1: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/04/03(月) 00:19:37.06 ID:yANYt44k0
――夜、神谷家(奈緒の部屋)

奈緒「おっと、もうこんな時間か……そろそろやるか」ガサガサッ

奈緒「ふう、まさか晶葉からこんなゲームを借りるとは……」ガサッ

コトッ……

奈緒「ついにあたしも同人ゲームに手を出してしまう、か……」


……
…………

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1491146376

引用元: 奈緒「さーて、晶葉から借りたゲームでもやるか……」 


 

2: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/04/03(月) 00:20:16.64 ID:yANYt44k0
――同日昼、事務所


晶葉「おーい、奈緒ー」


奈緒「ん、どうした?」

晶葉「いやなに、少し用事があってな……もう帰るのか?」

奈緒「今日は午前中の仕事だけだったし、この後はオフだから出かけようかと思ってさ」

晶葉「なんだ、加蓮と一緒か?」

奈緒「ま、まあ……」

晶葉「まあそこら辺は好きにしてくれといったところだが……実は頼みたいことがあってな」

奈緒「やだ」

晶葉「まだ何も言ってないぞ」

3: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/04/03(月) 00:20:47.72 ID:yANYt44k0
奈緒「いーや、絶対に晶葉からの頼み事なら何か裏がある! 普段から色んなもの作ってるし、なんか研究室からヤバい音とかも聞こえてくるし……」

晶葉「失礼な、天才を何だと思ってるんだ……まあいい、ほら」

奈緒「なんだこれ? まさか……」

晶葉「ああ、ゲームだ。俗に言うノベルゲームとか、ギャルゲーとか、そういうジャンルだったはずだ」

奈緒「ふ、ふーん……ノベルゲームか。ギャルゲーね、ギャルゲー」

晶葉「ちょっと興味があったから試しに作ってみたんだ。一通り完成したからテストプレイヤーを探していたところだったんだが……」


晶葉「というわけで奈緒、やってみてくれないか?」


……
…………

4: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/04/03(月) 00:23:47.89 ID:yANYt44k0
――夜、奈緒の部屋

奈緒「結局押し切られてプレイすることになったんだよなー、仕方が無いよなー」

奈緒「まっ、最近あたしも色んなゲームやってたし、こういうのに手を出すのも悪くないよな」

奈緒「しかし晶葉が作ったってことは二次創作の同人ゲームってことか……」

奈緒「えーと、タイトルが……何なに? 『機神絢爛ダイオウカー』……うわあ、パッケージがバリってるぞ」

奈緒「……ま、いいか。とりあえずさっさと始めよう」

奈緒「えーっと、確か晶葉がメディアの中にマニュアルがあるって言ってたな。大したこと書いてないだろうけどちょっと読むか」カチカチッ

カチッ

奈緒「……PCの動作環境とか、それくらいしか書いてないな……ん? 『このゲームは22時から翌日5時までの間でプレイすること! 必ずこれは守ること!』あたしは子供かっ!」ウィーン

奈緒「まあ、0時くらいまでなら何とか……5時までやってたら次の日あたしが仕事できないからな。あと書いてることは……」


奈緒「……ふーん、チェックポイントね。ふーん」


奈緒「おっ、インストールが終わったな。それじゃあ、イヤホンつけてやるか」

――――
――

5: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/04/03(月) 00:25:26.64 ID:yANYt44k0


『それは虚ろにたゆたう炎』

『繰り返されるは魂の邂逅』

『結ばれるは永遠の契り』



『そして……解き放たれるは、永劫の深淵』

『全てを照らす、黄金の意思』


……
…………

6: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/04/03(月) 00:29:08.00 ID:yANYt44k0
――地球、日本(東京)

P「ん?」ピクッ!


『本日より、お台場ダイバーシティにてサマーナイトカーニバルが開催されます! 黒川重工が提供する――』


P「気のせいか……何か聞こえた気がしたが」

ヴヴヴヴヴ!!

