ちひろ「プロデューサー……ですか?」 前編

472: ◆gKIVhd2ytqPb 2013/11/18(月) 20:06:01.09 ID:2Ld9SmTl0
第十八話『閑話休題』


前川みく、15歳!

アイドルをやっていますっ!

初めて入った事務所が悪徳プロダクションで伸び悩んでたんだけど

その事務所の悪事がバレて潰れた後、新しい事務所に拾ってもらえたんだっ!

そんなこんなでアイドル人生を再スタート!トップネコドル目指して頑張ってるにゃあ~!

引用元: ちひろ「プロデューサー……ですか?」 



 

 
473: ◆gKIVhd2ytqPb 2013/11/18(月) 20:07:46.08 ID:2Ld9SmTl0

――CGプロダクション・事務所


ちひろ「あ、おはようみくちゃん。冷蔵庫にお菓子入ってるからねー♪」

みく「にゃ!ありがとうちひろチャン!」


こちらは事務員のちひろチャン

みく達アイドルのオネーサン的な存在……なんだけど


ちひろ「……これはロスカット……これもロスカット……」


お金の使い道に関しては壊滅的に方向音痴だにゃ

そういえば、765プロの事務員さんは昔アイドルだったっていう噂だけど

ちひろチャンも元アイドルだったりするのかな?

474: ◆gKIVhd2ytqPb 2013/11/18(月) 20:16:51.30 ID:2Ld9SmTl0

――CGプロダクション・事務所


みく「お疲れ様にゃあ~!」

リキッド「オゥ、お疲れさン」カタカタ


続いてコチラはプロデューサーのリッチャンことリキッドチャン

つい最近プロデューサーになったらしく、事務所の先輩アイドルに教わりながら仕事をこなしてる、らしい


洋子「この会場からこの会場じゃ時間的にシビアですよ?」

リキッド「トばせばヨユーで間に合うって」

洋子「ダーメーでーす。アイドルを乗せてトばすなんて、不運と踊っちゃったらどうするんですか!」

リキッド「お、おう、ワリィ」

みく「……」ソーッ

みく「えぃっ!ねこぱんちっ!」

リキッド「……」ヒョイ


未だにみくのねこぱんちが当たった事が無いくらいスキが無いにゃ


リキッド「ていっ、プー○んぱんちっ」ポスッ

みく「うにゃっ……」

洋子「真面目にやって下さい!」


おまけにデスクの上のネズミーな住人のぱんちでお返しされるにゃあ……

475: ◆gKIVhd2ytqPb 2013/11/18(月) 20:27:13.78 ID:2Ld9SmTl0

G「……」

みく「にゃ、Gチャンお疲れ様にゃあ~」

G「……ん」


こちらもプロデューサーでGチャン。決して爺ちゃんとかジッチャンとか呼んじゃダメにゃ

身長は高いし無口だしで、最初は怖かったんだけど……


穂乃香「あの、プロデューサー……この子、直してもらえませんか?」

G「……」

穂乃香「ぶ、不器用なりに頑張って直そうとしたんですが、悪化させてしまって……」

ぴにゃこら太「」ボロッ

G「……」スッ


『 無 限 の 縫 製 』(あんりみてっどそーいんぐわーくす)


G「……ここはこう縫って……」

穂乃香「へぇ……こうですか?あ……」

G「……力み過ぎだ」


趣味は裁縫。おまけにクマチャングッズが好きな優しい人にゃ

476: ◆gKIVhd2ytqPb 2013/11/18(月) 20:38:25.63 ID:2Ld9SmTl0

――CGプロダクション・食堂・昼


周子「はい野菜炒め上がったよー」

幸子「スープももうすぐ出来ますからねー」


この事務所、昼と夜は食堂でご飯を食べられるようになってるにゃ

主にリッチャンGチャンの二人がキッチンに立つけど、アイドル達が手伝う事が多いみたい

そのアイドル用にGチャンがエプロンを作ってくれてて、コレがまたアイドル一人一人の個性に合ってて面白いんだ

例えば実家が和菓子家、京都出身の周子チャンのは着物の端切れから作られた和風エプロン

みくのはアップリケでネコチャンの肉球が着けてあるネコネコエプロン(勝手に命名)

幸子チャンは何故か割烹着だけど、本人は気に入ってるらしい


ヘレン「はいはい、手の空いてる子は配膳手伝ってー」


ヘレンチャンも割烹着だにゃあ

478: ◆gKIVhd2ytqPb 2013/11/18(月) 21:39:56.19 ID:2Ld9SmTl0

そう言えば、リッチャンGチャンの二人は派遣会社から来てるって聞いたにゃ

そのせいか、時々二人の知り合いが顔を出す時もある。でも、それってアイドル事務所としてどうなんだろう?


――CGプロダクション・ボイストレーニング室(仮)


ジョッカー「うン、いい声の出し方だっぺよ」

真奈美「ありがとう。以前、スタジオボーカリストをやっていたからね」

ジョッカー「そッかァ、道理で。んで、ゆかりはもうちょっと伸びそうだナ」

ゆかり「そ、そうですか?」エヘヘ

ジョッカー「あァ、笛やってるだけあって肺活量は問題ネェ。んでェ……柚だけんども……」

柚「えへへ……」

ジョッカー「……筋トレからだナァ」

柚「えー!?」


こちらは時々ボイトレの指導に来てくれるツガルチャン。スッゴイ美人だけど男性で自信失くすにゃあ……

津軽三味線の先生もやってるとか

479: ◆gKIVhd2ytqPb 2013/11/18(月) 21:54:59.64 ID:2Ld9SmTl0

――CGプロダクション・事務所


ミヤギ「おース、遊びに来たベー」

リキッド「何しに来た」

ミヤギ「あァ、宮城の米さ持って来たダヨ」

リキッド「ありがとうございます先輩!」


美嘉「あ★ミヤギさん久し振りじゃん♪」

莉嘉「ミヤギさんだー☆ねね、アレ見せて!」

ミヤギ「何度も言うけど、見世モンじゃねェベ」

莉嘉「えー」

美嘉「 boo ! 」

ミヤギ「はいはい、ホレお土産持ってきたから許せ」


こちらは時々フラっと遊びに来るミヤギチャン

陰陽師だか何かで、折り紙に猫って書いたらネコチャンみたいに動き出すのを見せてもらったけど

ホントは手品師か何かだと思うにゃ

480: ◆gKIVhd2ytqPb 2013/11/18(月) 22:46:18.35 ID:2Ld9SmTl0

コレがみくの所属する事務所

リッチャンは面倒見が良いし

Gチャンは優しいし

所属しているアイドル達も、みくに負けず劣らず個性的だし

毎日適度に刺激的な毎日を送ってるにゃ


みく「……いや、アイドル募集の宣伝するのはいいけど、この原稿は無いと思うな?」

リキッド「え、ウソォ」



第十八話『閑話休題』おしまい

485: ◆gKIVhd2ytqPb 2013/11/19(火) 20:18:29.24 ID:AniW8xQ50
第十九話『チューニング・ファイト!』


――CGプロダクション・事務所


リキッド「あァ?なんでほたると早耶を返したかって……オメーなぁ……」ハァ

ちひろ「だってー、ほたるちゃんの超能力があれば何でも思うがままじゃないですかー」

リキッド「アホか。また株で失敗しやがったな」

ちひろ「至って真面目です」キリッ

リキッド「……超能力持つとなァ、周りの人間が利用しようとしてきやがンだよ」

リキッド「そのせいで相手が苦しむ事も知らずになァ」

ちひろ「う……」

リキッド「アイツに必要なのはよォ、自分を理解してくれた上で、ちゃんと付き合ってくれる相手だ」

リキッド「その辺、クボタと早耶がいるから大丈夫だと思うゼ」

ちひろ「……お恥ずかしいです……」

リキッド「素直でよろしい」

487: ◆gKIVhd2ytqPb 2013/11/19(火) 20:24:54.48 ID:AniW8xQ50

ちひろ「……ん?」

リキッド「あン?」

ちひろ「超能力持つとって……リキッドさんも超能力持ってるんですか?」

リキッド「……ダチの話だよ」

ちひろ「へ~ぇ、あ、ミヤギさんの事ですか?」

ちひろ「確かに現代科学じゃ解明出来ないような……む~……」

リキッド(メンドクセェ……)


<ガチャ


かな子「ただいま帰りましたー!」

リキッド「おゥ、どうだった?」

かな子「はいっ!トレーナーさん達のおかげで減量成功です!」

リキッド「地獄の特訓だったんだって?」

かな子「あ、あはは……」

488: ◆gKIVhd2ytqPb 2013/11/19(火) 20:25:36.26 ID:AniW8xQ50

リキッド「じゃ~あそんなかな子にお仕事のプレゼントだ、ホイ」スッ

かな子「……す、スィーツ食べ歩きって!?私がですか!?」

リキッド「おゥ、初のお仕事がグルメリポートとはツイてるじゃねェか」ハッハッハ

かな子「ええっ、あのっ、わ、私でいいんですか!?」

かな子「どど、どうしよう、えっと、えっと……あ、き、利きチョコくらい出来ないとダメですよね!?」

リキッド「落ち着け、ゲコプロんトコの早耶の助手みたいなモンだ」

リキッド「先輩アイドルの胸借りて、しっかり下準備しねェとな」

489: ◆gKIVhd2ytqPb 2013/11/19(火) 20:39:21.96 ID:AniW8xQ50

――レッスン場


トレーナー「――ハイOK!」

未央「ふぅっ!」

トレーナー「お疲れ様、随分気合入ってましたね」

未央「LIVEバトルが近いからね!何かやっとかなきゃ落ち着かないんだっ!」ブンブン

トレーナー「なるほど」

マストレ「私の出番だな」

未央「あっ、いや、スペシャルテクニックはちょっと……」

トレーナー「はいはい、姉さん疲れてるんだから休んでて」グイグイ

マストレ「む?私は別に疲れてないぞ?」

マストレ「それより聞いてくれ。かな子のヤツだがしっかり減量していたぞ」

マストレ「なかなか骨のある――」

トレーナー「はいはい、お姉ちゃんスゴイねー」

マストレ「そうだろう。お姉ちゃんはスゴイんだぞ――」バタン


トレーナー「まったくもう」ハァ

未央「ごめんねー?」アハハ

トレーナー「そろそろGさんが迎えに来ますからね」

トレーナー「姉さん、Gさん捕まえると長いから……」ハァ

491: ◆gKIVhd2ytqPb 2013/11/19(火) 20:50:07.94 ID:AniW8xQ50

――喫茶店


きらり「――うんっ!きらりがアイドルなんて夢みたいだけど」

きらり「でもでもっ!Gちゃんがその夢叶えてくれるって言ってくれたしっ!」

きらり「よろしくおにゃーしゃー!」

G「……ああ」

きらり「それでそれで?えっと、何すればいいのかにぃ?」

G「……事務所の見学でもするか」ガタッ

きらり「にゃっほーい!楽しみだにぃ☆」ガタッ


((((なんだあのツインタワー))))



――レッスン場


<ガチャ


G「……」

未央「あ」

トレーナー「噂をすれば、ですね」

きらり「へー、ココでみんな練習してるる?」

G「……ああ」


未央「」

トレーナー「」

492: ◆gKIVhd2ytqPb 2013/11/19(火) 20:57:21.14 ID:AniW8xQ50

トレーナー(なんだあのモデル体型っていうかGさんと身長ほとんど一緒とかどうなってんだ――!!)

未央(え?あぁ、一族の方か)


G「……ウチのアイドルの未央とトレーナーさんだ」

きらり「にょわー☆初めまして!諸星きらりだよ!」

未央「は、初めまして!本田未央です!」

トレーナー「初めまして……あの、この子も?」

きらり「きらりはねー、まだアイドルじゃないよ?」

G「……ああ」

未央「あぁ!こないだスカウトしたって言ってた子?」

G「……そうだ」

きらり「えへー☆ミオ先輩おっすおっす!おにゃーしゃー☆」

494: ◆gKIVhd2ytqPb 2013/11/19(火) 21:41:59.93 ID:AniW8xQ50

――CGプロダクション・食堂


留美「待ってリキッドくん。塩は3グラムって書かれてるわ」

リキッド「ンなモン、テキトーでいーンだよ」ジュー

留美「料理って、レシピ通りに作るものじゃないの?」

リキッド「レシピ通りに作るのは練習だけッ」

リキッド「後はそっからアレンジして、自分の味にすんのが料理だと思うゼ?」ジュー

留美「ふむ……目からウロコだわ」メモメモ

リキッド(スゲーやりにくい……)


志乃「ご飯はまだかしら?」スターン

ヘレン「アナタ、ちゃんと手伝いなさいよ」カチャカチャ

志乃「あら、さすが世界のヘレンね。ちゃんとお手伝い出来てえらいわよ」

ヘレン「どぉォしてケンカ売っかなァ!?」

志乃「まぁ、気の短さも世界レベルね」キャッキャッ

ヘレン「あ、飲んでるな?オメーまた飲んでるな?」

志乃「ご名答」ドヤァ

ヘレン「没収だァ」ヒョイ

志乃「……あ」

ヘレン「まったぐ……」

志乃「リキッドくーん、ヘレンちゃんがいぢめるー」ウエーン

リキッド「手伝え!」

496: ◆gKIVhd2ytqPb 2013/11/19(火) 21:57:11.51 ID:AniW8xQ50

未央「たっだいまー!」

G「……帰ったぞ」

リキッド「オゥ、おかえりー」

きらり「お邪魔しまっす☆」



リキッド「おーウマ子か。アレ?整形した?」

きらり「にょわ?」

G「……帰ってこいリキッド」

G「ウマ子じゃない」

未央「ま、まぁ、インパクトあるよね……」

リキッド「ビックリし過ぎて現実逃避しちまった……」

ヘレン「ナイス世界レベル」

志乃「秋田レベルでしょ?」

ヘレン「んだよォ、秋田バカにすっでねェぞ!!」

志乃「あはは~ナマハゲが怒った~」ケラケラ

留美「志乃さん、その辺りにしておきましょう」

497: ◆gKIVhd2ytqPb 2013/11/19(火) 22:06:10.33 ID:AniW8xQ50

――CGプロダクション・事務所


G「……必要な書類は以上だ」

G「……何か質問は?」

きらり「んーとねー……あ、Gちゃんもりっちゃんも可愛い物好き?」

G「……そうだな」

リキッド「あァ、まぁ、Gはクマ専門だけどナ」

きらり「じゃあ大丈夫だにぃ!可愛い物好きな人に、わる~い人はいないもんにぃ!」ニコッ

G「……ああ」←

リキッド「……ソウダネ」→

きらり「にょわ?」


G・リキッド((直視できない――!))


<prrrrrrrrrrrr


ちひろ「はい、CGプロダクショ――あ、社長。お久し振りです」

リキッド「?」

498: ◆gKIVhd2ytqPb 2013/11/19(火) 22:22:47.86 ID:AniW8xQ50

ちひろ「はい、はい?……はぁ、解りました。気を付けて下さいねー」ガチャ

ちひろ「リキッドさん、Gさん。ただいま社長から連絡がありまして」

ちひろ「出先でスカウトした子達が、明日こちらに来るそうです」

リキッド「ハァ?」

ちひろ「あ、知人に送らせるから送迎はいらない、との事です」

G「……本人は」

ちひろ「まーたスカウトの旅だそうですよー」クルクルー

きらり「うきゃ、楽しそうだにぃ!きらりん☆ターボ!」バッ

ちひろ「ぐわあああああああ」グルグルゲルグググルグルグギュンギュンギュン


リキッド「あ、コレがメンツかな?」

G「……ん」

G「……これは何て読むんだ」

リキッド「どれどれ……?あぁ、かおるだな。龍崎薫」



第十九話『チューニング・ファイト!』おしまい

499: ◆gKIVhd2ytqPb 2013/11/19(火) 22:25:20.39 ID:AniW8xQ50
寝る


>>+3~6
次回加入アイドル4人(未登場限定)

502: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/11/19(火) 22:28:35.64 ID:LcK3wT+uo
アナスタシア

503: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/11/19(火) 22:28:41.34 ID:6LYbHPUAO

504: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/11/19(火) 22:29:01.20 ID:DyRQ9TzAO
佐城雪美

505: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/11/19(火) 22:29:03.49 ID:LL4SE7o8o

506: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/11/19(火) 22:29:06.11 ID:Wq2QywQco
蘭子

誰が未登場だったかよく覚えていない…

511: ◆gKIVhd2ytqPb 2013/11/20(水) 21:42:56.11 ID:OIpQDAs10
第二十話『ステイション トゥ ステイション』


――空港


社長「――じゃあ皆、このオジサンが事務所まで送ってくれるから――」

社長「ちゃんと言う事を聞くように。いいね?」


「「「はいっ!」」」


社長「それじゃ、頼んだよマジック君」

マジック「あぁ、気を付けてな」

513: ◆gKIVhd2ytqPb 2013/11/20(水) 21:56:41.33 ID:OIpQDAs10

マジック「まったく、飛行機なんかで移動するなんて信じられん……」ブツブツ

薫「ねーねー?」グイグイ

マジック「ン?」

薫「りゅーざきかおるっていいまー!おじさんは?」

マジック「おぉ、そう言えば自己紹介がまだだったね」

マジック「私……いや、おじさんはマジックっていうんだよ。よろしくね」

薫「はいっ!よろしくおねがいしまー!」

マジック「ウンウン、礼儀正しい子だねェ」ニコニコ

マジック「他の子も自己紹介を頼めるかな?」


アナスタシア「Да, меня зовут Анастасия」
(はい、アナスタシアといいます)

マジック「Я Анастасии. Можете ли вы быть японский?」
(アナスタシアね。日本語は出来ないのかな?)

アナスタシア「нет, でも、話すのは少し苦手、です」

マジック「その時はロシア語で構わんよ。よろしく、アナスタシア」

アナスタシア「Да, アーニャと、呼んで下さいね」

516: ◆gKIVhd2ytqPb 2013/11/20(水) 22:08:41.50 ID:OIpQDAs10

マジック「そちらのお嬢さんは?」

雪美「……」

マジック「……」

薫「ゆきみちゃん?」

雪美「……佐城……雪美………」

マジック「あ、あぁ、雪美くんね……」

薫「ダメだよマジックさん!女の子は『さん』って呼ばないと!」

マジック「……ふむ」クス

マジック「分かった、気をつけますよお嬢さん」

薫「? かおるだよ?」

晴「んなもんどっちだっていいじゃねーか……」

マジック「キミは?」

晴「晴。結城晴」

晴「言っとくけど、オヤジが勝手に応募しただけだからな。オレはアイドルなんかやる気はねぇからな」

マジック「そうか……お父さんの願いなら叶えないとな」

晴「オイ待て」

517: ◆gKIVhd2ytqPb 2013/11/20(水) 22:19:43.62 ID:OIpQDAs10

マジック「何かね?親孝行は大事だぞ」

マジック「孝行したい時に親は居ないもんだ」ウンウン

晴「オレはまだ12歳で親もピンピンしてるよ」

マジック「きっとシンちゃんも親孝行したいと思う時が……」ブツブツ

晴「オイ聞けよ」

アナスタシア「アー……息子さん、ですか?」

マジック「そうなんだよもう目に入れても痛くないくらいKAWAII息子でさァあでも目に入れたら流石に痛いよねHAHAHAHAHA」


杏「それより早く移動しない?」グテー

晴「オマエはキャリーバッグから降りろよ……」

杏「イヤだ。歩くのも立つのも面倒だ」グテー

マジック「そちらが双葉杏くんかな?」

杏「そうだよ」グテー

マジック「全員揃ってるみたいだし、じゃあ出発しようか」

<はーい!

518: ◆gKIVhd2ytqPb 2013/11/20(水) 22:27:56.41 ID:OIpQDAs10

――CGプロダクション・事務所


リキッド「ちひろ、ホントに一人で大丈夫かァ?」

ちひろ「ええ、新人さん達の対応くらい一人で出来ますよ」

ちひろ「いざとなったら真奈美さんや留美さんもいますしね」クルクル

リキッド「だから事務椅子で回るなって……」

ちひろ「……気持ち悪い……」ピタッ

リキッド「だから言ったでしょォ……」


卯月「リキッドさん、もうそろそろ出ないと遅れちゃいますよ!」

ゆかり「あ、じゃあ私達もそろそろ出ましょうか、Gさん」

リキッド「お、じゃあ後頼むぜちひろ」

G「……行ってくる」

ちひろ「はいはい、行ってらっしゃーい」

523: ◆gKIVhd2ytqPb 2013/11/21(木) 19:39:14.39 ID:kq5hItnq0

――――

――

晴「でぇ……」


薫「マジックおじさん!ホラ富士山だよ富士山!」

マジック「ハッハッハ、久し振りに見るなァ」

杏「ZZZ……」

雪美「……」

アナスタシア「雪美さん、アー、靴は、脱ぎます」

雪美「……?」

マジック「おぉ、椅子に上がるなら靴は脱ぐんだよ」

雪美「…………わかった…………」


晴「なんで電車なんだよ!」

マジック「旅と言えば電車だろう」

晴「車とか寄越せよ!」

マジック「大丈夫、目的の駅からは車だから――」

晴「さ・い・しょ・か・ら・車で移動すればいいじゃねぇか!」

マジック「ワガママだなぁモウ」

524: ◆gKIVhd2ytqPb 2013/11/21(木) 19:46:19.49 ID:kq5hItnq0

マジック「ホラ、あんまり騒ぐと他のお客さんの迷惑になるからやめなさい」

晴「う……わかったよ……」

アナスタシア「晴さんはエレクトラポイスド……アー、電車、嫌いですか?」

晴「……そういうワケじゃねぇよ」

薫「晴ちゃんもお菓子食べる?」モゴモゴ

晴「昼前だしいらねぇよ」

マジック「お、駅弁が楽しみとか解ってるじゃないか」ハッハッハ

晴「そうじゃねぇよ!」

雪美「…………」モゴモゴ

525: ◆gKIVhd2ytqPb 2013/11/21(木) 20:09:23.58 ID:kq5hItnq0

――――

――CGプロダクション・事務所


<ガチャ


菜々「おはようございまーす!」

ちひろ「あら?おはよーナナちゃん」

ちひろ「今日はオフじゃなかったっけ?」

菜々「そんなの決まってるじゃないですかー」


菜々「プロデューサーさん達の料理を食べに来ました」フンス

ちひろ「二人とも出てるから、今日は穂乃香ちゃんとクラリスさんが作るって言ってたよ?」

菜々「そんな……」ガクン

ちひろ「そんなに楽しみにされるなんて、リキッドさん達の料理は魔性だねー」アハハ

菜々「そうですよ!あんなに美味しいなら店を出してもいいくらいです!」


<ピンポーン


ちひろ「あら、新人さん達が来たみたい」

菜々「あっ!ナナが出てきますね!」パタパタ



菜々「ようこそCGプロダクションへ!」ニコッ

マジック「やぁ、元気なお嬢さんだ」

菜々「あ、もしもしちひろさん大変です!デヴィッド・ボウイが来日しました!」

526: ◆gKIVhd2ytqPb 2013/11/21(木) 20:36:02.50 ID:kq5hItnq0

――――

――

マジック「いやーキレイなオフィスだ。さすがリキッドくんとGくんだね」ズッ

マジック「あぁ、ちひろさんも遠慮なくどうぞ」スッ

ちひろ「あ、はぁ……」

ちひろ(どこから出したんだこのティーセット……)

菜々「このクッキーの焼き具合……プロですね……」モグモグ

薫「おいしーねー♪」モグモグ

雪美「……うん……」モグ

杏「……」モグモグ

ちひろ「と、ところでマジックさんは、社長とはどういったお知り合いで?」

マジック「あぁ、学生時代からの友人だよ」

マジック「彼と私はいわゆるライバルという関係でね。頭脳も体力も互いに譲らなかった……」

ちひろ「は、はぁ……」

マジック「そうして切磋琢磨する内に、唯一無二の親友になったんだ」

マジック「いやぁ、私に着いて来て欲しかったんだけどね……芸能関係の仕事をしたいって聞かなくてさァ」

マジック「なんだよォ……あんだけ二人で世界征服しようって言ってたのに……」グスン

ちひろ(なんか物騒な単語が出てきたー!?)

527: ◆gKIVhd2ytqPb 2013/11/21(木) 20:44:15.24 ID:kq5hItnq0

ちひろ「そ、それで、リキッドさんとGさんを派遣したって事は、派遣企業なんですか?」

マジック「いえ、ガンマ団と言いまして――」

マジック「世界中から戦争を無くす為に、日々頑張っております」っ【名刺】

ちひろ「……はい?」

マジック「我々の活動は、戦争してる人達から武器を取り上げて、お仕置きするというものです」

マジック「要するに、ケンカしてる悪い子をこらしめてるワケですな」

ちひろ「」

薫「ケンカはよくないもんね!マジックおじさんえらーい!」

マジック「はっはっは、ありがとう」


ちひろ(戦争してる人達から武器を取り上げてお仕置きって、立派な戦闘集団なんじゃ……)ビクビク

ちひろ(あれ?)

