1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/05(日) 19:56:35.44 ID:eGJPtiPJ0
あたしの願い、叶ったよ…!!

引用元: さやか「魔法幼女さやか☆ロリ化」 



2: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/05(日) 20:03:08.36 ID:eGJPtiPJ0
~廃工場~

ドンドンドンドン

まどか「はあ、はあ、はあ」

魔女「くぁwせdrftgyふじこlp;@:「」」

まどか「!!」

まどか「きゃあああ!!」

使い魔「ケケケケ」ガシッ

まどか「誰か!!誰かあぁあ!!」

ズズズズ・・・

4: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/05(日) 20:06:18.18 ID:eGJPtiPJ0
~魔女結界内~

まどか「・・・」

まどか(罰なのかな…これって)

まどか(きっと私が、弱虫で、嘘つきだったから…バチが当たっちゃったんだ…)

使い魔「ケタケタケタ」ビヨーン

まどか「うう…うあああ!!」

「やあああっ!!」

ズバッズバッ

まどか「!!」

まどか(誰…?使い魔たちが、やられてく…)

5: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/05(日) 20:10:00.44 ID:eGJPtiPJ0
「えいっ!えいっ!」ズバッズバッ

まどか(かわいい声だな…)

まどか(マミさんでもほむらちゃんでもないし…魔法少女にしても、幼すぎるような…)

「うあっ!」コテッ

まどか(あっ転んだ)

使い魔「ケタケタケタ」ボカボカ

「いたっ!いたい!くそっこのお!」

「うう…うええん…」

まどか(泣いちゃった…)

「ティロ・ボレー!!」ドドドド

まどか「!マミさん!!」

マミ「ふふ、ごめんね、遅くなっちゃった!」ティロッ☆

ほむら「良かったまどか…無事で」

まどか「ほむらちゃんも!!」

6: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/05(日) 20:12:51.95 ID:eGJPtiPJ0
マミ「ボンバル・ダメント!!」ドオオオン

シュウウウ・・・

マミ「終わったわね」

まどか「ふええ~助かったよお…ありがとうございます」

まどか「!仁美ちゃん!!」ガバッ

ほむら「気絶してるだけよ」ファサッ

まどか「そっかあ…良かったあ…」

まどか「そういえば、もう1人結界の中にいたの」

?「ぐすっ…ぐすっ…」

まどか「あっあの子!」

マミ「え…?魔法少女の反応…!」

ほむら「…!?」

8: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/05(日) 20:16:16.99 ID:eGJPtiPJ0
マミ「魔力の反応が小さすぎて気づかなかったわ…魔法少女になりたてなのかしら」

ほむら(おかしい…どの時間軸にもこんなパターンはなかったはず…)

ほむら(美樹さやかも助けに来なかったし…)

ほむら(巴マミの死亡を避けたことと関係しているの?)

マミ「ねえあなた、結界の中にいたんでしょ、大丈夫だった?」トン

青髪の幼女「うあ…まみ…さん…」クルッ

マミ「え?」

青髪の幼女「うええええ」ダキッ

マミ「え?え?…よしよし、泣かないで」ポンポン

マミ「この子、私の名前を知ってるみたい」

まどほむ「…?」

まどか「あ…れ?」

まどか「どこかで見たこと、あったような…」

12: >>9 それは小学生さやかちゃんと個人的に考えている 2012/08/05(日) 20:20:36.12 ID:eGJPtiPJ0
マミ「ねえ、お名前言えるかしら?」ナデナデ

青髪の幼女「!!」

青髪の幼女「…ぐず…みき…さやが…でず…」

まみまどほむ「・・・」

まみまどほむ「…え?」

まどか「さやかちゃん!?」

幼さやか「・・・」コクッ

ほむら(え?なに?何が起こってるの?美樹さやかがこの子でこの子が美樹さやかで)

ほむら「何がどうなっているのか説明できるかしら?」

幼さやか「…うん……」コクリ

14: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/05(日) 20:23:46.64 ID:eGJPtiPJ0




さやか「恭介の腕を…治して欲しい」

キュゥべえ「その願いは、君が魔法幼女になるに値するものかい?」

さやか「うん」

さやか「…え?ようじょ?」

キュゥべえ「じゃあ、いくよ」

さやか「!!うぐうっ…」

さやか「うあああ…」シュルシュルシュル・・・

キュゥべえ「君の願いは遂げられた」

幼さやか「・・・」チマーン

キュゥべえ「じゃあ僕は行くね」ササッ

幼さやか「…は?」

15: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/05(日) 20:26:35.59 ID:eGJPtiPJ0




幼さやか「…でね、まどかとひとみをみつけてたすけにきたんだけど…」

幼さやか「…ヒクッ」

ほむら「あれほど契約するなと言ったのに……」

幼さやか「きょーすけのうで…どおしてもなおしたかったの…でも、こーなるなんて…」

幼さやか「ごめんなさい…」グスッ

マミ「まあまあ暁美さん、美樹さんだってちゃんと決心して契約したんでしょうし…」ナデナデ

ほむら(それにしても魔法幼女って何!?)

