1: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/11/13(水) 00:06:32.63 ID:FF3FqH34o
「――ふぅ」

「……意外と私の方も体力使うんだね、これって」

「何だか、まだ分け入ったままのような、不思議な感覚だよ、ふふっ」

「これ、明日は少しひょこひょこ歩くようかな、多分……」

「何云ってるの、そんなのする訳無いでしょ、むしろ私から迫ったんだし」

「――プロデューサーは後悔してる?」

「そう、良かった。私が半ば無理矢理押し倒したような形になっちゃったから、少し不安だったの」

「ううん、全く痛くは無かったよ」

「ふふっ、まるで硝子細工を扱うようだったもんね」

「もうちょっと乱暴にして呉れても私は良かったんだけど――ううん、何でもない」

「うん、――おやすみ」

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1384268792

引用元: 凛「まくらがたり」 


 

THE IDOLM@STER CINDERELLA GIRLS VIEWING REVOLUTION Yes! Party Time!!
島村卯月、渋谷凛、本田未央、赤城みりあ、安部菜々
日本コロムビア (2017-01-25)
売り上げランキング: 24
3: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/11/13(水) 00:10:28.45 ID:FF3FqH34o

「――ふぅ」

「……ね、プロデューサー……いつもありがとう」

「私、愛想ないからさ、あまり伝わらないかも知れないけど……プロデューサーには感謝してるんだ」

「私を磨いて呉れて、輝かせて呉れて、綺麗なドレスを着せて呉れて……」

「――ううん、こんな、勢いに任せないと云えない私ももどかしいんだけどさ、ありがとね」

「なんでだろ、こうやって横になってると、いつもより少しだけ素直になれる気がする」

「一種、心の潤滑剤……ってことかな、ふふっ」

「うん、――おやすみ」

5: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/11/13(水) 00:14:07.47 ID:FF3FqH34o

「私、最近色気出て来た?」

「こないだ卯月が不思議そうに、そう云ってきたんだ」

「ふふっ、プロデューサーのおかげ、かな」

「プロデューサーは、やっぱり大きい方が好き?」

「普通の大きさで、普通に弾力があって、普通に柔らかいの――?」

「――つまり卯月が良いってこと? ……嘘々、冗談だよ」

「ふふっ、うん、プロデューサーだけの私だよ」

「あっ、そんな急に触って……恥ずかしいよ」

「もっと凄いことしたばかりだろ――ってもう、莫迦!」

「其れと此れとは違うんだよ……んもう」

「うん、――おやすみ」

6: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/11/13(水) 00:16:43.01 ID:FF3FqH34o

「今日久しぶりに愛海に“やられた”んだけどさ」

「もしかして影武者? って云われたよ」

「そんなわけないじゃん、どうして、って訊いたらね」

「僅かな差らしいけど、『確実に感触が違う、大きくなった』だって」

「一体どんだけのスキル持ってるんだろうね、あの子……」

「でも、これが私の身体が目覚めた作用ってやつなのかな」

「――え? もっと大きくして呉れるって?」

「……ふーん、プロデューサーは大きいのが好きなんだね」

「ふふっ、冗談だよ。トータルバランスの良いプロポーションを私は目指すんだから」

「うん、――おやすみ」

7: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/11/13(水) 00:19:46.97 ID:FF3FqH34o

「なんかね、加蓮とまゆと未央に勘付かれたみたい」

「自分で云うのも何だけど、女の勘って鋭いよね」

「奈緒? 奈緒は相変わらず疎いよ」

「――いや、それとも疎い“振り”をしているだけかな……ふふっ」

「もし、あの子達から猛アタック受けたら私に云ってよね、防ぐから」

「……そりゃ、親友だけど、プロデューサーだけは譲れないよ」

「とは云え、職業柄、仕事中は皆を平等に扱って頂戴ね」

「でも、そうでない刻は、私だけを視て、ね?」

「うん、――おやすみ」

8: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/11/13(水) 00:22:54.68 ID:FF3FqH34o