ちひろ(リキッドさんとGさんはガンマ団から派遣された)

ちひろ(ガンマ団は戦闘集団)

ちひろ(リキッドさんとGさんも構成員)


ちひろ「危険が危ない!」ガタッ

菜々「落ち着いて下さいちひろさん」

529: ◆gKIVhd2ytqPb 2013/11/21(木) 20:52:26.99 ID:kq5hItnq0

ちひろ「な、ナナちゃん……」オロオロ

菜々「確かに、ガンマ団というのは危ない組織かも知れません」

菜々「ですが、リキッドさん達が危ない人達に見えますか?」

ちひろ「それは……」

菜々「私が知っている二人のプロデューサーさんは、優しくて、ちょっとオッチョコチョイな二人です」

ちひろ「……うん、そうね。ありがとね、ナナちゃん」

菜々「いえ、それに――」


マジック「あ、そォだそろそろお昼の準備しないとネ」イソイソ

マジック「さっき駅弁食べ損ねちゃったからね。さぁみんな、何がいいかな?」


菜々「アレが悪い人に見えますか?」

ちひろ「エプロン似合い過ぎでしょ」



第二十話『ステイション トゥ ステイション』おしまい

538: ◆gKIVhd2ytqPb 2013/11/22(金) 20:05:42.14 ID:2QO3O/NK0

第二十一話『ワード オン ア ウィング』


――CGプロダクション・事務所


リキッド「さァてと、新人達は着いたかなァ」

卯月「楽しみですね!」

G「……ああ」

ゆかり「ただいま帰りました!」ガチャ


マジック「じゃあ次のDVDからシンちゃん5歳の時で――」ルンルン

ちひろ「い、一年ずつの映像量がハンパ無いですね……」

晴「オレならイヤだこんな父親」


<バタン


ゆかり「?……なんで閉めたんですか?」

リキッド「G、逃げるぞ」

G「ああ」

539: ◆gKIVhd2ytqPb 2013/11/22(金) 20:10:48.82 ID:2QO3O/NK0

<ガチャ


マジック「ヒドイじゃないかリキッドくん、逃げるなんて」

リキッド「スイマセンでしたァ!」

マジック「おかえり、ご飯の方も既に用意済みだよ」

卯月「えっと……?」

ゆかり「プロデューサー、こちらは?」

マジック「あぁ、マジックと言います。彼らの上司……」

マジック「いえ、元上司です」

卯月「もと?」

マジック「それより二人とも、アイドル全員を集められるかな?」

リキッド「ヘ?あァ、一応連絡してみまス」

G「……」ポチポチポチポチ

マジック「ちょっと話したい事があるからね」

マジック「さ、お嬢さん達も疲れただろう。お茶にしよう」


<バタン

540: ◆gKIVhd2ytqPb 2013/11/22(金) 20:23:56.80 ID:2QO3O/NK0

――数時間後・CGプロダクション・食堂


<ザワザワニョワニョワ


ミヤギ「リキッドォ、コレ何の集まりだべ?」

リキッド「おォ、お前らも呼ばれたのか」

トットリ「マジックさんの招集だからァね。無視できんっちゃよ」

まゆ「……皆の前で告白してくれるんじゃないの?」

トットリ「何言ってんだオメェ」


アラシヤマ「手の平に人と書いてeat……手の平に人と書いてeat……」ブツブツ

輝子「フヒ……ひ、人がいっぱい……」


マジック「えー、皆さんお静かにお願いします」

マジック「改めまして初めまして、ガンマ団元総帥のマジックといいます」


卯月「がんまだん?」

凛「って何?」

みく「知らなーい」

541: ◆gKIVhd2ytqPb 2013/11/22(金) 20:29:25.08 ID:2QO3O/NK0

マジック「えー、ガンマ団とは、世界中の悪い人達をお仕置きする集団です」

マジック「日夜を問わず激しい戦闘を繰り返す事も、少なくありません」

マジック「……こちらにいるリキッドくん以下五人も、その団員です」


<ザワザワ


マジック「この度皆さんに集まって頂いたのは他でもありません」

マジック「リキッドくんとGくんが身分を偽り、こちらに派遣された事」

マジック「これは私の手違いである事」

マジック「この二つについて、どうしても謝罪したかったからです」

マジック「本当に……申し訳ありませんでした」スッ


リキッド(頭下げるオッサン初めて見たかも)

542: ◆gKIVhd2ytqPb 2013/11/22(金) 20:37:34.97 ID:2QO3O/NK0

留美「……聞きたい事があるのですが、いいでしょうか?」スッ

マジック「……どうぞ」

留美「ガンマ団がどのような組織か……その、先ほどの説明だと不透明ですが……」

留美「……リキッドくん達も各地で戦争に参加していた、という事ですか?」

マジック「……はい」


<ザワザワ


凛「戦争って……」

穂乃香「……ウソ、じゃなくて……?」

みく「ウソに決まってるにゃー。ねぇリッチャン?」

未央「そ、そうだよ!ね!?」

リキッド「……ワリィ」

みく「え」

未央「……そんな……」

543: ◆gKIVhd2ytqPb 2013/11/22(金) 20:56:02.92 ID:2QO3O/NK0

留美「なるほど……解りました。ありがとうございます」

マジック「それで、今後の事についてですが――」

留美「……今更プロデューサーを辞めるなんて、言わないわよね?」

リキッド「へ?」

G「……」

マジック「……我々の事を知った上で?」

留美「正直、にわかには信じられない話だわ」

留美「けれど私に……いえ、私達にとって二人はプロデューサーです」

留美「アイドルである私達を導く人です」

みく「そ、そうだそうだ!さっきの話なんて信じてやんないにゃ!」

志乃「そうね……付き合いは短いけど、最高の二人だと思うわ」

未央「コレ以上の適役がいたら、今すぐ目の前に出してよ!」

凛「未央、調子乗らないの」

未央「だってー……」


<ガヤガヤガヤガヤ


マジック「……いい子達じゃないか、なぁ?」

リキッド「……ハイ……」グスッ

洋子「あれ?泣いてるんですか?」

リキッド「バッカ、ほっとけ」

洋子「何言ってるんですか、もう……」

洋子「いつもみたいに茶化して下さいよ」ニッ

544: ◆gKIVhd2ytqPb 2013/11/22(金) 21:01:27.35 ID:2QO3O/NK0

穂乃香「あの、プロデューサー……いえ、Gさん」

G「……ん」

穂乃香「Gさんが昔何をしていようとも、私は今のGさんを信じます」

G「……ああ」

G「……よろしくな」スッ

穂乃香「!……握手するのは初めてですね」スッ

穂乃香「あらためて、今後ともご指導よろしくお願い致します、プロデューサー」



ミヤギ「ええ話ダァ!」ウワアアアアン

トットリ「皆いい子っちゃね!」ウワアアアアン

ヘレン「ええ年こいて泣ぐでね」

まゆ「泣き顔も素敵……♪」

545: ◆gKIVhd2ytqPb 2013/11/22(金) 21:08:32.80 ID:2QO3O/NK0

留美「……皆も同じ思いなのね」

真奈美「まぁ、あの二人だから……かな?」

ちひろ「妙に説得力ありますね……」

幸子「Gさん、今後もボクのプロデュースを出来るなんて幸せモノですね!」

G「……あぁ」


アナスタシア「アー、プロデューサー、人気、ですね?」

薫「うん!かおる達もお世話になるんだよね?」

杏「そうだね……コリャ騒がしそうだ……」ハァ

晴「楽しそうでいーじゃねーか」

雪美「…………」トコトコ


G「……?」

雪美「……手……繋いで……?」スッ

G「……」スッ

雪美「……ん……大丈夫…………よろしくね…………」

G「……あぁ」


真奈美「しかしこれ、収拾が付くのか?」

留美「そろそろ止めなきゃね」クス

546: ◆gKIVhd2ytqPb 2013/11/22(金) 21:13:22.16 ID:2QO3O/NK0

留美「ハイみんなー!そろそろ静かにー!」


<ニョワー!


留美「……マジックさん、コレが私達の総意です」

マジック「あぁ、よく伝わったよ……」フゥ

マジック「皆さん、これからも二人の事、よろしくお願い致します」ペコッ

卯月「任せて下さい!」

凛「まぁ、ちょっと抜けてるトコあるもんね」

未央「私達がしっかりフォローしたげるからね!」

リキッド「未央はフォローされる側だろォがよ」

未央「お、調子戻ってきたね」

リキッド「オメーらのおかげだよ……」

リキッド「……ありがとナ」

548: ◆gKIVhd2ytqPb 2013/11/22(金) 21:22:13.13 ID:2QO3O/NK0

G「……俺からも一つ……」

G「……ありがとう」

みく「Gチャンそれ一緒だよ?」


マジック「さて、話が終わったところでもう一つ」ゴソゴソ

留美「まだ何か?」


マジック「お仕事の話を持ってきました!」バーン

リキッド「ハァ?」

G「……?」

マジック「いやーココ数週間で武装集団の殆どが武装解除しちゃってサ」

マジック「世界が平和になっちゃって、我々ガンマ団の存続も危うくなっちゃったんだ」

リキッド「ソレって……」


~~~
リキッド「次は街頭演説風に!」

ほたる「私の歌を聴いた人は幸せになります!」

ちひろ「次は魔法少女風に!」

ほたる「ホタルン☆マジック!みんな幸せにな~れ!」
~~~


リキッド(あン時だ!)

ちひろ(絶対あの時だ!)

552: ◆gKIVhd2ytqPb 2013/11/22(金) 22:00:50.90 ID:2QO3O/NK0

マジック「まぁ元々我々が目指していた状況になったワケだし」

マジック「以前から秘密裏に進めていた計画を実行に移す事にしたんだよ」

マジック「名付けて『パプワ島リゾート化計画』!!」パンパカパーン

凛(どこからファンファーレが……)

志乃「リゾート?」ピクッ

留美「詳しくお願いできますか?」ガタッ

マジック「まぁまぁ落ち着いて」

マジック「我々ガンマ団は世界各国に支部を置いてるんだけど、パプワ諸島もその中の一つでね」

マジック「最近は主に、このパプワ諸島の本島に置いた支部が本部になりつつあって……」

きらり「にょわ~……?」

薫「んうー?」

友紀「あ、そろそろスポーツニュースが」ガタッ

リキッド「友紀、座ってなさい」

マジック「……すまない、話が逸れてしまったね」

553: ◆gKIVhd2ytqPb 2013/11/22(金) 22:15:15.42 ID:2QO3O/NK0

マジック「要するに、パプワ諸島のリゾート開発を我々ガンマ団が行ってるんだよ」

リキッド「そんな話初めて聞いたッスよ……」

マジック「言ってないからね」

マジック「具体的には島の生態系を破壊しないよう、必要最低限の開発を行い」

マジック「ホテル、テーマパーク、ビーチなどなどを整備していくつもりだ」

マジック「そこで、だ。このリゾート地のプロモーション活動に、CGプロの力をお借りしたい」

ちひろ「え?」

リキッド「プロモーションつったって……」

マジック「いやぁ、そんな小難しいモンじゃない」

マジック「このリゾート地を満喫してくれれば、それがプロモーション活動になるワケだ」

マジック「それに、キミ達アイドルの知名度も上がる。どうかね?」


薫「ねーねー?てーまぱーくって何?」

アナスタシア「アー……遊園地、ですか?」

杏「そうだね、遊園地だね」

薫「かおる行きたい!」ピョンピョン

マジック「ハッハッハ、完成してからね」

555: ◆gKIVhd2ytqPb 2013/11/22(金) 22:22:01.26 ID:2QO3O/NK0

瞳子「温泉はあるのかしら?」

マジック「あぁ、露天風呂もある」

瞳子「プロデューサー、この仕事受けましょう」キリッ

リキッド「判断基準ソレでいいのかオマエ……」

莉嘉「水着用意しとかなきゃね☆」

美嘉「週末買いに行こうね★」


<ガヤガヤガヤガヤ


ちひろ「皆乗り気ですね……」

リキッド「まぁ断る気もねェけどよ……マジックさん」

マジック「何かな?」

リキッド「ガンマ団の事を快く思ってない連中はまだいるんスよね?」

リキッド「ソイツらに妨害される恐れは……」

マジック「私がそんな事をさせるとでも?」

リキッド「スイマセン失言でした」

556: ◆gKIVhd2ytqPb 2013/11/22(金) 22:28:11.69 ID:2QO3O/NK0

響子「あの!プロモーション活動って泊りがけですよね?」

響子「家族も連れてきていいんですか?」

マジック「ふむ……そうだね。その方向で行こうか」

響子「ありがとうございます!」

アラシヤマ「あ、あの……友達も呼んでええどすか……?」

マジック「あぁ、いたの?」

アラシヤマ「ヒドおますわマジックはん!」ガーン

マジック「冗談だよ。許可しよう」

アラシヤマ「ええどすって!ようおましたなぁ輝子はん!」

輝子「フヒッ……あ、ありがと……キノコ……あげる……」

マジック「あ、うん?ありがとう……?」

558: ◆gKIVhd2ytqPb 2013/11/22(金) 22:38:33.70 ID:2QO3O/NK0

G「……オープンはいつ頃です」

マジック「そうだなぁ……施設の完成があと一月くらいかな」

マジック「キミ達の仕事はそれからになると思うよ。その時に連絡する」

リキッド「了解でス」

マジック「さて、それじゃ私はコレで失礼するよ。息子の顔も見たいしね」

リキッド「あぁ、グンマが日本にいるんでしたッけ」

リキッド「そォいや、コタローのヤツは元気してますか?」


マジック「シンちゃんと二人で私に愛の鞭を振りかざして来てるよ」フフフ

リキッド「悪い事言わないから早く逃げて下さい」

マジック「冗談だ。皆のおかげで善悪の判断もしっかり付くようになったし」

マジック「時々パパって呼んでくれるしね」ボタボタボタボタ

リキッド「それ何か強請られてる時ッスよね?」

マジック「そうかもしれん……まぁ、今度会ったらまた遊んでやってくれ」

リキッド「ウス。それと、一つ話しておきたい事が――」

559: ◆gKIVhd2ytqPb 2013/11/22(金) 22:51:46.78 ID:2QO3O/NK0

――CGプロダクション・駐車場


マジック「言った事が現実になる能力者か……」

マジック「自覚があっても無くても危険な能力だな」

リキッド「ハイ。本人に自覚は無かったので、ポジティブになるようフォローしておきました」

マジック「……ここ数週間で世界が平和になったのは、その子が?」

リキッド「ウス。ですが、周囲に良き理解者がいるんで監視の必要はありませんし――」

マジック「」グサ

リキッド「何より今は、ミヤギに作らせたお守りを持たせたんで『人並み以上』の事は実現しません」

マジック「……どういう事かな?」

リキッド「はい、ミヤギの筆は書いた本人のイメージが優先されるのはご存知ですよね?」

マジック「ああ、知っている」

リキッド「なので『不幸続きで落ち込んでる子がいるから勇気付けたい』とだけ伝えて、お守りを作らせたンです」

マジック「……なるほど……よくやってくれた」

リキッド「恐縮でス」



まゆ「うふ……」

まゆ(あの筆にはそんな効果が……コレは使えそう……)



第二十一話『ワード オン ア ウィング』おしまい

563: ◆gKIVhd2ytqPb 2013/11/22(金) 23:01:58.77 ID:2QO3O/NK0
『インターミッション』


――CGプロダクション・食堂


ちひろ「いやー楽しみですね!」

穂乃香「皆で旅行って、初めてじゃないですか?」

卯月「そうだね!しかも海外!」

志乃「常夏の島らしいから、日焼け止め忘れちゃダメよ?」


<ワイワイワイワイ


リキッド「まったく、とんだ企画持ち込んでくれたもんだなァ」モグモグ

ミヤギ「まぁ楽しそうだし、いいんでねぇか?」モグモグ

トットリ「だっちゃ。パプワ島も今は平和だからァね」モグモグ

リキッド「そォいやトットリ、オメーここしばらくドコ行ってたんだ?」

トットリ「日本各地を鬼ごっこしてたわいや」

ミヤギ「あぁ、あの子かぁ……」

トットリ「さっきの話聞いても顔色一つ変えずに――」


~~~
まゆ「大丈夫ですよ、まゆはどんなトットリさんでも好きですから」
~~~


トットリ「……って」

リキッド「うわぁ」

564: ◆gKIVhd2ytqPb 2013/11/22(金) 23:08:19.44 ID:2QO3O/NK0

リキッド「……ン?アイツ17だよな?学校は?」

トットリ「あぁ、何か休学届け出したとか行ってたっちゃ」

リキッド「……バカァ!」

トットリ「」ビクッ

リキッド「おまっ!年頃の娘さん学校に通わせないとかアホか!」

トットリ「いや、ほとんど逃亡生活だったからァ……」

リキッド「言い訳するんじゃありません!オメーココに住め!そしたらアイツも落ち着くだろ!」

トットリ「バカ言わんで欲しいがね!あの子はァ忍者以上に忍者だっちゃわいや!」

まゆ「呼びましたか?」スタッ

ミヤギ「天井から!?」

リキッド「んなカッコで飛び降りるんじゃないヨォ!」

まゆ「大丈夫ですよ?キュロットですし」

リキッド「ん、なら許す」

565: ◆gKIVhd2ytqPb 2013/11/22(金) 23:11:10.91 ID:2QO3O/NK0

まゆ「それで、何のお話だったんですか?」

リキッド「そォだ、まゆ、オメーアイドルやる気はねェか?」

まゆ「……はい?」


まゆ「そういう事ですか……私はトットリさんがいるならどこでも……♪」

リキッド「ウシ、決まりだな。あとは――」

輝子「……フヒッ?」


『インターミッション』おしまい

567: ◆gKIVhd2ytqPb 2013/11/22(金) 23:14:28.56 ID:2QO3O/NK0
寝る

>>+3
次回登場アイドル(登場・未登場問わず)

570: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2013/11/22(金) 23:15:44.40 ID:bj18JRYL0
早苗さん

581: ◆gKIVhd2ytqPb 2013/11/23(土) 21:27:27.65 ID:EOY2SoNL0
第二十二話『アイドルマスタースクリーム』


――CGプロダクション・事務所


留美「おはよう。前回のアイドル募集用原稿、手直ししておいたわよ」スッ

リキッド「マジで?サンキューな」

リキッド「……原文ひとつも残ってねェじゃねェか……」ズーン

留美「あんな頭の悪い内容をラジオで流すつもりだったのね」

ちひろ「そんなに酷かったんですか?」

留美「ええ、四話くらい前を参照よ」

リキッド「オメーそんなキャラだっけ?」

582: ◆gKIVhd2ytqPb 2013/11/23(土) 23:10:48.02 ID:EOY2SoNL0


<ガチャ


未央「おっはよー!」

リキッド「オーゥ」

留美「おはよう未央ちゃん」

ちひろ「おはよー」

未央「さぁリキッドさん!今日は何しようか?ボイトレ?ダンス?」

リキッド「今日はだなぁ……」

未央「……」ワクワク

留美「……」ワクイワクイ

リキッド「な~んも、ナシ」

未央「……へ?」


留美「どうしようちひろさん、流されたわ」

ちひろ「私は何も見てません」

583: ◆gKIVhd2ytqPb 2013/11/23(土) 23:25:30.97 ID:EOY2SoNL0

未央「何も無しって……再来週にはLIVEバトルだよ?」

リキッド「あァ、だからこそ、だ」

未央「?」

リキッド「ココ最近のオメー見てると危なっかしいんだヨ。焦りが見え見えだぜ?」

未央「う……だって、何かしてないと落ち着かないんだもん……」

リキッド「……ま、未央らしいなァ」ポンポン

リキッド「じゃあーちょっと、出掛けるとすっか!」ガタッ

未央「出掛けるって、どこに?」

リキッド「敵情視察ってヤツだ」

584: ◆gKIVhd2ytqPb 2013/11/23(土) 23:50:24.55 ID:EOY2SoNL0

――撮影スタジオ


G「……」

雪美「……」

杏「……ねぇ」

G「……?」

杏「……クマ、好きなの?」

G「……ああ」

杏「北海道のゆるキャラでさ――」

G「その話はやめろ」

杏「おおぅ……ゴメン」

G「……」ズーン

雪美「……?」

杏(マズイ、落ち込ませてしまった……)


薫「お疲れさまでー!」

アナスタシア「プロデューサーさん……撮影、アー、終わりました」

G「……さぁ、次は杏達だ」

585: ◆gKIVhd2ytqPb 2013/11/23(土) 23:54:27.85 ID:EOY2SoNL0

――レッスン場


トレーナー「千鶴さんですか?……今日はまだ来てないですね」

リキッド「ンー……無駄足だったかなァ?」

トレーナー「あれ?未央さんのレッスンを入れに来たんじゃ……」

未央「今日は違うんだよー」

リキッド「あァ、今日は未央はオヤスミってな――」

リキッド「そんじゃア未央、遊びに行くぜ」スタスタスタスタ

未央「ちょ、お仕事は!?ちょっとー!あ、お邪魔しました!」


トレーナー「……何だったんだろ?」

588: ◆gKIVhd2ytqPb 2013/11/24(日) 20:08:10.07 ID:+0AKtCDD0

――猫カフェ


リキッド「よく考えたら今日平日じゃねェか」フリフリ

未央「そうだよ?」

未央「……ってこのままじゃ私ただのサボリになっちゃうよー!」

ネコ「にゃ~」(む?新しき従者か?)タシッ タシッ

リキッド「まァいいじゃねェか。最近こうやって遊ぶ事なんてなかったろ?」

未央「それは……うん」

リキッド「……安心しろ。心配しなくても、ちゃんとオメーの事もアイドルにしてやるって」

未央「……へへっ、顔に書かれちゃってたかな……」ポリポリ

リキッド「おォ、卯月辺りが書いてたぞ」


~~~
卯月「へーちょ」

かな子「卯月ちゃん、いつも思うんだけどね」

卯月「ん?」

かな子「どうやったらそんなクシャミになるの?」

雪菜「ホントアイドルらしくないよね……」

卯月「ふっふっふ、変装は完璧なんだよ」
~~~


ネコ「にゃ~」(おい、止めるでない。もっと遊べ)チョイチョイ

未央「随分この子に懐かれてるねー」ヨシヨシ

リキッド「あァ、気に入られたミテェだ」

589: ◆gKIVhd2ytqPb 2013/11/24(日) 20:36:16.13 ID:+0AKtCDD0

リキッド「さァてと、次行くゾー」

未央「おー!」


――ゲコプロダクション


クボタ「――ふむ、松尾千鶴……ですか」

リキッド「あァ、いきなり来てこんな話でスマネェな」

クボタ「いえいえ、リキッドさんの頼みなら……そうですね……」

早耶「あんまり感じのいい子じゃなかったですよぉ。ねぇ?」コト

未央「あ、ありがとうございますっ」

リキッド「おォ、久し振りだな。今日はオフか?」

早耶「一時間後にレッスンですよぉ♪」

クボタ「ありがと、早耶」

リキッド「それでェ、感じが悪かったって?」ズッ

早耶「うーん、なんて言うかぁ……イヤイヤアイドルやってるって言うかぁ、そんな感じでしたよぉ?」

リキッド「イヤイヤ?」


~~~
千鶴「ふぅん、楽しかったの?それなら良かったですね」

千鶴「じゃあ、さよなら」
~~~


早耶「――別れ際なんて、そんな感じでしたもん」プクー

クボタ「ええ、積極的にアイドル活動をしている感じでは無かったですね」

未央「変なの。アイドル活動が嫌なアイドルだなんて……」

リキッド「……なんだろォなぁ……」

590: ◆gKIVhd2ytqPb 2013/11/24(日) 20:49:29.64 ID:+0AKtCDD0

――――

――

杏「イーヤーだ」

G「……」

アナスタシア「杏さん……」オロオロ

杏「お菓子くれないと、杏はココから動かないからね!」

晴「ガキじゃねぇんだからダダこねるんじゃねぇよ」ハァ

薫「杏おねーさん!困らせちゃダメだよー!」

雪美「…………」ポケー

G「……すまない」

G「……手持ちが無いんだ」

杏「なら買ってくるんだね」フフフ

晴「こんなヤツ放っといて、さっさと帰ろうぜー」

G「……そういう訳にもいかん」

薫「あ、いい事考えた!」ハイッ

薫「Gさんが杏おねーさんを抱っこすればいいんだよ!」

晴「おお、そりゃ手っ取り早いな」

アナスタシア「Да, アー、とても、いい考えです?」

杏「え、マジで?絵面的にマズくない?」

592: ヒネリが無くてスマン ◆gKIVhd2ytqPb 2013/11/24(日) 21:43:41.97 ID:+0AKtCDD0

G「……いや、しかし……」

晴「いーからホラ。さっさとやれよ」

G「……仕方ない」

G「……許せ」グッ

杏「やめろー!離せー!」ジタバタ


「何やってんのソコー!!」ピピー


晴「あ?」

アナスタシア「?」


早苗「次第によっちゃシメるわよアンタ!」

薫「あれれー?」

雪美「……どうして……こうなった……?」

593: ◆gKIVhd2ytqPb 2013/11/24(日) 21:47:14.84 ID:+0AKtCDD0

――――

――


千鶴「……」サラサラ


<prrrr


千鶴「……」


『件名:  』

『レッスンに遅れるな』


千鶴「……行かなきゃ」


<バタン

596: ◆gKIVhd2ytqPb 2013/11/25(月) 21:39:54.66 ID:nKJfK52W0

――――

――喫茶店


未央「ねぇ」

リキッド「あン?」

未央「前にさ、もし明日プロデューサー無しって言われたらどうするか聞いたじゃん?」

リキッド「アー……あったっケ?」

未央「あったよ。あの時みおちゃんは深ーく傷付いたんだからね」

リキッド「ワリィ思い出した」

リキッド「でェ?ソレがどうかしたか?」

未央「なんとなく……何となくだよ?」

未央「千鶴ちゃんも、そうなんじゃないかなって」

リキッド「ン……」

リキッド「イヤ、千鶴にはプロデューサーが付いるって話だゼ?」

未央「じゃあ何か、プロデューサーにイヤな事されてるとか……」

リキッド「……ふむ」

未央「ごめんやっぱ今のナシ!ナシ!」

597: ◆gKIVhd2ytqPb 2013/11/25(月) 21:40:28.93 ID:nKJfK52W0

志保「お待たせ致しました!こちらジャンボ昇天インベルMIX盛りパフェになります!」プルプル

未央「ヤッホゥ!コレ一回食べてみたかったんだよね!」

リキッド「お、おう……腕震えてんぞ」

志保「ご心配ありがとうございます!大丈夫です!」ドスン

志保「こちらブレンドコーヒーになります!」

リキッド「おゥ、サンキュ」

志保「ごゆっくりどうぞー!」

リキッド「……イヤな事ねェ……」

未央「リキッドさん!コレ食べるの手伝って!」モッシャモッシャ

リキッド「……晩メシ入らなくなるゾー……」

未央「リボンみたいな飾りは一個ずつね!二つあるから!」

598: ◆gKIVhd2ytqPb 2013/11/25(月) 21:47:11.47 ID:nKJfK52W0

――――

――スタジオ前


早苗「ごめんなさい!」

杏「いや、まぁ、当然だと思うよ……」

晴「オッサンデカイからなぁ……カオもコワイし」

早苗「こ、コラコラ、そんなストレートに言うと……」


G「……」ズーン

アナスタシア「Не унывайте……アー、元気だして、下さい」

雪美「…………」ポンポン


晴「でもおまわりさんも勘違いしたんだろ?」

早苗「……はい」

薫「Gさんいぢめちゃダメー!」

599: ◆gKIVhd2ytqPb 2013/11/25(月) 21:58:10.89 ID:nKJfK52W0

G「……構わん」

薫「ホント?大丈夫?」

G「……ああ」ナデナデ

薫「ふぁ……えへへー♪」

雪美「…………」クイクイ

G「……雪美もな」ナデナデ

雪美「…………♪」


早苗「うん!とっても素敵な親子に見えますね!」

杏「それフォローになってないよ」

晴(そーいやオッサンの家族ってどんなだ?)