まどか「さやかちゃん…」

まどか「か…かわいいいっ!!」ダキッ

幼さやか「むぐっ!?」

まどか「ちっちゃいさやかちゃんかわいいよお~」ギュウウウ

幼さやか「ぐるじぃ…」

18: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/05(日) 20:30:15.05 ID:eGJPtiPJ0
まどか「さやかちゃん、今いくつか言えるかな?」ナデナデ

幼さやか「…このふく、きょおすけのえんそーかいのときのなの」

幼さやか「だから、ごさいかな…?」

まどか「そっか、5歳かあ!えらいね、さやかちゃん!」ナデナデ

幼さやか「ちっちゃいこみたいにいわないでよ…」

まどか「だってさやかちゃん、ちっちゃいんだもん」ナデナデ

幼さやか「・・・」ムスー

まどか「あ!怒ってるさやかちゃんもかわいい!」ナデナデ

マミ「こらこら、あんまりいじめちゃだめよ」ヒョイ

幼さやか「・・・」

19: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/05(日) 20:33:24.46 ID:eGJPtiPJ0
幼さやか「でも、これからどーしよ…」

幼さやか「こんなすがたじゃ、うちにかえれないよ…」

マミ「そうね…よかったら、うちにこない?」

幼さやか「まみさん…」

ほむら「・・・」

ほむら「いや、さやかのお守は私が見るわ」

ほむら(さやかと仲良くなるチャンスかもしれない)

マミ「え…そ、そう?」

幼さやか「おもりってゆーな!」

まどか「だめだよほむらちゃん、さやかちゃんの面倒はわたしが見たいの!」

ほむら「でも、両親のいるあなたは説明が大変でしょう?」

まどか「むむ…」

幼さやか(まどかもほむらも、なんなのよ…)

21: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/05(日) 20:37:05.82 ID:eGJPtiPJ0




~ほむホーム~

幼さやか「ここがほむらのおうち?」

ほむら「ええ」

幼さやか「せっま!!」

ほむら「今のあなたには大きいでしょう?」

幼さやか「む…」

幼さやか「あれ、ほむらはりょーしんいないの…?」

ほむら「・・・」

幼さやか「あ、ごめんなさい…」シュン

ほむら「・・・」

22: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/05(日) 20:40:12.82 ID:eGJPtiPJ0
幼さやか(会話しづらい…)

ほむら(あ、やばいうつむいちゃったどうしようどうしよう)

ほむら「…飴、食べる?」サッ

幼さやか「!!」パアアア

幼さやか「ん…おいしー!」ニパ

ほむら「…ふふ」ニコッ

幼さやか「あ!ほむらがわらった!」

ほむら「!!」

ほむら「そうね…笑ったのは、久しぶりね」ナデナデ

幼さやか「こ、こどもあつかいすんなあ!むう…」

25: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/05(日) 20:43:21.10 ID:eGJPtiPJ0
ほむら(・・・)

ほむら「あなた、小さくなってから言動も部分的に幼くなってるわ…」

幼さやか「え?そうなの?」

ほむら「…これも食べる?」

幼さやか「うん!たべる!!」パアアア

幼さやか「あまぁい!」ペ ロ

ほむら(アソパソマソチョコに躊躇なく飛びついたわ…)

ほむら「どうやら自覚してないようね」

幼さやか「ふうん?」ペ ロ

ほむら(なんかこのさやかかわいい…)ホムウ

26: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/05(日) 20:46:43.60 ID:eGJPtiPJ0
幼さやか「あたし…どおしたらもとにもどれるかなあ…」

ほむら「わからないわ…そのままでもいいんじゃないかしら?」

幼さやか「や、やだっ!もとのあたしがいいもん!」

ほむら「でも…なぜキュゥべえはあなたを魔法幼女にしたのかしら…?」

QB「教えてあげようか?」ヒョコッ

ほむら「!!」

幼さやか「あ~!!」

QB「…無意味に耳を引っ張るのはやめてくれるかい?さやか」

幼さやか「うあああ!もとにもどせえ!」グイイイ

QB「僕はきちんとお願いしたはずだよ、『魔法幼女になってくれ』って」

幼さやか「うるさいうるさい!!」グイイイ

ほむら「聞くだけ聞いておくわ、キュゥべえ…」

27: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/05(日) 20:50:05.98 ID:eGJPtiPJ0
QB「まず君は、唯一のチャンスであるマミの脱落を阻止してくれたね…」

