1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/02(月) 19:08:42.39 ID:LTvPMWLP0
郁乃「ちょっとちょっと恭子ちゃ~ん」

恭子「な、なんですか代行……」

郁乃「え~、そんなめんどくさそ~な顔しないでや~」

恭子「してませんって……で、用件はなんですか」

郁乃「部内で食べれるお菓子買ってきてほしいんよ~」

恭子「お菓子……ですか」

郁乃「あま~くて食べやすいもんでえ~から~」チャリン

恭子「はぁ……わかりました」

郁乃「おねがいな~」フリフリ

恭子「私の好きなもんでええんですよね?」

郁乃「うん~ええよ~」

みたいな感じ?

引用元: 末原「みんなー!たけのこの里、買ってきたでぇ!」 


 

 
10: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/02(月) 19:20:08.78 ID:LTvPMWLP0
恭子(ふむ……とりあえずスーパーいきますか)

恭子(麻雀中に食べれるお菓子……いや、休憩中に食べれるお菓子やろし、どれでもええなぁ)

恭子(ん、あれは……)

恭子「なんやと……たけのこの里が、半額や!!」

恭子「じゃあ、キノコの山はどうなんや……?」チラッ

恭子「あかん、増量してるだけで値段は変わっとらへんな……」

恭子「でも、これは買いやなぁ……」

恭子「うん、決めた…これでええやろ」ポイポイ

あかん、関西弁難しい…

17: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/02(月) 19:29:13.05 ID:LTvPMWLP0
恭子「いつもより倍買えて、お得やなぁ」

恭子「量も多いから、いつもより多く食べれるでー」ポワポワ



恭子「すんません代行、今もどりましたー」

郁乃「お~おっかえり~」

郁乃「で、なに買うてきたん?」

恭子「これです」ドサッ

郁乃「……これ、買うてきたん?」

恭子「半額でしたんで」

郁乃「……そう」


郁乃「あ、ひ~ろ~ちゃ~ん~」

洋榎「なにか用ですか?」

郁乃「恭子ちゃんから差し入れ~」

洋榎「お、ほんまですか」

関西弁の敬語ってなんだよちくしょう!

19: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/02(月) 19:38:24.67 ID:LTvPMWLP0
洋榎「なにかってきたんか、楽しみやな!」

郁乃「せやな~」ニコニコ

恭子「みんなー!たけのこの里、買ってきたでー」


姫松一同「………」


絹恵「え、えと……せんぱ……」

洋榎「恭子、それなんや」

恭子「え、どう見てもたけのこの里やん…安かったんやでー」ニコニコ

洋榎「……」

漫「……はぁ」

恭子「え……あれ?」

洋榎「うちらのこと侮辱しとるんか?自分」

恭子「そ、そんなこと……」

絹恵(みんなきのこ派なんやった……居辛いわ)

27: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/02(月) 19:49:55.26 ID:LTvPMWLP0
恭子「ま、まぁ……たけのこでもええやんか、休憩にしようや……」

洋榎「たけのこでも……?」ピクッ

洋榎「あんなぁ、なんでうちらがたけのこの里なんか食べなあかんねん」

由子「せやーせやー」

洋榎「んなもん食うぐらいなら、死んだほうがマシや」

恭子「え…な、なんでや……」

洋榎「うちだけやないで」

漫「すんません、うちもちょっと……」

由子「うちもいやなのよー」

絹恵「……」

郁乃「……」ニヤニヤ

洋榎「せやから、うちらはそれ食べへんで」

恭子「で、でも…美味いやろ……」カタカタ

洋榎「んなもん、きのこに比べたらゴミクズ同然や…はよ、そのゴミどけとけや?練習できんやろ」ゲシッ

恭子「ぁ…」ポロ…

30: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/02(月) 19:56:44.57 ID:LTvPMWLP0
恭子「う……うぅ……なんでや、なんで……」ポロポロ

洋榎「それ、処理し終わるまで外でとけや」

恭子「は、はい……」ポロポロ


恭子「うう……」グシグシ

カリッ

恭子「美味しい、やないか……」モグモグ

恭子「でも……あかん、これ…10箱ぐらい買ってきたんやから全然減らへん……」

恭子「うぐっひっく……」ポリポリ

絹恵(先輩……)

43: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/02(月) 20:56:27.15 ID:LTvPMWLP0
恭子「チョコって、太るんやろか」ポリポリ

恭子「……」ポリポリ

恭子「……はぁ、お腹いっぱいや」

44: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/02(月) 21:01:27.49 ID:LTvPMWLP0
恭子「でも、これ全部食べないとまた怒られるんやろか」

