1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/16(月) 19:57:02.35 ID:ERYXHzof0
まどか「えっと、それは……///」

さやか「ほむらだよね」ニヒヒ

まどか「く、クラスのみんなにはナイショだよ///」

引用元: まどか「私の好きな人!」 


 

 
4: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/16(月) 20:00:36.87 ID:ERYXHzof0
さやか「えー、どうしよっかなー」

まどか「言っちゃダメだからね」

さやか「……フリかな? 押すなよ、絶対押すなよ的な」

まどか「違うよ! 本当に言っちゃダメだよ!」

さやか「じゃあ黒板に……」

まどか「書くのもダメだってば!」

6: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/16(月) 20:03:29.78 ID:ERYXHzof0
さやか「それはそうと、今朝は来るの早かったよね」

まどか「え? あ、うん。いつもよりちょっと早く目が覚めちゃったから……」

さやか「早くほむらに会いたいくて、早起きしてきたのかなー?」ニヤニヤ

まどか「そ、そんなんじゃないってばぁ///」

まどか(目覚ましを10分早くしたの、なんでバレたんだろ///)

さやか「それともなんか刺激的な夢でも見て目が覚めちゃったとか?」ニヒヒ

まどか「ち、違うよぉ///」

8: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/16(月) 20:07:03.53 ID:ERYXHzof0
さやか「いやー、女の子同士だなんだって言ってたのが懐かしい話だねぇ」

まどか「あ、あんまり大きな声で言わないで欲しいな///」

さやか「別にまどかがほむらのことが大好きだー! なんて言ってるわけじゃないし」

まどか「わざとだよね!? わざと言ってるよね///」キョロキョロ

さやか「大丈夫だって、誰もいないの確認して言ってるから」





仁美「……///」ドキドキ

9: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/16(月) 20:10:42.21 ID:ERYXHzof0
さやか「いやー、まどかをからかうのは楽しいね」

まどか「もう……さやかちゃんひどいよー」

さやか「……あたしは同じ様なことをあんたらにやられたんだけど」

まどか「え?」

さやか「恭介と付き合うのが決まった後、徹底的にからかってくれちゃったよね?」ジトー

まどか「あ、あはは、そ、そんなことしたかなー?」

さやか「忘れたって言うなら思い出させてあげるよ……今日から楽しみだねぇ」クックック

10: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/16(月) 20:13:32.59 ID:ERYXHzof0
まどか「で、でもほら、さやかちゃんも上条君のこと言われて嬉しそうだったよ?」

さやか「ふーん……じゃ、まどかもからかわれて嬉しそうだからOKってことだよね」

まどか「嬉しそうになんて……してないもん///」

さやか「えー。ほむらのこと言われるのは嫌なんだー」ニヤニヤ

まどか「そ、そんなこと言ってないよ……///」

さやか「やっぱり嬉しいんだー」ウリウリ

まどか「も、もう///」





仁美「……///」ジィー

14: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/16(月) 20:17:43.83 ID:ERYXHzof0
ほむら「おはよう、まどか。あとおまけ」

まどか「おはよ、ほむらちゃん」

おまけ「おまけ扱いはもう諦めたけど、せめて名前で呼ぼうよ百合校生」

百合校生「……おはよう、さやか」

さやか「おはよう、百合校生」

百合校生「名前で呼んだんだから名前で呼びなさい! あと変なあだなつけないで」

さやか「百合は変じゃないよ。ねえ、まどか」

まどか「そ、その聞き方はなんか意味が違うよね///」

16: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/16(月) 20:20:25.93 ID:ERYXHzof0
さやか「しかしほむらはダメだなー」

ほむら「いきなり何よ」

さやか「まどかがせっかく早く来たのに、待たせちゃうなんて」

ほむら「そうだったの? ご、ごめんなさい」アセアセ

まどか「き、気にしなくていいんだよ? 私が勝手に早く来ただけなんだから」

ほむら「昨日ちょっと寝つきが悪くて、いつもより遅くなっちゃって……」

さやか「ほほう、ドキドキしすぎて眠れなかったんですかー?」ニヤニヤ

ほむら「な、何言ってるのよ! バカじゃないの///」

さやか「まあ、昨日はお別れにキスして、最後は熱い抱擁だもんねー」

まどほむ「///」





仁美「……///」キマシ…

19: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/16(月) 20:23:38.00 ID:ERYXHzof0
さやか「そりゃ昂ぶって眠れないのも無理ないよねぇ」ニヒヒ

まどか「……あれ?」

さやか「どうしたー?」ニヤニヤ

まどか「なんでさやかちゃんが知ってるの?」

さやか「なにを?」ニヤニヤ

まどか「わ、私と、ほむらちゃんが、その、き、キスしてたのを///」

ほむら「……そういえば……」

さやか(あ、やっべ……)

21: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/16(月) 20:27:03.61 ID:ERYXHzof0
まどか「さやかちゃん?」

さやか「あはは、えーと、なんでだっけなー?」

ほむら「……覗いてたのね」

さやか「やだなー、あたしの勝手な推測だよー。いやー、今日は勘が冴えてるなあ」ダラダラ

ほむら「……あれでもまだ懲りてなかったようね……」

さやか「待て待て待て。話せばわかる」

ほむら「残念ながら、貴女とはわかりあえないのよ。統計的に」ウフフ

さやか「待って! 首は、首はやめてー!」



マミ「なにかしら……首の辺りがむずむずするわ……」

22: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/16(月) 20:31:28.07 ID:ERYXHzof0
さやか「うぅ……本当に首が取れちゃったらどうするんだよ……」

ほむら「ソウルジェムが無事なら平気よ(多分)。マミにでもくっつけてもらいなさい」

さやか「マミさんにあたしの生首見せるとか、あんたはどれだけトラウマをえぐりたいのさ」

まどか「さやかちゃんがすぐ調子に乗るのが悪いんだよ」

さやか「じゃあどうしろって言うのさ」

まどか「黙って見守っててくれたら嬉しいなって、私は思ってしまうのでした」

さやか「こんな感じで?」ニヤニヤ

まどか「な、なんでそんな顔するの///」

さやか「いやー、二人を見てるとつい表情が緩んじゃうんだよ」ニヤニヤ





仁美「……///」ニヤニヤ

23: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/16(月) 20:35:20.58 ID:ERYXHzof0
さやか「目の前であんな情熱的なキスを見せられちゃったからね」キシシ

ほむら「あ、貴女が勝手に覗いてたんじゃない///」

さやか「でも残念だったね、ほむら。まどかの初キッスはあたしがもらっちゃたのさ」

ほむら「!?」

まどか「え!?」

さやか「小学校の時に。ねー、まどか?」

まどか「あ、あれは……」

ほむら「…………」





仁美「……」ドキドキ

24: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/16(月) 20:38:08.38 ID:ERYXHzof0
ほむら「……大丈夫よまどか。私はそんなの気にしないわ」

さやか「大丈夫って言いながら負のオーラが半端じゃないよね」

まどか「ま、待って、説明させて。あれは……」

ほむら「……安心して、こんなことくらいで貴女への愛は変わらないから」

まどか「だから、話を聞いてよ~」アセアセ

ほむら「……でも今日はなんだか体調が悪いから早退するわ……」

まどか「ほむらちゃん!?」

さやか「まだ学校に着いてもいないんだけど」

まどか「ちゃんと話を聞いてー!」

26: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/16(月) 20:41:07.89 ID:ERYXHzof0
まどか「小学校のときにね、恋人ができた時の練習とかなんとか言って……」

