5: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/15(日) 20:58:37.26 ID:jRBu3g6nO
火神「決まってんだろ!」

火神「オレは中学2年までアメリカにいた」

黒子「知ってますけど」
火神「日本(こっち)戻ってきてガクゼンとしたよ。アイドルのレベル低すぎて」

黒子「……」

火神「オレが求めてんのはお遊びのアイドルじゃねー。もっと全力で血が沸騰するようなアイドルが見てーんだ」

黒子「落ち着いてください。それで、誰が好きなんですか?」

火神「……さん」

黒子「え?」

火神「だー! あずささんだよ、あずささん! 三浦あずささんだよタコ!」

黒子「……そうですか」

火神「てか、反応うすいな! コラ」

黒子「すみません。予想通りだったもので」

火神「んだと!?」

黒子「ガサツで、大雑把な火神君は、きっと大柄な三浦あずささんだろうと、ボクは思ってました」

引用元: 黒子「火神君は765プロのアイドルで誰が好きですか?」 


 

6: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/15(日) 21:04:04.71 ID:jRBu3g6nO
火神「テメー!」ガシッ

黒子「苦しいです、火神君」

火神「オレの事はなんて言われてもかまわねー。けどな、あずささんの悪口だけは黒子! いくらテメーでも許せねえ!!」

黒子「落ち着いてください、火神君」

火神「オレは、れーせーだよ」

黒子「冷静な人は、人を絞めあげて吊りあげません」

火神「チッ」ドスッ

火神「じゃあ聞くが、テメーは誰のファンなんだよ? まあどーせ、どこまでもふつーなテメーのことだ、春香ちゃんとかだろーな」

黒子「違います」ニコ

火神「あ?」

黒子「天海春香ちゃんは……むしろ苦手です」

火神「意外だな」

黒子「だってあの人……カゲ薄いじゃないですか」

火神「テメーが言うのかよ!? それ!」

9: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/15(日) 21:10:04.75 ID:jRBu3g6nO
黒子「ボクはハゲだ……」

火神「うえっ!?」

黒子「間違えました。ボクは影だ」

火神「ヘンな所でボケんな!」

黒子「影は光が強いほど濃くなり、光の白さを際立たせる」

火神「なるほどな。つまりテメーが好きなのは、あのキラキラ輝くとファンに人気の、星井……」

黒子「秋月律子さんのファンです」

火神「おもいっきり影の存在じゃねーか! しかももうアイドルじゃねーし!」

黒子「ボクは影だ」

火神「さっきも聞いた」

黒子「だから影で目立たず、でもここぞという時に活躍する、そういう存在が好きなんです」

火神「さっき言ってたことと違くね!?」

黒子「別に違いませんよ。火神君、変な誤解はやめてください」

火神「てめえ……」

11: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/15(日) 21:16:04.11 ID:jRBu3g6nO
黒子「でもボク達、意外にアイドルの趣味は近いかも知れません」

火神「あずささんとりっちゃん……近いかよ?」

黒子「二人とも……巨 です」

火神「……そういうことかよ」ニヤッ

黒子「ボクも秋月律子さんの胸を見ると、正直……色々  ッときました」

火神「何気にムッツリなトコあるよな、オマエ」

黒子「 つことがすべて、それが帝光中バスケ部の唯一にして絶対の理念でした」

火神「ヘッ! ちょっとだけわかるぜ、それ。オレもあずささんの胸を見てるとたまらねー。胸なんてのはなあ、  きれねェぐらいがちょうどいい」

黒子「火神君なら、わかってくれると思ってました」

ガシッ! 黒子と火神は、拳と拳をぶつけ合った。

12: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/15(日) 21:22:25.96 ID:jRBu3g6nO
火神「ところでよ、主将(キャプテン)たちは誰が好きなんだろーな」

黒子「ボクも興味が沸いてきました」

火神「いよし! ちょっと聞きに行ってみようぜ」


日向「は? 765プロのアイドル?」

黒子「ええ」

火神「主将はアレっすよね。胸が小さいのが好きみたいっすから、ちーたんすか?」

日向「……あ?」ゴ

火神「え? いや、カントクみたいな女が主将の……」

日向「誰が貧 xxxだって……この一年が!」ゴゴゴ

火神「ちょ、え? なんだ!? この圧力!」

黒子「じゃあメガネ仲間で、僕と同じ秋月律子さんのファンですか?」

日向「……あ?」ゴ

黒子「いえ、理知的な頭の良い人が好きなのかと」

日向「メガネが全員、頭いいと思うなよ!!」ゴゴゴ

13: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/15(日) 21:28:17.02 ID:jRBu3g6nO
火神「じゃあいったい?」