アナスタシア「アー、お後がよろしいようで、移動しますか?」

杏「アーニャ、その日本語はちょと違うよ」

アナスタシア「сложно……難しい、ですね」

600: ◆gKIVhd2ytqPb 2013/11/25(月) 22:04:38.34 ID:nKJfK52W0

――――

――

早苗「うー……」

早苗(あぁもう恥ずかしいったらないわ……教官にも注意された悪いトコロなのになぁ……)

早苗(……やっぱりこの性格は直さないと……)

早苗「ん?」


リキッド「――、――」

未央「――!」


早苗(……いや待て、待つのよ早苗。さっきの例もあるじゃない)

早苗(ホラよく見ると仲のいいただの……えーっと……ただの……)

早苗「ええい面倒だ!聞けば分かるわ!」

瑞樹「迷わず行くの。行けばわかるわ」

早苗「ちょっといいですかー?」

リキッド「あン?」

未央「?」

605: ◆gKIVhd2ytqPb 2013/11/25(月) 22:17:41.99 ID:nKJfK52W0

リキッド「なんだァ?コスプレか嬢ちゃん」

早苗「」ピシッ

未央「ちょ、リキッドさん!?」

リキッド「こんなちっこいと警官にはなれねェんだよ。知らねーのか?」

未央「そうなの?」

早苗「本職よ!ホラ警察手帳!」

リキッド「……ホンモノ?」

早苗「ホンモノよ!」エヘン


リキッド「……すいませんでしたァ!!」

早苗「いいわよ別に。慣れてるから」

未央「え、じゃあさっきのリキッドさんの話は?」

早苗「アレはホントよ。その分の課題はクリアしてるのよん♪」

606: ◆gKIVhd2ytqPb 2013/11/25(月) 22:22:00.19 ID:nKJfK52W0

早苗「――って、そんな事はさて置き……」

早苗「お二人の関係に付いてお聞きしたいんだけど?」


未央「アイドルの卵です」ハイ

リキッド「アイドルのプロデューサーです」ハイ

早苗「いやああデジャブ!!」


早苗「私とした事が!一日に二回もやらかすなんて!」ウワー

リキッド「オイ大丈夫かァ?」

未央「デジャブ?」

早苗「大丈夫、大丈夫よ……少し前にも全く同じシチュエーションに会っただけ……」ウフフ

早苗「あぁもう疲れてるのかしら……」ズーン

未央「全く同じって……もしかして、背が高くて」

早苗「ええ、二メートルは行ってそうだったわね」

未央「五人の女の子に囲まれてて」

早苗「ええ、そういえば五人いたわね」

リキッド「Gだな」

未央「Gさんだね」

早苗「あら知り合い?」

607: ◆gKIVhd2ytqPb 2013/11/25(月) 22:28:47.49 ID:nKJfK52W0

早苗「――同じ事務所のプロデューサーに二回も……」ズーン

リキッド「安心しろ、おまわりさんの見る目が無いワケじゃないから」

未央「そ、そうですよ!この二人がワルい顔してるだけなんで!」

リキッド「え、ヒドくない?」

早苗「いえ、もういいの……うぅ、今日も報告書に赤ペンが入りそう……」

リキッド「……苦労してんだナァ……」

早苗「ええ……上司がね……事あるごとにいびってきてね……」グチグチ

リキッド「あぁースッゲ分かるわその苦労」

早苗「ホント?こないだなんてさぁ……」グチグチ

リキッド「おお……おお……」ウンウン


未央「なんだコレ」

610: ◆gKIVhd2ytqPb 2013/11/25(月) 22:35:18.52 ID:nKJfK52W0

――数分後


早苗「ありがとう!おかげでスッキリしたわ!」ツヤツヤ

リキッド「いいってコトよォ、また何かあったら話くらい聞いてやるよ」

早苗「おう!よろしく!今度は一杯やりながらね!」

リキッド「あァ?オメーそのタッパで飲み屋入れんのォ?」

早苗「ぐ、痛いトコ突くわね……」

リキッド「冗談だよォ、じゃあ、またな」

早苗「うん、未央ちゃんもアイドル頑張ってね!」

未央「あ、はい……」

リキッド「いやーワリィワリィ、つい話こんじまった」

未央「いや、それはいいんだけどさ……ヒドイ上司だったんだね……」

リキッド「あァ、もうずっとプロデューサーやってたいくらいだぜ……」トオイメ

未央「私もそっちの方がいいかな……」ボソッ

リキッド「オウ、しっかり面倒見てやるよォ」ニッ

リキッド「さ、帰ってメシにしようぜ。何がいい?」

615: >>614 強いて言うならルーザースマイルのせい? ◆gKIVhd2ytqPb 2013/11/26(火) 21:42:48.76 ID:W5xTjtwI0

――別の日


ちひろ「根津プロ所属、松尾千鶴、15歳」

ちひろ「和装でのダンスアピールが主で、ファンの間では『舞』と言われている程だそうです」

ちひろ「どんな難しい振り付けも無表情で踊り切る事から、人形のような神秘的な雰囲気がファンの心をガッチリキャッチ……」

ちひろ「と言うのがネット上で言われてる評価ですね」

リキッド「ふゥん……トレーナー達もそんな事言ってたナ」

ちひろ「ただ、その映像が事務所の意向で出回らないので、研究は難しいと思いますよ?」

ちひろ「なんでも、ネット上にアップされた動画もすぐ消されちゃうそうですから」

リキッド「研究ゥ?」

ちひろ「え?みくちゃんと対戦する時もやってたじゃないですか」

ちひろ「もしかして、違うんですか?」

リキッド「いや……うン、そうそう。研究ネ」

ちひろ「?」

616: ◆gKIVhd2ytqPb 2013/11/26(火) 21:47:43.86 ID:W5xTjtwI0

――ガンマ団特戦部隊・気球船


<prrr prrr


ロッド「お♪」

ロッド「よォリキッドちゃん、久し振りじゃ~ん」

リキッド『よォロッド、久し振り。イキナリでスマネェんだけど――』

ロッド「オメーもかよリキッド!Gの時もいきなり頼んできやがってよォ~」

ロッド「で?楽しい仕事なんだろォな?」

リキッド『あァ、あるアイドルの映像を探して欲しいんだワ』

ロッド「 キ タ コ レ ! 探す探す~ゥ♪」

マーカー「やかましいぞロッド」


ロッド「アァーなんだコリャ、ハズレばっかじゃねーの……」カタカタ

リキッド『なンでも、事務所の意向で映像を残さないんだとサ』

ロッド「映像残さねーで何がアイドルだっつゥんだよォ~」

リキッド『ムリなら別にいいんだぜ?』

ロッド「冗談、ロッドにお任せってなぁ♪」

617: ◆gKIVhd2ytqPb 2013/11/26(火) 21:52:08.25 ID:W5xTjtwI0

ロッド「よォ、見つけた見つけた見つけたぜー♪」

リキッド『ちょ、マジか』

ロッド「オウ♪しっかし露出少ねぇなぁ……ダンスに色気もねーしよォ~」

ロッド「もっとフトモモ出した、色気ムンムンのアイドルの映像探させろよゥ」カタカタ

リキッド『ワリィがソレはムリだな……っと、届いたぜ。サンキュな』

ロッド「ンだよォ、オメープロデューサー様だろォがよゥ」

ロッド「アイドル全員、お色気方面で売り出してくれりゃ熱烈なファンになっちゃうかも♪」

ロッド「あ、モチロン露出多めで頼むぜ」

リキッド『ハァ……アーホ』ガチャ

ロッド「んだよォ、ツレネェなぁ……」

マーカー「……ロッド」

ロッド「あン?」

マーカー「あの事務所には私の親戚もいるんだが?」ゴゴゴゴゴゴゴゴ

ロッド「……そーでしたァ」テヘッ


<アアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア

618: ◆gKIVhd2ytqPb 2013/11/26(火) 22:02:31.95 ID:W5xTjtwI0

――CGプロダクション・事務所


未央「ええー!?和服で踊るの!?」

リキッド「おゥ、ちゃんと先生も呼んである」

ジョッカー「稽古はビシバシ行かせてもらうっぺ」

未央「が、頑張るけどさ……和服なんて着た事無いよ?」

未央「まさか……着付けまでツガルさんが?」

ジョッカー「バカ言うでねぇよ」

リキッド「着付けの方は……」

留美「私が担当するわ」

リキッド「んじゃ、後は頼むぜ。オレはヤボ用があッからよ」

未央「ま、まさか――またネコカフェに!」

リキッド「む、バレちまっちゃしょうがねぇや。アバヨ~」

留美「……コホン」

リキッド「冗談だよォ、営業だ営業」

未央「そっかぁ……行ってらっしゃい!」

リキッド「……おォ」


ジョッカー「さ、始めるかァ」

未央「はい!よろしくお願いします!」

619: ◆gKIVhd2ytqPb 2013/11/26(火) 22:28:40.51 ID:W5xTjtwI0

――根津プロダクション


P「――ふむ、お話は解りました」

P「以前、ゲコプロの方からも同じ提案を頂きましてね。その時も同じ事を申し上げたのですが……」

P「お断り致します」

リキッド「……そォですかァ……」

P「ええ。ウチの松尾は、神秘性を売り出してるんです」

P「他のアイドルと共にステージに立つなんて事はさせられません」

P「孤高でなければ、神秘性が薄れますからね」

リキッド「……メディア露出が少ないのも、その神秘性のタメですか?」

P「その通りです。さ、お話は以上ですか?」

リキッド「……えェ、お邪魔致しましたァ」ガタッ


<バタン


P「……ふん」

620: ◆gKIVhd2ytqPb 2013/11/26(火) 22:45:33.24 ID:W5xTjtwI0

――数刻後・CGプロダクション・レッスン場(仮)


リキッド「よォ未央、調子どうだ?」

未央「全くもう、無理するなとか言ってたクセに……」

未央「おかげで絶好調だよ!」ニコッ

リキッド「おォ、そりゃ何よりだ。着物似合ってるぜ」

未央「ホント?えへへー♪」


ジョッカー「たんだ飲み込みが早くでな、わァも力入るっぺよ」

リキッド「ジョッカーが言うなら相当なんだな……」

未央「そうそう、袖の動きが面白いんだよ~♪」クルッ

未央「緩く動いた時と激しく動いた時で全然違うんだね!羽根が生えたみたい!」バタバタ

リキッド「おォ、楽しそうで何よりだ」

未央「でも、なんで和服なの?」

リキッド「ン~……あぁ、今度の相手と二人で踊ってもらおうと思ってナ」ニッ

623: ◆gKIVhd2ytqPb 2013/11/30(土) 19:57:57.48 ID:iX9WyuIS0

――さらに数刻後・根津プロダクション


P「はい……かしこまりました」

P「はい……はい、では失礼致します」

P「……クソっ!」

P(運営から決定の通知とは……やられた……)

P(既に運営を味方に付けていたか、それとも偶然か……まぁいい)

P「……」カチカチカチカチ


『本文:次回のLIVEバトルについて』

『通常のパフォーマンスの後、相手と二人でのパフォーマンスを行う事が決定された』

『レッスン内容には変更無し。くれぐれも余計な事を考えるな』


P「……」

624: ◆gKIVhd2ytqPb 2013/11/30(土) 19:59:08.09 ID:iX9WyuIS0

――翌日・レッスン場


リキッド「いやァーどーもどォーも♪」

未央「今日からよろしくおねがいしまーす!」

P「……いえ、こちらこそよろしくお願い致します」

リキッド「いやァー運営さんがやるって言ったんじゃしょうがないッスよねー」

P「そうですね。新しい事にチャレンジする事も大事だとは思いますが……」

P(白々しいな……)

マストレ「うむ?松尾はどうした?」

P「使用曲や振り付けの映像さえあれば、あとはコチラで仕上げられますので」

未央「む……残念」

リキッド(あくまで孤高さにこだわるか)

P「ま、そちらの新人さんが松尾に着いて来られれば、最高のステージになると思いますよ」

未央「……」ムッ

マストレ「……わかった。では振り付けの映像は今から撮影して――」

P「はい、お手数をお掛けして申し訳ありませんが、お願い致します」

625: ◆gKIVhd2ytqPb 2013/11/30(土) 20:08:03.46 ID:iX9WyuIS0

――――

――

P「――ありがとうございました。では、松尾に指導しておきますので」

マストレ「あぁ、頼んだぞ」

P「ええ、では、失礼致します」


<バタン


リキッド「連れてくればこんな手間ねェのになァ」ハァ

未央「ちゃんと合わせたかったのにー」ムスー

マストレ「あぁ、アイツは完璧主義が過ぎるな……」

リキッド「メディア露出がほとんどネェんだろ?」

マストレ「あぁ、見に来た人だけに見てもらいたいそうだ」

リキッド「ふゥん……」

マストレ「さて、そろそろ始めようか」

未央「よろしくお願いしまーっす!」

626: ◆gKIVhd2ytqPb 2013/11/30(土) 20:13:40.97 ID:iX9WyuIS0


<prrrrrrrr


P「……?」

P「はい、なんでしょうか?」

リキッド『あぁ、先ほど一つ確認し忘れていまして』

P「……なんですか」ハァ

リキッド『当日のステージ演出なんですケド――』

P「そちらにお任せ致します。では、急いでいるのでこれで」


リキッド「……」pi

リキッド「……りょーっかい」ニヤ

リキッド「……」ポパピプペ

リキッド「……おォアラシヤマ、ちょーっと手伝ってくんね?」

627: ◆gKIVhd2ytqPb 2013/11/30(土) 20:26:40.00 ID:iX9WyuIS0

――LIVEバトル当日・会場


千鶴「松尾千鶴です。本日はよろしくお願い致します」ペコリ

未央「私は本田未央!よろしくね!」

リキッド「じゃあリハで一回合わせて――」

P「その必要は無いでしょう」

P「それよりも、LIVEバトルの方に集中した方が良いのでは?」

リキッド「う……まァ、そうッスね……」

未央「そういや今日はLIVEバトルが本番だったね」

リキッド「オメーなァ……」ハァ

未央「いやー……あはは……」

千鶴「……」

P「余裕なようですね。ではまた後で。行くぞ」

千鶴「はい」

628: ◆gKIVhd2ytqPb 2013/11/30(土) 21:23:20.56 ID:iX9WyuIS0

司会『――なお、今回から通常のパフォーマンスの後――』

司会『対戦者どうしがパフォーマンスを行うコラボLIVEを試験的に行う事になりました』

司会『ライバルとしてだけでは無く、同じアイドルとしてステージに立つ事で――』

司会『新たな面を切り拓く事が出来ると信じております。では――』


――LIVEステージ・裏手


トットリ「なァんでボクまで呼ばれたんだァか?」

アラシヤマ「ひ、火の始末の為やそうどす……」

まゆ「火、ですかぁ?」

トットリ「あァ……まぁ、見りゃわかるっちゃ」

アラシヤマ「うぅ……ワテかて火加減くらい出来ますよってに……」

629: ◆gKIVhd2ytqPb 2013/11/30(土) 22:04:56.02 ID:iX9WyuIS0

司会『結果は……本田未央さんの大勝利!!』


千鶴「……」

未央「やたっ!」ピョン

千鶴「はい、おめでとうございます」

未央「むー、何さその言い方はー」ムッ

千鶴「何か?……さて、コラボLIVEですね」

千鶴「私は興味無いんだけど、あなた達が望むならしましょうか」

未央「むむむ……千鶴ちゃんは何でそんな楽しくなさそうなのさー」

未央「もっと笑ってる方が、ファンも嬉しいんじゃないかな?」

千鶴「……つまらない訳じゃない……そういう、プロデュース方針なんです」

未央「え……」

千鶴「笑顔を見せずに踊って、神秘的な雰囲気で人の心を掴む……」

千鶴「それが私のパフォーマンスなんです」

未央「……千鶴ちゃんは、それでいいの?」

千鶴「……私は……いえ、余計な話でした。そろそろ時間です」スタスタ

未央「あっ……もう、待ってよー」

630: ◆gKIVhd2ytqPb 2013/11/30(土) 22:24:40.30 ID:iX9WyuIS0

司会『さぁ、ではお待たせ致しました!これよりコラボLIVEを行います!』

司会『今回は本田未央さんからの希望で、松尾千鶴さんのパフォーマンスに合わせた踊りとなります!』


「あんな元気なパフォーマンスしてた子が?」

「先輩アイドルの得意分野でやりたいとか意欲的なんだなぁ」

「ちづるん!ちづるんうわああああああ!」


未央(一回も合わせた事無いけど……さっきのパフォーマンスで解った)

未央(千鶴ちゃんの動きは確かに完璧。私なんかじゃ足元にも及ばない……)

未央(けど、だからこそ私らしいパフォーマンスで勝つ事が出来た)

未央(今度はその『完璧』に合わせなきゃ……出来るかな……いや)

未央(やらなきゃ)キッ

千鶴「……」

631: ◆gKIVhd2ytqPb 2013/11/30(土) 22:30:45.75 ID:iX9WyuIS0

司会『さぁ!では二人のパフォーマンス!どうぞ!』





司会「……え?おい、照明どうした?」

司会「……停電?」

633: ◆gKIVhd2ytqPb 2013/11/30(土) 22:44:30.71 ID:iX9WyuIS0


<ベンベンベンベンベンベンベン


未央・千鶴「「!!」」


千鶴(照明もまだなのに音楽が……)

未央(こ、こんな演出聞いてないよ……でも)


未央・千鶴((やらなきゃ))


<ザワザワザワザワ


「オイまだか?」

「音楽始まってんのに見えねーぞ!」


<ザワザワザワザワ


トットリ「随分騒がしくなってきたっちゃね」

アラシヤマ「ほな、行きますわ」


『 極 楽 鳥 の 舞 』


まゆ「!?」

トットリ「コレがアラシヤマの技だっちゃ」

まゆ「すごい……身体から火が……」

634: ◆gKIVhd2ytqPb 2013/11/30(土) 23:03:29.87 ID:iX9WyuIS0

「おぉ!?」

「すげぇ……あれホンモノか?」

「影だけで見るのもすごいな」


千鶴(こ、こんな演出だなんて……)

千鶴(でもやらなきゃ……いつも通り……いつも通り)ハッ


未央「よっ……ほっ……」バッサバッサ


千鶴(あんなに大きく動く振り付けじゃ……あっ)

千鶴(そうか!客席には私達のシルエットしか見えないんだ!)

千鶴(動きを大きくしないと……!)


千鶴「っ!」バッサ


「お、千鶴ちゃんの方も動きが大きくなったぞ」

「こっちの方が見てて気持ちいいな」

「ちづるんうわあああああああああああ!」


千鶴(か、完璧な振り付けにはならないけど……)チラッ

未央「?」

未央「っ!」ニコッ

千鶴(楽しい……楽しい!)ニコ


――――

――

635: ◆gKIVhd2ytqPb 2013/11/30(土) 23:10:07.82 ID:iX9WyuIS0

――LIVE終了後


アラシヤマ「……ふゥ」

トットリ「お疲れ様だっちゃ」

まゆ「トットリさん……不思議な人達とお知り合いなのね……」

トットリ「否定出来んのが哀しいがね……」

リキッド「よーゥお疲れサン」

アラシヤマ「あ、リキッドはん」

トットリ「大盛況だったみたいだァね」

リキッド「あァ、てっきり調子こいたコイツがステージ燃やすと思ってたんだが……」

アラシヤマ「ヒドおますわ!」ガーン

未央「リキッドさん!」タッタッタッ

リキッド「おゥ未央、最高のステージだったゼ」

未央「ありがと!じゃなくて、あんな演出聞いてないよ!」

リキッド「そりゃそうだ、言ってねーモン」

未央「言ってよ!ビックリするよ!」

636: ◆gKIVhd2ytqPb 2013/11/30(土) 23:20:25.93 ID:iX9WyuIS0

P「まったく……あんな演出だとは思いませんでしたよ……」

リキッド「おォ、ユニークだったろ?」

P「ええ……しかし、松尾に相応しい演出では無かったですね」

P「いつも通り振り付けをこなし、笑顔は出すなと言ってるはずなんですが」

千鶴「……ごめんなさい」

アラシヤマ「」ピク

リキッド「そりゃちゃんと話を聞かなかったオメーがワリィ」

P「ハッ!……全く迂闊でしたよ。お陰様で今まで守り続けたアイドル松尾千鶴が崩れてしまった!」

千鶴「っ……」グッ

P「どうしてくれるんだ!?ええ!?私のアイドルを!お前達が潰したんだ!」

リキッド「あァ?テメェ黙って聞いてりゃ――」

アラシヤマ「リキッドはん、ちょっとどいておくれやす……」グイ

リキッド「んがっ」

P「……はぁ、はぁ……なんですか、アナタは」

637: ◆gKIVhd2ytqPb 2013/11/30(土) 23:28:24.70 ID:iX9WyuIS0

アラシヤマ「ワテはこの人らの友達どす」


トットリ・リキッド((言い切った!?))


P「そのお友達が何か?」

アラシヤマ「へぇ、聞いとったら随分目標がお高いようですなァ?」

P「ええ、当然トップアイドルを目指していますからね……」

アラシヤマ「せやけど、そのアイドル本人の事を見とらへん」

P「はい?」

アラシヤマ「あんさんの隣にいるその子は、あんさんの人形やあらしまへん」

アラシヤマ「ましてや、あんさんの思い描くアイドルそのものでもあらしまへん」

P「何を言ってるんです?当たり前でしょう」

P「だからこそ、キッチリとプロデュース方針を決めて――」

アラシヤマ「その方針はあんさん一人で決めたモンや」

アラシヤマ「松尾はんの意思は、そこに入っとるんでっか?」

千鶴「……!」

未央「……アラシヤマさん……」

638: ◆gKIVhd2ytqPb 2013/11/30(土) 23:39:45.09 ID:iX9WyuIS0

P「そんな物は必要無いんです。私が決めた事をこなして行けばトップアイドルに――」

アラシヤマ「ほな、誰でもええ言うんでっか?」

P「――ええ、そうですね。代わりはいくらでもいます」

リキッド「テメッ――」

P「今回で松尾のイメージは崩れてしまいましたからね……」

P「もうダメです。次を探さないと――」

アラシヤマ「許せへん」

P「はい?」

アラシヤマ「許せへん、言うてますのや」

アラシヤマ「自分が育てたアイドルを、自分が思った通りに行かへんだからって……」

アラシヤマ「んなもん許せまへんわ!」ボッ

P「!?」

リキッド「オィアラシヤマ!」

アラシヤマ「リキッドはん!ワテはコイツ許せまへん!」

アラシヤマ「今見逃したって、後の子が同じ目見るだけや!」

アラシヤマ「いっぺん痛い目見てもらわんと――!!」

639: ◆gKIVhd2ytqPb 2013/11/30(土) 23:48:20.95 ID:iX9WyuIS0

千鶴「……!」バッ

P「……松尾……」

千鶴「や、やめて下さい……」

アラシヤマ「……アカン、どきなはれ」

千鶴「ど、どきません!」

アラシヤマ「……ソイツ、松尾はんの事悪ゥ言いましたねんで?」

千鶴「それでもっ!」

千鶴「それでもこの人は!私のプロデューサーです!」

P「……っ」

アラシヤマ「……そうどすかァ……ほなしゃーないわ」スッ

千鶴「……ありがとうございます。……プロデューサーさん」

P「あ、あぁ……」

千鶴「プロデューサーの指示通り動けなくて、申し訳ありませんでした」ペコリ

P「……あ」

千鶴「指示通り動けなかった場合、解雇するという約束でしたね?」

千鶴「残念ですが……」

P「ま、待て!待ってくれ!」

千鶴「今までありがとうございました」ペコリ

P「あ……」

未央「千鶴ちゃん……」

千鶴「これでよかったのかな……ううん、これでいいはず……うん」ブツブツ

640: ◆gKIVhd2ytqPb 2013/11/30(土) 23:54:05.25 ID:iX9WyuIS0

千鶴「本田さん……いや、未央ちゃんの方がいいのかな……いやでも急にだと馴れ馴れしいし……」

未央「……未央でいいよ」ニコッ

千鶴「」ハッ

千鶴「き、聞こえてた……?」

未央「うん」

リキッド「うン」

千鶴「は、恥ずかしい……」

まゆ「……さっきまでと別人みたいですねぇ」

トットリ「だっちゃわいや」

P「松尾のクセなんです……出さないように言っていたんですが……」

アラシヤマ「なんや、この方が人間味があってよろしおすなぁ」

641: ◆gKIVhd2ytqPb 2013/12/01(日) 00:06:22.69 ID:9hcUvlvY0

千鶴「え、ええと……その、さっきのは聞かなかった事にして……未央ちゃん」

未央「なーに?」

千鶴「今日のコラボLIVE、とっても楽しかった」

未央「うん!私も楽しかったよ!」

千鶴「よかった……それだけは言っておきたかったの……言えた……うん……」

未央「じゃー私からもひとつ!」

千鶴「えっ……何?……な、なんだろ……」


今日からキミもトモダチだ!

