2: ◆TDuorh6/aM 2016/10/24(月) 19:16:59.51 ID:uaN8/m5GO


フレデリカ「フンフンフフーン、フィンランド~」


肇「ここは高尾山ですよ?」


朋「流石に分かってるんじゃない?」


フレデリカ「やっほー!フレデリカだよー!」


肇「せめて山頂着いてからやりましょう?」


フレデリカ「綺麗だねー」


朋「秋の山はこー、スピリチュアルな感じがしていいよね!」


フレデリカ「アタシが!」


肇「フレデリカさん、大丈夫ですか?」


フレデリカ「肇ちゃんそのツッコミはおかしいんじゃないかなー?」



引用元: フレデリカ「秋の行楽山登りごっこ」 


 

3: ◆TDuorh6/aM 2016/10/24(月) 19:17:28.08 ID:uaN8/m5GO



朋「折角の休日をあたしに付き合わせちゃって悪いけど、予定はなかったの?」


フレデリカ「だいじょぶだいじょぶ、むしろ探してたくらいだもん」


肇「秋の紅葉は素敵ですね…日々の疲れが癒されます」


フレデリカ「秋っていったらFだしねー」


肇「どうせでしたら、滝にも行きたかったですね」


朋「此処を選んだのは、近くて日帰りでさくっと来れる場所だからよ」


肇「晴れてよかったです」


朋「ちなみにだけど、文香ちゃんと杏ちゃんは?」


フレデリカ「ケーブルカー乗りに行ってたよー」


4: ◆TDuorh6/aM 2016/10/24(月) 19:17:57.77 ID:uaN8/m5GO



杏「はっくしゅん!…あー、結構寒い」


文香「もう直ぐ十一月ですから…東京とは言え、もう少し厚着してくるべきでしたね…」


杏「事前に言ってくれればコート着てきたよ」


文香「…あら…?伝わってませんでしたか?」


杏「流石にFを感じにいくよーだけじゃ分からなかったかなー…」


文香「…素敵な景色ですね…」


杏「おい…まーいいや、杏的には秋なら焼き芋が食べたいかな」


文香「でしたら、下山してから良さげなお店を探しましょうか」


杏「十中八九焼肉になりそーだね」



5: ◆TDuorh6/aM 2016/10/24(月) 19:18:39.94 ID:uaN8/m5GO



フレデリカ「いぇーい!一番のりー!」


肇「ふぅ…フレデリカさん、割と体力ありますよね」


フレデリカ「フレちゃんはダンスやってるからねー」


肇「私もやっている筈なんですけど」


朋「はぁ…はぁ…キッツイわね…」


フレデリカ「おー、朋ちゃんも到着!」


朋「ふぅー…なんで階段全力ダッシュで三往復もしたの?」


フレデリカ「そりゃーアタシ達がアイドルだからだよー」



6: ◆TDuorh6/aM 2016/10/24(月) 19:19:14.83 ID:uaN8/m5GO



肇「いい運動になりますね」


朋「肇ちゃんもよく涼しい顔してられるわね」


肇「もう秋ですから」


フレデリカ「じゃー最下位だった朋ちゃんはアタシ達と一緒にもう一往復だねー」


朋「全員じゃん!」


肇「あ、私は結構です。ここで景色を眺めて待ってますので」


朋「ちょ、ちょっと休ませて…」



7: ◆TDuorh6/aM 2016/10/24(月) 19:20:36.85 ID:uaN8/m5GO




文香「…素敵な景色、ですね…」


杏「楽でいいねー、どーせなら杏的にはお団子も欲しいかな」


文香「お茶と、最中でしたら用意してありますよ」


杏「おー、準備いいねー」


文香「五人揃ってからにしようと思っていましたが…」


杏「ま、揃ったらまた何か買えばいーよ」


文香「あら…もう、到着ですか」


杏「あっという間に上までこれちゃったね」



8: ◆TDuorh6/aM 2016/10/24(月) 22:31:58.39 ID:uaN8/m5GO


フレデリカ「ねーねー、この道ずっとS字で続いてるんだよね?」


肇「下でみた地図の記憶はおぼろげですが、だいたいそうだった気がします」


朋「…やめとかない?」


フレデリカ「ここ走って突っ切った方が絶対はやいよねー?」


