」

苗木「そうかなぁ・・・別に変じゃないと思うけど・・・ラストスパートってとこかな、それっ」グッグッ

腐川「あ、イイ感じだわそれ・・・もっとやって」

苗木「はいはい」




―――――――――――――ちなみに、ランドリー

舞園「どこだっ!苗木君の●●●はどこだ!」ガサゴソ

568: 超鈍速級の更新スレ主 ◆yUqvgZTORA 2013/10/20(日) 23:02:06.04 ID:7US600Mi0
――――――――――――――――再びシャワールーム

苗木「それにしても意外とノリノリなんじゃないのっと・・・腐川さん」グッグッグッ

腐川「最初したいって言われたときはそりゃ戸惑うわよ・・・大体あたしは苗木君と白夜様以外には肌に触れることすら」

苗木「それはちょっとデリケートすぎないかな・・・」

腐川「・・・動きを止めないで」

苗木「ホントノリノリだなあ」グッ


――――――――――――――――更にランドリー

舞園「あれさえあればっ!苗木君と一歩また近づけるはず・・・!!」ガサゴソ

569: 超鈍速級の更新スレ主 ◆yUqvgZTORA 2013/10/20(日) 23:10:40.93 ID:7US600Mi0
――――――――――――――――――三度シャワールーム

苗木「それにしてもメガネ外した腐川さんって新鮮だなぁ、イメージがガラッと変わるよ」グッグッ

腐川「・・・そう」

苗木「・・・そろそろいいかな、終わって」グッグイッ

腐川「ん・・・分かったわ」ギュッ

苗木「(終わる寸前に目を閉じるんだ腐川さんは、妹は怖いのか最初から閉じてたけど)」

苗木「それにしても・・・」



















苗木「洗髪で変 は言い過ぎだったんじゃないかな」シャワー

腐川「・・・でも普通は妹の髪は洗わないわよ」

572: 超鈍速級の更新スレ主 ◆yUqvgZTORA 2013/10/20(日) 23:28:15.64 ID:7US600Mi0
苗木「(・・・しかし、あれだな)」

苗木「(まさか『体臭』の相談をされるとは)」

苗木「(髪を洗うのがボクの限界だけど・・・これで良かったのかな?)」

腐川「(それにしてもアレよね・・・)」

腐川「(洗髪も十分な行為よね・・・/////)」

腐川「(さ、さすがに脈ナシじゃしてくれないわよね・・・つまり、つまりつまり・・・・フフフフフ)」

――――――――――――――――そしてランドリー

舞園「!あ、あったー!」ガサッ

舞園「これで腐川さんより一歩リード・・・!」

舞園「やったぁ!私やりましたよ苗木君!」ピョンピョン

石丸「(見てない・・・僕は何も見てないぞ・・・)」

石丸「(アレはプラトニック・・・そう純情なんだ・・・)」

584: 超鈍速級の更新スレ主 ◆yUqvgZTORA 2013/10/22(火) 23:25:16.56 ID:RWewh9fU0
――――――――――――――――――――苗木自室

苗木「じゃ腐川さん、洗い方は憶えてくれたかな?」

腐川「///」コクコク

苗木「うんうん、乾かす時はドライヤーとかタオルじゃなくて送風機がいいんたけど・・・仕方無いか」

腐川「(今回は相談ということで髪を・・・)」

苗木「(よく妹にしてたから慣れてるんだよなぁ)」

腐川「(い、いつか、ゆくゆくはこの肢体を/////)」

――――――――――――――――――――ランドリー

舞園「あぁ///これが恋なんですね!この胸の高鳴りが恋なんですね!/////」クンカクンカスーハースーハー

舞園「はひゅぅ・・・/////」

舞園「あぁ私、苗木きゅんに包まれてます///」

石丸「(見えない、僕には見えない。幻覚なのだ、アレは幻覚なのだ、同級生の女子生徒はお淑やかで・・・)」

舞園「・・・・・ふぅ」


586: 超鈍速級の更新スレ主 ◆yUqvgZTORA 2013/10/22(火) 23:42:19.93 ID:RWewh9fU0
――――――――――――――――――――苗木自室

苗木「ボクにできることがあったら言ってね、それに応えれるよう頑張ってみるからさ」

腐川「(・・・日本って重婚は無理よね、でも私は肉体的な繋がりはなくとも心だけでもいいけど)」

腐川「(白夜様の側室とか秘書とかで、苗木君と親しい恋人とか・・・なんて、高望み過ぎねあたし)」

苗木「じゃ、夜も更けてきたしおやすみ腐川さん。歯も磨いて、シャワー浴びて寝るんだよ」

腐川「うん・・・おやすみ」

バタン

腐川「(・・・最初は辛いと思った学園生活も、これなら受け入れられるかもしれないわね・・・・・)」

フォォォオオオオオ!!!

腐川「ひっ!?な、何よ今の奇声・・・気味が悪いわね、苗木君の言う通り早く部屋に戻ろう・・・」

――――――――――――――――――――ランドリー

舞園「[ピーーー]!苗木きゅんの[ピーーー]が!この布に!私繋がってます!苗木きゅんの[ピーーー]と私の[ピーーー]が繋がってますよ!あぁ/////[ピーーー]ーーー!!」

石丸「(うわあああああ!!)」

591: 超鈍速級の更新スレ主 ◆yUqvgZTORA 2013/10/22(火) 23:51:57.49 ID:RWewh9fU0
――――――――――――――――――――苗木自室

苗木「・・・ねえモノクマ、いるかい?」

・・・・・シーン

苗木「・・・出てこないか。でもま、多分聞こえはしてるんだろ?ボクの言葉を聴いて欲しいんだ」

苗木「今日のことで、ボクは謝りたいんだ」

苗木「ゴメンね、今日は。ボクらしくなく、モノクマの言葉をそのままの意味で捉えすぎて」

苗木「モノクマはコロシアイ生活を強要してるけど、直接的な脅しは殆どしてないし」

苗木「あくまで、ボクたちを試すかのようにコロシアイをさせようとしている」

苗木「だから・・・ボクの中では、さっきまでのことは卑怯というか、反則というか・・・・」

苗木「ともかく、ゴメンね・・・・」

モノクマ「・・・・・」

605: 超鈍速級の更新スレ主 ◆yUqvgZTORA 2013/10/23(水) 01:41:42.97 ID:NYfGu0aE0
モノクマ「うぷぷ、謝罪ですか苗木君」

苗木「あ、モノクマいたんだ」

モノクマ「うぷぷぷぷ、謝罪で済むならケーサツはいらねーんだよー!」

苗木「うん・・・でも、ゴメンね」

モノクマ「それでも謝る苗木君!そんな甘ちゃんな苗木君にはオシオキを実行します!」

苗木「・・・オシオキって?」

モノクマ「オマエが反省するためのオシオキだよ!あぁ安心してね、軽いものだからさ」

モノクマ「うぷぷ、楽しみですねぇ♪」ピョーン

苗木「・・・・オシオキかぁ」

苗木「(早朝バズーカとかで済めばいいけど)」

606: 超鈍速級の更新スレ主 ◆yUqvgZTORA 2013/10/23(水) 01:54:11.15 ID:E7tOHMTP0
――――――――――――――――シンヤ、苗木自室

苗木「・・・・・」スゥ、スゥ

ガチャ・・・

苗木「・・・・(誰だ?)」

苗木「(寝る前に鍵は閉めた、ということは、この施設を自由にできる、黒幕なのか?)」

トットットッ・・・

苗木「(ゆっくり近づいてきている。気配でなんとなくだけど、今・・・ボクのベッドの側か)」

???「・・・・・」

苗木「(どうする?大神さんみたいなのは、倒せないけど上手くいけば・・・いや、よそう)」

???「・・・・・」スッ

苗木「(これがオシオキか?モノクマ、もとい黒幕は一体なにをする気なんだ?)」

―――、

苗木「・・・・・」

苗木「(・・・それは、まったく予想していなくて、ボクがまだ家族以外としたことのないもの)」

苗木「(ボクの唇が、潤った)」

???「・・・うぷぷー」

609: 超鈍速級の更新スレ主 ◆yUqvgZTORA 2013/10/23(水) 01:59:45.56 ID:NYfGu0aE0
???「やっちまいましたねぇ私・・・」

???「苗木みてーなやつとなんて、なんて絶望的なんでしょうか・・・!」

???「うぷぷ、うぷぷぷぷ・・・」

???「これでモノクマとお相子にしてやんよ」

???「そして、このことを誰かに言わなきゃオシオキな。あぁ、絶望的絶望的・・・」ブツブツ

バタン

苗木「・・・(行ったか)」

苗木「・・・・・」

苗木「(寝よう、明日起きてから考えよう)」

610: 超鈍速級の更新スレ主 ◆yUqvgZTORA 2013/10/23(水) 02:06:35.59 ID:NYfGu0aE0
―――――――――――――――ツギノヒ、アサ

―――アーアー、オマエラ、オハヨウゴザイマス―――

苗木「・・・・・」

苗木「(声から察すると女、そして同級生の誰でもないはずだ)」

苗木「(そして、その・・・された)」

苗木「(・・・ロマンチックの欠片もないから、特に喜びはないけどね・・・ただ気になることが一つ)」

苗木「(誰かに話せと言われてた気が・・・)」

苗木「(オシオキ、多分これ以上は普通に痛めつけられそうだから従った方がいいよな・・・)」

苗木「(・・・相談されたから、してもいいよな?)」

苗木「とりあえず、食堂にいくかぁ」

611: 超鈍速級の更新スレ主 ◆yUqvgZTORA 2013/10/23(水) 02:17:39.82 ID:NYfGu0aE0
――――――――――――――――――――食堂

苗木「おはよ、みんな・・・」

石丸「君はそうやって!また風紀を乱すのか!」

大和田「んだとこの根性ナシのカタブツ!」

石丸「君に言われる筋合いは無いね!」

苗木「わああ!ど、どうしたのさ二人とも!」

大和田「お、苗木か。丁度よかった」

石丸「うむ、苗木君に立会人となってもらおう」

苗木「え?あのー・・・話が・・・」

大和田「おい苗木、昨日開いたサウナに行くぞ、俺とこのクソ真面目カタブツ野郎とどっちが根性あるか」ガシッ

石丸「君に判定、審判をして欲しいのだ」ガシッ

苗木「えっ?あ、ちょっ、うわあああ!」ズルズル

不二咲「あ、苗木君が引きづられてる・・・」

612: 超鈍速級の更新スレ主 ◆yUqvgZTORA 2013/10/23(水) 02:28:34.51 ID:NYfGu0aE0
――――――――――――――――――――サウナ

苗木「え、えーとじゃあ、このサウナの中に二人とも入って、先に出た方の負け、でいいよね?」

大和田「おう、いいぜ・・・」

石丸「うむ、望むところだ!」

苗木「じゃあ・・・よーいはじめ!」

――――――――開始すぐ

大和田「苗木、オメェはわざわざ中にいなくていーんだぞ。朝飯もまだだろ?」

苗木「いや、ボクもサウナは久々だからね。折角だからしばらくは入っているよ」

石丸「無理は禁物だぞ、そこの不良も」ニヤリ

大和田「そうだな、程々にしろよ風紀委員」ニヤッ

苗木「挑発のしあいはやめてよ・・・」

613: 超鈍速級の更新スレ主 ◆yUqvgZTORA 2013/10/23(水) 02:40:26.13 ID:NYfGu0aE0
――――――――――――――――――――1時間後
大和田「・・・・・」

石丸「・・・・・」

苗木「(大和田クン暑そうだなぁ、いくらなんでも魂だからと脱がないのはマズイでしょ・・・)」

苗木「(それにしてもこれ結構時間かかるぞ・・・じゃあ・・・・)」

苗木「ねえ、ごめん。ちょっと出ていいかな?」

大和田「・・・おー」

石丸「・・・うむ」

苗木「・・・・・(口数少ないなぁ)」

ガチャ

ジャバジャバ

大和田、石丸「?」

バタン、ジャバー

苗木「水をまいたよ・・・うん、続けようか」

大和田「・・・へっ、暑いからか?」

石丸「苗木君、きついのならそう言いたまえ」

苗木「(いやそうじゃないんだけど・・・まあいいか)」

614: 超鈍速級の更新スレ主 ◆yUqvgZTORA 2013/10/23(水) 02:48:34.63 ID:NYfGu0aE0
――――――――――――――――更に1時間後

大和田「っ・・・!・・・・・!」ダラダラ

石丸「・・・・・・・!!」ダラダラ

苗木「(うんよしよし、蒸気の効果が出てるね)」

苗木「(これならまぁ、割と早く終わるだろう)」

大和田「(嘘だろ・・・なんだこれ!暑いってレベルじゃねーぞ!熱いぞ!熱だっつのこれ!)」

石丸「(な、苗木君は本当に水をまいたのか!?確実に温度があがっているぞ!)」

苗木「(二人ともフィンランドサウナは知らないのかな?)」



※フィンランドサウナ・・・日本のサウナは温度が高く、乾燥しているのが主流だがフィンランドサウナは湿気を多量に含んだサウナである。体感温度はこちらの方が格段に高い。

615: 超鈍速級の更新スレ主 ◆yUqvgZTORA 2013/10/23(水) 02:59:29.95 ID:NYfGu0aE0
――――――――――――――――――更に三十分後

大和田「(やべぇ・・・少し目眩がしてきた)」

石丸「(意識が・・・そういえば、苗木君は先ほどからうろちょろとなにを・・・)」

苗木「―――あ、そういや二人とも」

2名「・・・・・?」

苗木「少し、温度と湿度あげるね」ピッピッ

2名「」

苗木「(やっとボクの体があったまってきたころだしね)」

637: 超鈍速級の更新スレ主 ◆yUqvgZTORA 2013/10/23(水) 22:59:07.01 ID:NYfGu0aE0
――――――――――――――――更に三十分後

大和田「・・・・・」ボー

石丸「・・・・・」ボー

苗木「(あ、意識が遠のいてるな・・・)」

苗木「二人ともその、無理しないでね?ボクはサウナが割と好きだから慣れてるだけだし・・・」

大和田「・・・・・」フル・・・フル・・・

石丸「・・・・・」グッ,プルプル・・・

苗木「(大和田クンの首はゆっくり動いていて、石丸クンはグッドの形の手が震えている・・・)」

苗木「(・・・もう少しで決着かな?)」

大和田「・・・・・」

石丸「・・・・・」

638: 超鈍速級の更新スレ主 ◆yUqvgZTORA 2013/10/23(水) 23:07:14.71 ID:NYfGu0aE0
―――――――――――――――――――六分後

大和田「・・・―――」――フッ、バタン!

石丸「・・・!―――」――フッ、バタン!

