前回 P「一緒に事務所行くか?」 ちぃ「うん!」

1: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/11/08(金) 23:07:21.60 ID:wuoxDIFv0
ちぃ「こんにちはー!」

雪歩「ふふ。いらっしゃい、ちぃちゃん」

P「悪いな、今日は頼んじゃって…」

雪歩「いえ、ちぃちゃんとは前から約束してましたから…。ね?」ウフフ

ちぃ「ね!」

P「?」

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1383919641

引用元: 雪歩「ちぃちゃんが私の家に?」 ちぃ「えへへー」 


 

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3: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/11/08(金) 23:08:19.83 ID:wuoxDIFv0
────────
──────
────


事務所───


ちぃ「~♪」トテトテ

P「え…。出張ですか?」

社長「うむ。先日、全国ツアーの最終公演が中止になったろう?」

P「えぇ、あれは残念でしたね。天災はどうしようもないですけど…」

社長「ファンも楽しみにしててくれたみたいでねぇ。このままでは申し訳ないと思い、再度公演が決定したのだ!」

P「え!本当ですか!?よく通りましたね…」

社長「伊達に社長やってるわけじゃないんだよキミィ!」ハッハッハ













P「あ、でも…」

社長「どうしたのかね?」

P「いえ、昨日から千早が春香と遠方のロケに泊まりで行ってて…。明日出張なら、ちぃが一人になってしまうんですよ」

ちぃ「?」チラ

社長「ふむ…、それは困ったものだ。だが、先方も明日以外に十分な時間が取れないみたいなのだよ。なんとかならないかね?」

P「うーん…。困りましたねぇ」

社長「……」ウーム

P「……」ンー




社長「……そうだ、ティンときたぞ!明日、オフのアイドルにちぃ君を預かってもらおうじゃないか!」

ちぃ「!」

P「え…!ちょっと、社長!?」ガタッ

社長「まずはみんなの予定を確認しようじゃないか!」ハッハッハ

ちぃ「おとまり!?」キラキラ

社長「うむ、そうだよ。ちぃ君も満更じゃあなさそうだしねぇ」ナデナデ

ちぃ「えへへー」ニコニコ

P(もはや強制か…。せめて常識人がオフであってくれ…!)

4: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/11/08(金) 23:08:51.12 ID:wuoxDIFv0
社長「ふむ…。菊地君は…」

P 「」ドキッ

社長「残念、番組収録か…」

P 「」ホッ

社長「美希君は…」

P 「」ビクッ

社長「写真集の撮影が2件…」

P 「」フゥ

社長「やよい君は…」

P 「!」

社長「もやし販売のキャンペーンガール…」

P「…」ガッカリ

5: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/11/08(金) 23:09:23.57 ID:wuoxDIFv0
社長「お、四条君はオフのようだ!」

P「うっ、貴音ですか……」

P(この前、ちぃを貴音に預けた時は…確か…)

P(……)


P「……うっ…、うあぁぁぁぁぁ!」ガタガタ


社長「ど、どうしたのかね!?」

P「い、いえ……」ハァハァ

社長「大丈夫かい?…お、萩原君もオフのようだね」

P「あ、じゃあ今回は雪歩にお願いしましょう…」ゼィゼィ

6: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/11/08(金) 23:10:15.51 ID:wuoxDIFv0
P『…というワケなんだ。なんとか引き受けてもらえないか?』

雪歩「私は全然構いませんよ、プロデューサー?」

P『ありがとう雪歩。助かるよ』

雪歩「プロデューサーは向こうにお泊まりになるんでしたっけ?」

P『ああ。社長曰く1日で終わるらしいから、明後日の昼頃に迎えに行くよ』

雪歩「わかりましたぁ。あ、じゃあ晩御飯も用意しなくちゃですね!」

P『そういうことになるな…。いや、本当悪いな…』

雪歩「だ、大丈夫ですってば!プロデューサー!」

雪歩「私もちぃちゃんといっしょで嬉しいですし…。えへへ…」

P(ちぃは本当に愛されてるなぁ)シミジミ

8: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/11/08(金) 23:10:36.76 ID:wuoxDIFv0
雪歩「あ、ちぃちゃんは好き嫌いとかアレルギーはありますか?」

