―――――プロダクション・会議室―――――
美城常務「ふむ……全員、集まったようだな。ではこれより会議を始める」
宮本フレデリカ「あ! じょーむ! じょーむ!」
常務「どうした」
フレデリカ「もー、じょーむったらあわてんぼうさんだねー? 今日の会議の予定、いつもなら"9時~10時"なのに、今日は"9時~20時"ってなってたよー?」
速水奏「ああ、私も見たわ」
大槻唯「うっかりさーん♪」
塩見周子「ま、そんなこともあるよねー」
鷺沢文香「字も満足に書けないのですか……?」
橘ありす「1人だけ辛辣すぎじゃないですか!?」
引用元: ・神谷奈緒「憎めない常務と秋の魅力満喫☆わくわくバスツアー……!?」
3: ◆i/Ay6sgovU 2016/10/23(日) 15:38:47.53 ID:AYYq9tyb0
神谷奈緒(おい、気づいてたか……?)コソコソ
北条加蓮(いや……見てなかったかな……)コソコソ
渋谷凛(どうせ1時間って思いこんでるもんね)コソコソ
奈緒(そもそもなんで朝からこんな会議に出なきゃいけないんだ……)コソコソ
フレデリカ「言いたかったのはそれだけ! じゃ、始めよっか!」
常務「キミ達は一体何を言っているんだ……?」
ありす「え?」
常務「今日のタイムスケジュールに変更はない。9時~20時の予定だ」
奈緒「はぁ!?」
唯「ええ!?」
奏「へぇ……」
周子「へぇ……」
フレデリカ「へぇ……」キリッ
ありす「フレデリカさんは"へぇ……"ってキャラじゃないですよね」
文香「ふえぇ……」
加蓮「それはどうリアクションすればいいの」
4: ◆i/Ay6sgovU 2016/10/23(日) 15:39:15.77 ID:AYYq9tyb0
凛「え? ほ、本当に会議がそんなに長引くの?」
常務「いや、流石にこの部屋に閉じこもるのは10時間が限界だろう。11時間はもたない」
奈緒(基準どこだよ、1時間でもキツイからな)
常務「今日、キミたちにしてもらうのはこれだ」
「常務と秋の魅力満喫☆わくわくバスツアー!」バーン
みんな「!?」
5: ◆i/Ay6sgovU 2016/10/23(日) 15:39:46.37 ID:AYYq9tyb0
常務「そうだ、これが大人のタイトル回収だ」
ありす「何の話ですか」
周子「でもでも、急にどうしたんー?」
常務「思えば、キミ達には迷惑ばかりかけてきたと思ってな」
フレデリカ「そんなことないよー?」
文香「ええ、いつも楽しませていただいています……」
奈緒・加蓮・凛・ありす「……」
奏「そう思えていない役割も存在する……ということね」
唯「みんなでおでかけ!? ちょー楽しそう!」
奏「ここはお言葉に甘えておきましょう? それで、どこへ行くのかしら? ロンドン?マドリード?メルボルン?テヘラン?バンクーバー?テキサス?」
加蓮「バスって知ってる?」
奏「台北?香港?釜山?群馬?群馬?群馬?群馬?」
奈緒「怖えよ! 群馬の何が奏の琴線に触れたんだよ!?」
6: ◆i/Ay6sgovU 2016/10/23(日) 15:40:19.99 ID:AYYq9tyb0
常務「というわけで、これからバスツアーに出発する」
凛「こ、これからって……!」
ありす「諦めましょう……、決めたら止まらない人です……」
奈緒「それは上司として0点じゃないのか」
フレデリカ「じゃ、早速いこーよ!」
常務「馬鹿野郎!!!!!」
奈緒「なぜここでキレたんだ!?」
フレデリカ「……」シュン……
加蓮「ほら凹んじゃった!」
フレデリカ「ふっかーつ!」
凛「どんなメンタルしてるの?」
常務「うるさい」
フレデリカ「……」シュン……
奈緒「遊ぶな!!!」
7: ◆i/Ay6sgovU 2016/10/23(日) 15:40:46.40 ID:AYYq9tyb0
常務「旅の必需品と言えばなんだ? 北条」
加蓮「え? わ、私?」
常務「そうだな、旅のしおりだ」
加蓮「聞く気がないなら質問しないでよ!」
常務「というわけで、今回の旅のためにしおりを作ってきた。目を通してくれ」
ドーン!!!!!!!!!(300ページ)
奈緒「殺せんせーかよ!!!」
常務「伝わりにくい。35点」
奈緒「うわ腹立つ!!!」
8: ◆i/Ay6sgovU 2016/10/23(日) 15:41:25.67 ID:AYYq9tyb0
常務「まあ、9割が私のポエムだから、その部分は後で読んでおいてくれればいい」
奈緒「絶対に読まないからな」
文香「暖炉にくべる燃えやすいものを探していました……」
ありす「よく本人目の前で言えますね!?」
唯「ちなみに自信作はどれー?」ペラペラ
凛(読むんだ……)
常務「192ページ目の作品は森久保先生に褒められた傑作だ」
奈緒「乃々を巻き込むのはやめてあげろ!」
9: ◆i/Ay6sgovU 2016/10/23(日) 15:41:57.46 ID:AYYq9tyb0
常務「では、最初のページを開いてくれ」
ありす「……」ペラ……
常務「バスの座席表だ」
~バス~
常 ×
唯 奏
フ 周
橘 文
奈凛加
奏「なるほど……、ツッコミ力の高いメンバーを後ろの見渡せる位置にまとめて、効率を上げる作戦ね」
奈緒「何の効率が上がるんだよ」
常務「ちなみに進行方向は右だ」
奈緒「右ぃ!?!?!?!?」
~イメージ図~
三 常 ×
三 唯 奏
三 フ 周
三 橘 文
三 奈凛加
三 →→→
ブーン
加蓮「気持ち悪っ!!!」
凛「どんな形のバスなの!?」
奏「それは困るわ」
奈緒「奏は急に冷静になるなよ」
10: ◆i/Ay6sgovU 2016/10/23(日) 15:42:42.15 ID:AYYq9tyb0
常務「ジョークだ」ハハハ
ありす「的確に怒りのツボを突いてきますね」
フレデリカ「まあまあ! ありすちゃんはフレちゃんの後ろだよ! おしゃべりしようね!」
文香「いえ、ありすちゃんは隣の私と語り合うのです……」
フレデリカ「ふーん……?」
文香「ふふ……」
ありす「ち、ちょっと!」
周子「盛り上がってまいりました!」
ありす「煽らない!!!」
常務「まあ私がその場所なら神谷と話し続けるが」
フレデリカ「……」ギロッ
文香「……」ギロッ
奈緒「何であたしが睨まれなきゃいけないんだ!?」
11: ◆i/Ay6sgovU 2016/10/23(日) 15:43:24.20 ID:AYYq9tyb0
常務「ちなみに、当初はもう少し大きいバスを借りる予定だった。その時の案がこれだ」
常 ×
唯 奏
フ 周
橘 文
奈 加
代々木
凛「渋谷だよ!!!!!」
常務「原点回帰ということだな」
凛「そもそも"渋谷凛"の3文字でいいじゃん!!!」
奈緒(それ以前に1人で3席ってのは何なんだよ)
加蓮(凛、ずっと横になって寝てるのかな)
12: ◆i/Ay6sgovU 2016/10/23(日) 15:43:56.99 ID:AYYq9tyb0
常務「さて、ここからはツアーの内容に触れていくことにする」
奈緒「もう好きにしてくれ……」
常務「唐突だが、秋と言えば?」
唯「唯はね! スポーツ!」
フレデリカ「フレちゃんは食欲~!」
文香「やはり読書でしょうか……」
常務「ふむ、悪くない。だが、それだけではないだろう」
ありす「……?」
常務「芸術の 秋」
奏「まあ、よく聞くわね」
常務「棒術の 亜季」
加蓮「いや上手そうだけどね? 今は関係なくない?」
常務「早実の 敵」
奈緒「やっぱり慶応か? 慶応義塾のことなのか?」
常務「前述の カニ」
凛「いつ言ってた? いつカニについて触れてた?」
常務「カルーセル 麻紀」
ありす「もはや個人名ですけど!?」
13: ◆i/Ay6sgovU 2016/10/23(日) 15:45:19.21 ID:AYYq9tyb0
常務「まあ、そんな感じのツアーとなる」
奈緒「わっかんねぇ……!!!」
常務「何か質問はあるか」
フレデリカ「はーい!」
常務「なんだ」
フレデリカ「バナナはおやつに入りますか!?」
奈緒(それ前も聞いてただろ!?)