ほむら「ええ」ファサッ

QB「まどかが魔法少女になる理由がなくなったからには、当然、新たな理由づくりが必要だよね」

ほむら「・・・」ギリッ

幼さやか「?まどか??」

QB「それだけじゃない」

QB「さやかのソウルジェムを見てごらん」

ほむら「?さやか、ソウルジェムを貸して」

幼さやか「??」スッ

ほむら「!!…濁ってるじゃない!!」

幼さやか「ん、ほんとだ?」

28: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/05(日) 20:55:02.03 ID:eGJPtiPJ0
ほむら「さやか、グリーフシードよ、使って…」シュオオオ・・・

幼さやか「わあ!きれいになってる!」

QB「魔法幼女になるとね、肉体だけでなく精神的にも幼くなるんだ」

QB「まだ開発中だから完全ではないけどね」

ほむら「・・・」

QB「幼児期の子供は思春期の子より感情変化が激しい」

QB「当然、ソウルジェムの濁りも溜まりやすいよね」

QB「魔女になりやすくて、まどかの契約もしやすい」

QB「こんな都合のいい話なんて他にない!」

ほむら「くっ…卑怯なやつめ…」ギリッ

幼さやか「ねえ、きゅーべーなにいってるの?」

ほむら「…今のあなたには難しいお話」ナデナデ

30: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/05(日) 20:57:33.37 ID:eGJPtiPJ0
ほむら「聞きたいことは聞いたわ、消えなさい」

QB「はいはい」スッ

幼さやか「あ~まてえ!」

ほむら「キュゥべえに何をしても無駄なものは無駄よ…」

幼さやか「うぅ…」

ほむら「私、あなたを元に戻す方法、探してみるわ」

幼さやか「え…」

ほむら「いつものうるさいあなたが見られないなんて、つまらないものね」

幼さやか「ほむら…ありがと…」ダキッ

ほむら「えっ、ちょ…」

幼さやか「……すー…すー…」

ほむら「・・・」ナデナデ

32: >>31 それじゃないけど杏子と幼さやかの話なら書いたことある 2012/08/05(日) 21:01:10.07 ID:eGJPtiPJ0




~学校~

仁美「今日も放課後に精密検査に行かなくてはならなくて…」

まどか「そっかあ、大変だね…」

ほむら「・・・」ガラッ

まどか「あ、ほむらちゃん、おは…」

まどか「!?」

モブ達「ざわ…ざわ…」

幼さやか「・・・」ニギニギ

仁美「暁美さんの手を繋いでらっしゃる、あの子は…?」

まどか「あわわ…」

34: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/05(日) 21:04:28.93 ID:eGJPtiPJ0
まどか「ほむらちゃん、さやかちゃん連れてきたの!?」

ほむら「ええ、1人で家に残すこともできないでしょう?」

まどか「そうだけど…」

ほむら「先生には事情を造って話しておいたわ」

まどか「さやかちゃん、平気なの?」

幼さやか「うん!あたしもがっこーいけないのはさみしーし」

幼さやか「まどかやひとみにもあいた…ひゃっ!」ヒョイ

モブ「ねえこの子どうしたの?」

ほむら「あっ…えっと、わけあって預かってて、両親が仕事だから…」

モブ「かわいい!ねえ、何歳?」

幼さやか「ん…ごさい…」

モブ「わーほっぺたぷにぷにしてる!」ツンツン

幼さやか「あうぅ…」

35: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/05(日) 21:08:12.60 ID:eGJPtiPJ0




幼さやか「・・・」グッタリ

ほむら「大変だったわね…」

まどか「頑張ったよ、さやかちゃん…」

仁美「あら、その子のお名前、さやかさんと同じですの?」

幼さやか「あ!ひとm

まどか「!!ああ~仁美ちゃん!そう!そうなんだよ!」ガシッ

幼さやか「むぐ…」

仁美「そういえば、さやかさん、今日はお休みですのね…」

まどか「か、風邪か何かじゃないかな!?」

仁美「あら?その子、なんだかさやかさんに似てますわ」

まどか「うん!似てる似てる!すごいね!」

仁美「…?」

37: >>36 thanx! 2012/08/05(日) 21:11:32.01 ID:eGJPtiPJ0
キーンコーンカーンコーン

キリーツ レーイ サヨナラー





ほむら「…失礼します」ガラッ

和子「あら、暁美さん!」

幼さやか「あっ!」トテトテ

ほむら「さやかがお世話になりました」ペコッ

和子「すごく大人しくしてたわ!いい子ね~」

ほむら「しばらく預かってもらうかもしれません…」

和子「全然かまわないわよ!それじゃさやかちゃん、またね!」ニコ

幼さやか「……ばいばい」

38: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/05(日) 21:15:00.87 ID:eGJPtiPJ0
幼さやか「せんせーこわすぎるくらいやさしかった…」