P『いや、何でも食べるしアレルギーもないよ』

P『ただ、寝る前に牛乳をあげてくれ』

雪歩「は、はぁ…?」

P『最近、千早のマネしててな…』

雪歩「あっ」

P『それじゃ、明日の昼頃に雪歩の家に連れて行くから』

雪歩「はい。お待ちしてますぅ」

ピッ








雪歩(ちぃちゃんが私の家に…)

雪歩(えへへ…//)

9: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/11/08(金) 23:11:06.74 ID:wuoxDIFv0
────────
──────
────

P「それじゃあ、おとうさんお仕事行ってくるからな!」

ちぃ「うん!」

P「ちゃんと雪歩の言うこと聞くんだぞ?」

ちぃ「はーい!」

P「迷惑かけたらダメだぞ?」

ちぃ「しってるもん!」

雪歩「あはは…、大丈夫ですよプロデューサー。ちぃちゃん、すっごく良い子ですし」ナデナデ

ちぃ「えへへ…//」ニコニコ

P「ははは、それならいいか。よし、それじゃあそろそろ行って…」

10: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/11/08(金) 23:11:32.49 ID:wuoxDIFv0
P「…っと、忘れてた。実は今日、貴音もオフなんだが…」

雪歩「あ、じゃあ四条さんも一緒に…」

P「だ、だめだ!」

雪歩「」ビクッ

ちぃ「……おとうさん、たかねおねえちゃんのこときらいなの?」ウルウル

P「…い、いや!そんなことはないが…!だから泣くな、な?」ナデナデ

ちぃ「よかったぁ!」ニコ

雪歩(どうしたんですか、プロデューサー?)ヒソヒソ

P(いや…。この間、ちぃを預けて色々あってな…)ガクガク

P(とにかく、今回のことは貴音にはナイショにしてあるんだ。くれぐれもバレないよう気をつけてくれ)ブルブル

雪歩(わ、わかりましたぁ…)ヒソヒソ

11: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/11/08(金) 23:11:59.54 ID:wuoxDIFv0
P「じゃ、そういうことで。頼むぞ雪歩!」

P「じゃあな!」スタスタ

ちぃ・雪歩「いってらっしゃーい!」




雪歩「それじゃあ、中へどうぞ」

ちぃ「おじゃまします!」

雪歩「ちぃちゃんは本当に礼儀正しいね」ナデナデ

ちぃ「えへへ…///」

12: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/11/08(金) 23:12:32.83 ID:wuoxDIFv0
雪歩宅────

ちぃ「ふわぁ…」

雪歩「ちょっと広いから、私について来てね?」

ちぃ「うん!」

雪歩「トイレはここで…、お風呂がここで…」

ちぃ「ふんふん」

雪歩「えーっと、他には…」

ちぃ「ここはー?」トコトコ

雪歩「あっ、そうそう。ここはね…?」

ガラッ

ちぃ「あ!」

雪歩「ふふ…。ここが茶室だよ」

ちぃ「テレビとおんなじだー!」トテテテ

雪歩「前に約束したもんね。ちぃちゃんの荷物を置いたら、早速お茶しようか?」ウフフ

ちぃ「うん!!」キラキラ

13: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/11/08(金) 23:13:00.91 ID:wuoxDIFv0
・・・・・・・・・・

ガラッ


雪歩「お待たせ、ちぃちゃん」

ちぃ「あ!おねえちゃん、きがえたの?」

雪歩「うふふ、着物だよ。本当はちぃちゃんにも着付けしてあげたかったんだけど、小さい着物がなくて…」

ちぃ「……うん」シュン

雪歩「そ、それでね?代わりに、これどうかなぁって思ったんだけれど…」スッ

ちぃ「あっ!…きもの?」

雪歩「ふふ、これは浴衣だよ。これなら小さいのもあったからね。私のお古だけど…」

ちぃ「まっしろなおはなのもよう!」

雪歩「私のお気に入りだよ」ウフフ

ちぃ「ちぃもゆかたがいい!」

雪歩「よぅし、じゃあ着替えようか!」

ちぃ「うん!」

14: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/11/08(金) 23:13:32.44 ID:wuoxDIFv0
雪歩「…」キュッ

