前回 【モバマス】楓「25歳だけど高校に通っています……」【ガルパン】

2: ◆ag9TZfREZs 2016/10/17(月) 21:17:54.80 ID:ag/BemBF0
大洗女子学園学園艦――教室――



華「沙織さん、その手紙の山は何ですか?」

沙織「私へのラブレターって言ったらどう思う?」

華「自演かな? って思います」

沙織「華!? 私たち親友だよね!?」

華「フフ……(半分)冗談ですよ」

沙織「これね、知波単の子たちからなの」

みほ「知波単から?」

沙織「何でも、私に助けてほしいらしくて……」

みほ「助け!?」

引用元: 【モバマス】智絵里「突撃という言葉に敏感に反応します……」【ガルパン】(没案) 


 

3: ◆ag9TZfREZs 2016/10/17(月) 21:18:40.02 ID:ag/BemBF0
沙織「うん……でもコレ……」ピラリ

みほ「うわ、みんな達筆すぎて読めない……」

沙織「華なら、これ翻訳できると思うんだけど……」

華「分かりました、私でよければお手伝いします」

沙織「ありがとう!」

華「精読モードと普通モードと大体あってるモードの、どれが良いですか?」

みほ「大体あってるで」

華「分かりました」

沙織「私の意志は!?」


4: ◆ag9TZfREZs 2016/10/17(月) 21:19:26.35 ID:ag/BemBF0
しばらくして――







華「大体こんなことが書かれていました」







西『最近福田のことが気になって夜も眠れません。これが恋患いというものでしょうか。婚活戦士ゼクシィ武部流モテ道師範の武部殿、お助けください』

玉田『福田の声を聞くたびに頭がくらくらします……』

細見『福田が隣にいると胸が痛みます、これは病気でしょうか?』

名倉『福田に恋してしまいました。私は許されない女なのでしょうか?』

寺本『福田の写真ばっかり撮ってしまいます。これって恋……?』

池田『福田を逢い引きに誘いたいけれど、どうすればいいですか?』

浜田『福田がすきなのか、女の子が好きなのか、分からなくなりました……』

久保田『福田にも穴はあるんだよな……』



みほ「久保田」


5: ◆ag9TZfREZs 2016/10/17(月) 21:20:15.79 ID:ag/BemBF0
みほ「福田さん、大人気ですね」

華「しかし、短期間にこんなに好かれるものでしょうか?」

沙織「そこで私に、原因と対策を教えてほしい、ということみたいだね……」

沙織「というか、婚活戦士ゼクシィ武部流モテ道って何!? 誰が言いふらしたの!?」

華「それは確か……1年生の子が言っていた気が……」

沙織「え、誰!? 優季ちゃん!?」

みほ「えっと……フフッ……どうして、宇津木さんが真っ先に疑われたのかな……ンフッ」

沙織「だってあの子が一番怪しいんだもん!」

沙織「いつも言いたい放題の上に、すぐ口を滑らすんだから!」

華「どうやら前科があるようですね」

みほ「それじゃ疑われても仕方ないや……」

華「ちょい足し戦士セクシー華のSSも、よろしくお願いいたします」

みほ「ダイマ……」


6: ◆ag9TZfREZs 2016/10/17(月) 21:21:21.77 ID:ag/BemBF0
華「それで、どうするつもりですか?」

沙織「ここまで助けを求められると、無視するわけにもいかないし……」

みほ「私でよければ、一緒に行くよ?」

沙織「本当!? ありがとうみぽりん!」

華「え、知波単までですか?」

沙織「助けの声があれば、地球の裏側までも!」