ほむら「まあそんなものよ」

幼さやか「これ、これからまいにちなの?」

ほむら「ええ、そうよ」

幼さやか「うう~…」

まどか「仕方ないよ、さやかちゃん…」

まどか「・・・」ジイー

幼さやか「…?」ニギニギ

まどか「ほむらちゃん、さやかちゃんと手繋いでずるい!」

まどか「さやかちゃん、私ともおててつなご?」サッ

幼さやか「うん…?」ニギッ

まどか「…ああ~かわいい!かわいいよさやかちゃあん!!」ダキッ

幼さやか「むごっ…」

ほむら(ああ、私もまどかに抱かれたい…)

39: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/05(日) 21:17:31.69 ID:eGJPtiPJ0
まどか「…え?上条君のお見舞い?」

幼さやか「うん、いきたいの」

ほむら「でも、今のあなたじゃわかってもらえないとおも…」

幼さやか「うん…そおだよね…」シュン

ほむら「…行きましょうか」ファサッ

幼さやか「え…」

ほむら「いいから行くわよ」グイッ

幼さやか「…うん!」ニコ

幼さやか(ほむら、ありがと)

まどか(さやかちゃん、嬉しそうだな…)

40: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/05(日) 21:20:44.19 ID:eGJPtiPJ0
~病院~

恭介「え?鹿目さんと暁美さん?」

まどか「うん、さやかちゃん今日は学校休みだったから代わりに」

ほむら「…腕、おめでとう」ファサッ

恭介「ありがとう!嬉しいよ」

恭介「…あれ?その子は?」

幼さやか「・・・」ソワソワ

ほむら「私の遠い親戚で、今預かってるの。『さやか』って名前」

恭介「!…おいで、さやか」

幼さやか「!!……」トテトテ

恭介「さやか…」ポンッ

恭介「幼馴染の小さかった頃の姿によく似てるよ…」ナデナデ

幼さやか(まあ本人なんだけどね)

41: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/05(日) 21:25:02.49 ID:eGJPtiPJ0
恭介「毎日お見舞いに来てくれてるその子もね、『さやか』って言うんだよ」

幼さやか「そおなの」

恭介「…さやかには、いくら気が滅入ってたとはいえ、ひどいこと言っちゃったなあ…」

幼さやか「え…?」

恭介「はは、君じゃないよ」ナデナデ

恭介「さやかが言った通りだ…奇跡も、魔法もあったんだね…」

幼さやか(恭介…)

まどか「上条君!外の空気、吸いに行こ?」

恭介「え?」

まどか「いいから!」

42: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/05(日) 21:29:14.36 ID:eGJPtiPJ0
~病院屋上~

上条父「待っていたよ、恭介」

恭介「父さん!それに、みんな!」

上条父「・・・」ガチャッ

恭介「!!バイオリン…」

上条父「お前からは処分してくれと言われていたが、どうしても捨てられなかった」

上条父「さぁ、試してごらん。怖がらなくていい」 スッ

恭介「・・・」スッ

恭介(さやか…)ジッ

幼さやか(恭介…頑張って…)

恭介「・・・」ニコ

恭介「…♪~」

44: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/05(日) 21:33:07.28 ID:eGJPtiPJ0
恭介「♪~」

まどか「いい音だね、ほむらちゃん…」

ほむら「ええ…」

ほむら(さやかは…… ! )

幼さやか「・・・」ポロポロ

幼さやか(マミさん…あたしの願い、叶ったよ…)

幼さやか(後悔なんて、あるわk…)

幼さやか(あたし今、最高に幸せだよ!)ニコ


マミ「くしゅん!」

マミ「・・・」

マミ「私は死んでない!!」

マミ「…って叫びたい気分ね」

49: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/05(日) 21:47:31.57 ID:eGJPtiPJ0
QB「まさか君が来るとはね…」

杏子「ああ、この街じゃ、グリーフシードがわんさか手に入るそうじゃんか」

QB「でも、ここにはマミもいるし、イレギュラーだっているよ。それと…」

杏子「なあに、全部片付けちまえばいいんだろ?」

杏子「マミの野郎にはたっぷりお返しもしたいしねぇ…」ニヤ

QB「やれやれ…」

51: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/05(日) 21:50:14.20 ID:eGJPtiPJ0




まどか「ねえやめようよ、さやかちゃん」

幼さやか「へーきへーき!」

まどか「だめだよ!おうちで大人しくしててって言われたでしょ?」

まどか「それに、マミさんもほむらちゃんも遠くで戦ってるから、助けに来れないんだよ!?」

幼さやか「あたしもまほーしょーじょなの!ひとりでできるもん!」ムスッ

幼さやか「ほむらからぐりーふしーどたくさんもらってるし!」ドッサリ

まどか「でも…」

幼さやか「あっ!あっちだ!」トテトテ

まどか「ああ~待ってよさやかちゃん…」タッ

52: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/05(日) 21:54:24.12 ID:eGJPtiPJ0
幼さやか「ここだ!」シュウウウ