日向「如月千早も、秋月律子なんかも眼中にねえ! 俺が好きなのはなあ」ゴゴゴゴゴゴゴ

火神「……」ゴクッ

黒子「……」コク

日向「水瀬伊織様だ! ボケぇ!!」

火神「やっぱ胸、小っちゃいんじゃねーか」スタスタ

黒子「なんだ、ドMですか」スタスタ

日向「ちょ、おーい! なんだよその切り捨て方!!」


黒子「時間の無駄でしたね」

火神「ああ。けどよ、ちょっとキョーミわいてきたわ」

黒子「?」

火神「キセキの世代、アイツらは誰のファンなんだ?」

黒子「なるほど。今の彼らは、かつてボクが知っていた彼らではなくなっている」

火神「全員、確実に進化してるってワケかよ」

黒子「成長を遂げた、今の彼らが誰のファンか……ちょっと知りたくなってきました」

17: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/15(日) 21:34:05.00 ID:jRBu3g6nO
火神「よし、行くぞ黒子! まずは黄瀬のヤローだ」


海常高校


黄瀬「え? 好きな765プロのアイドルっスか?」

火神「あぁ。いるんだろ? テメーにもお気に入りのアイドルってやつがよ」

黄瀬「オレはやっぱ、あの娘っスわ」

黒子「待ってください、黄瀬君」

黄瀬「え?」

黒子「火神君、誰だと思いますか?」ヒソヒソ

火神「モデルもやってる黄瀬のヤローだ。ここは……やっぱスタイルばつぐんの星井美希ちゃんじゃねえか?」ヒソヒソ

黒子「ボクは逆に、モデルをして芸能界の光と影を知っているからこそ、地味な天海春香さんじゃ?」ヒソヒソ

火神「なるほどな、どっちもありそーだな」

黄瀬「あの、いいスか?」

火神「ああ、またせたな。んで、テメーの好きなアイドルは?」

21: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/15(日) 21:40:03.72 ID:jRBu3g6nO
黄瀬「やっぱ双海亜美ちゃんスよ、亜美ちゃん!」

黒子「え……」

火神「は?」

黄瀬「この間、モノマネ番組で競演したンすけど、マジ上手いっすわー亜美っち。お陰で意気投合しちゃって、メアドも交換しちゃったんスよ」

黒子「帰りましょう、火神君」

火神「じゃましたな、黄瀬」

黄瀬「ちょ、なんなんスか?」

黒子「黄瀬君は、女性をもっと 的な目で見るべきです」

黄瀬「黒子っち……変わったっスね」

黒子「そうですか?」

黄瀬「 つことがすべて! それに反発していたのは、黒子っちじゃないスか」

黒子「……確かにボクは、その理念に疑問を持っていました。でも、女性を 的な目で見ていない今の黄瀬君の方が、ボクは間違っていると思います」

黄瀬「……それは違うっスよ」

火神「あ?」

28: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/15(日) 21:46:04.23 ID:jRBu3g6nO
黄瀬「オレが亜美っちを、 的な目で見ている……もしそうだとしたら?」

黒子「!」

火神「テメェ!」

黄瀬「誰もオレを止められない! そして つのはオレっスよ……!」

火神「キセキの世代、ここまで ンのかよ!!」

黒子「すみません。正直……ボクは今の黄瀬君を甘く見ていました」

火神「キョーレツなお返しをもらった気分だぜ」

黄瀬「わかってくれればいいんスよ。次は……インターハイの舞台で」スタスタ

黒子「黄瀬君、てっきり双海亜美ちゃんの将来性に賭けてるのかと思ったら……今、 つんだ」

火神「黒子……」

黒子「なんですか? 火神君」

火神「やっぱスゲーわ、キセキの世代。マジでハンパねえ」

黒子「ですが黄瀬君以外の他の4人は、また別格です。正直、レベルが違います」

35: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/15(日) 21:52:04.98 ID:jRBu3g6nO
火神「いいねえ……燃えてきたぜ。次は緑間のヤローだ、行くぜ」