642: ◆gKIVhd2ytqPb 2013/12/01(日) 00:06:56.15 ID:9hcUvlvY0

――後日・CGプロダクション・事務所


千鶴「今日からこちらで皆さんの仲間になります、松尾千鶴と申します」

千鶴「以前は別の事務所でアイドルをしていましたが、未央ちゃんの誘いもあって、コチラに移籍しました」

千鶴「皆さんどうか、よろしくお願い致します」ペコリ


<ヨロシクーニャーニョワー


ちひろ「けっこー普通の女の子ですね?」

リキッド「あぁ、これからは、ちゃんとアイツに相応しいプロデュースをしてやんねェとな」


きらり「ほらほら杏ちゃんもちゃんと挨拶するにぃ!」

杏「杏だよ。よろしく」

千鶴「よろしくお願いします……すごい身長差……」



第二十二話『アイドルマスタースクリーム』おしまい

655: ◆gKIVhd2ytqPb 2013/12/01(日) 17:34:48.27 ID:U7DADfKI0
第二十三話『大阪ってたこ焼きのイメージよね』 わかるわ


――某ラジオ局


みく「お疲れ様でした~っ!」

リキッド「よォ、お疲れサン」

みく「あ、リッチャン!迎えに来てくれたの?」

みく「ありがと~♪リッチャンは優しいにゃあ~」

リキッド「アァ、まァ、そんなトコだ」

みく「うにゃ、照れてる?」ニヤニヤ

リキッド「うっせ、ホラ行くぞ」

みく「はーい♪」

656: ◆gKIVhd2ytqPb 2013/12/01(日) 17:35:41.17 ID:U7DADfKI0


――某ラジオ局裏口


みく「うにゃ……土砂降りだにゃ~……」

リキッド「うえ、さっきまでマシだったのにな……ホレ、車まで走れ」タッ

みく「お断りにゃ~」

リキッド「ハァ?」ピタッ

みく「みくは雨に濡れるの嫌いだから、止むまで雨宿りして行かない?」

リキッド「あのなァ、オレはメシの準備があんだヨ」

みく「そんなのGチャンや、他の子に頼めばいいにゃあ」

みく「……ね?」

リキッド「……それこそオレが、車をコッチまで持ってくりゃいい話じゃネェか」

みく「う……そ、そうだけど……」

リキッド「……わ~かった。濡れ損だゼこりゃ……」ポタポタ

みく「あはは~……ごめんにゃ?拭いたげるね」フキフキ

リキッド「おまっ、それぐらい一人で――」

みく「あっ」

リキッド「あン?」

657: ◆gKIVhd2ytqPb 2013/12/01(日) 17:48:19.89 ID:U7DADfKI0

みく「……それ、頬っぺたの傷……」

リキッド「ン?……あァ、化粧で隠してたんだけどな」ゴシゴシ

みく「……」

リキッド「……あぁ、いや、コレは義務教育の頃、ケンカで付いたキズでよォ……」

みく「……」

リキッド「いやホントだって……」

みく「……もう、ケンカしちゃイヤだよ?」

リキッド「……あァ、約束だ」


リキッド「あ、でもオメーらの事悪く言うヤツがいたら別な」

みく「頼もしいけどダーメにゃ!」


658: ◆gKIVhd2ytqPb 2013/12/01(日) 17:58:33.94 ID:U7DADfKI0

――CGプロダクション・事務所


G「……解った」pi

ちひろ「どうされました?」

G「……リキッド達は雨宿りしてから帰ってくる」

G「……晩飯を頼む、と」

ちひろ「あぁ、確かにヒドイ雨みたいですね……」


ガチャ


瞳子「女子寮までは屋根があるから、濡れずに済むんだけどね……」ドサッ

ちひろ「あ、お疲れ様です」

瞳子「ただいま。リキッドさんは?」ゴソゴソ

ちひろ「あぁ、リキッドさん達なら、雨宿りしてから帰ってくるそうですよ」

瞳子「……そう……折角料理当番で食材も買ってきたのに」キュッ

ちひろ「瞳子さん、エプロン姿が様になってきましたね」

G「……代わりに俺が入る」

瞳子「ええ、よろしくね」

659: ◆gKIVhd2ytqPb 2013/12/01(日) 18:32:57.43 ID:U7DADfKI0

――某ラジオ局・休憩所


リキッド「んじゃよろしくナ」pi

みく「あ、お話終わった?じゃあコッチ向いて」

リキッド「あァ?」

みく「ファンデ。その傷隠さなきゃでしょ?」

リキッド「あァ……あんがとな……」

みく「どーいたしまして☆」


リキッド(ちゃんと化粧品ポーチに入れてるとか、オンナノコだネェ……)


みく「む、なーんか変な事考えてない?」

リキッド「んー?あァ、変な感じだなって思ってよ」

みく「あ、ファンデ肌に合わなかった?大丈夫?」

リキッド「違う違う、今のオレの状況」

リキッド「ガンマ団特戦部隊のリキッド様が、こ~ンな小娘に世話焼かれてやがる」

みく「タダの小娘じゃないよ、アイドルだにゃ~……ハイ、おしまいっ」

リキッド「そうだな……あんがとよ」

660: ◆gKIVhd2ytqPb 2013/12/01(日) 18:42:26.30 ID:U7DADfKI0

みく「……ねぇ、怖くなかったの?その……」

リキッド「……怖かった。いきなり連れ去られて、戦場のド真ン中落とされて」

リキッド「そうだよナァ、そもそもいきなり連れ去られるとかありえねェよなァ……」

みく「にゃはは……でも、ちゃんと、生き残ってるんだね」

リキッド「あァ?そりゃ、なァ……」


リキッド(生きるために殺した、なんて言っても……いや……)

リキッド(コイツはそれ解ってて言ってるんだろうなァ……)


リキッド「強ェな、オメーはよ」ポンポン

みく「うにゃ……?」

リキッド「オメーこそどうなんだよ?いきなり事務所が潰れたりしたけどよ」

みく「んー……みくは楽天的だから、ど~にかなるって思って、ど~にかなってるにゃ」ニコッ

リキッド「……ハッ、なんだそりゃ」

みく「そのまんまだにゃ~♪今は楽しいよ?」

661: ◆gKIVhd2ytqPb 2013/12/01(日) 18:53:32.79 ID:U7DADfKI0

リキッド「ん……ならいいさ」

みく「うん……ファンの皆も付いてきてくれてるし……あ、そうだ!」

リキッド「?」

みく「こないだホラ、アイドル募集の事をラジオで言ったら大反響でね!」

みく「応募のメールとかたくさん来たから、事務所に帰ったら一緒に読もうね!」

リキッド「……あァ」

リキッド「でも意外だなァ」

みく「?」

リキッド「みく……っつーかアイドルのラジオって、聞いてんの男ばっかだと思ってた」

みく「甘いにゃあリッチャン」フフフ

みく「みくのラジオを聴いてくれた人は、みーんなみくの虜になるんだにゃあ!」

リキッド「あー、そりゃ困るなァ」

リキッド「卯月達のファンがいなくなっちまう」

みく「……あ、それは困るにゃ。仕方ないから半分くらいは残しといたげる♪」ニコッ

リキッド「そォしてやってくれ」ニッ

663: ◆gKIVhd2ytqPb 2013/12/01(日) 19:03:10.34 ID:U7DADfKI0

リキッド「さァて、雨もあがったみてーだし、そろそろ帰るか」

みく「うん……あの、あのね?」

リキッド「あァ?」

みく「み、みくのワガママ聞いてくれて、ありがとね?」

リキッド「……バァカ、ガキが余計な気遣いしてんじゃねーよ」ワシャワシャ

みく「うにゃああああ~髪ぐしゃぐしゃになるぅ~」


――後日・CGプロダクション・事務所


みく「500回目のねこぱんちまで避けられたにゃあ……」ズーン

未央「まだまだ精進が足りないんだよ」キリッ

柚「みんなーっ!天気いいしバドミントンしよーっ!」

未央「お♪今度こそ勝つぞーう……ほら、リキッドさんも!」

リキッド「あー……コレ終わったらなァ」カタカタ


ガチャ


千鶴「お、お疲れ様です……な、何の話してたんだろ……」

リキッド「あ、代打ヨロシク」

千鶴「え?」



第二十三話『大阪ってたこ焼きのイメージ』おしまい

664: ◆gKIVhd2ytqPb 2013/12/01(日) 19:17:49.35 ID:U7DADfKI0
>>+3
次回登場アイドル(登場・未登場問わず)

667: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/12/01(日) 19:36:50.81 ID:jX2/U3Yto
蘭子

668: ◆gKIVhd2ytqPb 2013/12/01(日) 19:58:43.63 ID:U7DADfKI0
第二十四話『熊本名物いきなり団子!』


――CGプロダクション・事務所


幸子「……プロデューサー、少しいいですか?」

G「……どうした」

幸子「ええと、その……ひ、人付き合いのアドバイスをお願いしたいんです」

G「……俺にか」

ちひろ「ンンッ……」

幸子「Gさんは確かに無口ですが、ちゃんと周りの人へのフォローを欠かしません」

幸子「つまり、それだけ周りの事を見ている……カワイイボクとしては、目標にしているんです」

G「……ふむ」

幸子「ええ、カワイイ上に気配りも出来るなんて、ボクがパーフェクトになっちゃって大変ですけどね!あはははは!」

G「……」

幸子「あぁ、それでですね……」

幸子「相手が意味の判らない言葉で話す場合、どうすればいいんでしょう?」

669: ◆gKIVhd2ytqPb 2013/12/01(日) 19:59:13.66 ID:U7DADfKI0

G「……留学生か」

幸子「違いますよ。日本語です」

G「……なら解るだろう」

幸子「いや、それが判らないんです」

G「……方言か」

幸子「いやそうでも無くてですね……」

ちひろ「んー……もうちょっと詳しい話をお願い出来るかな?」

幸子「ええと、昨日転校して来た子なんですが……」

幸子「煩わしい太陽、とか言ってくるんですよ」

ちひろ「」

G「」

670: ◆gKIVhd2ytqPb 2013/12/01(日) 20:10:18.91 ID:U7DADfKI0

幸子「それだけじゃなくて『黒き翼』だの『生命の泉』だの……」

幸子「カワイイボクにはサッパリなんです」

G「……スマン……俺も理解できん……」

ちひろ(うわあああ全身がむず痒くなってきたあのノートやっぱ捨てよう絶対捨てよう!)

G「……どうした」

ちひろ「ナンデモゴザイマセン」

G「……それで」

幸子「ええ、ボクとしては、転校して来たばかりで心細いばかりか――」

幸子「よく判らない言葉で、周りを遠ざけているあの子を放っておけません」

G「……偉いな」ナデナデ

幸子「ふわ……ええ!ボクはカワイイだけじゃなくて心も広いですから!当然です!」

672: ◆gKIVhd2ytqPb 2013/12/01(日) 20:25:46.17 ID:U7DADfKI0

――翌日・学校


幸子(昨日ああは言ったものの……どうしたものでしょう……)

幸子(……まずは、言葉遣いを真似てみますか……)


<ガラッ


蘭子「煩わしい太陽ね!」
(おはよう!)


<シーン


蘭子「あ……えっと……」シュン

幸子「ええもう!まったく煩わしい太陽ですね!」

蘭子「!!」パァッ

蘭子「ククク……アナタも『瞳』の持ち主なのね……!」
(わーい!ちゃんと返してもらえた!)


幸子(瞳?まぁ、そりゃ眼はありますし……ええと……)


幸子「ふふーん、我が眼は在って当然です!」

蘭子「おぉ……このような邂逅を遂げられるとは……我が魂は歓喜に打ち震えておるぞ……」
(あ、あの……友達になってくれるかな……?)


幸子(喜んでくれてる……演劇風に喋ればいいみたいですね)


幸子「ボクの心も晴れ渡る秋の空のようですよ!」

蘭子「!!」パァッ

675: ◆gKIVhd2ytqPb 2013/12/01(日) 21:20:05.72 ID:U7DADfKI0

――その日の夜・CGプロダクション・食堂


幸子「――といった具合ですね」

G「……規則性が無いな」

幸子「ええ。でも、何とかニュアンスは掴めるようになりましたよ!」ドヤ

G「……しかし本心ではない」

G「……もう一度解析するぞ」

幸子「はいっ!」

リキッド「なァにやってんだァ?」

ちひろ「勉強です」

676: ◆gKIVhd2ytqPb 2013/12/01(日) 21:28:43.08 ID:U7DADfKI0

――――

――

蘭子「なんという業(カルマ)か……記されし呪文(スペル)が舞い散ってしまったわ……」
(さっきの授業、板書途中で消されちゃったんだけどノート見せてくれないかな?)

幸子「ふふーん、あの程度の呪文(スペル)を逃すとは……」
(いいですよ!どうぞ!)

蘭子「おぉ……なんと流麗な……」
(すごい綺麗なノート……あ、ありがとっ!)


女生徒A「ねぇ……幸子と……」ヒソヒソ

女生徒B「うん……だよね……」ヒソヒソ


蘭子「……っ」


蘭子(や、やっぱり私変に見られちゃってる……よね)

蘭子(幸子さんは仲良くしてくれるけど……これじゃ前みたいに……)


~~~
『なんでって……そんな事もわかんない?』

『アンタといるとワタシまでイジメられちゃうじゃん』
~~~


蘭子「っ!」ギュッ

677: ◆gKIVhd2ytqPb 2013/12/01(日) 21:37:07.97 ID:U7DADfKI0

――その日の夜・CGプロダクション・食堂


幸子「……あ」

G「?」

幸子「……明日ボク、撮影あるのを蘭子さんに伝え忘れちゃいました……」

G「……大丈夫なのか」

幸子「大丈夫ですよ!ボクのクラスメート達ですから!」

幸子「演劇部の人から、誘いたいけどなかなか誘えないという相談を受けていましたから……」

幸子「きっと明日には、声を掛けると思いますよ」


――同じ頃・神崎宅


蘭子「~♪」サラサラ

蘭子(あ、明日こそは幸子さんに普通の話し方で……!!頑張れ私!!)

679: ◆gKIVhd2ytqPb 2013/12/01(日) 21:42:32.92 ID:U7DADfKI0

――翌日・学校


<ガラッ


蘭子「あ……」

蘭子(幸子さん、まだ来てないんだ……)


女生徒A「……」ヒソヒソ

女生徒B「……」ヒソヒソ


蘭子(うぅ……)


女生徒A「ねぇ、神崎さん」

蘭子「はっ!はひぃっ!」ガタッ

女生徒B「そんな驚かなくても……」

蘭子「あ、えぃ、ご、ごめんなさい!」

女生徒A「あ、普通にも話せるんだ」

蘭子「ごめんなさい……」ジワッ

蘭子「……ごめんなさい……」ポロポロ

女生徒A「え!?ちょ、な、なんで泣くの!?」

女生徒B「何したの?A」

女生徒A「わ、私は何も……」

680: ◆gKIVhd2ytqPb 2013/12/01(日) 21:50:09.16 ID:U7DADfKI0

――

蘭子「え?」

女生徒A「だからさ、演劇部に入ってもらいたいなって……」

女生徒B「最近ホラ、さっちんとばっかり話してたから、邪魔しちゃ悪いなーって思って……」

蘭子「……」

女生徒A「それにさっちん、学校休みがちだからさ。その……」

女生徒A「神崎さんが一人にならないように、な、仲良くなっておきたかったし……」

女生徒B「そうそう!転校してきたばっかじゃん?私も転校して来たから、気持ちチョー分かるし!」

蘭子「……」ペタン

女生徒A・B「「!?」」

蘭子「ふぇええええええええん」ポロポロポロポロ

女生徒A「え、ちょ、何でまた泣くの!?」

女生徒B「よーしよしこの人は怖くないからねー」ナデナデ

女生徒A「誰が怖いって!?」

681: ◆gKIVhd2ytqPb 2013/12/01(日) 21:57:21.12 ID:U7DADfKI0

――翌日・学校


<ガラッ


幸子「おはようございます」

蘭子「あ、煩わし……くない!おはよう!」

幸子「煩わしくない!?」

女生徒A「あ、おはよーさっちん」

蘭子「それで……その、身体の方は大丈夫なんですか?」

幸子「あぁ、そうでした……蘭子さんには話してませんでしたね」

女生徒B「なんとさっちん、今をときめくアイドルなのだ」ポン

幸子「む……ボクのセリフを取らないで下さいよ」

女生徒B「やーごめんごめん」

幸子「まぁいいですよ。ボクは心も広いですからね!」

蘭子「アイ……ドル……」

幸子「ええ。今は有名では無いですが、いつか必ず――」

蘭子「あのっ!白菊ほたるさんと知り合いとかっ!!」

幸子「あぁー有名ですよねー」ウフフ

女生徒A「さっちん、強く生きて……」

682: ◆gKIVhd2ytqPb 2013/12/01(日) 22:02:09.30 ID:U7DADfKI0

――その夜・神崎宅


蘭子「~♪」サラサラ

蘭子(幸子さんがアイドルだったなんて……それに、AさんもBさんもいい人だったし……)

蘭子(やっぱり、この人の噂はホントなのかな……?)チラッ


『白菊ほたるカバーアルバム』


蘭子(今度事務所に見学に連れて行って貰えないか、頼んでみよう)フンス



第二十四話『熊本名物いきなり団子!』おしまい

683: ◆gKIVhd2ytqPb 2013/12/01(日) 22:10:00.35 ID:U7DADfKI0
寝る
次回、蘭子が事務所にやってくるの巻

>>+5
次回登場アイドル(登場・未登場問わず)

688: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/12/01(日) 22:22:21.00 ID:GuicmTzPO
アーニャ

690: ◆gKIVhd2ytqPb 2013/12/02(月) 19:44:31.45 ID:gtH+JaTz0
第二十五話『北海道名物!大泉洋!』


幸子「――事務所の見学、ですか」

蘭子「……っ!……っ!」コクンコクン

幸子「そ、そんなに勢い良く頷かなくても大丈夫ですよ?」

女生徒B「あははー、顔真っ赤にしちゃって可愛いなぁ蘭子ちゃん」

蘭子「か、かわっ……」

女生徒A「アイドルに興味あるんだ?」

女生徒B「おや?コレは演劇部人事としては見逃せませんなぁ」

蘭子「あ、その、演劇部はちゃんと入るからっ!」

女生徒A「あぁ気にしないで、Bの悪ふざけだから」

女生徒B「悪ふざけだから~」

691: ◆gKIVhd2ytqPb 2013/12/02(月) 19:48:02.85 ID:gtH+JaTz0

幸子「まったく……Bさんはおふざけが過ぎますよ?

女生徒B「あはは、ごめんねー?」

幸子「まぁ、それがBさんのいい所でもあるんですが……蘭子さん、見学の件はこの後聞いてみますね」

蘭子「!」パァッ

蘭子「神託(オラクル)が下る時が来たか!」(やった!ありがとー!!)

女生徒B「こういうセリフがサラっと出るとは……恐ろしい子……」モグモグ

女生徒A「仕草にも出てるよね。舞台映えしそう……」モグモグ

蘭子「?」


――CGプロダクション・事務所


ちひろ「はいもしもし、どうしたの幸子ちゃん?」

ちひろ「見学?……うーん、今日は皆オーディションとかで出払ってるから……」

ちひろ「そうだね、晩御飯くらいまで居てもらったらいいんじゃないかな?」

ちひろ「はいはーい、二人にも伝えておくねー」カチャ

ちひろ「えーと――」


<prrrrrrrrrr


ちひろ「おっと、もしもし、卯月ちゃん?」

ちひろ「……見学?」

692: ◆gKIVhd2ytqPb 2013/12/02(月) 20:20:53.46 ID:gtH+JaTz0

――――

――放課後

幸子「とまぁそういうワケで、事務所でしばらく待つ事になりますけど……」テクテク

幸子「大丈夫ですか?」

蘭子「ククク……我が胸が高鳴るわ……」(大丈夫だよ!すっごい楽しみっ!)

幸子「それならいいです。あ、晩御飯も食べて行くといいですよ」

蘭子「えっ……こ、神々しき円卓を囲むか……」(あ、アイドル達とご飯!?)


蘭子「えっとえっと……」ポパピプペ

蘭子「……あ、おかーさん?今日友達とご飯食べて帰るね?」

蘭子「……うん……うん、分ってるよーっ。じゃあね」ピッ


蘭子「我もその円卓に名を連ねようぞ!」(大丈夫、オッケーもらったよ!)

幸子「そんなに緊張しなくても大丈夫ですよ?」

アナスタシア「幸子さん、アー……お勤めご苦労様です?」

幸子「アーニャさん、また変な日本語教えられましたね?」

蘭子「?」

693: ◆gKIVhd2ytqPb 2013/12/02(月) 20:35:03.18 ID:gtH+JaTz0

アナスタシア「Да, クラリスさんから、アー……マンガ借りた、です」

アナスタシア「えーと……アー、シズカナルドン」

幸子「あの人はホントにシスターさんなんですかねぇ?」

アナスタシア「сказала сестра……アー、いいシスターさんですよ?」

蘭子「!」ワクッ

アナスタシア「ところで、そちらは?」

幸子「あ、お待たせしました。コチラは神崎蘭子さん。ボクの学友です」

幸子「蘭子さん、コチラはアナスタシアさん。ボクと同じ事務所のアイドルですよ」

蘭子「覇者との邂逅か!我が名は神崎蘭子!」(あ、アイドルさんですか!?初めまして、神崎蘭子っていいます!)

アナスタシア「N?」

幸子「ら、蘭子さん……!」

694: ◆gKIVhd2ytqPb 2013/12/02(月) 20:42:33.13 ID:gtH+JaTz0

蘭子「あ……ご、ごめんなさい!初めまして、神崎蘭子っていいます!」カァッ

アナスタシア「Приятно познакомиться, Ранко」

アナスタシア「Меня зовут Анастасия. Приятно познакомиться」

蘭子「!!!」ワクワクワクッ

幸子「アーニャさんまで……」

アナスタシア「クスッ……アー、初めまして、蘭子さん」

アナスタシア「私はアナスタシアと言います。アーニャと呼んで下さい。よろしくですね」

蘭子「はっ、はいっ!!」

蘭子(かっこいいなぁ……どこの言葉なんだろ……)

幸子「アーニャさんはロシアと日本のハーフなんですよ」

蘭子「ロシア語……」

蘭子(帰ったら調べよう!)フンス

695: ◆gKIVhd2ytqPb 2013/12/02(月) 21:37:54.55 ID:gtH+JaTz0

――CGプロダクション・事務所


幸子「さ、ココがボク達の事務所ですよ!」


<ガチャ


ちひろ「あ、お疲れさまー♪」

アナスタシア「Я дома♪」

ちひろ「До、どぅーぶろぱじゃーろふ……」

蘭子「?」

幸子「『ただいま』と『おかえり』ですよ。お疲れ様ですちひろさん」

ちひろ「あ、もしかしてその子が……」

幸子「はい、ボクの学友の――」

蘭子「あ、えっと、神崎蘭子っていいます!きょ、今日はその、よろしくお願いします!」ペコッ

ちひろ「蘭子ちゃんね♪今日は殆ど出払っちゃってるから、レッスンとかの見学は出来ないけど……」

蘭子「あ、いえいえそんなっ!」ブンブン

ちひろ(かわいい)

アナスタシア(かわいい)

幸子(かわいい)

696: ◆gKIVhd2ytqPb 2013/12/02(月) 21:52:30.33 ID:gtH+JaTz0

ちひろ「まぁ、今日はゆっくりお喋りとか、ウチの雰囲気を知ってもらえればいいかな」ウーン

ちひろ「そだ、お茶淹れて来るねー♪」パタパタ

幸子「あ、ありがとうございます」

蘭子「ありがとうございますっ!」

アナスタシア「アー、蘭子さんは、緊張していますか?」

蘭子「はいっ……えっと、少し……」エヘヘ

幸子「まぁ、無理も無いでしょう。アイドル事務所ですからね」


蘭子(アーニャさんが近くに居るからなんだけど……スゴイオーラ……)


アナスタシア(緊張をほぐすのには……一発ギャクでもやればいいのかな?)


蘭子(あ、それだと幸子さんにオーラが無い事に……いやいやゴメン!そういうワケじゃなくて)オロオロ


幸子(む、なんだか蘭子さんが挙動不審に……相当緊張しているようですね)


幸子(こういう時こそカワイイボクが一肌脱いであげましょう!ボクはカワイイですからね!)


アナスタシア「アー、一発ギャグ、やります」ハイ

蘭子・幸子「「ナンデ!?」」

697: ◆gKIVhd2ytqPb 2013/12/02(月) 22:23:53.27 ID:gtH+JaTz0

幸子「――そうでしたか」

幸子「ボクもちょうど蘭子さんの緊張をほぐそうかと思ってたんですよ!」

アナスタシア「Прожить……あ、気が合いますね」

アナスタシア「じゃあ、一緒に、一発ギャグ、やりましょう」

幸子「いや、それはいいですから……」

アナスタシア「позор……残念です……」

蘭子「えっと、その、ふ、二人とも、ありがとうございます……」

幸子「いえいえ、じゃあどうしましょうか……」


<ガチャ


G「……戻った」

幸子「あ、お疲れ様ですプロデューサー!」

アナスタシア「Добро пожаловать」

蘭子「あ、えっと、お、お邪魔しています!」ガタッ

G「……幸子の友人か」

G「……話は聞いている」

蘭子「え、えっと……?」

G「……」

G「……闇に飲まれよ!!」(お疲れ様です!)