常務「良い質問だ」
ありす(久々に出ましたね)
常務「何度も言うが、飲食物の持ち込みは禁止だ」
ありす「初耳中の初耳ですけど!?」
奈緒「拷問かよ!?」
14: ◆i/Ay6sgovU 2016/10/23(日) 15:46:04.16 ID:AYYq9tyb0
唯「えー! アメちゃんもダメなのー?」
周子「八つ橋もー?」
フレデリカ「サムゲタンも!?」
ありす「たとえOKでも持っていけないでしょうサムゲタン」
常務「その代わり、1回250ジュエルで飲食物ガチャが引ける」
加蓮(単位に既視感!!!)
15: ◆i/Ay6sgovU 2016/10/23(日) 15:46:30.30 ID:AYYq9tyb0
常務「初回は60ジュエルで引けるぞ」
凛(既視感が増した!!)
常務「10連ガチャでは爽健〇茶が確定だ」
奈緒「普通に買わせてくれよ頼むから!」
常務「さらに今なら! 期間限定SSR"橘ありすの飲みかけアクエリ〇ス"が当たる」
ありす「ちょっと!」
フレ・文香・周子・奏・唯「ガチャガチャガチャガチャ」
ありす「ちょっと!!!」
16: ◆i/Ay6sgovU 2016/10/23(日) 15:47:08.99 ID:AYYq9tyb0
常務「限定商品はこれだけではない」
加蓮(普通に商品って言うのやめた方が)
常務「なんと"神谷奈緒のつけ眉毛"も当たる」
奈緒「つけまつ毛みたいに言うな!!!」
凛(そもそも飲食物ですらないし)
フレ・文香・周子・奏・唯「……」シーン……
奈緒「これはこれで腹立つな!!!」
ありす「ま、回しましょうか……?」
奈緒「優しさが痛い」
17: ◆i/Ay6sgovU 2016/10/23(日) 15:47:46.05 ID:AYYq9tyb0
常務「では、説明は以上だ。早速出発しよう」
唯「はーい!」
フレデリカ「いえーい!」
奈緒(行くしかないのか……)
奏(諦めなさい……)
奈緒(普通に思考に入ってくるな!)
常務「……」
加蓮「?」
常務「……」
凛「……?」
常務「……よし、OKだ」
奈緒「編集点作ったか今!? これ撮ってるのか!?」キョロキョロ
18: ◆i/Ay6sgovU 2016/10/23(日) 15:48:17.76 ID:AYYq9tyb0
~駐車場~
常務「えー……、こほん」
常務「ニューヨークへ行きたいか?」
加蓮「そういうウルトラなバスツアーじゃないでしょ」
常務「早速、このバスに乗って……と、言いたいところだが……」
唯「?」
フレデリカ「どーしたの?」
常務「いや、最近は物騒な事件が多いからな、この金属探知機のゲートを通ってもらいたい」バーン
奈緒「うわ! 空港とかでよく見るやつだ!」
ありす「そんなに信頼度ないんですか私たち」
常務「まあ、安全のためだ。従ってくれ……、死にたくないならな!!!」クワッ
凛「怖っ」
19: ◆i/Ay6sgovU 2016/10/23(日) 15:48:51.51 ID:AYYq9tyb0
常務「ではまず大槻、通ってくれ」
唯「はーい!」トコトコ
ぴぃぃ~~~~にゃぁぁぁ~~~~~
常務「む、警報音が鳴ったな」
奈緒「警報音キモっ!」
20: ◆i/Ay6sgovU 2016/10/23(日) 15:49:18.91 ID:AYYq9tyb0
常務「大槻はそのブレスレットだな、それ以外は平気そうだから、乗ってくれ」
唯「おっけー!」トコトコ
ありす「なんで音に関してはスルーなんですか」
常務「次、塩見」
周子「へーい」トコトコ
ぴぃぃ~~~~にゃぁぁぁ~~~~~
周子「ありゃ、鳴っちゃった」
常務「アクセサリーはつけていないようだが……」
奏「何かポケットに入ってたりするの?」
周子「あー、これかな?」ガサゴソ
ありす「?」
周子「あずきバー」
凛「確かに硬いけど!!!」
21: ◆i/Ay6sgovU 2016/10/23(日) 15:50:03.12 ID:AYYq9tyb0
常務「何、あずきバー!? これは立派な凶器だ、没収とする」
周子「え~!?」
ありす「いや、常務、さすがにそれは……」
常務「橘が言うなら仕方ないな、むやみに人を傷つけるなよ」
周子「わーい、ありすちゃん、ありがとねー」トコトコ
ありす「え? え???」
奈緒「もうついて行けてないもんな」
加蓮「誰があんなやり取りについて行けるのって話だけどね」
22: ◆i/Ay6sgovU 2016/10/23(日) 15:50:43.17 ID:AYYq9tyb0
奏「次は私かしら?」
常務「ああ、通ってくれ」
奏「恐らく平気だと思うけれど」トコトコ
ぴにゃ! ぴにゃ! ぴにゃ!
凛(さっきと違くない?)
奈緒(何種類ボイス録ったんだよ)
常務「おめでとう、3人目のお客様だ」
加蓮「その音だったの!?」
ありす「というか記念の刻みが小さすぎるのでは!?」
奏「イヨッシャ!!!!」
奈緒「お前誰だ!?」
常務「記念にこれをあげよう」
奏「あら、何かしら」
常務「あずきバーだ」
奈緒「あずきバーはもういいよ!!!」
23: ◆i/Ay6sgovU 2016/10/23(日) 15:51:21.69 ID:AYYq9tyb0
~一方その頃・車内~
周子「やっほー」トコトコ
唯「おー! しゅーこちゃん! ……あれ? アイス?」
周子「そー、せっかく出したから食べようかと思ったんだけど、これが硬くってさ」 ペロ
唯「へー! 美味しそー!」
周子「1口食べる?」
唯「え!? いいの!?」
周子「ま、1口食べれるものなら、だけど」
唯「ありがとー!」ガリガリガリガリ!!!!!