秀徳高校


緑間「なんなのだよ、練習中に。まったく不愉快な連中だ」

黒子「早速ですが緑間君、765プロのアイドルで好きなのは誰ですか?」

緑間「なんだと……?」

火神「早く言おーぜ。もうこれ以上、抑えらんねーよ」

緑間「くだらん、そもそもそんな疑問を持つこと自体が愚問なのだよ、バカめ」

火神「んだとぉ……」

緑間「いいか、765プロのアイドルで最も人事を尽くし、天命を味方につけているのは……」

火神「? 誰だ? 努力ってんなら、春香ちゃんか?」

黒子「天命を味方に……使命感という意味で、如月千早さん?」

緑間「ゆきぴょん以外には、ありえないのだよ」

火神「努力家……雪歩ちゃん……まあ、そうか」

37: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/15(日) 21:56:44.92 ID:jRBu3g6nO
黒子「天命はよくわかりませんが、人知れず努力を積み重ねている緑間君らしいとは思いました」

緑「フン、バカめ」

火神「あ?」

緑間「オレがゆきぴょんのことを、なぜ好きなのかわかるか?」

黒子「?」

緑間「身体能力で優れている所は一つもない、一人では何もできない。にもかかわらず、765プロでアイドルとして衣装を着て、アイドルアルティメット優勝へと辿り着いた」

火神「やっぱ努力が好きなんだろ? テメー」

緑間「そういう言われ方は、不愉快なのだよ。ゆきぴょんの偉大さは、あの正確なフォームから繰り出される、技術だとなぜ気づかないのだ」

黒子「それってもしかして、穴掘りの話ですか?」

緑間「当然だ。ポイントに正確にスコップを入れる。フォームの美しさ……いいに決まっているのだよ」

39: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/15(日) 22:00:10.58 ID:jRBu3g6nO
黒子「緑間君って頭いいのに、たまにアホですよね」

緑間「何ィ!?」

黒子「女の子は、もっと 的な目で見てほしいです」

緑間「フッ。黒子、だからお前はダメなのだ」

火神「おいテメー、もしかして……」ブルッ

緑間「オレはゆきぴょんの穴掘りを、 的な目で見ている。当然なのだよ」ニヤリ

黒子「……これはさすがに、ボクもおどろきました」

火神「クソッ……オレは勝てんのか!? こんな化け物に!?」

黒子「あんなひ弱な見た目の女の子に、掘られたいなんて……そんなのが楽しいんですか?」

緑間「オレは楽しい楽しくないで、アイドルの応援などしていないのだよ」

黒子「気持ちいい気持ちよくないで、アイドルの応援をしているんですね」

43: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/15(日) 22:06:04.49 ID:jRBu3g6nO
緑間「……黒子。やはり……オマエは気にくわん。何を考えてるか分からん目が特にな……」

黒子「ボクは、緑間君の考えていることが分かって、正直ドン引きです」

緑間「そんなタマではないだろう」

火神「まあとにかく、緑間のシュミはわかった。せいぜー痔には気をつけな」

緑間「火神。一つ忠告してやるのだよ。東京にいるキセキの世代は二人。オレともう一人は、青峰大輝という男だ。そして、奴はオマエと同種のアイドルオタだ」

火神「はあ? いや、青峰は知ってっけど……とりあえずあいつも相当、 るんだろ?」

黒子「…… ります。……ただあの人のシュミは……好きじゃないです」

火神「?」


桐皇学園高校


黒子「お久しぶりです、青峰君」

青峰「テツか……」

黒子「また練習サボって、イメージプレイですか」

48: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/15(日) 22:12:04.28 ID:jRBu3g6nO
青峰「ハハハ。オイ! オイ! オレは、オレが萌えられるヤツとか、存在しねえもん探してるわけじゃねーんだよ」

火神「なんだと?」

青峰「オレが萌えられる奴なんざ、オレしかいねーよ」

火神「ナルシスト、ってやつかよ……」

青峰「火神……そーゆーことはせめて、オレより出すモン出してから言えよ。アリエネーケド」ヌギッ

火神「じょーとーじゃねーか!」ヌギッ

黒子「二人ともやめてください。……校内ですよ」

青峰「チッ。で、なんだよテツ、今日は」ハキハキ

黒子「青峰君、今でもまだ765プロに萌えられるアイドルはいませんか?」

火神「!?」

黒子「以前、青峰君は言いました。765プロに萌えられるアイドルはいない、と」

青峰「……これでも反省してんだぜ?」

火神「どうゆう意味だよ」

54: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/15(日) 22:18:03.94 ID:jRBu3g6nO
青峰「もっと早くハマってもよかったわ、765プロのアイドル」