P「ん、電話……はい、Pです」

P「はい……はい了解しました。15時にはお伺いしますので、はい……はい失礼します」ピッ!

P「はぁ、再就職先を決めるのもしんどいな……まさかタレント事務所に就職することが出来たと思ったら、3年でクビになるとはなぁ」

P「補助が出ているうちに就職先も決めておかんとな……さて、次のトコにいくか!」


……
…………

7: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/04/03(月) 00:32:04.29 ID:yANYt44k0
――???、ブラックパールガーデン、ブラックパール城(書斎)

コンコンコンコンッ!

千秋「どうぞ」

翠「失礼します」

千秋「あら、翠さん……どうしたのかしら、そんな顔をして」

翠「開発室から連絡がありました。観測機、ヤタノカガミが起動したようです」

千秋「……そう」

翠「驚かれない……のですか? ついに、この日が来てしまいましたのに……」

千秋「確かに、来ないほうが平和ね。だけど、黒川重工……いえ、黒川はこの日のために準備を進めてきたもの」

8: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/04/03(月) 00:33:04.23 ID:yANYt44k0
千秋「彼女たちは?」

翠「そろそろ学校から帰っている頃だとは思いますが……既に何人かは、屋敷のほうに」

千秋「すぐに全員を呼び戻して。あと、あの男は?」

翠「衛星監視で見張っています。東京にはいるみたいですが……」

千秋「そう、それならそっちの準備もお願い。彼には……頑張ってもらわないといけないものね」

翠「分かりました。私のほうで直接お連れします」

ガチャッ……パタンッ!


千秋「……はじまるのね。この世界……破壊者から、地球を守るための……戦いが」


……
…………

9: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/04/03(月) 00:35:43.98 ID:yANYt44k0
――東京(新宿)

P「ええと……会社のビルは……」


???「まっ、待ってー! 待ってくださいー! 誰かぁー!!」


P「ん?」クルッ

「おらっ! そこどけお前!!」

???「ド、ドロボー!!」

P「こいつか」シュッ!

ズドンッ!!

「あがっ……!?」

ドサッ……

P「ふぃー……っと、この鞄か? おいひったくり、手放せ」グイッ!

???「あ、あ、あのっ!」

P「この鞄、お嬢ちゃんのかい?」

???「いっ、いえっ! わ、わたしゅいのじゃなくて……あそこにいるお婆さんの……」

10: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/04/03(月) 00:39:03.42 ID:yANYt44k0
P「そっか。じゃあこれ、お婆さんに渡してやってくれ。俺は急いでいかなきゃならないところがあるんだ」

???「そうだったんですか……すみません、ありがとうございますっ! あの、さっきの……す、凄かったです!」

P「……」



『P……貴方に教えることは、もう無いわ……後は、貴方の意思で……誰かを、守りなさい……』



P「……」

???「あ、あのー……?」

P「ん……ああいや、何でもないよ、ありがとう。それじゃ、俺はこれで」

???「あ、はっ、はい!」


……
…………

11: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/04/03(月) 00:40:06.26 ID:yANYt44k0
――ブラックパールガーデン、ブラックパール城(司令室)

パシュンッ!

千秋「ヤタノカガミの状況は!」

楓「あ、千秋ちゃん、お疲れ様です」

美優「黒川指令……はい、月からのデータを受信しています……映像、出します」カタカタカタッ!

ピピピッ!

フォンッ……

楓「……大きいですねぇ」

美優「宇宙から、こんな大きな物が……これが、破壊者……」

パシュンッ!