苗木「あ、タッチの差で石丸クンの勝ちだね!よし、これにて決着・・・って」

苗木「二人とも気絶してるか」

大和田「」

石丸「」

苗木「全く・・・慣れてないのかも知れないけど、色々と足らないなぁこの二人」

苗木「(まあ、ボクは砂漠でも動けるように、なんて訓練したことがあるから大丈夫なんだけど)」

苗木「よいしょっと・・・運ばなきゃいけないね」グイッ

苗木「まあ、脱衣所で寝かせればいいのかな?」

644: 超鈍速級の更新スレ主 ◆yUqvgZTORA 2013/10/23(水) 23:16:23.36 ID:NYfGu0aE0
―――――――――――――――――――ヒル、食堂

大和田「・・・・・」ズーン

石丸「・・・・・」ズーン

舞園「―――で、結局どうなったんですか?」

苗木「二人が倒れるのを見届けて、運んで、介抱してたよ」

腐川「あ、あんた、見かけによらず我慢強いのね・・・他の二人より」

大和田「うぐっ」グサッ

苗木「そ、そんなことないよ!ボクはホラ、平均的な高校生が肩書きに近いし、普通だって!」

石丸「ぐぐっ・・・」グサッ

舞園「(わぁ、精神攻撃の連続ですよ苗木君)」

腐川「(・・・サウナなら自然に・・・っていやいやいや!」

645: 超鈍速級の更新スレ主 ◆yUqvgZTORA 2013/10/23(水) 23:23:27.80 ID:NYfGu0aE0
大和田「・・・なぁ、石丸だっけか」ボソッ

石丸「・・・なんだね、大和田君」ボソッ

大和田「・・・・・オメェ、俺よりは根性あったな」

石丸「!・・・意識はあったのか?」

大和田「最後、俺がぶっ倒れる瞬間、オメェがまだ耐えてたの見たぜ。俺の負けだ」

石丸「いや、何を言うか。君は服を着ていて勝負に臨んだだろう?最初からボクはハンデを貰っていた、結果はタッチの差、本当は君の勝ちだっただろう」

大和田「・・・オメェ・・・フフッ・・・・」

石丸「君も・・・・ハハハ・・・・」

2名「フフッ・・・・ハハハハ・・・・・」

2名「アッハッハッハッハッハ!!」

苗木 舞園 腐川「!?」ビクッ

648: 超鈍速級の更新スレ主 ◆yUqvgZTORA 2013/10/23(水) 23:29:18.73 ID:NYfGu0aE0
大和田「クソ真面目なんて馬鹿にして悪かったぜ石丸!オメェは根性あるヤツだ!」バンバン!

石丸「いや、僕の方こそ悪かった。君をそこらの根性のない不良と一緒にして!君は芯が強いのだな!」

大和田「ったりメーだっつの!オメェもな!」

石丸「ありがとう!兄弟!」

大和田「だっはは!そりゃ良い呼び方だな兄弟!」

石丸「気に入ってくれて嬉しいよ兄弟!」

2名「アッハッハッハッハッハ!!」

苗木「・・・仲良くなったみたいだね、うんよかったよかった」

舞園「(負けた者同士だから、ですかね)」

腐川「余計あの二人が暑っ苦しくなったわね・・・」

650: 超鈍速級の更新スレ主 ◆yUqvgZTORA 2013/10/23(水) 23:42:42.66 ID:NYfGu0aE0
アッハッハッハッハッハッハ・・・

腐川「アイツら肩抱き合ってどっか行ったわ」

苗木「ふぅ・・・さて、話なんだけどさ」

舞園「あ、はい。えーっと、相談でしたっけ?」

腐川「あぁそうだったわね、珍しく苗木君が相談に乗って欲しいって・・・」

腐川「(あたしに言ってきたのよね・・・なんでこのアイドルヴィッチは付いて来たのよ)」

舞園「(私に言ったんですよ、根暗少女)」

苗木「あぁうん。ごめんね二人とも、急に呼び出したりなんかして・・・」

舞園「いえ大丈夫ですよ!苗木君の命令とあらば何でもしますから!何でも・・・ね/////」

腐川「・・・!あ、あたしも・・・その///な、にゃ、な、にゃんで、も・・・・・/////」

苗木「う、うん。相談聞いてもらおうかな」

舞園「(お、奥手なんですね/////こういう人ほどアレの時にアレがアレでアレになってるって・・・)」

腐川「(ああああ!あたしは何を言ってるのよお!絶対引かれた・・・変 と思われたわ・・・)」

苗木「(いい二人ではあるよなぁ、女の子なのに気軽に話しかけてきてくれるし、優しいよなぁ)」

651: 超鈍速級の更新スレ主 ◆yUqvgZTORA 2013/10/23(水) 23:49:36.22 ID:NYfGu0aE0
苗木「いや、昨日の夜なんだけど・・・ヘンな話だけどいいかな?」

2名「・・・」コクコク

苗木「その・・・」


苗木「昨日、寝てる時に」



苗木「誰かがボクの部屋に入ってきて」




苗木「誰か分かんないけど、近づいてきて・・・」






苗木「ベッドのそばに立って」









苗木「キス・・・されてさ・・・・・」



舞園「」

腐川「」

舞園「・・・」

腐川「・・・」クシュン

654: 超鈍速級の更新スレ主 ◆yUqvgZTORA 2013/10/23(水) 23:58:12.89 ID:NYfGu0aE0
舞園「・・・本当に念の為に聞きますが、苗木君の唇が奪われたと?」

苗木「う、うん・・・・・」

腐川?「・・・・・」

舞園「・・・・・」

ジェノ「誰だぁぁあああ!!まーくんの唇奪った不届きものかつ死亡志願者はぁぁあ!!!」

舞園「許しませんよおおお!苗木君の純潔を汚しただなんてぇええ!!」

桑田「(うわっ!舞園ちゃんが叫んでる!)」ビクッ

舞園「あぁ・・・厨房に包丁がありましたね、いいですね、次の事件はそれでいきましょうか」

ジェノ「アレ・・・なんだろ・・・これが涙?アタシにもこんな心があったんだ・・・・」ポロポロ

ジェノ「んなわけあるかゴラアアアアア!!」

ジェノ「ジェララララララララ!!!」

葉隠「(か、関わっちゃダメだべ・・・腐川っちが発狂してっけど関わっちゃダメだべ・・・・・)」

十神「(苗木の、純潔・・・!?)」

655: 超鈍速級の更新スレ主 ◆yUqvgZTORA 2013/10/24(木) 00:13:10.37 ID:gnyo7C3g0
霧切「廊下まで聞こえてきたわよ・・・何の騒ぎかしら?」

苗木「あ、霧切さ 舞園「霧切さん大変ですよ!」あー・・・・」

霧切「何が大変なの?石丸君と大和田君が暑いこと?」

舞園「そんな話はいらないです!あぁもう短く言いますと、昨晩苗木君の純潔が奪われたんですよ!」

霧切「えっ?あ、え!?」

霧切「(そんな・・・そんな・・・・・)」

霧切「(苗木君の後ろは、私が取ると決めてたのに・・・!)」

霧切「苗木君どこよ!どこの男に掘られたのよ!?それとも[ピーーー]つけた女かしら!?ドコのドイツよ!イタリアよ!出てきなさい!」

苗木「うわああ!霧切さんの口から卑 な単語なんて聞きたくなかったよ!」

658: 超鈍速級の更新スレ主 ◆yUqvgZTORA 2013/10/24(木) 00:19:12.56 ID:gnyo7C3g0
苗木「・・・あ、そういやジェノサイダー」

ジェノ「なにーまーくん?」

苗木「・・・キミと腐川さんとで記憶は共有されないんじゃないの?」

ジェノ「あ?知識は共有しててよ、まーくんに起こることなんて全部知識に近いっつの」

苗木「(なんて無駄で地味にスゴい能力なんだ)」

舞園「出てこいやオラああ!!」

霧切「アナタ、とか?」ガシッグググ・・・

葉隠「お、俺っちはノーマルだべ!」ギギギギ

679: 超鈍速級の更新スレ主 ◆yUqvgZTORA 2013/10/25(金) 22:13:36.72 ID:SkjuLl8M0
苗木「落ち着いてよ霧切さん!違うから、何か誤解してるはずだからー!」

舞園「何が誤解なんですか苗木君!寝込みにキスされたとか襲われた&純潔を汚されたですよ!」

霧切「キスまで!?犯人でてきなさぁい!!」ギリギリ

葉隠「やっ・・・め・・・べ、しまっ・・・・て・・・・・」

苗木「(迂闊だった。ど、どうすればこの醜態を落ち着かせられるんだ・・・!?)」

苗木「(そ、そうだ!風紀委員!彼はいないのか!?超高校級の風紀委員の石丸クンなら――――)」バッ






苗木「(そういえばどっか行ってたぁぁ!!)」

680: 超鈍速級の更新スレ主 ◆yUqvgZTORA 2013/10/25(金) 22:29:22.33 ID:SkjuLl8M0
苗木「(よし落ち着け、まず状況の整理)」

苗木「(ボクがキスをされたと言ったら暴れた)」

苗木「(・・・・・となると、ボクがキスをされたのが理由で暴れているのだろう)」

苗木「(――――つまり、答えは――――――)」

1.キスは日常茶飯事だと言う

2.接吻はごく平凡にすると言う

3.口づけは普遍的な行動だと言う

苗木「(同じじゃないか!どれも却下だよ!)」

苗木「(・・・あーでもこれ以外の方法は、何か新しい・・・)」

689: 超鈍速級の更新スレ主 ◆yUqvgZTORA 2013/10/26(土) 20:39:49.77 ID:xbGvvbjb0
苗木「(自惚れかも知れないけれど、ボクは男子の中で舞園さんたちに好意を抱かれている・・・のだろう)」

苗木「(それなら、つまり・・・)」

苗木「(――――これならどうだ!)」

苗木「でも誰かなー、ボクにした人ー、そういう人はボクは嫌いなんだよねー(棒)」

苗木好きトリオ「」ピクッ

苗木「それにボクは特別な意味なんて無いと思ってるしー、されたけどそれは軽いものだったしー、触れたレベルだから線引き微妙だしなー」

苗木「ともかく、してくる人なんて大嫌いだー」

トリオ「・・・・・」シーン

苗木「(ど、どうだ・・・!?)」

葉隠「・・!まっ・・・・!えぁっ・・・・・!!」

690: 超鈍速級の更新スレ主 ◆yUqvgZTORA 2013/10/26(土) 20:43:33.22 ID:xbGvvbjb0
舞園「(あ・・・危なかった!いつか私が抜け駆けで奪おうとしていたから、せ、セーフ!)」

霧切「(私にわざわざ空いた時間に話しかけてきて、顔も中身も素敵な苗木きゅん・・・あちこちの初めてが欲しかったけど、危なかったわね・・・勿論)」

ジェノ「(んー、いやでもアタシには意味あるし、嫌がるまーくんとか・・・あーでも嫌われんのはなぁ)」

苗木「・・・(よし、落ち着いてくれたな・・・勿論特別な意味はあると思ってるよ!だから妹のために初めてを取っておいたし、取らせているのに!)」

葉隠「はっ・・・!いしっ・・・・がっ・・・・な・・・・・」



※舞園さんはテンパってるので、お得意のエスパーは故障中

692: 超鈍速級の更新スレ主 ◆yUqvgZTORA 2013/10/26(土) 20:52:03.44 ID:xbGvvbjb0
苗木好きトリオ「・・・・・」

苗木「だ、だから相談したんだよ、もしかしてボクの嫌いというか、苦手な人種がキミたちじゃないよね?って」

舞園「と、当然ですよ!苗木君の嫌がることなんて過去にも未来にもしませんよ!」

ジェノ「・・・・・」エックシ

腐川「・・・えーと?あぁうん、しないわよ・・・」

霧切「そうね、それなら絶対しないわ」パッ

葉隠「ぐけぇっ!」バタン!

葉隠「ハアッ、スゥッ、ハアッ、スゥー・・・ハァーッ、く、空気がおいしいべ・・・・・」


693: 超鈍速級の更新スレ主 ◆yUqvgZTORA 2013/10/26(土) 21:02:38.83 ID:xbGvvbjb0
モノクマ「・・・・・」

苗木「ん・・・あれ?モノクマまたいつの間に?」

モノクマ「話を聞いてたんだよ、うぷぷ、絶望的な内容と苗木君の趣向でしたねぇ・・・」

モノクマ「・・・うぷぷ・・・・・」スッ

苗木「(あれ、気のせいか元気がない・・・?)」

舞園「それにしても本当に誰でしょうね、その・・・キス///したのは・・・///」

霧切「なんで今になって恥ずかしがるのよ、アナタ感情の制御がなってないわね」

腐川「(それ、絶対あんたも人の事言えない)」

十神「(・・・ま、一応・・・・・)」サラサラ

桑田「(苗木のヤツばっか羨ましー!・・・なんて思ってた時期が俺にもありました。アイツラ怖い、舞園ちゃんはメンヘラかわいい)」

葉隠「みゃ、脈拍が早いのから元に戻らないべ・・・」

695: 超鈍速級の更新スレ主 ◆yUqvgZTORA 2013/10/26(土) 21:27:48.33 ID:xbGvvbjb0
――――――――――――――――――――――ヨル、食堂

苗木「あ、朝日奈さんやっぱり速いなぁ・・・」

朝日奈「ううん!苗木だって、変わった泳ぎ方で結構速くて凄かったじゃん!ね、さくらちゃん!」

大神「うむ、アレは古式泳法が変型したものだったな。苗木、お主はどこであれを?」

苗木「小堀流を少し、後は自分なりに動きやすくね」

苗木「(いつでも泳げるように必死にやってたなぁ・・・お陰でクロールとかは人並みだけど、泳ぎ分けなきゃいけなかったし・・・・・)」

苗木「(・・・人並み、?)」

苗木「(超、高校級、平凡――――)」

――――――――――――――――――――――――――

?「苗木君、君はキミは希望ヶ峰学園に残ってくれるのかい?」

苗木「嫌ですよ・・・大体、ボクは妹のために生きてるようなものですし、それとも妹の安全も保障してくれるんですか・・・?」

?「勿論、君の妹の安全を保障する、肩書きは超高校級の幸運女子とでもなんでもいい。君の能力を発揮するためにも本当は入れるべきだったろうしね」

苗木「本当ですか!ありがとうございます・・・すみません、こんな我儘を聞いてくれて・・・ありがとうございます!」

苗木「希望ヶ峰学園、学園長!」

学園長?「・・・おっと、そろそろ時間だな」

――――――――――――――――――――――――――

苗木「(――――!)」

696: 超鈍速級の更新スレ主 ◆yUqvgZTORA 2013/10/26(土) 21:47:47.37 ID:xbGvvbjb0
苗木「(なんで、今思い出した?)」

苗木「(そして、これはなんだ?)」

苗木「(最後に、妹はどうした?)」

朝日奈「・・・んー?苗木ー?」

苗木「(恐らく、あの人が本当の希望ヶ峰学園の学園長。ジェノサイダーの話からすると、消えた二年の間での出来事)」

苗木「(記憶が消えている・・・皆)」

苗木「(消された・・・それも全部とかじゃなくて、中途半端に、不自然に)」

大神「・・・・・苗木」

苗木「(つまり、これは消されたよりも、一種の催眠術による退行の延長じゃないか?)」

苗木「(ボクもたまにゲームと偽って妹にかけたことがある。心に深い傷が無いか心配で・・・)」

苗木「(それが、仮に完璧にできたのなら―――)」

苗木「朝日奈さん、大神さん、ゴメン。ボク人と約束していたの忘れていたんだ」ガタッ

朝日奈「えっ?そうなの?」

大神「ならば談笑せず、早々に行くと良い。人との約束は違えてはいけぬぞ」

苗木「ゴメンね二人とも、それじゃっ!」タタタッ…

朝日奈「・・・うーん、苗木ってちょっと変わってるよね」

大神「どういう意味なのだ、朝日奈」

朝日奈「そのまんまだよー、普通の泳ぎは人並みなのに別の泳ぎが速かったり、普通じゃ絶対あんなの使わないよー」

大神「朝日奈よ、人は元来一つの物差しでは計れぬものだ。苗木にもそういう面があるだけなのだろう」

朝日奈「そっかー・・・そうだよね」

大神「(・・・そういえば)」

大神「(普通の学校に、垂直飛びの測定はあるのだろうか?)」

699: 超鈍速級の更新スレ主 ◆yUqvgZTORA 2013/10/26(土) 21:59:50.17 ID:xbGvvbjb0
――――――――――――――――――――――――廊下

苗木「・・・・・」コンコン

ガチャ

苗木「あ、ゴメンねいきなり・・・少しキミと話したいことがあってさ」

苗木「できれば、誰にも聞かれたくないし、いいかな?」
















苗木「江ノ島盾子さん」

江ノ島「お?いいぜー苗木なら、入って入って」

700: 超鈍速級の更新スレ主 ◆yUqvgZTORA 2013/10/26(土) 22:13:53.97 ID:xbGvvbjb0
――――――――――――――――――――――江ノ島自室