みほ「華さんは、私たちの代返をお願いします」

華「あ、はい、それは良いですけど……」

華「代返なら典子さんに頼んだ方が良いのでは……?」

沙織「それもそっか」

みほ「それじゃ華さんは、麻子さんと優花里さんのお世話をお願いします」

華「お世話……」


7: ◆ag9TZfREZs 2016/10/17(月) 21:22:05.45 ID:ag/BemBF0
次の日――

知波単学園学園艦――



西「本日は我々のために、わざわざ学園艦へお越しいただき、ありがとうございます!」ビシッ

みほ「お出迎え、ありがとうございます」ペコリ

西「到着早々申し訳ありませんが、現場までご案内します」トコトコ

沙織「知波単の学園艦って、なんだか落ち着ける空気だねぇ」トコトコ

みほ「花札で見たことある植物が一杯だね」トコトコ


8: ◆ag9TZfREZs 2016/10/17(月) 21:22:47.81 ID:eTWGj3cM0
庭園――



みほ「わっ! 何ですか、この人だかり!?」

知波単生「「しーっ!!!!」」

沙織「逆にうるさっ」

西「みんな、少し場所を開けてくれ」

西「それでは、こちらからご確認ください」

みほ「は、はい」ジッ

沙織「どれどれ」ジッ



福田「~♪」ジョーロ


9: ◆ag9TZfREZs 2016/10/17(月) 21:23:21.27 ID:eTWGj3cM0
みほ「お花に水をやってますね」

沙織「鼻歌歌って、可愛いなぁ」



福田「きっと今なら~♪ ハッと驚く~♪」



沙織「あっ」



沙織「これ天使だわ」

みほ「沙織さん!?」


10: ◆ag9TZfREZs 2016/10/17(月) 21:24:06.04 ID:eTWGj3cM0
沙織「いやいやアレは天使でしょう?」

西「ご理解いただけますか!」

西「あぁ、福田よ! あんなに天使のような笑顔で、私たちをこれほど虜にするとは、悪い子だな全く♪」

玉田「あの愛らしい歌声を聞くと、頭が呆けてしまって……これはまさか、噂の催眠音声……!?」

細見「くっ……胸が痛む……しかし、福田のそばから離れられない……不肖細見、それこそ本懐です……!」

名倉「やはり私は、福田に恋しています……田舎の両親に、なんと説明すればいいものか……!」

寺本「福田が被写体だと写真が捗りますね……私の脳裏には、すでに焼きついているというのに……!」パシャパシャ

池田「やはりここは2人きりの逢瀬に……しかしこの人数を相手に、どうして出し抜けるでしょうか……!」

浜田「やはり分からない……私は福田だから良いのか……それとも女なら誰でも良いのか……!」

久保田「福田の穴をふさぐものが私にはないんだよな……」ショボン



みほ「おい久保田」


11: ◆ag9TZfREZs 2016/10/17(月) 21:24:45.62 ID:eTWGj3cM0
沙織「どうしてみぽりんは平気でいられるの?」

みほ「何でだろう……何でかな?」

沙織(やっぱり、アイドル事務所にいると、そのあたりの感覚が鈍くなるって本当?)ヒソヒソ

みほ(鈍るというか、慣れちゃう、かな)ヒソヒソ

みほ(中には自分から『ボクはカワイイですよ!』とか言う子もいるし)ヒソヒソ

沙織(そ、それは凄い自信だねぇ)ヒソッ?!

みほ(実際カワイイんだけどね?)ヒソー...


12: ◆ag9TZfREZs 2016/10/17(月) 21:25:14.48 ID:eTWGj3cM0
福田「~♪」



みほ「……ん?」

沙織「どうしたの?」

みほ(今歌ってたのは、確か……!)