使い魔「ゲヒャヒャヒャ」

まどか「あわわわ…」

幼さやか「ようし!まどか、あたしのかっこいーとこ、みてて!」シュアアア

幼さやか「やあああっ!」ダッ

幼さやか「てやっ!」ブンッブンッ

使い魔「ゲヒヒッ」サッ

幼さやか「このっ!このお!」ブンッブンッ

使い魔「ギャハハ」ドゲシッ

幼さやか「ひゃあうっ!!」ドシャアア

まどか「さやかちゃんっ!!」

幼さやか「うっ…ぐすっ…」ジワッ

幼さやか「うええええ…」

まどか(ああ~また泣き出しちゃった…)

53: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/05(日) 21:57:38.14 ID:eGJPtiPJ0
幼さやか「いたいよお…うええ…」

使い魔「ギャヒヒ・・・」ザッザッ

まどか(あれ?もしかしてピンチ?)サアアア

まどか(あわわわわどうしようこのままじゃさやかちゃんが!)

ザン!!

使い魔「ギャアア!!」シュウウウ

まどか「…え?」

杏子「ちょっとちょっと、何やってんのさ、アンタたち」

まどか「助かった…ありがとうございます!」

杏子「…は?」

55: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/05(日) 22:00:57.21 ID:eGJPtiPJ0
幼さやか「・・・」ヒグッ

まどか「もう、さやかちゃん!この人が助けてくれなかったら危なかったんだよ!?」

幼さやか「…ごめん…なさい…」

杏子「え?え?魔法少女の反応がしたから来たんだけど…」

まどか「この子です」サッ

幼さやか「ぐすっ……」

杏子「!!??」

杏子「どど、どういうことだオイ…」

杏子(からかってやろうと思って来たのに…)

56: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/05(日) 22:04:05.28 ID:eGJPtiPJ0




杏子「ふうん、魔法幼女ねえ…?」

まどか「さやかちゃんったら、無理して使い魔に挑むから…」ナデナデ

幼さやか「むう~…」チョコン

まどか「杏子ちゃん、この子にガツンと言ってあげてください」

杏子「あ、アタシ!?」

杏子「・・・」

杏子「さやか、ついてこい」ヒョイ

幼さやか「!?」

杏子「アタシが手本を見せてやるよ」

57: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/05(日) 22:07:35.16 ID:eGJPtiPJ0




杏子「ほれっほれっ」ザンッザンッ

使い魔たち「ギャアアア」シュウウウ・・・

まどか「すごい…!!」

杏子「まあこんなもんかな」

幼さやか「・・・」アゼン

幼さやか「おおおお…!!」パアアア

杏子「!?」ビクッ

幼さやか「すごい!きょーこすごおい!!」ダキッ

杏子「なっ…」

幼さやか「あたしも!あたしもやりたい!!」ピョンピョン

杏子「はあ…しょうがねえな…」

杏子(すげえ調子狂うわ…)

58: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/05(日) 22:11:11.86 ID:eGJPtiPJ0
杏子「でな、ここをこうして…」

幼さやか「こおっ?」

杏子「そうだ、で、ここを…」

まどか(さやかちゃん、頑張ってるなあ)

ビターン!!

まどか(ああ~…)

幼さやか「…ぐす……ひくっ」

杏子「ほら、戦いはそんなもんじゃすまされねえぞ?」

幼さやか「…うん!」スクッ

まどか(!!さやかちゃんが泣かなかった!)

まどか(すごいなあ~杏子ちゃん…ベテランなんだなあ)

マミ「佐倉さん…!?」

幼さやか「あっまみさん!ほむら!」

杏子「!!」

59: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/05(日) 22:14:55.46 ID:eGJPtiPJ0
マミ「あなたがこの街に何の用なの?」キッ

ほむら(杏子…来たのね)

まど幼さや「?」

杏子「へっ、ここにはグリーフシードがたんまりあるからね」

マミ「要するに、縄張り争いってことかしら?」

杏子「いいぜ?全員でかかってこいよ、まとめてひねり潰してやるからさ」

まどか「あわわ…なんでこんなに険悪なの、ほむらちゃん!?」

ほむら「彼女たちの間には重い過去があるのよ…」

マミ「あら?あなたくらい、私一人で十分よ」

杏子「ふん…寝言は寝てから言いな!」カチャ

マミ「殺る気のようね。ならこっちも…」チャキ

まどか「あうう…」

61: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/05(日) 22:20:04.36 ID:eGJPtiPJ0
幼さやか「まみさん!きょおこ、あたしのこと、たすけてくれたんです!」