ちぃ「おなかくるしい…」

雪歩「ごめんね?でも、ちょっとキツく締めなきゃいけないから…」グイ

ちぃ「はーい…」

雪歩「……ふぅ。これでいいかな」

ちぃ「わぁ…!」

雪歩「ちぃちゃん…すごく似合ってるよ!」

ちぃ「えへへー// ゆきほおねえちゃんもすっごくきれいだよ!」

雪歩「うふふ、ありがとうちぃちゃん」ニコ

ちぃ「ゆかた、ゆきほおねえちゃんのにおいがするー♪」ニコニコ

雪歩「ちぃちゃん…、ちょっと恥ずかしいよぅ…//」

ちぃ「? いいにおいだよ?」

雪歩「ひぅぅ…//」

15: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/11/08(金) 23:13:59.70 ID:wuoxDIFv0
茶室────


雪歩「じゃあ、私は準備してくるね」

雪歩「ちぃちゃんは冷たいお茶と温かいお茶、どっちがいい?」

ちぃ「あついのにがて…」

雪歩「それじゃあ冷水で点てようね」


・・・・・・・


雪歩「はい、和菓子をどうぞ」スッ

ちぃ「どうもありがとう!」

雪歩「お茶ができる前に食べてもいいからね」

ちぃ「はーい」モグモグ

16: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/11/08(金) 23:14:31.81 ID:wuoxDIFv0
雪歩「…」スッ

ちぃ「…」

雪歩「…」サッ

ちぃ「…」ムズ

雪歩「…」トポトポ

ちぃ「ぅ~…」ムズムズ

雪歩「うふふ。ちぃちゃん、足が痺れたなら無理して正座しなくてもいいんだよ?」

ちぃ「……うん//」スッ

17: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/11/08(金) 23:14:58.45 ID:wuoxDIFv0
雪歩「…」シャカシャカ

ちぃ「…」ジー

雪歩「…」コトン

雪歩「さ、ちぃちゃん。どうぞ」スッ

ちぃ「いただきます!」

ちぃ「」ゴクゴク

雪歩「あ!一気に飲むと苦いかもしれないから…」

ちぃ「……うぇ…」

雪歩「あはは…。慣れないとつらいよね。じゃあ、もうひとつ和菓子をどうぞ」

ちぃ「…」モグモグ

雪歩「どうかな?」

ちぃ「さっきよりもあまい!」

雪歩「うふふ…。お茶の美味しさをわかってもらえたかな?」

ちぃ「ちぃもやってみたいなぁ…」チラ

雪歩「そうだね、じゃあ私と一緒にやってみようか」ニコ

ちぃ「うん!」

18: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/11/08(金) 23:15:24.63 ID:wuoxDIFv0
───────
─────
───


雪歩「…ふぅ。これで一通り教えたつもりだけど…」

ちぃ「つかれたよぅー」グデー

雪歩「ご、ごめんね…?私の周りに茶道に興味ある人あまりいないから…。つい夢中になっちゃって…」シュン

ちぃ「……」

ちぃ「…でもね、たのしかった!」

雪歩「!」

ちぃ「おしえてくれるときのゆきほおねえちゃん、すっごくきらきらしてたよ!」

雪歩「ちぃちゃん…」

ちぃ「ちぃも、ゆきほおねえちゃんみたいに、じょうずになれるかな…?」

雪歩「き、きっとできるようになるよ!私が保障するよ!」ナデナデ

ちぃ「えへへ…、うれしいなぁ…//」ギュー


雪歩(本当に飲み込み早いし、流石千早ちゃんの子だなぁ…)ナデナデ


雪歩「もし、またやりたくなったらいつでも来ていいからね?」

ちぃ「うん!」ニコ

19: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/11/08(金) 23:16:04.64 ID:wuoxDIFv0
ちぃ「おねえちゃん…。あっついー」パタパタ