まどか「さやかちゃんがほっぺにキスしてきて……それで、お返しに私もほっぺに……」

まどか「だから……その……唇はほむらちゃんが始めてだったんだよ///」

ほむら「そ、そうなの/// 取り乱してごめんなさい///」

まどか「謝らなくてもいいんだよ/// 悪いのはさやかちゃんだし」

さやか「あーあ、もうちょっとほむらを追い詰めれば面白かったのに」

ほむら「……貴女には後でちょっと話があるわ」ニコッ

さやか「おうふ」

28: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/16(月) 20:44:34.40 ID:ERYXHzof0
さやか「でも聞いて、ほむら」

ほむら「何よ」

さやか「ほっぺたに残るまどかの唇の感触は最高だったよ」

ほむら「……本気でその首と胴体を生き別れにされたいのね」ギリ…

さやか「どーだー、うらやましいだろー」

ほむら「小学生レベルの挑発ね」ギリギリ

さやか「……うらやましくないの?」

ほむら「うらやましくなんか……うらやま……うらやましいです……」ガクッ

まどか「……///」

30: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/16(月) 20:48:02.45 ID:ERYXHzof0
まどか「ほ、ほむらちゃん」キョロキョロ

ほむら「まどか?」

まどか「ん///」チュ

ほむら(え? 今ほっぺに?)

まどか「え、えへへ/// これでいい、かな///」

ほむら「ま、まどか///」

まどか「は、恥ずかしいから今顔見ちゃダメ///」ギュ

ほむら「わわわわわわわ///」

ほむら(ま、まどかがほっぺにキスして、私の胸に顔を埋めて……///)



仁美「新時代の幕開けぜよ……」

さやか「仁美っ!?」ビクッ

32: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/16(月) 20:51:50.91 ID:ERYXHzof0
仁美「あまりにも美しい光景だったもので、つい坂本龍馬に」

さやか「わけがわからないよ」

まどか「あ、仁美ちゃんおはよ///」パッ

ほむら「お、おはよう、志筑仁美///」パッ

仁美「おはようございます。私のことはお気になさらず、どうぞ続けてください」

まどほむ「///」

さやか「そうそう、好きなだけ抱き合って噂にでも何でもなりゃいいじゃーん」

ほむら「貴女の言葉にはいちいちトゲがあるわね」

さやか「さんざん人をからかってくれたお礼だよ」ケケケ

34: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/16(月) 20:55:05.72 ID:ERYXHzof0
仁美「いつの間にお二人はそんな仲に?」

まどか「え、えっと……き、昨日、かな///」

ほむら「そ、そうなるわね///」

仁美「もうキスしたり胸に顔を埋めて抱き合うほどの関係ですのね」

まどほむ「///」

さやか「違うよ仁美。あれは額を胸板に当ててただけだよ」

ほむら「……さやか、デュラハンって知ってるかしら」ニコッ

さやか「その気になれば痛みは消せるけど首をもぐのは勘弁してください」





マミ「なんか今日はやけに首の辺りが……」

35: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/16(月) 20:59:05.77 ID:ERYXHzof0
さやか「おっと、そろそろ学校に向かわないと遅刻するよ」

仁美「お二人を見ていると時間が経つのを忘れてしまいますわ」

まどか「仁美ちゃんまで何言ってるの///」

さやか「一番時間を忘れてるのは当の二人なんだけどね」

ほむら「バカ言ってないで行くわよ///」

さやか「おいおい、ちゃんとお姫様をエスコートしてやんなよ」ニヒヒ

ほむら「な、なによそれ///」

さやか「じゃ、あたしたちはお先にー」

仁美「失礼しますわ」

39: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/16(月) 21:03:22.43 ID:ERYXHzof0
ほむら「わ、私たちも行きましょうか、お姫様///」

まどか「も、もう、ほむらちゃんってば///」

ほむら「て、手をつなぐのは普通よね///」

まどか「そうだよね、友達同士でもつなぐもんね///」

ほむら「じゃ、じゃあ///」ギュ

まどか「う、うん///」ギュ



仁美「初々しいですわね」

さやか「どうせなら恋人つなぎしちゃえよ」

ほむら「なんで戻ってきてるのよ貴女たち///」

まどか「///」

40: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/16(月) 21:08:37.03 ID:ERYXHzof0
ほむら「あら? 靴箱に……」

まどか「わ!」

仁美「まあ、ラブレターですわね」

ほむら「そうみたいね」

まどか「…………」

さやか「不安になんなくたって、ほむらは断るって」

まどか「……ほむらちゃん?」

ほむら「もちろん断るけど」

さやか「ほむらは女の子しか愛せないもんね!」

ほむら「次、校内でそういうこと叫んだら、貴女の生首をマミに送りつけるわ」

41: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/16(月) 21:12:05.43 ID:ERYXHzof0
さやか「あ、でも女の子からだったらOKするの?」

ほむら「するわけないでしょう」

仁美「一切迷わないのですね」

さやか「まどか一筋なんだもんなー」ウリウリ

ほむら「その通りだけど……学校ではやめなさい///」

まどか「えへへー、ほむらちゃん……///」

さやか(あたしが何もしなくても、雰囲気でばれる気がするんだけどね)

仁美(このお二人は本物ですわ……うふふふふ)

44: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/16(月) 21:16:43.42 ID:ERYXHzof0
――――
――

さやか「恒例の屋上でお昼だ!」

仁美「今日は私もご一緒させていただきますわ」

マミ「私もいいかしら」

さやか「お、今日はさやかちゃん両手に花だねっ☆」

ほむら「貴女は上条恭介といちゃいちゃしてればいいじゃない」

さやか「あたしたちは学校では普通にするって決めたんですー」

ほむら「遠慮しなくていいのに」

さやか「誰かさんたちが遠慮なくからかってくるからだよ」

まどか「誰だろうね?」

ほむら「誰かしらね」

さやか「……復讐するは我にあり」ククク…

46: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/16(月) 21:21:14.17 ID:ERYXHzof0
さやか「あたしとまどか以外、みんな自分でお弁当作ってるんだよね」

まどか「え? あ、そ、そうだね」

さやか「まどかも自分で料理できるようにならないとダメだぞー」

まどか「さやかちゃんもだよ」

マミ「美樹さんは時々私のところに料理修行に来てるわよ」

さやか「あ! ばらさないでよ、マミさーん」

仁美「上条君は幸せ者ですわね」

まどか「早く手料理を作ってあげられるといいねー」ニヤニヤ

ほむら「食中毒で再入院させないようにしなさいよ」クスクス

さやか「……あたしの中の慈悲の心は消え失せたよ……」フフフ…

47: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/16(月) 21:25:17.61 ID:ERYXHzof0
さやか「……」ジィー

ほむら「な、なによ」

さやか「今日はあれやんないの? あーんって」

ほむら「何言ってるのよ。やらないわよ///」

さやか「えー? 昨日はやったのにー?」ニヤニヤ

まどか「あ、あれは……だって……///」

マミ「女の子同士なんだから恥ずかしがることないじゃない」クスクス

仁美「そ、そ、そ、その話を詳しくお聞かせ願えますか!? できれば映像付きで!」

さやか「仁美!?」

51: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/16(月) 21:28:36.74 ID:ERYXHzof0
まどか「///」モグモグ

ほむら「///」モグモグ



さやか「うーん、恥ずかしがってダメですねー」ボソボソ

マミ「しばらく見てないフリをしてチャンスを作ってあげましょうか」ボソボソ

仁美「私も協力いたしますわ」ボソボソ



さやか「あたしもたまには――」

マミ「私はきっと――」

仁美「それ、私も今度――」



まどか「……」ジィー

52: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/16(月) 21:32:01.12 ID:ERYXHzof0
まどか「ほむらちゃん、今なら誰も見てないから……」コソコソ

