1: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/05/20(土) 20:14:01.464 ID:cd4OKAdl0
本屋

サターニャ「なんか面白い漫画とないかしら……」

ヴィーネ「どういう漫画が読みたいの?」

サターニャ「悪魔とか大悪魔が出ている作品がいいわ」

ヴィーネ「悪魔ね……あ、これなんて良いんじゃない?」

サターニャ「『キン肉マン』?」

ヴィーネ「かっこいい悪魔超人とか出ているし、38巻からはほぼ悪魔将軍が主人公よ」

サターニャ「ふーん。とりあえず悪魔超人が出てくる12巻くらいまで買ってみようかしら」



 
2: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/05/20(土) 20:16:19.916 ID:cd4OKAdl0
翌日

ヴィーネ「サターニャ!すごい隈よ!どうしたの?」

サターニャ「何でもないわ。悪魔将軍がかっこよかっただけよ」

ヴィーネ「徹夜して読んでたの!?」

サターニャ「途中まで読んだら予想以上に面白くて、全巻買っちゃったのよ。何あの作品、友情ってなんて素晴らしいのかしら」

ヴィーネ「だからって徹夜したちゃ駄目よ」

ガヴ「ヴィーネ!サターニャ!あれを見ろ!」

ヴィーネ「あれは……UFO?」

ガヴ「あ!ラフィが宇宙人に連れ去られていく」

サターニャ「私の友達を傷つける奴は許さない!」

ガヴ「サターニャ!!やめろ!行くな!!」

ヴィーネ「あれ?サターニャってあんなアクロバティックな動きで来たっけ?」

ガヴ「あれ?サターニャあんな超人的な技使えたっけ?」

サターニャ『くらえ!地獄の断頭台ッ!』

ガヴ「あ、宇宙人が逃げていく」

ヴィーネ「サターニャがラフィを助け出したわ!」

4: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/05/20(土) 20:18:21.928 ID:cd4OKAdl0
ラフィ「サターニャさんっ!いつの間にあんなことできるようになったんですか!?」

サターニャ「今日からよ。漫画を読んで真似してみたら結構出来たの」

ヴィーネ「漫画を読んで!?悪魔の技が出来るようになったの?」

サターニャ「そうよ。ヴィネットもやれば出来るようになるかもしれないわね」

5: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/05/20(土) 20:20:21.455 ID:cd4OKAdl0
ヴィーネ「それからというものサターニャは」

サターニャ「砂の身体になって戦う、なんて悪魔的な行為なのかしら」

サターニャ「顔にブラックホールを出現させる、なんて悪魔的な行為なのかしら」

サターニャ「手が6本、顔が3個になる、なんて悪魔的な行為なのかしら」

サターニャ「体がダイヤモンドになる、なんて悪魔的な行為なのかしら」

ヴィーネ「なんてサターニャにとっての悪魔的日々が続いた」

6: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/05/20(土) 20:22:20.250 ID:cd4OKAdl0
数日後

ガヴ「実際、悪魔超人の技使ってるだけで、他人とか傷つけてないよな」

ラフィ「使うだけで満足なんでしょうね」

ヴィーネ「悪魔超人の力を手に入れても使うのがサターニャで良かったわ」

♪♪♪

ガヴ「誰の携帯だ?」

ヴィーネ「私よ。もしもし月乃瀬です。え!サターニャが!!?」

7: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/05/20(土) 20:24:12.573 ID:cd4OKAdl0
サターニャ母「サターニャの友達、来てくれたのね」

ヴィーネ「サターニャが倒れたって本当なんですか!?」

サターニャ父「ああ、でも原因が分からないんだ」

サターニャ弟「お姉ちゃん……」

ラフィ「なんで……サターニャさんっ!」

ガヴ「サターニャ……」

サターニャ母「バイタルデータが下がっていてサタニキアの命はあと一日も持たないらしいわ」

ヴィーネ「そんな!!」

ラフィ「サターニャさん!サターニャさん!」

ガヴ「これは臭いな」

ラフィ「こんな時にサターニャさんの体臭の話なんかしないで下さい!酷いですガヴちゃん!!」

ガヴ「そういう意味じゃない、怪しいって意味だ。よく考えてみろ、悪魔超人の力を付けたサターニャが病気とかで倒れると思うか?何か私達にはわからない不思議な力が働いていると思うんだ。ゼルエル姉さんを呼んでみる」

