(事務所)
荒木比奈「…」zzz
…キャー!
比奈「ん…ふぁ~。んぅ…、いつの間にか…寝ちゃったみたいッス…」モゾモゾ
比奈「う~ん、このソファーの寝心地が…良すぎて…」モフモフ
比奈「…?なんか暗いッスね…。ま、まさか…いつの間にか夜に!」ガバッ!
ギャァァァァァァァアアア!
比奈「どっひゃぁああ!!何!?なんスか!?」ガタン!
荒木比奈「…」zzz
…キャー!
比奈「ん…ふぁ~。んぅ…、いつの間にか…寝ちゃったみたいッス…」モゾモゾ
比奈「う~ん、このソファーの寝心地が…良すぎて…」モフモフ
比奈「…?なんか暗いッスね…。ま、まさか…いつの間にか夜に!」ガバッ!
ギャァァァァァァァアアア!
比奈「どっひゃぁああ!!何!?なんスか!?」ガタン!
引用元: ・白坂小梅「超能力…バトル…ゲーム。ホラー?vs…」星輝子「スプラッター?」
アイドルマスター シンデレラガールズ 白坂小梅 ハロウィンナイトメアVer. 1/7スケール ABS&PVC製 塗装済み完成品フィギュア
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3: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2013/11/30(土) 21:05:54.65 ID:/OUqdX4T0
白坂小梅「…あ、起き…ちゃった…。ごめん…なさい…。」
比奈「あっ!小梅ちゃん!さっきの悲鳴は!?」ガタガタ
小梅「えっと…、多分…このDVDだと…思う。」
キャー!ヘールプ!
比奈「…あぁ、ホラーDVD観てるんスね?飛び起きるくらい良い悲鳴だったッス…」ゲッソリ
比奈「カーテンも閉め切ってるし…時間は…、15時ッスか…。夜じゃなかったんでスね」
???「フヒ…、フヒヒ…」
比奈「あ、この声は…、机の下ッスね」
星輝子「フヒ…この主人公が…隠れてるところ…、いい感じに…キノコが育ちそう…」ワサワサ
比奈「おぉう…、机の下がキノコだらけに…」
4: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/11/30(土) 21:08:18.16 ID:/OUqdX4T0
輝子「ちなみに…、さっちゃんもいる…」
比奈「え?どこに?」
輿水幸子「 」チーン
小梅「あ、あの…観てる途中で…気絶しちゃった…」
比奈「…お疲れ様ッス、さっちゃん」
幸子「…ハッ!ボクカワイイ!」パチッ
比奈「そッスね、さっちゃんカワイイッス」ナデナデ
幸子「あ、比奈さん…、あのDVDは…流石のボクでも耐えられませんでした…。」ナデナデガタガタ
比奈「大丈夫ッス、もう終わったッスよ」
5: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/11/30(土) 21:11:35.35 ID:/OUqdX4T0
小梅「これは…良い…。じ、次回作は…スクリーンで観なきゃ…」
輝子「次は…何を観る…?」
幸子「ヒッ…。まだ観るんですか!?…いえ、勿論付き合いますとも!!」ガタガタ
比奈「強くなるッス…さっちゃん…」ナデナデ
小梅「大丈夫…、次はアニメだから…。」
輝子「流石の私も…連続でホラーを観るのは…しんどい…」
比奈「おっ、アニメッスか。どれどれ…」ガサゴソ
比奈「こ…これはっ!…コレを選んだのは誰ッスか!?」
小梅「え…わ…私…。」ハイ
比奈「小梅ちゃん、あなたは素晴らしいッス…」
小梅「あ、ありがとう…?」
6: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/11/30(土) 21:14:14.01 ID:/OUqdX4T0
幸子「知らないアニメですね…」
輝子「わ、私も…知らない…」
比奈「そうッスね、それなりにマイナーな部類には入ると思うッス。」
比奈「とりあえず、観るッスよ!」ポチー
(DVD鑑賞…)
比奈「あぁ、やっぱり良いッス~」
幸子「不思議なアニメでしたね…」
輝子「フヒヒ…、キノコを育てやすそうなアニメ…だった…。」
小梅「ふふ…好評…だね…」
比奈「さて…もう17時。誰か帰ってきてもいいはずなんでスが…」
ガチャ、バタン
ちひろ「遅くなりましたっ!」
比奈「お疲れ様ッスー。あれ?ちひろさんだけでスか?」
7: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/11/30(土) 21:19:30.62 ID:/OUqdX4T0
