リボンを頭につけてみる

凛「ねえ、未央」

未央「なんだいしぶりん？このお姉様に相談事かな？」

凛「前からどや顔で頭にリボンをつけた卯月が歩いてくるんだけど、これってあれかな」

凛「私がプレゼントですって奴かな」

卯月「凛ちゃん！未央ちゃん！」ﾌﾝｽ

未央「しまむー、そのリボンどうしたの？」

卯月「はっ！？気づきましたか、気づいてしまいましたか！？」

凛「うん、だから貰っていい？」

卯月「こんな特徴的な私では、もう普通は名乗れませんね！？」

未央「いや……しまむー、いっちゃ悪いんだけどさ」

未央「それだとちょっとイメチェンしただけで」

凛「かなり」

未央「かなりイメチェンしただけで、可愛いけど……普通だよ」

卯月「」ｶﾞﾋﾞｰﾝ

凛「ねえ、卯月は私のプレゼントなの？」

卯月「うわぁぁぁん！未央ちゃんなんて嫌いです！未央ちゃんなんて好きだった先輩に告白したら「いや、お前ってみんなに愛想いいし……なんというか、正直妹みたいだと思ってた」とかいわれちゃってください！！」ﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞ

未央「お゛……なんで知ってるの……」ｽﾞｰﾝ

凛「ねえ、逃げちゃったんだけど」

未央「胸ぐらつかまないで……」

現在の普通力126

>>5

筋肉をつける

2か月後

卯月「みてください！」

凛「おぉ……」

未央「すげえ……」

卯月「もうだいぶ普通じゃないですよね！」

未央「だいぶ普通じゃないけど……え、この間の発言のせい？」

凛「ちょっとさわってもいい？」

卯月「いいですよ！」ﾑｷｯ

凛「なるほど」ﾌﾆｯ

卯月「あんっ（ハートがここに有るものとする）」

未央「ここRじゃないから！ストップ！」

卯月「これからは筋肉アイドルとして売っていきます！」

未央「リボンまだつけてたんだ、まゆが探してたよ」

卯月「島村卯月、がんばります！」ﾑｷｯ

凛「これはあり……」

未央「しまむーがいいならいいんだけどさ、プロデューサーって守りたい女の子が好みだったと思うよ」

卯月「」

凛「別に、力で組み伏せればいいじゃん」

卯月「ど、どうしましょう！？」ｱﾜｱﾜ

未央「うーん……」

未央「……ドンマイ」

卯月「うわぁぁぁん！未央ちゃんなんていつものノリで話しかけてるのにどこか気まずそうにしている男友達がいたら昨日は未央ちゃんでお楽しみだったことに気づいちゃえ！」ﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞ

未央「え゛……やばい……明日どんな顔して学校いこう……」ｽﾞｰﾝ

凛「ねえ」ｶﾞｼｯ


現在の普通力40
>>10

ホースでカレーうどんを他ペル

…………
唐突なライブ会場
……

凛「二人とも、いくよ」

未央「あいさ！」

卯月「はい！」ﾑｷｯ

三人「フラ・イド・チ

ばぁぁぁぁん！！

テロリストA「動くな！」

テロリストB「撃つぞ！」

未央「ひいっ！？名前からしてテロリストの人だ！？」

卯月「縛られちゃいました……」

凛「くっ、殺せ！」

未央「それは駄目なワードだよ！」

テロリストA「会場内に爆弾をしかけた！動くなよ？動いたらすぐに……ボンっ……だ」

テロリストB「爆風でPaPのカツラが……フワッ……だ」

凛「下劣な……！！」

テロリストA「くっくっく……この爆弾を解除するには……あることをやらないといけないんだ、それは」

テロリストB「このカレーうどんをホースでたぺ、食べるんだ」

熱血少女A「うどんだなんて！ご飯にしましょう！ボンバー！」

卯月「っ！やります！」

テロリストB「失敗したら即、ドカーンだぞ、やるのか？」

卯月「島村卯月がんばります！」ﾑｷｯ

テロリストA「よく言った！なら拘束を解こう」

卯月「自分でできますよ！えいっ！」ﾑｷｯ

バリバリバリ！

卯月「……すぅぅぅ……」

卯月「っ島村卯月！っいきます！」

それは、無謀とも思えた挑戦。

細長い筒を香辛料のパレードが通過する。

鍛え上げられた肺活量は、適量のカレーうどんを飲み込むのを可能にした。

卯月「っごくん……！」

卯月「……少し辛かったですけど、麺に程よく絡んでいて、美味しかったです」

未央（食レポが普通だ……）

凛「うどんになりたい」

テロリストA「俺たちの負けだよ、おまえ、すごい」

テロリストB「ああ、すごみが深いな」

テロリストA「おまえ、尊いな」

テロリストB「じゃあ俺ら、なんだか自首するから、元気にライブするんだよ」

テロリストA「いくぞ」

こうして危機は去った。

かくしてテロリストを撃退した系筋肉カレーうどんアイドルとして、島村卯月はトップアイドルになった。

それは必然であり、偶然であり、完全である。

シンデレラルガールとなった卯月に、死角はないのだ！

戦え！卯月！
負けるな！卯月！

明日をこの手で！つかみ取れ！


BGM♪生存本能ヴァルキュリア