雪歩「ずぅーっとお茶してたもんね。もう夕方だし…」

ちぃ「あせかいちゃった…」

雪歩「あ!ご、ごめんね!ずっと座りっぱなしだったもんね…」

ちぃ「う~…」モゾモゾ

雪歩(晩御飯…は、和菓子いっぱい食べたし、まだいいかなぁ…)













雪歩「…ちぃちゃん、一緒にお風呂入ろうか?」

ちぃ「おふろ?はいる!!」

20: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/11/08(金) 23:16:33.71 ID:wuoxDIFv0

カポーン


ちぃ「ひろーい!!」トテテテ

雪歩「うふふ、転ばないように気をつけてね」

ちぃ「いいにおいだね!」

雪歩「あ、ヒノキのことかな?私もこの匂い好きだよ」

ちぃ「いっしょだね!えへへ//」

雪歩「うふふ、そうだね」



雪歩「子供用のシャンプーあったかなぁ…?あ、あった」ガサゴソ

雪歩「ちぃちゃん、洗ってあげるからこっちにおいで」

ちぃ「はーい」

雪歩「じゃあまずはカラダからね」

ちぃ「うん!」

21: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/11/08(金) 23:17:01.50 ID:wuoxDIFv0
雪歩「~♪」ゴシゴシ

ちぃ「…」

雪歩「んしょんしょ」ゴシゴシ

ちぃ「……」

雪歩「はい、じゃあバンザイして?」

ちぃ「う…、うん…」プルプル

雪歩「汗かいたし、ちゃんと洗わなくちゃ…」ゴシゴシ

ちぃ「…」プルプル

雪歩「」ゴシゴシゴシゴシ

ちぃ「ぷっ」

雪歩「?」

ちぃ「あははははは!おねえちゃん、くすぐったいー!!」

雪歩「あっ、ご、ごめんね!?」ワタワタ

22: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/11/08(金) 23:17:31.06 ID:wuoxDIFv0
ちぃ「えいっ!」ギュッ

雪歩「ふぇっ!?」ビクッ

ちぃ「えへへー!おかえし!!」ゴシゴシ

雪歩「ふわぁ…//」

雪歩(ちぃちゃんの手…、スベスベだぁ…//)

ちぃ「えい!えい!」ゴシゴシ

雪歩「く…くすぐったいよぅ、ちぃちゃん…//」プルプル

ちぃ「まだおわってないよ!!」ゴシゴシ

雪歩「ふぇぇ……//」

ちぃ「んしょ!んしょ!」ゴシゴシ


プニ


雪歩「!?」ビクッ

ちぃ「?」プニプニ

雪歩「ち…ちぃちゃん、そこはちょっと…//」バッ

ちぃ「あ!だめ!まだあらってないよ!!」プニプニプニ






雪歩「ひぅぅ…!そこはだめぇぇ!!///」ビクン

23: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/11/08(金) 23:18:09.00 ID:wuoxDIFv0
チャポ──ン


ちぃ・雪歩「ふわぁ…」

雪歩「お湯加減はどう?熱くない?」

ちぃ「あったかいよ!」

雪歩「そっかぁ」


ちぃ・雪歩「ふぇぇ…」


雪歩「……ちぃちゃん?」

ちぃ「なぁに?」

雪歩「ちぃちゃんのおとうさんとおかあさん、お仕事多いけど…」

雪歩「二人ともいない時、寂しくなったり…しない?」

ちぃ「……」

24: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/11/08(金) 23:18:39.30 ID:wuoxDIFv0
ちぃ「…このあいだね、ずーっとおかあさんがおうちにかえってこなかったの」

雪歩(ツアーの時かな…?)

