2: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/09/20(火) 18:42:53.20 ID:P/khNt0o0

法子「へー! これが小学校の時のプロデューサーなんだ!」

P「そうだぞ。これは遠足の時の集合写真だな」ペラッ

法子「わー、プロデューサーちっちゃいね!」

P「そりゃそうだろ」

法子「あれー、この女の子って…」

P「あー、それ時子だぞ」

法子「えー!?」

引用元: 椎名法子「おさなななじみ?」モバP「一個多いな」 


 

THE IDOLM@STER CINDERELLA GIRLS STARLIGHT MASTER 05 純情Midnight伝説
歌: 向井拓海(CV:原優子)、藤本里奈(CV:金子真由美)、松永涼(CV:千菅春香)、大和亜季(CV:村中知)、木村夏樹(CV:安野希世乃)
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3: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/09/20(火) 18:44:02.39 ID:P/khNt0o0

P「俺、アイツと小学校同じだったからな」

法子「わー! 時子さんかわいい!」

P「俺が4年生の時だから、時子は2年生だな」

法子「ちっちゃい! ちっちゃい!」

P「うん、もう少し他の言葉使おうか」

4: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/09/20(火) 18:45:48.55 ID:P/khNt0o0

法子「ねぇねぇ、時子さんってどんな子だったのっ♪」

P「んー……何ていうか、今みたいな感じではなかったな」

法子「女王様でビシバシー! じゃなかったんだ」

P「この頃はまだ、俺の後ろをついて回るような奴だった」

法子「へー…」





5: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/09/20(火) 18:47:20.04 ID:P/khNt0o0

【はるかむかし】

P「……なぁ」

時子(8)「なによ」

P「シャツひっぱるのやめろよ。伸びるだろ」

時子「やだ」

P「あのなぁ…」

時子「いいからさっさと歩きなさい」

P「はぁ…」

6: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/09/20(火) 18:49:21.71 ID:P/khNt0o0

いぬ「バウッ!バウバウッ!!!」

時子「きゃああっ!」

P「おっと、イヌか」

いぬ「ぐるるるるる…!」

時子「ひっ…!」

P「おーよしよし。おとなしくしてくれな」

いぬ「ばうっ!」


7: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/09/20(火) 18:50:59.26 ID:P/khNt0o0

P「よしよしよし。いーこいーこ」ナデリ

いぬ「ばうばう……」

P「よーしよし」ナデコナデコ

いぬ「……」

P「…こんなもんか」

いぬ「ハッハッハッ」フリフリ

8: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/09/20(火) 18:52:58.37 ID:P/khNt0o0

時子「……(しゃがんで頭抱えてる)」

P「おい。もう大丈夫だぞ」ポン

時子「ひっ!」

P「だからもう大人しくなったって」

時子「…ほんと?」

P「ほんと」

時子「ふぅ……手こずらせるわね」ムクリ

P「オマエなんもしてないだろ」




9: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/09/20(火) 18:55:31.15 ID:P/khNt0o0

P「アイツ犬が苦手でな」

法子「意外!」

P「その他にもニワトリ、ヘビ、カラス、ウシもダメだな」

法子「牛も!?」

P「『デカくて模様がイヤ』って言ってたな」

法子(あー、それだから…)

10: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/09/20(火) 18:57:47.03 ID:P/khNt0o0

P「小学校4年の頃だったかな。アイツが変わり始めたのは」

法子「何かあったの?」

P「あの日は確か、担任の先生に頼まれて世界地図を4年の教室に持って行ったんだ」

法子「……」

P「その時に見たよ。今の時子の片鱗を」





11: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/09/20(火) 19:00:31.89 ID:P/khNt0o0

【ちょっとむかし】

先生「P。すまんがこれを持って行ってくれんか」

P「わかりました」

先生「次使うのはたしか…4年C組だな」

P「じゃあ持ってきますね」

先生「すまんな」

12: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/09/20(火) 19:01:59.28 ID:P/khNt0o0

P「4年C組か。時子のクラスだな」

P(アイツ、普段はどうなんだろうな…ひとりぼっちとかじゃないよな?)