黒子「じゃあ今は、いるんですね? 萌えられるアイドルが、765プロに」

火神「おい、黒子。誰だと思う」ヒソヒソ

黒子「自分大好き青峰君です、やはり身体能力の高い菊地真さんだと思います」ヒソヒソ

火神「まこりんもだが、ダンスじゃ響ちゃんのが上だ。オレは響ちゃんだと思う」ヒソヒソ

青峰「アイツはマジいーわ。あのアイドル……」

黒子「……」コク

火神「……」ゴクッ

青峰「はるるんっきゃねー! あの諦めの悪さだけは、認めてやるわ……」

黒子「……え?」

火神「はあ?」

青峰「どんなにもって生まれたモンが不利でも、際立ったモンがなくても必死でがんばる姿……」ウルッ

黒子「青峰君、もしかして泣いて……」

55: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/15(日) 22:24:04.70 ID:jRBu3g6nO
青峰「へっ。オレが本気で萌えられる、数少ないアイドルだな」

火神「コイツ、ドライかと思ったらけっこう人情派なんだな」

青峰「どいつもこいつも……カン違いしてんじゃ、ねーーーよ!!!」」

火神「え? だってテメー……」

青峰「カン違いしてんじゃ……ねー……よ」ポロポロ

黒子「意外でした。青峰君が、こんなにも才能無い人に肩入れするなんて」

火神「才能無い、って何気にヒデーな。けどまあ、確かに青峰がこんなにウエットとはな」

黒子「それで青峰君。青峰君は、春香さんを 的な目で見てるんですか?」

火神「お、おい黒子!」

黒子「これはどうしても聞いておきたいんです。青峰君は、帝光時代の理念を今はどう思っているのか」

66: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/15(日) 22:30:04.09 ID:jRBu3g6nO
青峰「テツ、オレもこれだけは言っておく。はるるん以外ではオレは……もう たねー」

黒子「! そこまで、春香さんに……」

火神「常識が全く通じない……!! つくづくキセキの世代ってのは、ふざけた奴ばっかりだ」

黒子「よくわかりました。今日は、会えて良かったです」

青峰「ああ。またなテツ、火神」テクテク

火神「意外に、いいヤツだったな。もうアホミネとか呼べねーな」

黒子「ええ。でもそう呼んでるのは、火神君だけです」

火神「え゛!?」

黒子「ついでに言うと、桐皇の人達は火神君の事をバカガミって呼んでました」

火神「んにゃろー!」

黒子「それといいかげん、パンツはいてください」

火神「うおお! わすれてたあああぁぁぁーーーっっっ!!!」ハキハキ


黒子「さて次は、紫原君ですが」

73: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/15(日) 22:36:04.55 ID:jRBu3g6nO
火神「秋田だよな、アイツの高校」

黒子「さすがに気軽には行けませんね」

木吉「おーい」

黒子「あれ? 木吉先輩?」

木吉「会えて良かった。陽泉の連中が、ちょうど合宿に東京まで来てるそうだ。ちょっと偵察に行ってこいって、リコが言ってたぞ」

火神「おお、ナイスタイミング。さっそく行こうぜ、黒子」

黒子「ええ。でもその前に、やはり木吉先輩にも聞いておきたいです」

火神「あ? 好きなアイドルか? そーだな、木吉センパイは主将とは違いそうだしな」

木吉「? なんの話だ?」

黒子「先輩、765プロで先輩の好きなアイドルは誰ですか?」

火神「木吉センパイも、確かカントクの事が……」

木吉「ああ、まあな」

黒子「臆面もないのはすごいです。じゃあB72の如月千早さんですか?」

79: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/15(日) 22:42:04.75 ID:jRBu3g6nO
火神「ここはオレも同感だ。ちーたんだ! センパイは貧 のちーたん推しだろ……ださい」