ほむら「え?」

まどか「た、玉子焼きなんだけど……あーん///」

ほむら「え? ……あ、あーん///」


ピローン ティロリーン カシャ 


まどほむ「!?」クルッ

さやか「でさー」

マミ「そうよねー」

仁美「ですわー」

まどほむ「……?」

54: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/16(月) 21:36:01.63 ID:ERYXHzof0
まどか「……ね、美味しい?」

ほむら「ええ、美味しいわ」

まどか「……本当に?」

ほむら「本当よ。少し甘めに仕上がってて、とっても私好みの味よ」

まどか「えへへ/// ……これ、私が作ったんだ。だからどうしても食べて欲しくて///」

ほむら「そ、そうだったの///」



さやか「やるなぁまどか」ニヤニヤ

マミ「手作りの料理なんてポイント高いわね」ニヤニヤ

仁美(携帯のカメラじゃ物足りませんわ……デジカメにしましょう)ウフフ

55: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/16(月) 21:40:03.54 ID:ERYXHzof0
ほむら「まどかが作ってくれたのなら、もっと味わって食べればよかった///」

まどか「そう言ってくれると嬉しいな/// もう一つ食べる?」

ほむら「いいの? せっかくまどかが作ったのに」

まどか「ほむらちゃんに食べて欲しくて作ったんだもん///」

ほむら「それならいただくわ///」

まどか「ま、また食べさせてあげるね///」

ほむら「お、お願いするわね///」



<キマシタワー!

<ヒトミ、シズカニ!

<シヅキサン、オチツイテ!

58: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/16(月) 21:44:40.14 ID:ERYXHzof0
まどか「……」ジィー

さやか「うんうん」

マミ「なるほど」

仁美「そうですね」キ…キマ…

まどか「……はい、あーん///」

ほむら「……あーん///」



ピローン ティロリーン パシャパシャパシャパシャパシャ…



まどほむ「!?」クルッ

さやか「ですよねー」

マミ「そうなのよ」

仁美「御意」

まどほむ「…………」

60: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/16(月) 21:48:05.20 ID:ERYXHzof0
――――
――

まどか(午後の授業は眠くなっちゃうね)

まどか(さやかちゃんはすでに寝ちゃってるけど)

まどか(仁美ちゃんはさすがにちゃんと起きてるね)

まどか(ほむらちゃんは……あ、ちょっと眠そう)

まどか(……いきなり指名されてびっくりするほむらちゃん可愛い///)



まどか(……ほむらちゃん///)

64: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/16(月) 21:52:32.78 ID:ERYXHzof0
まどか(ほむらちゃんは美人だし、頭もいいし、スポーツもできるし、すごいよね)

まどか(料理もできるし、頼りになるし……なんでもできるんだよね)

まどか(って、私、お家でこんな話ばっかりしてたのかな///)



まどか(…………)

まどか(……それに比べて私は……)

まどか(……ほむらちゃんは私のどこを好きになってくれたんだろ……)

まどか(…………ほむらちゃん)

66: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/16(月) 21:57:38.75 ID:ERYXHzof0
――――
――

さやか「今日の授業はすべて終了ー! さあ、マミさんの家に遊びに行くよー!」

まどか「今日も? 迷惑じゃないかなぁ……」

さやか「マミさんには許可取ってるよん。仁美はどうする?」

仁美「今日はお稽古なので……終わってから伺ってもよろしいでしょうか?」

さやか「うん、来るときに連絡ちょーだい。場所はわかるよね?」

仁美「ええ。ではまた後ほど」

まどか「また後でねー」

ほむら「またね」

仁美(こんな日にお稽古など……奇跡も魔法もないのかしら……!)

68: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/16(月) 22:01:51.97 ID:ERYXHzof0
ほむら「じゃあ、二人は先に行っててくれる?」

さやか「え? なんで?」

まどか「あ、そっか……」

さやか「いやいやいや、一緒に行こうよ」

ほむら「……私はこれから屋上に用があるの」

さやか「屋上に用事?」

ほむら「この鳥頭は……頭の中に何が入ってるのかしら?」

まどか「さやかちゃん、ほら、朝……」

さやか「ああ、ラブレターの返事か」

ほむら「貴女本当に遠慮なく口に出すわね……」

70: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/16(月) 22:05:20.53 ID:ERYXHzof0
ほむら「そういうわけだから、先に行ってて」

まどか「ね、ねえほむらちゃん。その……待ってちゃダメかな?」

ほむら「え?」

さやか「ふっふっふー、なんだー? やっぱり心配なのかー?」

まどか「そうじゃなくて……待っててあげた方がほむらちゃんも嬉しいかなって」

ほむら「そ、それは嬉しいけど……どれくらいかかるかわからないわよ?」

まどか「……うん、それでも待ってたいんだ。ダメ?」

ほむら(まどかが不安そうな顔してる……)

ほむら「ええ、それじゃあ教室で待ってて。すぐに戻るわ」

まどか「そ、そんなに急がなくてもいいからね?」

さやか(すぐ、ねえ……相手にちょっと同情するわ)

71: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/16(月) 22:09:32.49 ID:ERYXHzof0
まどか「……ねえ、さやかちゃん」

さやか「んー?」

まどか「ほむらちゃんは美人だし、勉強もできるし、スポーツもできるよね」

さやか「油断した! まさかいきなり惚気が始まるとは!?」

まどか「ち、違うよ/// そうじゃなくて、その、今言ったとおりだよね?」

さやか「うーん、否定はできない、かなー。性格は冷徹で底意地悪いけどね」

まどか「そんなことないよ。ほむらちゃんは優しいよ?」

さやか「それはまどか限定なんだよ」

まどか「……えへへ///」

さやか「……やっぱり惚気なんだよね?」

まどか「あ、違うんだよ」アセアセ

73: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/16(月) 22:14:07.52 ID:ERYXHzof0
まどか「それでね、それに比べて、私は取り柄がないし……」

さやか「まどかこそ優しいじゃん」

まどか「……そうかな?」

さやか「ほむらよりは優しいと思うよ」

まどか「……ちょっと複雑な気分だね」エヘヘ

さやか「まあそれは置いといて、話の続きは?」

まどか「うん、だからほむらちゃんは、私のどこを好きになってくれたのかな、って」

さやか「……不安になっちゃったわけだ」

まどか「……うん」

74: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/16(月) 22:18:21.95 ID:ERYXHzof0
さやか「あたしだって大して取り柄ないけど、恭介と両想いだよ?」

まどか「さやかちゃんはほら……その……さやかちゃんだから」

さやか「……なんだろう、親友との距離がだんだん遠くなってる気がするよ」

まどか「わ、悪い意味じゃないよ?」

さやか「あたしは最近学習した。そういうセリフは悪い意味の時に使うってことを」

まどか「あ、あはは……」

さやか(否定してくれない……)グスン

76: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/16(月) 22:22:10.21 ID:ERYXHzof0
まどか「……もしかしたら、ほむらちゃんが本当に好きなのは私じゃないのかもって」

さやか「それはまどかだと思うよ? 嘘でもなんでもなく」

まどか「そうだと嬉しいんだけど……」

さやか「だって他にいないじゃん。それに、まどかよりも先にほむらが好きって言ったんだよ?」

まどか「本当は……ほむらちゃんが最初に会ったって言う、魔法少女の私なんじゃないかな、って」

さやか「え……」

まどか「元気で、明るくて、強くて、自信を持ってて、それで、ほむらちゃんの最初の友達の、鹿目まどか」

まどか「私じゃなくて、別の世界の私なのかな、って……」

さやか「まどか……」

78: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/16(月) 22:26:38.27 ID:ERYXHzof0
さやか「……じゃあさ、まどかはほむらが美人だから好きになったの?」