ちぃ「ちぃね?さみしくてないちゃったんだけど…」

ちぃ「おかあさんがかえってきてね?ぎゅーってしてくれたの!」

ちぃ「ちぃのことずーっとおぼえててくれたんだって…!//」エヘヘ

雪歩「……」

ちぃ「だから、もうさみしくないよ!ちぃもずっとおかあさんのことわすれないから!」ニコニコ

ちぃ「おとうさんもずっといっしょなんだよ!!」

雪歩「……そっかぁ。ちぃちゃんは強いんだね…」ナデナデ

ちぃ「えへへー//」



雪歩(……)

雪歩(それに比べて、私は……)

25: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/11/08(金) 23:19:16.22 ID:wuoxDIFv0
ちぃ「ゆきほおねえちゃんもつよいんでしょ?」

雪歩「え…、私?」

ちぃ「うん!おかあさんがいってた!」

雪歩「千早ちゃんが…?」

ちぃ「ゆきほおねえちゃんは『しん』がつよくて、いざってときにたよりになるんだよ」

ちぃ「って!」

雪歩(!)

ちぃ「おかあさんはね?いっつも、ゆきほおねえちゃんみたいに、みんなにやさしくできるひとになりなさい、っていうんだよ!」

ちぃ「ちぃもゆきほおねえちゃんみたいになりたいなぁ…」

26: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/11/08(金) 23:19:45.11 ID:wuoxDIFv0
雪歩「…」グス

ちぃ「おねえちゃん?」

雪歩「…な、なぁに?ちぃちゃん」ゴシゴシ

ちぃ「…ないてるの?」

雪歩「う、ううん。そんなことないよ?」アセアセ

ちぃ「?」キョトン



雪歩(私、こんな性格だから…、ずーっと自分に自信が持てなくて…)

雪歩(そんな自分が嫌いで…)

雪歩(……でも、こんな私でも誰かの見本になれるんだ…。なんだかすっごく嬉しいなぁ…)



ちぃ「おねえちゃーん…ちぃ、あっついー」グデー

雪歩「そうだね、そろそろ上がって御飯にしようか」ウフフ





雪歩(…えへへ、ありがとう。千早ちゃん……)

27: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/11/08(金) 23:20:13.85 ID:wuoxDIFv0
・・・・・・・・・


雪歩「はい、ご飯どうぞ」コトッ

ちぃ「ありがとう!」

雪歩「ちょっと待っててね?今、台所でお肉も焼いてるから…」

ジュゥゥゥゥゥゥゥ

雪歩「ああ!一番美味しいタイミングを逃してしまいますぅ!!!」トテテテテテテテ

ちぃ「いっちゃった…」


<コースモスコスモス トービダシテユク♪


ちぃ「?」ガサゴソ

ちぃ「あ、ゆきほおねえちゃんのけいたいだ」

ちぃ「おねえちゃーん!!」



<30ビョウゴニヒックリカエシテ… ブツブツ…



ちぃ「きこえたかな…?」

<アークセストゥザフューチャー♪

28: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/11/08(金) 23:21:03.34 ID:wuoxDIFv0
ちぃ「うぅ…」アセアセ

ピッ

ちぃ「もしもし?」

??「…ッ!?」

ちぃ「いまね?ゆきほおねえちゃんはおにくやいてるんだよ!」

??「……」

ちぃ「だから、ちぃがかわりにでたの…」


プッ ツーツーツー


ちぃ「あっ、きれちゃった…」

雪歩「ちぃちゃん、お待たせ!」

ちぃ「あ、ゆきほおねえちゃんあのね…」

雪歩「さぁ!ちぃちゃん!お肉の旨味成分は待ってくれないよ!!」ズイ

ちぃ「う、うん…」タジタジ

29: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/11/08(金) 23:21:34.30 ID:wuoxDIFv0
雪歩「それじゃあ…」

ちぃ・雪歩「いただきまー

ピンポーン

雪歩「!」

ピンポーン ピンポーン

雪歩「今、この瞬間にですかぁ…」シュン

ピピピピピピピピンポーン

ちぃ「いっぱいなってるよー?」

雪歩「うぅ…。今、出ますぅ!」トテテテ

ガラッ


雪歩「はい、どなたで…


ビュォッ


雪歩「!? か…、風?」キョロキョロ

30: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/11/08(金) 23:22:06.43 ID:wuoxDIFv0
雪歩「……誰も…いない」