ちひろ「えっと、Pさんと他の子達はちょっと遅くなりそうです」
ちひろ「今日は四人とも仕事は上がりましたし、私が皆を家に送ってもいいんですが…」
小梅「それだと…事務所に…誰も…いなくなっちゃうね…」
比奈「まぁ、私が留守番しててもいいッスけどね」
ちひろ「いえ、さすがに女の子一人だけってのも…」
ちひろ「そういうことなので、皆が戻ってくるまで適当に時間を潰しててください」
比奈「適当にって言われても…あのゲームでもしまス?」
幸子「でも…この面々でやるんですか?」
比奈「うーん…」
輝子「やろう…フヒヒ…」
小梅「うん…、やろう…」
幸子「えっ」
比奈「おぉ、やりまスか」
8: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/11/30(土) 21:23:03.47 ID:/OUqdX4T0
小梅「さっきのアニメの子達と…一緒に…遊んでみたい…」
比奈「えっ、あれ戦闘要素ゼロの作品なんスけど…」
輝子「わ、私も…使ってみたい能力の作品が…ある…」
幸子「じゃあボクが準備してきますね」タタタ…
比奈「輝子ちゃんは何の作品の能力を使って見たいんッスか?」
輝子「フヒ…、それは…秘密…。もう勝負は…始まってる…」
幸子「オッケーです、準備出来ましたよ」
比奈「どうしまス?さっちゃんも参加するッスか?」
幸子「あー…、今のボクは戦うより実況をしたい気分ですね!」
幸子「なにより、カワイイボクに戦いなんて似合わないですし!!」ドヤァ…
比奈「了解ッス、じゃあ私も実況で。小梅ちゃんと輝子ちゃんの一対一でやるッス」カポッ
幸子「よろしくお願いします、比奈さん。」カポッ
小梅「よし…がんばろう…」カポッ
輝子「ゴートゥーヘール…フヒッ…」カポッ
システム起動、ゲームヲ開始シマス…
9: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/11/30(土) 21:27:06.02 ID:/OUqdX4T0
仮想空間内(森林&山ステージ)
小梅「きれい…」
輝子「おぉ…キノコ発見…」ツンツン
仮想空間内(ベースキャンプ実況席)
比奈「なんかモンハンの密林ステージみたいッスねー」
幸子「絶景ですね!いつか本当に行ってみたいくらいに!」
比奈『えーでは、始めちゃいたいと思いまス。実況は私、荒木比奈と…』
幸子『カワイイボク、輿水幸子が努めさせていただきます。』
10: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/11/30(土) 21:31:05.88 ID:/OUqdX4T0
比奈『じゃ、能力を決めちゃいましょうか、ガチャで』
幸子『ボクのように素晴らしい能力を引いてくださいね!』
小梅「やりたいことは…もう…決まってる…」ガチャガチャ…
輝子「さて…どうなる…」ガチャガチャ…
小梅「よし…、これ…一番良い結果…」
輝子「あれ…?き、期待してたのと…違う…フヒッ。まぁ…いいか…」
比奈『…能力が決定したッス』
幸子『えっと、二人がどんな能力を身に付けたかって見れるんですか?』
比奈『まぁ見れるッスけど、お互いの一手を見てから解説ってことで』
幸子『分かりました、では始めましょう!』
Ready?FIGHT!!
11: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/11/30(土) 21:33:23.06 ID:/OUqdX4T0
輝子「ヒャッハーーーーー!狩りだぁーーーー!!」バッ!
比奈『おおっと!いきなり輝子ちゃんが飛び込んだッス!!』
幸子『メイクもしてないのにライブと同じ迫力!!』
比奈『ってか、ただ単に突っ込んでるだけじゃないッスか!?』
幸子『いやいや流石に…。何も持ってないということは、武器を使わない能力ですかね?』
比奈『さて、小梅ちゃんは多分アレ関係の能力だと思うんでスが…』
比奈『作中では全然戦ってないんでスよねー』
小梅「…おいで、…"とりかぜ"」
ヒュルルル…
比奈『おぉっ!これはぁ!?』
12: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/11/30(土) 21:36:10.57 ID:/OUqdX4T0
ビュォッ!ビュウッ!
輝子「うおっ!」バッ!
バサバサバサッ!