マミ「!?」

杏子「なっ…」

幼さやか「それにね、きょおこね、あたしにいろいろおしえてくれたの!」

杏子「おいさやか!これ以上言うんじゃねえ!!」カアアア

幼さやか「?」

マミ「あら…そ、そうなの?」

杏子「あ、ああ…」

マミ「・・・」

杏子「・・・」

杏子「あー調子狂うなもうっ!!」

ほむら「……プッ」

杏子「笑うなあっ!!」

63: >>60  >>62 さんくす 2012/08/05(日) 22:24:57.61 ID:eGJPtiPJ0




マミ「…え?同盟を結ぶ?」

杏子「組んでやるっつってんだよ!」

杏子「アンタたちがピンチの時は助けてやってもいいってことだ」

杏子「その代わり、この街のグリーフシードは遠慮なく貰ってくぜ」

マミ「あなたから言い出すなんてね…」

杏子「ちょっと…昔のことを思い出して…」ボソッ

マミ「え?」

杏子「ばっ!な、なんでもねえっ!!」

ほむら(あれ、事態が思った以上に良い方向に…)

ほむら(マミを救い出したことが…いや…)チラッ

幼さやか「ねむい…」ムニャムニャ

ほむら(この小さいさやかが、杏子を変えたのかもしれない)

65: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/05(日) 22:28:42.91 ID:eGJPtiPJ0
~ほむホーム~

幼さやか「…でね!きょおこがね!つかいまを、ずばばばって…」キラキラ

ほむら「そう…」ニコ

ほむら(・・・)

ほむら(あれ?)

ほむら(なんか、初めより幼くなってる、ような…)

ほむら「…さやか、今日、私とお風呂入らない?」

幼さやか「うん!はいるー」

ほむら「!?」

ほむら(昨日は嫌がって自分で入ったのに…!!)

66: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/05(日) 22:32:29.45 ID:eGJPtiPJ0





幼さやか「すー…すー…」

ほむら(さやかの体…洗っちゃった…)

幼さやか「ほむぁ…すー…」ギュウ

ほむら(今も…添い寝してるわけだし…)

ほむら「幼児化が進んでいるとでもいうの…?」

QB「いやいや、全くその通りだよ、ほむら」ヒョコッ

ほむら「!!インキュベーター…」ガバッ

幼さやか「むぅ~…」ギュウウ

ほむら「・・・」スッ

QB「なんで寝直したんだい?」

ほむら「うるさい!」

68: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/05(日) 22:36:18.10 ID:eGJPtiPJ0
QB「魔法幼女システムは完成した」

QB「契約をした者は、身体も精神も退行する」

QB「これで、魔女化のサイクルも早くなったというわけだ」

QB「さやかの精神の完全な退行も、時間の問題だろうね」

幼さやか「すー…すー…」ギュウ

ほむら「く…この●獣が…」ナデナデ

QB「・・・」

ほむら「お前の思い通りにはさせない…!」ギュウウ

QB「言っていることの割n

ほむら「うるさい!」

69: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/05(日) 22:40:05.10 ID:eGJPtiPJ0
幼さやか「む~…」パチ

ほむら「あっ起きちゃったじゃない!どうしてくれるのよ●獣!」

QB「・・・」

ほむら「さやか…ごめんね、起こしちゃったね」ナデナデ

幼さやか(…あれ……?)

幼さやか(あたし…ほむらと……)

幼さやか(寝て…る…!?)

幼さやか(お風呂も…一緒に…!!)

幼さやか「やめて…やめてえぇ!」バッ

ほむら「!?」

QB「!?」

71: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/05(日) 22:43:39.51 ID:eGJPtiPJ0
幼さやか「あたし…なにしてるのよ…」フルフル

ほむら「え?さやか?」

QB「まさか…精神退行に抗っているのかい!?」

ほむら「!!」

幼さやか「ほむらにからだあらってもらったり…いっしょにねたり…」

幼さやか「これじゃ、ちっちゃいことおなじじゃない…!」

ほむら(今はちっちゃい子なのよ、さやか…)

73: >>72 おねしょは入れたかったんだが、無理だった、すまない 2012/08/05(日) 22:47:34.97 ID:eGJPtiPJ0




まどか「あ、ほむらちゃん、さやかちゃん、おはよ!」

ほむら「おはよう」

幼さやか「・・・」

仁美「あら、さやかちゃん、今日はお手ては繋がないのですか?」ニコ

幼さやか「いい…」プイ

まどひと「?」

仁美「そういえば、さやかさん、今日もお休みですの?」

まどか「ああ~そういえばいないね、さやかちゃん!」

74: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/05(日) 22:50:24.96 ID:eGJPtiPJ0





ガラッ

モブ「…ねえ聞いた?美樹さんのこと」

モブ「え?美樹がどうかしたのかよ?」

幼さやか「…?」

モブ「なんでも、行方不明らしいよ」

幼さやか「!!」

モブ「昨日、両親から失踪届けが出たんだって」

ほむら(…これは想定内だったけど……)ジッ

幼さやか「・・・」フルフル

ほむら(さやか…)