晶葉「今は開発室で初期解析を行っている。暫定コード名はティターン、随分とデカイ図体の奴だ……巨大な両腕についての解析を優先させている」

楓「ゴリラの親戚ですか?」

晶葉「形状としては、まあそんなものだ。特殊な得物は持っているようには見えないが……これが破壊者、機械生命体か」


周子「いいんじゃないのー?」ゴロッ


晶葉「ん、いたのか狐」ピクッ

12: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/04/03(月) 00:41:09.64 ID:yANYt44k0
周子「よーやくイベント始まったんでしょ? なら、来ないと勿体無いやん?」

周子「それに……見ておきたいでしょ、やっぱり」

晶葉「……そうだな。指令、パイロットはどうした?」

千秋「3人は戻ってきているわ。2人はまだ……いるメンバーだけでも、先にブロッサムディーヴァに向かわせているわ」

晶葉「ツクヨミヒメはどうした? アレに乗るパイロットは戻ってきていないのか……分かった、私はとりあえず開発室に戻る」

周子「あれ、帰るの?」

晶葉「私には私のやることがある。お前も、暇なら手伝いでもしたらどうだ?」

周子「ま、テキトーに気が向いたらやってあげる」

美優「そ、そうですか……」

晶葉「ではな」

パシュンッ!


千秋「ブロッサムディーヴァの発進準備を! パイロットが搭乗次第出撃、破壊者ティターンの降下予測ポイントに向かわせて!」

楓「分かりました。格納庫、聞こえますか? ブロッサムディーヴァの発進準備お願いします」

美優「黒川指令、ティターンが大気圏を抜けました……降下予測ポイント、日本です」

……
…………

13: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/04/03(月) 00:42:46.89 ID:yANYt44k0
――東京(新宿)

P「はぁ……面接ダメだったか。次の会社、良さそうなところだったんだがなぁ……」

P「他に中途採用を募集している企業は……」ピッ、ピッ、ピッ


『P……貴方に教えることは、もう無いわ……後は、貴方の意思で……誰かを、守りなさい……』


P「母さん……俺は誰かを守る以前に、明日の我が身すら守れないかもしれんよ……」

ピピッ!

P「ん? 端末に緊急速報……政府から通達、関東圏上空に謎の飛行物体を観測……は――」


ズドオオオオオオオオオンッ!!!!


P「うおおおおおおわあっ!?」


……
…………

14: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/04/03(月) 00:44:08.22 ID:yANYt44k0
――ブラックパールガーデン、ブラックパール城(格納庫)

整備士「各機についての整備は完了しています。搭乗後、コンソールに表示されている指示通りに刻印を同調させてください」

紗枝「練習のとおり、やろ?」

珠美「シミュレーターでの訓練はバッチリです! 人々の剣になるこの日、珠美は待っていました!」

整備士「あら? そういえば貴方達の他にも、もう1人はいるって……」

シュッ!

あやめ「ニンッ……あやめはこちらにいますので」

紗枝「天井にぶら下がって、整備士はんのお話もよう聞こえんとちゃいますか?」

整備士「まあ、いるなら問題ないわ。ツクヨミヒメについてはパイロットが到着次第出撃させます。貴方達は割り当てられた機体で出撃して頂戴」

珠美「分かりました!」

あやめ「精神を研ぎ澄まし……いざ、初陣……!」シュッ!

紗枝「ほな……いきまひょか」

……
…………

16: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/04/03(月) 00:47:50.30 ID:yANYt44k0
――東京(新宿)

ティターン「……!!」


P「な、なんだアイツ……え、何、特撮映画?」


ギュンッ!

ギュンッ!


P「あれは……政府軍の戦闘機か!?」


ボシュシュシュシュッ!

ドガアアアアアアアアンッ!!


P「ミサイル……あんなビルくらい大きいデカブツ相手に通用するわけないだろ!」

17: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/04/03(月) 00:49:08.76 ID:yANYt44k0
ティターン「……」ゴゴゴゴゴ……!!

ブォンッ!!

ドガアアアアアアンッ!!

P「軍の戦闘機がやられた……アイツ、あれだけデカイくせにあんなに素早く腕を振り回せるのかよ……!」


『政府による緊急避難警報が発令されました。国民の皆さんは、お近くの地下シェルターに避難してください。繰り返します、政府による緊急――』


P「そんな、逃げろったって!」タタタタタッ!