肇「物理的にはそうなりますね」


フレデリカ「わぁお、Fっぽい!」


肇「…いきますか」







10: ◆TDuorh6/aM 2016/10/24(月) 22:58:50.20 ID:uaN8/m5GO

朋「貴女達と行くとあたしまで遭難しそうね」


フレデリカ「そーなんだー…いまいちだねー」


肇「そう、何度も詰まらないギャグを言うからです」


フレデリカ「インドのパン食べたいねー」


肇「ナンですか?」


フレデリカ「そう!ナン!」


朋「こんな所にいられない!あたしは先に行かせてもらうわ!」



11: ◆TDuorh6/aM 2016/10/24(月) 23:01:27.36 ID:uaN8/m5GO


肇「…あの」


フレデリカ「あれー?真っ直ぐ進めば大丈夫なはずなんだけどなー」


朋「戻らない?まだ多分引き返せるよ?」


フレデリカ「でも取り敢えず上の方に進めば山頂なんだし大丈夫だよねー」


肇「遭難した時は降りるよりも登った方が安全と言いますからね」


フレデリカ「いざとなったら杏ちゃんがなんとかしてくれるよきっと」




12: ◆TDuorh6/aM 2016/10/24(月) 23:56:08.74 ID:p4bReHOHO


杏「この最中どこの?凄く美味しいね」


文香「…それにしても、なかなか三人は遅いですね…」


杏「大丈夫じゃない?なんやかんやしっかりしてるし」


文香「遭難してないといいのですが…」


杏「ここ高尾山だよ?ありえないでしょ」


文香「…それもそうですね」


杏「よし、じゃー次は杏が持ってきたお煎餅を…」





18: ◆TDuorh6/aM 2016/10/25(火) 16:00:06.36 ID:ZjB7pLfMO


フレデリカ「ふんふんふふーん、麩」


肇「それ一度使ってますよ?」


朋「そんな縛りあったの?!」


フレデリカ「綺麗な木々に囲まれてフレちゃん魅力7割くらいアップしちゃうなー」


肇「知ってますか?フレデリカさん、どれだけ掛け算しても結果の変わらない数字があるそうですよ」


フレデリカ「でも紅葉とアタシって合うでしょー?」


肇「否定はしませんけどね」


フレデリカ「わぁお、肇ちゃんが初期の優しい頃に戻ったー」


朋「…現実に戻ろ?今遭難中なのよ?」





19: ◆TDuorh6/aM 2016/10/25(火) 16:03:47.26 ID:ZjB7pLfMO


フレデリカ「あ、ポップコーンあるけど食べる?」


肇「せめて合流してからにしませんか?」


フレデリカ「どーせ今頃あっち二人もおやつ食べてると思うよ?」


朋「きっとあたし達の事探してくれてる筈…だよね?」


肇「ここ、電波届いてます?」


フレデリカ「ダメっぽいよー、さっきからラインしか出来ないんだー」


朋「…ん?」



20: ◆TDuorh6/aM 2016/10/25(火) 16:06:07.37 ID:ZjB7pLfMO


肇「…それで、杏さんは何と?」


フレデリカ「えっとねー、文香ちゃんがお腹空いたって言ってるよー、だってさ」


肇「はぁ…早く下山しますか」


朋「え?登るんじゃないの?」


フレデリカ「多分もう二人とも下りて近くのお店探してるだろーからねー」


肇「仕方ありませんね…今日は、電車で此処へ来たので文香さんもお財布を持っている筈ですし」


フレデリカ「よーし、そろそろ遭難ごっこは終わりにしよっか」






21: ◆TDuorh6/aM 2016/10/25(火) 16:10:41.52 ID:ZjB7pLfMO


杏「フレデリカちゃん達おっそいねー」


文香「既にお店を予約してしまっているので…はやく…」


ヤッホー


杏「ん、あの山肌にいる三人かな?なんで正規ルートじゃないんだろ」


文香「…ようやく、そろいましたね」


「ヤッホー!…肇ちゃん、ちょっと目が怖いかなー」


「フレデリカさん、駅が近いのでお静かに…」


「…ぜんっぜんスピリチュアルじゃない!」


杏「…知らない人の振りしよっか」