周子「Oh……」
24: ◆i/Ay6sgovU 2016/10/23(日) 15:51:48.37 ID:AYYq9tyb0
~車外~
常務「次だ、宮本」
フレデリカ「あいあいさー!」トコトコ
ぴぃぃ~~~~にゃぁぁぁ~~~~~
常務「む」
フレデリカ「あー、鳴っちゃったかー! フレちゃんの髪の毛が金色だからかなー??? それともキラキラしたこの瞳のせいかなー??? なんでかなー!!!」
常務「誤作動のようだな、乗っていいぞ」
フレデリカ「……あ、はい」トボトボ……
加蓮「仲悪いの?」
25: ◆i/Ay6sgovU 2016/10/23(日) 15:52:32.48 ID:AYYq9tyb0
常務「鷺沢」
文香「はい……」トコトコ
ぴぃぃ~~~~にゃぁぁぁ~~~~~
奈緒「もう鳴るのが普通に思えてきたな」
常務「見た感じではアクセサリー系ではないようだ」
文香「陰キャラですから……」
ありす「なんて返せばいいんですか」
凛「そのカバンじゃないの?」
常務「ふむ、中身は?」
文香「おかしなものは何も……。せいぜいネオジオポケットとセガサターンとワンダースワンとドリームキャストしか」
奈緒「なぜそのチョイスに!?」
文香「皆で楽しめればと……」
ありす「全部初めて見ましたよ……」
常務「今どきこんなもので喜ぶのは安部菜々くらいのものだ」
凛「個人名を出す必要はあった!?」
26: ◆i/Ay6sgovU 2016/10/23(日) 15:52:59.61 ID:AYYq9tyb0
常務「では橘、通ってくれ」
ありす「はいはい……」トコトコ
ぴぃぃ~~~~にゃぁぁぁ~~~~~
ありす「あ、あれ? 心当たりがないんですが……」
加蓮「荷物も軽めだし……」
常務「いや、確かに反応している」
ありす「え? な、なににですか?」
常務「キミのその、どんな時にも挫けず、諦めない、""鋼""の意志に……な」ドヤァ……
ありす「大丈夫なら乗りますね」トコトコ
凛「あ、そこ段差あるから気をつけてね」
ありす「ありがとうございます」トコトコ
奈緒「すぐ乗るから待っててな」
ありす「はい」トコトコ
常務「次、渋谷」
加蓮「よっぽど鋼メンタルでしょ」
27: ◆i/Ay6sgovU 2016/10/23(日) 15:53:25.27 ID:AYYq9tyb0
凛「……」トコトコ
シーン……
凛「よかった……」
常務「面白味の欠片もない(問題ないな、乗ってくれ)」
凛「隠せ!!!」
常務「北条」
加蓮「はいはい」トコトコ
シーン……
加蓮「セーフでしょ?」
常務「その髪はチョココロネではなかったのか」
加蓮「仮にそうでもチョココロネは金属探知機には引っかからないから」トコトコ
28: ◆i/Ay6sgovU 2016/10/23(日) 15:53:57.92 ID:AYYq9tyb0
常務「さて……」
奈緒「……」
常務「今の気持ちは?」
奈緒「"早くしてくれ"一択だよ!」
常務「ふ……、そこまで楽しみにしてくれていたとは」
奈緒「うるさいな! 通るぞ!」トコトコ
ぴぃぃ~~~~にゃぁぁぁ~~~~~
奈緒「うわ鳴った!」
常務「さて……」
奈緒「わかってるんだよ! どうせ"その眉毛が……"とか言うんだろ!?」
常務「いや、また故障だな、乗って構わない」
奈緒「……」
常務「どうした? 先に乗るぞ」テクテク
奈緒「なんなんだよもー!!!!!」バンバン
29: ◆i/Ay6sgovU 2016/10/23(日) 15:54:30.38 ID:AYYq9tyb0
~一方その頃・車内~
凛「奈緒、遅いな……」
奏「またなにか、いじられてるのかしら?」
周子「奏ちゃんは冷静だよねー」
奏「あら、そんなことないわ。そうあろうと努めてるだけ……」
奏「そう、このあずきバーのように、冷たくあろうと努めて……」
奏「……硬っ! えっ、このあずきバー……えっ硬い……なにこれ、え、ちょっと、なにこれ硬い……硬い!!!」
周子「前言撤回かなー」
30: ◆i/Ay6sgovU 2016/10/23(日) 15:55:06.63 ID:AYYq9tyb0
~~~~~
常務「さて、全員乗ったようだな、これからの予定だが、まずは昼食だ」
奈緒「ここまでに時間かけすぎて、もういい時間だもんな」
加蓮「無駄なやり取りが多すぎるのよ」
常務「私の行きつけの料亭に向かう。秋の味覚を堪能しよう」
フレデリカ「おー!」
ありす「それは楽しみですね」
常務「大丈夫だ、味は私が保証しよう」
加蓮「その発言で一抹の不安が芽生えたけどね」
31: ◆i/Ay6sgovU 2016/10/23(日) 15:55:38.11 ID:AYYq9tyb0
常務「その後、果物狩りや紅葉狩りも予定している。楽しみにしてくれ」
凛(わりとプランはまとも……)
唯「あ! じょーむ!」
常務「……」
唯「あれ? おーい! じょーむ!」
常務「常務ではない……」
奈緒(え?)
常務「バスガイドの美城だ」ドヤァ
ありす「めんどくさっ!」
常務「(ガイドが)有能すぎるのも困りものだな……」
奈緒「とうとうただの自画自賛じゃねーか!!!」
文香「〇スガイド……」
加蓮「何でそこ伏せたの」
32: ◆i/Ay6sgovU 2016/10/23(日) 15:56:17.30 ID:AYYq9tyb0
~移動開始~
バスガイド常務「アテンションプリーズ!!!」
奈緒「バスガイド知らないだろ!?」
常務「まず、シートベルトは忘れずにつけてくれ……、死にたくないならな!!!」クワッ
凛「ちょくちょく脅すのは何?」
常務「さて、右を見てくれ」
周子「?」サッ
常務「川だ」
加蓮(下手か!)
常務「左を見てくれ」
唯「?」サッ
常務「山だ」
凛(学んでよ!)
