1 :以下、名無しが深夜にお送りします:2015/08/27(木) 00:29:19 ID:lJj2BNlE
界王「ぷぷぷっ……! くくくっ……!」

界王「どうじゃった? 今のギャグは?」

ジャイアン「……?」

ジャイアン「なんだよ、どういうことだよ!」

ジャイアン「このオレさまが死んじまうっつうのかよ!」 




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2 :以下、名無しが深夜にお送りします:2015/08/27(木) 00:34:40 ID:lJj2BNlE
界王「いやいや、そうではない」

界王「今のは、お前のあだ名“ジャイアン”と死ん“じゃいやん”をかけたシャレ……」

界王「いわば、超(スーパー)ギャグだったのだ!」

界王「……どうじゃ? 面白すぎるじゃろう?」

ジャイアン「う~ん……よく分かんねえな」

界王「む……」 


3 :以下、名無しが深夜にお送りします:2015/08/27(木) 00:38:52 ID:lJj2BNlE
界王「どうやら、もう二、三個ギャグをおみまいせねば」

界王「お前にワシのすごさは伝わらんようだな」

界王「タケシよ、試しにお前の友だちの名前をワシに教えるのだ」

界王「それでギャグを作ってやろう」

ジャイアン「オレの友だち?」 

4 :以下、名無しが深夜にお送りします:2015/08/27(木) 00:43:12 ID:lJj2BNlE
ジャイアン「え、と……のび太とドラえもん、スネ夫、あとしずかちゃんってとこだな」

界王「ふむ……」

界王「……」

界王「!」ピーン

界王「ギャグの天才であるワシは、さっそくギャグを思いついたぞ!」

界王「笑いすぎて腹を壊さないようにしておくのだぞ」 

5 :以下、名無しが深夜にお送りします:2015/08/27(木) 00:45:51 ID:lJj2BNlE
界王「のび太が伸びた!」

界王「ドラえもん、このドラはええもんだ!」

界王「スネ夫がスネを蹴られてスネた!」

界王「しずかちゃんはいつも静かだなぁ!」

界王「ぷぷぷっ……ぶふっ!」

界王「どうじゃ? どれも面白いじゃろう? 笑ってもかまわんぞ」 

6 :以下、名無しが深夜にお送りします:2015/08/27(木) 00:49:35 ID:lJj2BNlE
ジャイアン「あんまり面白くねえよ、界王のおっさん」

界王「な、なに!?」

界王「むぐぐぐ……」

界王「どうやら、ワシのギャグは子供にはレベルが高すぎたようじゃな……」

ジャイアン「なぁ、なんかもっと面白いことやってくれよ」

界王「な、なんという口のききかただ! だったら――」 


7 :以下、名無しが深夜にお送りします:2015/08/27(木) 00:53:18 ID:lJj2BNlE
界王「このレンガを超スピードで動かしてやろう!」

界王「そりゃっ!」フワッ…

界王「はいーっ! 超スピード!」



ギュゥゥゥゥゥン!



ジャイアン「おおっ、すげえ!」 

8 :以下、名無しが深夜にお送りします:2015/08/27(木) 00:56:54 ID:lJj2BNlE
ジャイアン「……でも、それだけかよ」

界王「なに?」

ジャイアン「レンガがビュンビュン飛び回ってるだけじゃんか」

ジャイアン「こんなの、すぐ飽きちまうよ」

ジャイアン「ドラえもんのが、よっぽどすごいことできるぜ」

界王「!」ガーン 

9 :以下、名無しが深夜にお送りします:2015/08/27(木) 00:59:50 ID:lJj2BNlE
界王「だったら、こういうのはどうじゃ?」

界王「ワシは星の名前をいってもらえれば、その場所がすぐに分かるぞ!」

界王「しかも、その星が今どうなっているかを調べることもできる!」

ジャイアン「ふうん……別にオレ、星なんかどうでもいいしなぁ」

界王(こ、こいつ……!) 

10 :以下、名無しが深夜にお送りします:2015/08/27(木) 01:04:22 ID:lJj2BNlE
界王「あと他には……そ、そうだ!」

界王「ワシは、世界中の人間と話すこともできるぞ!」

ジャイアン「へぇ~」

界王「ぐ……! し、しかも、お前の言葉を世界中に伝えることもできる!」

ジャイアン「おおっ! それホントかよ!?」

界王(おおっ! やっと食いついた!) 

11 :以下、名無しが深夜にお送りします:2015/08/27(木) 01:07:27 ID:lJj2BNlE
ジャイアン「だったらさ、オレ、やってみたいことがあんだけど!」

界王「なんじゃ?」

ジャイアン「オレの歌を世界中の人に聴かせたいんだ! できんのかよ!?」

界王「なんだ、その程度のことか。たやすいことじゃ」

界王「なんなら、世界中どころか、あの世を含めた宇宙中に聴かせることもできるぞ」

ジャイアン「うおおおおっ!」 

12 :以下、名無しが深夜にお送りします:2015/08/27(木) 01:13:27 ID:lJj2BNlE
ジャイアン「あ、あの……界王のおっさん……いや、界王様!」

ジャイアン「オレの歌を……全宇宙に響かせてくれ! ……いや、響かせて下さい!」

ジャイアン「“全宇宙リサイタル”をやらせて下さい!」

界王(こやつ、なかなかしおらしいところもあるではないか)

界王「よかろう、ではワシの背中に手を当てるのじゃ」

ジャイアン「こ、こうか!?」スッ

界王「それでよい。今回は特別に、ワシの力でお前の歌声を特上の大きさで伝えてやろう」

ジャイアン「おおっ、ありがとう!」 

13 :以下、名無しが深夜にお送りします:2015/08/27(木) 01:15:17 ID:lJj2BNlE
ジャイアン「おおっし、全宇宙リサイタルはじめるぜぇ!」

ジャイアン「オ~レはジャイア~ン♪」











おわり