前回 藤原肇「も、もうかえっで下さい…!」

2: ◆OW1CEojZt0DI 2017/03/28(火) 23:46:58.21 ID:YccxIyl90

【事務所】


P「…」カタカタ


肇「…」ジー


聖來P「…」カタカタ


聖來「…」ジー


P「…」カタカタ


肇「…」ジー


聖來P「…」カタカタ


聖來「…」ジー

引用元: 藤原肇「何気ない、素敵な日々の階段を」 


 

アイドルマスター シンデレラガールズ劇場 第1巻 [DVD]
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3: ◆OW1CEojZt0DI 2017/03/28(火) 23:47:31.07 ID:YccxIyl90

P「……ふう」


肇「!」ピク


聖來P「……よし」


聖來「!」ピク


P「お待たせ、肇。飯、行くか」


肇「はい!」パアッ


聖來P「よっしゃ、聖來、飲み行くか」


聖來「待ってました!」パアッ

4: ◆OW1CEojZt0DI 2017/03/28(火) 23:56:41.95 ID:YccxIyl90


凛「…」ジー


未央「…」ジー


凛「…ふたりとも、まるで犬みたいだね」


未央「お、しぶりんがそれ言う?」


凛「?」


未央「んーん。何でも」

5: ◆OW1CEojZt0DI 2017/03/28(火) 23:57:18.95 ID:YccxIyl90

凛「ソファーで姿勢良くそれぞれのプロデューサーの仕事が終わるのを待ってる姿、まさに忠犬だね」


未央「ふたり、というより2匹、だったね」


凛「ふふ、そうだね」



ティロン♪



凛「あ、プロデューサーからメール…」ピク

6: ◆OW1CEojZt0DI 2017/03/28(火) 23:58:14.01 ID:YccxIyl90

凛(…!…褒められた…嬉しいな…)


凛「…♪」ニコニコ


未央(おー…幸せそうな顔…しぶりんに尻尾が生えてたらブンブン振ってるんだろうな…)


未央(わんこが3匹に増えたね!)