P「シェルター……シェルター……ここから一番近いところは……!」バッ!

ドンッ!

???「きゃああっ!?」ドサッ!

P「っ……す、すみませ……君は!」

???「ふぇ……あ、さ、さっきのお兄さん……」

18: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/04/03(月) 00:51:54.66 ID:yANYt44k0
P「君、まだこんなところにいたのか! 早く近くのシェルターに!」

???「い、いえっ! 私、早く帰らないと……」

P「何言ってんだ! 家に帰るより避難が先だろう!」

???「で、でも……」


キキーッ!!


P「車……?」

ガチャッ!

翠「歌鈴さん、お待たせしました」

???(歌鈴)「あ、翠さん! よかったぁ……私、ここから走ってお城に帰らなきゃならないんじゃないかって……」

P「保護者か……あんた――」

翠「P様ですね。丁度良かった……貴方もいらっしゃるとは、こちらも探す手間が省けました」ビュッ!

P「なっ……!?」サッ!

ガキィンッ!!

19: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/04/03(月) 00:55:04.63 ID:yANYt44k0
翠「っ!?」ググググッ!

P「なにすんだ! お前……抜いてないとはいえ刀の鞘って……!」ブンッ!

翠「失礼しました。この状況下での冷静な判断、身のこなし……」スッ……

翠「監視していたとはいえ、これほどまでの仕込みをなされていたとは思いませんでした」

P「……何の話だ?」

歌鈴「お兄さん、今翠さんの刀を受け止めた鞄の中に何入れてるんですか?」

翠「詳しい話をしている時間もなかったので、少々強引にと思いましたが……率直にお話をします」

P「なんだ、お前たち……」


翠「P様、貴方には……この世界の剣になってもらいます」


……
…………

20: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/04/03(月) 00:57:37.57 ID:yANYt44k0
――ブラックパールガーデン、ブラックパール城、カタパルト(機体内)

紗枝「ぶろっさむきゃりあー……しすてむ起動、各機でーたしんくろ確認……」カタカタカタッ!

珠美『ドリラーも大丈夫です! いつでもいけますよ!』

あやめ『ストライダーも完了、忍装束……否、パイロットスーツとのダイレクトリンク!』

紗枝「刻印……同調!」ガションッ!

パアアアアアッ!!

あやめ『んっ、くっ……!』

珠美『こっ、これは……』

紗枝「んっ、はぁっ……う、うちの中の、刻印が……熱くなって……あっ、あんっ……ああああっ!!」



[1-1]


……
…………

21: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/04/03(月) 01:00:14.20 ID:yANYt44k0
――ブラックパール城(司令室)

楓「ブロッサムキャリアー、ドリラー、ストライダー、3人のパイロットが刻印同調を開始しました」

美優「シミュレーターの結果から……想定していた以上の時間が掛かっています……パイロットのバイタル値、上昇しています……」

千秋「そう……刻印の力が強い彼女達でも、法術の補助があっても辛いということね」

周子「いやー、大変たいへん。あたし留守番でよかったー」

ピピッ!

楓「3機の同調、完了しました。機体出力も安定しています」

ピピピッ!

晶葉『おい、政府軍の奴らがちょっかいを出し始めている。奴らのせいでティターンが余計に暴れている、早く出撃させたほうがいい』

千秋「歌鈴さんは?」

楓「まだ……新宿みたいですね。お土産買ってきてもらおうかしら……」

美優「そ、そういう場合じゃないです……」

晶葉『ツクヨミヒメをオートパイロットで行かせるか? こっちに戻ってくるより現地で搭乗したほうが早いだろう」

千秋「そうね……それじゃあ」



千秋「桜霞、ブロッサムディーヴァ……出撃!」


……
…………

22: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/04/03(月) 01:07:30.38 ID:yANYt44k0
――東京(新宿)

ピピピッ!

