1: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/03/20(月) 08:53:01.00 ID:aJqx1wVIo
公園

やよい「よいしょ……ふー」

俺「……」

やよい「……」

俺「やよいちゃん、こんにちは」

やよい「! はい、こんにちは! あの……?」

俺「僕は、やよいちゃんのお母さんの、お友達だよ。
 何してるのこんなところで。早く帰らないとお母さん心配しちゃうよっ?」

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引用元: 俺「がわ゛い゛い゛な゛ぁ゛や゛よ゛い゛ぢゃ゛ん゛」 


 

2: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/03/20(月) 08:54:26.82 ID:aJqx1wVIo
やよい「えっと、お母さん、今日はお仕事で居ないんです。
   家に帰っても私一人だけですー」

俺「そうなんだ。……じゃあ、お母さんが帰ってくるまで、
 お兄ちゃんのおうちで遊ぼうか」

やよい「え? おにいさんのおうち……?」

俺「お菓子もジュースも、おもちゃもたくさんあるよ?」

やよい「え!? お菓子とジュースがたくさん!?
   あ……でも、知らない人ですし……。
   プロデューサー、知らない人のおうちに行っちゃ駄目だって言ってます……」

俺「そっか……やよいちゃん、あー、おりこうだね。
 じゃあ、ちゃんと……ご挨拶しなきゃね」

3: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/03/20(月) 08:55:13.60 ID:aJqx1wVIo
俺「じゃあ僕は、やよいちゃんのお母さんのお友達の、俺。
  君は、やよいちゃん。よろしくね」

やよい「あ、はい! よろしくお願いします」

俺「ほら、これで、知らない人じゃなくなったよ」

やよい「! はい!」

俺「じゃあ、おにいさんのおうち、行こうか」

やよい「はい、お願いしまーす!」

俺「じゃあ、行こうか……」

4: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/03/20(月) 08:56:08.63 ID:aJqx1wVIo



自宅

俺「どうぞ……」

やよい「おじゃましまーす!」

俺「どうぞ入ってくださぁい……」

やよい「おにいさんのおうちって、結構近いんですね!」

俺「そうだね……。じゃあ取り敢えずここに、座って……」

やよい「はーい!」

俺「今からお菓子とジュース持ってくるからね……」

やよい「ありがとうございますー!」

5: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/03/20(月) 08:57:25.89 ID:aJqx1wVIo
俺「――はぁいやよいちゃんお待たせー」

やよい「うっうー! ありがとうございます!」

俺「お菓子だよー」

やよい「わーっ! こんなにいっぱいいいんですか!?」

俺「うん、いいんだよ」

やよい「えへへへ……」

俺「たくさん食べて。おかわりもあるから」

やよい「いただきまーす!」

俺「どうぞ……」

6: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/03/20(月) 08:58:26.44 ID:aJqx1wVIo
やよい「ぱりぱりもぐもぐ……」

俺「お菓子おいしいかい?」

やよい「はい! おいしいです、おにいさん!」

俺「たくさん食べてね」

やよい「はーいっ!」

俺「……ジュースも飲んでね」

やよい「はい、いただきます!」

俺「うん、飲んで飲んで……」

7: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/03/20(月) 08:59:01.46 ID:aJqx1wVIo
やよい「ごくごくごく……」

俺「美味しい?」

やよい「はい、おいしいです!」

俺「……」

やよい「もぐもぐ……」

俺「かわいいなぁやよいちゃん……」

やよい「えっ? 何か言いましたか?」

俺「ううん何も言ってない。食べて食べて。
 ジュースも飲んでね、うん……」

8: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/03/20(月) 08:59:49.43 ID:aJqx1wVIo
やよい「ごくごく……ぷはぁ。
   おにいさん、あの、ジュースおかわりしてもいいですか……?」

俺「うん、ちょっと待ってね」

やよい「……」

やよい「……ふわぁ……。なんだか、眠くなってきちゃった……」

やよい「ん……」

俺「やよいちゃんお待たせー……あっ」

やよい「……すー……すー……」

俺「やっと……眠ったか……」

9: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/03/20(月) 09:00:30.56 ID:aJqx1wVIo
俺「やよいちゃんの寝顔も可愛いなぁ……うん……」

俺「ふふ……じゃあやよいちゃん、場所を移そうか」

俺「よいしょっ……」

やよい「ん……」

俺「軽いなぁやよいちゃん……」

やよい「すー……すー……」

俺「さぁ、ベッドに行こうね……」

10: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/03/20(月) 09:01:42.74 ID:aJqx1wVIo
寝室

やよい「すー……すー……」

俺「さぁやよいちゃん、お布団をかけるよ……。
 風邪ひいちゃわないように念の為にね……」

俺「……室温は……このくらいか……」

俺「リラックスできるBGMはこれでよし……」

俺「部屋の明るさも……ちょうどいいか……」

俺「ふふ……これで夕方までぐっすりだよ。
 僕は出掛けてくるから、ゆっくりおやすみ、やよいちゃん……」

 バタン

11: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/03/20(月) 09:02:34.34 ID:aJqx1wVIo



やよい「ん……あ、あれっ? 私……はわっ!?」ガバッ

やよい(そ、そっか私、おにいさんのおうちで寝ちゃって……!)

やよい「ど、どうしよう! 今日は夕方までスーパーを回って、
   値段と特売の日を調べようって思ってたのに……!」

 ガチャッ!

やよい「あ、あの! おにいさん、居ますかー!?」

俺「! 起きたんだね、やよいちゃん」

12: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/03/20(月) 09:03:34.43 ID:aJqx1wVIo
やよい「ご、ごめんなさい! 私、ちょっとだけお邪魔するつもりだったのに……!
   あの、私もう行きますね! やらなきゃいけないことが……」

俺「やらなきゃいけないことっていうのは、これのことかい?」

やよい「え……? あっ、こ、これ、もしかして……!」

俺「調べておいたよ。ほら、これがわかりやすくまとめた紙だよ。
 難しい漢字は使ってないから、やよいちゃんにも読めるはずだよっ」

やよい「す、すごい、こんなに丁寧に……。でも、どうして……?」

俺「やよいちゃん、最近お仕事が忙しいでしょ?
 なのにせっかくのオフも休まずに歩き回ってるから、手伝ってあげようと思ったんだ」

やよい「おにいさん……」

13: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/03/20(月) 09:04:44.37 ID:aJqx1wVIo
俺「それから、これ、お土産だよ。
 お菓子を包んでおいたから、弟くんや妹ちゃんと一緒におうちで食べてね」

やよい「はわっ! こ、こんなにたくさん……!」

俺「でも僕があげたことは内緒だよ。
 お母さんには、ファンの人から貰ったって言っておいてね」

やよい「ありがとうございます! このお礼はいつかかならず……」

俺「いいんだよ。やよいちゃんの元気な姿をテレビで見せてくれたら、
 それが僕にとっては一番のお礼なんだ。だからこれからもアイドル、頑張ってね。
 おにいさん応援してるよっ」

やよい「……! は、はい! 私、頑張ります!」

14: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/03/20(月) 09:05:28.00 ID:aJqx1wVIo
俺「じゃあ、そろそろ帰らないとみんな心配しちゃうよ」

やよい「あの、本当にありがとうございました!
   えっと……それじゃあ、失礼します! さようなら!」

 ガチャッバタン

俺「……」

俺「がわ゛い゛い゛な゛ぁ゛や゛よ゛い゛ぢゃ゛ん゛////」




  おしまい