「今日、まゆと収録だったじゃない?」

「やっぱり凛ちゃんからあの人の匂いが漂ってきますねぇ、とか云われてさ」

「どうやったらあんなに鼻が利くんだろうね」

「……何、その眼」

「そりゃ、私だって多少は……」

「でも皆、誇大表現し過ぎなんだよ」

「だって、こうやってプロデューサーに顔を埋めないと、匂いは判らないもんね、くんくん」

「ふふっ冗談、本当は、プロデューサーの匂いなら誰よりも鼻が利く自信が在るよ」

「うん、――おやすみ」

9: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/11/13(水) 00:26:24.00 ID:FF3FqH34o

「御免ね、今日、急に“来”ちゃって……私も楽しみにしてたんだけど……」

「うん、毎度のこととは云え、やっぱり腰の辺りが重くて厭んなっちゃうね……」

「……暖めてくれるの? ふふっ、ありがと」

「プロデューサーの掌、あったかいね」

「ううん、掌だけじゃない、躯全部が暖かい」

「包まれてると、何だか安心するの」

「プロデューサーの筋肉の逞しさ、柔らかな鼓動、良い匂い、――総てが私を落ち着かせて呉れる」

「四日くらいはお預けだけど、それが明けたら、たっぷり、ね?」

「明け立てなら、“あれ”、無しでも大丈夫だし……ふふっ」

「うん、――おやすみ」

10: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/11/13(水) 00:28:35.88 ID:FF3FqH34o

「もう、プロデューサー、激し過ぎだよ」

「久方振りだから――って、たった数日じゃない」

「うわ、此んなに沢山……溢れて来ちゃったよ」

「えっ、もう一回?」

「凄く元気なままだね、プロデューサーの」

「え? わ、私のせいなの? もう莫迦々々!」

「……うん、――来て」

11: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/11/13(水) 00:31:00.07 ID:FF3FqH34o

「プロデューサー、今更だけど、誕生日、おめでと」

「昼間、他のアイドルたちからのプレゼント攻勢が凄かったね」

「――え? 別に……妬いてなんかないけど!?」

「……嘘、本当は、結構嫉妬してたんだ」

「プロデューサーが鼻の下伸ばしっぱなしだったんだもん、仕方ないじゃない」

「はぁーぁ、まだまだ駄目だね、私」

「ま、でも今日と云う日の、一番最後にプレゼントを渡せたのは私だしね、それで満足だよ、ふふっ」

「ね、贈り物は私、なんて、ちょっとベタすぎたかな……?」

「――そう? なら、よかった」

「うん、――おやすみ」

12: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/11/13(水) 00:33:10.53 ID:FF3FqH34o

「――ふぅ」

「たまには、和装や浴衣で、って云うのも、いいよね」

「服は確実に皺になっちゃうけど、プロデューサーだけの[夜宴の歌姫]だったでしょ? ふふっ」

「温泉なんて、って思ってたけど……こういうのも悪くないかな」

「まさかワーカホリックなプロデューサーが、こんなところへ連れてきて呉れるなんてね」

「プロデューサーもゆっくりできた?」

「――そう、なら良かった。端から見ていて、早晩倒れるんじゃないかって気を揉んでたんだよ?」

「……私を輝かせるためって云うけど、プロデューサーはただの引率の先生じゃないんだよ」

「プロデューサーがいなきゃ、私は輝けないんだからさ……」

「うん、――おやすみ」

14: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/11/13(水) 00:35:32.83 ID:FF3FqH34o

「ね、怒らないで聞いてくれる?」

「――んもう、意地悪……」

「ふふっ、実はさ、初めて会った時は、私の為にここまでして呉れるなんて思ってなかったんだ」

「ありがとね……今は、心の底から、こう云えるよ」

「プロデューサーの隣にいると、とても安心するんだ」

「ふふっ、これからも隣で私のこと、見ててね」

「ううん、それだけじゃない、これからもずっと私の隣にいてね」

「今度は、私がプロデューサーの為に頑張る番だからさ……」

「……約束だよ?」

「うん、――おやすみ」

18: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/11/13(水) 00:37:43.79 ID:FF3FqH34o

「ねえ、今日は着けないで、して欲しかったな」

「出来ちゃうだろ、って――まぁ、それもそうなんだけど」

「私は、プロデューサーとの結晶が欲しいんだけどな?」

「どうしたの、そんなに咳き込んで」

「冗談だよ。うん、いつか、普通の女の子に戻ったら……」

「その為には、先ずトップアイドルにならないとね、ふふっ」

「うん、――おやすみ。これからも、宜しくね?」