17: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/05/20(土) 20:34:55.139 ID:cd4OKAdl0
サターニャの精神世界

ガヴ「ここがサターニャの中か?」

ヴィーネ「何もないわね」

ラフィ「サターニャさんの気を感じます。あっちです!」



サターニャ「アハハハっ!!私は大悪魔サタニキア!やっと夢がかなったわ!」

ガヴ「サターニャ!」

サターニャ「懐かしいわね、私の古き友人ガヴリールよ。この大悪魔である私に何か用?」

ヴィーネ「サターニャ、帰りましょう。家族が待ってるわよ」

サターニャ「家族?大悪魔である私にそんなのいないわ」

ラフィ「いるじゃないですか、お母さんとお父さんと弟さんが」

サターニャ「いないものはいないのよ!用がないなら早く帰りなさい!」

ガヴ「帰らないぞ!私達はサターニャを連れ戻しに来たんだ」

サターニャ「連れ戻すぅ?この大悪魔様をぉ?」

ヴィーネ「そうよ!帰ったら温かいスープを作ってあげるからね、帰りましょう」

サターニャ「しつこいわねぇ。いい加減私でも起こるわよ。」

ラフィ「怒ってくださっても構いません。でも私達は諦めませんよ。サターニャさん!帰りましょう!!」

サターニャ「うるさいわね!もう怒った!くらえ!カイザーフェニックス!!!」

ガヴ「熱っち!大魔王つながりでバーンの技まで使えるのかよ!!」

ヴィーネ「さすがは大魔王のメラゾーマね。とてつもない威力だわ」

ラフィ「サターニャさん、この程度の事で私達が帰ると思いましたか?私達は諦めませんよ」

ヴィーネ「さ、サターニャ帰りましょう」ギュウ

18: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/05/20(土) 20:35:07.162 ID:cd4OKAdl0
サターニャ「私に触るな!カラミティエンド!」

ヴィーネ「うっ!」ボタ

ラフィ「ヴィーネさん!腕が!」

ヴィーネ「平気よ。サターニャ、私達にどんなことをしようとサターニャが帰るまで諦めないわ」

サターニャ「ううっ!この!この!」

ガヴ「私の腕が切られたっ!」ボタ

ラフィ「足が切断されましたっ!」ボタ

サターニャ「さあ、これで帰る気になった?私の元から去りなさい」

ガヴ「帰らない」ギュウ

ヴィーネ「サターニャと一緒に帰るまで」ギュウ

ラフィ「絶対にあきらめませんッ!」ギュウ

サターニャ「ならこれでどうよ!爆裂魔光砲!!」

ガヴ「うぁ!」

ヴィーネ「きゃぁ!」

ラフィ「いやぁ!」

サターニャ「どう?帰る気になった?」

20: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/05/20(土) 20:36:25.092 ID:cd4OKAdl0
ガヴ「サターニャ……」ギュウ

サターニャ「離せ!!この!この!この!この!この!この!」グシャ グシャ グシャ グシャ グシャ グシャ

ヴィーネ「サターニャやめて!」

ラフィ「ガヴちゃんが死んでしまいます!」

ガヴ「……」

サターニャ「この!この!………ハァハァハァ。少しは帰る気にはなったかしら?」

ガヴ「いいや絶対に帰らない。サターニャが私達に攻撃してきた時にもしかしたらサターニャは魂を大魔王に売ってしまったんじゃないか、もうサターニャの心は残っていないんじゃないかって思ったんだ」

サターニャ「そうよ!大悪魔となった私は今まで出来なかったこんな悪い事だって出来るんだからっ!」

ガヴ「いいや違う。カイザーフェニックス、カラミティエンド、爆裂魔光砲、こんなすごい必殺技を何度も食らってるのに私達は生きているんだ。サターニャだって聞いていたんだろ、私達は死ななければ何事もなく現実世界に帰れるって聞いてたんだろ」

