2: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/11/08(火) 19:39:27.26 ID:JIdxiOD1o
モバP「ただいま戻りましたー」

モバP「……って、誰も居ない……のか?」

モバP「……ん?」

机の下<こ、こういうやり方も在ったり…… フヒッ

モバP「輝子ー? 居るのか?」

輝子「ん? あ、し、親友……」

凛「あれ? 帰ってたんだ、プロデューサー」

モバP「って… 凛も居たのか……?」

凛「え? うん、そうだけど?」

モバP「えっと…… どうかしたのか?」

凛「……え?」
輝子「……フヒ?」

モバP「いや、凛が机の下に居るって珍しい…… というか初めて見たから」

凛「……ああ、そっか」

引用元: モバP「花と茸は同い年」 


 

3: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/11/08(火) 19:40:23.53 ID:JIdxiOD1o
凛「実は、少し前にプロデューサーの机の前を通ったら霧吹きの音がして」

凛「なんだろう? って思って覗いてみたら」

モバP「輝子がキノコに水やりをしていたと」

凛「うん」

輝子「キノコには、潤いが、た、大切だからな… フヒッ」



TKHS(31)『ええ、潤いは大切よね。ふふっ……』
HIRG(31)『特に、日頃のケアを疎かにすると…… 後々… ね?』



モバP「生々しい! 天の声がなんか生々しいよッ!?」

凛「……?」
輝子「……?」

モバP「あっ……」

モバP「……えーと、ゴホン」

4: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/11/08(火) 19:42:07.20 ID:JIdxiOD1o
モバP「いや、そういえば、この組み合わせ自体珍しいよなって」

凛「そう……?」

モバP「ああ、確か…… 仕事でも組ませた事なかったよな? ユニットとか」

凛「そう言われると」

輝子「そうかも」

モバP「それに、二人とも…… その…… まぁ……」

モバP「うん……」

モバP「性格とか体○とかが全然違うし」

凛「……どうしてか、一部文言が聴き取れなかったんだけど」

モバP「配慮だ。今は何でもセクハラ・パワハラになるからな」

モバP「身体的特徴は特に」

凛「ふーん」

輝子「た、大変なんだな、親友も」

モバP「こういう時代だからな、仕方ないさ」

5: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/11/08(火) 19:43:13.13 ID:JIdxiOD1o
凛「まあ、確かに共通項は少ないんだろうけど、共通の話題は在るから話してて面白いんだけどね」

モバP「……そうなのか?」

凛「うん」

凛「キノコの栽培って、花の栽培に通じる所が有るみたいでさ」

輝子「そ、そう、好ましい温度とか、湿度とか」

輝子「あと、肥料とかも」

凛「病気なんかも同種のものに罹かったりするみたい」

凛「輝子が言うにはキノコと花は全く別種の生物らしいんだけど」

モバP「……ああ、なるほど」

モバP「なんで凛が輝子の話に付いていけるだって思ったけど」

モバP「花屋の看板娘だったんだよな、そういや」

凛「いや、うん、看板娘かは置いといて……」

凛「うちは小売だけど、栽培や生育の知識も無いわけじゃないからね」

凛「お父さん達と違って、私の場合はにわか仕込みの知識だけど」

凛「やっぱり、輝子とそういう話をしていると、不思議だったり、面白いと思うし」

モバP「へえ」

6: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/11/08(火) 19:44:17.07 ID:JIdxiOD1o
凛「それに、同い年だから一緒に居て気が楽だしね」

モバP「そうか、そう言えば二人は同いど――」

モバP「ファ!?」

凛「えっ?」
輝子「フヒッ?」

モバP「同い年ッ!?」

凛「え? そうだけど……」

輝子「ど、どうかしたのか……?」

モバP「いや、どうかって言うか…… 同い年?」

凛「いや、だから、そうだって」

モバP「え、ちょっと待ってちょっと待って確認しよう?」

モバP「凛の年って……」

モバP「15…… だったよな……?」

モバP「で、輝子の年齢は……」

モバP「……15だよな?」

モバP「!?」

モバP「えっ!? 15!? ジュウゴ!?」

モバP「マジで同い年!?」

凛「だからそう言ってるじゃん」

輝子「だ、大丈夫か? 親友……?」

7: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/11/08(火) 19:45:18.34 ID:JIdxiOD1o
凛「だからそう言ってるじゃん」