7: ◆OW1CEojZt0DI 2017/03/28(火) 23:59:17.86 ID:YccxIyl90


ーーーーーーーーーーーーー


薫「じゃあ、せんせぇ!肇お姉ちゃん!またねー!」フリフリ


肇「ええ、またね、薫ちゃん」フリフリ


P「気をつけて帰れよー」フリフリ



バタン



肇「…薫ちゃん、可愛いですね」


P「そうだな。つい、可愛がっちゃうな」

8: ◆OW1CEojZt0DI 2017/03/28(火) 23:59:58.81 ID:YccxIyl90

肇「ええ、私もです」


P「年少組と話してる肇は、何というか、お姉さんしてるよな。しっかりしてるなあって思うよ」


肇「ありがとうございます。私、ひとりっ子で、ずっと「妹が欲しいなあ」と思っていたんです。だから、事務所の小さい子たちが可愛くて…」


P「なるほどなあ」

9: ◆OW1CEojZt0DI 2017/03/29(水) 00:00:29.18 ID:5Z7ojUg30

肇「こずえちゃんとか」


P「ああ、温泉の時に仲良くしてたな」


肇「仁奈ちゃんとか」


P「仁奈ちゃん癒されるよなあ」


肇「珠美ちゃんとか」


P「うん?」

10: ◆OW1CEojZt0DI 2017/03/29(水) 00:01:56.96 ID:5Z7ojUg30

肇「どうされました?」


P「え、いや…うん?珠美?」


肇「ええ、可愛いですよね珠美ちゃん」


P「可愛いのは同意するけど…あれ?確か珠美ってー」


肇「私、憧れの大人組の方たちにたくさん可愛がっていただいてますから。だから、私も年少組のみんなのお姉さんになれたらなあって」


P「あ、うん。そうなのか」

11: ◆OW1CEojZt0DI 2017/03/29(水) 00:02:56.98 ID:5Z7ojUg30

P「(…まあ、いいか)肇は、大人組だと、どんな人みたくなりたいんだ?」


肇「そうですね、やっぱりまずは楓さんです」


P「ああ、アイドルになる前から憧れてたんだもんな」


肇「はい。実際にお会いしてみたら、とても気さくな方で…それでも、ライブだと神秘的なオーラと歌声に惹き込まれて…私の尊敬する、大好きな先輩です」


P「それ聞いたら楓さん喜ぶだろうな」


肇「いつか、きちんとお伝えするつもりです!…他にも、川島さんとか」

12: ◆OW1CEojZt0DI 2017/03/29(水) 00:03:28.14 ID:5Z7ojUg30

P「確かに、仕事モードの川島さんはキリッとしてて頼りになるな」


肇「早苗さんや聖來さんのような、明るくパワフルな方たちや」


P「なるほど」


肇「保奈美さんとか」


P「だから、うん?」

13: ◆OW1CEojZt0DI 2017/03/29(水) 00:04:03.07 ID:5Z7ojUg30

肇「どうされました?」


P「いや…その、さっきからちょいちょい紛れ込ませるソレ何なんだ?」


肇「?何の事です?」


P「ほら、珠美といい保奈美といい。確かに間違ってはいないけど「ん?」となる面子を紛れ込ませる感じ」


肇「??」キョトン


P(…まさか)

14: ◆OW1CEojZt0DI 2017/03/29(水) 00:04:41.47 ID:5Z7ojUg30

P「…なあ、肇?」


肇「はい?」


P「…知らないのかもしれないけど、珠美も保奈美も、肇と同じ16歳だからな?」


肇「……………………?」ジュウロクサイ…


肇「……………………ええっ!?」


P「知らなかったかー!」


P(改めて考えると、個性派揃いだな16歳組!)

15: ◆OW1CEojZt0DI 2017/03/29(水) 00:05:37.35 ID:5Z7ojUg30


ーーーーーーーーーーーーー


肇「おはようございます、Pさん」


P「おはよう、肇」


肇「…Pさん、Pさん」


P「んー?」


肇「今日の私は、いつもと一味違います。どこが違うと思いますか?」


P「え?うーーん…」

16: ◆OW1CEojZt0DI 2017/03/29(水) 00:06:12.71 ID:5Z7ojUg30

P(…服は、美紗希に選んでもらったヤツだろ…お洒落な服着こなすようになったなあ…モコモコしてて可愛らしい…違った。そうじゃなくて…)


肇「…」ワクワク


P(髪型…ではないか、アクセサリー…違う、靴か…?)


肇「…ヒントは、持ち物です」


P「あ、そっちか…んーと…あ、それか?手に持ってるコーヒーカップ」


肇「はい!正解です。事務所に向かう途中のコンビニで買ったんです」

17: ◆OW1CEojZt0DI 2017/03/29(水) 00:07:22.04 ID:5Z7ojUg30

P「でも、それのどこが一味違うんだ?」


肇「ふふ、何とですね…これ、ブラックコーヒーなんです」


P「いつもカフェオレなのに?ホントに一味違うとはな。でも、どうして急にブラックを?」


肇「この前、凛ちゃんから聞いたんです。「コーヒー片手に歩く川島さんがとても格好良かった」と。しかも、川島さんに聞いたところ朝はいつもブラックを飲まれるとか。ですから、私も真似してみました!これで私もオトナの女性に…!」


P(その発想とわざわざ見せに来るのが子どもっぽくて可愛いな…なんて言ったらぷくーされるかな?)