江ノ島「んで?話ってなんだよ苗木ー?」ニヤニヤ

苗木「うーん、えっとねー」スタスタ、ポスッ

江ノ島「(・・・?なんで監視カメラに背を?)」

苗木「座って話そうよ」コッチコッチ、

江ノ島「え?ああうん」ポスッ

苗木「それでさ・・・」ペラッ

江ノ島「(紙?えーっと)」

【モノクマにも知られたくない話なんだ、
自然に誘うから浴場までついてきて欲しい】

苗木「大和田クンと石丸クンがボクに異様に絡んできてって、こんなのを渡してきて・・・って、あ!そういや脱衣所に忘れてたんだった!」スクッ

江ノ島「え?どういうこと?」

苗木「(直ぐに理解してよ!)江ノ島さん・・・ゴメン、取ってきていいかな?説明しにくいもので・・・」

江ノ島「・・・・!なら一緒に行ってやんよ」

苗木「え、そんなわざわざ・・・いいの?」

江ノ島「苗木の話聞きたいし、大した距離と手間じゃないから、もちおっけー!」

苗木「そっか、ありがとう」

江ノ島「・・・どういたしまして♪」

703: 超鈍速級の更新スレ主 ◆yUqvgZTORA 2013/10/27(日) 00:57:26.24 ID:wHPEnEZs0
――――――――――――――――――――――――脱衣所

江ノ島「で、話って何さ。苗木」

苗木「・・・皆もできれば警戒したいんだ。もっと奥、サウナでいいかな」

江ノ島「え?暑くね?」

苗木「設定で普通の温度にできるから・・・」

江ノ島「えー、ま、分かったよ」

苗木「・・・・・」

――――――――――――――――――――――――サウナ

江ノ島「マジで暑くねーな・・・涼しいくらいだし」

江ノ島「(・・・なんだろう、苗木君がわざわざこんな、うーん・・・変なこと私したかなぁ?)」

苗木「うん、ここなら滅多に人はこないし、落ち着いて話もできるね」

苗木「(・・・さて、まずは『思い出』を聞こうか)」

716: 超鈍速級の更新スレ主 ◆yUqvgZTORA 2013/10/27(日) 22:46:19.00 ID:wHPEnEZs0
苗木「ねえ江ノ島さん、実はボク、その・・・色々溜まってるんだよ」

江ノ島「た、溜まってる・・・?」

苗木「うん、その鬱憤ってほどじゃないけど、言いたいこととか、まぁ、色々・・・・・」

江ノ島「あ、そういう・・・で?私に吐きしたいの?」

苗木「えーと、うん。少し違くて、話は聞かなくていいから、適当に言いたいだけで、ボクにとっては人に話してると思えればいいから」

江ノ島「あー、要は一方的に話したい?」

苗木「そう捉えてくれればいいよ。それで、お願いしたいんだ」

江ノ島「・・・」

苗木「ダメ・・・かな?」

江ノ島「(苗木君も、そういうことで悩むんだ・・・いいよね、盾子ちゃん。同級生に少し希望を見せても、結果絶望のためだからいいよね?)」

江ノ島「(苗木君は優しいから、本当は言いたいことだっていっぱいあるはずだもんね。それを聞き流すレベルでいいなんて言われて断れないよ)」

苗木「(何を考えているかは分からない。だけど、乗り気じゃないで承諾が一番好ましい・・・!)」

江ノ島「いいよいいよ、形だけでも話聞いたげる」

苗木「!あ、ありがとう江ノ島さん」

江ノ島「(でも・・・何を話すんだろ、比較的楽しそうな話題がいいけどなぁ、寝なくて済むし)」

苗木「(さて・・・江ノ島さんの興味無さそうな話題ばかり話すぞ)」

718: 超鈍速級の更新スレ主 ◆yUqvgZTORA 2013/10/27(日) 23:00:25.74 ID:wHPEnEZs0
――――――――――――――――――――――一時間後

苗木「―――でこの時の形状は硬そうでしょ、水晶もダイアモンドも似た形をしていて―――」ペラペラ

江ノ島「・・・うん、うん・・・・・」ウツラウツラ

苗木「(・・・集中力が削がれていってるな)」

苗木「――"7"の階乗で成り立っていて――」

江ノ島「―――ッハ、う、うんうん・・・」ウツラウツラ

苗木「("7"を目覚めのキーワードにした。既に似たような起こし方を八回ほどやってるから定着し始めているだろう)」

苗木「――そしてこの時の他面連結は――」ボソボソ

江ノ島「うん・・・うん・・・・」コックリ、ウツラウツラ…

苗木「(にしてもなんて単純なんだ。こんなにうまくいくなんて思ってもみなかったぞ)」

苗木「さて、江ノ島さん続けてボクの言葉を言ってくれるかな・・・」ボソボソ

江ノ島「う、ん・・・」コックリ、コックリ

苗木「江ノ島盾子は16歳、苗木誠と出逢って・・・」ボソボソ

江ノ島「えのしまじゅんこはーじゅーろくさい・・・なえぎまこととであってぇ・・・」ボソボソ

721: 超鈍速級の更新スレ主 ◆yUqvgZTORA 2013/10/27(日) 23:35:38.45 ID:wHPEnEZs0
――――――――――――――――――――――――――――

苗木「(復唱、記憶の混濁、完璧じゃないボクの催眠術)」

苗木「(江ノ島さんは結局、"盾子ちゃん"と"ボクたちの存在"しか話せなかった)」

苗木「(黒幕の関係者だし、最初がうまくいったから色々聞き出せるかと踏んでいたけど)」

苗木「(なぜか、最後には"盾子ちゃんの為"と言ってなにも話さなくなる)」

苗木「(意外と強固だったな・・・甘く見てた)」

苗木「(あとは、黒幕の正体は江ノ島盾子で、この江ノ島さんはその姉。ここまでは分かった)」

苗木「(・・・大した収穫じゃないな)」

苗木「うん・・・いいよ、江ノ島さん、"7"!」

江ノ島「っ!あ、うん・・・苗木君?」

苗木「(あと咄嗟の口調から、性格も違うけど、本当に大した収穫じゃないな)」

727: 超鈍速級の更新スレ主 ◆yUqvgZTORA 2013/10/31(木) 21:52:28.29 ID:JDDkpNsS0
苗木「(・・・そもそもボクの催眠術は、妹から普段の様子を軽く見るために身につけたものだし、アテにはならないか)」

苗木「ありがとう江ノ島さん、ボクも大分楽になったよ」

江ノ島「んー?ま、オッケーオッケーよ」

江ノ島「(・・・うーん、寝てて話聞いてなかったけどこれでよかったのかな)」

江ノ島「(でも、懐かしい夢を見てたなぁ・・・)」

苗木「さて、行こうか」

ガチャ

霧切「苗木君の可愛いとこ其の91、『首と顔の間を優しく撫でると●ぎ君になる』!」

セレス「苗木君の可愛いとこ其の92、『家族思い』」

舞園「セレスさんそれは27で出てます。其の93、『部屋がお花の香りがする』」

腐川「め、女々しいのね苗木君・・・」

霧切「そんなの把握済みよ。全く苗木君も、苗木スメルを味わいたいというのに、生意気よ」

舞園「それについては同意します!」

苗木「」

729: 超鈍速級の更新スレ主 ◆yUqvgZTORA 2013/10/31(木) 22:02:16.65 ID:JDDkpNsS0
腐川「そ、それじゃ、其の94・・・『あたしでも押し倒せる』」

安広「おい根暗クソメガネなに人のナイトに手ェ出してやがる」

霧切「死にたいようね・・・って、苗木君!」ザバァッ

舞園「えっ!?苗木きゅんですか!」ザバァッ

セレス「あ、サウナにいますわ!」ザバァッ

腐川「え?きゃ、きゃあっ!?」

苗木「うわっ、ごめん!その、わざとじゃないんだ!」

霧切「嬉しいわ苗木君、私のこの身体が目的でサウナにコソコソ忍んでたのね。でも安心して頂戴、私はあなたが言えば口の中から下の口の中まで全てをさらけ出すわ」ヒタヒタ…

舞園「覗きはいけないんですよ?変に興奮して溜まってる物も苦しくなるんじゃないんですか
?ホラ、私にブチ撒けるか注いでくださいよ!」ヒタヒタ…

セレス「大神さんに報告されるか、私の言う事を聞くか、どちらが利己的かお分かりですね?」ヒタヒタ…

腐川「ちょっと、苗木!こっち見ないでよっ!」

苗木「ちょ、ちょっと近づいてこないで!せめて隠して!ボク見てないから隠して!それか腐川さんみたいに湯船に浸かってよ!」

霧切「その必要はないわ」ファサァッ

苗木「裸でそんなこと言っても決まらないよ!」

730: 超鈍速級の更新スレ主 ◆yUqvgZTORA 2013/10/31(木) 22:11:24.34 ID:JDDkpNsS0
セレス「そ、れ、よ、り、も、なんで江ノ島さんとサウナから?」<●><●>ジッ

舞園「まさか、寝たんですか?」

江ノ島「んー、まぁ寝たよ?」

安広「んだとこの腐れアバ  ビ  ゲイル!!Bランクの苗木君にナニしてやがる!!」

江ノ島「え?でも寝たというより寝かされた・・・」

霧切「え?寝か・・・え?」ギロッ

苗木「ぼ、ボクはもう出るよ!その、ごめん!違うから!絶対違うからー!!」ダッダッダッ…

ガララッピシャン!

霧切「・・・フフ、分かってるわよ、苗木君だし」

舞園「恥ずかしがっちゃってー、そういう路線で苛めたくなるといいますか、フフフ・・・♪」

セレス「怒鳴ってすみませんでした江ノ島さん、理性で分かってはいたのですが演技の為・・・」

江ノ島「ん?え、あぁ?」

腐川「(絶対アレが素ね・・・あといつの間にかBランクに昇格してるのね苗木君)」

732: 超鈍速級の更新スレ主 ◆yUqvgZTORA 2013/10/31(木) 22:19:12.22 ID:JDDkpNsS0
――――――――――――――――――――――――図書室

苗木「・・・あれ、十神クンじゃないか」

十神「・・・・・」ペラッ

苗木「えーと、何を読んでいるの?」

十神「・・・・・」スッ

苗木「あ、『ドアE』?懐かしいなぁソレ」

十神「・・・・・」

苗木「アハハ、確かにボクらの置かれている状況って、ソレの中と少し似ているかもね、刃物のようなドアはないけど」

十神「・・・・・」スッ、ペラッ…

733: 超鈍速級の更新スレ主 ◆yUqvgZTORA 2013/10/31(木) 22:27:19.68 ID:JDDkpNsS0
十神「(念のために言うが、名前はわざと変えているからな)」

苗木「十神クン、心理学についての本がどこにあるか分からないかな、ボク読みたくてさ・・・」

十神「・・・・・」ピッ

苗木「あ、あの辺だね?ありがとう!」

十神「・・・・・」ペラッ

十神「(フッ、苗木となら言葉も要らんな・・・)」

苗木「あ、本当に行った場所にあった」

十神「(それにしてもこの本・・・小学生向けか?分かり易いように文章を簡単にしているのだろうか)」

十神「(どっちにしろ、ヒントにすらならんか)」パタン

734: 超鈍速級の更新スレ主 ◆yUqvgZTORA 2013/10/31(木) 23:03:08.99 ID:JDDkpNsS0
―――――――――――――――――――――苗木自室

苗木「・・・・・」ペラッ パタン

苗木「図書室とはいいね、娯楽が1つ増えて毎日の楽しみが増えた感じだよ」

苗木「(この本はダメだったな、あくまで理性の上に成り立つものだったし、江ノ島さんは口を割らないだろう)」

苗木「この松田って人の論文は字も文章も汚ないから読む気にならないし、この本も大掛かりな準備が必要・・・吊り橋効果も実用的じゃないだろうし」

苗木「それに人に惚れさせるだなんて、至難の業じゃないか」

苗木「・・・・今日は寝ようっと」

苗木「(大体、黒幕の正体を知って何になるんだ?)」

苗木「(ここから出られないのは事実だし、足掻いたところで何も・・・・・)」

苗木「(いやでも、世界がどうなったのかも知りたいし、皆とあったはずの思い出とかも思い出したい)」

苗木「(ジェノサイダーは調子が合わないし・・・)」

苗木「(他の人に催眠をかけるのも・・・・あ)」

苗木「(そうか!自己催眠すればいいのか!これならボクの防衛本能が働かない限り記憶が引き出せるじゃないか!)」

苗木「じゃ、早速・・・」

739: 超鈍速級の更新スレ主 ◆yUqvgZTORA 2013/11/03(日) 20:25:14.33 ID:n5PyrS640
――――――――――――――――――大和田自室
大和田「・・・あのなぁ、おメーら」

霧切「・・・・・」

舞園「・・・・・」

十神「・・・・・」

腐川「・・・・・」

セレス「・・・・・」ズズッ

大和田「ミルクティー飲んでんじゃねぇよ」

セレス「ロイヤルミルクティーですわ」ズズッ

大和田「知らねェよ!何だよおメーら!」

大和田「人の部屋に問答無用で入って」

大和田「『さあ大和田君、苗木君語り隊よ!』(裏声)とか言ってその後からダンマリじゃねーか!」

霧切「不快ね、その似てないモノマネ」

大和田「うるせェ!俺はおメーらから眠るの邪魔されて不快な気分味わってんだよ!」

大和田「せめて何か話してろよ!何で集まってんだよ!しかも俺の部屋に!」

十神「(・・・今日はやらない予定だったのか)」

大和田「アレか?昨日の集会か?アレのマネか?」

大和田「・・・・・ハァ」

740: 超鈍速級の更新スレ主 ◆yUqvgZTORA 2013/11/03(日) 20:34:39.20 ID:n5PyrS640
舞園「あの、大和田君の言う通り何か話しましょうよ。折角皆集まっているのに勿体無いといいますか・・・・・」

腐川「・・・なら、今日で苗木君について新たに分かったことあるのかしら・・・?」

セレス「江ノ島さんに少し執着してるようで」

霧切「彼は誰にでも優しいから、順番的に江ノ島さんが来ただけじゃないのかしら」

大和田「いやおいマジに話始めんなよ、俺はその辺の話とかキョーミねーから余所でやれよ」

十神「・・・・・」

腐川「こ、心が狭いのね不良ってやつは・・・苗木君を見習ったらどうかしら?」

大和田「いやまぁ・・・否定はできねーからしねーけど、悪いのは多分おメーらだかんな?」

舞園「うーん・・・確かに語ることもありませんし、今日はもうお開きにしますか」

腐川「あ、『そこのコーンは苗木君より根性が無い』ってのは分かったわよ」

大和田「サスガに言い過ぎだぞ腐川ァ!女でもいい加減にしねーとコロがすぞ!」

腐川「じ、事実を述べたまでよ!」

十神「(・・・ダレてきたな)」

741: 超鈍速級の更新スレ主 ◆yUqvgZTORA 2013/11/03(日) 20:46:14.22 ID:n5PyrS640
十神「(・・・苗木誠、全国の平均の中から抽選で選ばれた『超高校級の幸運』・・・と言っていたな)」

十神「(だがここ数日の結果、とても平均の程度には留まらない様々な能力の片鱗見せている)」

十神「(それこそ、『超高校級』に匹敵するような、力の爆発力)」サラサラ

十神「(・・・そういや、腐川の裏人格のジェノサイダーは、言うなれば『超高校級の殺人鬼』)」サラサラ

十神「(つまり、解離性の人格ではあるが、一人で『超高校級の才能』を二つ持っていると言っても過言ではないはずだ)」サラサラ

十神「(この十神白夜が『超高校級の御曹司』であり『超高校級の完璧』に近いように)」

十神「(やつには知られざる、もしくは隠している能力が存在する確率が・・・・・)」サラサラ…

大和田「つーかおメーら戻れよ!夜時間突入しかけてんじゃねーか!セレスもルールはどうした!」

セレス「ルールは破るためにありますの、それがギャンブラーとしての基礎かつ極意ですわ」

霧切「いい言葉ね」

舞園「セレスさん、」グッ b

大和田「んなわけあっかよ!」

十神「(・・・ま、ここにいてはわからん、部屋に戻ろう)」ガタッ

腐川「あ、白夜様お待ちを・・・」

744: 超鈍速級の更新スレ主 ◆yUqvgZTORA 2013/11/03(日) 21:03:30.51 ID:n5PyrS640
――――――――――――――――――――五年前

―――え、苗木の奴が転校?