P「えーっと、C組C組っと……ここか」

P「失礼しまーす」ガラガラガラ

13: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/09/20(火) 19:02:48.90 ID:P/khNt0o0

時子「……」

A「時子様ー!」

B「時子様ー!」

C「時子様ー!」

Q「卑弥呼様ー!」

時子「……」ピシイッ

Q「あいたぁいっ!」

P「……」

14: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/09/20(火) 19:04:20.12 ID:P/khNt0o0

ガラガラガラ

ピシャッ

P「……」

P(え、どゆこと? 何今の光景は)

P「幻覚だよな。ははは、疲れてるのかな」

P(もう一回開ければ大丈夫…)ガラガラガラ

15: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/09/20(火) 19:06:51.90 ID:P/khNt0o0

時子「……」

A「時子様ー!」

B「時子様ー!」

C「時子様ー!」

Q「今からコーラを一気飲みして、徳川げふっ」

時子「飲む前からゲップしてんじゃないわよ!」ビシィッ

Q「ありがたき躾っ!」

P「なんだよこれぇぇぇぇぇ!?」

ナンダヨコレェェェェェ

ナンダヨコレェェェ





16: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/09/20(火) 19:07:45.24 ID:P/khNt0o0

P「……いつからあんなことになったのかは、正確にはわからないんだ」

法子「突然変異かな?」

P「血筋なのかなぁ…?」

法子「凄い血だねっ♪」

P「まあアイツの家、すっげえ金持ちだからなぁ。あり得ると言えばあり得るが」

法子「確かに育ちよさそうだもんね」

P「アイツのお父さん、確か政界にも顔が利くとかなんとか…」

法子「うわー、なんだかもうよくわかんないや」

17: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/09/20(火) 19:10:57.14 ID:P/khNt0o0

<ガチャ

時子「何よ、騒々しいわね」

法子「あ、時子さん!」

P「おう」

時子「……」

18: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/09/20(火) 19:11:41.09 ID:P/khNt0o0

つかつかつか

時子「……」バシッ

P「あ、卒アル」

時子「……そういえば、事務所に来る途中でドーナツのフェアやってたわね」

法子「ドーナツ!?」

時子「ほら、適当に買ってきなさい」つ「諭吉」

法子「いってきまーす!」

19: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/09/20(火) 19:13:11.18 ID:P/khNt0o0

<バタン

時子「……さて」

P「はい」

時子「何か言うことはあるかしら」

P「んー? 特に何も」

時子「余計なことを法子に吹き込んでないわよね?」

P「余計なことは何も言ってないぞー」

時子「フン…」

20: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/09/20(火) 19:14:22.91 ID:P/khNt0o0

P「ただ、時子は昔イヌが苦手だったとか言っただけだぞ」

時子「それが余計なコトって言ってんのよこの豚ぁ!」ビシッ

P「おっと」ヒョイ

時子「避けるんじゃないわよ」

P「反射的に避けちゃうなあ」

時子「チッ…」

21: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/09/20(火) 19:15:54.01 ID:P/khNt0o0

P「なあ時子」

時子「何よ」

P「そんなに弱さを見せるのが嫌か?」

時子「嫌に決まっているじゃない。言わせるんじゃないわよ」

P「むぅ。強情ですなぁ」

時子「私は上に立つ人間よ。弱みを露呈するなんで恥以外の何物でもないわ」



22: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/09/20(火) 19:17:29.62 ID:P/khNt0o0

P「でもさ、俺にはもう少し弱さを見せてくれてもいいんじゃないか?」

時子「ハァ?」

P「俺はお前の強さを、誰よりも知ってるんだから」

時子「……」

P「どうした?」

時子「ハァ……貴方には何を言っても無駄なようね」

23: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/09/20(火) 19:18:47.83 ID:P/khNt0o0

P「ブタに真珠ってか?」

時子「この私を装飾品扱いとはいい度胸ね」ピシッ

P「おおっと、ジョークジョーク」ヒョイッ

時子「だから避けるんじゃないわよ!」

P「当たったら痛いから避けるよ」

時子「このっ…!」ヒュッ

P「よっと」グイッ

時子「きゃっ…!」グラッ

24: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/09/20(火) 19:19:55.19 ID:P/khNt0o0

時子「放しなさい…! くっ…」

P「さーて、壁際だな」

時子「放せって言ってるのがわからないのかしら?」

P「んー? わかるけど……ね?」グイッ

時子「……!」

25: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/09/20(火) 19:23:23.74 ID:P/khNt0o0

ちゅっ

P「……」

時子「……」

P「さて、と」

時子「……この豚! よくもこの私に」

P「いつも手の甲だったから、たまには唇にやるのもアリかなって」

時子「脳味噌が足りてないようね。財前流の教育を叩き込んでほしいのかしら…?」ゴゴゴ

P「……」

26: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/09/20(火) 19:24:25.85 ID:P/khNt0o0

P「……逃げるが勝ちっ!」

時子「逃げるなこの豚ァ!」

P「痛いのは嫌なんですぅ!」

時子「どうやら貴方にはキツい躾けが必要ね。脱ぎなさい、脱げぇ!」

P「真昼間から脱げだなんてそんな……大胆すぎないか時子様」

時子「あぁもう! いいから黙りなさいこの豚ァ!!!」

おわり。