恭子「はぁ……メゲるわ」ポリポリ

恭子「うちが、なにをしたんや……」ポリポリ


恭子「そういえば、主将、前はたけのこも食べてたはずなんやけど……」ポリポリ

恭子「うぅん……」ポリポリ

49: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/02(月) 21:14:26.17 ID:LTvPMWLP0
恭子「……」ポリポリ

恭子「二箱目、終わったなぁ……」

恭子「つらいなぁ……」

絹恵「……先輩」

恭子「…っ!?」

恭子「な、なんや…絹ちゃんか」

絹恵「うちもそれ、食べてええですか?」

恭子「せ、せやけど……」

絹恵「ええんや、うちたけのこ派やから…へへ」

恭子「……あと八箱あるんやけどや」

絹恵「か、買いましたねぇ……」

恭子「部員の全員分やからなぁ……ははは……」

54: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/02(月) 21:22:53.04 ID:LTvPMWLP0
絹恵「お姉ちゃん、昔はきのこじゃなくてたけのこ派やったんや」ポリポリ

恭子「入部した時は、たしかに食べとったなぁ」ポリポリ

絹恵「でも、主将になった途端……」

恭子「……せやなぁ」

絹恵「なんでやろ」

恭子「……わからへんなぁ」

60: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/02(月) 21:35:22.86 ID:LTvPMWLP0
郁乃「あら~どう、美味しい?」

恭子「……っ、代行でしたか」

絹恵「えっと、どうしたんですか?食べます?」

郁乃「一つもらうわ~」

郁乃「うん、美味しい」

恭子「そうですか……」

郁乃「そういえば、知っとる~?ここの伝統~」

絹恵「……?」

恭子「エースを中堅に据える。じゃないんですか?」

郁乃「それもやけど~別のことなんよねぇ~」

恭子「……別のこと?」

郁乃「そやなぁ、調べれば情報がでてくると思うんやけど~」

恭子「……そですか」

郁乃「そやよ~」

62: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/02(月) 21:44:48.14 ID:LTvPMWLP0
郁乃「んじゃ、私は仕事あるからこれで~」

恭子「お、おつかれさまでした」

絹恵「でした」

恭子「……伝統か、中堅以外にもあるんやな」ポリポリ

絹恵「初耳や」ポリポリ

恭子「なんにせよ、調べてみる価値はあるで」ポリポリ

絹恵「うちも、手伝いますよ」ポリポリ

恭子「うん、助かる……」ポリポリ

63: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/02(月) 21:49:52.03 ID:LTvPMWLP0
恭子「口ん中、甘いなぁ……」ポリポリ

絹恵「言わんといてください……」ポリポリ

恭子「せやな……」ポリポリ

絹恵「んー、過去の部の資料とかないんやろか」ポリポリ

恭子「資料かぁ」ポリポリ

64: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/02(月) 21:57:41.95 ID:LTvPMWLP0
恭子「ん、一箱空いたで」

絹恵「うちもや」

恭子「あと六箱……やなぁ」

絹恵「結構量もありますなぁ」ケフッ

恭子「半額やったんで、買ってしもうた」

絹恵「なるほどなぁ」

恭子「とりあえず、資料とやら、探して見ましょうや」

絹恵「あいあいー」

69: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/02(月) 22:13:49.16 ID:LTvPMWLP0
恭子「定番なのが、部室の隣の部屋やな」

絹恵「見事に当たってます……」

恭子「せやなぁ……なんかええのあらへん?」

絹恵「見つからんですねー」

恭子「んー、ハズレやろか……ん?」

恭子「過去の部員名簿や」


絹恵「ふむふむ……」

恭子「なんやこの欄は……派閥?」

72: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/02(月) 22:26:34.79 ID:LTvPMWLP0
恭子「ほとんどが…きのこやな」ペラッ

絹恵「あ、これ……」

恭子「なんか見つけたんか?」

絹恵「二年前のお姉ちゃん、たけのこ派や」

恭子「なんやて!?」

75: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/02(月) 22:37:20.72 ID:LTvPMWLP0
恭子「じゃあ、主将はきのこに魂を売って……?」

絹恵「なんやて……」

郁乃「うふふ~半分ぐらい正解かな~」

恭子「代行……仕事は……」

郁乃「いいの~いいの~」

郁乃「それで、ここのもうひとつの伝統は」

恭子「……ゴクリ」

絹恵「もう一つの、伝統は……?」

郁乃「次期主将が、前主将の好みを受け継ぐとかなんとか」

「「へ?」」

郁乃「きのことたけのこの、どっちかをうけつぐの~」

恭子「そ、そういうことでしたか」

絹恵「そんなシステムが……」

82: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/02(月) 22:46:24.41 ID:LTvPMWLP0
郁乃「前代はたしか~きのこだったわね~」