13: ◆ag9TZfREZs 2016/10/17(月) 21:26:16.08 ID:eTWGj3cM0
みほ「西さん、お願いがあります」

西「はい、何でしょうか?」

みほ「今夜福田さんの部屋にアポなしでお邪魔したいのですが……」

西「そっ、その願いは、ちょっと……!」アワワ

沙織「みぽりん、それは無理だよ!」

みほ「いえ! 戦車道は無限軌道! 戦車に通れない道はありません!」

沙織「凄いタイミングで名言出しちゃった!」

みほ「では言い方を変えます」

みほ「今夜福田さんの部屋へ突撃したいのですが……」

西「突撃でありますか! 分かりました! 寮長に連絡して、共通鍵を借りれるよう手配します!」

みほ「やったね」

沙織「突撃ってなんだろう(哲学)」


14: ◆ag9TZfREZs 2016/10/17(月) 21:26:59.88 ID:eTWGj3cM0
深夜――

福田の部屋の前――



『~♪』

沙織「結構遅くまで起きてるね……」

みほ「もしかしたら福田さんは、明日からしばらく陸に戻るんじゃないですか?」

西「! よくご存知ですね?」

みほ「明日は、音駅(※音楽番組)の収録があるから……」

沙織「えっ、どういうこと?」

みほ「それは今から分かります」ガチャリ



みほ「突撃ィ!!」バァン!!

福田「ひゃあ!?」


15: ◆ag9TZfREZs 2016/10/17(月) 21:27:33.23 ID:eTWGj3cM0
福田「な、何ですかいきなり!?」

みほ「夜分遅く失礼します」

福田「あれ……えっと、大洗の……」

みほ「ちょっと大切なお話があるので、少し時間いいですか?」

福田「えっと、でも、もう夜も遅いので……」

みほ「……『もう1人の福田さん』について、です」

福田「……」

福田「分かりました」

沙織「『もう1人の福田さん』って格好良い表現だよね」

西「人はそれを遊戯王と呼んだ!」

沙織「※呼びません」


16: ◆ag9TZfREZs 2016/10/17(月) 21:28:14.83 ID:eTWGj3cM0
みほ「かくかくしかじか」

福田「きゅーななちはたん」

福田「そうでありますか……私のせいで、戦車道のみなさんが……」

みほ「本来なら隠し通すべきところが、漏れてしまっていたんですね」

みほ「福田さんの正体が分かってからは、その理由もよく分かりました」

みほ「確かに、落ち着いてよく見ると、変えてるのは髪形くらいですもんね」

福田「はい、ライトなので」

みほ「福田さん。この部屋には私たちしかいませんし、私たちは絶対に誰にも喋らないと約束します」

みほ「……見せてもらえますか?」

福田「うぅ……絶対に言わないでくださいよ……?」

沙織「こ、この流れは、もしかして……」

西(何が始まるんだろう……緊張する……)ドキドキ


17: ◆ag9TZfREZs 2016/10/17(月) 21:29:20.03 ID:eTWGj3cM0
福田「まず、眼鏡ははずします」スッ

西(うっ、かわいい……///)ドキドキ

沙織(あれ……この顔、どこかで見たような……?)

みほ「この眼鏡は、本物?」

福田?「少しだけ度が入っているであります」

福田?「念のため、コンタクトしますね」ヨイショ

福田?「そしてお下げを一度おろして……」ファサッ

福田?「ツインテールにします」キュッキュッ

沙織「あ……ああぁ!?」


18: ◆ag9TZfREZs 2016/10/17(月) 21:30:15.04 ID:eTWGj3cM0
??「後は、突撃成分を抜けば……」アーアー

みほ「突撃成分て」

沙織「わ、わわ! 嘘?! これ本当?!」



智絵里「ど、どうも……緒方智絵里です……」


19: ◆ag9TZfREZs 2016/10/17(月) 21:31:59.28 ID:eTWGj3cM0
西「こ……これは一体……?!」

沙織「ちえりん! ちえりんだ!」

西「ち、ちえりん?」

沙織「そう! CGプロ所属の、超有名アイドル! 緒方智絵里ちゃんだよ!」

沙織「その可愛らしい風貌と性格から『大天使チエリエル』とまで呼ばれてるんだよ!?」

西「大天使!?」

西(天使のようだと思っていたが、まさか本当の天使だったとは……!)

西(しかも一つ上の存在……!)


