P「うん、言う。言うな」

ひなた「　、　　　な日？」

P「Holidayの　　　だな」

ひなた「はえ～、英語かい。やっぱりギョーカイの人はシャレてるねぇ」

P「そしてな、ご飯を食べに行くことを『尻を叩くと』言うんだ」

ひなた「お尻を？」

P「そうそう。じゃあ『今日は休日だからご飯食べに行きましょうよ』をギョーカイ人ぽく言うと？」

ひなた「えっと……」

ひなた「今日は　　　な日だからお尻叩いてくれませんか？」

P「うん、どこからどう見てもギョーカイ人だ」

ひなた「ほんとかい？」

P「叩くね、俺なら」

ひなた「へぇ～、これがギョーカイ用語なんだねぇ」

P「でもな、一軒じゃ足りないときもあるだろ？」

ひなた「うん、あるねぇ」

P「ランチはパスタだったけど、他にも気になってる店がある、みたいな」

ひなた「そっちにも行きたいねぇ」

P「そういうときはな『一回じゃ足りません』って言うんだ」

ひなた「へぇ」

P「今日は休日だからご飯食べに行きましょうよ、でも一軒だけじゃ足りません、をギョーカイ用語で言うと？」

ひなた「今日は　　　な日だからお尻叩いて下さい。一回じゃ足りません」

P「カンペキだ。ひなたも東京に染まってしまったなぁ」

ひなた「こ、これが東京なんだねぇ」

P「いまのはご飯の話だったけど、ちょっと遠出したくなるときもあるよな？」

ひなた「あ～、電車にガタンゴトン揺られて遠くに行くのもいいもんだねぇ」

P「そうそう。そんなときは『いっぱいしましょう』って言うんだ」

ひなた「遠くだからいっぱいなのかねぇ？」

P「そうそう、そういうアレ」

P「じゃあ『今日は休日だから遠出しましょう』をギョーカイ人ぽく言うと？」

ひなた「今日は　　　な日だからいっぱいしましょう」

P「連れてってください、だと？」

ひなた「今日は　　　な日だからいっぱいしてください」

P「凄まじい吸収力と応用力だな。天才だ」

ひなた「えへへ。なんか照れるべさ」

P「あとな、ドライブのことを「後ろから」って言ったりな」

ひなた「後ろから？」

P「今日は休日だから遠くまでドライブに連れてってください、だと？」

ひなた「えっと……」

ひなた「今日は　　　な日だから、後ろからいっぱいしてください」

P「うん、連れてくね。海の向こうまで」

ひなた「そりゃあ嬉しいねぇ」

P「あとは、そうだな……友達を自分の部屋に招いて、プチパーティーしたりするよな？」

ひなた「ああ、そういうのやってみたいねぇ」

P「だろ？自分の部屋に招くことを『俺が上になる』って言うんだ」

ひなた「上になる？」

P「ひなたは女の子だから、俺じゃなくて……」

ひなた「今日は　　　な日だから、あたしが上になります」

P「うん、招かれたい。とっても」

ひなた「じゃあ、お掃除しとかんとダメだねぇ」

P「あ、そうだ！掃除のことをな、『右手でする』って言ったりな」

ひなた「なんで右手なのかねぇ？」

P「掃除機の形が右手の形と似てるからだな」

ひなた「に、似てるかねぇ？」

P「ギョーカイ人には似てるように見えるんだ」

ひなた「そういうもんなんだね。やっぱりギョーカイ人は違うねぇ……」

P「今日は休日だから掃除します、は？」

ひなた「今日は　　　な日だから右手でします」

P「うん、ピッカピカになりそうだな」

ひなた「いつでも上になれるように、キレイにしとかねばならんからねぇ」

P「じゃあ、おさらいな。今日は休日だからご飯を食べに行きましょう。だけど一軒じゃ足りません。その後で遠くにドライブに連れてってください。それから私の部屋にお招きします。ちゃんと掃除しておきます、だと」

ひなた「えっと……」

ひなた「今日は　　　な日だからお尻叩いてください。一回じゃ足りません。そのあと後ろからいっぱいしてください。それからあたしが上になります。ちゃんと右手でしときます」

P「敬語を使わずに」

ひなた「今日は　　　な日だからお尻叩いてほしいんだぁ。一回じゃ足りんかもねぇ。そのあと、後ろからいっぱいしてほしいんだぁ。そっから、あたしが上になったげるからね。ちゃんと右手でしとくから、大丈夫だよぉ！」

P「パーフェクトコミュニケーション！」ﾃｯﾃﾚｰ

ひなた「えへへ。あたしもすっかりギョーカイの人になってしまったねぇ」

P「じゃあ、俺はこれで！営業あるから！」ｽﾀｺﾗ

ひなた「へ？あ、えっと、お仕事頑張ってねぇ！」

ガチャ

まつり「おはよう、なのです！」

ひなた「あ、まつり姫さん、おはよう」

まつり「プロデューサーさんはどうしたのです？すごい勢いで走り去って行ったのです」

ひなた「お仕事忙しいんだね、きっと。あ、そうだ、まつり姫さん！」

まつり「ほ？」

ひなた「あたしね、明日は　　　な日なんだぁ」

まつり「……ほ？」

ひなた「だから、お尻叩いてくれたら嬉しいねぇ。一回じゃ足りんかもしれんけども」

まつり「ひ、ひなたちゃん？」

ひなた「後ろからいっぱいしてもらうのも良いかもしれないねぇ。天気良さそうだから、海の近くとかねぇ」

まつり「え、え、ちょっと、あの……」

ひなた「なんなら、あたしが上になってもいいよ？まつり姫さんのために、ちゃんと右手でしとくから！」

まつり「う、上！？え、えっと…どうしよ…私どうしよ……」

ひなた「えへへ。　　　な日、だからねぇ！」


お　し　ま　い