翠「はい、私です……ツクヨミヒメをこちらに……分かりました」ピッ!

歌鈴「ツクヨミヒメがこっちに来るんですか?」

翠「そのようです。パイロットスーツはコックピットに収納されているそうです」

P「おい、お前たち、さっきから何の話を……」

翠「間もなく分かります。あの破壊者、機械生命体のほうを見てください」

P「破壊者……?」


ティターン「……!」


ズドォンッ!!

ドガアアアアアンッ!!!!

ティターン「!?」


P「なんだ!? 新しい戦闘機……でも、政府軍の戦闘機とは違う……」

歌鈴「ブロッサムディーヴァですよ!」

翠「初回起動は問題なさそうですね……歌鈴さん、間もなくツクヨミヒメも来ます。準備をお願いします」

歌鈴「は、はいぃっ!」


……
…………

23: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/04/03(月) 01:10:06.49 ID:yANYt44k0
――戦闘区域

あやめ「同調が思っていた以上に大変でした……ですが、それだけの力があやめたちには秘められています!」

ガションッ!!

あやめ「虚空を舞うあやめを捕らえることなど! ブロッサムミサイル!!」

ボシュシュシュシュシュッ!!

ズドドドドドドッ!!

珠美『あやめ殿! 効いているみたいですよ!』

紗枝『せやけど、いまのままやとあきまへん、いまのうちに……』

ティターン「!!」

ブォンッ!!

珠美『秘剣! ドリル……アターック!!』ギュルルルルルルッ!!

ガガガガガガガガガッ!!

あやめ「紗枝殿! あやめたちが奴を引き付けている間に、ツクヨミヒメを歌鈴殿に!」

紗枝『歌鈴はん、れーだー……こっちや!』

ギュンッ!

……
…………

24: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/04/03(月) 01:12:39.75 ID:yANYt44k0
――東京(新宿)

ガガガガガガガッ!!

P「うわっぷっ!?」

翠「キャリアーが来ましたね」

P「なんだこりゃ……めちゃくちゃデカイ……車か?」

パシュンッ!

紗枝「歌鈴はん!」

歌鈴「紗枝ちゃん! ツクヨミヒメは?」

紗枝「かーご開けて、あとは邪魔やし接続解除……」カタカタカタッ!

ガコンッ!!

P「これは……なんだ、巨人……?」

歌鈴「ツクヨミヒメ……!」

25: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/04/03(月) 01:13:40.45 ID:yANYt44k0
翠「ツクヨミヒメ……歌鈴さん、急いでください」

歌鈴「はいっ!」タタタタッ!

紗枝「……翠はん、その人は?」

翠「P様です。これから……あなたたちの指導者になる方です」

P「え、あの、聞いてないんですけど、え?」

紗枝「そう……うちらの邪魔だけは、せんといて」スッ……

パシュンッ!

ガガガガガガガッ!!

P「な、なんだあの子……」

翠「司令室、ツクヨミヒメが来ました。歌鈴さんが搭乗中です。後はそちらの指示に任せます」ピピピッ!


……
…………

26: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/04/03(月) 01:16:33.70 ID:yANYt44k0
――戦闘区域

歌鈴「はぁ、はぁ……刻印同調、た、大変だった……けど、上手く出来てよかった……」

ピピピッ!

珠美『歌鈴殿! ツクヨミヒメは大丈夫ですか!』

歌鈴「う、うん!」

あやめ『これで陣形が組めます。戦闘は人型のツクヨミヒメを中心に、あやめたちは支援砲撃を!』

歌鈴「そ、それじゃあ……やあああああっ!」

バゴォンッ!!

ティターン「!?」

歌鈴「うっ、ぐううううう……!」グググググッ!

珠美『おおっ! 破壊者と取っ組み合いをして互角ですよ!』

紗枝『珠美はん! いまのうちにうちらも援護を……ぶろっさむびーむ!』ズドォンッ!