常務「前を見てくれ」
ありす「今度はなんですか……」
常務「私だ」ドヤァ……
奈緒「やめちまえ!!!!!」
33: ◆i/Ay6sgovU 2016/10/23(日) 15:57:08.78 ID:AYYq9tyb0
常務「しばらくは移動時間となる。各々、楽しい時間を過ごしてくれ」
奈緒(ようやく休める……)
フレデリカ「しりとりー!!!!!」
文香「理論」
加蓮「始まったと思ったら終わった!!!」
フレデリカ「……」シュン……
奈緒「厄日かよ」
ありす「ふ、フレデリカさん、アメなめますか……?」
フレデリカ「!」パァァァァ
フレデリカ「ありがと!!!」
文香「……」グヌヌ
凛「いや、もとはといえば原因は文香だから」
34: ◆i/Ay6sgovU 2016/10/23(日) 15:58:00.26 ID:AYYq9tyb0
常務「北条の体調は大丈夫か? 調子が悪くなったら言ってくれ」
加蓮「ありがたいけど平気かな」
常務「頭痛、酔い、腹痛、生理、発熱、なんでも言ってくれ。薬は裏ルートで用意してある」
加蓮「表ルートで手に入れてよ!」
奈緒「薬とか一番裏通しちゃダメなやつだろ!」
常務「それでも辛い時は……」パチン
フレデリカ「はーい! ドクターフレデリカの参上だよ!」
文香「惨状の間違いでは……?」
周子「前科何犯?」
奏「自首するなら付き合うわ」
ありす「ツッコミが辛辣すぎませんか!?」
フレデリカ「はーい! 服役囚フレデリカだよ……」
奈緒「ジョブチェンジが劇的だな!?」
35: ◆i/Ay6sgovU 2016/10/23(日) 15:58:42.22 ID:AYYq9tyb0
~しばらく経って~
常務「そろそろ目的地が近づいてきたようだ」
奈緒「ようやくか……」
常務「皆、窓の外を見てほしい」
ありす「!」
加蓮「わぁ……」
凛「綺麗な紅葉……」
周子「この赤と黄色、京都を思い出すねぇ」ウンウン
奏「都心から少し走っただけでも、こんなにキレイな紅葉が見れるのね」
常務「これから昼食だ、期待してくれ」
常務「……」
加蓮「?」
常務「……」
凛「……?」
常務「……よし、OKだ」
奈緒「また編集点!? やっぱりこれ撮ってるのか!?」キョロキョロ
36: ◆i/Ay6sgovU 2016/10/23(日) 15:59:35.21 ID:AYYq9tyb0
~料亭~
常務「皆、席には着いたな」
唯・フレ「はーい!」
常務「ここは、天ぷらが非常に美味だ。"山菜と川魚の天ぷら御膳"がおすすめのようだな」
唯「じゃあ唯はそれで!」
フレデリカ「フレちゃんも!」
奏「私もそれにしておくわ」
周子「あたしもー」
ありす「私もそれでいいです」
凛「私もそれにしておこうかな。奈緒と加蓮もいいよね?」
奈緒「ああ」
加蓮「うん」
文香「カレーライスで」
奈緒「空気読め!!!」
ありす「フレデリカさんですら空気読んでたのに!」
フレデリカ(ですらー?)
37: ◆i/Ay6sgovU 2016/10/23(日) 16:00:03.30 ID:AYYq9tyb0
~全員同じやつにしました~
常務「出来上がったようだな」
唯「もーお腹ペコペコだよー!」
ありす(わ……、美味しそう……)キラキラ
凛(ありすがかわいい……)
奏「じゃあ、いただこうかしら」
常務「待て」
奈緒「?」
常務「ただ食べるだけではつまらないだろう」
加蓮(いや、面白さ求めてないし)
常務「そこでキミ達には、食レポをしてもらいたい」
ありす「ええ……!?」
常務「ちょうど9品目ある。私が食べるモノと人を指定するから、何か感想を言ってくれ」
凛(め、めんどくさい……)
常務「くれぐれも『おー↓いー↑しー↑いぃぃー!!!↑↑↑』のような感想にならないように」
ありす(常務が言うとなかなかキツイというか)
文香「ご乱心ですか」
ありす「たまには我慢しません?」
38: ◆i/Ay6sgovU 2016/10/23(日) 16:00:46.49 ID:AYYq9tyb0
常務「ではまず、ヤマメの天ぷらを、宮本」
フレデリカ「はいはーい!」
フレデリカ「……」モグモグ
フレデリカ「!」
フレデリカ「素晴らしいですね。サクサクの衣はもちろんですが、それによってヤマメの身の柔らかさが引き立っている。"素材の味を活かす"という文言は、ともすれば単に淡白な味を指すことになりかねませんが、コレは明確に違う。恐らく、衣をつける前に塩を揉みこんで下味をつけているのでしょう。さらに衣からも柑橘系の香り……。ヤマメを活かすために、最大限の技術を集めている。感服いたしました」
りんなおかれんありす「!?!?!?」
39: ◆i/Ay6sgovU 2016/10/23(日) 16:01:13.06 ID:AYYq9tyb0
常務「悪くないな」
奈緒「あれでその評価!?」
加蓮「ハードルどうなってるの!?」
凛(ちょっと見直したけど)
常務「次、タラの芽の天ぷらを、橘」
ありす「え、ええ!?」
常務「頼んだ」
ありす「ええ……、し、食レポ……」
奏「大丈夫よ、食べて、感じた、そのままを言えばいいの」
唯「うんうん! なんでもいいんだよ!」
周子「がんばー」
奈緒「が、頑張れ!」
凛(この集まり、基本的にありすに優しいよね)
40: ◆i/Ay6sgovU 2016/10/23(日) 16:01:47.82 ID:AYYq9tyb0
ありす「……」ドキドキ
ありす「……」モグ……
みんな「……」ドキドキ
ありす「!」
ありす「お、おいしい……!」パァァァァ
ありす「あ、あの、山菜なのにジューシーというか、しっかりと噛みごたえがあって」
ありす「少し苦みもあるんですけど、風味が口いっぱいに広がって……!」
ありす「えっと、えっと、と、とっても美味しいですっ!」
ありす「ど、どうでしょうか……」
へんじがない ただのしかばねのようだ(死因 ありす かわいい)
ありす「みなさん!?!?!?」
41: ◆i/Ay6sgovU 2016/10/23(日) 16:02:21.22 ID:AYYq9tyb0
常務「死ぬかと思ったな」
加蓮「今回は同意」
凛「わかる」
奈緒「な」
周子「わかるけど、トラプリが語彙を失ったらマズいから帰ってきて?」
奏「会話が回らなくなるわ」
奈緒「そっちで回せよ」
奏「まって奈緒、怖い」
常務「では次、ゼンマイの天ぷらを、塩見」
周子「へーい」モグモグ
周子「おー、確かに、山菜のわりにしっかりしてるね」
周子「京都の天ぷらにも負けないんじゃないかな? 衣を薄めにして、"食べている"感を強めてるのもいい感じ」
周子「きっと、お酒があれば飲みたいような味かもね。かるーく塩を付けた方が、アタシ、"塩"見シューコちゃん的にはおすすめかな」ウィンク
奈緒「おお……」
凛「流石、そつなくこなすね……」
加蓮(私たちとありす以外で一番まともなの、案外周子なのかも)
奏(私じゃなくて!?)