75: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/05(日) 22:53:04.28 ID:eGJPtiPJ0




ほむら「えっ…さやかが…」

和子「本当にごめんなさい!ちょっと目を離していたら…」

まどか「さやかちゃん…?」

ほむら「!まどか…」

まどか「さやかちゃんに、なにかあったの…?」

ほむら「・・・」

77: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/05(日) 22:56:34.92 ID:eGJPtiPJ0




まどか「そんな…さやかちゃん…」

ほむら「落ち着いてまどか。さやかは私が見つけて―」

QB「彼女は今、自分自身の退行と戦っている」ヒョコッ

ほむら「!!」

QB「それはとてもつらいものだ。なぜなら、自然の流れに逆らっているのだからね」

ほむら(こいつ、何を…?)

78: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/05(日) 22:59:58.60 ID:eGJPtiPJ0
QB「元の自分の存在を保てなくなった彼女は、きっと『死』を望むだろう」

まどほむ「!?」

まどか「本当、なの…?」

ほむら「!まどかっ…」

QB「ああ。だが…」

QB「君なら、その運命を変えることが出来る」

ほむら(!!こいつ…)

まどか「わたしの願いで、さやかちゃんを元の体に戻すことが出来るの…?」

QB「ああ、そんなこと、きっと造作もないことだろうね」

まどか「・・・」

まどか「さやかちゃんのためなら…いいよ、わたし、魔法少女に―」

ドガアアア

79: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/05(日) 23:03:10.27 ID:eGJPtiPJ0
まどか「!?」

ほむら「はあ、はあ、はあ…」

まどか「ひ、ひどいよ、なにも跡形もなく消し去らなくても…」

ほむら「貴女は…なんで貴女は…いつだって、そうやって自分を犠牲にして」

ほむら「いい加減にしてよ!!」

ほむら「貴女を失えば、それを悲しむ人がいるって、どうしてそれに気づかないの!?」

ほむら「貴女を守ろうとしてた人は、どうなるの!?」

まどか「ほむら…ちゃん…」

ほむら「…さやかを探してくる」シュアアア

シュンッ

まどか「・・・」

82: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/05(日) 23:06:22.15 ID:eGJPtiPJ0
幼さやか「・・・」トテ・・・トテ・・・

幼さやか「どおしよう…あたし…このままじゃ…」

杏子「なあにしょぼくれてんの、さやか?」ヒョイッ

幼さやか「きょおこ…」

幼さやか「! いやっ、はなして!!」ジタバタ

杏子「ん…?」ストン

幼さやか「・・・」

杏子「お前、この前会った時のさやかじゃないな?」

幼さやか「!!」

86: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/05(日) 23:09:10.18 ID:eGJPtiPJ0




杏子「ふうん、なるほどね…」

幼さやか「あたしのいしきが…だんだんなくなってくの…」

幼さやか「きがつくと…なにも、かんがえられなくて…」

幼さやか「こわい…すごく、こわいよ…!!」

杏子「さやか、手ぇ出しな」

幼さやか「…?」サッ

杏子「ほれ、りんご」ポン

杏子「くうかい?」

幼さやか「! うん!たべる!!」パアアア

幼さやか「!!……」ブンブン

杏子「さやか」ポン

87: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/05(日) 23:12:34.15 ID:eGJPtiPJ0
杏子「なっちまったもんは仕方ない」

杏子「だったら、それに無理に抗う必要はないんだよ」

幼さやか「きょおこ…?」

杏子「・・・」

杏子「…アタシもね、さやかみたいに、他人のために魔法少女になったんだ」

幼さやか「!」

杏子「だけど、それはかえって不幸をもたらした」

杏子「アタシは両親を失い、姉妹も失った…」

幼さやか「…!!」

89: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/05(日) 23:14:46.29 ID:eGJPtiPJ0
杏子「それからアタシは決めたんだ」

杏子「この魔法は、自分の為だけに使うって」

杏子「アタシは、魔法少女になって後悔した分、今を楽しく生きようとしてる」

杏子「さやかにはさ、アタシみたいに後悔してほしくないんだよ」

幼さやか(杏子…)