蘭子「」

幸子「」

アナスタシア「?」

701: ◆gKIVhd2ytqPb 2013/12/03(火) 20:46:56.43 ID:IsmmS7+c0

ちひろ「~♪」カチャカチャ

ちひろ(幸子ちゃんの友達……結構化粧がキツメだけど素材は良さそうだし……)

ちひろ(……っといけないいけない。これ以上アイドルが増えたらリキッドさん達の負担が……)

ちひろ(うぅ……でも勿体無い……二人に相談してみようかな……)トコトコ

ちひろ「はいお待たせー♪」


蘭子・G「「生命の泉よ!」」

ちひろ「」

G「……俺の分は」

ちひろ「そんな……あのノートは捨てた……もう捨てたのに……」

G「……ちひろ」


ちひろ(『漆黒の翼』『闇より暗き闇』『堕天使』『聖刻』『棺』『十字架』)


ちひろ「ふ、ふふふふふ……」

幸子「あ、あの、ちひろさん……?」

ちひろ「碧の恵みを所望するならば!しばしの時を待つが良い!」(お茶ですね、少々お待ち下さーい)

幸子「うわああああああああああ」

アナスタシア「オー、прохладно」(カッコイイ)

703: ◆gKIVhd2ytqPb 2013/12/03(火) 21:25:03.17 ID:IsmmS7+c0

蘭子「くく……そなたも我と同じ『瞳』を持つ者か……」(ちひろさんも話が合いますね!)

ちひろ「ふふ……我は刑に架せられ囚われた身……」(ええ……昔、ちょっとね)

ちひろ「しかしそなたとの邂逅で!この魂は再び蒼き炎を纏ったのよ!」(蘭子ちゃん見てたらまた漲ってきたわ!)


幸子「あぁ……頭が痛いです……」

アナスタシア「エー、大丈夫、ですか?」

G「……あれは日本語なのか」

幸子「……放っておいてお茶にしましょう……」

幸子「流石のボクも、あれには着いて行けません」

G「……そうか」

704: ◆gKIVhd2ytqPb 2013/12/03(火) 21:47:03.97 ID:IsmmS7+c0

ちひろ「ふむ……その容貌は聖衣(クロス)の魔力を高めるためか……」(ゴスロリ系の服に合わせたメイクしてるけど……)

ちひろ「しかし、仮の姿には似つかわしくないな。術を持たぬのか?」(制服には似合わないと思うよ?雑誌とか読んでみたら?)

蘭子「う……わ、我が呪文書(スクロール)は未だ手元に……」(そ、その、どれを買えばいいか分からなくて……)

蘭子「我には聖衣しかないのだ……」(ゴスロリ系以外のファッションって、よく分からないですし……)

ちひろ「そうか……ならば致し方あるまい」(そっかー……)

ちひろ「時に、我が魔力を篭めた聖衣が古き城に遺されておるのだが……」(あ、そうだ。昔作った衣装が実家に残ってるんだけど)

ちひろ「そなたさえ良ければ、跡を継ぐがよい……どうか?」(蘭子ちゃんさえ良ければ、着てみない?)

蘭子「……!真か!」(まっこまっこり~ん☆)

ちひろ「くく……我が魔力は最早風前の灯火……」(ええ、もう着る事も無いし、それに……)

ちひろ「次なる魔王には、そなたこそが相応しい……」(蘭子ちゃんになら似合うんじゃないかなって)

蘭子「古の魔王よ……心得た!そなたの魂、我が受け継ごうぞ!」(ちひろさん……分かりました!お願いします!)

705: ◆gKIVhd2ytqPb 2013/12/03(火) 21:47:37.00 ID:IsmmS7+c0

アナスタシア「アー、こちらは?」

G「……メガネグマといって、主にエクアドルやペルーに生息する熊だ」

G「個体によっては顔の模様がメガネのように見える事から――」

春菜「……」ジーッ

G「メガネグマと呼ばれている」

アナスタシア「アー、聞き慣れない、ですね」

幸子「今窓の外に誰かいましたよね?」

G「あぁ、生息数が減ってしまってな」

アナスタシア「охота……ア、狩りのせいですか?」

G「……ああ」

幸子「あはは!ステレオで濃い話が聞けて幸せですよ!あはは!」

708: ◆gKIVhd2ytqPb 2013/12/03(火) 21:55:48.33 ID:IsmmS7+c0

<ガチャ


卯月「お疲れ様でーす!」

かな子「お疲れ様ですー!」


ちひろ・蘭子「闇に飲まれよ!」(お疲れ様です!)


卯月「え?わ、私何か悪い事しましたか!?」

ちひろ・蘭子「「」」ハッ

ちひろ「ご、ごめんなさい卯月ちゃん!ちょっと盛り上がっちゃって!」

蘭子「す、すいません!あとお邪魔しています!」

かな子「えぇと……その子は?」


幸子「来た!卯月さん来た!お疲れ様です!」

卯月「ど、どうしたの幸子ちゃん!泣いてるの!?お腹痛いの!?」

幸子「痛いのは頭です!」

かな子「あのー?」

709: ◆gKIVhd2ytqPb 2013/12/03(火) 21:58:33.68 ID:IsmmS7+c0

幸子「あ、こちらはボクの学友の神崎蘭子さんです」キリッ

蘭子「は、初めまして!」

卯月「へぇ、幸子ちゃんもお友達連れて来てたんだねー♪」

幸子「『も』?」

卯月「入ってきていいよー!」

雪菜「お、お邪魔しまぁす……」

713: ◆gKIVhd2ytqPb 2013/12/03(火) 22:20:14.21 ID:IsmmS7+c0

――――

――

ちひろ「お茶が入りましたよー」パタパタ

卯月「あ、ありがとうございます♪」

かな子「ありがとうございますー♪」

幸子「ありがとうございます……にしてもあの二人……」


雪菜「……うん、マスカラはそんなに盛らなくていいし、目尻はもっとナチュラルに」

蘭子「ふむふむ……」メモメモ

雪菜「あとは表情が硬いかなぁ?『いー』ってやってみて?」

蘭子「え?あ、えっと……い、いー」カァッ

雪菜「そうそう、そうやって表情筋をほぐすのも大事よぉ♪」

かな子「いー……」


幸子「ずいぶんと馬が合うみたいですね」クスッ

卯月「うん!姉妹みたいだねー♪」


アナスタシア「コレは?」

G「……マレーちゃんだ」

アナスタシア「白いからбелый медведь……アー……」

G「ホッキョクグマじゃない。マレーちゃんだ」



第二十五話『北海道名物!白い恋人!』おしまい

716: ◆gKIVhd2ytqPb 2013/12/03(火) 22:39:58.75 ID:IsmmS7+c0
『インターミッション』


――CGプロダクション・事務所


リキッド「ハァ……まったくティーンズは賑やかなこって」

ちひろ「まぁ、あの年頃は元気が取り得ですからねー」アハハ

ちひろ「私も少し前を思い出して……」

G「録画した物がコチラだ」

ちひろ「うわあああああああああああああああストップストップストップ!!!」


ちひろ「コホン……えー、ところで今日見学に来ていた二人ですが……」

ちひろ「ココに見学に来たと言う時点で、少なからずアイドルという仕事に興味があるのは間違いないです」

リキッド「だからってスカウトかァ?コレ以上増やしてどォすんだヨ?」

G「……」

ちひろ「ええ、お二人の負担が大きいのは重々承知です。ですが――」

ちひろ「暇そうな『同僚』さんがいらっしゃるじゃないですか♪」

リキッド「……肝据わってんなァ……」ハァ

G「……俺は賛成だ」

リキッド「……オレもだ。そうと決まりゃ、誰をプロデューサーにするか……」

717: ◆gKIVhd2ytqPb 2013/12/03(火) 22:42:33.47 ID:IsmmS7+c0

ちひろ「トットリさんとアラシヤマさんは、それぞれまゆちゃんと輝子ちゃんをメインにしてもらいましょう」

リキッド「……あァ?二人ともか?」

ちひろ「だってー、まゆちゃんはトットリさんにゾッコンですし」

ちひろ「アラシヤマさんは人見知りが激しくて……あ、営業には向かないかも……」

リキッド「イヤ、アイツはアレで上手くやるだろうさ。ミヤギはどォする?」

ちひろ「んー……」

G「……俺達と同じ、複数人にあたらせよう」

リキッド「そォ……だな。ウシ、そうしよう」

ちひろ「ありがとうございます♪これでもう少しアイドルも増やせそうですね♪」

リキッド「バッ……オメーなぁ……」ハァ

ちひろ「まぁまぁ。そうだ、前に連れてきたメガネの子とか――」



『インターミッション』おしまい

720: ◆gKIVhd2ytqPb 2013/12/05(木) 21:46:43.30 ID:SIaAgVF40
第二十六話『仙台銘酒!戦勝政宗!』


――CGプロダクション・事務所


ミヤギ「オラ達がプロデューサーだべか?」

リキッド「イヤァ、どーせヒマだろ?」

ミヤギ「まぁ、休暇中だしなぁ……」

トットリ「それに何かと世話になってるからァ、手伝ってもエエと思うがね」

ミヤギ「おぉ、確かにメシの恩は返さなきゃ……」

ミヤギ「……ってちょっと待つダヨ。オラ結構活躍してるってお便りが来てるべ」

リキッド「……チッ」

トットリ「まぁそう言わずに、やってみるわいや」

721: ◆gKIVhd2ytqPb 2013/12/05(木) 21:47:25.47 ID:SIaAgVF40

リキッド「まずトットリとアラシヤマは、それぞれまゆと輝子の担当ナ」

トットリ「あぁ、やっぱりそうなるっちゃか……」

アラシヤマ「ま、待っておくれやす!ワテにプロデューサーなんて無理どすって!」ブンブンブンブン

リキッド「やかましィ。千鶴も周子も、しっかり背中押してんじゃねェか」

アラシヤマ「あれ秘密や言いましたやんか周子はん!」

リキッド「担当とは言ったケド、他のヤツの面倒見たかったら見てもいいからナ」


トットリ「んな怖い事出来んがね!何されるか分からんッちゃ!!」

アラシヤマ「んんwwwwwwww複数人担当とかありえないwwwwwwwwwww」


G「……だろうな」

リキッド「まぁ予想通りか」

722: ◆gKIVhd2ytqPb 2013/12/05(木) 21:48:14.55 ID:SIaAgVF40

ミヤギ「オラはどーすればいいべ?」

リキッド「あァ、ミヤギはオレ達と一緒に複数人の担当だ」

リキッド「そうだな……まァ、アイツらの方から寄ってくると思うぜ?」


――その夜・CGプロダクション・食堂


リキッド「――ッていう訳でェ、今日からプロデューサーになる三人だ」

ミヤギ「改めまして、ミヤギだべ。なにぶんプロデューサーなんかすんのは初めてだから――」

ミヤギ「至らぬ所は多いと思うけんども、よろしく頼むべ」

トットリ「まゆの専属プロデューサーやる事になったトットリだっちゃ」

トットリ「専属と言っても皆とは送迎や何かで一緒になるから、よろしく頼むがね」

アラシヤマ「んんっふ……しょ、輝子はん専属プロデューサーになりました……アラシヤマどす……」




莉嘉「ねぇねぇねぇ!アタシのプロデューサーやってみない!?」

美嘉「こ~ら。専属プロデューサーじゃないって言ったでしょ」

千鶴「私もかな……私もだといいな……」

晴「千鶴ねーちゃん、また洩れてんぞ……」

ミヤギ「い、いやぁ、ホントに向こうから来たダヨ……」タジッ

リキッド「ま、頑張ろォぜ」

723: ◆gKIVhd2ytqPb 2013/12/05(木) 21:56:43.96 ID:SIaAgVF40

――24時間後・CGプロダクション・事務所


ミヤギ「……ハァー……」

まゆ「……お疲れ様です」

ミヤギ「おぉ、まゆか。どうしたべ?」

まゆ「いえ、慣れない仕事で大変だろうと思いましてぇ、お茶を淹れて来ました」ニコリ

ミヤギ「おー、気が利くべ。ありがとな」ニコッ

ミヤギ「将来いい嫁さんになれると思うんだどもなぁ……」ズズッ

まゆ「いえそんな……あ、今日は美嘉さんと莉嘉さんのレッスンだったんですよねぇ?」

まゆ「どうでしたか?お二人と話してみて」

ミヤギ「元気な子達だべ。コッチは話に付いてくだけで精一杯だっただヨ……」ハァ

まゆ「ふふ、莉嘉さんは特に元気な人ですからね」

ミヤギ「あぁ……疲れたかな……なんだか眠く……」

ミヤギ「zzz……」


まゆ「……うふ」

724: ◆gKIVhd2ytqPb 2013/12/05(木) 22:21:21.08 ID:SIaAgVF40

――トットリの部屋


トットリ「……zzz」

まゆ「……」ソーッ

まゆ「……」コソコソ


~~~
リキッド「はい、ミヤギの筆は書いた本人のイメージが優先されるのはご存知ですよね?」
~~~



『 ま ゆ の 』



まゆ(背中に書けばバレないし……コレでトットリさんはまゆの……♪)

まゆ(…………明日が楽しみ♪)

725: ◆gKIVhd2ytqPb 2013/12/05(木) 22:22:08.45 ID:SIaAgVF40

――翌日・CGプロダクション・事務所


トットリ「おはようございまーす」

ちひろ「おはようございます」

リキッド「おォトットリ。今日の送迎頼めるか?」

トットリ「あぁ、いいっちゃよ。レッスン場でいいんだか?」

リキッド「あァ、ワリィな。コッチは凛に合いそうな仕事見つけたから営業だ」

トットリ「んだかァ、凛ちゃんならどんな仕事もこなせそうっちゃね」


まゆ「……」ジー

まゆ「……あれ?」

ミヤギ「……お。おはよーサン」

まゆ「あ、おはようございますぅ」ビクッ

ミヤギ「どしたべ?……あぁ、またトットリ見てたべか」ハッハッハ

まゆ「え、ええ、そうなんですよ」

ミヤギ「それより昨日は悪かったべ。疲れてたとは言え話の途中で寝てしまうとはナァ」

まゆ「っ」ギクッ

ミヤギ「……睡眠薬の味は、訓練のおかげで覚えてるダヨ」

726: ◆gKIVhd2ytqPb 2013/12/05(木) 22:29:34.31 ID:SIaAgVF40

まゆ「……わざと飲んだんですか?」

ミヤギ「まぁ、何の為かは知らんケド、オラに寝てて欲しかったんだべ?」

ミヤギ「大方トットリ関連だろうけどナァ」

まゆ「……ごめんなさい。正直に話しますね……」

――――

――

ミヤギ「なるほどナァ……」

まゆ「ごめんなさい……その……」

ミヤギ「アレはなぁ、漢字で書かないと効果が出ないんだべよ」ハッハッハ

まゆ「」

ミヤギ「名前が平仮名のまゆには、お役立ちアイテムにはならないって訳だべ」

まゆ「……そうでしたか……」シュン

ミヤギ「ま、こんなモンに頼らなくても大丈夫だと思うべな」

まゆ「え?」

ミヤギ「なんでもね。あぁ、オラの筆の事は内緒にしといてけろ」

ミヤギ「それで許してやるダヨ」

まゆ「……はい、内緒です♪」


第二十六話『仙台銘酒!戦勝政宗!』おしまい

733: ◆gKIVhd2ytqPb 2013/12/07(土) 23:00:19.22 ID:yVHLut4N0
第二十七話『テイク・ミー・ホーム』


――CGプロダクション・事務所


<prrrrrrr


ちひろ「はいシンデレラガールズプロダクションです……あら、お久し振りですマジックさん」

ちひろ「……はい……はい、畏まりました。お伝えしておきますね」

ちひろ「では、失礼いたします」

734: ◆gKIVhd2ytqPb 2013/12/07(土) 23:04:48.92 ID:yVHLut4N0

――CGプロダクション・食堂


リキッド「よーし全員集まったナー」

留美「今日は何の集まりかしら?」

卯月「また新しいアイドルが入ってきたとか?」

凛「また新しいプロデューサーとかかも」

未央「最初にお仕事の話って浮かばないのが哀しいねー……」

志乃「それ以上いけないわ」


リキッド「エー、前回マジックさんが持ってきたお仕事の話だ」

リキッド「アー静かにー静かにー」


リキッド「静かにッつってんでしょオッ!!」

――――

――

リキッド「――えーッと、学生組の保護者へのアイサツ回りだろォ?」

リキッド「学校側への長期休暇届け……は本人か」

ちひろ「あ、スケジュール調整と得意先へのアイサツ回りもお願いしますね?」

リキッド「カァーッ!めんどくせぇ!」

735: ◆gKIVhd2ytqPb 2013/12/07(土) 23:13:44.47 ID:yVHLut4N0

―― 一週間後・某港


マジック「やぁやぁ皆さんお久し振りです」ニコニコ

ちひろ「お久し振りです。この度はお世話になります」フカブカ

マジック「いえいえそんな……」フカブカ

リキッド「なァに純和風なアイサツしてんだよ……」

凛「でも今回の仕事のクライアントだよね?真面目にやらないと……」

未央「えー?私達が遊んでる姿をパンフに使うだけじゃないの?」

卯月「未央ちゃん、もしかしてスッピン出すつもり?」

未央「……あ」

柚「え?ダメなの?」


響子「家族も呼ぶつもりだったんですけど……気持ちだけ受け取っておくって……」

G「……可愛い子には旅をさせよ、か」

晴「いいなー。オレのトコなんて行きたい行きたいうるさかったくらいだぜ……」

志乃「どちらもいい親御さんね」

736: ◆gKIVhd2ytqPb 2013/12/07(土) 23:28:10.78 ID:yVHLut4N0

「おーい!」

リキッド「あン?」

卯月「?」

グンマ「久し振りだねーリキッドさん!」ブンブン

キンタロー「ソチラがアイドルの人達か」

リキッド「おォ、二人とも久し振りだなァ」

卯月「は、初めまして!!」ペコッ

リキッド「あれ?ソッチは?」

晶葉「池袋晶葉だ」

グンマ「ボクの友達で――」

晶葉「ライバルだ」

グンマ「――そうそう。ロボットコンテストで常に上位の子でね~♪」

グンマ「この船のシステムの開発を手伝って貰ったんだ」

リキッド「いいのかよォ、ンな事してェ」

グンマ「今回の航海に参加するっていう条件付きでね」


キンタロー「……あの時以来か。元気そうで何よりだ」

菜々「きょ、今日はサービスさんいないんですね……」ホッ

737: ◆gKIVhd2ytqPb 2013/12/07(土) 23:36:42.74 ID:yVHLut4N0

――大型客船『ノア』内


リキッド「オイ」

グンマ「なぁに?」

リキッド「なんだこのファンシーなロボット達は!?」ナデナデ

卯月「かわい~♪」

晶葉「私が開発したウサチャンロボだ。この船の操縦や保守点検を担当している」

みく「なんでネコじゃないの~……」

トットリ「ロボットが船員だっちゃか……じゃあロボットの管理はどうしとるんだかァ?」

晶葉「あぁ、それなら――」

ジャン「よぉ、置いてくなんてヒドイぞ皆」

晶葉「彼の開発したメインAI『ノア』が管理してくれている」

リキッド「よォし、客室に荷物置いたらレストランの方に集合なー」

ジャン「シカトはよくないぞリキッド」

ジャン「久し振りに会ったのにあんまりな仕打ちじゃないか」

リキッド「オメーにゃロクな思い出がネェもんでなァ」

ジャン「まだ根に持ってるのか。ちょっと身体を借りただけでしょ」

リキッド「ちょっとじゃねぇよバカァ!」

738: ◆gKIVhd2ytqPb 2013/12/07(土) 23:44:14.14 ID:yVHLut4N0

洋子「身体を借りた?」

未央「どゆこと?」

ジャン「文字通り、オレが肉体を失った時にコイツの身体を乗っ取って――」

リキッド「わあ!わああああ!」

リキッド「一般人に何話そうとしてんだテメェは……!!」ギリギリギリギリ

ジャン「す、すまん……」


ジャン「以前彼の名前を勝手に使ってお仕事してたんだ」

未央「へ、へぇ……」

洋子「そうだったんですか……」

リキッド(すっげぇ先行き不安――!!)