まどか「え?」

さやか「美人なら誰でもよかった?」

まどか「そ、そんなわけないよ」

さやか「じゃあ頭がいいから? 運動神経がいいから?」

まどか「え? え?」

さやか「ほむらの良いところを挙げてたけどさ、それと好きなのって関係あるの?」

まどか「それは……」

さやか「まどかは、ほむらのどこを好きになったの?」

まどか「…………」

80: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/16(月) 22:30:36.68 ID:ERYXHzof0
さやか「まー、偉そうに言っちゃったけどさ。あたしも似たようなこと考えたことあるんだ」

まどか「さやかちゃんが?」

さやか「……あたしだって人並みに悩みますー」プー

まどか「あ、ごめんね。そういうつもりじゃなかったんだけど」

さやか「どういうつもりだったのかと小一時間……まあいいや」

さやか「相手が恭介だからねー……ま、恭介はかっこいいし、バイオリンも上手いし、家だって立派だし?」

まどか「惚気かな?」

さやか「半分くらいはね」ニヒヒ

83: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/16(月) 22:35:05.71 ID:ERYXHzof0
さやか「で、いろいろ考えちゃったわけよ。恥ずかしいから詳しくは教えないけど」

まどか「……今の私と同じようなこと?」

さやか「ま、そんなとこだね」

まどか「それで? その後は?」

さやか「あたしとまどかは違うから、あたしの答えとまどかの答えも違うと思うよ?」

まどか「うん……そうだけど……」

さやか「それでも聞きたい?」

まどか「……」コクリ

さやか「しょうがないなぁ……あたしはね、考えるのをやめたんだ」

まどか「え!?」

86: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/16(月) 22:39:59.52 ID:ERYXHzof0
さやか「そんなのどうでもいいや、って」

さやか「あたしは恭介が好きだし、恭介もあたしを好きだって言ってくれたし」

さやか「それでいいかな、って」

まどか「……さやかちゃんは前向きだよね。ちょっと羨ましいな」

さやか「あたしから見ればまどかが考えすぎなんだよ」

まどか「……そうかな?」

さやか「だーってさ、さっきまではあんだけ幸せそうにしてたのに、何で落ち込んでるんだか」

まどか「うぅ……」

87: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/16(月) 22:44:58.24 ID:ERYXHzof0
さやか「……あたしはね、恭介と約束したんだ」

まどか「え?」

さやか「お互いに一人で悩まないって。悩みがあったらちゃんと相談しよう、って」

まどか「そうなんだ……」

さやか「ほら、恭介が入院してる時いろいろあったじゃん?」

さやか「何も言わなかったせいで、恭介と少しずつギクシャクしてたから……」

さやか「……だからさ、これでも背中を押してくれた二人には本気で感謝してるんだぞ?」

まどか「えへへ……そのセリフ、ほむらちゃんにも言ってあげなよ」

さやか「やだよ恥ずかしい///」

91: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/16(月) 22:50:40.05 ID:ERYXHzof0
さやか「だからさ、なんて言うかな……勝手に悩むのは良くないよ」

まどか「うん……」

さやか「だって、ほむらに何か言われたわけでもないんでしょ?」

まどか「うん、ほむらちゃんは何も言ってないよ」

さやか「それなのに勝手に考え込んじゃってるし」

まどか「うぅ……」

さやか「……あとはまどかの問題だからね。自分で解決できると信じてるよ」

まどか「うん……さやかちゃん、ありがとう」

さやか「お礼はいらないよ。さやかちゃんはいつでもまどかの味方だからね!」ビシッ

93: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/16(月) 22:54:40.02 ID:ERYXHzof0
ほむら「お待たせ。……何かあったの、まどか?」

まどか「え? どうして?」

ほむら「……私の勘違いならいいわ」



ほむら『貴女、まどかに何か言ったの?』テレパシー

さやか『いきなり容疑者扱いとは。証拠はあるのか』テレパシー

ほむら『なんか考え込んでるみたいだから。またいらないことでも言ったんじゃないの?』テレパシー

さやか『そんなに信用ないかな、あたし』テレパシー

ほむら『自分の胸に手を当てて考えてみなさい』テレパシー

さやか『……ほむらよりあるよ』テレパシー

ほむら『……夜道には気をつけなさい』テレパシー

95: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/16(月) 22:59:11.67 ID:ERYXHzof0
さやか『それより戻ってくるタイミングが良すぎやしないかい?』テレパシー

ほむら『お察しの通り、廊下で待機してたわ』テレパシー

さやか『盗み聞きは感心しないねぇ』テレパシー

ほむら『安心して。会話は聞いてないから』テレパシー

さやか『ほう、それを信じろと?』テレパシー

ほむら『……二人とも深刻な顔してたから、なにかの相談事だったんでしょ?』テレパシー

ほむら『やって良いことと悪いことの区別くらいつくわよ』テレパシー

さやか『んー、まあ信じてやってもいいか』テレパシー

ほむら『何様なのよ、貴女』テレパシー

さやか『さやかちゃん様だー!』テレパシー

ほむら『……つっこむ気も失せるわ』テレパシー

98: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/16(月) 23:05:21.18 ID:ERYXHzof0
まどか「えーっと、なんでテレパシーで内緒話してるのかな?」

ほむら「そ、そんなことしてないわ」

さやか「……いや、二人で無言で突っ立ってればばれるでしょ」

まどか「……」ジィー

さやか「まどかー、ほむらに言ってやってよ、あたしは悪くないって」

まどか「え?」

さやか「まどかが何か考え込んでるから、あたしが何か言ったかって疑われてるんだよー」

ほむら「貴女は本当にベラベラベラベラと……」

まどか「えっと……考え事はあるんだけど、さやかちゃんは悪くないよ。むしろ力になってくれたんだ」

ほむら「……疑いは晴れたわ。良かったわね」

さやか「本気で疑ってたのかよぅ」

101: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/16(月) 23:11:03.57 ID:ERYXHzof0
まどか「もしかして相談の内容も……?」

さやか「あ、大丈夫。それは言ってないから」

ほむら「……本当は聞きたかったけど、それはまどかに悪いから……」

まどか「……ごめんね、今はナイショにさせて。でも、きっと話すから」

ほむら「ええ。まどかが話してくなるまで、待つから」

さやか「聞きたかったらさやかちゃんにお金を積むといいよ」

まどか「……さやかちゃん、言ったらひどいからね……」

ほむら「愚かね、美樹さやか。まどかが悲しむようなことを私がするわけないじゃない」

まどか「ほむらちゃん///」

さやか(まどかの悩みとかぶっちゃけ必要ないよね。バカップル爆発しろ)

103: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/16(月) 23:15:42.80 ID:ERYXHzof0
さやか「で、告白はOKしてきたの?」

ほむら「するわけないでしょ」

さやか「いやだって、すぐ戻るって言ったわりに遅かったからさ」

ほむら「相手の告白を聞いて、普通に断ってきただけよ。特に何もないわ」

さやか「すぐ戻るって言ったから、てっきり何も聞かずに断るものだとばかり」

ほむら「……想いを伝えられないのがどれくらい辛いか、貴女に教えられたんだけど」

さやか「……そうだね。伝えられないのは辛いもんね……」

ほむら「まどか、心配させてごめんなさい。でも、相手の想いを聞くくらいの義理は果たしたかったから……」

まどか「……うん」

105: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/16(月) 23:19:15.61 ID:ERYXHzof0
まどか「でもね、心配はしてなかったよ?」

