1: ◆5F5enKB7wjS6 2016/12/31(土) 13:15:19.44 ID:97kMAaDgO

―――


凛「色々ご迷惑をおかけしまして」

李衣菜「いえいえ」

凛「李衣菜にはいつもいつも元気をいただいて」

李衣菜「ううん、私も凛にいっぱい励まされたし」

凛「今年も李衣菜を心に刻み込むことができたよ」

李衣菜「もうそういうのにも慣れてきたかも」

凛「ふふっ、嬉しい」

李衣菜「褒めてない」

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引用元: 凛「今年も1年お世話になりました」李衣菜「こちらこそ」 


 

2: ◆5F5enKB7wjS6 2016/12/31(土) 13:17:08.04 ID:97kMAaDgO
凛「来年もこんな私をよろしく李衣菜」

李衣菜「こんなってやっぱり自覚あるんだね」

凛「だって李衣菜優しいから。つい甘えたくなっちゃって」

李衣菜「甘え方がおかしいんだよ……。なんなのあの、心に……あぁ自分で言いたくない」

凛「心にりーな?」

李衣菜「そうそれ」

凛「詳しく話せば年明けちゃうけどいい?」

李衣菜「じゃあいいや」

凛「、…………」ショボン

3: ◆5F5enKB7wjS6 2016/12/31(土) 13:19:17.85 ID:97kMAaDgO
李衣菜「ウソだよ、そんな落ち込まないで。ゆく年くる年終わったらちゃんと聞いてあげるから」

凛「落として上げる李衣菜すき」

李衣菜「でも眠くなるまでだよ? 朝までコースはちょっとね」

凛「ん、分かった。除夜の鐘に合わせて李衣菜の良いところ好きなところを108個発表する」

李衣菜「そんなにあるかな……」

凛「ほんとは1080個あるんだけど。しっかり厳選するよ」

李衣菜「1080ってスノボじゃないんだからさ」

4: ◆5F5enKB7wjS6 2016/12/31(土) 13:20:50.52 ID:97kMAaDgO
凛「そうだ、スノボ行こ。年明けたら」

李衣菜「突然すぎる……。え、ていうかできるの?」

凛「やっとことないけどね。どんなことも挑戦だよ。そうでしょ李衣菜?」

李衣菜「あ……うん。そうだよね、今年も一緒に色んなことに挑戦してきたわけだし」

凛「ふふ、来年も一緒がいいな。しっかりプロデューサーに直訴しなきゃ」

李衣菜「そ、そこまでする必要ある?」

5: ◆5F5enKB7wjS6 2016/12/31(土) 13:22:30.29 ID:97kMAaDgO
凛「あるよ。今年も色んなユニット活動があったでしょ。李衣菜も新しいユニット組んだし」

李衣菜「あ、うん。『Masque:Rade』ね」

凛「活動の幅が拡がることはいいけど……これから先、背中を合わせて歌う機会も減るかもしれない」

李衣菜「そだね……それはちょっと寂しいかも」

凛「だから少しでもチャンスを掴むために、プロデューサーにお願いするんだ」

李衣菜「……へへ。そっか」


凛「あと李衣菜は元々『蒼ノ楽団』の一員なんだから真っ赤なドレスの『Masque:Rade』には負けたくない」

李衣菜「そっち本音でしょ?」

6: ◆5F5enKB7wjS6 2016/12/31(土) 13:24:25.67 ID:97kMAaDgO
凛「特に加蓮。ひどい。いつも李衣菜にちょっかい出して困らせてる」

李衣菜「いや、凛の言動にもわりと困ってるよ私」

凛「いくら不器用だからってあんな甘え方ないよ。私みたいにストレートとまでは行かなくてもさ」

李衣菜「スルー……」

凛「加蓮にも心にりーなの精神を養ってもらわなきゃ」

李衣菜「やめて私の心労を増やさないで」

7: ◆5F5enKB7wjS6 2016/12/31(土) 13:26:41.05 ID:97kMAaDgO
凛「少なくともイジられたくはないでしょ?」

李衣菜「まぁそれは加蓮ちゃんなりのコミュニケーションだと思ってるし。慣れてきたっていうか、微笑ましいというか」

凛「む……」

李衣菜「なんだか妹ができたみたいだなー。ちょっと生意気だけど、甘えてるって思うとかわいいし」

凛「…………」

李衣菜「そだ、加蓮ちゃんもスノボに誘ってみよっか。ねぇ凛?」

凛「…………」


凛「…………」プクゥー…!