輝子「風がっ!!」
ヒュルルル…
輝子「なんだいきなり…」
比奈『おぉ…こうやって使うんスね…面白いッス…』
輝子「…小梅がいねぇ…xxxx!見失っちまった!!」
幸子(スピーカーモード)『輝子さん、それはNGワードです』
輝子「あ、はい、すいませんでした…」
比奈『小梅ちゃんは姿を消してゲリラ戦法を取ったッスか、いつぞやの文香ちゃんと同じ手でスね』
13: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/11/30(土) 21:38:58.99 ID:/OUqdX4T0
輝子「チッ…、行けると思ったが…無理だったか…。私としたことが武器も持たずに特攻しちまったぜ…」ゴソッ
幸子『…おや?輝子さんがポケットから何か…』
ギラッ
輝子「こいつで…切り刻んでやるぜぇ…フヘヘ…フハハ…」ジョキィッ!
幸子『ハ…ハサミ!?ひぃっ!怖っ!!恐怖するボクカワイイ!!』ガクガク
比奈『ハサミ!?えぇっと、これどの作品のハサミッスか!?逆に心当たりがありすぎるッス!!』
小梅〈輝子…さん…〉
輝子「小梅ぇ!どこ行きやがったぁ!」
小梅〈わ、私…この山の山頂に…いるから…追いかけてきて…〉
輝子「あぁ!?なんで山なんか登んなきゃなんねぇんだ!!」
小梅〈ふふっ…。"悪夢"、見せてあげる…〉
輝子「…へぇ、やってみろよ」ニヤリ
小梅〈えへへ…、じ、じゃあ…ゲーム…スタート…〉
14: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/11/30(土) 21:41:17.18 ID:/OUqdX4T0
輝子「フハッ!!今日は私がジェイソンだぁ!!待ってろよ小梅ぇ!!ヒャッハーー!」ダダダッ!!
幸子『さ…さすが輝子さん…。このボクですら恐怖する迫力…。』ブルッ
比奈『ちなみに、この山道は結構緩やかで、輝子ちゃんでも1時間位あれば登れちゃいまス』
幸子『その1時間で、うめちゃんがどの位ダメージを与えられるかが鍵ですね。』
比奈『そうッスね。しかし…あー、あのハサミは…あれッスか?それとも…んー…』
幸子『比奈さん?』
比奈『分からんッス…』
幸子『はい?』
比奈『…んがー!さっちゃん!!二人の能力解説いくッスよ!!』
幸子『は、はいっ!』
比奈『まずは小梅ちゃんから!』ビシィッ!
16: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/11/30(土) 21:44:20.02 ID:/OUqdX4T0
白坂小梅
漫画『蟲師』より、蟲と"お友達"になれる。
原作にこんな能力は無い、蟲と戯れたいがために小梅が作った能力。
蟲と友達になることで、小梅のお願いを蟲が叶えてくれる。一緒に戦ってくれる。
ただし、一度倒された蟲は、このゲーム中はもう呼べない。
『蟲』とは、動物でも植物でも昆虫でもない、"生命"そのものに近い存在。
風を起こす蟲、音を食べる蟲、人間の子供に寄生し擬態する蟲など、種類は様々。
無色透明の液体の蟲、雲のような形のない蟲、植物の形、蝶々の形など、姿も様々。
その数は"無数"で、数えることが出来ないほど多く存在している
蟲は、存在が曖昧で、見える者が限られているが、今回はゲームに参加している全員が見える仕様。
なお、『禁種の蟲』『核喰蟲』『人工の蟲』『ナガレモノ』(詳しくは原作)とは友達になれなかった。
ちなみに、『ヌシ』の類は蟲ではないので友達になれない。
17: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/11/30(土) 21:47:37.62 ID:/OUqdX4T0
比奈『…なるほど、そうきたッスか。』ホホーウ…
幸子『お友達になるなんて、うめちゃんらしいですね。』
比奈『いやーしかし、小梅ちゃんが蟲師を知っているとは…。感激だったッス』
幸子『蟲師、お好きなんですね?』
比奈『あの作品は本当に素晴らしいッス。漫画もハマったしアニメも良かった、個人的には文句なしッス!!』ムフー!
幸子『へぇ、比奈さんがそこまでオススメするとは…。ボクも興味が湧いてきました。』
比奈『そうでしょうとも!!ここでお得な情報でス!』
比奈『コミック"蟲師 愛蔵版"1~2巻 好評発売中ッス!』
比奈『さらに、2013年12月20日に" 蟲師 二十六譚 Blu-ray BOX スタンダード版 "も発売予定!!』
比奈『さらにさらに!2014年1月4日にアニメ蟲師新作"日蝕む翳"も放送予定ッス!!ウッヒョー!』
幸子『比奈さん!?比奈さぁん!!』ガシィッ!