―――おい今五月だろ、早くね?

―――家の事情とかでしょ、フツー

―――え?はぁ!?暴力沙汰!?

―――何したんだアイツ・・・そんなヤツじゃ・・・

―――暴走族?あ、巻き込まれちゃった系?

―――え、騒動の主犯は苗木・・・!?

―――どういうことだよ・・・実はヤンキーとか?

―――まさかー、あーでも

―――でも?なに?

―――アイツ男子で唯一先輩に絡まれねーんだよな

―――ウチにはいんのにな、ヤンキーみてーな先輩


745: 超鈍速級の更新スレ主 ◆yUqvgZTORA 2013/11/03(日) 21:12:58.57 ID:n5PyrS640
――――――――――――――――――――一年前

―――苗木誠?あー、アイツかぁ

―――彼と話す人など腐川さんと霧切さんと、
戦刃さんくらいなのでは?

―――腐川は腐川でも、『アレ』だけどな

―――後は同級生として石丸君?

―――ったくよ、アイツにはほとほと困るぜ

―――普段は優しいのですがな・・・

―――怒らせると怖いといいますか、危険ですね

―――だからウマが合ってんじゃねーの?
ジェノサイダーと探偵と軍人に

―――孤高は孤高でグループをってか

―――何にせよ扱いには気をつけろ、か。
あの十神すら自重して一歩引いて・・・

―――やあ皆おはよう!

―――わぁ苗木!?いつ来たんだ!?

―――今だけど・・・どうかしたの?

―――い、いや何でもねーよ!はよ、苗木!

―――オッス苗木ー!おはよー!

746: 超鈍速級の更新スレ主 ◆yUqvgZTORA 2013/11/03(日) 21:21:04.86 ID:n5PyrS640
――――――――――――――現在、アサ、苗木自室

苗木「・・・・・」

苗木「(夢・・・でも、限りなく現実に近かった夢)」

苗木「(記憶の整理、うん、少しずつ記憶は戻ってきている)」

苗木「(いくさば・・・揺さぶりには使える、けど)」

苗木「(脱出には・・・)」

苗木「(脱出には使えない気が・・・)」

苗木「(・・・脱出?)」

苗木「(どうやって?人殺し以外で?)」

苗木「(・・・元のボクは、皆とはあまり打ち解けてなかったみたいだ)」

苗木「(まぁ、必要じゃなかったから・・・だよね)」

苗木「(・・・フフ、必要、か)」

苗木「・・・・・」

苗木「・・・・・」

苗木「(どうしろってんだよ・・・?)」

苗木「(どうしろってんだよ・・・)」

747: 超鈍速級の更新スレ主 ◆yUqvgZTORA 2013/11/03(日) 21:28:04.27 ID:n5PyrS640
苗木「(もう、いやだ・・・)」

苗木「(色々溜まってきた・・・)」

苗木「(いや、減ったのかな・・・)」

苗木「(帰りたい・・・)」

苗木「(あの、平穏な日常へ・・・)」

苗木「(帰ってきたら家には母さんと妹がいて)」

苗木「(しばらくしたら父さんが帰ってきて)」

苗木「(それまでボクは妹の勉強を見てたり)」

苗木「(家族でご飯を食べて)」

苗木「(妹の髪を洗って)」

苗木「(リビングで学校の話とかして)」

苗木「(妹の見てる夜のドラマを一緒に見て)」

748: 超鈍速級の更新スレ主 ◆yUqvgZTORA 2013/11/03(日) 21:35:33.83 ID:n5PyrS640
苗木「(妹が悩んでいる肩こりをほぐしたり)」

苗木「(妹と部屋で雑談したり)」

苗木「(妹が撫でてくるから甘えてみたり)」

苗木「(でも照れてるから甘えさせてみたり)」

苗木「(妹のほのかな香りに包まれたり)」

苗木「(妹とゴロゴロしたり)」

苗木「(妹でゴロゴロしたり)」

苗木「(妹にゴロゴロしたり)」

苗木「(妹と寝たり)」

苗木「(妹で寝たり)」

苗木「(妹に寝たり)」

苗木「(そして・・・そして・・・!)」

苗木「/////」

749: 超鈍速級の更新スレ主 ◆yUqvgZTORA 2013/11/03(日) 21:39:46.12 ID:n5PyrS640
苗木「(い、いや!最後のはナシ!ナシ!)」

苗木「(でも、でも・・・!)」

苗木「うわああああ!!」ゴロンゴロン

苗木「うわああああ!!」ゴロン、ドタン!

苗木「いって!」

苗木「・・・」ヒリヒリ

苗木「ハァ・・・朝食にしよう」

苗木「(ハァ・・・もう、なんかなぁ・・)」

751: 超鈍速級の更新スレ主 ◆yUqvgZTORA 2013/11/03(日) 21:55:35.92 ID:n5PyrS640
――――――――――――――――――――――――食堂

苗木「おはよう、みんな」

石丸「おはよう苗木君!」

苗木「・・・舞園さんいる?」

舞園「!」ガタッ

舞園「はいここです!苗木君おはようございます!なんですか、何の用ですか!」

苗木「隣、いい?」

舞園「もちろんで 腐川「あたしもいい?」あ?」

苗木「あ、腐川さんおはよ・・・なにソレ」

腐川「なにって・・・あんたの朝食だけど?」

苗木「・・・朝から煮物と揚げ物?」

腐川「牛のポルコルトと如意蝦捲よ・・・」

苗木「うん、まぁありがとう」

腐川「別に・・・あんたと白夜様の為だし」

舞園「(なんですかこの露骨なアピール)」イライラ

腐川「(あんたと差をつけるのよアイドル)」

苗木「じゃあ、十神クンも入れて四人で食べようか。丁度話したいこともあったし・・・十神くーん!」

二人「?」

十神「(・・・呼ばれたよな、俺!)」ガタッ

753: 超鈍速級の更新スレ主 ◆yUqvgZTORA 2013/11/03(日) 22:17:17.97 ID:n5PyrS640
――――――――――――――――――――――――
十神「(・・・普通に美味いなこの二つ)」

苗木「凄いね腐川さん、料理できるって」

腐川「え、そう?まぁ、小説に出てくるから興味が湧いたりして・・・それで色々・・・///」

舞園「わ、私もできますよ!このポルポルポってやつなら簡単そうですし!」

腐川「ポルコルトよ・・・あと、ペッパールカーカ」スッ

苗木「・・・クッキー?」

腐川「き、昨日で焼いてて・・・それで、で、デザートなんて思ってくれたら・・・」

十神「(・・・ペッパールカーカとはな、誰宛のメッセージなんだ、それとも自己暗示か?)」



※牛のポルコルト・・・ハンガリー料理で、
牛とタマネギの香りが味わえる脂っこい料理

※如意蝦捲・・・エビや魚のすり身の揚げ物
美味しいかどうかは料理した人の腕次第

※ペッパールカーカ・・・生姜入りクッキー。
スウェーデン独特のお菓子で、これを食すと
『親切な人になれる』という言い伝えがある

以上どうでもいい料理情報でした!

763: 超鈍速級の更新スレ主 ◆yUqvgZTORA 2013/11/04(月) 11:25:40.11 ID:q8GdcqOP0
苗木「・・・・・」

舞園「苗木君!私だってアイドルですから料理の一つや二つくらいできますって!」

腐川「料理は量より質よ、作ればいいってもんじゃないわ」フフン

舞園「なにおー!その内見返してやりますよ!」

腐川「(ま、あたしもこれ以外は大して作れないんだけどね・・・)」

舞園「・・・!フッフッフッ・・・そうなんですか作れないんですか、追いつくのは簡単そうですねぇ・・・」

腐川「へっ、あっ?いやその――――」

十神「・・・・・」サクサク

十神「(・・・美味い)」

苗木「・・・・・」

苗木「ねえ十神クン」

十神「・・・・・」サクサク

苗木「なんか腐川さんたちはガールズトークしてるから、ボクたちもボクたちで話とかしようよ」

十神「・・・・・」

十神「(苗木は俺に筆談で会話しろと?)」

苗木「多分今頭に浮かんだ通りだよ」

764: 超鈍速級の更新スレ主 ◆yUqvgZTORA 2013/11/04(月) 11:39:26.39 ID:q8GdcqOP0
十神「・・・・・」コクリ

苗木「うんありがと」

苗木「十神クンって、年の近い兄弟とかいるの」

十神「・・・・・(本当に世間話か)」フルフル

苗木「へぇ、ボクにはいてね、妹なんだけど」

十神「(・・・そういや江ノ島とかいう女とそのような話をしていたな、苗木の妹か・・・)」

苗木「可愛くってさぁ、ボクと年はそんな離れてないんだけど思春期らしからぬ素直さで・・・」

十神「(・・・義兄さん、は無いな。却下だ)」

苗木「いつも髪梳かしたりプレゼントしたり・・・」

十神「(そもそも苗木のやつをどうにか十神家に取り入れることに妹は・・・関係無いよな?)」

苗木「体洗ったり一緒に寝たりしてたんだけどさ」

十神「!?」

舞園「えっ!?」

腐川「」

十神「(おい・・・どういうことだ、説明しろ苗木)」

舞園「(ままままだ慌てるような時間じゃない)」

腐川「(・・・このアイドル、人と話してる時に苗木君の話題に食いつくとか・・・)」

765: 超鈍速級の更新スレ主 ◆yUqvgZTORA 2013/11/04(月) 11:49:57.03 ID:q8GdcqOP0
舞園「な、苗木くぅん!その話は本当ですかぁ!」グイッ

苗木「か、顔近いよ舞園さん!というか腐川さんと話してたんじゃないの!?」

舞園「私の人生の優先順位では苗木君の方が格段に上ですよ!」

腐川「・・・・・」

十神「・・・・・(結局俺は・・・)」サクサク

苗木「うん舞園さん、それは人としてどうなのかな」

舞園「今は私の価値より苗木君の過去ですよ!で、妹さんとナニをしてたんですか!?」

苗木「か、体洗ったり?」

舞園「何してんですかぁ!」バン!

苗木「お、落ち着いてよ舞園さん!」

舞園「落ち着けるわけないじゃないですかぁ!」バンバン!

舞園「むしろ腐川さんみたいに落ち着いてる方が異常ですよ!腐川さんは何も思わないんですか!」

腐川「べ、別に・・・家庭の事情に首突っ込むのは」

腐川「(というか洗髪の時点であたし気が付いてんのよね、苗木君は女子に抵抗無さすぎって)」

腐川「(舞園はしっかりとは気づいてないみたいだけど)」

舞園「なんですか!妹の何がいいんですか!ナニですか!ナニがいいんですか!」

苗木「!!」ガタッ

苗木「舞園さん・・・」

苗木「それは違うよ!!」

767: 超鈍速級の更新スレ主 ◆yUqvgZTORA 2013/11/04(月) 12:10:47.56 ID:q8GdcqOP0
苗木「何がいいとかじゃなくて、妹がいいんだ!」

舞園「・・・え?」

腐川「え?」

苗木「キミたち分かるかい?妹はいる?この際弟でもなんでもいいけど年下の家族はいる?いないんだったら教えてあげるよ!妹ってのはまず大前提として世界で二人といないそんざいなんだ勿論妹が二人いるって人もいるだろうけれどそれは別々扱いだよね?いや差別って意味じゃなくて区別だけとれどどっちにしろかけがえのない存在でしょ?つまりボクにとって妹ってのは世界で大事なのは、と聞かれたら真っ先に答えうる対象なんだよ!普段から幼い頃から最もといっていいほどよく一緒に過ごした異性でもあるしそれ以前に一人の男と女だからそれらしい恋愛的感情とか芽生えても普通なんだよ!というかボクは芽生えているしねそれで何がそんなに妹がいいなんて言うとズバリ他人に見せない面も普段から見られるってのが大きいんだよ!髪が荒れるのをすっごい気にしていたり、落ち込んだ時とかギュッと抱きしめて元気にしてあげたり甘えてきたりさ、ホラ思春期って可愛い時期だけど同時に自立心が芽生え始めて親とかから離れるものじゃないかでも仲のいい兄妹は自立というプロセスに影響しないんだよ、なんていうの?お兄ちゃんなら頼りになるとか、そういう様子を普段から見せていれば頼りにもされるし、頼ってきてくれたし、まあでもそんなのがなくたって可愛いのが妹なんだけどね、結構昔から大変だったなぁ舞園さんには話したよね?大切な人が云々、あれ妹なんだ。ある日ボクは決意したんだ。妹を守れる男になるって、どんな時でも守れる男になるってだけどこの学園に閉じ込められて何日?ボクは不安に包まれてさ、妹は何してるのかな?とか妹は美味しいもの食べれてるのかなとか、なのに脱出の手がかりなんか見つかりそうもない今ボクにとってはやっぱり絶望なんだ、疲れちゃってね、いっそこのまま脱出できないんならこの人生を捨ててもいい覚悟をしているんだ。当然そんなことはしないけど覚悟はしているんだ。それだけボクにとって妹は唯一無二の存在なんだだから今すぐこの手や肌五感全てで妹を堪能して堪能させられたいんだ!あ、でも肉体的な繋がりは最悪いらないんだ!そこだけは勘違いしないでよ、ボクとしては愛でるものなんだから、その過程に色んなことをしてるってだけで、妹の嫌がることなんて絶対しないしプラトニックな関係ってのが程よくいいんだ。だってしてしまった後の後悔はどうしようもないからねともかく妹のなにがいいって、愚問でしかないね!」

舞園「」

腐川「」

十神「・・・・・」サクサク

769: 超鈍速級の更新スレ主 ◆yUqvgZTORA 2013/11/04(月) 12:52:23.45 ID:q8GdcqOP0
舞園「わ、私の恐れていたことが・・・まさかまさか」

腐川「(愛した男はシスコンだった・・・)」

十神「(愛とやらは重いのだな、俺の知りえぬ世界だから、腐川も当然といえば当然だったのか)」

苗木「ふぅ・・・あ、朝日奈さん、その麦茶貰える?ちょっと一気に話しちゃったから喉乾いてさ」

朝日奈「」

苗木「あ、朝日奈さん?」

朝日奈「な・・・な・・・」

苗木「え?」

朝日奈「苗木のバカー!」タッタッタ…

苗木「え、あ?朝日奈さん!」

苗木「・・・どうしたのかな、ねえ霧切さ・・・」

霧切「――――――」

苗木「意識が・・・ない・・・!?」

江ノ島「(な、苗木君・・・そりゃそうだよ・・・)」

山田「(【速報】苗木ニキ、シスコン発覚)」

桑田「(・・・スゲーんだな、愛って)」

セレス「・・・・・」

771: 超鈍速級の更新スレ主 ◆yUqvgZTORA 2013/11/04(月) 13:12:39.98 ID:q8GdcqOP0
セレス「(苗木君は妹好き→私は好きではない→人生のナイトにはなってくれない→野望不成就)」

セレス「(い、いけませんわ・・・これは何たる予定外・・・!別に私としては苗木君の趣向がどうであろうと受け止められましたがこれはどうすれば!?)」

モノクマ「うっぷっぷ!いやあ大暴露ですね苗木君!」

苗木「あ、モノクマ」

モノクマ「シスコンですかぁ、そうですかそうですか・・・」

モノクマ「うぷぷぷぷぷ!」ヒョコッ

苗木「・・・どっかいっちゃった」

舞園「(終わった・・・私舞園さやかは一生を純潔で過ごします)」

腐川「(苗木君と、白夜様との三人で夢の3[ピーーー]性活が・・・!)」

霧切「(・・・いえまだよ、何か、なにか逆転の発想、道を切り拓く方法が有るはずよ・・・!)」

セレス「(けれど、苗木君は紛れもない覚悟をしている!その急所を突けるような、打開策を・・・)」

江ノ島「(えっと・・・妹好きってことは?)」

781: 超鈍速級の更新スレ主 ◆yUqvgZTORA 2013/11/04(月) 23:18:30.05 ID:q8GdcqOP0
江ノ島「ねぇ・・・じゃなくて、なーなー苗木」

苗木「ん?どうしたの江ノ島さん」

江ノ島「妹が好きなの?」

苗木「え、まぁうんそうなのかな・・・?」

江ノ島「・・・・・」

江ノ島「(よかったね盾子ちゃん、条件クリアだよ)」

桑田「しっかし肉親ってのは苗木・・・」

苗木「あ・・・やっぱり変かな」

桑田「(さっきの話よく聞いたら好きっつーよりも保護欲に狩られてる感じだったけどな)」

桑田「まぁ・・・世間一般からすりゃ変じゃね?」

山田「そうですぞ!キャワイイおにゃのことイチャイチャするだけで重罪なのに苗木誠殿は!」

十神「(・・・)」

苗木「仕方無いじゃないか、妹って可愛いんだから」

ガタッバタッバタン!!