輝子「だ、大丈夫か? 親友……?」

モバP「え、いや、だって、な……?」

凛「な、って言われても」

モバP「えっと…… 一応訊いておくけど……」

モバP「渋谷凛((over)15)、星輝子((under)15)とかじゃ…… ないよな……?」

凛「自分が割りと酷いこと言ってるって分かってるの? プロデューサー?」

輝子「し、親友…… フヒ……」

8: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/11/08(火) 19:45:44.11 ID:JIdxiOD1o
凛「というかさ、上か下かで言えば輝子の方が年上なんだけど」

凛「厳密には」

モバP「……えっ?」

凛「だって、私は8月10日生まれで」

輝子「わ、私、6月6日生まれ」

9: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/11/08(火) 19:46:18.05 ID:JIdxiOD1o

モバマスキャラの場合、何年生まれかは言及されてないので、どちらが早く生まれたのか実際には分かりません
なので、今回はゲームに初登場した日(凛:11/28、輝子:9/18)にそれぞれプロフィールを書いたと仮定して
年齢の上下を決めました

10: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/11/08(火) 19:47:39.28 ID:JIdxiOD1o
凛「だから、輝子の方がお姉ちゃんになるわけ、2ヶ月くらいだけだけどね」

モバP「……そ、そういえば」

モバP「そうだった……!」

11: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/11/08(火) 19:48:15.28 ID:JIdxiOD1o
輝子「……フヒッ」

輝子「おねえ… ちゃん……!」

輝子「な… なんて甘美な、響き……!!」ジーン…!

輝子「よ、よかったら、もう一度…とか… ダメ……?」

凛「……ふふっ」

凛「勿論いいよ」

凛「輝子お姉ちゃん」

輝子「……!」ズキューン!

輝子「フヒ、フヒヒ……!」

輝子「ヒャッハー!! たまんねぇゼェェェェッ!!! 」

12: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/11/08(火) 19:49:31.32 ID:JIdxiOD1o
モバP「いや、仲睦まじい? ところ悪いんですけどやっぱり嘘だろッ!?」

モバP「腑に落ちません納得できません!! 逆じゃないんですか逆じゃ!?」

凛「うーん、そう言われても」

輝子「じ、事実… だしな」

凛「そういった疑義申し立ては役所にでもしてもらいたいんだけど…… って」

凛「あっ……!」

モバP「……ん?」
輝子「……フヒ?」

凛「ゴメン、そろそろ帰らないとヤバいかも」

輝子「……も、門限とか?」

凛「んー…… そういうのが決まっているわけじゃないんだけどさ」

凛「やっぱり、遅いと心配するだろうし」

輝子「そうか……」

輝子「じゃ、じゃあ、駅まで送ってこう…か……?」

凛「……え?」

凛「いいの?」

輝子「だ、大丈夫、私、お、お姉ちゃん… だからな」

凛「ふふっ」

凛「そっか。それじゃあお願いしようかな。お姉ちゃんに」

輝子「フヒヒッ、お任せあれ♪」

凛「じゃあプロデューサー、そういう事だから」

凛「また明日」

輝子「じゃ、じゃあな、親友」

モバP「あ、うん」

モバP「二人とも、また明日」


ドア<ガチャン

13: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/11/08(火) 19:50:09.13 ID:JIdxiOD1o
モバP「……」

モバP「……」

モバP「うそやろ……」

14: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/11/08(火) 19:50:44.95 ID:JIdxiOD1o



歳月の

不思議をみたり

秋の夜



モバP心の俳句


完!


次回 モバP「花と茸は同い年の続編」