郁乃「善野っちが言うには、同じ派閥の子が優先して次期に選ばれるらしいわ~」

恭子「なるほど、だいたいわかりました」

絹恵「お姉ちゃん……」

恭子「我慢なんてしてて、楽しいんでしょうかね、主将」

郁乃「ど~やろなぁ~」

恭子「少なくとも、うちはつまらないですね。生粋のたけのこ派なんで」

絹恵「うちもや」

恭子「ふふ……いっちょ、目を覚ましたろうやないか」

86: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/02(月) 22:56:56.97 ID:LTvPMWLP0
恭子「と、いうことで部室に乗り込むで」

絹恵「あいさー」

恭子「洋榎、おるんやろ!!」



たけのこ派の運命や、いかに!!

末原大戦犯先生の次回作に乞うご期待

89: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/02(月) 23:00:23.41 ID:LTvPMWLP0
郁乃「乞うご期待!」

恭子「……なに言うとんの?」

郁乃「えへへ~」

恭子「とりあえずは……たけのこの里を消費しちゃいますか」

絹恵「せやなぁ」

郁乃「うちも食べるでー」

恭子「……太りますよ」

郁乃「それはいややわぁ」

90: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/02(月) 23:04:54.99 ID:LTvPMWLP0
恭子「うまいなぁ」ポリポリ

絹恵「カロリー気にしなくていいならずっと食べてたいなぁ」ポリポリ

恭子「せやなぁ…」ポリポリ

郁乃「ふぇぇ~…二人ともまだ若いんだしいいじゃない~」ポリポリ

93: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/02(月) 23:16:37.24 ID:LTvPMWLP0
恭子「あと一箱ずつや」

絹恵「結構腹にたまるなぁこれ……けふぅ」

恭子「うちこれで四箱目やで……」ポリポリ

絹恵「ご苦労様です……」ポリポリ

郁乃「うちももう一箱いかなあかんの~?」ポリポリ

恭子「たかが一箱や、問題ないやろ」

郁乃「ひどいわぁ~涙が出ちゃうわ~」ポリポリ

絹恵「はいはい」ポリポリ

洋榎「はぁー……」

洋榎「なんや、こないなところで騒がしい……邪魔したわ」

恭子「まちーや」

洋榎「……っ!」ピクッ

恭子「主将もひとつどうです?」スッ

100: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/02(月) 23:24:59.74 ID:LTvPMWLP0
洋榎「いらん!」

恭子「それは、本心なんか?」

恭子「本心やったら、止めたりせーへん」

洋榎「う、うちは……」

洋榎「うちは、この看板背負っている間はきのこ派でいないとダメなんや……」

恭子「前代に任されたからですか」

洋榎「……」

絹恵「今のお姉ちゃん、らしくないで?」

絹恵「あの頃のお姉ちゃんはどこいってしまったん?」

洋榎「絹……」

郁乃「うふふ~」

洋榎「でも…いまうちが崩れたりしたら、部全体の崩壊につながるんや」

恭子「だからって、きのこに魂を売るように自分を押し殺すんですか?」

洋榎「……ッ!」

きのこもどっちもいけると思うの

107: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/02(月) 23:35:59.08 ID:LTvPMWLP0
洋榎「あんたに、うちの何が分かる……!」

恭子「わからへんよ……でも、こんなうちでもわかることはあるんや」

恭子「今日、たけのこの里を罵倒する時、めっちゃ苦しそうな顔してたやん」

洋榎「……ッ!」

パシン!

恭子「つぅ……図星、なんやな」

洋榎「違う……うちは、うちは……」

恭子「素直になるんや」ギュッ

洋榎「っ……」

洋榎「きょう、こ……」

恭子「部の雰囲気だって、ゆっくりと変えていけばええ」

恭子「伝統だって、壊してしまえばええんや」

洋榎「……うん」

111: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/02(月) 23:45:54.23 ID:LTvPMWLP0
絹郁((うちら空気やん……))

恭子「……ほれ、落ち着いたやろ?」

洋榎「うん」

恭子「たけのこの里、おいしいで?」スッ

洋榎「……」ポリッ

洋榎「うん、おいしい……」

恭子「あはは、買ってきたかいがあったわぁ」

洋榎「ひどいこと言って、ごめんな?」

恭子「いつもお世話になってるし、問題なしや」

洋榎「ふふっ…ありがた山の、とんびがらすやな……」



洋榎「ほんま、ありがとな」



おわり