20: ◆ag9TZfREZs 2016/10/17(月) 21:44:45.34 ID:eTWGj3cM0
智絵里「教えてください……どうして私だって分かったんですか?」

みほ「実は今日、ずっと様子を見ていたんですけど……」

みほ「そこであなたが、歌を歌っていたから」

智絵里「歌、ですか?」

みほ「そう……」

みほ「明日の音駅で初披露するはずの、智絵里さんの新曲を……ね」

智絵里「う゛っ……」ギクッ

みほ「あんなに練習してたんだもん……ちょっと油断しちゃったんだよね?」

智絵里「恥ずかしいです……」


21: ◆ag9TZfREZs 2016/10/17(月) 21:45:29.86 ID:eTWGj3cM0
智絵里「で、でも待ってください!」

智絵里「どうして私の新曲のことを知ってるんですか!?」

みほ「だって、あんなに毎日嬉しそうな顔してるから……」エクステソウチャク

加蓮「誰だって覚えちゃうってば」

智絵里「あ、あれ!?」

智絵里「えっと……西住さんが、加蓮ちゃんに……えぇ!?」

加蓮「ゴメンね? 私も同じなんだ」

智絵里「全然気付きませんでした……」

加蓮「まぁ、私はヘビー(と言う名のフル)だから……」エクステハズシ

みほ「誰も気付かないみたいで……」エヘヘ

智絵里(人格スイッチまで完璧……凄い……!)


22: ◆ag9TZfREZs 2016/10/17(月) 21:46:40.01 ID:eTWGj3cM0
西「あの武部殿、今のは一体……!?」

沙織「みぽりんもCGプロのアイドルなの」

沙織「トライアド・プリムスってユニットの北条加蓮って名前で活動してるんだよ?」

西「とらい……おぉ! それなら知っていますよ!」

みほ「え、本当ですか!?」

西「はい! うちでは『三人歌姫』と呼ばれています!」

沙織「言いえて妙だね」

西「特にうちの久保田が熱を入れています!」

みほ「えっそれちょっと嫌なんだけど」

沙織「みぽりん! プロならファンを選んじゃダメだよ!」

みほ「でもその人、穴がどうこうとか言うし……」

智絵里「あ、穴……///」


23: ◆ag9TZfREZs 2016/10/17(月) 21:47:20.91 ID:eTWGj3cM0
みほ「福田さんが智絵里さんだったのは分かりました」

みほ「ただ問題は、それがメンバーに薄々感付かれているところですね」

みほ「福田さんから漏れ出るチエリン(ミホニウム的なアレ)で、知波単の皆さんが中毒患者になっています」

智絵里「私は、ずっと隠し通せていると思っていたので、これ以上は……どうすれば……」

沙織「みぽりん、何か方法はないの?」

みほ「……隠すというのは、個人の問題だから……」

沙織「そんなぁ……」



西「それなら簡単です!」


24: ◆ag9TZfREZs 2016/10/17(月) 21:48:29.53 ID:eTWGj3cM0
みほ「西さん……?!」

西「発想を逆転させましょう!」

西「隠しても気付かれるなら、いっそ堂々と明かせば良いんです!」

沙織「えぇ!?」

みほ「でも、それじゃ――!」

西「『隠してる意味がない』ですか?」

西「福田が隠していた理由は、それが周囲に拡散されることを恐れていたから、ですよね?」

西「つまり、私たち知波単戦車道一同が黙っていれば、問題は解決します!」

みほ「でも、皆さんは……すでにメロメロですし……」

智絵里「隊長……」

西「……分かりました」

西「それでは、この作戦がうまくいくという証拠を、お見せしましょう!!」


25: ◆ag9TZfREZs 2016/10/17(月) 21:49:11.46 ID:eTWGj3cM0
西「全員!!!! 突撃!!!!」



知波単生s「「うおおぉおぉぉ……!!!!!!!!」」ババババーン!!