加蓮(そういうとこだからね)
42: ◆i/Ay6sgovU 2016/10/23(日) 16:02:48.64 ID:AYYq9tyb0
常務「次はマイタケの天ぷらだな、大槻」
唯「はい!」モグモグ
唯「わ! 美味しい!」
唯「最初はサックサクで! でもキノコはちゃんとキノコー! って感じでいい感じ!」
唯「しょーこちゃんにも食べさせてあげたい! ちょーおいしいよ!」
凛(唯らしいね)
奈緒(伝わればそれが1番だもんな)
唯「ひゃっはー!」
ありす「それいります?」
43: ◆i/Ay6sgovU 2016/10/23(日) 16:03:30.08 ID:AYYq9tyb0
常務「メイン食材はここまでだな、次、渋谷には茶碗蒸しを食べてもらう」
凛「茶碗蒸し……」モグ
凛「出汁が利いてておいしい……。タケノコとか銀杏も秋の味覚って感じでいいね。わりと食べごたえもあるし、美味しいよ」
常務「普通だな」
凛「いいでしょ!?」
常務「鷺沢、味噌汁」
文香「うまい」ズズッ
常務「なるほど」
凛「レポでもなんでもないじゃん!!!」
44: ◆i/Ay6sgovU 2016/10/23(日) 16:04:03.87 ID:AYYq9tyb0
常務「速水、漬物を食べてくれ」
奏「ええ、わかったわ」
奏「……」モグ
奏「あら、思ったより味が強くくるわね。ご飯が進みそう」ポリポリポリポリポリポリポリポリ
ありす(やかましいですね)
奏「漬物といえども、立派な料理だということを思い出させてくれる……」ポリポリポリポリポリポリポリポリ
凛(こんなにポリポリ音が似合わないのは奏くらいかも)
奏「素晴らしいポリポリポリポリ腕前ね!ポリポリポリポリ」ポリポリポリポリ
奈緒「うるせぇ!!!!!」
45: ◆i/Ay6sgovU 2016/10/23(日) 16:04:31.85 ID:AYYq9tyb0
常務「炊き込みご飯を北条」
加蓮「はいはい……」モグモグ
加蓮「ん、ご飯にちゃんと味が乗ってるね、これだけでも十分進みそう」
加蓮「タケノコ、ニンジン、鶏肉もしっかり印象に残るし、彩りもきれい……」
加蓮「うん、美味しい」
加蓮「……病院の時のご飯と比べたら、本当に……」
加蓮「こうやって、みんなで一緒にっていう雰囲気も、ね」
加蓮「って、しんみりさせちゃったかな? ごめんごめん」
みんな「……」グスッ
加蓮「ええ!? そ、そんなに!?」
奈緒「がれえぇぇぇん!!!!」ワー
加蓮「ち、ちょっと! 奈緒!」
常務「目にゴミが入っただけだ」ツー……
奏「誰も……聞いてないわよ……」
46: ◆i/Ay6sgovU 2016/10/23(日) 16:05:10.91 ID:AYYq9tyb0
~数分後~
常務「すまない、取り乱してしまったな」
唯「だいじょぶだいじょぶ!」
ありす「今回は、しょうがないと思います」
加蓮「ごめんって」
常務「最後は神谷だな」
奈緒「あー、忘れてた……あれ? もう一通り全部食べたんじゃないのか?」
常務「水だ」
奈緒「水ぅ!?」
47: ◆i/Ay6sgovU 2016/10/23(日) 16:05:48.03 ID:AYYq9tyb0
常務「ああ、飲んでくれ」
奈緒「はぁ!?」
常務「さあ」
奈緒「わ、わかったよ!」ゴクゴク
常務「どうだ」
奈緒「水だよ!!!!!」
常務「以上、プロジェクト食おーね・食レポのコーナーでした」
凛「そのタイトル初耳なんだけど!?」
奈緒「あたしをオチに使うな!!!!!」
48: ◆i/Ay6sgovU 2016/10/23(日) 16:06:22.21 ID:AYYq9tyb0
~食後~
常務「さて、素晴らしい食事だったな」
フレデリカ「美味しかったー!」
ありす「まあ、料理は素晴らしかったですね」
奈緒(あたしも食レポしたかった……)
唯「次は何をするのー?」
常務「ああ、この料亭は果樹園に隣接していて、普段は食後のデザートにその果物が出される」
周子「おおー」
常務「だが今回は、果物狩りを兼ねて、自分でデザートを獲ってもらう」
凛「ふうん、楽しそうだね」
奏「どんな果物が獲れるのかしら?」
常務「バナナ、パパイヤ、マンゴー、パイナップル」
奈緒「亜熱帯かよ!?」
ありす「この緯度で!?」
49: ◆i/Ay6sgovU 2016/10/23(日) 16:06:59.52 ID:AYYq9tyb0
常務「もちろん冗談で、ブドウ、リンゴ、ナシ、モモの4エリアに分かれている」
文香「馬鹿みたいに大きいのですね……」
ありす「一言余計なんですよね」
常務「各地に水道や机があり、その場で食べることもできる。もちろん、みんなで持ち寄って1か所で食べるのも良いだろう」
常務「制限時間は私が飽きるまでだ」
奈緒「わかんねぇよ!!!」
常務「では……、散!!!」
ありす「始まり方が無駄にかっこいい」
50: ◆i/Ay6sgovU 2016/10/23(日) 16:07:25.78 ID:AYYq9tyb0
奈緒「……だってさ、どうする?」
加蓮「まあ、せっかくだから色々なの食べたいよね」
凛「じゃあ、分かれて、後で持ち寄ろうか」
加蓮「そうしよっか」
奈緒「そうだな」
凛「じゃあ、2年後に!」
奈緒「遠いよ」
加蓮「シャボンディ諸島で!」
奈緒「どこだよ」
51: ◆i/Ay6sgovU 2016/10/23(日) 16:08:10.06 ID:AYYq9tyb0
~リンゴエリア~
ありす(さて、とりあえずはリンゴでも……)
ありす(イチゴがないのは残念ですが、シーズンもズレてますしね……)
ありす(あ、あのリンゴ、美味しそう……)
ありす「えいっ」ピョン スカッ
ありす「あ、あれ? と、届かない……」
ありす「えいっ! えいっ!」ピョンピョン
ありす「……諦めましょう」シュン……
フレデリカ「あ~りすちゃ~ん!」
ありす「げ、……何しに来たんですか」
フレデリカ「ふふふ……、あのリンゴが欲しいのかな? 取ってしんぜよー!」
文香「いえ、私にお任せを、ありすちゃん」
ありす「ふ、文香さん!?」
フレデリカ「わ! 出たな! 鷺沢!」
文香「宮本は引っ込んでいたらどうですか?」
ありす「苗字で呼ぶ距離感でしたっけ!?」
52: ◆i/Ay6sgovU 2016/10/23(日) 16:08:46.20 ID:AYYq9tyb0
フレデリカ「あのリンゴだよね!?」
ありす「そ。そうですけど」
文香「私でも手が届きそうです……」バッ
フレデリカ「フレちゃんが取るんだよー!」バッ
ピトッ……
フレデリカ「あっ……」
文香「あっ……」
フレデリカ「……///」
文香「……///」
フレデリカ「フミカ……ちゃん……///」
文香「フレデリカ……さん……///」
ありす「なんでそこでフラグが立つんですか!?!?!?」