雪歩「今日はお父さんもお母さんもお弟子さんも留守のはずだし…?」





トテテテテテ

雪歩「ちぃちゃん、誰もいなか…


ビュゥッ


雪歩「うぅ!また風ですかぁ…!?」

雪歩「って…。あれ…?」

雪歩「…………ちぃちゃん?」

31: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/11/08(金) 23:22:33.85 ID:wuoxDIFv0
雪歩「ち、ちぃちゃん?かくれんぼしてるの?」


シーン


雪歩「わ、私の負けだよぅ!だから、出てきて一緒にお肉食べよう!?」


シーン


雪歩「え…。も、もしかして…」




雪歩「…誘拐!?」

雪歩「あっ!!!!」ドキッ

32: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/11/08(金) 23:23:01.66 ID:wuoxDIFv0
・・・・・・・・・・

P「あー、疲れた。思ったよりも時間かかったなぁ…」

P(ま、それでも明日の昼には迎えに行けるだろ。ちぃもお泊りは久しぶりだし、楽しみにしてたからなぁ…)シミジミ


<アオイートリー♪


P「ん、誰だ…?雪歩?」


ピッ


P「もしもし?」

雪歩『ププププロデューサー!!大変ですぅ!!!!!』

P「!? ど、どうしたんだ一体…?」

雪歩『ちちちちちぃちゃんがぁ!!』

P「ちぃがどうしたんだ…?」

雪歩『ちぃちゃんが…!誘拐されましたぁ!!!!!』

P「……」

P「はぁ!?!?!?!?」

33: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/11/08(金) 23:23:56.77 ID:wuoxDIFv0
雪歩『どどどどどうしましょう…!!警察…?それともお弟子さんたちを呼んで…』

P「ちょ、ちょっと待て!!それは本当なのか!!??」

雪歩『ごめんなさいぃ…!プロデューサー…』ヒッグ

雪歩『私が…!…私が少し目を離した隙にちぃちゃんがいなくなっちゃいましたぁ…』グス

P「お…おいおい、家の中に隠れてるだけじゃ…」

雪歩『家中探しましたぁ!!それでもいないんですぅ!!!』

P「……」

雪歩『お肉も無くなっちゃってぇ…』ヒッグ

P「……落ち着け雪歩!今すぐ俺もそっちに向かうから。雪歩は社長に連絡してくれ!」

雪歩『わ、わかりましたぁ!』


ピッ



P(ちぃ……!)

34: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/11/08(金) 23:24:23.29 ID:wuoxDIFv0
P(くっ、犯人は何の目的で…!)

P(いや、それよりも無事なのか!?せめて安否だけでも…!!)

P(今の時間は…19時…。仕事が終わってるかは微妙な時間だ…)

P(仕事中のアイドルには任せられない…!!)

P(!)

35: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/11/08(金) 23:24:51.06 ID:wuoxDIFv0
プルル・・・ プルル・・・

P(くっ…!)

プルル・・・ プルル・・・

P(頼む…!出てくれ!!)

ガチャ






貴音『もし』

P「た、貴音か!?」

36: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/11/08(金) 23:25:16.78 ID:wuoxDIFv0
貴音『その通りです、あなた様』

P「おおおお落ち着いて聞いてくれ…!」

貴音『なんでしょうか』

P「実は…、ちぃが誘拐された!!」

貴音『なんと!?』

P「今すぐ俺もそっちに向かう!その間、貴音は雪歩と一緒にちぃを探してくれ!!頼む!!」

貴音『それは真ですか?』

P「直接確認は出来ていない…!でも、雪歩のあの慌てよう…。事実に違いないだろう」

貴音『……』

37: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/11/08(金) 23:25:53.13 ID:wuoxDIFv0
貴音『ちぃが誘拐されたとなれば私も黙ってはいられません』