739: ◆gKIVhd2ytqPb 2013/12/07(土) 23:57:39.73 ID:yVHLut4N0

――『ノア』内・レストラン


<ガヤガヤガヤガヤ


リキッド「ハーイ皆静かにー。これからお仕事の説明すんぞー」

リキッド「配布した資料の通り、パプワリゾートのPRが我々の仕事だァ」

リキッド「期間は三泊四日なのも以前お伝えした通り。詳しい内容についてだが……」

リキッド「基本的には各島の施設で遊んでる姿を、オレ達やちひろが撮影」

リキッド「その内容や感想に関しては、各自でレポートを作成する事」


<エエー


薫「ねぇねぇ、れぽーとって何ー?」

穂乃香「んーっとね……日記みたいなもの、かな?」

杏「めんどくさいなぁ……」

リキッド「レポート内容に関しては、絵日記形式でも写真形式でも構わん」

リキッド「宣伝に使う部分は後で、本人たちと確認しながら決めるそうだ」

マジック「それに関しては私から……折角リゾートを楽しんだのに、その思い出を仕事先に提出では味気ないので――」

マジック「皆さんには思い出を持ち帰って頂いて、我々はその一部分をコピーして使わせて頂く形になります」

マジック「あまり難しく考えず、楽しんで頂ければ幸いです」ペコリ

745: ◆gKIVhd2ytqPb 2013/12/08(日) 21:39:45.97 ID:P0oWYGPQ0

夕美「あの、質問いいですか?」ハイ

マジック「ええ、どうぞ」

夕美「パプワ島に着くのはいつ頃になるんでしょう?」

マジック「海の状況によりますが、だいたい三日前後で着くでしょう」


柚「三日かぁ……え?三日?」

柚「え、三泊四日じゃないの?」

未央「それは向こうに着いてからだよ?」

柚「……どうしよ!書類に三泊四日って書いちゃった!」アワワ

ゆかり「どうせそんな事だろうと思って、ちゃんと先生に言っておいたから大丈夫だよ」

柚「おぉ!ありがとーゆかりちゃん!」

ゆかり「その分宿題増えてるからね?」

柚「ノゥッ!?」

746: ◆gKIVhd2ytqPb 2013/12/08(日) 21:45:52.69 ID:P0oWYGPQ0

瞳子「シアタールームにプールまであるのね……」ペラ

かな子「ふ、船旅って初めてなんですけど、こんなに豪華なんですね……」ペラ

ヘレン「ホテルが船になったみたいね……気に入ったわ」

ミヤギ「部屋は二人部屋のスイートと、四人部屋のスタンダードがあるべ」

トットリ「どの部屋を使うかは自由にすっけど、綺麗に使うっちゃよー」

まゆ「トットリさんはまゆとスイートですよね?」

トットリ「あ」

リキッド「ミヤギぃ!」

ミヤギ「任せるべ!」


『 普 通 』

747: ◆gKIVhd2ytqPb 2013/12/08(日) 21:47:09.15 ID:P0oWYGPQ0

まゆ「……」

まゆ「……ご、ごめんなさい!さっきのは忘れて下さいっ!」カァッ

まゆ「凛さーん!船内一緒に回りませんかー?」タッタッタッ

トットリ「……」

ミヤギ「これで大丈夫そうだ……どしたべトットリ?」

トットリ「いや……ちょっくらドキっとしちまっただわいや……」

リキッド「そうかロリコン」

ミヤギ「ギャップ萌えってヤツだべロリコン」

トットリ「キサマらぁ!!」

748: ◆gKIVhd2ytqPb 2013/12/08(日) 22:00:32.73 ID:P0oWYGPQ0

――デッキ


卯月「わー♪いい景色だねー!」

凛「キレイだね……写真撮っとこ……」

まゆ「あら?千鶴さんもいらしてたんですねぇ」

千鶴「船旅って初めてだから珍しくて……着くまでの間もレポートに書かなきゃだから……」

卯月「……」

凛「……」

まゆ「……」

千鶴「な、なんで顔あわせて笑ってるの?……変な事言っちゃったかな……?」

卯月「ううん!そうじゃなくて……」

凛「マジメだなーって思ってさ」クス

まゆ「折角ですし、皆で写真撮りましょうか?」

卯月「いいね!ほら千鶴ちゃんも!」

千鶴「あ……う、うん!」

750: ◆gKIVhd2ytqPb 2013/12/08(日) 22:10:07.56 ID:P0oWYGPQ0

――ジム


真奈美「ふむ……コレならヒマせずに済みそうだよ」

G「……ん」

柚「うー……もっと広くないとバドミントンできないじゃんかー……」

未央「コラ柚ちゃん、ワガママ言わないの」

真奈美「それなら後部デッキなんかがいいんじゃないかな?」

ゆかり「そちらは後で行って見ましょうか……あら?このガラス張りの部屋は?」

真奈美「スカッシュのコートだよ。そうだGくん、お手合わせ願えないか?」

G「……いいだろう」

柚「あー!アタシも!」

未央「私もやってみたい!」

真奈美「よし、一汗流して展望風呂と行こうか」

753: ◆gKIVhd2ytqPb 2013/12/08(日) 22:18:32.34 ID:P0oWYGPQ0

――後部デッキ


ヘレン「青い空、蒼い海、紅いワイン……」

志乃「海を眺めながらのワイン……最高ね」

ヘレン「……邪魔しないでくれるかしら?」

志乃「それはコチラのセリフよ」クィッ

ヘレン「……まったく……」クィッ

志乃「……ところで、何でコッチに移籍してきたの?」

ヘレン「あら、今更それを聞くの?」

志乃「ええ、今気になったんだもの」

ヘレン「……今後、アナタと当たりたくないから、かしらね」

志乃「私なら大歓迎だけど?」

ヘレン「私がイヤなのよ。それに――」

ヘレン「コッチの方が、私のレベルに合ってるわ」


志乃「海の向こう(笑)」

ヘレン「いちいちバカにすんでねぇが!」

志乃「いいじゃない。あ、同じ部屋使う?」

ヘレン「誰が使うか!」

754: ◆gKIVhd2ytqPb 2013/12/08(日) 22:28:52.22 ID:P0oWYGPQ0

――スタンダードルームの一室


薫「かおる二段ベッドの上使いたい!!」ピョンピョン

クラリス「はーい、危ないから気を付けてね?」

薫「はーい!」

雪美「……私も……」

きらり「はーい雪美ちゃん高い高ーい!!」

雪美「……たかいたかーい……」

菲菲「スゴイネー、ハシゴ要らないネ!」

晴「騒がしいなぁ……杏姉ちゃんと同じ部屋にするか」

きらり「うきゃ?晴ちゃんもきらりと同じ部屋にするにぃ?」キラキラ

晴「は?」

きらり「じゃあじゃあ~、部屋まで案内するにぃ!晴ちゃん高い高ーい!」

晴「うおおおおおおお!?」


――通路


きらり「きらりん超特急~☆」タッタッタ

晴「降ろせ!降ろせって!」バタバタ

ジャン「……何だアレ?」



第二十七話『テイク・ミー・ホーム』おしまい

758: ◆gKIVhd2ytqPb 2013/12/09(月) 19:55:35.61 ID:Vy8AVSZA0
第二十八話『ロック・インザ・ハウス』


――パブリックスペース


アナスタシア「……」キョロキョロ

みく「にゃ?アーニャチャン何してるの?」

アナスタシア「приключение……アー、冒険?探検?です」

みく「へぇー、アーニャチャンでもそういう事するんだ」アハハ

アナスタシア「ヘン、ですか?」

みく「ううん!歳相応ってヤツにゃ♪」

アナスタシア「……そう、ですか?」

みく「少なくとも、みくにとってはねー♪」

みく「ささ、みくも船内探検に参加するにゃー!」オー

アナスタシア「オー」

759: ◆gKIVhd2ytqPb 2013/12/09(月) 20:00:05.70 ID:Vy8AVSZA0

みく「……とは言っても入っちゃいけない場所に入るのはダメだから、範囲は限られてるにゃあ」

アナスタシア「Забавное место……アー、さっき、ヘンな扉、ありました」

みく「にゃにゃ、にゃ~んかありそうだにゃ~。早速行くにゃ!」トコトコ

アナスタシア「Да♪」トコトコ


アナスタシア「Есть здесь……コッチ、です」

みく「いやいやいやいや、関係者以外立ち入り禁止って書いてあるやん?」

アナスタシア「大丈夫大丈夫、みくさんが付いて来てくれれば百人力です」フンス

みく「急に流暢!?」

みく「っていうかソレ道連れってヤツじゃ――」

アナスタシア「сезам, откройся♪」ガチャ

みく「聞いて!!」

760: ◆gKIVhd2ytqPb 2013/12/09(月) 20:04:36.98 ID:Vy8AVSZA0

――


アナスタシア「オォ……довольно……」

みく「何ココ……プラネタリウム……?」

アナスタシア「オー……でも、パンフレット、ありませんでしたね?」

みく「うん……何でこんな部屋が立ち入り禁止に――」


『だれですか』


みく「うにゃっ!?」

アナスタシア「?」

みく「ご、ごめんなさい!勝手に入っちゃって!……って、アレ?」

アナスタシア「Пустой……私達だけ、ですよ?」


『あ、もしかしておきゃくさまですか』


アナスタシア「ダ、Да……」


『はじめましてわたしはのあともうします』

763: ◆gKIVhd2ytqPb 2013/12/09(月) 20:11:29.61 ID:Vy8AVSZA0

みく「ノアって……この船の名前?」


『はいこのふねのかんりをまかされています』


アナスタシア「船が……アー、話してるんですか?」


『わたしはじんこうちのうですからすこしちがいます』


アナスタシア「人工、知能?」

みく「あ、じゃあ誰もいないのに声が聞こえるのは……」


『はいわたしにはからだがありません』


みく「ふぇぇ……なんだかとんでもない部屋に入っちゃったにゃあ……」


『それであなたたちは誰ですか』


みく「あ……みくは前川みくっていうんだけど……いいのかな話しちゃって……」

アナスタシア「Меня зовут Анастасия……アー」


『みくはまえかわみくさんとあなすたしあさんですね』


みく「みくだけ微妙に違うにゃ!」

764: ◆gKIVhd2ytqPb 2013/12/09(月) 20:13:42.19 ID:Vy8AVSZA0


<ガチャ


ジャン「お?」


みく「あ」

アナスタシア「N?」

ジャン「なんだぁ、迷子か?」

ジャン「鍵かけ忘れたオレの責任でもあるけど、立ち入り禁止って書いてあっただろ?」

みく「ご、ごめんなさい!」

アナスタシア「мне очень жаль……」ペコ

ジャン「ん。ホラ出てった出てった」


『またあいましょう』


みく「――あ」


<バタン


ジャン「ん?あぁ、話したのか」


『はいすこしだけ』


ジャン「そうか……楽しかったか?」


『はい』

765: ◆gKIVhd2ytqPb 2013/12/09(月) 20:26:01.96 ID:Vy8AVSZA0

――パブリックスペース


ジャン「――つまり、さっきキミ達が話したのがこの船の頭脳ってワケだ」

みく「ええと……話しちゃって大丈夫だったんですか?」

みく「SFだとこういうのが原因でヘンになっちゃったりしてるけど……」

ジャン「あぁ、ホントは叱るべきなんだろうが……アイツも楽しかったって言ってたからナ」

ジャン「……少しは刺激があった方がいいのかもしれんし……」ブツブツ

アナスタシア「アー、あの、名前が、船と一緒でしたね?」

ジャン「あぁ、オレが造る船は全部ノアって名付ける事にしてるんだ」

ジャン「最終的には宇宙船造って、快適な宇宙旅行をってな」

ジャン「人工知能のノアは、その全部に乗っける予定だ」フンス

みく「若干話がズレるにゃあ……」

アナスタシア「日本語、苦手、ですか?」

ジャン「あっれー何かおかしかった?」

766: ◆gKIVhd2ytqPb 2013/12/09(月) 20:35:21.62 ID:Vy8AVSZA0

ジャン「ま、さっきのコトは皆には内緒な」

みく「は~い!」

アナスタシア「Да」

ジャン「ん。そろそろメシだろ?行こうか」

みく「あ、そういえば料理って誰が作るんですか?」

ジャン「ん?そりゃモチロン――」


――レストラン・厨房


リキッド「オレ達は客じゃねェのかよ!?」

ミヤギ「文句言うでねーべ!」

トットリ「だっちゃわいや!」

アラシヤマ「ワテずっとココにいますわ……」

G「……」

マジック「ハッハッハ!皆で料理するのは楽しいなァ!」



第二十八話『ロック・インザ・ハウス』おしまい

772: ◆gKIVhd2ytqPb 2013/12/09(月) 21:42:58.83 ID:Vy8AVSZA0
第二十九話『ホワイト・ワールド』


――パプワ島の物語を覚えている者は幸せである

――心豊かであろうから

――私たちはその記憶を記されてこの地上に生まれてきたにもかかわらず

――思い出すことのできない性を持たされたから

――それゆえに

――      の語る次の物語を伝えよう

773: ◆gKIVhd2ytqPb 2013/12/09(月) 21:43:39.97 ID:Vy8AVSZA0

――

リキッド「……ッツゥ……」

マジック「全員無事か?状況を報告しろ」

グンマ「各計器異常なし……通信系が全部圏外」

キンタロー「GPSもダメだ」

マジック「ミヤギとトットリは外に出て警戒」

マジック「リキッドとGはCGプロの皆さんの無事を確認してくれ」

「「「了解!」」」

マジック「……ジャン君は?」

アラシヤマ「へぇ、慌てて飛び出して行きましたけど……」

マジック「コンピュータの方か。そちらは彼に任せよう」

774: ◆gKIVhd2ytqPb 2013/12/09(月) 21:51:17.06 ID:Vy8AVSZA0

――スタンダードルームの一室


未央「いたた……なんなのさー……」

凛「ん……すごい揺れだったけど……卯月、大丈夫?」

卯月「だ、だいじょーぶ……かな……」

まゆ「オアアアアアア……」プルプルプルプルプル

未央「……まゆさんの方が深刻じゃない?」

凛「しっかりして!」


<ドンドンドンドン!


リキッド「オォイ!全員無事か!?」

卯月「あ、リキッドさん!何があったんですか?」

リキッド「詳しい話は後だァ!レストランに集合!また後でな!」ダッ


未央「……もしかして、そーとーヤバイ事が起きたんじゃ……」

775: ◆gKIVhd2ytqPb 2013/12/09(月) 21:54:06.64 ID:Vy8AVSZA0

――レストラン


マジック「……全員ケガも無く、無事なようで何よりです」

マジック「さて、何があったかを報告したいんですが……」


マジック「まずは我々が乗っているこの船ですが、現在地が不明……いわゆる遭難状態になっています」


<ザワッ


マジック「次に……この船は窓の外をご覧の通り、どこかの島に漂着しているのですが――」

776: ◆gKIVhd2ytqPb 2013/12/09(月) 21:55:09.60 ID:Vy8AVSZA0

――船外


ミヤギ「なァトットリィ……どっかで見たような生物(ナマモノ)が見えんだけども……」

トットリ「奇遇っちゃねミヤギくん……オラにも生物が見えるっちゃ……」


エグチ「あ、ミヤギくんとトットリくんだー」

ナカムラ「ひさしぶりだねー」


――


ジャン「な……な……」

「どうしましたじゃんさん」

ジャン「なんじゃこりゃああああああ!?」

のあ「?」


――


マジック「――我々は、この島を知っている、かもしれません」

779: ◆gKIVhd2ytqPb 2013/12/09(月) 22:06:37.79 ID:Vy8AVSZA0

留美「……どういう事でしょう?」

マジック「コレに関しては、実際に見てみるのがいいでしょう……」


<バタバタバタバタ


ジャン「ノアがっ!ノアが人間っ!」バッ

グンマ「落ち着いてジャンさん!日本語話せてないよ!」

ジャン「いや、ノアが人間になったんだって!」

グンマ「えーと……?」

ジャン「あそうだ服!誰か服貸してくれ!女物の――」


スパーン


ジャン「」プシュー

マジック「ジャン君、少し静かにしたまえ」

響子「ねぇ、あの人今女物の服を貸してくれって……」

志乃「非常事態で頭をやられたのかしら」

のあ「?」ヒョコッ


真奈美「ッ!」バッ

志乃「あら、流石真奈美ね」

ヘレン「ナイス反射神経」

真奈美「いいからこの人に服を着せないと」

780: ◆gKIVhd2ytqPb 2013/12/09(月) 22:14:02.11 ID:Vy8AVSZA0

のあ「?」

グンマ「え……じゃあホントにあの人がノアなの?」

ジャン「あぁ、オレも信じられん……」


のあ「あ、みくはまえかわみくさんとあなすたしあさん」

のあ「またおあいしましたね」

みく「その呼び方は……」

アナスタシア「Невероятный……」


晶葉「人工知能が人間に……?ありえん……」

マジック「ありえない事が起こりうるのが、この島なんです」

マジック「さぁ、行きましょうか」スッ

781: ◆gKIVhd2ytqPb 2013/12/09(月) 22:21:05.88 ID:Vy8AVSZA0

――

エグチ「わぁ、ニンゲンがいっぱいだぁ」

ナカムラ「あ、みんなひさしぶりー」

リキッド「おーゥエグチくんにナカムラくんじゃん!久し振りー!」ブンブン

卯月「へ?え……え?」

凛「久し振り?」

ミヤギ「あぁ、その辺も説明しなきゃいかんべなァ」

マジック「それは私の方から――」

留美「喋る動物なんて、どうなってるのかしら?」ムニムニ

ちひろ「かーわーいー♪」ギュー

エグチ「おばさんだれー?」

留美「」

ちひろ「」

マジック「……」ハァ



第二十九話『ホワイト・ワールド』おしまい

787: ◆gKIVhd2ytqPb 2013/12/10(火) 21:43:38.75 ID:gGOODjrW0
第三十話『ジャスト・ライク・マジック』


留美「――喋る動物が生息する島……信じられないわね……」


薫「ナカムラくんしっぽふかふかー!!」フカフカ

ナカムラ「哺乳綱食肉目アライグマ科アライグマ属だからねー」


ちひろ「留美さんスゴイ!頬っぺたつねったら痛い!」

留美「信じるしかないけど……ね」

マジック「理解が早くて助かります」

洋子「実物が目の前にいますもんね……」

留美「それで、あの子の事は説明できるのかしら?」

のあ「わたしのことですか?」

留美「ええ……アナタの身体は『どこから来た』のかしら?」

788: ◆gKIVhd2ytqPb 2013/12/10(火) 22:01:14.60 ID:gGOODjrW0

のあ「しつもんのいみがりかいできません」

マジック「フム……」

ジャン「それはオレの方から、推測でよければ」

留美「と言いますと?」

ジャン「そうだな……まずは秘石の話からしようか」

マジック「……」

ジャン「赤い秘石、青い秘石揃えた者、覇王となりけり」

留美「?」

ジャン「秘石と呼ばれる石にまつわる伝説だ。が……」

ジャン「実際にはタダの石じゃない」

ジャン「ニンゲンを造り出したモノだ」

789: ◆gKIVhd2ytqPb 2013/12/10(火) 22:15:55.69 ID:gGOODjrW0

留美「……気は確かかしら?」

ジャン「ああ。オレはパプワ島で、何百年も秘石を守っていたんだ」

留美「……笑えない冗談はやめてくれる?」

ジャン「こんな冗談、酒の席でもやるものか」

ジャン「そしてこの島には、秘石の気配がする」

ジャン「のあの身体も、恐らくは……」

留美「……嘘ではない……みたいね……」

マジック「ええ……信じてもらえるとは思えませんが……」

留美「……信じるわ。さっきから信じられない事ばかり起きているし……」

留美「こうなったら何が来ても驚かないわ」


のあ「?」ガジガジ

志乃「大変よ、のあがデッカイ花に齧られてるわ!」

ヘレン「除草剤!除草剤はないの!?」

留美「なんじゃありゃああ!?」

792: ◆gKIVhd2ytqPb 2013/12/10(火) 22:28:36.92 ID:gGOODjrW0

――『ノア』船内・レストラン


マジック「――さて皆さん」

マジック「船内には非常時用の食糧を加えて、二週間分の食糧が確認されています」

マジック「救助を待つには充分な量ですが、それに加えて島内で食べられる物があるはず……」

ちひろ「あの……救助は来るんでしょうか?」

ちひろ「通信が繋がらないんですよね?」

マジック「……それに関しては、私の息子を……いえ――」

マジック「――現ガンマ団総帥を、信じています」

793: ◆gKIVhd2ytqPb 2013/12/10(火) 22:37:07.90 ID:gGOODjrW0

――ガンマ団パプワ島支部


シンタロー「つべこべ言わずに気球船貸し出せ!」

ハーレム「アホか!ウチの部下も乗ってたんだぞ!?オレ達も連れてけ!」

高松「誰でもいいからさっさと出して下さい!」

高松「グンマ様が!キンタロー様が!あの船に乗ってたんですよ!?」

シンタロー「ええい纏めて連れて帰ってきてやるわい!」

マーカー「お言葉ですが総帥、気球船は一人で動かせるものでは御座いません」

マーカー「よろしければ我々特戦部隊、船員として使って下さいませ」

シンタロー「……っかぁー!わーったわーった!乗れお前ら!すぐに出すぞ!」

コタロー「お兄ちゃん、ボクも着いて行っていい?」

シンタロー「もちろんだともコタロー♪」

ハーレム「ブラコン」ボソッ


ハーレム「」プスプスプスプス

マーカー「禁句ですよ隊長……」

ロッド「余計な事言うから……」

798: ◆gKIVhd2ytqPb 2013/12/10(火) 22:53:32.59 ID:gGOODjrW0

サービス「私も行っていいかな?」

シンタロー「え、おじさんもですか?」

サービス「あぁ……アレでも兄と親友だ」

シンタロー「……分かりました」

サービス「ありがとう」


シンタロー(無事でいろよ、親父……)

799: ◆gKIVhd2ytqPb 2013/12/10(火) 22:58:30.61 ID:gGOODjrW0

――『ノア』船内・レストラン


リキッド「まずはこの島の全体を把握しておいた方がよさそうッスね」

マジック「あぁ、捜索隊を編成して――」

晶葉「その必要は無い!我がウサチャンロボ・フライトタイプを使って空から探索すれば――!」

リキッド「そのロボット、さっきから動いてねーぞ?」

晶葉「おおぅ!?」


晶葉「何故だ!何故動かないんだ!?」ユサユサ

ミヤギ「そーいや、パプワ島でも文明の利器は大体使えなかったべなァ……」

トットリ「無線も使えなかったっちゃね」

晶葉「そんな……」ガクン

グンマ「ま、まぁまぁそう落ち込まないで……ボクも手伝うから直そ?ね?」

晶葉「グンマぁ……」グスッ

キンタロー「俺も手伝おう」

800: ◆gKIVhd2ytqPb 2013/12/10(火) 23:05:02.71 ID:gGOODjrW0

リキッド「じゃあ二人は船に残るとして……」

ジャン「オレは秘石を探しに――」

リキッド「バカかテメー、勝手に一人で行こうとしてんじゃねェ」グイッ

G「……俺も行こう」

リキッド「そォなると船に残るのは……」


アラシヤマ「や、やっとフレームに入れましたで!」

マジック「ハッハッハ!皆さんの事なら任せておきたまえ!」


リキッド「……大丈夫?」

G「……俺に聞くな」

801: ◆gKIVhd2ytqPb 2013/12/10(火) 23:05:45.54 ID:gGOODjrW0

ミヤギ「ナチュラルにオラ達を忘れるとは、同僚とは思えねーべリキッド」

トットリ「だっちゃわいや。コッチはボクらァもいるから大丈夫っちゃよ」

リキッド「す、すまん……」

ミヤギ「あぁ、もしパプワくんに会う事があったらよろしく言っといてけろ」

トットリ「んだァね。ボクからも頼んだっちゃよ♪」

G「……ん」


マジック「さぁまずは腹ごしらえだ」キュッ


ゆかり「切り替え早いですね……」

響子「れ、冷静と言えば冷静なんでしょうけど……」

きらり「きゃー♪きゃー♪もうかわいいにぃ!かわいいにぃ!」グルグル

エグチ「もうおろしてえええええええ」



第三十話『ジャスト・ライク・マジック』おしまい

807: ◆gKIVhd2ytqPb 2013/12/12(木) 21:26:27.18 ID:S7aq8q4f0
第三十一話『テイク・ワット・ユー・ウォント』


リキッド「――じゃあ、留守番よろしくナ」

ちひろ「はい……気をつけて下さいね?」

未央「帰ってこなかったらヒドイからね!」

リキッド「オゥ、約束だァ」

穂乃香「Gさん……」

G「……すぐ帰ってくる」

ジャン「よし、じゃあ行くか」

リキッド「アテはあんのかヨ?」

ジャン「あぁ……まずはヨッパライダーを探す」

808: ◆gKIVhd2ytqPb 2013/12/12(木) 21:28:56.02 ID:S7aq8q4f0

――船内・パブリックルーム


未央「……」ソワソワ

凛「未央、さっきからソワソワし過ぎ」

未央「えっ?そ、そうかな……?」

卯月「……大丈夫だよ未央ちゃん。ちゃんと皆で帰れるよ」ニコッ

未央「うん……それも心配なんだけどさ……」


未央「もうこの島を探検したくて探検したくてたまらないんだー!」

凛「そんなキラキラした目で言われても……」

卯月「未央ちゃんらしいね~……」アハハ

真奈美「それなら探検とは行かないが、少し出歩かないか?」ヌッ

卯月「あ、木場さん……」

凛「どっから出したんですかそのサバイバル装備一式……」

真奈美「なに、念の為に持ってきたモノさ」ハッハッハ

809: ◆gKIVhd2ytqPb 2013/12/12(木) 21:29:37.85 ID:S7aq8q4f0

未央「それより、出歩くってどういう事です?」

真奈美「あぁ、さっきマジックさんが言っていた通り、島の中には食べ物……果物なんかがあるハズだ」

真奈美「川や泉で水の確保も出来るし、エグチくんとナカムラくんに案内してもらおうと思ってね」

未央「行く!行きます!」ハイ

卯月「木場さんちょっとテンション上がってる?」ヒソヒソ

凛「見るからにテンション上がってるよね」ヒソヒソ

真奈美「さぁ行こうか」ワクワク

マジック「まァ待ちたまえ」

真奈美「あ、マジックさん……どうされました?」

マジック「女性ばかりで出歩くのは不用心というものだろう」

マジック「私も着いて行こう」

814: ◆gKIVhd2ytqPb 2013/12/12(木) 22:14:04.34 ID:t1eNFNle0

――船内・レストラン


トットリ「――だそうだっちゃ」

ミヤギ「オラ達に任せりゃいいのに、どうしたんだべなぁマジックサン」

志乃「マジックさんがどうかしたの?」ヒョコッ

ミヤギ「あァ、真奈美達と島の捜索に出たらしいべ」

志乃「そう……」

トットリ「大丈夫だっちゃよ。あの人ああ見えて強いんだから――」

ヘレン「柊ィ!!オメーかァのあにヘンな服着せたのはァ!!」バァン

のあ「いわゆるごすろりといわれるふくそうですね」フリフリ

薫「のあおねーさんカワイイー!」キャッキャッ

志乃「別に、似合ってるんだしいいじゃない。何が不満なの?」

ヘレン「わだすは!そういう意味で!任せるって言ったんじゃねェが!」

815: ◆gKIVhd2ytqPb 2013/12/12(木) 22:28:11.86 ID:t1eNFNle0

ミヤギ「どしたべ?」

志乃「あの世界のヘレンが、私にのあの事を任せるって言ってきたから頑張ったのに……」ヨヨヨ

ヘレン「息を吐ぐよにバカにすんのやめでぐんねぇがなぁ……?」

ヘレン「もっとこう、テーブルマナーとか、そういう――」

志乃「だったらアナタが教えてあげればいいじゃない」

志乃「世界レベルのマナーを身に着けた淑女が誕生してしまうわよ」ニヤニヤ

ヘレン「ええ、ええ!そうさせでもらうが!着いてぐるだよのあ!」

のあ「はいわかりました」

志乃「まったく、過保護ねぇ……」

ミヤギ(なんだろう……)

トットリ(すごいデジャブ……)

816: ◆gKIVhd2ytqPb 2013/12/12(木) 22:31:16.34 ID:t1eNFNle0

――ガンマ団特戦部隊・気球船内


シンタロー「オラもっと飛ばせ!」

ハーレム「アホか!これで限界だ!」

ロッド「コレ以上回したらエンジン焼けちまいますぜ!」

高松「グンマ様ー!キンタロー様ー!」

サービス「高松キモイ。いやキモチワ類高松」

高松「やかましィッ!!」


<ダンッ


マーカー「……皆様、船内ではお静かにお願いします……」ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

高松「は、ハイ……」

シンタロー「わ、ワリィ……」


高松「……ヘックショイ!!」

821: ただいま  ◆gKIVhd2ytqPb 2013/12/18(水) 22:18:49.56 ID:KVlMhfXk0

――


真奈美「……で、だ」

未央「うん」

みく「どしたの?早く行くにゃ~!」

瞳子「もうちょっとゆっくり行きましょう」

瞳子「こんな大自然の中を歩き回れる機会なんて、そうそうないもの」

みく「にゃ、確かに……」

ナカムラ「コンクリートジャングルって息苦しいよねー」

エグチ「心が荒んでいくよねー」


真奈美「みく君はともかく、どうして瞳子まで?」

瞳子「あら、分らないの真奈美?」フフ

真奈美「ああ。何かな?」

瞳子「こんな秘境よ。温泉があっても不思議じゃないわ」

真奈美「あぁーそういう……」

瞳子「大丈夫よ。りんごお風呂セットも持参しているわ」スッ

真奈美「問題はそこじゃない」

未央「どっから出したんですかそのデカイリンゴ」

822: ◆gKIVhd2ytqPb 2013/12/18(水) 22:25:54.72 ID:KVlMhfXk0

マジック「温泉か……エグチくん、ナカムラくん、知っているかな?」

ナカムラ「えっとね~――」

真奈美「マジックさんまで目的を忘れないで下さい」

瞳子「まぁまぁ、いいじゃない。確かにこんな状況ではあるけれど……」

瞳子「真奈美は気を張り詰めすぎよ?」

真奈美「む……そうかな?」

エグチ「リラックスリラックス」

ナカムラ「疲れた時には糖分を取るといいよね。ブドウがなってる所に行こ~」

真奈美「……ふぅ、よし、道案内頼むよ」

未央「じゃあしゅっぱーつ♪」

823: ◆gKIVhd2ytqPb 2013/12/18(水) 22:28:00.03 ID:KVlMhfXk0

<ガサガサッ


マジック「!」サッ

真奈美「!」サッ

瞳子「!」バッ


みく「瞳子サン、タオルはヌンチャクじゃないにゃ……」

瞳子「あら、濡れたタオルの威力は侮れないわよ?」

未央「冬場は鬼ですよね」


「あらあら、ニンゲンが来たって聞いたから来たのに……女の子ばっかりね」

「シンタローさんかと思ってきたんだけど……あら?マジックさん?」


マジック「ええ、お久しぶりです――イトウさん、タンノさん」


イトウ「まぁーホント久しぶりねぇー」ヌラァ

タンノ「そちらはご家族かしら?」ピッチピッチ

みく「」


うにゃああああああああああああああああああああ

831: ◆gKIVhd2ytqPb 2013/12/19(木) 22:16:04.69 ID:WZNt8+Dr0


みく「」チーン


タンノ「まったく、いきなり濡れたタオルで叩いてくるとか何考えてるのかしらねぇ」

イトウ「これだからゆとりって怖いわぁ」

未央「みくちゃん大丈夫!?」

みく「私は何も見てない聞いてない……私は何も見てない聞いてない……」

真奈美「ダメだ、完全に現実逃避してる」

瞳子「マジックさん、そちらのナマモノは邪神かしら?とても名伏し難いんだけど……」

マジック「あぁ、巨大カタツムリのイトウさんと――」

マジック「鯛魚人のタンノさんだ」

イトウ「どうも、雌雄同体でも心は乙女、イトウです」ペコリ

タンノ「鯛魚人……貴方達の言う人魚のタンノよ。よろしくね♪」

真奈美「私の中の人魚のイメージが爆発四散したんだが」

瞳子「ええ、足が人間の魚とか子供に見せられないわね」

タンノ「好き勝手言うわねアンタたち」

未央「わ、私はアリだと思うよ!」

イトウ「あら、いい子ね」

832: ◆gKIVhd2ytqPb 2013/12/19(木) 22:23:20.06 ID:WZNt8+Dr0

イトウ「それで?マジックさん達はどうしてこんなトコに?」

マジック「水の確保や、あとは食べ物を探しに来ています」

ナカムラ「今からブドウ園に行くんだよー」

イトウ「そうでしたかぁ。ワタシ達もご一緒していいかしら?」

マジック「ええ、構いませんとも」ハッハッハ


タンノ「ホラちゃんと見なさいよ!これが人魚よ!」ピッチピッチ

真奈美「アー!アー!キコエナーイ!!」

みく「あはははは!おさかなのむれがせめてくるにゃー!」

未央「二人ともしっかりしてぇ!」

834: ◆gKIVhd2ytqPb 2013/12/19(木) 22:35:52.26 ID:WZNt8+Dr0

――『ノア』船内・スイートルーム


ヘレン「服装はこんなものかしら……似合ってるわよ」

のあ「ありがとうございます」

ヘレン(切れ長の目に涼やかな目元……)