ほむら「……そう?」

まどか「だってほむらちゃんのこと信じてたもん///」ギュ

ほむら「……まどか///」ギュ

さやか「キミたち、思春期の少女の前でいちゃつくのはやめたまえよ」

まどか「///」ギュー

ほむら「///」ギュー

さやか「え? あれ? あたしいつの間にか透明人間になった?」

110: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/16(月) 23:23:27.86 ID:ERYXHzof0
――――
――

マミ「みんな、いらっしゃい♪」

ほむら「昨日といい、なんでそんなにテンション高いのかしら」

マミ「もちろん、楽しいからよ」ウキウキ

さやか「気持ちはわかりますねー」ヒャッホー

まどか「はしゃぎすぎだよさやかちゃん……」

ほむら「何がそんなに楽しいのよ」

マミ「それは……ねぇ」ニヤニヤ

さやか「言わなくても……ねぇ」ニヤニヤ

ほむら「……まどか、帰りましょう」

まどか「え?」

さやまみ「待って!」

114: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/16(月) 23:28:27.99 ID:ERYXHzof0
マミ「だって美樹さんばっかりずるいわ! 私だって暁美さんたちをからかいたいのよ!」ジタバタ

ほむら「そんなの知らないわよ///」

さやか「どうせすぐ人前でいちゃいちゃするから、からかい甲斐があるのは今のうちだけですもんね」

まどか「人前でそんなことしないよ///」

さやか「あれれー? さっき教室で抱き合ってたのはどこのどなたでしたっけー?」ニッヒ

マミ「え!? もうそんなに進んだの!?」

さやか「今朝だって仲良く手をつないで――」

マミ「美樹さん、その話詳しく聞かせてちょうだい」ムッハー

ほむら「ば、バカじゃないの///」

まどか「///」

119: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/16(月) 23:32:47.47 ID:ERYXHzof0
杏子「おーっす、来たぞー」

ほむら「貴女も最近よく来るわね」

杏子「マミが呼ぶから来たんだよ。飯も食えるしね」



さやか『そんなこと言って、ホントはあんたも興味津々なんでしょ』テレパシー

杏子『ふっ、相手の弱点を押さえておくのは戦術の基本だよ、シロウトさん』テレパシー

マミ『で、本音は?』テレパシー

杏子『アタシ、甘いものに目がないんだ』テレパシー

さやか『上手いこと言ったつもりかー、このこのー』テレパシー



まどか「……みんなニヤニヤしてるね」

ほむら「どうせろくでもないこと言ってるんでしょう」

122: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/16(月) 23:36:47.50 ID:ERYXHzof0
杏子「んで、あれからどこまでいったんだい?」

ほむら「あれからってどれからよ」

杏子「キ……マミの家から帰ってからだよ」

杏子(危ねー、もうちょっとでキスの現場を見たのを口にするところだった)

ほむら「……貴女はさやかと一緒にいなかったの?」

杏子「え……それは……あー、い、一緒に帰ったよ」

さやか「あちゃー……」

ほむら「ふーん……さやかは昨日まどかの家の前までつけてたのを白状したけど?」

杏子「げっ……」

ほむら「お仕置きが必要ね……」ウフフ

杏子「……マミもいた」

マミ「佐倉さん、道連れはひどいんじゃない!?」

まどか「……ひどいのは覗いてたみんなだよ……」

さやか(まどかのママもいたけど……黙っておこうか)

137: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/17(火) 00:10:55.09 ID:XEfykfq60
QB「キミたちはいつもそうだね。面白そうなことがあると、決まってボクを無視する……」



仁美「保守ありがとうございます」

まどか「仁美ちゃん、その手に持ってるのは何?」

仁美「ビデオカメラですわ……」ウフフ

140: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/17(火) 00:15:12.99 ID:XEfykfq60
杏子「く……首がぁ……」

ほむら「初犯の杏子はこれくらいで許してあげるわ」

さやか「え? 待ってよ、杏子は初犯じゃ……むぐっ」

杏子「ああ、もうこんなことはしないさ」イテテ



さやか『あんたずるいわよ!』テレパシー

杏子『食物連鎖って知ってる? 学校で習ったよねぇ』テレパシー

さやか『……今それ関係ないよね』テレパシー

杏子『バレたか』テレパシー



ほむら「さて、次は……」

マミ「」ガタガタブルブル

143: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/17(火) 00:19:30.55 ID:XEfykfq60
ほむら「マミの首にはピアノ線を巻いてあげるわ……」ウフフ

マミ「そ、それはシャレにならないわよ!」

ほむら「取れちゃってもまたくっつければいいじゃない」

マミ「私の首は着脱可能じゃないのよ!?」



QB「なんだか楽しそうだね」

まどか「キュゥべえ、いたんだ」

QB「やあ、人前でイチャイチャし始めた 乱ピンクの鹿目まどキュップイ」



さやか「あれ? 今キュゥべえいなかった?」

まどか「今なんか窓から飛んでったよ」

146: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/17(火) 00:24:24.60 ID:XEfykfq60
マ「」        ミ「」

ほむら「やっと溜飲が降りたわ」フゥ

さやか「あんたやりすぎだよ……」



ほむら「冗談よ。ほら、起きなさい」

マミ「……人のトラウマをえぐってそんなに楽しいのかしら?」

まどか「覗くのが悪いんだよ。ねぇ」

ほむら「ねぇ」

さやか「覗かれて困るようなことをしなきゃいいじゃん」

まどか「そ、それは……///」

ほむら(まずい正論過ぎて言い返せない……///)

149: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/17(火) 00:28:27.38 ID:XEfykfq60
さやか「そもそも、覗くって言ったってまどかの家の前だったし」

杏子「路上にアタシたちがいたって別に悪くないだろ?」

マミ「たまたま通りがかっても覗いたとか言うのかしら」

ほむら「くっ……図に乗って……」

さやか「撮影とかしないだけ感謝して欲しいよね」

まどか「撮影する意味がわからないよ///」

さやか「そりゃー、人に見せたりしてニヤニヤするために」

ほむら「……悪趣味ね」

さやか「こんな風に……マミさん、杏子」カチカチ

マミ「ああ、お昼のね」

杏子「へー、人前でこんなことしてんのか」

まどほむ「!?」

152: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/17(火) 00:34:28.59 ID:XEfykfq60
ほむら「ちょっと! それ見せなさい!」

さやか「ほれ」

まどか(お、お昼にほむらちゃんにあーんってした時だ///)

ほむら「な、なんでそんなもの撮ってるのよ///」

さやか「だって目の前で撮れってアピールされたら……」パス

まどか「そんなことしてないよ///」

マミ「あれだけ露骨に見せつけてこられちゃ、ねえ」

ほむら「見せつけてないわよ。貴女たちが勝手に///」

さやか「目の前でやっておいて、それはないなー」

マミ「ないわね」

杏子(さやかの携帯からアタシの携帯に送信、っと)ピッ

154: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/17(火) 00:40:52.99 ID:XEfykfq60
ほむら「データを消しなさい、今すぐ///」

さやか「いいよ、はい消去っと」ピッ

ほむら「……ずいぶん潔いじゃない。どういう風の吹き回し?」

さやか「なんだー? 実は消して欲しくなかったのかー?」

ほむら「そんなこと言ってないでしょ///」

マミ「画像に残さなくても、しっかりと目に焼き付けたわ」

まどか「そういうのは忘れてください///」

マミ「こうして目を閉じると……鹿目さんが暁美さんの口に卵焼きを運ぶイメージが……」

まどか「言わないでくださいってばぁ///」

杏子「忘れたって、どうせ毎日見れるんだろ」

ほむら「毎日なんて///」

まどか「し、しないよ……たぶん///」

157: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/17(火) 00:44:17.79 ID:XEfykfq60
さやか「いやー、飽きないですなー」