智絵里「うわぁ!?」

沙織「知波単のみんなが、たくさん現れたぁ!」

みほ「い、一体いつの間に……?!」


26: ◆ag9TZfREZs 2016/10/17(月) 21:50:08.82 ID:eTWGj3cM0
西「福田……この部屋には確かに、我々しかいない」

西「だが! この部屋の外には、これだけの仲間が潜んでいたのだ!」

智絵里「ま、待ち伏せでありますか!?」

みほ(ちょっと福田さんに戻ってる……)

西「全ては福田!! お前が可愛いからだ!!」

智絵里「か、かわいいって……///」

西「今夜この部屋に突撃するには、どうしても寮の生徒への事前通告が必要不可欠だった……」

西「そこでみんな考えたんだ……我々の福田の可愛さの秘密を知りたい……と」

西「これは福田のことを知りたいという、純粋な気持ちからなんだ……驚かせてしまって、申し訳ない」ペコリ

智絵里「あ、いえ……」ペコリ


27: ◆ag9TZfREZs 2016/10/17(月) 21:51:16.03 ID:eTWGj3cM0
西「しかし福田、貴様はこの状況に気付いていたか?」

西「我々から可愛いと愛でられていたことを! 一挙手一投足見つめられていたことを!」

西「石につまづいてこけないよう、通り道のごみ拾いや石拾いをしている者がいたことを!」

西「お腹を空かせる頃合いに、焼き芋屋となって目の前に現れていた者がいたことを!」

西「東に病気の福田あれば、行って看病してやり!」

西「西に疲れた福田あれば、行ってその砲弾の束を背負い!」

西「南に失敗の責務に死にそうな福田あれば、行って怖がらなくて良いと言い!」

西「北に『神代學園幻光録 クル●ヌ●ギ●ア』を買おうか悩む福田あれば、つまらないから買うなと言い!」

西「そういうものたちに助けられ続けていたことを、福田は知っていたか!?」

智絵里「いえ! まったく気付かなかったであります!」

西「それは我々が、秘密を守り続けてきたからだ! 貴様を愛したからこそ、貴様の迷惑にならないよう動いてきたのだ!」

西「……この行動は、証拠にならないだろうか?」

智絵里「……」


28: ◆ag9TZfREZs 2016/10/17(月) 21:52:47.26 ID:eTWGj3cM0
智絵里「隊長も、人が悪いであります……」

智絵里「これだけ気にかけていただいている人がいたなんて……」フルフル

智絵里「どうして嫌だと言えるでありますか……?」

智絵里「こんなの、私……嬉しいであります……!」ニコリ



知波単生s((可愛い……!!))ドキドキ

沙織(あっかわいい///)キュンッ

みほ(やっぱり智絵里さんは可愛いなぁ……)


29: ◆ag9TZfREZs 2016/10/17(月) 21:53:22.82 ID:eTWGj3cM0
西「嗚呼、やはり福田は天使だな……!」

玉田「その声は、まるで天使の歌声のようです……!」

細見「今はこの胸の痛みも、心地よいであります……!」

名倉「大天使となら地獄だろうとへっちゃらであります……!」

寺本「今度写真を撮らせてください……!」パシャパシャ

池田「こ、今度、甘味処へ一緒に……!」モジモジ

浜田「そうか……私は福田を愛していたんだ……!」

久保田「福田にも上と前と後ろに穴があるんだよな……」



みほ「だから久保田ァ!!」


30: ◆ag9TZfREZs 2016/10/17(月) 21:53:59.59 ID:eTWGj3cM0
智絵里「みなさん……今まで隠していて、ゴメンなさい」