桑田「うわっ!?なんだこの音!」

江ノ島「(モノクマの移動パイプからだ・・・盾子ちゃんが慌てているのかな?)」

苗木「(・・・まさか、な)」

苗木「(でも、試す価値はあるよな?)」

十神「・・・・・(黒幕がここまでマヌケとは)」

大和田「兄弟、なんで黙り込んでんだよ・・・」ボソッ

石丸「・・・人の恋路を邪魔する輩は馬に蹴られてしまうからだよ、兄弟」ボソッ

不二咲「えっと、あー・・・苗木君!」

苗木「ん?どうしたの不二咲さん」

782: 超鈍速級の更新スレ主 ◆yUqvgZTORA 2013/11/04(月) 23:30:40.07 ID:q8GdcqOP0
不二咲「・・・・・」トテテテテ…

苗木「(・・・?ボクの目の前に・・・)」

不二咲「え、えっとぉ・・・」

不二咲「お兄ちゃん!」

苗木好きクインテット「!!」

苗木「え・・・不二咲さん?」

不二咲「・・・///」

山田「うおっふ、なんて羨ま」

桑田「確かに、そそるもんはあっけどよ・・・」

不二咲「えっとぉ、そのぉ・・・駄目だったかなぁ?」ウルウル

苗木「(ハッ!)」

苗木「(いけない、このままじゃ不二咲さんが泣きそうだ!褒めたら機嫌よくなるかな?)」

苗木「え、いやうん。良かったよ!うんすごい良かった!妹らしさとかね、うん良かったよ!」

不二咲「!」

不二咲「そ、そう・・・えへへぇ・・・/////」



















大和田「」

石丸「・・・兄弟?どうしたのだ兄弟?」

783: 超鈍速級の更新スレ主 ◆yUqvgZTORA 2013/11/04(月) 23:44:33.79 ID:q8GdcqOP0
苗木「(いや勿論ときめきなんかしないけど、そらもうこう言わんといけない雰囲気でした)」

不二咲「えへへ・・・お兄ちゃん♪」

苗木「(そして気に入られるお兄ちゃん呼び)」ナデナデ

不二咲「ふぁ・・・///」

苗木「(・・・うーん、ボクの妹とは違うかなぁ)」

舞園「(ふ、不二咲さん!なんて羨ましいことをっ!)」

安広「(なんだあの 豚・・・!Eランク、あいつはEランクだ。にしても苗木君への打開策は・・・)」

霧切「(・・・無理!新たな一歩、『妹●●●』なんて私には到達できない道よ!)」

腐川「(・・・ナデナデかぁ)」

江ノ島「(苗木君の妹はいつもあんなのを・・・)」

山田「同級生が女たらしな件について」

桑田「まぁお前みてーなブーデー選ぶよか苗木選ぶわな、二択なら確実に」

十神「(その意見に賛成だ)」



※舞園さんはテンパっているので正常な判断がつかなくお得意のエスパーは故障中

784: 超鈍速級の更新スレ主 ◆yUqvgZTORA 2013/11/05(火) 00:02:15.92 ID:H8zBtsaP0
苗木「・・・ありがとう不二咲さん」

不二咲「えへへ///」

苗木「でもやっぱりなんか違うかなぁ・・・」

不二咲「だ、だよねぇ・・・僕苗木君の妹じゃないしねぇ・・・」

苗木「まぁ確かにそうなんだけど・・・ん?」

苗木「不二咲、さん?今なんて・・・」

不二咲「え?僕は苗木君の妹じゃ・・・」

苗木「・・・・・えーと?」

不二咲「やっぱり弟が限界かなぁ、性別的に」

山田「男の娘ぉ!?」

桑田「やべぇ、苗木のカミングアウトの後だから普通に受け入れられる」

苗木「あ、やっぱりそうでしたか・・・」

苗木「うん。なら妹はやっぱり本物のがいいかな」

苗木「でも妹なんてなー」チラッ

江ノ島「(・・・?監視カメラをチラ見?)」

苗木「やっぱり本物とかじゃなきゃときめかないのかなー」チラッ

山田「苗木誠殿、妹談義はもう・・・」

ガタッバタッバッタン!!

桑田「ま、またかよ!」

江ノ島「(じゅ、盾子ちゃん・・・何を・・・・・)」

舞園「(・・・よしっ!)」

785: 超鈍速級の更新スレ主 ◆yUqvgZTORA 2013/11/05(火) 00:03:38.79 ID:H8zBtsaP0
舞園「苗木く 江ノ島「苗木ィ!!」え?」

苗木「え?」

霧切「えっ?」

セレス「?」

桑田「お?」

石丸「ぬ?」

大和田「・・・ありゃ?」

不二咲「ふぇ?」

山田「え、江ノ島盾子殿が・・・」

江ノ島「えっ?私はここに・・・って、え?」

















江ノ島(本物)「クッフッフッフ・・・」

江ノ島(本物)「ハーッハッハッハッハ!!」

江ノ島(本物)「苗木、やっぱり最後は私を選んでくれたじゃん!妹として選ぶとか絶望的ィ!!」

江ノ島(戦刃)「じゅ、盾子ちゃん・・・」

苗木「(おい黒幕)」

788: 超鈍速級の更新スレ主 ◆yUqvgZTORA 2013/11/05(火) 00:11:09.61 ID:H8zBtsaP0
山田「ヒィイイ!!どどどドッペルゲンガーですぞ!江ノ島盾子殿のドッペルゲンガーですぞ!」

桑田「落ち着けブーデー!常識で考えろ!」

霧切「その通りよ、これでもう分かったことがあるわね」

江ノ島(戦刃)「盾子ちゃあん・・・」

江ノ島(本物)「苗木は落として上げるんだな・・・効いたよぉ~昨日のアレは」

苗木「姉妹そっくりなんだね、髪型とか」

江ノ島(戦刃)「(え、バレてる?)」

江ノ島(本物)「そう!私は妹ぉ!そこの残念な姉こと、残姉の妹!」

江ノ島(本物)「本物の江ノ島盾子でーす☆」

桑田「・・・そのアレだな、うん。苗木のカミングアウトの後だから普通に受け入れられるな」

桑田「・・・んなわけあるかぁ!ハァーッ!?」

792: 超鈍速級の更新スレ主 ◆yUqvgZTORA 2013/11/05(火) 00:23:46.21 ID:H8zBtsaP0
江ノ島(本物)「つーか残姉いつまでその被り物してんだ!私様がいるんだから紛らわしいだろ!」

江ノ島(戦刃)「う、うん・・・わかったよ盾子ちゃん・・・」オドオド

江ノ島(戦刃)「・・・・・」スポン

戦刃「・・・これでいい?盾子ちゃん」

江ノ島「おーおー、残念なフェイスになったなー」

山田「・・・えーと?拙者頭がこんがらがってきたでゴンス」

苗木「ボクたちが一緒に過ごしてきたのは戦刃さん、隠れて今出てきたのが本物の江ノ島さん」

山田「おk把握、ナイチチが戦刃殿ですな」

桑田「お前サイテーだな(胸のサイズが雑誌と全然違うのはそういうことだったんか)」

十神「(・・・騒がしくて一向に喋れん)」サラサラ

腐川「(やばい超展開すぎて頭の整理がつかない)」

腐川「(ん・・・なんでこういう時に鼻が・・・)」ムズムズ

腐川「ぶぇっくしょん!!」

苗木「あ」

ジェノ「ギャハハハハ!替わってみればなんだこの修羅場!!アイツの記憶した事ロクなことじゃねーな!」

十神「(更に騒がしくなったな)」

793: 超鈍速級の更新スレ主 ◆yUqvgZTORA 2013/11/05(火) 00:38:11.03 ID:H8zBtsaP0
舞園「ごめんなさい色々と今何が起こってるんですか?」

セレス「・・・私も少し混乱してますわ」

江ノ島「お!ジェーノちゃーん!その絶望的な殺人癖は治ったー!?」

ジェノ「よーっす江ノ島ちゃーん!そのアホ臭い厨二病の口癖は健在だなー!」

江ノ島&ジェノ「ギャハハハハ!!」

桑田「お、おい苗木、腐川のやつが・・・」

苗木「腐川さんは二重人格」

桑田「把握」

桑田「しねーよ!なんだよこのカミングアウトの連激!」

セレス「全くですわ、それに本物の江ノ島さんとやらも下品・・・」

江ノ島「なんか言ったかー安広多恵子ぉ?」

安広「そのダセェ名前で呼ぶんじゃねぇ!!」

山田「あ、セレスティア・ルーテンベルク殿の本名ですな?」

苗木「うんその通りだよ」

桑田「あ、それだけはすぐ受け止められるわ」

安広「テメェら私をおちょくってんのか!」

795: 超鈍速級の更新スレ主 ◆yUqvgZTORA 2013/11/05(火) 00:45:13.75 ID:H8zBtsaP0
江ノ島「苗木ィ!!」

苗木「う、うん?どうしたの江ノ島さん」

江ノ島「絶望とか希望とかこまけぇこたどうでもいいんだ!私様を選んでくれさえすれば!!」

苗木「え?」

江ノ島「妹好きでよかったな!ホラホラ?私江ノ島盾子は苗木誠君がお兄ちゃんですよー?」

江ノ島「いやーん♪てっれるー♪」

苗木「え・・・なんでボクがキミの兄さんにならなきゃいけないんだよ」

江ノ島「あれ?」

苗木「ん?」

戦刃「え?」

江ノ島「・・・あれ?」

799: 超鈍速級の更新スレ主 ◆yUqvgZTORA 2013/11/05(火) 00:51:31.29 ID:H8zBtsaP0
江ノ島「だ、だって苗木、さっき妹がどーとかって・・・」

苗木「え、まぁうん言ったけど・・・」

江ノ島「じゃ、じゃあ何で!?私様は不本意ながらそこの残姉の妹ですよ!?い・も・う・と!」

苗木「はぁ、はい・・・」

江ノ島「・・・どこがダメなの?言ってよ!直せるなら直すし、言うことも聞くからぁ!!」

苗木「え・・・それは―――」




















苗木「強いて言うなら、根底から」

江ノ島「」

戦刃「盾子ちゃん・・・」

苗木「(というかなんでこの黒幕はボクにこんなに執着してるんだ)」

807: 超鈍速級の更新スレ主 ◆yUqvgZTORA 2013/11/05(火) 20:12:55.89 ID:H8zBtsaP0
江ノ島「」

苗木「(・・・固まっちゃったなぁ)」

舞園「・・・あの///」ウツムキ

苗木「え?どうしたの舞園さん」

舞園「・・・ま、」

苗木「・・・ま?」


舞園「誠お兄ちゃん!!」


桑田「――――ッ!!!」

霧切「――――!」

セレス「・・・!」

戦刃「・・・・・」

ジェノ「うえっ、あざとっ」

808: 超鈍速級の更新スレ主 ◆yUqvgZTORA 2013/11/05(火) 20:26:02.61 ID:H8zBtsaP0
山田「フオオオオ!許すまじ!許すまじですぞ苗木誠殿ォ!!」

苗木「え、いやあの・・・」

舞園「なんですか、誠お兄ちゃん♪」

苗木「・・・ハァ」

苗木「ねぇ霧切さん・・・」

霧切「何かしら・・・その・・・」


霧切「誠・・・兄さん・・・/////」カァ


山田「うおっふ、クーデレ系の霧切響子殿の渾身のデレですな、しかも兄さん呼び・・・なんぞコレ」

桑田「(さりげなく名前呼びとか・・・っ!名前呼びとかっ・・・・・!う、うらまやしくねーし!)」

苗木「(なにこの不要な流れ)」























大和田「・・・兄弟、フロにでも行くか」ガタッ

石丸「ああ・・・僕には現状が掴めないが、苗木君もいるのだ、なんとか丸く収めてくれるだろう」ガタッ


809: 超鈍速級の更新スレ主 ◆yUqvgZTORA 2013/11/05(火) 20:37:24.71 ID:H8zBtsaP0
霧切「(言っちゃった・・・!も、もう後には引けないわね・・・/////)」

苗木「・・・セレスさん」

セレス「なんでしょうか?誠お兄様っ♪」ニコッ

苗木「(あぁうん、予想できてたさ)」

苗木「ねえ、ジェノサイダー」

ジェノ「ん、なんだよまーくん」

苗木「うんそれがいいかな、まだ」

ジェノ「?」

十神「(・・・それにしても)」

不二咲「え、えーと、本で言ってたよ!兄弟ってのは血の繋がりも世間も乗り越えられるって!」

舞園「何でしゃばってんですか不二咲君!誠お兄ちゃんにはやはり面倒見のいい女の子が・・・」ナデナデ

苗木「・・・・・頭撫でないでよ」

霧切「でしゃばってるのは舞園さんもよ、誠兄さんが困ってるから、そこ早く替わりなさい」

セレス「誠お兄様?こんな雌共は置いといてどこか素敵な場所へ行きませんか・・・?」

戦刃「えっと、うぅ・・・」オロオロ

ジェノ「テメーらさっきから兄さん兄さん意味わかんねーな!まーくんはアタシのまーくんだっつの!」

十神「・・・・・」

822: 超鈍速級の更新スレ主 ◆yUqvgZTORA 2013/11/06(水) 16:41:02.03 ID:tFAFL2qa0
江ノ島「」ガバッ

江ノ島「ふっかーつ!絶望は甦るさ!何度でも!」

苗木「あ、起きた」

十神「(黒幕・・・なんだよな、そこの江ノ島が)」

桑田「・・・ブーデー」ズーン

山田「・・・桑田怜恩殿、最早何も語るまい、ですぞ」

桑田「俺だって・・・!俺だって・・・!」ズーン

十神「(さっきから全く緊張感の欠片もないな・・・強いていうなら、苗木のお陰かもしれんが)」

江ノ島「そうですか・・・私は苗木の妹じゃないから・・・そこの残念な人の妹だから嫌いなんですね・・・」ブツブツ

苗木「え、あー・・・き、嫌いではないよ?」

十神「(俺たちに絶望させようとしていたコイツが、不思議なことに苗木の周りという日常に取り込まれているようだ)」サラサラ

江ノ島「んー?じゃあ好きか嫌いかで言うとー?」

苗木「それどっちも答えたくないよ!どっち言っても面倒くさいことに・・・涙目やめてよ!」

十神「(苗木のくだらんと思っていた言葉も、今ではあって良かったまで思える)」サラサラ

江ノ島「うへへ・・・嫌い?嫌いなの?」ハァハァ

苗木「心配して損した・・・、っ!?」ゾクリ

十神「(苗木の数々の行動は、結果的には絶望を打ち消し忘れさせる勢いがあった)」サラサラ

苗木「い、今ボクのお尻触ったの誰!?やめてよ!」

不二咲「・・・・・」

十神「(相手を言い負かすことを『論破』といったか。ある種苗木の行動はそれに通じている)」サラサラ

江ノ島「というかなんで私様が好きじゃないんですか?【妹なら誰でも好き】なんでしょ?」

苗木「っ!」

十神「(苗木の能力の発動は妹が引き金だった、そして撃つ『弾丸』は苗木自身の能力)」サラサラ

苗木「それは違うよ!!」

十神「(『ダンガンロンパ』、といったところか)」




























山田「十神白夜殿、何を書いてるのですかな?」

十神「っ!!/////」サッ

823: 超鈍速級の更新スレ主 ◆yUqvgZTORA 2013/11/06(水) 16:46:45.66 ID:tFAFL2qa0
山田「おや、その反応・・・さては黒歴史ノートですな!」