マミ「本当ね、心が洗われるようだわ」

杏子「平和ってヤツだな」

ほむら「本当に貴女たち性格が悪いわ……」

さやか「それはあんたに言われたくないよ」

まどか「もう……みんなひどいよ」

マミ「あら? でも鹿目さんもニヤニヤしてるわよ?」

まどか「え? そんなこと///」

マミ「冗談だったんだけど、冗談じゃなかったのかしらね」ウフフ

まどか「マミさん///」

159: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/17(火) 00:49:02.39 ID:XEfykfq60
マミ「さあ、頬が緩みっぱなしになる前にケーキでも食べましょう」

ほむら「……貴女の場合、余分な肉で緩んでるんじゃないかしら」ウフフ

マミ「……お返しってわけ? 大人げないわよ?」ウフフ

ほむら「あら、事実を指摘しただけよ」ウフフ



杏子「じゃ、アタシの分はこれで」

さやか「ちょっとー、全員分切り分けなさいよー」

まどか(私の分と、ほむらちゃんの分と……仁美ちゃんの分はどうしよう)

164: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/17(火) 00:55:13.24 ID:XEfykfq60
まどか「あれ? お皿が4枚しかないよ?」

ほむら「フォークも4本しかないわよ」

マミ「ごめんなさい、ウチにはそれしか食器がないの」

まどか「……昨日までありましたよね」

ほむら「……いいから用意しなさいよ」

マミ「の……残りの食器はすべてキュゥべえが食べてしまったの」

ほむら「せめてもうちょっとマシな嘘は用意できなかったの?」



さやか「言うわりにマミさんの分を奪おうとはしないんだよね」モグモグ

杏子「口実ができて内心嬉しいんだろ」モグモグ

168: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/17(火) 01:00:15.91 ID:XEfykfq60
マミ「食べたくなかったら食べなくてもいいわよ」ウフフ

ほむら「……別に食べなくても死ぬわけじゃないし」プイ

マミ「そう? あー、今日のケーキは美味しいわー」

ほむら「太るわよ」ボソッ

マミ「……」グヌヌ

まどか「……」モグモグ



さやか「おー、ここで意地を張りますほむら選手」

杏子「ああいう意地の張り方すると素直になるのは大変だぞ」

さやか「……それよりまどかは普通に食べてるね」

杏子「……わりと遠慮しないんだな」

172: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/17(火) 01:05:08.08 ID:XEfykfq60
まどか「……ほむらちゃん、食べないの?」

ほむら「貴女が食べ終わってから食べるわ」

マミ「……あ」



さやか「……うっかりしてましたね」

杏子「……同時に食べる必要ないもんなぁ」



マミ「そ、そのケーキの賞味期限はあと1分よ!」



さやか「慌てすぎてワケわからないこと言い出しましたね」

杏子「賞味期限なんて飾りです。偉い人にはそれがわからんのです」

175: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/17(火) 01:10:33.81 ID:XEfykfq60
さやか「じゃあ、先に食べ終わったから片付けるねー」トテトテ

杏子「アタシも終わった」トテトテ

マミ「! 私も片付けちゃいましょう」トテトテ



まどか「みんな台所に行っちゃった」

ほむら「わざとらしい……」

まどか「……ほむらちゃんは、嫌?」

ほむら「さやかたちの思惑に乗ったみたいで、なんか気に入らないわ」

まどか「そう……」シュン

ほむら「で、でも……まどかがしたいなら……///」

まどか「……うん///」

178: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/17(火) 01:15:25.74 ID:XEfykfq60
まどか「今すぐなら見られないんじゃないかな」

ほむら「そ、そうね」

まどか「はい、あーん///」

ほむら「あ、あーん///」パクッ

まどか「えへへ、どうかな///」

ほむら「美味しいわ。その、ケーキの美味しさだけじゃなくて///」

まどか「///」

ほむら「つ、次は私の番ね///」





<シヅキヒトミガー

182: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/17(火) 01:18:40.50 ID:XEfykfq60
ほむら「はい、あーん///」

まどか「あーん///」パクッ

ほむら「ど、どうかしら///」

まどか「美味しいのと嬉しいのが混じってすっごく幸せ///」

ほむら「///」

まどか「えへへー///」



<トモエサンノイエニー

185: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/17(火) 01:21:38.76 ID:XEfykfq60
まどか「えへへ、もう一回あーん///」

ほむら「あーん///」パクッ

まどか「ほむらちゃん///」

ほむら「まどか///」



仁美「キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!!!」

まどほむ「」ビクッ



さやか「あー、仁美からのメール見るの忘れてた」ジィー

マミ「せっかく待機してたのに乱入するのはいただけないわ」ジィー

杏子「見るのに夢中になってないで誰か止めろよ」ジィー

190: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/17(火) 01:27:33.56 ID:XEfykfq60
仁美「失礼、興奮のあまり乱入してしまいましたがお気遣いなく」

ほむら「この状況でどうやったら気を遣わずにいられるのよ」

仁美「私のことは海に漂う海藻だとでも思っていただければ」

まどか「意味がわからないよ……。残りのケーキはほむらちゃんにあげるね」

ほむら「え? まどかが食べていいわよ」

まどか「ほむらちゃんにあげる」

ほむら「まどかにあげるわ」

まどか「ほむらちゃんに///」

ほむら「まどかに///」

仁美「●Rec」キマシタワー



さやか「あんな至近距離から撮影!?」ジィー

マミ「海藻よ! 彼女は本当に海に漂う海藻になりきってるのよ!」ジィー

杏子「完璧に気配を消してやがる……」ジィー

195: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/17(火) 01:33:43.80 ID:XEfykfq60
仁美「改めまして、皆様こんばんは」

さやか「思ったより早かったね」

仁美「ええ、この心躍る集まりに一刻も早く参加したくて……」

マミ「気持ちはわかるわ」

杏子「アタシも似たようなもんだしな」

まどか「もう/// みんな何言ってるんだろうね、ほむらちゃ……」

ほむら「……」ウトウト

まどか「ほむらちゃん?」

ほむら「……ん、あ、ごめんなさい。ちょっと眠くて……」



さやまみあんひと(! この感じ……膝枕フラグかっ!)

197: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/17(火) 01:37:27.74 ID:XEfykfq60
まどか「ほむらちゃん、眠いの?」

ほむら「ええ、ちょっとね……朝も言ったとおり、寝つきが悪くて……」

まどか「大丈夫? 横になる?」

さやか「横になった方がいいよ、まどかの膝枕で」ニヒヒ

まどか「さやかちゃん///」

ほむら「な、何言ってるのよ、もう///」ソワソワ

マミ(甘えたい気持ちがあふれてるわね……)

杏子(マミなら膝枕じゃなくて●●●●枕だな)キリッ

仁美(膝枕なんて……今日はなんて素晴らしい日なのでしょう……)ハァハァ

200: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/17(火) 01:42:08.94 ID:XEfykfq60
さやか「素直に、キスして興奮したから寝られなかったって言えばいいのに」

ほむら「違うわよ、バカさや///」

ほむら(それもあるけど///)

まどか(それは私だったりして///)

ほむら「寝られなかった理由は別にあるのよ」

マミ「まあ、そこまで言ったからには聞くしかないわよね」

杏子「聞くまで寝かさないぞ」

ほむら「どんな拷問よ……言うつもりはないんだけど」

仁美「自白剤の使用許可は?」

さやか「それは最終手段にしようよ」

まどか「仁美ちゃんってこんな性格だったっけ……?」

206: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/17(火) 01:47:05.14 ID:XEfykfq60
ほむら「……笑わない?」