智絵里「それに、みなさんにまで迷惑をかけていたことも、ゴメンなさい」

智絵里「でも私は、アイドルも戦車道も、両方やりきりたいんです!」

智絵里「私のわがままなのは分かっています……どうか、ご協力お願いします!」ペコリ

西「福田、頭を上げてくれ」

西「我々は誰1人、お前を悪く言うつもりはない」

西「むしろ、我々を信頼してくれて、とても誇りに思っている」

西「全員! 福田を守り続けるんだ! 分かったな!?」

知波単生s「「うおぉおぉぉおぉぉぉ……!!!!!!!!」」

智絵里「みんな……」グスッ


31: ◆ag9TZfREZs 2016/10/17(月) 21:54:37.66 ID:eTWGj3cM0
西「その代わり、というのもなんだが……」

西「ちょっと抱きしめて良いか?」ギュー

智絵里「えっ」

西「これは……良い……///」ウットリ

玉田「あぁ! 隊長だけずるいであります!」

細見「ここは全員抱きしめるべきであります!」

名倉「そのためならいくらでも待てるであります!」

寺本「ご一緒に写真もどうぞであります!」パシャパシャ

池田「わ、私も、抱きしめたいであります……!」モジモジ

浜田「全員一丸となって福田を抱きしめるであります!」

久保田「福田を穴ごと抱きしめられるんだよな……」



みほ「久保田は出禁な」

久保田「!?」


32: ◆ag9TZfREZs 2016/10/17(月) 21:55:41.20 ID:eTWGj3cM0
みほ「でも、福田さんって小柄ですよね?」

沙織「そうだよ! 大天使チエリエルは平均身長あるはずなのに! どうなってるの!?」

智絵里「えっと……普段は底の厚い靴ばかり履いてるので……」

玉田「はぁ……///」ギュー

沙織「だからって、10cm以上もあるはずないよ!」

智絵里「その、実は……」

細見「ふぅ……///」ギュー

智絵里「私って、プロフィールよりも小さいと思われてます……よね?」

名倉「おぉ……///」ギュー

沙織「まさか……」

みほ「……実際、足りてないんですね?」

智絵里「……アイドルの時くらい、背が高くなりたかったのであります……」


33: ◆ag9TZfREZs 2016/10/17(月) 21:56:17.95 ID:eTWGj3cM0
寺本「小さくたっていいだろ!」ギュー

池田「福田は可愛いから気にしないぞ!」ギュー

浜田「むしろ小さいほうが私は好きだ!」ギュー

智絵里「み、みなさん……!」

久保田「福田のなら小さな穴でも愛せるんだよな……」ギュー



みほ「久保田テメェ!!」


34: ◆ag9TZfREZs 2016/10/17(月) 21:56:56.62 ID:eTWGj3cM0
沙織「でも、これで解決したんだよね?」

みほ「はい。智絵里さん――福田さんから漏れていたチエリンは、知波単の皆さんが受け止めてくれることになりましたから」

沙織「でも良いなー、あんなにみんなから愛されるなんて……」

みほ「女の子ばっかりだけどね」

沙織「……ハッ! もしかして、アイドルになったらみんなから愛される?! アイドル系女子が今ブームなのかな?!」

沙織「ねぇねぇみぽりん! 私もアイドルになれるかな!?」

みほ「それは、えっと……プロデューサーさんに見てもらう?」

沙織「お願いします!」

みほ「う……分かった、今度相談しておくから……」

沙織「やったぁ! みぽりんありがとう~!」ギュー

みほ(……アイドルって、一応恋愛禁止なんだけどなぁ……)


35: ◆ag9TZfREZs 2016/10/17(月) 21:57:47.15 ID:eTWGj3cM0
後日――

聖グロリアーナ学園艦――



アッサム「最近知波単で、学内アイドルが流行っているようですね」

ダージリン「アイドル……って、え? あのアイドルのこと?」

アッサム「それ以外にどんなアイドルがありまして?」

オレンジペコ「ダージリン様、落ち着いてください。耳を疑う気持ちは分かります」

ダージリン「私、アイドルに関してはさっぱりで……誰か詳しい人はいるかしら?」

アッサム「申し訳ありませんが……」フルフル

オレンジペコ「戦車のアイドリングぐらいしか……」フルフル

??「……え、その……わたくしも知りませんですわ!」

ダージリン「そう……あなたが最後の砦だったんだけど……」



ローズヒップ「うちは大家族なので、テレビのチャンネル争いはいつも戦争ですの!」オホホホ...



続く?


次回 【モバマス】みく「自分を曲げに曲げています……」【ガルパン】