十神「っ!?」フルフル

桑田「苗木の奴はなんとかなんだろっから男同士で仲良くやっとこーぜー」

山田「いやー親近感を覚えますなー、ついでに今それを少し拝見させてもらっても?」ムフフ

十神「(いいわけあるか!平民どもがっ!)」

825: 超鈍速級の更新スレ主 ◆yUqvgZTORA 2013/11/06(水) 16:58:09.27 ID:tFAFL2qa0
苗木「というかさっきから皆なんでボクの妹を演出しようとしてるんだよ!おかしいよ!」

セレス「・・・・・?」

舞園「え・・・・・?」キョトン

霧切「ど、どういうことなの・・・」

苗木「どうって・・・そういうことだよ!」

江ノ島「いやだって、オメーはシスコ・・・」

苗木「いや否定はしないけど、でもおかしいよ」

苗木「実の妹以外は対象に入らないよね?」

江ノ島「・・・・・」

舞園「・・・・・」

霧切「・・・・・」

セレス「・・・・・」

戦刃「(あ、あれれ?そうだったんだ・・・あ、でも私も盾子ちゃん好きだけどそれ以外は・・・)」

ジェノ「あ、まーくんもしかしてコイツら、それ狙ってたの?」

江舞霧セ「・・・・・」

ジェノ「あー・・・知らんかったんだお前ら、苗木の好み」

苗木「いや好みとかじゃなくて、妹以外は対象外・・・」

シー・・・ン

ジェノ「んー・・・」

ジェノ「じゃ、間をとってアタシが正妻に」

苗木「凄く空気読まないね、ボクもだけど」

826: 超鈍速級の更新スレ主 ◆yUqvgZTORA 2013/11/06(水) 17:18:05.03 ID:tFAFL2qa0
苗木「いやボクだって一男の子としてさ、人並みに女の子があーだこーだってのは興味あるよ?」

苗木「だけど・・・少なくとも妹への感情とかを他に挿げ替えるなんてことはできないかな、うん」

苗木好きセクステット「・・・・・」

桑田「あれ、つーことは苗木」

苗木「ん?なに、桑田クン」

桑田「えーと、その、お前は妹をどういう風に思ってるんだ?」

苗木「え?・・・保護する対象?」

桑田「それは兄としてってやつか?」

苗木「んーと、まぁそうかな?」

桑田「・・・恋愛感情はねーよな?」

苗木「え、まあ少し・・・あるかな・・・///」

桑田「えーっと、じゃ最後」

苗木「・・・うん」

桑田「お前は独身で一生終えんの?常識的な意味で」

苗木「え?・・・あーっ!そういうことか!違うよ!そんな、それは流石に分別をわきまえてるよ!」

苗木好きセクステット「!!」

828: 超鈍速級の更新スレ主 ◆yUqvgZTORA 2013/11/06(水) 17:25:31.88 ID:tFAFL2qa0
苗木「一回だけ本気でスウェーデンに行こうとしたけど、妹が海外は嫌だって言ってね・・・・」

苗木「それ以降はバッサリ諦めたよ」

桑田「・・・けっこー諦めがいいんだな」

苗木「いやぁ・・・だって嫌がることをさせるのは、何よりもまずいと思ってるしさ」

十神「(親だったらまずいパターンだけどな)」

山田「つまり、ケコーンは?」

苗木「え?普通にすると思うけど・・・相手がいたら」

桑田「(なんてやつだ)」

山田「(なんてやつだ)」

十神「(裏を返せば、ここにいる奴は全員NOか)」

845: 超鈍速級の更新スレ主 ◆yUqvgZTORA 2013/11/07(木) 17:55:51.29 ID:+pv0i4V40
舞園「苗木君分かってるのなら私としましょう、もとい前提にお付き合いさせてください!」

霧切「私はしなくてもいいのよ?ただ何故か私浮気の発見方法とか詳しいの、毒を盛って毒を制すというわ。苗木君、ここまで言えばわかるわね?」

セレス「私の人生のナイトになってくれませんか苗木君、拒否権はありませんわよ?」

不二咲「え、えぇっと、そのぉ・・・ケコ、んとかはまだ早いんじゃないかなぁ・・・///」

江ノ島「言葉なんて洒落臭ェ!私様としろや苗木!つーか法なんてねーよ!バーカ!!」

戦刃「わ、私は盾子ちゃんが幸せならそれで・・・」

桑田「・・・泣いていいよな、俺」

山田「・・・まあ、苗木誠殿ですから」

桑田「・・・まあ、苗木だもんな」

ジェノ「・・・アタシは別に、びゃっくんも一応いるし」

十神「(・・・!?俺が、苗木より下・・・!?あのジェノサイダーにすら・・・!)」

苗木「(あぁ、ボクの人生こんな人達ばかりじゃありませんように・・・)」
























苗木「・・・あれ、江ノ島さん?」

江ノ島&戦刃「なに?」

江ノ島「なんでテメーが返事してんだ!」オラオラ!

戦刃「ご、ごめんね盾子ちゃん・・・」

苗木「姉妹喧嘩は置いといて・・・法が、なんだって?」

846: 超鈍速級の更新スレ主 ◆yUqvgZTORA 2013/11/07(木) 17:59:02.92 ID:+pv0i4V40
あ、舞園霧切セレス不二咲戦刃江ノ島ジェノ・・・

>>826七人ですね、ちーたん忘れてました。
なので、そこのセクステットをセプテットに変えてください

847: 超鈍速級の更新スレ主 ◆yUqvgZTORA 2013/11/07(木) 18:06:01.26 ID:+pv0i4V40
江ノ島「・・・・・」

江ノ島「(やっべ、一時の感情に身を委ねてたらコレ絶望的状況じゃん)」

苗木「・・・江ノ島さん?」

江ノ島「(・・・あーでも、面倒くせーし、素直にぶちまけるか)」

江ノ島「あーハイハイ法律ね、そんな概念今の外の世界じゃ薄れてきてるよー」

一同「!」

舞園「つ、つまり若いうちからけ、結婚も・・・///」

不二咲「同性婚も・・・!」

江ノ島「真っ先にその発想でてくるアンタらすげーな、私様よりある意味で絶望的だよ」

苗木「・・・どういうことかな、江ノ島さん」

江ノ島「うっげぇ、話すの面倒くせーな・・・」

苗木「話してくれるかな、江ノ島さん?」ネットリ

江ノ島「はい!話します!」

戦刃「(あの盾子ちゃんが扱われてる・・・!)」

848: 超鈍速級の更新スレ主 ◆yUqvgZTORA 2013/11/07(木) 18:15:45.28 ID:+pv0i4V40
――――――――――――――――――――数分後

江ノ島「以上だよん♪」

山田「そ、そんなあああ!!サブカルチャーが無いなんて!消えてしまったなんてぇええ!」

舞園「・・・事務所ごと解体、ですか」

霧切「父は・・・もう・・・・」

セレス「ぎ、銀行がお金ごと消滅・・・」

不二咲「ペケロクが再販されないって・・・」

桑田「・・・・・甲子園閉鎖ねぇ・・・」

戦刃「(・・・私には何もないんだ盾子ちゃん)」

十神「十神財閥が・・・!?」

十神「(・・・ん?)」

十神「一族ごと・・・だと・・・?」

十神「(おお・・・おお!)」

849: 超鈍速級の更新スレ主 ◆yUqvgZTORA 2013/11/07(木) 18:29:45.02 ID:+pv0i4V40
十神「馬鹿な 苗木「そんな!そんなことって!」・・・・・」

十神「(・・・ハァ)」

苗木「くっ・・・!」

ジェノ「(ありゃ?皆知らなかったの?)」

江ノ島「どう!?この希望ヶ峰学園は私様に乗っ取られて巨大な隔離要塞に!」

江ノ島「外の世界は世紀末!」

江ノ島「絶望したぁ?ねぇねぇ絶望した?」

江ノ島「うぷぷぷぷ!!最後に味わえるのはやっぱり絶望なのよォー!!」

江ノ島「アンタらは既に会っているのに、記憶消されてコロシアイを迫られてたのさぁー!!」

江ノ島「残念ながらぁー!?コロシアイは起きませんでしたけど絶望的状況に変わりない!」

江ノ島「己が絶望に呑み込まれるがいい!!」

江ノ島「(・・・バラしても別にいーよな?後はコイツら勝手に絶望してくれてじっくり・・・・・)」





























舞園「え・・・なんでですか?」

江ノ島「・・・・・」

江ノ島「は?」

苗木「江ノ島さん・・・・・」



苗木「それは違うよ!!」



850: 超鈍速級の更新スレ主 ◆yUqvgZTORA 2013/11/07(木) 18:41:52.05 ID:+pv0i4V40
苗木「生きるってことは、前へ進むことなんだ」

苗木「困難があって、試練があって、前へ進むんだ」

苗木「そして、困難や試練は時に絶望と呼ばれる」

苗木「分かるかい?江ノ島さん・・・」

苗木「人の先にあるのは、絶望なんかじゃない!」

苗木「人の先に、絶望の先にあるのは、明日という希望なんだ!」

苗木「非凡も平凡も幸運も不運も関係無い!」

苗木「ボクは前へ進む!」

苗木「ボクの希望は、こんなとこで終わらない!」

苗木「これが、ボクの決断だ!!」

江ノ島「・・・・・」

舞園「・・・・・」

霧切「・・・・・」

セレス「・・・・・」

不二咲「・・・・・」

戦刃「・・・・・」

ジェノ「・・・・・」

桑田「・・・・・」

山田「・・・・・」

十神「・・・・・」

苗木「・・・・・?」

851: 超鈍速級の更新スレ主 ◆yUqvgZTORA 2013/11/07(木) 18:47:32.52 ID:+pv0i4V40
江ノ島「・・・・・プフッ」プルプル…

舞園「・・・!・・・・・」プルプル…

霧切「・・・・・」プルプル…

セレス「・・・・・」

不二咲「・・・・・」

戦刃「・・・・・」

ジェノ「~ッ!~~ッ!」プルプル…

桑田「・・・・・」

山田「・・・ぅゎぁ・・・」

十神「・・・・・」

苗木「・・・・・え?」

852: 超鈍速級の更新スレ主 ◆yUqvgZTORA 2013/11/07(木) 19:01:55.58 ID:+pv0i4V40
舞園「ご、ごめんなさい苗木君、その、」

舞園「いきなり、そんな一人で・・・」

苗木「は?」

霧切「そうね・・・」

霧切「別に私たち、絶望はしてないと思うけど」

苗木「えっ・・・」

セレス「まぁそうですわね・・・」

不二咲「ペケロクなんて元から再販しないだろうし・・・」

桑田「甲子園なくなっても・・・まぁ、野球は偶にはしたいけどな」

舞園「アイドルはまた始められますし」

舞園「・・・ここで落ち込むなんて、私らしくないですし」

霧切「・・・父が死んだ、それが事実なら」

霧切「私は事実として受け止めて前に進むだけよ、苗木君」

十神「(・・・十神財閥も、まだ俺がいるしな)」

ジェノ「アタシ絶望する要素ないし」

戦刃「・・・同じく」

苗木「・・・・・」

霧切「江ノ島盾子の言う通りなら、立ち止まってはいけないものね」

霧切「それくらいここにいる皆、分かってるわよ」

山田「いや・・・・・拙者は立ち直れそうにな
桑田「黙ってろブーデー」」

苗木「え・・・え?」

十神「(取り越し苦労、というわけだよ苗木)」

十神「(・・・というか、こういう姿勢は、お前から習ったようなものなんだがな)」

853: 超鈍速級の更新スレ主 ◆yUqvgZTORA 2013/11/07(木) 19:15:22.54 ID:+pv0i4V40
江ノ島「・・・あーあ、笑うわもうこれ、絶望が希望に負けて絶望的だっつの」

江ノ島「負け負け、つーかオマエラメンタル強すぎ、なんでそんな強くなってんだよ」

江ノ島「って・・・聞くのも無粋かー・・・・・」

江ノ島「つーか予定外のこと起きすぎ、飽きた」

江ノ島「あー、どこで失敗したんだー?」

苗木「(そりゃ、皆の目の前に出たこと・・・)」

江ノ島「あぁそうだ。苗木だよ苗木」

苗木「え?」

江ノ島「オマエの行動とかが予想外過ぎた、以上」

苗木「・・・そうなんだ」

江ノ島「うん、後は強いて言えばそこの残姉の残念加減が伝染ッちまったことかなー・・・」

戦刃「え・・・私のせい?」

江ノ島「・・・飽きた、ホレこれ」スッ

舞園「・・・なんですか?このボタン・・・?」

江ノ島「この学園からの脱出ボタン」

一同「!!」

江ノ島「ハァ・・・そーいう反応とかフツー過ぎ・・・」

857: 超鈍速級の更新スレ主 ◆yUqvgZTORA 2013/11/07(木) 21:04:15.58 ID:+pv0i4V40
江ノ島「オマエラさあ、引き続き学園生活させてもイチャコラするか私様とっちめるかしかしねーだろ?」

江ノ島「じゃあ・・・」チラッ

苗木「・・・・・?」

江ノ島「せめて外の世界の惨状を見て絶望する方に賭けることにしたわ」

霧切「・・・そう、ま、それも取らぬ狸の何とやらでしょうけどね」

江ノ島「そーだな、じゃあ、後はご自由に~」

858: 超鈍速級の更新スレ主 ◆yUqvgZTORA 2013/11/07(木) 21:16:49.51 ID:+pv0i4V40
――――――――――――――――――――玄関フロア