18: ◆OW1CEojZt0DI 2017/03/29(水) 00:07:53.43 ID:5Z7ojUg30

肇「では…いざ!」ゴクッ


P「おお、いい飲みっぷり」


肇「…」


P「…肇?」


肇「…にがぁ…」


P「…」


P(…やっぱり、可愛いなあ)

19: ◆OW1CEojZt0DI 2017/03/29(水) 00:08:25.76 ID:5Z7ojUg30


ーーーーーーーーーーーーー


楓「…」セッセ


肇「…はい、ここを、こうして…」



ガチャ



P「お疲れ様です」


楓「プロデューサー、お疲れ様です」セッセ

20: ◆OW1CEojZt0DI 2017/03/29(水) 00:09:00.69 ID:5Z7ojUg30

P「あれ、楓さん。肇に陶芸習ってるんですか?」


肇「ええ。楓さんが、手作りのお猪口を作ってみたいらしくて」


楓「肇先生にご指導いただいている、というわけです」セッセ


P「なるほど。手作りお猪口か…楓さんらしいですね。あ、肇とお揃いの作務衣、お似合いですよ」


楓「ふふ、ありがとうございます」


肇「ペアルック、ですね♪Pさんも作務衣、着てみますか?」

21: ◆OW1CEojZt0DI 2017/03/29(水) 00:09:43.36 ID:5Z7ojUg30

P「作務衣か…確かに夏なんかは涼しくていいかもしれないな」


肇「作務衣は夏だけでなく、インナーを変えれば四季を通して着れるんですよ?あ…でも、流石に真冬は少し、さむぇーかもしれませんね。ふふっ♪」


楓「あら、肇ちゃん、お上手♪」


肇「ふふ、楓さんに鍛えられた賜物です」


楓「…♪」セッセ


肇「…はい、次はここを…」


P(…お茶目な子になったなあ…)

22: ◆OW1CEojZt0DI 2017/03/29(水) 00:10:28.22 ID:5Z7ojUg30


【後日】


楓「プロデューサー」チョンチョン


P「はい、何でしょう?」クルッ


楓「遅れてしまいましたが、これ、差し上げます。バレンタインのプレゼントです」


P「わざわざ、そんな…ありがとうございます。これ、開けても?」


楓「ええ、どうぞ」


P「では…」パカッ

23: ◆OW1CEojZt0DI 2017/03/29(水) 00:11:12.62 ID:5Z7ojUg30

P「これは…チョコクッキーと、お猪口?あ、もしかして、前に肇と作ってた?」


楓「はい♪昨年のバレンタインデーに肇ちゃんがチョコと一緒にマグカップを差し上げたと聞いて、私も長考した末、ちょこっとしたプレゼントとしてお猪口を添えようと」


P「おお、ダジャレのキレも冴えてますね」


楓「ふふ、これから事務所で飲む時は、これを使って下さいね?…早速ですが今夜、どうですか?いいお酒をいただいたんです」クイッ

24: ◆OW1CEojZt0DI 2017/03/29(水) 00:12:37.62 ID:5Z7ojUg30

P「はは、喜んでお付き合いします」


楓「楽しみにしていますね?それでは後ほど」スタスタ


P(…お猪口、肇からもらったマグカップの横に置いておこう…うん。宝物がまた増えたな)


P(…よし!今日も頑張ろう!)