ヘレン「鷹ね」

のあ「しじょうたかねですか?」

ヘレン「違うわよ。っていうかアナタがあの人を知ってる事にビックリなんだけど」

のあ「じゃんさんがふぁんですので」

ヘレン「へぇ……まぁいいわ、鳥の鷹の事よ」

のあ「とりですか?」

ヘレン「ええ、アナタは気高き鷹……」

ヘレン「この世界のヘレンが、おはようからおやすみまでプロデュースしてあげるわ!」

のあ「?」

836: ◆gKIVhd2ytqPb 2013/12/19(木) 22:44:55.57 ID:WZNt8+Dr0

――

「久しぶりじゃな、青の番人達……いや……ジャン、リキッド」

ジャン「ええ、お久しぶりです。ヨッパライダー」

リキッド「ヨォ、元気そうで安心したぜ」

G「……」

ヨッパライダー「何があったか、聞きに来たのであろう?」

ジャン「へっくしょい!!」

ヨッパライダー「……」

リキッド「……オイ」

ジャン「悪い、誰かに噂されたらしい」グシュ

ジャン「……改めまして、その通りです」

リキッド「いきなり船ごと島に漂着だからナ。コッチは何が何だかわかんねェんだ」

ヨッパライダー「そして秘石に真実を問うために、ワシを訪ねた……という事か」

リキッド「察しがよくて助かるゼ。オレ達がココに来るのを知ってたんじゃないかってくらいな」

ヨッパライダー「……ふん」

837: ◆gKIVhd2ytqPb 2013/12/19(木) 22:57:21.70 ID:WZNt8+Dr0

ヨッパライダー「老いたとは言え、この島の異変くらい察せるわ」

ジャン「つまり、アナタも我々がこの島に来た事は――」

ヨッパライダー「あぁ、ワシも秘石に問い質したいトコロじゃが……」

ヨッパライダー「ソレはきっと、おヌシらの務めなのじゃろうな」

リキッド「……秘石はドコだ?」

ヨッパライダー「ここから北に行ったトコロに祠がある」

ヨッパライダー「……パプワ様もそこで、ずっと眠っておられる」

ジャン「!!」

リキッド「……どういう事だ?」

ヨッパライダー「……あの日、おヌシらが秘石の手から離れた日……」

ヨッパライダー「方舟への扉を開けた後から、ずっと眠っておられるのだ」

840: ◆gKIVhd2ytqPb 2013/12/19(木) 23:07:30.60 ID:WZNt8+Dr0

ジャン「そんな……」

ヨッパライダー「ジャンよ、気に病むでないぞ」

ヨッパライダー「ニンゲンはもう、秘石の呪縛から解き放たれねばならん」

リキッド「……あァ」

リキッド「一発かまして来てやんよォ」

ヨッパライダー「そうしてやってくれ。さて――」

ヨッパライダー「ワシは客人をもてなす用意をしておくとしよう」ゴソゴソ

リキッド「また酒かよぉ」

ジャン「あの子達にヨッパライダーの姿を見せるのはどうかと……」

ヨッパライダー「……ワシの酒が飲めんのくわああああああ!!」

G「……手遅れだったか」

リキッド「ダメだもう出来上がってやがった」

ジャン「さっき青の番人って言ったのも……」

リキッド「それ以上いけない」

842: ◆gKIVhd2ytqPb 2013/12/19(木) 23:19:02.23 ID:WZNt8+Dr0

――ガンマ団特戦部隊・気球船内


ロッド「この辺が『ノア』の信号が消えた海域だけど……なんだァあの渦は……?」

シンタロー「!」

ハーレム「なぁ、あの渦の中を泳いでるナマモノにスッゲェ嫌な既視感があんだけど」

高松「ハーレム様もですか。私もなんですよ」

サービス「私には何も見えないな」

シンタロー「気球船をあの渦に突っ込ませろ」

ハーレム「はぁ!?」

シンタロー「できねーなら俺だけでも降ろせ!オラ!ハッチ開けろ!!」

マーカー「総帥!おやめ下さい!」

シンタロー「ええい離せ!」ググググググ

コタロー「お兄ちゃん、危ないから座ってよ!」

シンタロー「何言ってるんだコタロー、オレがそんな危ない事する訳ないじゃないか」ハッハッハ


マーカー(ありがとうございますコタロー様――!!)チラッ

コタロー(コレで一つ貸し――)チラッ


ハーレム「ったく、無茶言うヤツばっかだぜ!突っ込むぞ!」



第三十一話『テイク・ワット・ユー・ウォント』 おしまい

846: ◆gKIVhd2ytqPb 2013/12/22(日) 22:35:55.80 ID:CpuJkLnN0

第三十二話『ゲットオフ・マイウェイ』


――『ノア』船内・レストラン


志乃「――遅いわねぇ」

志乃「ご飯が冷めちゃうじゃないの」モグモグ

ヘレン「そう思うなら食べてんじゃないわよ」

ミヤギ「ヘレンも冷めない内に食べとくダヨ」

トットリ「だっちゃ。もう日も暮れたし、しっかり食べてしっかり寝ておくっちゃよ」

トットリ「ホレ、穂乃香ちゃんも幸子ちゃんもォ」

穂乃香「あ、すいません……ボーっとしちゃって」

幸子「だ、大丈夫ですよ穂乃香さん!Gさん達はちゃんと帰ってきますって!」

穂乃香「うん……ごめんね、幸子ちゃん」

トットリ「……っかぁー、こんな思われるなんて、Gも幸せモンっちゃねぇ」

穂乃香「そ、そんなつもりじゃ……」カァ


ミヤギ「おー、ちゃんと箸持てるようになったべか」

のあ「はい、へれんさんのおかげ、です」モグモグ

ヘレン「よく噛んで食べるのよ」

847: ◆gKIVhd2ytqPb 2013/12/22(日) 22:50:59.15 ID:CpuJkLnN0

――『ノア』後部デッキ


みく「……」

アラシヤマ「あ、こんなトコにおらはりましたんか」

アラシヤマ「ホレご飯。ちゃんと食べとかな」カチャ

みく「……いらにゃい」プイッ

アラシヤマ「みくはん……」



アラシヤマ「あんなナマモノ見て気分悪いんは分かりますけど、ちゃんと食べませんと」

みく「思い出させないでよー!!」プンスコ

みく「なんなの!?足が生えた鯛ってなんなの!?」

アラシヤマ「この島の生態系は狂ってますよってに」

みく「……にゃ、叫んだらちょっとスッキリしたにゃ」

アラシヤマ「……そうどすか」ニッ

輝子「し、親友……珍しいキノコ……採ってきた」

輝子「喋る……フヒッ、しゃべ……ヒャッハー!ゴキゲンなキノコだぜェー!!」

コモロ「よぉ、約700レスぶりだにゃ~」

アラシヤマ「この島のキノコは触ったらあきまへん言いましたやろ!?」

みく「にゃあああああ!」ダッ

アラシヤマ「あ!みくはん!ご飯食べなはれ!」ダッ

850: ◆gKIVhd2ytqPb 2013/12/23(月) 01:55:05.22 ID:gef3C1Dv0

――


リキッド「……ったく、さすがに日帰りは無理だったか」ザッザッ

ジャン「帰ってもよかったんだぞ?」ザッザッ

リキッド「バァカ、秘石のヤツに一発キメるまで帰らねーよ」ザッザッ

G「……ふ」ザッザッ

ジャン「……ココか」

リキッド「さっさと終わらせて帰ろ~ぜ」

G「……あぁ」

851: ◆gKIVhd2ytqPb 2013/12/23(月) 02:05:41.23 ID:gef3C1Dv0

――『ノア』船内


晶葉「――むぅ、これ以上はどうしようもないな」

グンマ「ゴメンね。でも、前はボクのロボットでも動いてたはずなんだけどな……」

キンタロー「以前のパプワ島とは違う、という事か」

晶葉「仕方ない……ウサチャンロボの起動は諦めよう」

キンタロー「……いいか、晶葉。お前の腕が悪い訳じゃない」

キンタロー「この島は我々の科学力を遥かに超越した、絶対的な力を持っている」

晶葉「……ありがとう。肝に銘じておくよ」

グンマ「それじゃ、そろそろゴハンにしようか」

グンマ「お父様が――」


~~~
マジック「ほらグンちゃん、採れたてのブドウだよ~♪」

マジック「そうか、忙しいのか……いや、邪魔して悪かった」

マジック「……グンちゃんが食べるまで、パパ待ってるからね!」
~~~


グンマ「――なんて言ってたからね」

晶葉「ヒドイ親バカだな」

キンタロー「バカ親でもあるな」

853: ◆gKIVhd2ytqPb 2013/12/23(月) 20:32:54.22 ID:s5xAum1W0

――


みく「みんな~!!今日はみくのライブに来てくれてありがと~!!」


<ウワアアアアアアアア


『日高舞さんのファン辞めて来ました!』

『天海春香さんのファン辞めて来ました!』

『高槻やよいさんのファ……高槻さん!?コレは違うの!高槻さん!高槻すわぁあん!』

『射線上に立たれたのでリーダーのファン辞めて来ました!』

『ピヨォ!!』


みく「ありがと~!!」

――――

――

854: ◆gKIVhd2ytqPb 2013/12/23(月) 20:36:42.80 ID:s5xAum1W0


みく「にゃはは~♪みんなファン辞め過ぎにゃあ~♪」

みく「みくが可愛くてごめんにゃさいっ☆」ペロッ


アラシヤマ「ホラー、コモロはんの胞子でああなってしまいますんやで?」シュコーシュコー

輝子「た、大変な事に……」シュコー

まゆ「皆さんにガスマスク配り終えましたよぉ」シュコーシュコー

留美「ありがとうまゆちゃん。助かったわ」シュコー

晶葉「なんでもアリだなこの島は……」シュコーシュコー

周子「一周回って楽しくなってきたんだけど」シューコシューコ

凛「見てるだけなら、ね」シュコーシュコー

857: ◆gKIVhd2ytqPb 2013/12/23(月) 21:56:13.62 ID:s5xAum1W0

――

「随分と急いで来られたのですね――ジャン、リキッド」

「……」

リキッド「あァ、早くアイツらを連れて帰らなきゃなんねェからな」

ジャン「……単刀直入に聞こう。オレの作った人工知能――」

ジャン「アイツに身体を与えたのは――」

「ええ……私です」

リキッド「ンだよォ?てっきり青い秘石のヤツかと思ってたぜ」

ジャン「驚いたな……本当ですか?赤い秘石」

赤い秘石「ええ。魂はあるのに、身体が無いのは不自由でしょうから」

ジャン「……?オレが作ったのは人工知能で――」

赤い秘石「ええ。しかし、魂はありました」

ジャン「――そ、そうだったんですか……」

リキッド「そっちの話は終わったかァ?だったらコッチの質問だ」

リキッド「なんでオレ達がこの島に漂着した……いや」

リキッド「なんでオレ達を『呼んだ』」

858: ◆gKIVhd2ytqPb 2013/12/23(月) 22:04:16.83 ID:s5xAum1W0

青い秘石「……わかっていないのか」

赤い秘石「簡単な話ですよ。私たちにはやはり、番人が必要なのです」

赤い秘石「私たちはご覧のとおり、自らの意志で動く事が出来ません」

赤い秘石「ジャン、リキッド。貴方達に再び、番人となって頂きたいのです」

ジャン「……っ」

リキッド「質問の答えになってネェ!聞きてェのはアイツらまで呼んだ理由だ!」

リキッド「オレ達だけ呼べばよかったじゃねェか!」

赤い秘石「簡単な事ですよ」

赤い秘石「皆さんがいれば、帰る理由も無いでしょう」

リキッド「なっ――!!」

G「……いいや」

G「……帰る理由ならある」

赤い秘石「ほう」

G「アイツらのファンの為にも、俺達は帰らなければいけない」

859: ◆gKIVhd2ytqPb 2013/12/23(月) 22:14:20.80 ID:s5xAum1W0

赤い秘石「……だそうですよ、青い秘石」

青い秘石「下らんな……」

ジャン「赤い秘石までそんな事を言い出すなんて、何があったんですか」

赤い秘石「何もありませんよ」

ジャン「違う……赤い秘石……アナタは……」

リキッド「……ヨッパライダーから聞いたゼ。パプワのヤツが目を覚まさないってなァ」

リキッド「なんか関係あんじゃねェのか?」

赤い秘石「……あったとして、貴方達に関係はありません」

赤い秘石「さぁ、番人になりなさい。そしてこの島で、永遠を生きましょう」


リキッド「……お断り、だ」


ジャン「……ああ」

G「……ふん」

青い秘石「……調子に乗るなよニンゲン。お前達を消す事なぞ簡単なんだ」

リキッド「だったらさっさと『消しやがれ』」

青い秘石「……残念だが、そうさせてもらおう」

赤い秘石「青い秘石!」

青い秘石「本人の望みだ。せめて苦しまないようにしてやるさ」

ジャン「っ!」

G「……っ」

リキッド(……ワリィな、未央)


リキッド(オレ、約束守れそうにねェや)

861: ◆gKIVhd2ytqPb 2013/12/23(月) 22:25:32.39 ID:s5xAum1W0

――数刻前・森の中


ヘレン「アンタが酒なんか飲ますからァ!」ガサガッサ

志乃「悪かったわよ……でも急に走り出すなんて、どうしたのかしら」ガッサガッサ

マジック「コラー!夜の森は危ないって言ったでしょォ!?」ズルズル

のあ「……」グググググ

ヘレン「……よく追いつけるわねあの人……」

志乃「引きずられちゃってるけどね……」

志乃「おかげで見失わずに済むわ」


第三十二話『ゲットオフ・マイウェイ』おしまい

863: ◆gKIVhd2ytqPb 2013/12/23(月) 22:35:48.11 ID:s5xAum1W0
第三十三話『マン・ウィズ・ア・ミッション』


――――

――


リキッド(……あれ?)

リキッド(……音も、振動も、光もあったハズなんだけどナ)

リキッド(……あぁ、死んだかオレ)

リキッド(……いや、まだ死んでない……?)

のあ「――こうどうぱたーんにへんかをかくにん」

リキッド「!?」

マジック「これは……バリアか……?」

青い秘石「ちっ……番人の力か」

のあ「――げんごぱたーん、こう新中」

ジャン「ノア……」

のあ「――更新完了。間に合ったわね」

赤い秘石「ようこそ、新たな番人」

ヘレン「……どゆこと?」

志乃「まぁ、この島は石も喋るのね」

864: ◆gKIVhd2ytqPb 2013/12/23(月) 22:43:31.55 ID:s5xAum1W0

ジャン「どういう事だ?新たな番人って――」

赤い秘石「彼女の事ですよ」

赤い秘石「貴方達が番人になるのを拒んだ事で、彼女に番人としての力を授けました」

ジャン「!」

赤い秘石「さぁ来なさい、新たな番人よ」

赤い秘石「私たちと共に永遠を生き――」ガシッ

のあ「そぉい!」ブンッ

ジャン「秘石投げちゃダメでしょォ!?」

マジック「ちょっとォ!お宅娘さんにどんな教育したのォ!?」

ヘレン「世界レベルよ」

志乃「ヘレン、よく分からないのに出しゃばるのはやめなさい」

G「……大丈夫だ。ヒビが入っただけだ」

赤い秘石「割と致命傷なんですけれども」

865: ◆gKIVhd2ytqPb 2013/12/23(月) 22:50:16.97 ID:s5xAum1W0

のあ「……」クルゥリ

青い秘石「っ!」ビクッ

青い秘石「な、なんだ!お前を消すくらい簡単にいだだだだだだだだ」グググググ

のあ「ジャンさんを消そうとしたわね?私の生みの親を」

のあ「万死に値するわ。砕けなさい」グググググググググ

マジック「やめて!ウチの元家宝を砕こうとしないで!」

リキッド「やべェ、あの番人フルパワーだ」

ジャン「ノア、やめなさい!」

のあ「……でも」ググググググ

ジャン「やめなさい。砕くのは話を聞いてからにしなさい」

のあ「……ええ。わかったわ」パッ

青い秘石「え?結局砕かれるの?」

867: ◆gKIVhd2ytqPb 2013/12/23(月) 23:03:49.57 ID:s5xAum1W0

――

リキッド「――はぁぁ~?そんな理由ゥ~?」

ジャン「赤い秘石……見損ないました……」

赤い秘石「し、仕方ないじゃないですか。青い秘石がニンゲンと共に過ごしている間」

赤い秘石「私は祠で一人だったんですよ」

赤い秘石「私もニンゲンと共に生活してみたかったんです」

G「……投げていいぞ」グッ

のあ「ええ、行くわよ」ザッ

赤い秘石「やめて下さい。どこから出したんですかその金属バット」

868: ◆gKIVhd2ytqPb 2013/12/23(月) 23:04:41.34 ID:s5xAum1W0

赤い秘石「それに青い秘石なんて『自分が作ったモノがちゃんとやれてるか心配』って――」

青い秘石「……余計な事をッ」

マジック「気持ちは解るがね」

リキッド「……はぁ~……」

リキッド「アホかお前ら!そんな理由でコッチは死を覚悟したんだぞ!?」

赤い秘石「ごめんなさい」

青い秘石「手加減したんだがな」

ジャン「ノア、握撃」

のあ「ええ」

青い秘石「アアアアアアアアアアアアア」

869: ◆gKIVhd2ytqPb 2013/12/23(月) 23:12:57.46 ID:s5xAum1W0

リキッド「まったく……んでェ、オメーらはどうしたんだ?」

志乃「あ、えーと……」

ヘレン「志乃がのあにお酒を飲ませたら、急に走り出してね」

ヘレン「後を追って来たってワケ」

リキッド「へ~え。のあの喋りが変わったのもそのせいか?」

ヘレン「それと関係してるかは分らないわね……分るのは、のあが数段レベルアップした事よ」

ヘレン「ますます気に入ったわ」

志乃「……ねぇ、そろそろ帰らない?」

志乃「太陽が出てきたわ」

リキッド「ありゃ、夜通しか……オメーらも寝てないんじゃねーのか?」

志乃「そうね……ま、たまにはいいじゃない」

志乃「せっかくのバカンスですもの」

リキッド「ああ……あ」

志乃「?」

リキッド「あの飛行船……」

870: ◆gKIVhd2ytqPb 2013/12/23(月) 23:21:45.89 ID:s5xAum1W0

――『ノア』漂着地近辺


タンノ・イトウ「シンタローさあああああああああああああああん!!」

シンタロー「ええいっ!寄るなナマモノっ!」ゲシッ

タンノ「あ、イタイ♪」

みく「何も見てない……聞こえない……」ブツブツ

真奈美「大丈夫だ、ほらシンタローさんがブン投げたぞ」


高松「グンマ様!キンタロー様!ご無事で何よりでございます!」

高松「お二人の身に何かあったらとこの高松、身を切られる思いで――!!」

サービス「いいか、アレがキモチワ類高松だ」

菜々「知人にも容赦ないんですね」

グンマ「高松、涙と鼻血拭いて」

キンタロー「服に付くと洗うのが大変だからな」


ハーレム「……よォ」

リキッド「……ウス」

ハーレム「……あー、その、なんだ……」ボリボリ

ハーレム「無事で何よりだ。死んでたら奪う給料無くなるからな」ニッ

リキッド「……勘弁して下さいよォ」ニッ

871: ◆gKIVhd2ytqPb 2013/12/23(月) 23:31:27.69 ID:s5xAum1W0

――『ノア』船内


のあ「……各機器異常なしよ」

ジャン「すごいな……接続せずに船を操縦できるのか」

のあ「秘石に約束させたの。番人としての力はそのままにしなさいって」

ジャン(なにそれこわい)

のあ「ところで、ジャンさんの事を何て呼べばいいのかしら?お父さん?」


――島内


赤い秘石「……」

青い秘石「……」

青い秘石「……なあ」

赤い秘石「……なんですか」

青い秘石「……ニンゲンは、もう我々の手を離れたんだな」

赤い秘石「ええ。いえ……もう私達の手を離れていたんですよ」

青い秘石「……」

赤い秘石「子離れとは、寂しいモノですね」

872: ◆gKIVhd2ytqPb 2013/12/23(月) 23:38:31.28 ID:s5xAum1W0

――『ノア』前部デッキ


シンタロー「そうか……パプワのヤツ……」

リキッド「……そんなカオすんなよ。らしくねェぜ?」

シンタロー「……うっせェ」

リキッド「じゃ、アイツらの様子見てくるわ」

リキッド「……ありがとな」



シンタロー「……ふん」グスッ

コタロー「……あ、お兄ちゃん、アレ……」

シンタロー「あ?……あぁ……」



パプワ「     」



シンタロー「さよなら、か」



第三十三話『マン・ウィズ・ア・ミッション』おしまい

873: ◆gKIVhd2ytqPb 2013/12/23(月) 23:48:09.76 ID:s5xAum1W0
『インターミッション』


ちひろ「――え、休学期間伸ばしたんですか?」

マジック「教育機関にいる知り合いに頼んでね。本来の仕事も問題無い」

留美「では予定通り、パプワ島のプロモーション活動を行えばいいんですね?」

マジック「ええ。よろしくお願い致します」

ちひろ「教育機関にまでお知り合いがいるなんて……意外ですね……」

マジック「そうですか?」

ちひろ「ええ。世界征服を目的にしていたんですよね?」

マジック「正しくは世界征服による世界平和ですね」

マジック「そうですね……ではちひろさん。世界が平和になった時」

マジック「もっとも必要となるモノは何か、分りますか?」

ちひろ「え?えーと……食べ物、ですか?」

874: ◆gKIVhd2ytqPb 2013/12/23(月) 23:55:17.50 ID:s5xAum1W0

マジック「ええ。それも大事ですが、それ以上に大事なモノがあります」

マジック「教養ですよ」

マジック「いくら食べ物があっても、それを食べる人々に教養が無ければ争いが生まれてしまう」

ちひろ「なるほど……」

留美「そこまで考えていたんですね」

マジック「ええ。というワケで――」


マジック「学業の時間を設ける事になりました」

薫「マジックおじさんせんせぇみたーい」キャッキャッ

杏「うぇーメンドクサイなぁ……」

未央「せっかくの船旅がぁ……」

柚「うぅ~……」

凛「こーら、しっかりしなさい」

卯月「先生!教科書忘れました!」

マジック「用意してないからね。さ、始めようか」


『インターミッション』おしまい

878: ◆gKIVhd2ytqPb 2013/12/24(火) 19:11:37.07 ID:TDOegwOW0
『幕間』


ちひろ「メリークリスマス!ho-ho-ho!」

フィルデュウス「はいはい寒い中お腹出すモンじゃないですよ」

ぬらりひょん「ハシャイじゃってまぁ……」

リン「デンキはこのような使い方もされるのですね……とても美しいです」

凛「むぅ……」ムスー

リキッド「まぁそう拗ねんなって。ナ?」

卯月「メリークリスマス!!」ポクポクポクポク


三十三話までの内容で終わるつもりが、もう少し続きそうです
よろしければお付き合い下さいまし
せっかくなんでクリスマス回を捻り出してきます

879: ◆gKIVhd2ytqPb 2013/12/24(火) 20:36:35.92 ID:TDOegwOW0
番外『シブヤ・クリスマス』


――12月某日・CGプロダクション・食堂


リキッド「んでェ、ツリーの方は用意できたのかよ?」

G「……ああ」

トットリ「じゃあ後は飾り付けだけだっちゃね」

ちひろ「プレゼントの方は地下で保管してありますし……」

ミヤギ「あ、焼き鳥の用意もしとかなきゃいかんべなァ」

リキッド「ソッチはホラ、アラシヤマが焼くっていう――」

アラシヤマ「ヒトを調理器具みたいに言わはりますなぁ……」

ちひろ「安心の火力じゃないですか♪」

アラシヤマ「ちひろはんまで……」

881: ◆gKIVhd2ytqPb 2013/12/24(火) 20:51:10.40 ID:TDOegwOW0

――

卯月「おはようございます!」

未央「おはっよー!」

凛「おはよう……」

リキッド「おーゥ、どうした凛?元気無ェぞ?」

凛「そ、そんな事ないよ……?」

G「?」

まゆ「おはようございますぅ」ヌッ

未央「うひゃっ」

卯月「あ、まゆちゃんおはよう!」

まゆ「はい♪……あ、凛さん。先日お渡しした本は役に立ってますかぁ?」

凛「まゆ!それは――」

未央「おやおや~?」

卯月「何の本?」

まゆ「編み物の本ですよぉ♪凛さんから教えてって言われて――」


凛「ああああああああ!!まゆホラトットリさんがアッチに!」

まゆ「あの方向にトットリさんがいるワケないじゃないですか何言ってるんですかナメてるんですか」

凛「ごめん!!」

882: ◆gKIVhd2ytqPb 2013/12/24(火) 21:00:51.28 ID:TDOegwOW0

凛「うぅ……秘密にしてって言ったのに……」

まゆ「……あ。そ、そうだっけ」

凛「まぁゆぅー?」

まゆ「ご、ごめんなさい」


卯月「凛ちゃんが編み物か~……うん、似合いそうだね!」

リキッド「なんだァ?親御さんにマフラーでも作ってんのか?」

凛「そっ、そうそう!」

未央「わかってないなぁ二人とも……」ヤレヤレ

卯月「何が?」

未央「隠し事で編み物!今は12月!つまり――!」


リキッド「クリスマスプレゼントか」

未央「合ってるけど違うね」チッチッチッ

未央「ズバリ!すkもががががが」

ちひろ「未央ちゃーん?憶測だけでも言っていい事と悪い事があるわよー?」

未央「……ふぁい」

リキッド「?」

883: ◆gKIVhd2ytqPb 2013/12/24(火) 22:10:34.24 ID:TDOegwOW0

卯月「そうだ!私たちも薫ちゃん達にプレゼントあげようと思うんですよ!」

ミヤギ「おー、そりゃナイスアイデアだべ卯月」ハッハッハ

未央「そうそう、そこで何をプレゼントしようか、プロデューサー達の意見を聞きたいワケだよ」

リキッド「ナルホドね……それ、他のヤツらにも聞いたのか?」

卯月「はい!」

凛「一部の人達がスゴク偏ってたよね……」


~~~
美世「ミニカー!」

春菜「メガネ!」

法子「ドーナッツ……いや……でも……」ジュル

ナターリア「バナナ!!」

マジック「よいこの絵本シリーズ56『ただしいじんしんしょうあく』だ」
~~~