まどか「え?」

ほむら「……笑わないって約束するなら……」

まどか「うん、笑わないよ」

さやか「破っていいなら約束する」

マミ「もしかしたら笑わないかもしれないわ」

杏子「笑ってないって言い張れば笑ってないことになるんだよな」

仁美「ニヤニヤするのは笑うのとは別ですわよね」

ほむら「……まどか、耳貸して」

さやまみあんひと「それはおかしい」

ほむら「……こっちのセリフよ」

209: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/17(火) 01:54:29.11 ID:XEfykfq60
ほむら「……///」ゴニョゴニョ

まどか「え? ほむらちゃん、ごめん、聞こえないよ」

さやか「あーん? 聞こえないなぁー?」

ほむら「とりあえずジャマなのを一匹片付けてからにするわ」ジャキッ

さやか「待って。死体でマミさんの部屋を汚すのは忍びないと思うの」

ほむら「構わないわ」

マミ「かまうわよ! ハウスクリーニングは高いのよ!?」

さやか「そこっ!? 心配するのそこっ!?」

まどか「あんまり大きな音立てると近所迷惑に……」

さやか「そこじゃないよ!?」

212: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/17(火) 01:58:02.15 ID:XEfykfq60
杏子「さっさと始末して話の続き聞かせろよー」

さやか「ひどっ!?」

仁美「さやかさんの命と話の続きとどっちが大事だと思ってるんですか?」

さやか「仁美っ! 持つべきものは親ゆ……」

杏子「比べるまでもなく話の続きだよね」

仁美「当然ですわ」

さやか「」



マミ「冗談はともかく、話の続きを聞かせてくれる?」

まどか「ほむらちゃん、教えて?」

ほむら「わかったわ……」

214: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/17(火) 02:04:36.64 ID:XEfykfq60
ほむら「昨日、まどかに好きって言われて……その……キスもして……///」

まどか「///」

ほむら「それがあんまり幸せすぎて……眠ったら夢になりそうで……怖かったの」

まどか「ほむらちゃん……?」

ほむら「ワルプルギスの夜を倒すまでは、こんな未来なんて想像もしてなくて……」

ほむら「倒した後も、寝て起きたら、また絶望の夜に戻ってしまいそうで……」

ほむら「……幸せになればなるほど……怖くなって……」グス

まどか「ほむらちゃん……」

ほむら「寝るのが……本当に怖いの……」グスッ

217: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/17(火) 02:08:35.75 ID:XEfykfq60
まどか「ほむらちゃん」

ほむら「まどか?」

まどか「これは、夢じゃないよ」

ほむら「ええ、わかってるわ。わかってるけど……」

まどか「こうして手を握ってると、夢じゃないって実感できるよね」ギュッ

ほむら「……うん」





さやか「我々は空気の読める仲間だからね。別室に移動したよ」ジィー

マミ「二人っきりにしてあげるのこの優しさ。なんて後輩思いなのかしら」ジィー

杏子「でも覗きはするんだな」ジィー

仁美「お二人を温かく見守ってるだけですわ」ジィー

222: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/17(火) 02:14:34.64 ID:XEfykfq60
まどか「……みんな気を遣ってくれたから、私の膝で一眠りする?」

ほむら「……きっとみんな見てるわよ?」

まどか「私は見られてても……いいよ///」

ほむら「じゃあ……お言葉に甘えさせてもらうわ///」



まどか「体勢、苦しくない?」

ほむら「ええ。むしろ……気持ちいいわ///」

まどか「もう///」

ほむら「まどか……あったかい///」

まどか「ほむらちゃん、ゆっくり休んでね」ナデナデ

224: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/17(火) 02:18:07.94 ID:XEfykfq60
まどか「……まだ怖い?」

ほむら「……ううん、大丈夫」

まどか「寝てる間、ずっと離さないから///」ギュッ

ほむら「ありがとう、まどか……///」ギュッ

まどか「……ありがとうは私のセリフだよ、ほむらちゃん」ボソッ





マミ「最近鹿目さんたちのせいで糖尿になりそうよ」ジィー

さやか「それ多分本当にケーキの食べすぎです」ジィー

マミ「……」ショボーン

杏子「自覚なかったのかよ」ジィー

仁美「●Rec」ジィー

227: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/17(火) 02:25:51.09 ID:XEfykfq60
――――
――

さやか「おはよう ございます。ゆうべは おたのしみでしたね」

ほむら「これ、なんていうか知ってる? 罪人殺って武器なんだけど」ニコッ

さやか「OKOK、まずは落ち着こうか」

杏子「首斬り破沙羅の武器か。またよく見つけて来たな」

マミ「」ガタガタブルブル



まどか「私子供だからさやかちゃんの言ってる意味がわからないよ」

QB「カマトトぶるなよ 乱ピンキュップイ」

仁美「今何かの声が聞こえたような……」

まどか「窓の外からだよ」

232: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/17(火) 02:32:36.69 ID:XEfykfq60
さやか「そろそろ帰る時間かな。もったいないけど」

ほむら「もったいないって何よ」

マミ「暁美さんがぐっすりだったもの、仕方ないわ」

杏子「また今度だな」

さやか「じゃあまた明日だね」

まどか「明日? 3日連続でお邪魔することになっちゃうよ?」

マミ「私はかまわないわ。むしろ来て。いや、来なさい」

ほむら「なにが貴女をそこまで必死にさせるのよ」

マミ「貴女たち二人のイチャイチャするところ、とか」

ほむら「ば、バカじゃないの///」

まどか「///」

234: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/17(火) 02:36:47.68 ID:XEfykfq60
杏子「じゃ、アタシも参加するかな。暇だし」

仁美「私もお邪魔してよろしいのでしょうか」

さやか「もちろんだよ」

ほむら「そこはマミが答えるところでしょ」

マミ「あら、そこは暁美さんと鹿目さんが答えるところよ?」

ほむら「?」

まどか「?」

マミ「だって、邪魔されるのは二人の時間だもの」クスクス

ほむまど「///」

235: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/17(火) 02:40:05.09 ID:XEfykfq60
マミ「それじゃみんな、またね」

さやか「そんじゃ、また明日ー」

杏子「明日なー」

仁美「では、明日」

まどか「明日、学校でー。あ、杏子ちゃんはまた明日ー」

ほむら「またね」



まどか「二人きりになっちゃったね///」

ほむら「おせっかいがおせっかいを焼いたんでしょ///」

237: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/17(火) 02:44:21.67 ID:XEfykfq60
まどか「途中までだけど、一緒に帰ろ」

ほむら「もちろんよ」ギュ

まどか「///」ギュ



まどか「ねえ、ほむらちゃん」

ほむら「何かしら」

まどか「授業終わったくらいから、私、考え事してたよね?」

ほむら「そう見えたわね」

まどか「それはね……ほむらちゃんが私のどこを好きになってくれたのかなって」

まどか「自分に自信が無くて……そんなこと考えてたんだ」

まどか「あ、まだ何も言わないで」

ほむら「……わかったわ」

239: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/17(火) 02:50:22.71 ID:XEfykfq60
まどか「それでね……その前に、私がほむらちゃんのどこが好きなのかずっと考えてたんだ」

ほむら「……それで?」

まどか「どこが好きなのかは……わからなかった」

ほむら「……そう」

まどか「だって、考えてたら……ほむらちゃんの全部が好きだったから///」

ほむら「え///」

まどか「どこが、っていうんじゃなくて、なんかもう、ほむらちゃんの全部が好きだった///」

まどか「私のことを気にかけてくれて、私のことをずっと見てくれるほむらちゃんが好きだった///」

まどか「……えへへ、おかしいね。わかったつもりだったんだけど、言葉にするとうまく言えないや///」

ほむら「まどか……///」

242: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/17(火) 02:58:45.91 ID:XEfykfq60
まどか「だから、胸を張って言えるんだ」