比奈『そしてアフタヌーン1が…はっ!?』
18: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/11/30(土) 21:50:04.06 ID:/OUqdX4T0
幸子『その熱意は伝わったので一旦ストップしてください!!』
比奈『お…おうッス…。ご迷惑おかけしたッス…』
幸子『見事なダイレクトマーケティングでした…』
比奈『タハハ…、ちょっと興奮しちゃったッス』
幸子(…で?Blu-ray BOXは買うんですか?)
比奈(勿論ッス、冬の祭典が終わった後に買いまス)
幸子(後でボクに貸してください)
比奈(承知したッス)
幸子『コホン…。えーでは、輝子さんの能力解説に行きましょう』
比奈『あ、それ聞きたかったッス。一体どの作品のハサミなのか…』
幸子『それでは…こちらです!!』ビシィッ!
19: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/11/30(土) 21:54:57.23 ID:/OUqdX4T0
星輝子
コミック『断裁分離のクライムエッジ』より、キリンググッズ"断裁分離のクライムエッジ"の保持者となる
過去の殺人鬼が人を殺めた際に使用した道具、『殺害遺品(キリンググッズ)』の一つを使用することができる。
見た目はただのハサミだが呪われており、普通のとは比べ物にならない程の性能を持つ。
このハサミに纏わる能力は、「呪禁無視」と「切断強化」と「痛覚増加」(詳しくは原作)。これらは、このゲームでは以下の効果に変換される。
呪禁無視…"蟲"を切断することにより消滅させる。
切断強化…切れ味がとても良い。そして、このハサミは壊れない。
痛覚増加…切られたら尋常じゃなく痛い。でもこのゲームに痛みは無いので、攻撃翌力絶大アップの効果となる。
20: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/11/30(土) 21:59:02.53 ID:/OUqdX4T0
幸子『…と、言うことです』
比奈『な…な…』ワナワナ…
幸子『?』
比奈『だ…誰ッスか…?輝子ちゃんにあの漫画を教えたのは…』プルプル…
幸子『えーっと?比奈さん?』
比奈(スピーカーモード)『輝子ちゃん…、その漫画、どこで読んだんスか…?まさか、プロデューサーのヤローが…?』
比奈(いやいや、あれ15歳に見せていいもんじゃないッスよ…。作者はその筋で有名でスし…。 いし…)
輝子「えっと…」
幸子(あ、性格戻ってる…)
輝子「あ、あの…。事務所の机の上に…あった…フヒ…。多分アレ…比奈さんの…。」
比奈『…犯人は!!!私だったッス!!!!』アビャー!
21: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/11/30(土) 22:02:58.77 ID:/OUqdX4T0
幸子『比奈さん!?なんか今日の比奈さん変ですよ!?』ワタワタ
比奈『…まぁあの漫画も普通に面白いんでスけどね…。ただ主人公がアレなのが…。あと、全体的に いッス』
幸子『エ、 ッ!?』
比奈『あぁいやいや!なーんでもないッス』
輝子「ホ、ホントは…注射器の方、"昏睡昇天のインジェクション"の方が良かったんだけど…コレになった…フヒッ」
比奈『輝子ちゃんが注射器持って戦うとか、そっちの方が怖いッス』
幸子『注射器って…、随分と危ない漫画ですね…』
比奈『まぁ殺人ゲームををコンセプトにしてるんでその辺はお察しッス。でもキャラはカワイイでスよ?』
幸子『へぇ、ボクの0.何倍くらいカワイイんですかね?』
比奈『…むっふっふ、さっちゃんはカワイイッスねぇ~』ムニムニ…
幸子『むぇー』ムニー
比奈『さて、それじゃあ能力も分かったことだし解説を続けまスか』ムニムニ…
幸子『ふぁい…』ムニー
輝子「ゴートゥーヘール…ゴートゥーヘール…フヒヒ…」チョキンチョキン
23: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/11/30(土) 22:07:02.96 ID:/OUqdX4T0
(10分後…)