木吉「……入院中、オレは握力の強化に励んだ」

火神「は?」

木吉「そしてリコの親父さんに教わって、でかい自然石を空中で掴み取る特訓をした」

黒子「……それで?」

木吉「親父さんに言われたよ、『もっとデケーもん掴みてーんだろが、これぐらいヨユーで掴んでみせろい』ってな」

火神「あの……好きなアイドルの話なんすけど」

木吉「わかってるさ。そうして編み出したのが、この必殺技だ。あの桐皇のマネージャーを見てろよ」

黒子「あ、桃井さん」

木吉「これがオレの編み出した必殺技『    クロー』だ!」

ガッ

黒子「なにっ!?」

火神「ありえん……! いきなり通りすがりの女性の胸を、片手で掴むだと!?」

87: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/15(日) 22:48:16.70 ID:jRBu3g6nO
桃井「きゃあああぁぁぁーーーっっっ!!!」

ビッターーーンンン★★★

木吉「とまあ、こんなもんだ」ヒリヒリ

黒子「よくわかりませんが、わかりました。木吉先輩はもっとデケーもん、つまり巨 スキーなんですね」

火神「オレらと同じ……じゃあ、センパイもあずささん推しですか!?」

黒子「それとも秋月律子さんですか?」

木吉「オレは……」

火神「……」ゴクッ

黒子「……」コク

木吉「千早のファンだ。如月千早、あの控えめな胸がいいな」

火神「ちょ! デケー はどうなったんすか!?」

黒子「話の流れが、おかしいです」

木吉「これが『後出しの権利』さ。じゃあ偵察の件、頼んだぞ」

火神「なんか納得いかねー!」

黒子「フッ……すみません火神君……実は……」

99: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/15(日) 22:54:05.00 ID:jRBu3g6nO
火神「?」

黒子「今ボク、やった! って……思っちゃいました」

火神「ハッ。何、言ってんだバーカ。そんなの、オレも思ったに決まってんだろ。あずささんスキーは、オレだけでいいからな」

黒子「ええ。秋月律子さんは、ボクの嫁です」

火神「こういう嫁話で、木吉センパイをライバルに回したくねーからな。xxx展開だけは、鬱でイヤだもんな」

黒子「木吉先輩は、異名が『鉄芯』ですからね」

火神「よーし! 安心した所で、行くぜ。紫原んトコへ!」


陽泉高校合宿所


紫原「あれー黒ちん?」

黒子「お久しぶりです、紫原君」

紫原「それと誰だっけ? 火神ちん?」

火神「火神だ! 人の名前の後に、へんなもんつけんな!!」

紫原「じゃあ火ちんねー」

火神「くっ! テメー」

103: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/15(日) 23:00:06.69 ID:jRBu3g6nO
黒子「止めてください。紫原君は、悪い人ではありません。むしろ人としては好感が持てます。悪気はないんです」

紫原「それでー? なにしに来たの?」

黒子「紫原君、765プロのアイドルで誰が好きですか?」

紫原「は?」

火神「いんだろ? テメーにも好きなアイドルがよ……」

紫原「……いるよ。そりゃ」

黒子「火神君、誰だと思います」ヒソヒソ

火神「紫原は、努力とか嫌いで才能や資質重視だろ? 美希ちゃんしかありえねーんじゃねえか?」ヒソヒソ

黒子「同感ですが、今までキセキの世代はみんな意外なトコを突いてきました」ヒソヒソ

火神「そういや、そうだな」ヒソヒソ

黒子「資質重視なら星井美希ちゃんですが、あえてここは紫原君に体格的にも見合う、四条貴音さんことお姫ちんでボクは」ヒソヒソ

107: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/15(日) 23:06:24.53 ID:jRBu3g6nO
火神「なるほど。紫原は、相手の名前の語尾によく『ちん』をつけて呼ぶしな」ヒソヒソ

紫原「オレが好きなのは……」

火神「……」ゴクッ

黒子「……」コク

紫原「やよいちんだよ。高槻やよいちん……」

火神「え……」

黒子「……さすがに、それはちょっと」

紫原「やよいちんはかわいいなあ」

火神「ちょっと待て、テメー! それはもしかして……」

黒子「紫原君、高槻やよいちゃんを 的な目で?」

紫原「もちろんだよ? なめてるっつーんだよ?」

火神「いやいやいや! まてまてまて!!!」

紫原「?」

黒子「紫原君、失礼ですが今のサイズは?」

112: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/15(日) 23:12:03.43 ID:jRBu3g6nO
紫原「えー? 確か身長が203cm。体重が99kgだよー?」