李衣菜「ごめん煽るつもりちょっとだけあったけどそこまで膨れるとは思わなかった」

8: ◆5F5enKB7wjS6 2016/12/31(土) 13:29:06.88 ID:97kMAaDgO
凛「…………」プククー

李衣菜「や、凛ももちろんかわいいよ? 若干アレだから妹感は薄いけど」

凛「…………」プキュー

李衣菜「あ、今のは煽ったわけじゃなくて。……ん? 煽ってるか、うーんそうじゃなくてね」

凛「…………」プックー

李衣菜「並んでると私の方が妹っぽい感じになるし、なんかそれはそれで悪くない気がするし」

凛「…………」プキュキュー

李衣菜「なんだか言い訳じみてるなぁこれ。とにかく私は凛のことも好きだよ。そのふぐみたいな顔もかわいい」

凛「………………ぷふぅ♪」ニヘラ

李衣菜「かわいい」

9: ◆5F5enKB7wjS6 2016/12/31(土) 13:31:14.48 ID:97kMAaDgO
凛「李衣菜お姉ちゃん」ギュー

李衣菜「はいはい、良かった機嫌直って」ギュ

凛「私もお姉ちゃんのこと愛してるよ。愛してりーな」

李衣菜「……なんか言葉が重くなった」

凛「ふふ……いいよ、加蓮もスノボ連れて行こう。そして私が李衣菜の1番だって証明するんだ……!」

李衣菜「別に証明しなくてもいいんですけど……」

凛「加蓮だけじゃない。夏樹、みく、未央、きらり、奏、まゆ、智絵里……李衣菜と仲いい子みんな連れて」

凛「誰が1番李衣菜を愛しているか、スノボで決める!」

李衣菜「いらない」

10: ◆5F5enKB7wjS6 2016/12/31(土) 13:33:25.14 ID:97kMAaDgO
凛「大丈夫、私は必ず勝つ。李衣菜の相棒は私ただ1人だから」


李衣菜「あ、おはよう卯月ちゃん奈緒ちゃん。うん、今年もお世話になりました」


凛「とは言え相手もなかなかのもの。李衣菜との絆はみんな強い」ブツブツ


李衣菜「ねぇねぇ、年明けにスノボ行こうって話になったんだけど一緒にどうかな?」


凛「それでも私は負けない。そう、私の心には李衣菜がいるから」ブツブツ


李衣菜「へへ、やった! 奈緒ちゃん運動神経いいから上手そうだなー、卯月ちゃんは初めて? 大丈夫、私も初めてだから。えへへ、仲間だねー」


凛「ずっと前から李衣菜とは一緒に頑張ってきた。そんな私が負ける道理はない! そうだよねりい」クルッ


李衣菜「じゃあ向こうでスケジュール合わせよう。え? うん、アレはほっといても大丈夫だよー」テクテク

11: ◆5F5enKB7wjS6 2016/12/31(土) 13:36:23.21 ID:97kMAaDgO
凛「…………」ポツン


未央「おっはーしぶりん! 年末でも元気に行こー☆」

加蓮「おはよー凛。未央、アンタは元気すぎ……この寒いのに」

凛「…………」

未央「寒いからこそ元気なんだよっ。声上げて寒さふっ飛ばそー! おーっ!」

加蓮「なにそれ、茜ちゃんの真似? ふふふっ」

凛「…………」

12: ◆5F5enKB7wjS6 2016/12/31(土) 13:38:41.75 ID:97kMAaDgO
加蓮「凛? どうしたの黙ったままで」

未央「およ、お腹痛いの? へーき?」

凛「……けない」

凛「負けないから!」ビシッ

「「は?」」


李衣菜「あ、未央ちゃん加蓮ちゃんおはよう」トテトテ

未央「あっりーな! おっはよー☆」ムギューッ

李衣菜「うっぷふ」

加蓮「おはよ李衣菜。……ちょっと未央、いきなり抱きつくとか」キュ…

李衣菜(めっちゃ控えめに袖摘んできた)


凛「…………」プク

13: ◆5F5enKB7wjS6 2016/12/31(土) 13:40:11.15 ID:97kMAaDgO
李衣菜「ねぇ、2人は年始予定ある? みんなでスノボ行こうかって話してたんだけど」

未央「すのぼー! 行く行く、未央ちゃんのスペシャルミツボシスピンを見せちゃうぞー!」

加蓮「ふふ、李衣菜のコケた姿写真に撮って事務所中にばら撒いちゃお」

李衣菜「み、未央ちゃん降りて、いや待って加蓮ちゃんそれ本気で言ってる――!?」


凛「……負けないもん」

14: ◆5F5enKB7wjS6 2016/12/31(土) 13:42:02.81 ID:97kMAaDgO

李衣菜「――凛」

凛「……なに」

李衣菜「来年もよろしく。一緒に楽しもうよ、アイドル!」

凛「…………」


凛「……ん。よろしく、人たらしの相棒さん」

李衣菜「……それって悪口?」

凛「ううん、褒めてるよ。……ふふっ♪」



おわり