ドガアアアアアアンッ!!

ティターン「……!」

あやめ『ツクヨミヒメが来たとはいえ、中々に厄介な相手……このままでは……!』

ピピピピピッ!!

歌鈴「えっ、新しい反応……?」

27: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/04/03(月) 01:17:02.73 ID:yANYt44k0
ギュンッ!

ズドォンッ! ズドォンッ! ズドォンッ!

ドガアアアアアンッ!!

ティターン「!!」

???『……』

珠美『なんでしょう、あれは……飛行機ですか!?』

あやめ『いえ、あの形……ブロッサムディーヴァ……まさかあやめたち以外の……』

ピピピッ!

楓『みなさーん、聞こえてますか?』

紗枝『楓はん?』

楓『今来てくれたのはブロッサムウイングです。ブロッサムディーヴァの1機で、味方だから安心してください』

歌鈴「よ、よかったぁ……」

千秋『そう、ブロッサムウイング、キャリアー、ドリル、ストライカー、そしてツクヨミヒメ……全てが揃ったわ』

千秋『桜霞……今こそ、月下転身よ!』

歌鈴「え、何ですか? げっか?」ピピッ!

フォンッ……

歌鈴「スクリーンに……こ、これ、合体でしゅか!?」

28: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/04/03(月) 01:17:54.88 ID:yANYt44k0

千秋『そう……今こそ全ての力を一つにし、破壊者を打ち砕く剣になりなさい!!』

あやめ『合体の陣……なるほど、それではいざ!』

珠美『珠美たちの力を一つに!』

紗枝『歌鈴はん!』

歌鈴「は、はいぃっ! フィールドジェネレーター、起動!」バッ!

パアアアアアアアッ!!!!

???『……でしてー』

ティターン「!?」


歌鈴「い、いきますっ! 月下……転身!!』


……
…………

29: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/04/03(月) 01:18:28.80 ID:yANYt44k0

――東京(新宿)


P「あれは……4機の戦闘機と、巨人が……合体している……!?」

翠「そうです。あれが世界を守る剣、その名も……」



……
…………

30: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/04/03(月) 01:19:30.79 ID:yANYt44k0
――戦闘区域

珠美「フィールドジェネレータ確認しました! ブロッサムドリラー、腕部パーツに変形しますよ!」

ブッピガンッ!

あやめ「ストライカー変形! ツクヨミヒメの左腕に接続……新たな装束です!」

ブッピガンッ!

紗枝「ぶろっさむきゃりあー分離、ええ履物やわぁ。月読命姫の足に接続……!」

ブッピガンッ!

???「……でしてー」

ブッピガンッ!

歌鈴「ブロッサムウイング、装甲展開……ツクヨミヒメの胸部への接続確認、出来ました!」

パシュウウウウウンッ!!


「「「「降臨! ダイオウカー!!」」」」


……
…………

31: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/04/03(月) 01:20:27.48 ID:yANYt44k0
――ブラックパールガーデン、ブラックパール城(司令室)

美優「あれが……ダイオウカー……」

楓「はじめての合体、成功しましたね」

晶葉『ああ、これが世界を守る剣……スーパーロボット、ダイオウカーだ』

周子「ふぅん……ええやん、ここからでも感じてくる、人間の力との融合……」

晶葉『どうだ狐、お前が見たかったものか?』

周子「さあ、どうだろ? これが見たかったのか、それとももっと別の……」


千秋「さあ、ダイオウカー! 世界の守護者として……剣を呼びなさい!」


……
…………

32: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/04/03(月) 01:23:04.72 ID:yANYt44k0
――戦闘区域、ダイオウカー(機体内)

ピピッ!

歌鈴「これ、認証コード……全てを断ち切る、剣……」

あやめ『歌鈴殿!』

紗枝『うちらの刻印の力が残っとる間に!』

珠美『剣を呼んでください!』

???『……でしてー』

歌鈴「はいっ! フィ、フィールドジェネレーター起動!!」


歌鈴「来てください……くっ、く……くしゃ薙剣!!」

パアアアアアアッ!!!!