53: ◆i/Ay6sgovU 2016/10/23(日) 16:09:11.18 ID:AYYq9tyb0
フレデリカ「仲良くが一番だよねー」シャクシャク
文香「仰る通りです……」シャクシャク
ありす「ええ……」
フレデリカ「はい、あーん」
ありす「え、ええ!?」
フレデリカ「ほらほら~!」
ありす「あ、あーん……」パクッ
ありす「///」シャクシャク
文香「……」
文香「……」
文香「……」
ありす「ちょ、文香さん! 無言でリンゴを近づけないで!」
54: ◆i/Ay6sgovU 2016/10/23(日) 16:09:39.63 ID:AYYq9tyb0
~ブドウエリア~
凛(さて、適当に取って、合流しなきゃね)
凛「どれがいいかな……」
唯「あれとかおっきくって美味しそうだよ!」
凛「あ、ホントだ……。って、唯!?」
唯「はろはろ~!」
凛「えっと、唯もブドウ?」
唯「ううん! 適当に歩いてたらここについちゃった!」
凛「ふふ……、唯らしいね」
唯「……」
凛「……? どうかした?」
唯「凛ちゃん、疲れてない?」
凛「えっ……?」
唯「っていうか、トラプリ3人! いっつも大きな声出してるから……」
凛「あー、……大丈夫だよ、ちょっと大変だけど、ちゃんと楽しいからさ」
唯「そっか! ならよかった! あ! アメちゃんあげるよ! 他の2人にもあげといて!」ハイ
凛「ん、悪いね……、何味?」
唯「ジンギスカン!」
凛「ごめんいらない」
55: ◆i/Ay6sgovU 2016/10/23(日) 16:10:15.84 ID:AYYq9tyb0
唯「それにしても、じょーむって面白いよねー!」モグモグ
凛(ブドウ、もう食べてる……)
唯「はい! 凛ちゃんもどーぞ!」
凛「あ、ありがと……」モグモグ
凛(おいしい……)
唯「何の話だっけ?」
凛「常務でしょ?」
唯「そうそう!」モグモグ
凛「いや、そりゃ端からみれば愉快極まりないけどさ、実際に関わるとなると……」
唯「凛ちゃんも、将来はあんな感じのくーるびゅーてぃーになるのかな?」
凛「冗談じゃない!!!!!」
唯「わ! ビックリした!!!」
56: ◆i/Ay6sgovU 2016/10/23(日) 16:10:55.75 ID:AYYq9tyb0
唯「って、あ!!!」
凛「ど、どうしたの?」
唯「ビックリしてブドウのタネ、飲んじゃった!」
凛「え? ああ、ごめんごめん」
唯「ブドウになっちゃう!!!」
凛「ならないよ!?」
唯「ならないの!?」
凛「そんなに驚くかな!?」
唯「じゃあガムを飲んでもガムにならないの!?」
凛「タネですらないじゃん! ガムになるって何!?」
唯「え!? ガム知らないの!?」
凛「ガムは知ってるよ!!!」
唯「え!? ベム知らないの!?」
凛「妖怪人間は関係ないでしょ!?」
唯「ベムに謝ってよ!!!」プンプン
凛「唯の怒りのツボはどこなの!?!?」
57: ◆i/Ay6sgovU 2016/10/23(日) 16:11:22.34 ID:AYYq9tyb0
~ナシエリア~
加蓮(さて、ナシだけど……)
加蓮(ま、どれを取っても一緒でしょ)
加蓮「目についたやつを取ろっと」
周子「と、思うじゃん?」ニュッ
加蓮「うわ! お、脅かさないでよ……」
周子「あ! 平気!? 心臓動いてる!?」
加蓮「そこまで弱くないし!」
周子「よかったー、この歳で人殺しはちょっとアウトだよね」
加蓮「人殺しはどの歳でもアウトだからね」
58: ◆i/Ay6sgovU 2016/10/23(日) 16:11:50.20 ID:AYYq9tyb0
周子「加蓮ちゃん、美味しいナシの見分け方、教えてほしい?」
加蓮「え、そんなのあるの?」
周子「ないけど?」
加蓮「……」イラッ
周子「あ! 平気!? 血圧上がりすぎてない!?」
加蓮「その心配するふりして煽るのやめてよ!」
周子「フンフンフフーン」
加蓮「味方の持ちネタパクってるし」
周子「シオデリカ~」
加蓮「その場合塩見シオデリカだけどいいの? 塩分2倍よ?」
周子「うわめっちゃ面白い!」
加蓮「うるさいな!」
59: ◆i/Ay6sgovU 2016/10/23(日) 16:12:18.45 ID:AYYq9tyb0
周子「さて、本題に入ろっか」
加蓮「え……?(き、急に真剣な表情に……)」
周子「ここどこ?」
加蓮「迷子だったの!?」
周子「あずきバーで加蓮ちゃんに殴られたとこまでは覚えてるんだけど」
加蓮「捏造しないでくれる!?」
周子「あんまり大きな声を出さない方がいいよ?」
加蓮「誰のせいだと思ってるの!」
周子「あたしのせいだと思う。ごめんなさい」
加蓮「反省早っ」
周子「常務のことは嫌いになっても、シューコちゃんのCDは買ってね☆」
加蓮「身勝手極まりない!!!」
周子「でも、調子悪くなったら言わなきゃダメだよ?」
加蓮(……掴めないなあ)
60: ◆i/Ay6sgovU 2016/10/23(日) 16:13:02.57 ID:AYYq9tyb0
~モモエリア~
奈緒「いよっし! 取るぞ!」
奈緒「どういうのがいいとかはわからないけど、とりあえず大きいやつを……」
奏「……あら? ようこそ、このモモエリアに人が訪れるのは何年ぶりかしら」
奈緒「うわあ、めんどくさそうなのに絡まれた……」
奏「そんなこと言われると傷つくわ……。私だってたまには自由に振る舞ってみたいのよ」
奈緒「たまには?」
奏「あのメンバーに囲まれていると、どうしても個性が消えてしまいがちになるのよね」
奈緒「むしろどこにいる時よりも奏は輝いて見えるけどな?」
奏「あら、そんなに褒められると照れるわ」
奈緒「皮肉だよ」
61: ◆i/Ay6sgovU 2016/10/23(日) 16:13:44.45 ID:AYYq9tyb0
奏「モモと言えば、こんな逸話を知ってる?」
奈緒「逸話?」
奏「ええ、哀しき魔女の話……」
奈緒「知らないけど……、有名なのか?」
奏「これは、遥か昔の、遠い国のお話なの」
奈緒「あ、始まるんだ」
奏「ある国の、それはそれは美しい女性が、モモを育てていたの」
奏「でも、戦火によって、自慢のモモ園は壊滅状態……」
奏「自らも傷を負い、最後に残ったモモの木の下で、最後のモモを食べたの」
奏「そう、こんな風にね」カプリ
奏「すると……」
奈緒「す、すると……?」
奏「なんと、その女性が……え、まって、美味しっ! このモモ、美味しい……」モグモグ
奏「えっ、ちょっとまって、なにこれ、美味し……えっ」モグモグ
奏「これやば……、美味し……、え、すご……、美味しい!!!」モグモグ
奏「ちょっと! 奈緒も食べてみて!」
奈緒「逸話は!?!?!?」
62: ◆i/Ay6sgovU 2016/10/23(日) 16:14:15.01 ID:AYYq9tyb0