サターニャ「うるさい」

ガヴ「だから私達を殺さずに帰そうとしてるんだろ。本当に私達がウザったいんなら殺せばいいんだ。」

サターニャ「うるさいっ」

ガヴ「殺さずに帰そうとしているサターニャは何も変わっていない、心優しいサターニャのままなんだ!!」

サターニャ「うるさい!」

ガヴ「悪魔超人の力を使わないのだってそうだ!バッファローマンみたいな悪魔超人のように正義超人に改心するのが怖かったから使わなかったんだ!」

サターニャ「うるさいっ!」

ガヴ「本当に大悪魔になったなら悪魔超人の技だろうと何だろうと使えばいいんだ!」

サターニャ「うるさい!うるさいっ!うるさいっ!!」

ガヴ「帰って来い!サターニャッ!!」

サターニャ「うるさいって言ってるでしょっ!!」ピン

ヴィーネ「あれは冥王ハーデスの剣!」

21: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/05/20(土) 20:38:28.800 ID:cd4OKAdl0
ラフィ「ガヴちゃん!サターニャさんは本気です、逃げてください!!」

ガヴ「冥王は悪魔じゃないだろ」

サターニャ「うるさいわねっ!!私が本当に大悪魔になったって証明してやる!!」ピュン

ガヴ「やってみろサターニャ!!」

サターニャ「言われなくてもやってやるわっ!!」

ガヴ「……!」グサ

ヴィーネ「ガヴリール!」

ラフィ「ガヴちゃん!」

ガヴ「本当にやったな………」バタ

サターニャ「胸に剣が刺さったのよ。生きているはずがないわ。どう、私が真の大悪魔になったって分かった?」

ヴィーネ「そうよ!私達が知っているサターニャはもういないっ!!ガヴリールを返せこのクソ悪魔!!!」

ラフィ「あなたは大悪魔などではありません、あなたはただの『外道』です!」

サターニャ「何とでも言いなさい、アハハハっ!!」

ガヴ「やっぱりサターニャは……心優しいサターニャのままだったんだな」

ヴィーネ「ガヴ!」

ラフィ「生きていたんですね」

ガヴ「ああ、ヴィーネとラフィエルも分かっただろ。胸に剣が刺さってるのに私は死んでいないんだ。サターニャは私達を殺す気なんてないんだ」

ヴィーネ「ちょっと痛いけどね」

ラフィ「ちょっとではありませんよ。相当です」

ガヴ「サターニャ、帰ろう」

22: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/05/20(土) 20:39:58.718 ID:cd4OKAdl0
サターニャ「ガヴリール、立っちゃ駄目よ。動いたら本当に死んじゃう!」

ガヴ「死ぬ前にサターニャを助けるさ。ヴィーネ、ラフィ、サターニャを抑えてくれ」

ヴィーネ「分かったわ」

ラフィ「ええ、任せましたよ、ガヴちゃん」

サターニャ「ガヴリール、何をする気なの?激しく動いたら本当に死んじゃう!!!」

ガヴ「目を覚ませ馬鹿悪魔!!!ガヴリールドロップキーックっ!!!!」

サターニャ「グハッ!」

23: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/05/20(土) 20:42:50.436 ID:cd4OKAdl0
ゼルエル「見ろ!サタンの力が出ていくぞ!!」

サターニャ母「サタニキア!」

サターニャ父「サタニキア!」

サターニャ弟「お姉ちゃん!」

26: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/05/20(土) 20:45:21.077 ID:cd4OKAdl0
サターニャ「………あれ?私病院のベッドの上でなんで寝てるんだろう?」

ガヴ「目が覚めたか、サターニャ!」

ヴィーネ「サターニャ!」

ラフィ「サターニャさん!」

サターニャ「みんな、なんで私ベッドの上で寝てるの?」

ガヴ「覚えてないのか?」

サターニャ「うーん……?ヴィネットと本屋に行ったところまでは覚えているんだけど……うーん?」

ヴィーネ「思い出せないのなら思い出さなくていいわ。サターニャはね、長い間悪い夢を見ていたのよ」

サターニャ「悪い夢?」

ラフィ「そうですよ、でも……」

サターニャ「え?」

ラフィ「サタンが出ていったのでアフロヘアになっちゃいましたね」

サターニャ「嫌ァァァァァ!!!!私の髪が!?」

ガヴ「サターニャに取りついていたサタンはミスターサタンだったんだな」

ラフィ「自信家のサターニャさんにはピッタリじゃないですか」

ヴィーネ「良かったじゃない。サターニャは世界の救世主になれたのよ」

サターニャ「良くないわよっ!!」

ガヴ「元気玉集める時はよろしくな」

サターニャ「こんなの納得出来ないっ!!」