1: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/11/21(月) 22:50:41.79 ID:Nr03rLpGo
違和感
何かが陽炎をおそった
それは目の前の不知火から発せられている
「何かあったの?」
「随分察しがいいんですね」
「まあ、貴方の姉だもの」
「実は悪夢を見まして」
不知火のような者が悪夢にうなされることがあるのだと思った
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何かが陽炎をおそった
それは目の前の不知火から発せられている
「何かあったの?」
「随分察しがいいんですね」
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2: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/11/21(月) 22:53:00.80 ID:Nr03rLpGo
そういえば昨日から黒潮を見ていない
遠征にでも駆り出されたのだろうか
情報共有は陽炎型の基本だというのに連絡がなかった
姉妹でも不知火とは違うものだと陽炎は思った
遠征にでも駆り出されたのだろうか
情報共有は陽炎型の基本だというのに連絡がなかった
姉妹でも不知火とは違うものだと陽炎は思った
3: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/11/21(月) 22:53:32.11 ID:Nr03rLpGo
では、といって不知火は読んでいた本を閉じ執務室に向かう
不知火の背中を見ながら違和感の正体に気づいた
不知火のうなじにボタンのようなものが備わっていた
その日はその事が気になってぼうっと一日を過ごした
不知火の背中を見ながら違和感の正体に気づいた
不知火のうなじにボタンのようなものが備わっていた
その日はその事が気になってぼうっと一日を過ごした
4: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/11/21(月) 22:53:57.79 ID:Nr03rLpGo
夜、執務を終えた不知火が部屋に戻ってくる
不知火と陽炎は相部屋だ
ふと、不知火のボタンを押してみたい衝動に駆られた
相変わらず不知火は本を読んでいる
陽炎はそっと背後に近づき、ボタンを押した
不知火と陽炎は相部屋だ
ふと、不知火のボタンを押してみたい衝動に駆られた
相変わらず不知火は本を読んでいる
陽炎はそっと背後に近づき、ボタンを押した
5: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/11/21(月) 22:54:24.72 ID:Nr03rLpGo
「貴方も夢を見るんですね」
6: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/11/21(月) 22:55:24.15 ID:Nr03rLpGo
不知火が一言、ぽつりと呟いた
読書を止め、栞を挟みもせず不知火は立ち上がった
どこか遠くへ行ってしまうような危機感を覚えて咄嗟に手を伸ばす
でろり
不知火はその場に崩れ落ちた
不快な感覚だった
足元を見ても不知火の姿はなかった
読書を止め、栞を挟みもせず不知火は立ち上がった
どこか遠くへ行ってしまうような危機感を覚えて咄嗟に手を伸ばす
でろり
不知火はその場に崩れ落ちた
不快な感覚だった
足元を見ても不知火の姿はなかった
7: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/11/21(月) 22:55:55.78 ID:Nr03rLpGo
目が覚めた
昨夜はとんだ悪夢を見た
艦娘にも悪夢をみることがあるのだと陽炎は思った
朝食を摂りメンテナンスをしに工廠へ向かう
途中秋雲と出会い少しの会話を楽しむ
昨夜はとんだ悪夢を見た
艦娘にも悪夢をみることがあるのだと陽炎は思った
朝食を摂りメンテナンスをしに工廠へ向かう
途中秋雲と出会い少しの会話を楽しむ
8: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/11/21(月) 22:56:33.09 ID:Nr03rLpGo
「あれ、陽炎…何かあったの?」
「察しがいいのね」
「まあ、これでも陽炎の妹だからね」
「実は悪夢を見たんだ」
陽炎のような者でも悪夢をみることがあるのだと秋雲はくすりと笑った
「察しがいいのね」
「まあ、これでも陽炎の妹だからね」
「実は悪夢を見たんだ」
陽炎のような者でも悪夢をみることがあるのだと秋雲はくすりと笑った
9: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/11/21(月) 22:57:07.91 ID:Nr03rLpGo
メンテナンスを終え、昼食を摂った
食堂で再び秋雲と会った
今日は秋雲とよく会う
今日の午後は暇なのか、もし暇なら手伝ってほしいことがある
そんな中身の話をされた
秋雲の事だから原稿の話だろう
やれることは少ないかもしれないが、長女として手伝うことにした
食堂で再び秋雲と会った
今日は秋雲とよく会う
今日の午後は暇なのか、もし暇なら手伝ってほしいことがある
そんな中身の話をされた
秋雲の事だから原稿の話だろう
やれることは少ないかもしれないが、長女として手伝うことにした
10: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/11/21(月) 22:57:38.30 ID:Nr03rLpGo
「ありがとね。凄く捗ったよ」
秋雲の用事も一段落したらしく、秋雲から感謝の言葉を受けとる
自分ができたことは少なかったかもしれないが、役に立てたというなら光栄だ
秋雲の用事も一段落したらしく、秋雲から感謝の言葉を受けとる
自分ができたことは少なかったかもしれないが、役に立てたというなら光栄だ
11: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/11/21(月) 22:58:47.18 ID:Nr03rLpGo
自室へ帰ろうとドアノブに手をかけた
秋雲が首筋を刺激する
そうか、そうだったんだ
秋雲が首筋を刺激する
そうか、そうだったんだ
12: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/11/21(月) 22:59:32.39 ID:Nr03rLpGo
「貴方も夢を見ているのね」
13: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/11/21(月) 23:00:27.59 ID:Nr03rLpGo
私はそのまま自室へ帰ろうとする
扉を開けてしばらく歩く
秋雲が駆け寄ってくる音がした
扉を開けてしばらく歩く
秋雲が駆け寄ってくる音がした
14: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/11/21(月) 23:00:54.29 ID:Nr03rLpGo
終わり
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