火神「く、黒子! やよいちゃんのサイズわかるか?」

黒子「身長145cm、体重37kgです」

火神「早っ! い、いやそんなことより紫原!! いくらなんでもテメーがやよいちゃんを 的な目で見ちゃダメだろ!!!」

紫原「 つことがすべて、それが帝こ……」

火神「そりゃ知ってるが! 無理だろ!! サイズ的に!!!」

紫原「そんなことないよー。愛があれば年の差だってイケんじやん? なら体格の差だって……」

黒子「無理だと思います」

紫原「もしもオレが、やよいちゃんと付き合うとするじゃん……」

火神「コイツ、聞いてねー」

117: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/15(日) 23:18:05.00 ID:jRBu3g6nO
※以下 紫原敦の妄想

紫原「やよいちーん」

やよい「うっうー! 敦さーん。えへへ、敦さんってとーってもたくましいですよねー」

紫原「もーやよいちんは、かわいいなあ。うりうり」

やよい「はわわ、敦さんに小指で頭をナデナデされると、すごくドキドキしますー!」

紫原「やよいちん、今日も……いい?」

やよい「今日もですかー? 敦さんの大きいから、私こわれちゃいそうですー」

紫原「ゴメンゴメン。ひねりつぶさないように、大事にやさしくするから……ね」

やよい「うっうー! わかりましたーー!!」


火神「いや、ねえねえ! そんな展開、間違ってもねえから!!」

黒子「高槻やよいちゃんのイメージが崩れます。止めてください、そんな妄想」

129: 紫原は身長208でした 2012/07/15(日) 23:24:03.71 ID:jRBu3g6nO
火神「まったくだ! あずさスキーのオレでも、ちょっと許せねーな」

紫原「そんでねーそんでー……」

黒子「もう聞いていませんね。完全に自分の世界、つまり『ゾーン』に入ってます。まさか紫原君がゾーンに入れるとは」

火神「確かゾーンは、好きで好きでたまらねーヤツしか入れねえはずだろ」

黒子「ええ。それに、入ろう入ろうとすると、余計に入れないのがゾーンです」

火神「今のヤツは、入れよう入れようとしてたからな、ゾーン的にはオッケーなんだろう」

黒子「しかし、ここまでのロリ好きとは。心外です」

火神「このまま通報しとこうぜ、ポリースメン! この人でーす、って」

黒子「もうしました」

火神「早っ!」

黒子「さて、最後は赤司君ですが……」

火神「アイツ学校、どこだっけ?」

135: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/15(日) 23:30:34.58 ID:jRBu3g6nO
黒子「洛山高校。京都です」

火神「マジかよ。そりゃちょっと行けねーな」

黒子「ええ。とりあえず、一旦戻りましょう。それに……」

火神「なんだよ?」

黒子「明司君には、正直あまり会いたくありません。彼のモットーは『僕に逆らう者は、親でも す』ですから」

火神「マジかよ……よし、帰ろうぜ」


誠凛高校

リコ「おー! おかえりー。偵察、どうだった?」

黒子「え?」

火神「はあ?」

リコ「……行ったのよね? 陽泉の合宿に」

火神「あ、ああ、それは……」

黒子「行きました。ていうか、今日は海常、秀徳、桐皇も行ってきました」

144: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/15(日) 23:36:20.54 ID:jRBu3g6nO
リコ「すごいじゃない! それで? どんなデータが手に入ったの?」

火神「いや! データとかは……あんま見るべきもん無かったっつーか……」

リコ「? あら、黒子君その手帳……もしかして偵察の内容?」バッ

黒子「火神君……」

火神「あ? なんだ?」

黒子「逃げましょう」ダッ

火神「え? おい、黒子!? 黒……」

リコ「黄瀬君、ロリ好き……緑間君、バックホールシューター……」プルプル

火神「え? えええ???」

リコ「オマエラ……練習休んで、いったい何を調べてきてんのよおおおぉぉぉーーーっっっ!!!」

火神「ぎゃあああぁぁぁーーーっっっ!!!」

リコ「罰としてバ火神、アンタ明日から練習量10倍!」

火神「そんなあああぁぁぁーーーっっっ!!! く、黒子テメーばっか逃げやがってえええぇぇぇーーーっっっ!!!」


おわり