奏「逸話? ああ、なんやかんやで、なんかこの世を支配するだけよ」
奈緒「そこを話せよ!!! 気になるじゃんか!!!」
奏「そんなことよりモモよ」
奈緒「話し始めたのは奏だろ!?」
奏「はいはい、どうぞどうぞ」
奈緒「自由かよ……」モグ……
奈緒「……うわ! 美味いな!?」
奏「ね?」ドヤァ
奈緒「そのドヤ顔は誰の目線に立てば出てくるんだ!?」
63: ◆i/Ay6sgovU 2016/10/23(日) 16:14:53.90 ID:AYYq9tyb0
~果物狩り終了・バス車内~
常務「皆、果物狩りは楽しめたか?」モグモグ
奈緒「なんでリンゴ食いながら話してるんだよ」
フレデリカ「楽しかったー!」
唯「うんうん!」
文香「常務がいなかったからですね……」
ありす「敵意が明確すぎる」
64: ◆i/Ay6sgovU 2016/10/23(日) 16:15:23.82 ID:AYYq9tyb0
常務「では、みんなお馴染み、バスガイドの美城に戻らせてもらおう」
奈緒(誰も求めてないけどな)
凛(さっきの一回で"お馴染み"にカテゴライズするの傲慢すぎるでしょ)
常務「さて……」コホン
常務「ハイテンションプリーズ!!!」
加蓮「とうとうCAだとしても間違ってるし!!!」
フレ・文香・周子・奏・唯「Foooo!!!!!!」
ありす「対応能力おかしくないですか!?」
常務「移動中のバス内といえば何だ? 北条」
加蓮「え、また私!? えっと……」
常務「そうだ、カラオケだな」
加蓮「もう怒る気力もないんだけど」
65: ◆i/Ay6sgovU 2016/10/23(日) 16:15:57.43 ID:AYYq9tyb0
常務「しかしこのリンゴ、鮮やかな赤い色をしている……、紅葉もだが、秋のイメージカラーが赤になるわけだな」
奏「そうね、赤は人の目を惹きつける色……」
周子「うんうん、例えば妖艶なルージュで紅に染まった唇」
フレデリカ「最初に目に入ってしまえば、その唇に心を奪われるのは仕方ないかもね~?」
奏・周子・フレ「そう、唇に」
~~~♪
ありす「え? え???」
奈緒「こ、このイントロは……」
周子・フレ『聴いてください、Tulip』
奏『忘れてきて あげたのよ 自分の傘は~♪』
凛「いつ打ち合わせとかしてるの!?」
文香「ハイハイハイハイ!!!」
加蓮「なんか厄介な人いるし!」
66: ◆i/Ay6sgovU 2016/10/23(日) 16:16:48.72 ID:AYYq9tyb0
~Tulip終了~
奏「ありがとう」
ありす「……いや、歌は凄かったですけど」
奈緒「本来なら、生歌をバスで聴けるってホントに凄いことなのにな」
~~~♪
凛「うわ!」
加蓮「間髪入れずに次にいくの!?」
ありす「というか、このイントロは……」
唯『ねえ 今 見つめているよ 離れていても』
奈緒「!?」
フレ『もう涙をぬぐって笑って』
周子『一人じゃないどんな時だって』
奏『夢見ることは生きること』
文香『悲しみを越える力』
フレデリカ(ありすちゃん!)コソコソ
ありす(えっ!? え!?)
~~~♪
ジャ ジャ ジャン!!!!!!
みんな「……」ジー……
ありす(ええ……、し、しょうがないですね……)
ありす『歩こう~♪ 果てない道~♪』
常務「やった!!!」グッ
奈緒「それが言いたいだけだろ!!!!!」
67: ◆i/Ay6sgovU 2016/10/23(日) 16:17:32.77 ID:AYYq9tyb0
~~~~~
常務「そうこうしている間に、次の目的地が近づいてきたな」
常務「喉も温まったようで何よりだ」
加蓮(ライブするわけじゃないんだから喉とかどうでもいいでしょ)
奈緒(ってかあたしたちは最初から叫びっぱなしだし)
奏「次は何をするのかしら?」
周子「さっき"自然公園"って見えたけど」
常務「ああ、この自然公園で紅葉狩りだ」
凛「へぇ……」
フレデリカ「もみじがりって何をするの? 狩っちゃうの?」
文香「いえ、果物狩りや、動物を狩るのとは違い、この"狩り"は草花を眺める際に使われる言葉です」
フレデリカ「ふむふむ!」
常務「つまり、赤い葉っぱを見て『赤いなー』というだけのイベントだ」
奈緒「楽しさが微塵も伝わらない紹介だな!?」
常務「毒にも薬にもならない」
ありす「なんで追い打ちをかけたんですか?」
68: ◆i/Ay6sgovU 2016/10/23(日) 16:18:09.90 ID:AYYq9tyb0
~自然公園~
みんな「おぉ~!!!!」
常務「素晴らしい景色だ……、やはり、紅葉狩りをせずに秋は越えられないな」
奈緒「さっき何て言ってた???」
唯「小梅ちゃんなら『真っ赤な血の海が~』とか言うのかなっ?」
奏「ふふ……、そうかもね」
文香「茜さんなら、『燃えてますねー!』なんて仰るかもしれませんね……」
周子「わかるー」
フレデリカ「と、巴ちゃんならカープの応援を始めそうだね!」
ありす「いい例えが浮かばないなら黙ってましょうよ」
加蓮「ここで叫び始めたら即刻つまみ出されるでしょ」
常務「ここで酒飲み始めたら即刻つまみが出てくる!?」
加蓮「出てこない!」
凛「別に酒飲みキャラじゃないでしょ!?」
69: ◆i/Ay6sgovU 2016/10/23(日) 16:18:42.61 ID:AYYq9tyb0
文香「やはり、日本の四季をこうして目にする度に、この国の良さを反芻することができますね……」
ありす「まあ、それは同意ですね」
奏「あら、そういえば、フランスにも紅葉ってあるの?」
フレデリカ「あるある~、おそらくね~」
唯「なにそれ~?」
奈緒「また適当なことを言って……」
フレデリカ「適当じゃないよ~! フランス国旗の赤は紅葉の赤だもん!」
凛「その発言を適当って言うんだってば!」
70: ◆i/Ay6sgovU 2016/10/23(日) 16:19:14.07 ID:AYYq9tyb0
唯「じゃあフランスの白は?」
フレデリカ「ほかほかご飯!」
加蓮(茜?)
周子「青は?」
フレデリカ「サバ!」
奈緒「サバ!?」
ありす「全部デタラメじゃないですか!」
フレデリカ「デタラメなんてひどいよー! それを裏付ける俳句だって残ってるんだから!」
奈緒「なんでフランスに俳句が残ってるんだよ!?」
文香「ちなみになんという句ですか……?」
フレデリカ「えっとね! 『目には紅葉 山盛りご飯と 青いサバ』だよ!」
奈緒「なんか聞いたことあるぞ!?」
ありす(……元の句を知ったうえで、この会話のためにアレンジしたなら、割と凄い気が)
※元の句→『目には青葉 山ほととぎす 初鰹』
71: ◆i/Ay6sgovU 2016/10/23(日) 16:19:40.70 ID:AYYq9tyb0
常務「では、少し歩こうか……話をしながらな」ニヤリ
奈緒(……?)