輝子「フヒッ!こ、ここ…!キノコいっぱい…!」
幸子『おっと、輝子さんがキノコの楽園を発見したみたいです。』
比奈『どこで小梅ちゃんが狙ってるか分かんないんスけどねぇ~』ヤレヤレ
輝子「か、仮想空間だけど…、皆…可愛がって…あげる…」モゾモゾ
小梅(お願い…、"天辺草(てんぺんぐさ)"…)
スウッ…
輝子「…フヒ?な、なんか…空から…糸が垂れてる…?なにこれ?」
幸子『あれは…何ですか?』
比奈『アレも蟲ッス。正確には触手部分でスけど…』
比奈『詳しいことは置いといて、あの糸を掴めば上空高く巻き上げられて、そのまま地面に叩きつけられるッス…』
幸子『ヒィッ…』
比奈『まぁ、一発KOッスね』
幸子『そ、そそ空はもう…もう十分です…十分堪能しました…』ガタガタ
比奈『…さぁ、輝子ちゃんの運命や如何に!?』
24: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/11/30(土) 22:10:16.08 ID:/OUqdX4T0
輝子「…?」チョキン★
小梅(あっ…)
比奈『触手…切っちゃったッスね…』
幸子(ありがとう輝子さん!)ガタガタ…
スゥッ…
輝子「あ、消えちゃった…。ま、まぁいいか…キノコーキノコー…」モゾモゾ
比奈『そしてそのまま何事もなかったのようにキノコ狩り』
小梅(失敗…しちゃった…。でも…、まだまだ…)
25: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/11/30(土) 22:13:41.29 ID:/OUqdX4T0
(さらに10分後…)
輝子「フハハ!小梅ぇー!!どーこーだぁー!」テクテク
幸子『うめちゃん、なんで山頂に行ったんですかね?』
比奈『まぁ、遠距離攻撃に徹するつもりなんでしょうねぇ』
小梅(ごー、"野錆〈やさび〉"…)
ウゾウゾウゾ…ゾゾゾゾゾ…
輝子「ん~?…フハッ!来やがったなぁ!!」
幸子『ひぃ!何か変なのが地面を這って!?…カビ!?』
比奈『いえいえ、あれは"野錆"といって、"生きた錆"みたいなもんでス。あれに付かれると皮膚が鉄のように硬くなって動けなくなりまス』
比奈『ダメージは与えられないッスけど、機動力は0に近くなりまスねぇ』
比奈『さぁ、輝子ちゃんはどう出るッス?あの蟲自身も鉄みたいに硬いでスから、まず切れ…』
26: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/11/30(土) 22:17:17.35 ID:/OUqdX4T0
輝子「ヒャハハハハ!こんなもんかぁ!!」チョキン!ジョキン!
ザクッ!スパッ!
ゾゾ…
比奈『…ないはずなんスけどねぇ~、おっかしいッスねぇ~』アハハハ
幸子『地面ごと抉り切ってますね…』
輝子「ハサミの錆にしてやるぜぇ!ヒャッハーー!」ジョキジョキ
ゾゾゾ…コワイ…
小梅(あぁ…そんなに…切らないで…あげて…)
小梅(て…撤退…)
ウゾゾゾゾ…
27: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/11/30(土) 22:21:01.01 ID:/OUqdX4T0
幸子『あ…圧倒しちゃいました…』
比奈『これ、ハサミじゃなくて輝子ちゃん自身がスゴイんじゃないッスか?』
輝子「逃げやがった!まだ切り足りねぇってのに!!」
ゾゾ…
輝子「…ちっ。山、登るか…」スタスタ…
小梅(輝子さん…、手強い…)
比奈『これは…RPGゲームみたいッスね…』
幸子『輝子さんが勇者で、小梅ちゃんが魔王ですね』
29: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/11/30(土) 22:25:12.79 ID:/OUqdX4T0
(それから10分後)
輝子「ふぅ…、そろそろ…、半分くらい…登ったかな…」
輝子「ち、ちょっと…休憩…フヒィ…」
小梅(ちょっと季節外れ…だけど…、頑張って…"颪笛〈おろしぶえ〉"…)
ピュイー…ピューーイ…
輝子「…ん?何の…音…?」
ピューーイ…ビュオォオッ!!
輝子「ふっ、吹雪!?」
ビュオオッ!!ゴウッ!!