25: ◆OW1CEojZt0DI 2017/03/29(水) 00:13:34.57 ID:5Z7ojUg30


ーーーーーーーーーーーーー


P「ーなあ、肇?」


肇「何ですか?」


P「最近さ、みんなが俺に駄々を捏ねる時、頬っぺたをぷくーとさせるんだよ」


肇「…そ、そうなんですか?」


P「うん。特に楓さんの使用頻度が高い…それでな、「肇の真似ですか?」って聞いたら「こうすればPさんは弱い」って肇が言っていたという証言を得たんだけど…」


肇「…………な、何のことでしょう」


P「…肇、目が泳いでるぞ」

26: ◆OW1CEojZt0DI 2017/03/29(水) 00:14:18.33 ID:5Z7ojUg30

肇「…Pさんは、私を疑っていらっしゃるんですか?」プクー


P「よし、確信犯だな」グニグニ


肇「いふぁいれす、いふぁいれす…!む、むかしは、無意識だったんです…!」


P「昔?」


肇「エレベーターの頃…」


P「大分前からだな!都会に来て悪い子になりやがって」


肇「も、元はといえば、不粋なPさんが悪いんです!」

27: ◆OW1CEojZt0DI 2017/03/29(水) 00:15:39.90 ID:5Z7ojUg30

P「えぇー…いや、あの時は確かに、俺もちょっと不粋だったなと反省したけどさあ…」


肇「反省が足りません。あの時のお詫びに、あのエレベーターの景色よりも、もっとロマンチックな場所に連れて行って下さい」


P「そうくるか……ロマンチックな場所って……どこだ?」


肇「ご自分で考えて下さいっ」


P「そ、そうか……」


肇「…」


P「……あ」

28: ◆OW1CEojZt0DI 2017/03/29(水) 00:16:30.44 ID:5Z7ojUg30

肇「閃きました?」


P「うん、閃いた。ロマンチックな場所、だろ?」


肇「ええ。どこです?」


P「…肇」ガシッ


肇「は、はい」ドキッ


P「ー肇を、トップアイドルとして、きらめくペンライトの海のステージへ連れて行く。なんてのはどうだ?」キリッ


肇「…!」

29: ◆OW1CEojZt0DI 2017/03/29(水) 00:17:12.14 ID:5Z7ojUg30

P(…)


P(……あ、マズい。これは、冷静になってみると、かなり、恥ずかしい事を口走ってしまった気がする…!)プルプル


P(か、顔が熱くなってきた…こんなの、他の子に見られたら何を言われるか…あ)


藍子「…」ジー


早苗「…」ジー


P「…」


P「……見てた?」


藍子「…」パシャ

30: ◆OW1CEojZt0DI 2017/03/29(水) 00:18:01.10 ID:5Z7ojUg30

P「おい!無言で写真を撮るな!じ、事務所を通して下さい!!」


早苗「…うーん、P君、今のはちょっとクサいかも…」


藍子「でも、素敵な答えだと思いますよ?」


早苗「まあ、そうだけどさあ…もうちょっとこうムードをー」


P「冷静に品評しないで!忘れて!あと写真消して!」

31: ◆OW1CEojZt0DI 2017/03/29(水) 00:18:36.58 ID:5Z7ojUg30

肇「…Pさん」クイクイ


P「!な、何だ?肇」



肇「……私、頑張りますから…必ず、連れて行って下さいね?」ニコ



P「」ズキューン


藍子「」ズキューン


早苗「」ズキューン

32: ◆OW1CEojZt0DI 2017/03/29(水) 00:19:04.24 ID:5Z7ojUg30

藍子(か、可愛い…!Pさんの袖をちょこんと掴んで、これでもかというほど顔を真っ赤にして、それでも目は真っ直ぐにPさんを見つめて嬉しそうに微笑んで!)


早苗(こ、恋する乙女って凄いわね…私でも惚れちゃうわあんな顔されたら)


藍子(と、とりあえず…!)パシャ


P「だ、だから撮るなって!」


肇「……///」

33: ◆OW1CEojZt0DI 2017/03/29(水) 00:19:51.38 ID:5Z7ojUg30


ーーーーーーーーーーーーー


楓「おーねがいーシーンゴジラー♪…あら?」スタスタ


時子「…チッ 」ガチャガチャ


楓「時子さん、どうしました?」


時子「あぁ、楓…私の鞭を探しているのよ。ここら辺にあるはずなのだけれど」ガチャガチャ


楓「あぁ…ウチの事務所は物が多いですからね。何でも揃っているから「ハンズ事務所」と業界では呼ばれているらしいですよ」

34: ◆OW1CEojZt0DI 2017/03/29(水) 00:20:57.61 ID:5Z7ojUg30

時子「それならハンズらしくわかりやすく陳列しておいて欲しいわ」ガチャガチャ


楓「……あ」ヒョイ


楓「時子さん、時子さん」


時子「アァン?」クルッ


楓「これ、君の縄?…ふふっ♪」


時子「鞭よ」


P(…時子様は楓さんのダジャレに気づいているのだろうか…)

