1: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/12/27(火) 02:25:19.13 ID:Nld4IxpzO
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2: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/12/27(火) 02:25:48.79 ID:Nld4IxpzO
ぐだお「なにか忘れてる気がするんだよな……」
マシュ「何か……ですか」
ヴィンチ「最終決戦の後だし、まだ少し混乱してるんじゃないかい?」
ぐだお「いや、ほんとに大事な事の気がするんだよ」
マシュ「なんでしょうか」
ぐだお「なんだろうな……うーん……」
3: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/12/27(火) 02:26:16.48 ID:Nld4IxpzO
マシュ「あ……まさか先輩!」
ぐだお「お、何か思い付いたか?」
マシュ「ドクターの事を忘れたって言うんじゃ……」
ぐだお「……覚えているさ。今だに近くにいる気がするぐらいだよ」
マシュ「そうですよね……変な事を言ってしまいました」
4: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/12/27(火) 02:26:54.15 ID:Nld4IxpzO
ヴィンチ「じゃあ、私への感謝とか? 正直裏方とはいえ感謝が足りてないと思うんだよね」
ぐだお「カルデア内でもう少し静かになってくれれば感謝しますとも」
ヴィンチ「人手が足りないんだ、仕方ないだろ? 店番のし過ぎでこっちは喉が枯れ気味さ!」
ぐだお「とりあえずマナーモードにしときますね」
ヴィンチ「扱いが酷い!?」
5: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/12/27(火) 02:28:28.35 ID:Nld4IxpzO
マシュ「あ、そうです。感謝といえば助けに来てくれた英霊達への感謝を忘れているとか……?」
ぐだお「そういえばそれもそうだね。みんなが来てくれなきゃ今頃人類史ないもんね」
マシュ「やはり英雄というものは頼もしいものですね」
ぐだお「うーん……けどそれも違うなあ」
6: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/12/27(火) 02:29:29.36 ID:Nld4IxpzO
ヴィンチ「……そうだ! レフ教授への怒りを忘れてるとか」
マシュ「レフ教授……フラウロス。彼はおそらく……私へ救いの手を差し伸べてくれました」
マシュ「魔神柱の中で最後まで戦っていたのも彼。そんなレフ教授への怒りは私の中では、払拭されたと言えるかもしれません」
ぐだお「そうだね。フラウロスじゃなくてレフのままの彼となら、仲良くなれたかもしれない」
ヴィンチ「あれ、ジョークのつもりだったのになんだか真面目なトーンになってしまった……私の知らないところで何が」
ヴィンチ「なんだか一人蚊帳の外で少しばかり寂しいんだけど……」
7: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/12/27(火) 02:30:08.38 ID:Nld4IxpzO
マシュ「あれ……そういえば、なぜ私達はレフ教授を憎んでいたんでしょうか」
ぐだお「……なんでだっけ」
マシュ「うーん……」
ぐだお「裏切られただけ……じゃなかったような……?」
マシュ「……単純に散々邪魔をされたからでは?」
ぐだお「ああ、そうかもしれない」
8: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/12/27(火) 02:30:54.30 ID:Nld4IxpzO
ぐだお「……なんか別に思い出さなくてもいい事のような気がしてきた」
ヴィンチ「大抵の時はそんなものさ。何かを思い出せなくてモヤモヤしたものの、後で急に思い出してこんな事か、というのはよくある話だろ?」
マシュ「それもそうですね。私もメインサーヴァントであるのが当然過ぎて、嫉妬するのを忘れたりします」
ぐだお「それは違う気がする……というか圧が凄いよマシュ」
マシュ「メインサーヴァント以外に浮気だなんてあり得ませんよね、せーんぱい?」
ぐだお「止めて! 先輩呼びで病みが入った紫髪って嫌な予感しかしないから止めて!」
9: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/12/27(火) 02:31:20.80 ID:Nld4IxpzO
カルデアに訪れた平和な日々は続く。
いずれまた困難は訪れるだろうが、今はこの長く短い穏やかな日常を過ごせばいいだ――
オルガマリー「待ちなさい! ねえ、私が死を繰り返したままなんだけど!? 助けに来ないの!?」
Fin
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