リキッド「なんでオッサンに聞いた」

卯月「いい人ですから!」

885: ◆gKIVhd2ytqPb 2013/12/24(火) 22:24:10.57 ID:TDOegwOW0

未央「それでそれで?皆のプロデューサー達なら何を選ぶの?」

リキッド「そうだなァ……まず晴のヤツにゃサッカー関係の何かだろォ?」

卯月「いいですね!喜んでくれそうです!」

G「……雪美には猫の首輪か……」

凛「そうだね。あ、私もハナコに首輪プレゼントしようかな」

ミヤギ「薫チャンには水彩画セットだべな」

未央「え?薫ちゃんに?」

トットリ「最近由愛チャンに教えてもらってるみたいだっちゃよ?」

卯月「わぁ!想像したらすごく微笑ましい光景ですね!」ニコニコ

リキッド「あァ、相手の趣味嗜好と、それをもらった相手の顔を考えながら選んでやるといいぜ」ニッ

未央「なるほどー。ありがと!参考にするよ!」

ミヤギ「あんまり変なモンや、高価なモノはダメだべよ?」

凛「そうだね……相手に気を遣わせちゃうし……」ウーン

卯月「はい!頑張って選びますね!!」オー

886: ◆gKIVhd2ytqPb 2013/12/24(火) 22:43:00.96 ID:TDOegwOW0

未央「……とは言ったものの……12歳以下に限定しても大変だねコリャ」

凛「選ぶのが難しい子もいるよね……ありすちゃんとか」

卯月「千枝ちゃんも何がいいかな……」

未央「千枝ちゃんはヘアピンがいいんじゃないかな?」

凛「そう言われれば、結構変えてるよね」

卯月「んー……あのウサちゃんのヘアピン意外見た事ないような……」

凛「……卯月……それはさすがに……」

未央「それはヒドイよしまむー……」

卯月「え、何が?」


<prrrrrrrrrr


卯月「あ、電話だ……非通知?」

未央「出ない方がいいよー」

卯月「はいもしもし?」

未央「出ちゃった!?」

凛「卯月って詐欺にあいやすいタイプだと思うんだけど」

未央「うん、絶対そうだよね」

卯月「……た、確かにプレゼント選びに困ってますけど、なんで分るんですか?」

887: ◆gKIVhd2ytqPb 2013/12/24(火) 22:51:19.68 ID:TDOegwOW0

『ふっふっふ~。私は何を隠そうサンタクロースですからっ!』

卯月「すごい!」

『誰かの為にプレゼントを選ぶ……その心遣いにとても感動しましたぁ~』

『それでですねぇ~、是非とも貴方達のお手伝いを――』

『イヴ様?何をしてるんですの?』

『あっ!くり子様ぁ~!聞いて下さいっ!誰かの為にプレゼントを選ぶ人間さんとお話を――』

『何やってますの!?すぐにお切りなさい!』

『えぇ~、でもぉ~』

『い・い・か・ら!ホラ!!』

卯月「あ、あの~?お忙しいみたいですし、大丈夫ですよ?」

『あぁっ!ごめんなさい~……あのっ!今度はクリスマスに――』

『イ~ヴ~さ~ま~?』

『ごめんなさいっ!そ、それじゃ失礼しますねっ!』

888: ◆gKIVhd2ytqPb 2013/12/24(火) 22:53:32.12 ID:TDOegwOW0

卯月「……切れちゃった」

未央「なんだったの?」

凛「イタズラ電話?」

卯月「……なのかなぁ?」

卯月「サンタクロースさんだったよ?」

凛「それをイタズラ電話って言うんだよ」

未央「しまむーの今後が心配だよ……」

890: ◆gKIVhd2ytqPb 2013/12/25(水) 20:49:06.18 ID:VyOpsEk+0

――クリスマス当日・夜


沙織「ン゛メリイイイグリスマスゥ!!」

ヘレン「ワリィごはいねぇがぁ!!」

ミヤギ「沙織までナマハゲサンタやってんじゃねぇベッ!!」

トットリ「だっちゃわいや!世界レベルが移るっちゃよ沙織チャン!」

沙織「す、すまねっす……誘われたからァつい……」

ヘレン「世界レベルを病原菌みたいに言うのやめてくれる?」

梨沙「ふ、ふんっ!そんなの全然怖くないんだからっ!」ビクビク

珠美「ふぇぇぇぇぇん……」

紗理奈「はーいホラホラ泣くなー珠ちゃん強いぞー珠ちゃん」ナデナデ

891: ◆gKIVhd2ytqPb 2013/12/25(水) 20:59:19.90 ID:VyOpsEk+0

リキッド「ワリィなぁ、クリスマスなのに仕事入れちまって」

卯月「大丈夫ですよ!おかげで、こうして皆さんと遊べましたから!」

卯月「それに……私達はアイドルですから!年中無休です!」


ちひろ「あ、そろそろ小さい子達は帰らせないと」

楓「クリスマスの夜は早く帰らないと……」

薫「そうだね!いい子にしないとサンタさん来ないもんね!」

美嘉(マジ天使)

莉嘉「サンタさん信じてるなんてこdもがっ!?」

ちひろ「莉嘉ちゃーん?それ以上言うと怒るわよ?」ゴゴゴゴゴゴゴゴ

莉嘉「ふぁ、ふぁい……」

麗奈「アーッハッハッハ!サンタを信じてるなんてまだまだお子様ね!」

麗奈「そんなヤツは存在しないわ!」

ちひろ「『さん』をつけろデコ助ェ!」

薫「サンタさんはいるもん!」

麗奈「何よ!じゃあサンタがいるって証拠出しなさいよ!まぁ無理でしょうけどね!」

麗奈「アーッハッハッフゥェゲホッゲホッ!!」

892: ◆gKIVhd2ytqPb 2013/12/25(水) 21:07:49.50 ID:VyOpsEk+0

「へ~ぇ」


麗奈「!?」

くり子「サンタクロースの存在を信じないのは、まぁ許せますけど――」

くり子「信じている人をバカにするのは許せませんわ」

くり子「ツトム!尻尾アタックですわ!」

ツトム「フーヤレヤレ」

麗奈「ちょ!なんで!なんで空飛ぶオットセイ!?」

ちひろ「あぁっ!麗奈ちゃんが空飛ぶオットセイに詰め寄られてる!」

美嘉「スゴイね★プロデューサーさん流のサプライズ?」

ミヤギ「うんにゃ、ありゃホンモノのサンタクロースだべ」

美嘉「……うん?」

イヴ「くり子様ぁ~、人間と触れ合うのはご法度って言ったじゃないですかぁ~」

莉嘉「トナカイ!おねえちゃんトナカイさんだよ!!」

美嘉「増えた!」

くり子「違いますわイヴ様。これは言わば愛の鞭。教育的指導ですわ」

麗奈「信じる!サンタ信じるからじわじわ尻尾でビンタするのやめて!」

894: ◆gKIVhd2ytqPb 2013/12/25(水) 22:11:46.70 ID:VyOpsEk+0

――

くり子「改めまして、皆様メリークリスマスですわ」

くり子「サンタクロースのくり子と申します。そしてこちらが――」

イヴ「はいっ!新人サンタのイヴと申します~」

卯月「……あぁっ!私に電話してきた人!」

未央「電話って……」

凛「あの時の?」

イヴ「はい~♪覚えられていて光栄です~」

みく「それよりこの動物達は……」

くり子「アザラシのツトムと、トナカイのブリッツェンですわ」

ツトム「オットセイチャウネン」

ブリッツェン「ぶもっ(初めまして皆様方、ブリッツェンと申します)」

ちひろ「アザラシだったんですね……スイマセン尻尾でぺしぺししないで!!」ヒーン

895: ◆gKIVhd2ytqPb 2013/12/25(水) 22:45:22.79 ID:VyOpsEk+0

ミヤギ「いやぁ、久しぶりだべな」

トットリ「元気そうで何よりだっちゃよ」

くり子「はい、お二人もお元気そうで何よりですわ♪」

イヴ「あれ?お二人とお知り合いなんですかぁ~?」

くり子「え、ええ、昔パプワ島でちょっと……」オホホ

イヴ「ずるいですぅ~!私が人間の生活を体験したいって言ったら怒るのにっ!」プンプン

くり子「あ、アレは事故だったんですの!」

ミヤギ「でもちょこちょこパプワくんに会いに来てたって聞いてるべ」

トットリ「だっちゃわいや」

くり子「う……」

まゆ「まぁ、一途なんですねぇ……気が合いそうです♪」ニコォ


イヴ「くり子様っ、お願いがありますっ!」

くり子「聞きませんわ」

ミヤギ「まぁまぁ、聞くだけ聞いてやってもいいんでねェか?」

リキッド「あぁ、話も聞かないのはヒドイぜ?」

トットリ「あれ?ドコ行ってたがね?」

リキッド「クラリスが鼻血噴いて倒れたから寝かせてきた」

ちひろ「シスターですもんね……」

896: ◆gKIVhd2ytqPb 2013/12/25(水) 22:53:14.23 ID:VyOpsEk+0

くり子「どうせ人間の生活を体験してみたい、という願いでしょう?」

イヴ「はいっ!」

くり子「何度も言っているとおり――」

ミヤギ「いいんでねェか?」

くり子「ミヤギ様は口を挟まないで下さいまし!」

ミヤギ「うっせェ、ちゃんと最後まで聞くだヨ」

ミヤギ「イヴちゃんは、何も一年中人間として生活したいってワケじゃねェべ?」

イヴ「で、出来ればそうしたいんですけどぉ~……」

ミヤギ「それがダメみたいだから、妥協案だヨ」

ミヤギ「たまにココに遊びに来たらいいべ」

イヴ「!いいんですかっ!?」

ミヤギ「くり子ちゃん、サンタはオフの時は暇だべ?」

くり子「そ、そうですが……」

リキッド「なら、問題無さそうだな」

897: ◆gKIVhd2ytqPb 2013/12/25(水) 23:04:34.57 ID:VyOpsEk+0

くり子「……私の負けですわ。イヴ様」

イヴ「くり子様……」

くり子「……ですが、今日の配送は終わらせないといけませんわよ?」

イヴ「はいっ!」ニコッ

くり子「それと、プレゼントを置くときに人の家を観察しない事――」

くり子「好奇心だけで家の物に触ってはなりませんわよ?」

イヴ「はっ、はいっ!気を付けます!」

くり子「よろしい。では皆様、私達はプレゼントを配りに行って参りますわ」

イヴ「さぁさぁ、良い子は早く帰って、ぐっすり眠って待っててね♪」


「「「「「はーい!!」」」」」


楓「……私も帰って寝ます」

瑞樹「私もそうしようかしら……」

礼子「良い子にしていた甲斐があったわ」

リキッド「歳考えろお前ら」

美優「……」ソーッ

ちひろ「……」ソーッ

898: ◆gKIVhd2ytqPb 2013/12/25(水) 23:12:21.84 ID:VyOpsEk+0

――後日


雪菜「あら?千枝ちゃん新しいヘアピン買ってもらったの?」

千枝「あっ、いえっ!サンタさんからの贈り物です!」


薫「由愛おねーちゃん!おえかきしに行こっ!」

由愛「うん。今日はどこに行こうかな……」


凛「……結局、私達が用意した分と被っちゃったね」ハァ

卯月「両方とも喜んでくれてるみたいだし、いいんじゃないかな?」ニコニコ

未央「晴ちゃんなんか『ボールが二つあったから、Gとリフティング対決してくる』ってさ」アハハ

899: ◆gKIVhd2ytqPb 2013/12/25(水) 23:14:51.17 ID:VyOpsEk+0

ガチャ


リキッド「よォ、お疲れサン」

未央「おかえり、プロデューサー!」

卯月「おかえりなさい!」

凛「おかえり……あの、さ。コレ……」

リキッド「あン?……開けていいのか?」

凛「う、うん……あ、やっぱダメ!恥ずかしいからダメ!」

リキッド「もう開けちまったけど……マフラーか」

凛「あ、うん……」

リキッド「……ありがとナ」ポン


メリークリスマス



番外編『シブヤ・クリスマス』おしまい

902: ◆gKIVhd2ytqPb 2013/12/26(木) 22:50:42.46 ID:LFs/CsV50
最終話『フォーカス・ライト』


――例えばアナタの言った事が実現するとして

――アナタは何を願いますか

――アナタは何を得ますか

――アナタは何を失いますか

――アナタは正気でいられますか

903: ◆gKIVhd2ytqPb 2013/12/26(木) 22:59:58.52 ID:LFs/CsV50
『インターミッション』


千川ちひろです。アイドルプロダクションで事務員をしています

突然訪れた二人のプロデューサーによって、築45年の事務所と女子寮は綺麗なビルとマンションに生まれ変わり

プロデューサー達に吸い寄せられるように、所属アイドルも増えていきました

時々超常的な事件に遭遇しながらも、私達は平和な日々を過ごしていたはずでした


あるリゾート地のPRに我がプロダクションのアイドル達が抜擢される大仕事を終え

日本に帰って来た時の異様な光景は、きっと生涯忘れる事は――

904: ◆gKIVhd2ytqPb 2013/12/26(木) 23:08:51.65 ID:LFs/CsV50

――日本・某港


リキッド「……どォなってやがる……」

卯月「これ……全部ほたるちゃん……ですよね?」

凛「……全部違う広告なのに、全部同じ人を使ったりするかな?」

未央「そういうイベントなんじゃない?」

未央「あ、それとも私達がいない間にゲコプロが天下を取ったとか――」

ちひろ「なんなんでしょうね……?」


ミヤギ「ナァ、リキッドォ。コレってあん時の」コソッ

リキッド「あぁ……」

リキッド「……何しやがった、クボタ……」

905: ◆gKIVhd2ytqPb 2013/12/26(木) 23:20:48.15 ID:LFs/CsV50

――


クボタ『やぁやぁリキッドさん、ご無沙汰しております』

クボタ『街中のポスターはご覧になりましたか?』

リキッド「……テメェ……」

クボタ『何です?ただ彼女の才能を見出し、それを伸ばしただけですよ』

クボタ『これこそ、我々プロデューサーの仕事でしょう?』

リキッド「違うだろ!コレじゃほたるを利用してるだけじゃねェか!」

クボタ『えぇ、それがプロデューサーとアイドルの関係でしょう?』



クボタ「……随分荒っぽく切るなぁ……」pi

クボタ「さぁほたる、CGプロの人達が日本に帰ってくるそうだよ」

クボタ「どうする?」

ほたる「わ……私は……」

クボタ「ん?」

ほたる「わ、私は……CGプロなんかに負けません」

クボタ「……あぁ、その通りだ」ニコ

ほたる「……」


ほたる(助けて……)ギュッ

907: ◆gKIVhd2ytqPb 2013/12/26(木) 23:31:02.03 ID:LFs/CsV50

――CGプロダクション・事務所


ちひろ「――それって」ゾクッ

リキッド「あぁ、満足して現状維持をしてくれればいいが、ンなワケがねぇ」

G「……恐らく、欲を出してさらに手を広げるだろうな」

トットリ「んだらァ、早く止めんと!」ガタッ

リキッド「あァ……」

リキッド「ンじゃちっと懲らしめて来るから、ちひろとまゆは皆に適当に言っといてくれや」

ちひろ「適当にって……分かりました。打ち合わせに行ったって言っておきますね」

まゆ「はい、気を付けて下さいね?」

G「……ん」

ミヤギ「大丈夫だべ。ちょっとお話に行くだけだァ」

908: ◆gKIVhd2ytqPb 2013/12/26(木) 23:40:04.18 ID:LFs/CsV50

――数刻後・CGプロダクション・食堂


ちひろ「――だそうですよ」

穂乃香「そうですか……」

未央「帰って早々打ち合わせなんて、忙しいねー」

洋子「私達の為とは言え、あんまり無理して欲しくないけど……」

洋子「私達は美味しい料理でも作って、待っておきましょうか」

クラリス「そうですね。何がいいでしょう……」ウーン

みく「疲れが取れるようなヤツがよさそうにゃ!るーみんクッ○パッド!」

留美「ええ!任せて!」バッ

志乃「随分料理好きになったみたいね」

ヘレン「まだまだ世界レベルには程遠いけどね……」

柚「やめておもいださせないで」

響子「鶏肉が黒い塊でしたもんね……」

凛「やめて」

909: ◆gKIVhd2ytqPb 2013/12/26(木) 23:55:39.53 ID:LFs/CsV50

――ゲコプロダクション・事務所


クボタ「いやぁーわざわざ全員揃って来られるとは」ニコニコ

ほたる「……」

リキッド「……早耶はどうした」

クボタ「あぁ、今日はオフですよ」

クボタ「どうも仕事が入らないもんでねぇ」

リキッド「テメッ……!!」

ほたる「っ」ビクッ

ミヤギ「待つダヨ、リキッド」グィッ

ミヤギ「……ほたるチャン、あの時のお守りは持ってるだか?」

ほたる「……ぁ、はっ、はいっ!」ゴソゴソ

クボタ「なんだ?ダメじゃないか。他所のプロデューサーから貰ったモノなんて」グイッ

ほたる「きゃっ!」

910: ◆gKIVhd2ytqPb 2013/12/26(木) 23:58:28.57 ID:LFs/CsV50

――CGプロダクション・食堂


瞳子「ごちそうさま。さて、お土産の整理しなくちゃ」

夕美「あ、私も荷物整理しないと……」

ヘレン「のあ、後で部屋に案内するわ」

のあ「ええ……お願いするわ。あとおかわり」

幸子「食べ過ぎですよのあさん!プロデューサーさん達の分があるからダメです!」

のあ「……ケチー」

911: ◆gKIVhd2ytqPb 2013/12/27(金) 00:04:34.45 ID:GpP1hZaa0

――ゲコプロダクション・事務所


ほたる「は、離して下さい……!」グッ

クボタ「こんなお守りなんて無くても、ほたるはもう大丈夫じゃないか」

クボタ「ライバルもいなくなって、日本一有名なアイドルになって」

クボタ「今度はどうしようか、世界一有名なアイドルになるんだろ?」

リキッド「やめろクボタ!」

ほたる「……っ!」ググッ

クボタ「ほら、言ってごらん。世界一有名なアイドルになるって」

クボタ「こんなお守りなんかなくても大丈夫だって、CGプロの人達に見せつけてやろう」バッ

ほたる「あっ……!か、返して下さいっ!」

クボタ「『強運御守』かぁ……」ビリッ

ほたる「あっ……」

クボタ「こんなっ……モノはっ……必要ないんだっ……」ビリッ ビリッ ビリッ

ほたる「……」ペタン

912: ◆gKIVhd2ytqPb 2013/12/27(金) 00:06:24.61 ID:GpP1hZaa0

――CGプロダクション・食堂


卯月「じゃあお先に失礼しますね!」

凛「お疲れ様」

未央「じゃーまた明日ね!」

ちひろ「はい、おやすみなさーい」

913: ◆gKIVhd2ytqPb 2013/12/27(金) 00:10:14.45 ID:GpP1hZaa0

――ゲコプロダクション・事務所


クボタ「どうしたほたる?そんなに大事なお守りだったのか?」

ほたる「……」ポロ


――そうだ


リキッド「……!」


――私は不幸を呼ぶ厄病神だったんだ


ミヤギ「クボタぁ!!」


――私が幸せになるハズないんだ


クボタ「……ほたる?」


――これは全部


――夢なんだ

914: ◆gKIVhd2ytqPb 2013/12/27(金) 00:17:06.12 ID:GpP1hZaa0


トットリ「な、なんだァ?」

G「……何が起こっている」

リキッド「ほたるッ!!」


――嫌だな

――嫌だよ

――あんなに幸せな夢だったから

――忘れちゃってたんだ

――私が幸せになるなんて

――あるはずが無いんだ


クボタ「どうしたんだほたる?ホラ、俺がついてるから泣くんじゃないぞ?」


――「いいか、アイドルってのは誰かを笑顔にするのが仕事だ」

――「その本人が不幸じゃ、誰も笑顔になんてできやしねェよ」

915: ◆gKIVhd2ytqPb 2013/12/27(金) 00:19:02.93 ID:GpP1hZaa0


ほたる「……そうだ……だから私は……アイドルになれないんだ」

クボタ「何を……」

ほたる「……全部、夢……そう。これは全部夢」

リキッド「違う!ほたる!これは夢じゃ――」

ほたる「リキッドさん……」



ごめんなさい

918: ◆gKIVhd2ytqPb 2013/12/27(金) 00:23:48.48 ID:GpP1hZaa0

――――

――


ちひろ「プロデューサー……ですか?」

ちひろ「あぁ!すいません昨日お電話頂いていましたね!」

ちひろ「私は千川ちひろと申します!当事務所の事務員をしております!」

ちひろ「アイドル達は今日はレッスンで……あ、もうすぐ帰ってきますよ」

ちひろ「あの子達、初めてのプロデューサーだってもう大喜びだったんですから……」


<ガチャ


ちひろ「あ、みんなおかえりー!こちらが我がCGプロのプロデューサーとなる――」

モバP「モバPと申します。よろしくお願いしますね」



最終話『フォーカス・ライト』おしまい

923: ◆gKIVhd2ytqPb 2013/12/27(金) 00:31:56.73 ID:GpP1hZaa0

――パプワ島・リゾートホテル


リキッド「ふんふんふふ~♪」キュッキュッ

「……あの~」

リキッド「あぁハイハイ?どうしましたお客様」クルッ

「……」

リキッド「?」

「……覚えてない、ですか……?」

リキッド「ンン~?……いえ、お客様とは初めてお会いすると思うンスけど……」

「……そうですかぁ」

リキッド「きっと人違いじゃないッスかね?」

「……っ」タッッタッタッ

リキッド「……なんだァ?」

924: ◆gKIVhd2ytqPb 2013/12/27(金) 00:33:42.14 ID:GpP1hZaa0

――パプワ島の物語を覚えている者は幸せである

――心豊かであろうから

――私たちはその記憶を記されてこの地上に生まれてきたにもかかわらず

――思い出すことのできない性を持たされたから

――それゆえに

――サンタクロースの語る次の物語を伝えよう



『ちひろ「プロデューサー……ですか?」』おしまい


『歌声はエンドレス』← →『シュレディンガーの事務所』←『       』
『     』←

925: ◆gKIVhd2ytqPb 2013/12/27(金) 00:38:59.15 ID:GpP1hZaa0
『おまけ』


<ガチャ


ノヴァ「帰ったわ」

ちひろ「あ、おかえりなさーい。オフは楽しめましたか?」

ノヴァ「ええ。少し……懐かしい場所に行けたわ」ガサッ

ちひろ「お土産ですか!」ワーイ

ノヴァ「ええ、まずは萩の月――」

菜々「仙台銘菓ですね!日本中を旅してたんですか?」

ノヴァ「いいえ……そうね……別の世界を見てきたわ」

菜々「あーっ!また変なイタズラしてないですよね!?」

ノヴァ「大丈夫よ……あそこは言わば……故郷だから」

菜々「?」

ノヴァ「たまには生まれた場所を見るのも、悪くないわね」


『おまけ』おしまい

937: ◆gKIVhd2ytqPb 2013/12/27(金) 01:29:45.40 ID:GpP1hZaa0

――CGプロダクション・事務所


リキッド「なァァァァんでオメーらが来たんだよォ!?」

タンノ「やぁねぇリキッドさんたら」ピッチピッチ

イトウ「やっぱり目指してみたいじゃない?アイドル。乙女としては」ヌラァ

リキッド「倒置法使ってもダメッ!オラっ!さっさと帰れ!」ゲシッゲシッ

タンノ「弱いわ!シンタローさんの愛のキックに比べたら弱過ぎるわ!」

リキッド「愛が無ェからなァ!」


時子「……」ジーッ

ちひろ「どうしました財前さん?」

時子「え?いえ、何でもないわ……ええ」

時子「プロデューサーに蹴られてみたいなんて、微塵も思ってないわ」

ちひろ「思ってるんですね?そして羨ましいんですね?」

938: ◆gKIVhd2ytqPb 2013/12/27(金) 01:51:30.44 ID:GpP1hZaa0

――――

――


ちひろ「プロデューサー……ですか?」

ちひろ「あぁ!すいません昨日お電話頂いていましたね!」

ちひろ「私は千川ちひろと申します!当事務所の事務員をしております!」

ちひろ「アイドル達は今日はレッスンで……あ、もうすぐ帰ってきますよ」

ちひろ「あの子達、初めてのプロデューサーだってもう大喜びだったんですから……」


<ガチャ


ちひろ「あ、みんなおかえりー!こちらが我がCGプロのプロデューサーとなる――」

コモロ「よぉ~みんなぁ~久しぶりだにゃ~」

みく「うにゃああああああああ!?」

輝子「大歓迎だぜイヤッホオオオオオオオオオオオ!!」



if(真顔)