35: ◆OW1CEojZt0DI 2017/03/29(水) 00:22:50.38 ID:5Z7ojUg30


ーーーーーーーーーーーーー


聖來P「ぐはぁー!疲れたー!!」


聖來「もう、だらしないなあ。「体が鈍ってるからダンス教えてくれ」って言ったのはそっちでしょー?」


聖來P「いきなり難易度高すぎだろ…何だあの動き」


聖來「あんなの基礎の基礎だよ。はい、スポドリあげるからシャキッとする!」


聖來P「…それ、お前の飲みかけだろ」

36: ◆OW1CEojZt0DI 2017/03/29(水) 00:23:34.35 ID:5Z7ojUg30

聖來「え、そうだけど……イヤ?」


聖來P「イヤじゃないけど…いいのか?」


聖來「気にしない、気にしない♪」


聖來P「それじゃ、遠慮なく……でも、そういうの、男相手に誰彼構わずしない方がいいぞ」


聖來「…誰彼構わずじゃ、ないよ?」

37: ◆OW1CEojZt0DI 2017/03/29(水) 00:24:07.09 ID:5Z7ojUg30

聖來P「…え?それってどういう…」


聖來「んー!どういう意味だろうね!それじゃ!」スタスタ


聖來P「あ、おい聖來!」


肇「…」ジー

38: ◆OW1CEojZt0DI 2017/03/29(水) 00:25:02.00 ID:5Z7ojUg30


【後日】


肇「Pさん、お茶、飲まれますか?」


P「お、サンキュー」


肇「…」ゴク


肇「…はい、どうぞ」


P「え、何、毒味?」

39: ◆OW1CEojZt0DI 2017/03/29(水) 00:25:51.53 ID:5Z7ojUg30


ーーーーーーーーーーーーー


【レッスンルーム】


肇「ーなな、はーち、きゅーう…」グイー


穂乃香「…」ノビー


肇(穂乃香さん、凄いなあ…顔が地面に着きそう…軟体動物みたい…本当に、骨、あるのかな…?)グイー

40: ◆OW1CEojZt0DI 2017/03/29(水) 00:26:23.13 ID:5Z7ojUg30

穂乃香「…ふう。肇さん、ありがとうございました。では、次は肇さんですね」


肇「…あ、は、はい!お願いします……あ、あの」


穂乃香「はい?」


肇「実は私、身体、凄く硬いんです…」


穂乃香「ふふ、あずきちゃんから聞いています。そんなに硬いんですか?」


肇「それはもう…ですので、少し、お手柔らかにー」

41: ◆OW1CEojZt0DI 2017/03/29(水) 00:27:11.31 ID:5Z7ojUg30

穂乃香「駄目です!」


肇「ええ!?」


穂乃香「身体が柔らかくないと、ダンスの表現の幅も狭まりますし、それにー」


肇「そ、それに?」


穂乃香「ーセクシーぼでーに、なれませんから!」バーン!


肇「な、何の話ですか!?…きゃあっ!」ググッ


穂乃香「いーち…にーい…息をゆっくり吐きながら…」グイー

42: ◆OW1CEojZt0DI 2017/03/29(水) 00:27:47.97 ID:5Z7ojUg30

肇「いっ…!?いだだだだ!ちょ、穂乃香さっ…いだだだだ!!」ググッ


穂乃香「大丈夫です!まだ行けます!」グイー


肇「いだい!いだいです!……あっ!?」


P「…」ジー


穂乃香「あっ、肇さんのプロデューサーさん。お疲れ様です」


P「お疲れ様、穂乃香さん、肇」


肇「ど、どうしてPさんが…!?」

43: ◆OW1CEojZt0DI 2017/03/29(水) 00:28:30.50 ID:5Z7ojUg30

P「いや、明日のスケジュールで伝え忘れた事があったから…それより、肇。凄い声出てたな」


肇「っ!あ、あの、これはですね…!ち、違うんです!いえ、違わないのですが…い、いえ!と、とにかく違うんです!!」


穂乃香(何が違うんでしょう…?)