苗木「・・・みんな揃った?」

石丸「うむ!」

朝日奈「・・・苗木のバーカ(ボソッ)」

大神「あ、朝日奈よ・・・心を落ち着かせるのだ・・・」

葉隠「なんか俺っちが寝てる間に事が終わったみてーだな。ま、出られるに越したことはないべ」

大和田「・・・変な数日だったな」

不二咲「で、でもなんだかんだ良い数日だったねぇ」

腐川「そりゃあ、な、何も起きなかったからね・・・」

十神「(・・・いつの間に腐川に変わったんだ)」

桑田「こーいうのって、感動のラストだろーけどよ、なんかこう、拍子抜けだよな」

山田「まぁ、上手くいったのですから良しですぞ」

舞園「苗木君ここをでたらその、お、お付き合いを・・・/////」

霧切「出しゃばらないで頂戴、苗木君は私の人生の助手よ」

セレス「あら、それを言うなら私のナイトですわ」

苗木「ボクはどれにも属さないよ!」


























江ノ島「離せーっ!せめてラスボスらしく絶望的な散り際で終わらさせろー!」ジタバタ

戦刃「それはダメ、盾子ちゃんいないと私が悲しい」

江ノ島「オマエも絶望の片割れだろーが!何言ってやがる!!」

戦刃「私はあくまで盾子ちゃんが基本・・・そういうこと」

江ノ島「がーっ!!」

859: 超鈍速級の更新スレ主 ◆yUqvgZTORA 2013/11/07(木) 21:30:57.68 ID:+pv0i4V40
山田「えーと、苗木誠殿?なぜアレを・・・」

江ノ島「アレ呼ばわりすんじゃねー!腐れラード!」

苗木「確か、絶望が感染して外の世界は荒れているんだよね?江ノ島さん」

江ノ島「え、あぁ・・・ハイ」

苗木「じゃあ、その発端を連れて行けば、感染した人たちを使えるんじゃあないかなぁと」

江ノ島「うっ・・・まぁ、ここの色んなものはアイツらに用意させたりしてるけどよ」

苗木「人探しにも使えそうだしね」

舞園「・・・妹さんですか?」

苗木「当然」

舞園「・・・諦めませんよ私は!」

苗木「ハイハイ・・・」

江ノ島「うっぷっぷ!でも苗木ー、私が素直にアイツらを使うなんて保証はどこにも―――」

苗木「あー、ボク結婚するなら従順な人かなー、ボクの言う事をしっかり聞いてくれる人かなー」

江ノ島「なんなりとご申し付けください!」ハァハァ

桑田「・・・オメード畜生だな」

苗木「興味ないものほど冷静に見られるんだよ」

苗木「・・・どうしたの霧切さん片膝立てて」

霧切「え、いやその命令・・・///」

苗木「・・・・・最後にそういうのは見たくなかったんだけどなぁ、霧切さんのイメージはガラリと変わったし」

苗木「腐川さんもやめようか、鼻息荒いし」

腐川「す、すみません!!」

苗木「・・・ハァ、なんだこの同級生」

石丸「いやぁ!僕の知らぬ間に仲睦まじくなったな!」

大和田「兄弟は見て見ぬふりが上手くなったよなホント」

大神「(・・・注意すべきなのか?いや愛の形は人それぞれ・・・)」

江ノ島「」ハァハァ

戦刃「・・・(従順な盾子ちゃんかわいい)」

戦刃「(でも苗木君に命令されてズルい)」

860: 超鈍速級の更新スレ主 ◆yUqvgZTORA 2013/11/07(木) 21:46:16.52 ID:+pv0i4V40
苗木「それじゃ、皆」

苗木「行こうか」

おわり・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・?


866: 超鈍速級の更新スレ主 ◆yUqvgZTORA 2013/11/07(木) 22:12:31.87 ID:+pv0i4V40
――――――――希望ヶ峰学園脱出から数日後

――――――――――――――――未来機関施設内

苗木「・・・・・!」スンスン

舞園「どうしたんですか?苗木君」

苗木「廊下の曲がり角から13m・・・現在直立、この匂いはっ!」ダッ

舞園「あ、ちょっと苗木君!・・・速いですね」

イモウトォォオオ!!

ア、オニイチャ・・・ッテ、キャッ!

ンー、コレコレ!コノカンショクトアタタカサ!

チョ、チョット!ミンナミテルッテ!

舞園「ふふ、仲がよろしいようで・・・」

ン・・・ココモセイチョウシタ?

ア、ソコハッ!ヤァッ・・・!

舞園「・・・・・(おやおやー?)」

・・・マエトダイブカンショクガチガウナ、ヨリ、ヤワラカク・・・

アッ・・・ソコハヤメッ・・・クスグッタ・・・




















舞園「なにしてんですかー!!」ダッ

苗木「え?」

苗木妹「あ・・・どうも舞園さん」

舞園「・・・・・」

舞園「苗木君」

苗木「・・・・・はい?」

舞園「女の子の二の腕は、普通にアウトです」

苗木「・・・はい」

868: 超鈍速級の更新スレ主 ◆yUqvgZTORA 2013/11/07(木) 22:26:36.23 ID:+pv0i4V40
――――――――――――――――――苗木家の部屋の前

霧切「――――っふ、ここが苗木君の部屋ね」

霧切「(確か親とは別居、そしてこの部屋に住んでいるとのタレコミがあったわ)」

霧切「(つまり、常に『今夜は親居ないの』状態!)」

霧切「(こ、このチャンスで既成事実を作ってしまえば・・・ふふ、ふふふふふ)」

霧切「・・・」ドキドキ

ピーンポーン

ガチャ

霧切「(キタ━(゚∀゚)━!)」

舞園「はーい・・・って霧切さん?」

霧切「」

苗木「舞園さん、誰だったの・・・って霧切さんか」

苗木妹「あ、あのお兄ちゃんのストーカー?」

霧切「(女二人目・・・!)」

苗木「も、もっとオブラートに包んで・・・」

――――――――――――――――――――――――――――

こんな感じに1レス1話みたいなかんじで
お送りします、
形式が嫌いだったりつまんなかったらゴメン

870: 超鈍速級の更新スレ主 ◆yUqvgZTORA 2013/11/07(木) 23:50:40.36 ID:+pv0i4V40
舞園「昨日ぶりですね霧切さん」

霧切「そうね、その昨日と今日の間に何故あなたが苗木君の家にいるのか聞きたいのだけれど」

苗木「舞園さんが住みたいと押しかけてきてね・・・家事とかしてくれるっていうから・・・・・」

霧切「苗木君私も家事はできるし心のケアもできるわ、こんなアイドルくずれより私の方が・・・」

苗木「ボクを襲わないという条件付きで」

霧切「・・・・・」

舞園「・・・・・」ニコッ

苗木妹「後は私とお兄ちゃんの仲を取り壊さない」

霧切「(・・・・・なんという生殺し)」

舞園「(ええ、想像以上にきついですコレ)」

――――――――――――――――――――

おやすみ

879: 超鈍速級の更新スレ主 ◆yUqvgZTORA 2013/11/09(土) 00:54:46.09 ID:HGhkEPTx0
大神「・・・・・」

朝日奈「さくらちゃん・・・」

大神「・・・朝日奈よ、お主が気にすることはない」

大神「形あるものはいつか壊れるのだ、我が道場もそのような自然の摂理に耐え切れなかっただけだ」

大神「それに全員が居なくなったわけではない」

朝日奈「・・・でも」

大神「江ノ島も生まれた時代を間違えたのだ、彼奴は、平和な世界に要らぬ才能の持ち主であった」

大神「それを、発揮しただけだ」

大神「人を憎まず、罪を憎む。そうすることにした」

朝日奈「・・・絶対、立て直そうね!私手伝うよ!」

大神「・・・フッ、ありがとう。朝日奈」

880: 超鈍速級の更新スレ主 ◆yUqvgZTORA 2013/11/09(土) 00:56:56.42 ID:HGhkEPTx0
桑田「・・・・・」

山田「なにをしとるんですかな、桑田怜恩殿」

桑田「・・・ブーデーか」

山田「その呼び方は固定ですか・・・」

桑田「・・・いや、あのさ」

桑田「苗木の奴は妹と感動の再会、そして未来機関とかいうとこでなんか色々し始めてる」

桑田「舞園ちゃんは苗木について行って・・・」

山田「ほうほう」

桑田「大和田は全国走りながら復興支援してるし石丸も同じく、そして江ノ島は絶望一派を扱ってるし、捕まえてなんかしようとしてる」

桑田「他にも皆、色々やってて・・・」

桑田「俺は・・・野球しかできなくて・・・・・」シュッ

ポトッポトト…

桑田「見ろよ、俺のボールを投げ返せるやつは、今の世の中にはいない」

桑田「これも、人の役に立つとは思えねえし」

桑田「・・・おメーはなにしてんだ?ブーデー」

山田「フム、そうですな・・・・・」





















山田「最近凌辱モノが熱くてですなー」

桑田「・・・・・」

山田「いやー、捗りますぞ」

桑田「・・・資材運搬でも手伝いに行くか」

881: 超鈍速級の更新スレ主 ◆yUqvgZTORA 2013/11/09(土) 08:12:31.38 ID:HGhkEPTx0
不二咲「できたよ苗木君!絶望を更正させるプログラムだよ!」

不二咲「く~れ~あ~く~!」

苗木「・・・あの、幾ら何でも早くないかな?」

不二咲「そう?でも動作確認もしたし・・・」

不二咲「開発に江ノ島さんも協力してくれたからかなぁ?」

苗木「・・・・・不二咲クン」

不二咲「ふぇ?」

苗木「それ作り直して、一から」

不二咲「えぇ!?なんでぇ!?」ウルウル

苗木「江ノ島さんも加えるなんてどうかしてるよ」


882: 超鈍速級の更新スレ主 ◆yUqvgZTORA 2013/11/09(土) 08:26:22.49 ID:HGhkEPTx0
江ノ島「うっぷっぷっぷ・・・」

江ノ島「絶望に染まった超高校級の逸材達・・・!」

絶望ら「・・・・・」

戦刃「じゅ、盾子ちゃん、悪いことは・・・」オロオロ

江ノ島「うっせー!残姉の癖にしゃしゃんな!」

江ノ島「・・・えーコホン!ともかく、コイツらを纏めて未来機関に殴り込めば・・・!」

戦刃「う、うぅ・・・(そんなことさせたら、盾子ちゃんが色んな人からイジメられちゃう・・・)」

戦刃「(で、でも盾子ちゃんと対立するのはもっと嫌だ!え、えぇとなら協力した方が・・・)」

江ノ島「ようしっ!作戦は―――」

サツガイッ!サーツガーイセヨォー♪

戦刃「え、電話の着信音・・・?」

ピッ

江ノ島「誰だ・・・って苗木!?」

戦刃「え、苗木君?苗木君なの盾子ちゃん?」

江ノ島「はい・・・はい・・・あ、いえ!やってません!はい!・・・い、いいえ!そんなこと決して!」

戦刃「(・・・何を話してるんだろう)」

江ノ島「え?あ///そんな・・・ウヘヘ/////」ハァハァ

戦刃「えっ」

江ノ島「じゃ、じゃあそれではっ!」

ピッ

江ノ島「・・・中止ー!みんな中止ー!!」

戦刃「えっ」

905: 超鈍速級の更新スレ主 ◆yUqvgZTORA 2013/11/22(金) 00:52:46.10 ID:ihH4fA1x0
苗木「うーん・・・・・」ゴロゴロ

苗木妹「どうしたのお兄ちゃん?」ナデナデ

苗木「いや、仕事先の同僚が変わってて」フニフニ

苗木妹「うんうん」パシッ

苗木「いてっ・・・で、不思議とボクの連絡先とか
必死になって聞いてくるんだよ」ギュッ

苗木妹「きっとお兄ちゃんは愛されてるんだよ、私がこうしているように」ギュー

苗木「さすがボクの妹!賢いなぁ!」ナデナデ

苗木妹「えへへ、でも当然のことじゃない?」

苗木「いやそれは違うよ!妹以上に人に愛されるべき存在はいないんじゃないかなぁ!」

苗木妹「言い過ぎだってばぁ」















舞園「(・・・・・よく私の前でイチャイチャと!
あぁ羨ましい!羨ましい!苗木君私にもー!)」

霧切「(・・・・・これ毎日?[ピーーー]るわ・・・)」

906: 超鈍速級の更新スレ主 ◆yUqvgZTORA 2013/11/22(金) 01:03:43.57 ID:ihH4fA1x0
十神「・・・・・」

モブA「あの、十神さん。それでこの、流通ルートの件はどのように・・・・・」

腐川「・・・・・!あ、それはここをこう――――で、――――するといいと言いたいんですね白夜様!」

十神「・・・・・」コクン

モブB「十神さん!暴動の鎮圧についての具体案を聞かせていただきたいのですが・・・・・」

腐川「・・・・・!それは、コイツで――――して、――――するのがいい、ですよね白夜様!」

十神「・・・・・」コクン

モブA「いやー!ありがとうございますおふた方!」

モブB「流石、『知識の皇』十神白夜殿と『行動の后』腐川冬子殿ですね!見事な役割分担と考えでありました!」

腐川「・・・・・///あ、あたしはただ白夜様の下僕であって・・・・・/////」

十神「・・・・・」

十神「(俺の言いたいことと腐川の考えが一致せん)」

十神「(まぁ社会にいい影響あたえてるそうだし、
腐川なら別にいいか)」

腐川「ふ、ふぁ・・・・・ぶえっくし!!」

モブ's「あ」

十神「」

909: 超鈍速級の更新スレ主 ◆yUqvgZTORA 2013/11/30(土) 14:53:37.80 ID:HtgmqXqA0
セレス「・・・はい、そちらの件は・・・はい、はい」

山田「(超高校級のギャンブラー、
セレスティアルーデンベルク殿の朝は早い)」

セレス「ええ、・・・はい、ではどうも」ガチャン

山田「(ギャンブラーだったはずの彼女は、
今ではすっかり事務仕事に慣れている。)」

セレス「ふう・・・あ、電話」ガチャ

山田「(早朝から電話での応対、
しかもこれは自主的に行っているものである)」

セレス「・・・はい、こちらは・・・あ、先日はどうも・・・」

山田「(正に、事務員の鏡と言えよう)」

セレス「・・・はい?私たちの方が・・・はぁ・・・」

セレス「それで今後のは・・・白紙?」

山田「(だが・・・・・)」

セレス「・・・・・」

セレス「うっせえな!!自分らの失敗棚に上げて勝手に人んとこに責任擦り付けてんじゃねーよ!!」

セレス「つーか前もだったろテメーら!ただでさえ貴重かつ高価な資源無駄にしといて何してやがる!!」

山田「(お得意のキレ芸は、相変わらずである)」

セレス「つーかそこの豚!なに仕事サボってんだ!こっちで早く処理しろっつーのボケがっ!!」

山田「はひぃ!!只今!!」

910: 超鈍速級の更新スレ主 ◆yUqvgZTORA 2013/11/30(土) 15:02:21.65 ID:HtgmqXqA0
山田「(超高校級のギャンブラー、
セレスティアルーデンベルク殿の昼は忙しい)」

セレス「・・・はい、ご融資は・・・・・はい」

山田「(休憩をとらず、一心不乱、
黙々と電話の応対作業に取り掛かっている)」

セレス「はい、ではどうぞ宜しく・・・」ガチャン

セレス「ふぅ・・・・・」プルルルル…

セレス「・・・私の携帯から・・・・・?」ピッ

山田「(その姿は、正しく事務員の鏡と・・・)」

セレス「はいセレ・・・えっ、苗木君!?」ガタッ

山田「(おや?)」

セレス「え、お昼一緒に?もちろんですわ!
早く詳細を!」

セレス「仕事?そんなの豚にでもやらせますわ!」

山田「(おやおや?)」

セレス「はい・・・えっ!?
自宅って、そんな・・・大胆な・・・/////」

セレス「分かりました、今すぐ向かいますわ」ピッ

山田「・・・・・」

セレス「というわけで、山田君?」ニコッ

山田「はい、やらせていただきます・・・・・」

山田「(こういうところも、相変わらずである)」

911: 超鈍速級の更新スレ主 ◆yUqvgZTORA 2013/11/30(土) 15:16:18.99 ID:HtgmqXqA0
舞園「お久し振りですねーセレスさん」ニコニコ