P「お願いだ!せめて…ちぃが無事かどうかだけでも…!!」

貴音『お任せ下さい、あなた様』

貴音『……私の命に代えても、ちぃを必ず救い出してみせます』

P「ありがとう…!貴音…!!」グス

貴音『…それにしても、面妖な事件ですね』

貴音『雪歩の家にいたはずのちぃが誘拐されてしまうなんて』

P「全くだ……!ちぃ…!!」

貴音『ちぃはここにいるというのに』

P「そうか!ちぃは貴音のところにい…













………は?」

38: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/11/08(金) 23:26:19.65 ID:wuoxDIFv0
貴音『なにか』

P「いや、なにかじゃなくて」

貴音『はい』

P「いや、はいじゃなくて」

貴音『はぁ』

P「ちぃはそこにいるのか?」

貴音『はい』

P「……」

貴音『……』

39: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/11/08(金) 23:26:46.69 ID:wuoxDIFv0
P「…出せ」

貴音『はぁ。…ちぃ、父上が呼んでいますよ』

<オトウサン??

ちぃ『…もしもし?』

P「ち、ちぃ…!雪歩の家にいたんじゃなかったのか?」

ちぃ『えっとねぇ、ゆきほおねえちゃんが、げんかんにいったらね?かぜがびゅーって…』

ちぃ『そしたら、おにくがなくなって…』

ちぃ『たかねおねえちゃんがだっこしてくれてたんだよ!』

ちぃ『ふかふかー♪』モフモフ

<チィ…///

P「……」

40: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/11/08(金) 23:27:37.39 ID:wuoxDIFv0
ちぃ『でも…ちぃ、おにくたべてないからおなかすいたー』グー

<チィ カワッテクダサイ

貴音『…あなた様』

P「……はい?」

貴音『ちぃの空腹を満たすべく、今宵、私の家の晩餐に招待しようと思うのですが』

P「……貴音、雪歩が焼いた肉は美味かったか?」

貴音『それはもう…!あの焼き加減と味付け…!流石は雪歩と言ったところでしょうか。中でも「はらみ」は特に…//』

貴音『あっ』

P「……」

貴音『げふんげふん』

41: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/11/08(金) 23:28:04.52 ID:wuoxDIFv0
P「もう…好きにしてくれ……。俺は疲れた…」ゲッソリ

貴音『では、そのように』

P「雪歩には電話しておけよ…」

貴音『わかりました、あなた様』

貴音『それでは』


ピッ


P(………)ボーゼン

P(貴音に…預ける……)ボー







P「……げっ!」

42: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/11/08(金) 23:28:32.82 ID:wuoxDIFv0
ポパピプペ


プルル…プルル…


P「あ、千早?俺だけど」

P「いや、ちょっとな…。実はちぃが誘拐されたんだ」

P「だから、誘拐」

P「……千早?」

P「!? お、落ち着け!とりあえず無事だから!」

P「何でって…、犯人貴音だし」

P「いや、だから貴音」


P「……」


P「ふ、ふざけてなんかないって!」

P「それで…。一つ問題がありまして…」

44: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/11/08(金) 23:29:12.04 ID:wuoxDIFv0
P「前にちぃを貴音に預けたことあっただろ?……実はあの時、引き取る際にとんでもない量のラーメンを請求されてだな……」ガクガク

P「じゃないと、ちぃを返してもらえそうになくて…」ブルブル

P「思い出すだけでもう…。…う…うあぁぁぁぁ!!」ガクガクガクガク



P「で…、相談なんだけど。なんとか…ラーメン代を家計から出してもらえませんかね…?」オソルオソル

P「ポケットマネーではちょっと…」

P「……」

P「ちょ、千早ぁぁぁ!切らないでくれ!!頼むから!」

P「あっ」

P「切れた……」

45: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/11/08(金) 23:29:44.29 ID:wuoxDIFv0
<アオイートリー♪


P「…っ! ち、千早ぁ!///」ニコニコ


ピッ


貴音『あなた様』

P「」

貴音『ちぃは食べ物による「あれるぎぃ」を患っていますか?』

P「…………いや、特にない…が…」ブルブル

貴音『左様ですか。それは安心しました』

P「…俺は震えが止まらない……」ガクガク

貴音『それは心配ですね。して、何が原因なのですか』










P「貴音、おまえだああああああああああああ!!!!」ガクガクガクガクガク


おわり