P「…」


肇「違うんです!とにもかくにも、違うんです!」


穂乃香(あ、五・七・五)

44: ◆OW1CEojZt0DI 2017/03/29(水) 00:29:02.68 ID:5Z7ojUg30

P「ふーーーん」


肇「だ、だから、その…!」


P「穂乃香さん」


穂乃香「はい、何でしょう?」


P「スケジュールは後で肇に伝えるから、続き、して」


肇「!?」


穂乃香「わかりました」グイー

45: ◆OW1CEojZt0DI 2017/03/29(水) 00:29:41.31 ID:5Z7ojUg30

肇「いっ…!?」


肇(こ、こえ、おさえなきゃっ…!!)


肇「んっ…!っはぁ…!んんぅっ…!」ノビー


P(  い)


穂乃香(…肇さん、顔を真っ赤にして必死に身体の硬さを克服しようと…立派です!私も見習わないと…!)グイー


肇「もっ…!もう、じゅう、たちました、からあっ…!ゆるしてぇ…!」

46: ◆OW1CEojZt0DI 2017/03/29(水) 00:30:14.85 ID:5Z7ojUg30


ーーーーーーーーーーーーー


【舞台裏】


スタッフ『それでは、藤原さん、準備お願いしまーす!』


肇『はいっ!』


P『よし、いよいよだな、肇。準備はいいか?』


肇『はい。星々のスポットライトに照らされたステージで、最高の私をお見せします!』

47: ◆OW1CEojZt0DI 2017/03/29(水) 00:30:51.50 ID:5Z7ojUg30

P『ああ!楽しみにしてるぞ!…大丈夫だと思うけど、気負いすぎるなよ?』


肇『ふふ、勿論です。気取らず、気負わず、私らしく…ですね』


肇『…』スゥ


肇『ー見極めました。いきますよ』



ワアアアアア…



………………

………………………

………………………………

48: ◆OW1CEojZt0DI 2017/03/29(水) 00:31:26.30 ID:5Z7ojUg30


【事務所】


肇「ー見極めました。いきますよ」スッ



ガシャーン!



肇「…」


P「肇はジェンガ下手だなあ。あんなに格好良い事言ってたのに」


肇「…忘れて下さい」

49: ◆OW1CEojZt0DI 2017/03/29(水) 00:32:18.04 ID:5Z7ojUg30

P「見極めました。いきますよ」キリッ


肇「あー!ああー!!」ポカポカ


P「あたた…はは、手先は器用なのにな?」


肇「忘れて!忘れて下さい!」


P「んー…ヤダ」


肇「意地悪!意地悪ですっ!」


P「肇は可愛いなあ~」

50: ◆OW1CEojZt0DI 2017/03/29(水) 00:32:58.99 ID:5Z7ojUg30

肇「…もうっ!拗ねます!」プイッ


P「あー、ごめんごめん」ナデナデ


肇「知りませんっ!」ツーン


P「機嫌直せよはじはじ~」ツンツン


肇「はーじーめーでーすー!」

51: ◆OW1CEojZt0DI 2017/03/29(水) 00:33:44.21 ID:5Z7ojUg30


早苗「…今日もイチャついてるわね、あのふたり」


ちひろ「そうですねえ」


早苗「でも「付き合ってない」って言い張ってんのよ。バレバレだっつの、ねえ?」


ちひろ「ふたりとも不器用ですからね」


早苗「まったくもう、可愛いカップルなんだから…見てるこっちが恥ずかしくなるわ」

52: ◆OW1CEojZt0DI 2017/03/29(水) 00:34:47.77 ID:5Z7ojUg30

ちひろ「ふふ、でも、見ているだけでこっちまで幸せになりますね」


早苗「…そうね。お互い、肇ちゃんに恋愛相談された身だもの。余計に、ね♪」


ちひろ「ええ♪」


早苗「今日も平和ねえ…」


ちひろ「ええ、本当に…」

53: ◆OW1CEojZt0DI 2017/03/29(水) 00:35:23.97 ID:5Z7ojUg30


…ハジハジ…ハジメデスッ!…