ヒュカッ!!

ティターン「!?」


ズドオオオオオオンッ!!!!


……
…………

33: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/04/03(月) 01:23:39.42 ID:yANYt44k0
――東京(新宿)

P「空から巨大な剣が……ど、どこから……?」

翠「あれが草薙剣、魔を絶つ絶対の剣です。そう、世界を守るための……」

P「まも、る……」


『貴方の意思で……誰かを、守りなさい……』


P「俺が……俺も、誰かを守る、剣に……」

P(母さん、俺は……)

……
…………

34: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/04/03(月) 01:24:32.22 ID:yANYt44k0
――戦闘区域

歌鈴「私たちの刻印が燃えている……この一撃で、破壊者を倒さないと!」

あやめ『ブロッサムミサイル、全弾発射!!』

ボボボボボボボッ!!!!

ズドドドドドドッ!!

ティターン「……!!」

珠美『歌鈴殿、今です!』

歌鈴「ブロッサムストーム!!」

ビュオオオオオオオオッ!!!!

ティターン「……! ……!!」ググググッ!!


歌鈴「桜! 花! 斬!」ヒュカッ!!

ズバアアアアアアアッ!!


ティターン「……」ググ……

ドガアアアアアアアンッ!!!!


歌鈴「悪鬼、滅殺……!」


……
…………

35: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/04/03(月) 01:30:55.65 ID:yANYt44k0
――ブラックパールガーデン、ブラックパール城(司令室)

楓「草薙剣、次元断層を発生……収束を確認。ティターンの反応、消滅しました」カタカタカタッ!

美優「各パイロットのバイタル……イエローゾーン……刻印が、何とか持ったようです。よかった……」

晶葉『空間をも斬り裂く草薙剣、次元振動からのプロセスをスキップし、次元断層を発生させ収束させる。空間への影響も問題ない』

千秋「……私たちの勝利、ね」

周子「最初の1勝、このまま続けばいいけどねー」

晶葉『破壊者が来たということは、地球の存在を認識したということだろう。これから、長い戦いになりそうだな』

千秋「そうね。そう……これから……晶葉さん」

晶葉『なんだ?』

千秋「高峯の残した資料、データに纏めてあるものを私の端末に送っておいて頂戴」

晶葉『構わんぞ。私も丁度、確認し直そうと思っていたところだったからな』

千秋「……そう、これからはじまる。これから」

……
…………

36: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/04/03(月) 01:32:03.57 ID:yANYt44k0
――数時間後、ブラックパールガーデン、ブラックパール城(書斎)

コンコンコンコンッ!

翠「失礼します」ガチャッ

千秋「あら翠さん、お帰りなさい」

P「……」

千秋「そう、連れてきてくれたのね」

翠「はい。ある程度のお話は移動中に……私たちの話を理解して頂けたと思っていますが」

千秋「ありがとう……少し、彼と話をしたいわ。翠さんは桜霞のみんなの様子を見てきてくれないかしら」

翠「みなさんの、ですか? それは……」チラッ

P「……」

千秋「刻印の消費が、想定した以上のものだったの。今は全員メディカルルームに行っているわ……今日からというのは、多分難しいわね」

翠「……分かりました。では、私は失礼します」

パタンッ!