輝子「うわっ…!!」ベシャ
ピュイー…
比奈『おぉ、あんなマイナーな蟲まで覚えてるとは…』
幸子『吹雪みたいな蟲でしたね』
比奈『詳しいことは原作にも描いてなかったんでスが、まぁそんな感じの蟲で合ってると思いまス。』
小梅(よし…お疲れ様…)
ピューイ…
輝子「あれ?行っちゃった…」グジュ…
30: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2013/11/30(土) 22:28:37.72 ID:/OUqdX4T0
輝子「あぁ…、転んじゃって…泥…だらけ…フヒィ…」グジュ…
小梅(そ、それじゃあ…、やっちゃって…"産土〈うぶすな〉"…)
輝子「…フヒッ!?」ズシィッ
ズズズ…
輝子「お、重…うわ、うわわ…か、体が…沈んじゃう…」ズブブブ…
比奈『まさかのコンボ攻撃!!ッス!』
幸子『おぉ…輝子さんが地面に沈んでいく…』
比奈『さぁ次は泥が相手ッス、どう出るッス?』
31: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/11/30(土) 22:31:42.17 ID:/OUqdX4T0
輝子「うわっ、し、しず…うわっ…。こ、このっ…このっ…」ベシャベショズブッズブッ
幸子『必死にハサミを地面に突き刺してますが…』
比奈『んー、さすがにそれは無理があるッスね~。相手は泥そのものでスからね~』
ズズ…
輝子「な、なんか、沈むのが…遅くなった…気がする…。えいっ…えいっ…」ズブッズブッ
ズ…
小梅(…えっ…!?)
幸子『…沈まなくなりましたね…』
比奈『うわーお、ヒナチャンビックリッス』ハハハ
32: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/11/30(土) 22:34:00.26 ID:/OUqdX4T0
ズブッズブッ!
輝子「フヒヒ…なんとか…全部沈む前に…倒した…」
小梅(…えぇー…)
輝子「し、沈まなかった…のは…、首から上と…、左腕…」
輝子「こ、これが…キノコの…気持ち…」ウットリ
幸子『あぁ、なんだか輝子さんが恍惚の表情に…』
比奈『すっげえシュールッス…』
33: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/11/30(土) 22:37:55.71 ID:/OUqdX4T0
(そのまま5分)
輝子「さて、名残惜しい…けど…、そろそろ…よ、いしょ…っと」ボコッ
輝子「うわぁ…体が泥だらけ…、どうしよう…」
輝子「………」
輝子「…脱ぐか」ヌギッ
比奈(以下スピーカーモード)『ストーーーーップ!!』
輝子「フヒィッ!!」ビクッ!
比奈『流石にそれは駄目ッス!!ほら綺麗にしてあげますから!!』ピコピコ
コード認証…、修復シマス…
ヴォン!
輝子「お、おぉ…、服が…元通り…。流石ゲーム…やるな…」
比奈(以上スピーカーモード)『勿論、体に付いた泥も落としてまス。じゃ、頑張ってくださいッス』
幸子『あ、危なかったですね…』
34: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/11/30(土) 22:44:45.10 ID:/OUqdX4T0
輝子「よ、よし…。休憩も…出来たし…登るか…」スタスタ
(山頂)
小梅(ど…どうしよう…次は…、うっ…)クラッ…
小梅(ちょっと…疲れちゃった…少し、休もう…)フゥ…
輝子「キノコーキノコー…」チョキンチョキン
小梅(ちょっとくらいなら…いいよね…)
ザザザッ…
小梅("ムグラノリ"って…結構疲れ…る…)スゥ…
スピー…
【解説】ムグラノリ
山には、「ムグラ」という蟲がいる。
ムグラは山の神経のような蟲で、同調すればその山全ての事柄が頭の中に入ってくる。
その蟲と同調することを「ムグラノリ」と呼ぶ
35: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/11/30(土) 22:46:29.59 ID:/OUqdX4T0
輝子「キノコーのーこーのこーイイキノコー♪…」スタスタ…
比奈『さて、小梅ちゃんの次の手は何ッスかねぇ』
幸子『…ねぇ比奈さん、カワイイ蟲っていないんですか?』