ありす(イヤな予感が……)
常務「北条、今、何時だ? そうだ、15時を過ぎたあたりだな」
加蓮「とうとう返事すらさせてもらえないの!?」
常務「さて、夕食の話になる」
奏「……少し早いんじゃないかしら?」
常務「いや、このタイミングで話すしかなくてな」
唯「?」
常務「む、見えてきたようだ、この公園は、様々な競技ができる多目的運動場がある」
凛「……夕飯の話は?」
72: ◆i/Ay6sgovU 2016/10/23(日) 16:20:14.68 ID:AYYq9tyb0
常務「まあ、そう急ぐな」
フレデリカ「けっこーおっきいね?」
常務「ああ、そして、運動目的だけでなく、ライブなどの設備も整っているらしい」
奈緒「……」
ありす「えっ……」
周子「まさか?」
常務「ところで」
常務「先ほどのカラオケで喉は温まっているな?」
凛「……えっ」
73: ◆i/Ay6sgovU 2016/10/23(日) 16:20:56.87 ID:AYYq9tyb0
~控室~
奈緒「いやいやいやいや!!!!!」
加蓮「なんでこんなことに……」
ありす「聞いてませんよ……」
奏「周子、この曲の後の動き、こっちから捌けた方が次に行きやすいわ」
周子「はいはーい」
唯「フレちゃん! 髪留めズレてるよ~!」ヨイショ
フレデリカ「わお! さんきゅー!」
文香「ここのMCではあちらのカメラが……」
凛「だからその適応力はなんなの!?」
74: ◆i/Ay6sgovU 2016/10/23(日) 16:21:28.10 ID:AYYq9tyb0
ガチャ
常務「皆、衣装に着替えたようだな。準備は万端か?」
ありす「メンタル以外は」
常務「既に3万もの客が詰めかけている」
奈緒「逆にあたしたちに知らせずによく集めたな!?」
唯「ってかじょーむ! 晩ごはんの話じゃなかったっけ???」
凛「そういえば……」
常務「もちろん、その話をするために来た」
ありす「ら、ライブと関係あるんですか?」
常務「今回のライブの後、客にはアンケートを答えてもらう。そこで、ライブの満足度が夕飯の献立に直結するシステムだ」
奈緒「はあ!?」
奏「よく考えるわね……」
常務「力を合わせて、客の満足と豪華なご飯を手に入れてくれ」
ありす「ええ……」
常務「まずはトリャイアドピュリミュスからだ」
奈緒「結局まだ言えないのかよ!?」
常務「開始時刻は2分後だな」
ありす「ええ!? そ、そんな急になんて」
凛・奈緒・加蓮「……」プチーン
ありす「……え?」
凛「いいよ……やってやろうじゃん……」ゴゴゴゴ
奈緒「ああ……やるしかないな……」ゴゴゴゴ
加蓮「目にもの見せてやる……」ゴゴゴゴ
ウオォォォォォ!!!!!!!!!!
ダダダダダッ
ありす「」
文香「今度、かかりつけのカウンセラーを紹介しましょうか……」
周子「3人いないしありすちゃんはポカーンとしてるから代わりに言うけど、なんでかかりつけのカウンセラーがいるん?」
75: ◆i/Ay6sgovU 2016/10/23(日) 16:22:15.64 ID:AYYq9tyb0
~ステージ上・Trancing Pulse 終了~
凛(はぁ……はぁ……)
奈緒(やって……やったぞ……)
加蓮(疲れた……)
凛(確か、この後は暗転して袖に捌けるんだよね)
(暗転)
奈緒(よし、退散……)ササッ
加蓮(……!?)
最初に違和感に気づいたのは加蓮だった。
確かこの次は、メインステージでLippsの3人がパフォーマンスをするはずだ。
しかし、舞台袖へ捌ける直前、ふと最後尾の加蓮が振り向いた時、スポットライトは……
センターステージに降り注いでいた。
76: ◆i/Ay6sgovU 2016/10/23(日) 16:22:50.26 ID:AYYq9tyb0
当然ながら、加蓮の頭には「スタッフのミスかな」という思いが浮かぶ。
しかし、スタッフに慌てる様子はない。むしろ、笑みを浮かべる者さえいた。
控室に戻ろうとする2人を呼び止め、会場の様子を伺う。
光の降り注ぐセンターステージ。その場所に、いつの間にか、1人。
銀の短髪にライトを反射させながら。
『見上げた夜空 涙とけた雫……』
凛「え……?」
奈緒「そ、そんな……、バカな……」
加蓮「ウソ……でしょ……!?」
凛・奈緒・加蓮「アーニャ!?!?!?」
77: ◆i/Ay6sgovU 2016/10/23(日) 16:23:30.87 ID:AYYq9tyb0
~控室~
ダダダダダ
ガチャ
奈緒「お、おい!!! なんだよあれ!?」
加蓮「心臓止まるかと思ったんだけど!?」
凛「サプライズはいいけどこっちは教えてよ!!!」
ありす「いえ……、それが……」
奈緒「え?」
常務「アナスタシア……!? なぜ……!?」
凛「把握してなかったの!?!?!?」
78: ◆i/Ay6sgovU 2016/10/23(日) 16:24:00.27 ID:AYYq9tyb0
奏「出番だったから用意しようと思ったら、スタッフさんに静止されてね」
周子「しょうがなく待ってたらこれなんだよね」
奈緒「アーニャは何者なんだよ!?」
加蓮「あ、アーニャの歌、終わったみたい……」
常務「よし、次に歌うLippsはもちろん、全員で裏まで行こうか……」
ありす「そ、それがいいですね……」
ガチャ
スタッフ「アナスタシアさん、帰られましたー!」
みんな「もう!?!?!?!?」
79: ◆i/Ay6sgovU 2016/10/23(日) 16:24:29.41 ID:AYYq9tyb0
~ライブ終了~
ありす「……疲れました」
加蓮「死ぬ……」
奈緒「かれーん……、いや、あたしもキツイ……」
唯「つーかーれーたー!」
奏「16時に始まって、今が19時を過ぎたとこだから、9人で3時間超ね……」
文香「ラブ〇イブの方々はいつもこんなに大変な思いを……」
凛「ごめん……、ツッコミを入れる元気もない……」
80: ◆i/Ay6sgovU 2016/10/23(日) 16:24:58.15 ID:AYYq9tyb0
常務「皆、ご苦労だった」
文香「あ、諸悪の根源さん……」
ありす「ここにきて文香さんのエンジンがかかってきてますね……」
常務「今回の会議はどうだった?」
奈緒「これを会議と言い張るのか……!?」
常務「おまちかね、アンケートの結果だ」
加蓮「待ちかねてるのは帰宅だけどね?」
常務「おめでとう、最高評価ばかりだ」
フレデリカ「いえーい!」
周子「頑張ったもんねー」
唯「それで? それで? ご飯はどうなるの!?」
常務「ああ、最高評価だったので……」
常務「あずきバーだ」
奈緒「あずきバーはもういいよ!!!!!」
81: ◆i/Ay6sgovU 2016/10/23(日) 16:25:30.37 ID:AYYq9tyb0
常務「それと、今回の旅の費用は給料から天引きしておく」
加蓮「こっち負担なの!?!?!?」
常務「次回も楽しみにしていてくれ」
凛「勘弁してよ!!!」
常務「次は全国ツアーだな」
奈緒「目標がおかしいんだよ!!!!!」
おわり
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