37: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/04/03(月) 01:33:07.79 ID:yANYt44k0
千秋「さて……まずは自己紹介、かしらね。私は黒川千秋……この城の主よ」

P「……俺は――」

千秋「貴方のことは知っているわ。そうね……Pさん、と呼ばせてもらうわ。私たちに協力してくれるそうで、礼を言わせてもらうわ」

P「何故俺なんだ」

千秋「何故? それは刻印を持つ者だから。ダイオウカーに乗ったあの子たちと同じ……いえ、それ以上の……」

P「ダイオウカー……町でデカブツと戦ったロボットか」

千秋「ええ、黒川が長い年月を掛けて造った、世界を守る剣……刻印を持つ者でなければ動かせない、力の象徴」

P「刻印……?」

千秋「そう、ダイオウカーに乗った彼女たちは、自分の中に刻まれている刻印を使って、ダイオウカーを操る……それは、己の命を燃やすことと同じ」

P「そんなことを……あの子にさせているのか! 命を燃やすだなんて……!」

千秋「その命を繋ぐために、貴方が必要なのよ」

P「俺が?」

38: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/04/03(月) 01:33:49.45 ID:yANYt44k0
千秋「貴方に刻まれた刻印が、彼女たちを救う……貴方は彼女たちを守る盾、そして共に戦う剣」

千秋「剣と盾、貴方には両方を担ってもらう……やってもらえるかしら?」

P「……」


『貴方の意思で……誰かを、守りなさい……』


P「……よく分からないことだらけだが、やってやる。誰かを守る剣になれるなら……俺に、出来るなら!」

千秋「ふふふっ……そう、ありがとう。それなら、これからは共に戦いましょう」


[1-2]


……
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39: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/04/03(月) 01:34:58.52 ID:yANYt44k0
――翌日、ブラックパール城(司令室)


P「ええええ……」


千秋「彼が今日から加わる新しい仲間よ。主担当は桜霞の指導、副担当はダイオウカーのサポートになるわ」

翠「先日は、大変失礼なことをしてしまい申し訳ありませんでした。これからは、よろしくお願いします」

楓「この人が……桜霞の指導者、プロデューサーですか?」

美優「こっ、この人が……この人……」

周子「ふーん……ほう、ほうほう……これは楽しみだねー。こうなるよね、やっぱり」

P「すみません、その頭に付いている耳はコスプレですか?」

周子「違うよ、これ自前」ピョコピョコ

P「あっ、そう……」

晶葉「ダイオウカーのサポートプランはいくつか立てているが……まあ、どうするかはこれから検討していくか」

40: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/04/03(月) 01:35:40.93 ID:yANYt44k0
P「で、こっちが……チーム桜霞のみんな、か。えっと、よろしく……」


紗枝「ふうん……」

珠美「よ、よろしくお願いします」

あやめ「あやめたちの主となる方、ですか……ふむ」

P「まあ、仲良くやっていけたらいいなと、思っているから……」

歌鈴「……あ、あのっ!」

P「ん、なんだい?」

歌鈴「き、昨日は、そのっ、あ、ありがとうごじゃいましたっ! お、お兄さ……じゃなかった、Pさんも一緒に戦うとは、思っていませんでしたけど」

歌鈴「こっ、これっ、からも……よろしくお願いしますっ!」

P「……ああ、よろしく」


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41: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/04/03(月) 01:36:46.82 ID:yANYt44k0
――早朝、奈緒の部屋

奈緒「……やべっ、もうそろそろで5時か。確かプレイは22時から5時までって書いてたな……キリがいいし、今日はこれでやめるか」カチカチッ

奈緒「……」

奈緒「ううん……事務所のみんなのそっくりさんが出てくる同人ゲームか……」

奈緒「まあ、うん、いや……歌鈴とか紗枝がスーパーロボットに乗ってるって何か違和感しかないというか、ていうかこれやっぱりノベルゲームっていうか……チェックポイントね、うん」

奈緒「どうしようかな、これ……こう、パイロットスーツも最近のアニメにありがちな、ほんのりエロスが漂うデザインで、しかも知り合いに似た奴らが着てるとか……」

奈緒「……ま、とりあえず、一周くらいはやるか……うん」


奈緒「……あ、そういえば今日仕事……少し寝よ……」

……
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42: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/04/03(月) 01:38:58.25 ID:yANYt44k0
終わり。HTML化依頼出して終了


次回 奈緒「よし、今日も晶葉から借りたゲームでもやるか」