まどか「私の好きな人は、ほむらちゃんです! って」

ほむら「私も……まどかが好き/// 何度でも言うけど、私は、まどかが好き///」

まどか「うん、ありがとう……それでね、今だから聞けるんだ」

ほむら「……?」

まどか「ほむらちゃんが本当に好きなのは……ほむらちゃんが最初に会った、鹿目まどかなのかな、って」

ほむら「……」

まどか「ほむらちゃんが何て答えても、私はほむらちゃんが好きなのに変わりは無いから」

まどか「だから……本当のことを教えて欲しいの」

244: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/17(火) 03:02:54.22 ID:XEfykfq60
ほむら「……それが、一番の考え事だったのね」

まどか「……」コクン

ほむら「じゃあ、言うわ。……心して聞いてね?」

まどか「……」コクン

ほむら「私が本当に好きなのは――」

まどか「……!」ギュッ

ほむら「……そんなに、不安かしら?」

まどか「……じ、焦らさないで早く教えて欲しいなって」ドキドキ

ほむら「……」フゥ

245: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/17(火) 03:06:23.75 ID:XEfykfq60
ほむら「……ダメね、私は」

まどか「……?」

ほむら「またまどかに心配させちゃって」

まどか「? そんなことは……それより……」

ほむら「自分が嫌になるわ」ハァ

まどか「ど、どうしたの?」

ほむら「まどか……」ギュウ

まどか「え? え? ほむらちゃん? なんで抱きしめ……」

ほむら「私がどんなに貴女が好きか、伝え切れてないんだもの」

まどか「え? それって……え?」

249: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/17(火) 03:10:57.94 ID:XEfykfq60
ほむら「私が本当に好きなのは貴女」

ほむら「この世界で私を心配してくれて、感謝してもしきれないほど私の力になってくれて」

ほむら「私を好きになってくれた、鹿目まどかよ」

ほむら「今までの世界で会った鹿目まどかには深く感謝はしているわ」

ほむら「返しきれないほどの恩と、数え切れないほどの感謝はあるけど」

ほむら「好きなのは、本当に好きなのは、今ここにいる、鹿目まどかただ一人よ」ギュウ

まどか「ほむらちゃん……」

254: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/17(火) 03:16:19.82 ID:XEfykfq60
まどか「心配させてごめんね」ギュウ

ほむら「私の方こそ、不安にさせてごめんなさい」ギュウ

まどか「……ふふ、二人して謝って、変だよね」

ほむら「……そうね」

まどか「……ねえ、ほむらちゃん」

ほむら「……なに、まどか」

まどか「お互いに、謝るのは無しにしようよ」

ほむら「そうね……そうしましょう」

まどか「ほむらちゃん、私を好きになってくれてありがとう///」

ほむら「まどか、私を好きになってくれてありがとう///」

257: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/17(火) 03:19:57.95 ID:XEfykfq60
まどか「……ほむらちゃん///」

ほむら「……まどか///」

まどか「……いい?///」

ほむら「ま、またどっかから覗かれてたりして///」

まどか「……い、いいよ、それでも///」

ほむら「え?」

まどか「ほむらちゃんは、私の好きな人だから、隠さなくても///」

ほむら「///」

まどか「ほむらちゃん……///」

ほむら「まどか……///」

261: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/17(火) 03:24:31.93 ID:XEfykfq60
まどか「えへへ、二回目だね///」

ほむら「ぜ、ぜんぜん慣れないけどね……///」

まどか「わ、私だって心臓がドキドキしちゃって///」

ほむら「私も……こんなに鳴ってるの初めてよ///」

まどか「ほむらちゃん///」

ほむら「まどかぁ///」

まどか「……んちゅ///」チュ

ほむら「……んぅ///」チュ





さやか「まあ、もちろんいるんですけどね」ジィー

マミ「最後の美味しいところを逃すわけは無いものね」ジィー

杏子「本当に懲りないよなお前ら」ジィー

仁美「キ……キマ……キマシ……キマシタワー!」ジィー

267: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/17(火) 03:31:52.32 ID:XEfykfq60
まどか「いつまでも一緒だよ、ほむらちゃん///」

ほむら「いつまでも一緒よ、まどか///」





さやか「あたしたちも一緒だよ!」

マミ「もう一人ぼっちじゃない!」

杏子「いいよ、一緒にいてやるよ!」

仁美「こ、これが友情パワー……」





おしまい

274: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/17(火) 03:36:58.03 ID:XEfykfq60
おまけ1

仁美「なんちゅうもんを見せてくれたんや……なんちゅうもんを……」ポロポロ

さやか「ひ、仁美が泣いて感動してる……!」

仁美「私は……この感動を皆に伝えるべく、本にしたいと思います」

さやか「へー、どんなタイトルで?」

仁美「そうですね……百合少女ほむら×まどかなんてどうでしょう」

さやか「それ薄い本だよね」





なお、百合少女ほむら×まどかシリーズは好評を博し、

その売り上げで建設した塔がキマシタワーと呼ばれ、見滝原の名物になるのはまた別のお話

278: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/17(火) 03:40:17.15 ID:XEfykfq60
おまけ2

さやか「……と、いうわけであたしは親友の恋に貢献したのでした」

恭介「良かったね、うまく行って」

さやか「まあ、あの二人だったらほっといてもくっつきそうだったけどね」

恭介「そんなこと言って、うまく行くまでは不安そうにしてたじゃないか」

さやか「……だってさ、こういうのってあたし苦手だし……」

恭介「そうだね」アハハ

さやか「もー、笑わないでよー。それに、あたしの場合は鈍感な恭介も悪いんだからね」

恭介「それを言われると……弱ったね」

280: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/17(火) 03:43:10.28 ID:XEfykfq60
さやか「あたしたちがうまくいったのもあの二人のおかげだし」

さやか「余計にうまくいって欲しかったんだよね」

恭介「さやかはがんばったね」

さやか「……じゃあ、さ。がんばったご褒美が欲しいなーって……///」

恭介「ご、ご褒美かい……? あ、あはは、な、なにがいいかな……」

さやか「最初は恭介のバイオリン……って、思ってたんだけど……」

恭介「だけど?」

さやか「えっと……ね///」

282: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/17(火) 03:46:49.44 ID:XEfykfq60
さやか「あの二人に当てられちゃって……その……///」

さやか「……なでなでして欲しいなーって……///」

さやか「い、嫌ならいいんだよ!? それになんか子供っぽいっていうか!」アセアセ

恭介「……ふふ。おいで、さやか」

さやか「う、うん///」

恭介「さやかはがんばったね。えらいよ」ナデナデ

さやか「うん/// もっと褒めて///」

恭介「さやかは甘えん坊だね」ナデナデ

さやか「恭介といるときだけだよ、こんなの///」

恭介「かわいいよ、さやか」ナデナデ

さやか「恭介ぇ///」

284: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/17(火) 03:51:19.04 ID:XEfykfq60
さやか「……ねぇ///」

恭介「なんだい?」ナデナデ

さやか「……ちゅー、して///」

恭介「……んっ///」

さやか「……んー///」





ほむら「何かしらね、あの甘えっぷりは」ジィー

まどか「さやかちゃん、あんなになっちゃうんだー」ジィー

マミ「普段の美樹さんからは考えられない姿ね」ジィー

杏子「別人なのを疑いたくなるレベルだな」ジィー

仁美「お二人とも幸せで何よりですわハァハァ」ジィー



おしまい