セレス「・・・・・」

苗木「いやぁ、一週間か、二週間振りかな?」ハフハフ

苗木妹「お兄ちゃんその豆腐まだ熱いよ、
ほらこっちの豆腐あーん」スッ

苗木「ん、あー・・うん、おいしい。
いやあセレスさん丁度よかったよ、
鍋を食べてくれる人がいてさ」

舞園「その・・・私が作り過ぎちゃいまして」

セレス「・・・・・」

苗木「本当だよ・・・・・オマケに昼から鍋って、
まあおいしいから別にいいんだけれど」

セレス「・・・・・」

霧切「美味しいわね、コレ」

舞園「どうも、あ、セレスさん箸止まってますよ?
もしかしてお気に召さなかったとか・・・」

セレス「い、いいえ、美味しいですわよ?」

セレス「(んだよ女美濃囲い構成かよ)」

912: 超鈍速級の更新スレ主 ◆yUqvgZTORA 2013/11/30(土) 15:53:49.92 ID:HtgmqXqA0
山田「・・・・・・・・・」カタカタカタ…

セレス「(・・・・・・あら)」

山田「・・・・・・・・・」カタカタカタ…

セレス「(・・・豚も、真面目に仕事はしますのね)」

セレス「(出かける前のアレ、彼なりに承諾して責任持ってやっているのでしょうか)」

セレス「(フフッ、偶には飴でも与えて・・・)」

山田「・・・ぬおっ?これはこれは・・・つよい」

セレス「・・・・・」

山田「くっ!高度なプログラムですな、
一見普通のブログに偽装するなど・・・・・」

セレス「・・・・・」

山田「ぬあーっ!不二咲千尋殿直伝のソフトが
やられたーっ!強い、強過ぎるよこのセキュ・・・」

セレス「おい豚」

山田「はひぃっ!!」

セレス「仕事は?」

山田「・・・・・」

山田「拙者は、この世に蔓延る悪とたたか―――」

セレス「っざけんじゃねぇ!!パソコン弄って
戦う電話応対人がどこにいんだよ!」ゲシッゲシッ

山田「ぷげらっ、ありがとうございます!」

918: 超鈍速級の更新スレ主 ◆yUqvgZTORA 2013/11/30(土) 23:08:25.45 ID:HtgmqXqA0
十神「・・・・・」

モブA「あ、十神さんだ」

モブB「滅茶苦茶だった指揮系統や各地の情報がまた集められるようになったのも、あの人のお陰だ」

モブA「しかもそれを自ら語らないってのが
カッコイイよなー・・・すげー・・・・・」

十神「・・・・・」チラッ

腐川「・・・!分かりました」ピッポッパッ

腐川「・・・・・はい、こちら特設対策支部の・・・」

モブB「その補佐役の腐川、あいつが十神さんの手となり足となり活動してるってよ」

モブA「しかも十神さんによる僅かな動きで
指示を理解できるんだろ?
あの二人のコンビネーションは随一だな・・・・・」

十神「・・・・・」

十神「(腐川が勝手に解釈して行動した結果)」

十神「(とにかく俺が凄いという話になるらしい)」

十神「(どうしてこうなった)」

腐川「も、勿論白夜様の指示です!」

十神「・・・・・」

十神「(まあいいか)」

920: 超鈍速級の更新スレ主 ◆yUqvgZTORA 2013/12/03(火) 22:29:30.89 ID:ce+bLDsd0
江ノ島「・・・・・・・・・ねえ残姉」

戦刃「なに?盾子ちゃん」シャリシャリ

江ノ島「いや・・・・・超高校級の絶望である
はずの私様がさ、復旧活動を支援している」

戦刃「苗木君の命令だね」シャリシャリ

江ノ島「最初は『絶望が希望の手伝いとか
なんて絶望的なんでしょうっ!』て思えたけど」

江ノ島「ぶっちゃけ私様の思い込みというか、
自分で自分の都合のいいように捉えて・・・・・」

戦刃「・・・・・・・・・」シャリシャリ

戦刃「盾子ちゃん、リンゴあーん」

江ノ島「いやです、口にしたくないです」

戦刃「・・・妹が照れ屋で生きるのが辛い」

江ノ島「照れてないです、ただの拒絶です。
というか残姉は私様の話を聞かずして
先程からリンゴの皮むきを行っていたのですか」

戦刃「・・・・・・リンゴは、カリウムが豊富」

江ノ島「どうでもいいです、そういうの」

江ノ島「はぁ・・・ウチの姉は今日も残念です」

921: 超鈍速級の更新スレ主 ◆yUqvgZTORA 2013/12/03(火) 22:30:00.41 ID:ce+bLDsd0
ツメッツメッツメ~♪

江ノ島「!」ピッ

江ノ島「はい!江ノ島盾子ちゃんですよ~♪」

戦刃「・・・・・」モグモグ

江ノ島「コラ苗木ィ!女の子の猫撫で声を
スルーって・・・え?今からヒマかって?」

戦刃「・・・・・」ピクッ

江ノ島「え?まぁヒマですよ?
ですけど・・・えっ、家に来いと!?」

戦刃「・・・・・」

江ノ島「今晩は誰もいない?
・・・いやヒマだったらでいいとか、そんな!」

江ノ島「はい、今すぐご自宅へ向かいます、
せいぜい楽しみにしとくがいい!」ピッ

江ノ島「・・・・・」

江ノ島「やったぁ~♪
他の女どもを出し抜きひっとりがち~!」

江ノ島「うぷぷぷぷぷ!」

戦刃「・・・・・」

戦刃「私の妹も、なんだかんだ残念だと思う・・・」

922: 超鈍速級の更新スレ主 ◆yUqvgZTORA 2013/12/03(火) 22:36:13.64 ID:ce+bLDsd0
江ノ島「んじゃあ残姉、行ってくる」

戦刃「うん・・・・・ねえ盾子ちゃん」

江ノ島「あ?」

戦刃「・・・・・盾子ちゃんは、絶望だけど」

戦刃「希望と絶望なんて、人の感情だから」

戦刃「だから、その、
その辺が曖昧なのは・・・別にいいと思うよ?」

戦刃「ただ、自分を棄てようとは――――――」

戦刃「・・・・・あれ?盾子ちゃん?」

戦刃「・・・・・・・・・」

戦刃「盾子ちゃんもう行っちゃった・・・・・」クスン

戦刃「でも誰もいないって、苗木君どういう・・・」

923: 超鈍速級の更新スレ主 ◆yUqvgZTORA 2013/12/03(火) 22:51:18.26 ID:ce+bLDsd0
江ノ島「・・・・・・・・・」ペラッ

【舞園
苗木君へ、少し用事ができましたので、
今日は外泊します。急ですみません。】

江ノ島「・・・・・・・・・」ペラッ

【苗木
今日は妹と外泊なんだけど、
家の鍵を失くしちゃってね。
江ノ島さん、留守番よろしく】



江ノ島「・・・・・・・・・」



江ノ島「・・・・・・・・・」スゥ










江ノ島「ぜっつぼうてきぃぃぃぃいいい!!!」

930: 超鈍速級の更新スレ主 ◆yUqvgZTORA 2013/12/18(水) 00:11:24.23 ID:sRNaNHud0
苗木「~♪」

舞園「苗木くーん!」

苗木「~♪」

舞園「・・・あれ?苗木君?どうし・・・あっ」

舞園「(苗木君、イヤホン耳にさしてますね。呼びかけても反応しないですしどうすれば・・・)」

舞園「・・・・・!」ピコーン

苗木「~♪」

舞園「・・・・・」ソー…

舞園「妹さんに彼氏ができたと噂が・・・」ボソッ

苗木「江ノ島さんに電話して世界を絶望にしてボクと妹の帝国を作ろう」

舞園「冗談です、冗談ですからマジにならないでください。というか聞こえてるんじゃないですか」

苗木「あ・・・舞園さん、どうしたの?」

舞園「・・・いえ、何も。ところで何を聞いてるんですか?」

苗木「え?えっと・・・」

舞園「どうせ妹さんの録音ボイスとかでしょう?
慣れましたよもう・・・」

苗木「ま、舞園さんのデビュー曲・・・」

舞園「・・・・・」

舞園「そ、そうですか・・・/////」カァ

苗木「(と言えば丸く収まることを最近知った)」

932: 超鈍速級の更新スレ主 ◆yUqvgZTORA 2013/12/18(水) 00:22:00.14 ID:sRNaNHud0
苗木「・・・・・」スタスタ…

大和田「お、久し振りだな苗木に舞園」

舞園「お久しぶりですね、大和田君!」

苗木「あ、大和田クン、帰ってきてたの?」

大和田「おう、北海道から九州まで爆走ってきたぜ」

苗木「それだけ聞くとただの族だよ・・・どうだった?様子は」

大和田「江ノ島の影響力ってでケーんだな、
壊すのも直すのも早くってよ、
後に訪れた順に復興が進んで治安も良くなってたぜ」

苗木「へえ・・・で、あれ、やった?」

大和田「モチロン、俺のグループの奴らは
ミッチリ現場で働かせてるぜ。
体力は無駄に有り余ったヤツラだかんな」

苗木「そっかそっか、じゃあ今度はこう・・・」

舞園「(苗木君が真面目な話してる・・・)」

苗木妹「お兄ちゃーん!運搬経路について聞きたいんだけどー!」

苗木「大和田クン後はキミの頑張り次第だよ!じゃあね!」ダッ!

大和田「あ、おい苗木!」

舞園「(はい、私のよく知る苗木君でした)」

933: 超鈍速級の更新スレ主 ◆yUqvgZTORA 2013/12/18(水) 00:42:19.09 ID:sRNaNHud0
腐川「あ」

苗木「あ」

苗木妹「?」

十神「・・・・・」

腐川「・・・久し振りね、苗木君」

苗木「そうだね・・・意外と合わないもんだったね」

十神「・・・・・」

苗木妹「え、えーと、それぞれどなた?」

苗木「あー・・・妹、この人は同級生の腐川さん、
こっちの無口な人は十神クンっていって・・・」

苗木妹「えっ!あの『知識の皇』十神さんと
『行動の后』腐川さんですか!?は、初めまして!」

苗木「え?」

腐川「ちょ・・・それ恥ずかしいからやめなさいよ!///」

十神「・・・・・」

苗木「そ、そんな呼ばれ方・・・へぇ・・・良かったじゃない、腐川さん。十神君と仲良くなれて」

腐川「!」

――――――――腐川フィルター――――――――

苗木「へぇ・・・良かったじゃない腐川さん。
(ボクなんかほっといて)十神君と(だけ)
仲良く(意味深)なれて・・・」

――――――――――――――――――――――――――――――――

腐川「あ、いや、そんなことないわよ!」

十神「・・・・・」

腐川「あ、あたしとしてはその、さ、さささ3人の方が・・・/////」ゴニョゴニョ

苗木「じゃあボクは仕事あるから、じゃあね!」

苗木妹「じゃあさよならです、またいつか!」

腐川「!」

――――――――再び腐川フィルター――――――――

苗木「じゃあボクは仕事あるから!(なんだよ、そんなに十神クンがいいのかよ・・・)じゃあね!(しまった、つい声を荒らげて・・・)」

苗木妹「(こんな女ほっといて行こうよ)じゃあさよならです、またいつか!(もう合わないかもね)」

――――――――――――――――――――――――――――――――

腐川「い、嫌よそんなの嫌よ!」

苗木「ええっ!?ちょ、腐川さん!」

十神「・・・・・」

十神「(もしかして、俺は腐川の伴侶として
認知されとるんじゃないだろうな、まさか・・・)」

935: 超鈍速級の更新スレ主 ◆yUqvgZTORA 2013/12/18(水) 01:13:41.91 ID:sRNaNHud0
苗木「将来的な資源は既に枯渇状態にあり、ボクたちは過去に残しておいた大量の備蓄米や避難所などの貯蓄により衣食住といった生活のライフラインを保っています。しかし先の大事件のお陰で人口は一割ほど変動したのに対し、失業率は大きく跳ね上がりました。それは資源に関する第一次産業においても主流であった第三次産業においてもおなじです。このままですとほぼ確実に五年後以内には生活用品は無くなり、1日1食の食事すら滞りなく過ごせない可能性が高くなります。そこで重要なのは何か。それは今ある資源を有効に活用し残された余裕を引き伸ばすことだと考えます。そうすることによって食料は新たに生産することができますし、その他の資源も用意する時間が増えるでしょう。具体的な案としては食料の年貢制と配給制の確立と廃棄量の把握です。食料は配給にするとしたら、少なければ暴動が起きるでしょうし多ければそれだけ枯渇が促進されます。ですので廃棄量の把握こそが最大の資源の有効活用かと思われます。最悪、森林やそこらの野草も資源として扱えます。かの戦時中を思い出させますが食用の植物など書かれた本を発布するのも良いかと。勿論これは最悪の事態ということをお忘れなく。現在では情報網の確立や人材派遣の基礎要項は整いましたのでそういった心配はないでしょう。というのもこれから述べることがそれの対策だからです。次に必要となることは第一次産業への積極的な取り組みかと思われます。過去のこの国では足りない食料は他国との貿易によって補えました。しかし今日は世界的にも食料自給率は100%を優に下回っており、頼ることは勿論のこと貿易すらできないことが分かっています。ですからまずは自給率の向上、それから全体の生活レベルの向上に取組むことが最善かと思われます。最初は芋などの根菜、小麦、その他野菜から、自給率の向上が見られた地域から酪農や稲作を行わせるというのがボクの提案です。元から酪農が主流であったり、またその環境が整っている地域に限り各例外を設けてもいますが基軸は提案した通りにするというのはどうでしょうか」

モブA「お?おう、い、いいんじゃないですか?」

モブB「(つーか紙にまとめて提出しろよ!
会議じゃハッキリ言えねーじゃねーか!)」

モブC「(それはお前が話聞いてないからだろ)」

モブA「(で、どうするべきなんだこれ)」

モブB「(あー、もういいよ可決で。
どうせ苗木さんだし、成功するだろ)」

モブC「(失敗しても俺らに責任来ないしな)」

モブB「その案でいきましょう!」


こうして苗木は自分の好きな食材を仕入れることができるようになった

937: 超鈍速級の更新スレ主 ◆yUqvgZTORA 2014/01/01(水) 03:43:25.22 ID:FjgzJVfI0
舞園「・・・・・苗木君、そこ少しどいてください」ガーガー…

苗木「ん?あ、掃除機かゴメン」ゴロンッ

舞園「いえいえ・・・」ガーガー…

苗木妹「お兄ちゃーん、ちょっと助けてー」

苗木「今行く!」ダッ

舞園「・・・・・いやまあ、分かってますけどね」ガーガー…

舞園「(・・・私が休日に掃除機をかけて、苗木君がそれをメンドクサそうに避ける)」ガーガー…

舞園「(『あれ、これって熟年夫婦っぽくない?』なんて考えてたのが馬鹿みたい・・・いや馬鹿ですよねぇ)」ガーガー…

舞園「(料理も美味しいとは言ってくれるものの、妹さんとは大きく態度も変えられてしまうし)」ガッガッ!

舞園「(・・・あれ、私なんでここで生活してんだっけ)」

苗木「なーんだただのコンセントの混線だったよ、アハハ・・・よっと」

舞園「・・・・・あの、苗木く―――」

苗木「あ、舞園さん。これ」スッ

舞園「・・・え?箱?」

苗木「プレゼント、同居開始から二ヶ月目だよね。記念にと思ってさ」

舞園「・・・あ、ありがとうございます・・・・・」パッ

苗木「あと」

舞園「あと?」

苗木「その・・・いつもありがとう、色々やって貰って」

舞園「・・・!」

舞園「いえ!大丈夫ですよ♪」

舞園「さーてと、夕飯の準備でもしますかー!」