小梅(…スゥ…スピー…ンゥ…)
36: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/11/30(土) 22:50:04.52 ID:/OUqdX4T0
(30分後…)
輝子「ふぅ…、山頂…到着…。やりきった…」フヒー
輝子「よ、よし、うめちゃん…どこだ…?」
幸子『結局、あれから何事も無く山頂まで来ちゃいましたね』
比奈『こうめ は ちから を ためている !!』
小梅(スゥ…)
輝子「フヒッ!?ね、寝てる…」
輝子「そ、それに…うめちゃんの…周りだけ…春…?」
比奈『ほ…ほんとに力を溜めてたッスか…。って、春?…ってことは…』
37: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/11/30(土) 22:54:13.42 ID:/OUqdX4T0
輝子「ね、寝込みを襲うようで…悪いけど…。勝たせて…もらおう…フヒッ」ギラッ
ソローリ…ソローリ…
輝子「ゆっくり…気づかれずに…」ソロ…ソロ…
小梅(スピー…)
輝子「ゆっくり…ゆ…あ、あれ…?」ドサッ
輝子「か、体が…動かない…。えっ…?それ…に、眠…い…」スピー…
スゥ…
小梅「ん…んぅ…」パチッ
スクッ
小梅「よ、よく寝た…。…あ、輝子さん…、来てたんだ…」
小梅「お疲れ様…。で、でも…、私の勝ち…ね?」
38: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/11/30(土) 22:57:13.36 ID:/OUqdX4T0
比奈『あー、まんまと罠にハマっちゃったッスねぇ…』
幸子『…うめちゃんは何をやったんですか?輝子さん寝ちゃいましたが…』
比奈『えっとでスね、あれは"空吹〈うそぶき〉"っていう「まがい物の春」を作り出す蟲ッス』
幸子『まがい物…ですか…』
比奈『その"偽物の春"におびき寄せられた動物の精気を吸って、"本当の春"まで眠らせる。そんな感じッス』
幸子『本当の春までって…』
比奈『あーいや、流石にそこまで長くは眠らせないッスよ、ゲームだし。いいとこ10分とかじゃないッスか?』
幸子『なるほど…、しかしこれで、うめちゃんの勝ちはほぼ確実ですね』
比奈『でスねー』
39: 月末ガチャ更新するぞぉ! 2013/11/30(土) 22:59:22.85 ID:/OUqdX4T0
小梅「えっと…、じゃあ…、よろしくね…"影魂〈かげだま〉"…」
ヌゥッ…
幸子『蛇っ!?…え?影…だけ?』
輝子「ンゥ…」
ズルリ…
幸子『ひぃっ!!輝子さんの耳から中に入っちゃいました!?』
比奈『あれは眠っている者の"記憶を喰う"蟲でス。小梅ちゃん、中々やることがエグいッス…』
小梅「この瞬間だけ…、戦いも…私のことも…全部忘れて…」
小梅「ふふっ……いい"悪夢"を…。おやすみなさい…」ナデナデ…
輝子「フヒィ…」スピー…
幸子『これで、決まりましたか…?』
比奈『記憶を無くしちゃ戦えないッスからね、とりあえず起きるまで待ってみるッス』
40: 姉ちゃん、さっちゃん、みずきちゃん! 2013/11/30(土) 23:03:27.42 ID:/OUqdX4T0
(10分後)
輝子「…」パチリ…
小梅「あ、おはよう…。いい夢…見れた…?」
比奈『さぁ、ここで戦意喪失ならば小梅ちゃんの勝ちとするッス』
幸子『なんだかんだで平和な勝ち方ですよね、二人とも結局ダメージ受けてないですし』
輝子「…あ、…えっと…こ、ここは…?」ムクリ
小梅「えっと…、"初めまして"…、私は小梅…。一緒に遊ぼ…?」
輝子「え…、うん、わ、分かった…一緒に…」
小梅「うん…」ニコッ
ジョキン…ボトッ…
小梅「…えっ」
輝子「遊ぼう…うめちゃん…フヒッ…」
41: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/11/30(土) 23:06:02.44 ID:/OUqdX4T0
幸子『ヒ、ヒィィィィィィッ!!!』ガタガタガタ
比奈『うわああああああああああ!!!!』
小梅「あ…あぁ…あああぁあぁぁあぁ…」ゾクゾクッ
小梅「手首…切り落とされ…ちゃった…」
ヒット!ダメージ!
K.O!勝者 星輝子!
42: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/11/30(土) 23:09:10.67 ID:/OUqdX4T0
幸子『て…てててってて手が!!袖ごとバッサリ!!!!』ガタガタガタ
比奈『あわわ…あわわわ…』
輝子「ご…ごめんね…うめちゃん…」
輝子「わ、私…今…どんな状況にいるか…分からないけど…。ここがどこか…分かんないけど…」
輝子「このハサミがね…、うめちゃんのこと…"切りたい"って…」
輝子「うめちゃん…こういうの好きだし…。それに…一つだけ、覚えてることが…あって…」
輝子「『うめちゃんに…"地獄"、見せてあげる』…って、これだけ…頭のなかに残ってて…」
43: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/11/30(土) 23:13:08.25 ID:/OUqdX4T0
小梅「影魂に記憶…、食べさせたのに…わ、私のこと…覚えてるの…?嬉しい…」
小梅「そ、それに…自分が…こんな体験…するなんて…、感激…。でも…」
輝子「…ん?」
小梅「全然痛くないし…。血も出ないし…。手首、治っちゃったし…」プラプラ
輝子「あ、ほんとだ…」
幸子『ヒエェェェェ……ん?あ、あれ?手首がある…』
比奈『へっ!?あ、本当ッス…。なんで…あっ!これゲームだったッス!!!』
44: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/11/30(土) 23:16:39.19 ID:/OUqdX4T0
バトル終了
ステータス,リセットシマス…
輝子「あっ…、全部…思い出した…フヒヒ…。わ、私、勝ったんだね…」
輝子「うめちゃん、"地獄"、見れた…?フヒッ…」
小梅「う、うん。一瞬だけど…すごく、ゾクゾクした…」ウットリ…
幸子『こっちはヒヤヒヤしましたよっ!!』
比奈『小梅ちゃんの勝ちだと思ったんスけどねぇ』
比奈『記憶を食べられたにも関わらず、輝子ちゃんが小梅ちゃんのことを覚えてたのは、それだけ大切に思われてたってことでスし』
比奈『まぁ、結果的には良かったッスねー』
幸子『そうですねぇ…』
輝子「あ、も、勿論…さっちゃんのことも…覚えてたよ…?」
幸子(スピーカー)『そっ、そうですか…!まぁ当然ですよね!こんなにカワイイんですから、覚えてるのは当然ですよね!!』
輝子「う、うん…。トモダチ…だから…フヒッ…」
比奈『…良かったッスねぇ、さっちゃん』ナデナデ
幸子『…はい』
45: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/11/30(土) 23:19:25.98 ID:/OUqdX4T0
小梅「えっと…じゃあ、戻ろっか…」
輝子「そ、そうだね…。そろそろ、皆帰ってると…思うし…」
比奈『ん~、結構時間経っちゃったし、早いとこ戻ったほうがいいッスね』
幸子『1時間くらい遊んじゃいましたし、プロデューサーさんを待たせてるかも…』
比奈『…よし、急いで戻るッス!!』ログアウト
幸子『え?あ、はいっ!』ログアウト
小梅「…楽しかった…」ログアウト
輝子「たまにはゲームも…悪くない…フヒッ」ログアウト
46: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/11/30(土) 23:22:35.91 ID:/OUqdX4T0
(事務所)
比奈「…ふぅ」ムクッ
幸子「ふぁ~…」ムクリ
P「おー、おつかれー。中々面白かったぞ」パリパリ
ちひろ「テレビから観戦するのも、面白いですね。スポーツみたいです」パリパリ
P「まぁ、小梅の手首が落ちた時は焦ったけどな…」ズズ…
ちひろ「ゲームとはいえ心臓に悪いですよね…」ズズズ…
比奈「なに寛いでるんッスか…」
幸子「お茶に煎餅とは…」
P「いや、もうみんな家に送り終わったし…」パリッ
ちひろ「ちょっと休憩です」ズズ…
47: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/11/30(土) 23:26:52.38 ID:/OUqdX4T0
小梅「…」スクッ
輝子「…」スクッ
比奈「おぉう、二人一緒に無言で…」
幸子「しかもキョンシーみたいに…」
小梅「お、おはよう?」
輝子「よ、よく寝た…のかな…?フヒヒ…」
P「よし、みんな起きたな~。んじゃ女子寮組は帰るぞ~」
小梅「うん…、帰ろう…。今日は疲れちゃった…」
輝子「フヒ…また遊びたい…」
幸子「じゃあ帰りますか」
ちひろ「今日は私が送りますね」
P「はい、お願いします」
…ガチャ,パタン…
48: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/11/30(土) 23:31:32.11 ID:/OUqdX4T0
P「…よし、比奈も帰っとけー」
比奈「えー、送ってくれないんスか~?」
P「いや、隣のアパートじゃん?」
比奈「そうッスけど…、今日はもうやること無くて暇なんで…一緒にゲーセンでも行こうかなーと」
P「ん~、でも事務所を空けるわけにもいかんしなぁ…。ちょっと残るか?」
比奈「しかたないッスね、…あ、GOD EATERするッスよ!」
P「難易度6だけど、いい?」
比奈「いいも何も…、なんで私より進んでるんスか…」
P「いや俺、アクション得意だからさ」
比奈「格ゲーは弱いくせに…」
P「あれはちひろさんが強すぎるの!」
比奈「はいはい、じゃあ早く仕事終わらせてくださいッス」
P「よし、んじゃ仕事終わったらやるぞ」
比奈「今日はゲーム三昧ッス~」
おわり
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