90: >>88 センクス 2012/08/05(日) 23:18:11.22 ID:eGJPtiPJ0
幼さやか「…でも、こわい……」

幼さやか「ほんとのあたしがなくなるのは、こわい…!!」

ほむら「なに、言ってるのよ…」ハアハア

幼さやか「!ほむら…」

ほむら「ばかあっ!」ダキッ

幼さやか「む、むぐ…」

93: >>91 お疲れ&サンクス 2012/08/05(日) 23:21:08.76 ID:eGJPtiPJ0
ほむら「『ほんとのあたし』って何よ!?」

ほむら「あなたは『美樹さやか』!!」

ほむら「小さいあなただって『美樹さやか』に変わりないの!!」

幼さやか「え…」

杏子「その通りだよ、さやか」

杏子「それに、お前を支えてくれてる奴らもいるじゃねえか」

幼さやか「あ…」

ほむら「私も、まどかも、心配したんだからっ…!!」ポロポロ

幼さやか「ほむ…ら…」

ほむら「私は小さいあなたも好きだから!!遠慮しないで、どんどん甘ればいいっ!!」

幼さやか「…うえ……」ウル

幼さやか「うええ…うえええ……」ギュウ

ほむら「さやか…」ギュウウ

杏子「はあ……うらやましいねぇ」シュタッ

96: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/05(日) 23:25:02.44 ID:eGJPtiPJ0
ほむら「はい、無事見つかりました、ええ…」

まどか「もう!心配したんだよ、さやかちゃん!?」ギュウ

幼さやか「ごめんなさい…」シュン

ほむら(さやか…雰囲気が幼くなった)

ほむら(幼児化を受け入れてくれたのかしら)

ほむら「でも、まどかも契約なんかしようとして…!」

まどか「!あうぅ…ごめんなさい…」

ほむら「…ふふ」ニコ

ほむら「じゃあもう遅いし、帰りましょうか」ファサッ

幼さやか「うんっ!」ニギッ

まどか「あっほむらちゃんずるい!さやかちゃん、わたしも!」ニギッ

幼さやか「えへへ…」ニギニギ

「・・・」コソコソ

マミ「……私も手繋いで帰りたい…」

97: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/05(日) 23:28:13.10 ID:eGJPtiPJ0
~ほむホーム~

幼さやか「おいしー!」モグモグ

ほむら「そう…頑張って作った甲斐があったわ」ニコ

ほむら(なんとかさやかの魔女化は防げそうね…)

ほむら「さやか、お口のまわりがべっとりよ」フキフキ

幼さやか「ん~」モグモグ

ほむら(幼いさやかはかわいいけれど…)

ほむら(やっぱりかわいそうだわ…元に戻してあげたい…)

ほむら(けど…そんな暇はない…あいつを、倒すまでは…)

幼さやか「ほむら、それちょーだい!」

ほむら「はい、お口あーんして」

幼さやか「あー…んっ」モグッ

ほむら(待っててね、さやか)

98: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/05(日) 23:31:56.60 ID:eGJPtiPJ0




杏子「こんな休日の朝っぱらに呼び出して、何の用だ?」

マミ「今日は茶葉の買い出しに行かなくちゃならないんだけど…」

ほむら「とても大切な話があるの」

幼さやか「なになに~?」ヒョコッ

まどか「さやかちゃん、わたしとお外で遊ぼっか!」ヒョイッ

幼さやか「! あそぶ!!」


ほむら「・・・」

ほむら「…一週間後、この街にワルプルギスの夜が来る」

102: >>100さんくすっ 2012/08/05(日) 23:35:38.96 ID:eGJPtiPJ0




「本日午前7時、突発的異常気象に伴い避難指示が発令されました。付近にお住いの皆さんは…」

~体育館~

タツヤ「きょーはおとまりぃ?きゃんぷなのぉ?」

知久「ああ、そうだよ。今日はみんなで一緒にキャンプだぁ~」

まどか「・・・」

幼さやか「ねーまどか」グイグイ

まどか「ん?何かな、さやかちゃん?」

幼さやか「ほむらは?まみさんは?きょおこは?」

まどか「…遠くにね、出掛けたんだよ」ニコッ

103: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/05(日) 23:39:39.41 ID:eGJPtiPJ0
ほむら「みんな、準備はいいかしら?」ファサッ

杏子「アタシはいつでも平気だぜ?」

マミ「ねえ、佐倉さん」

マミ「この戦いが終わったら、手、繋いでくれない?」

杏子「…は?」

マミ「昔みたいに、『マミさん』って、手繋いで一緒に歩いて…」

杏子「だあああ!それ以上言うんじゃねえ!!」

杏子「…わーったよ」

マミ「ほんと!?」



ほむら「まどか…さやか…」



ほむら「絶対に、勝ってみせる」


105: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/05(日) 23:43:04.81 ID:eGJPtiPJ0
まどか「…いるんでしょ、キュゥべえ」

QB「・・・」ヒョコッ

まどか「3人で…ワルプルギスの夜を、倒せるの?」

QB「見届けてあげるといいさ、あの魔女相手にどこまでやれるか」

まどか「・・・」

QB「君にはわかっているんだろう?」

まどか「・・・」タッ

ガシッ

詢子「…どこ行こうってんだ?オイ」

まどか「ママ…」

106: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/05(日) 23:46:14.77 ID:eGJPtiPJ0
まどか「私、友達を助けに行かないと」

詢子「消防署に任せろ。素人が動くな」

まどか「私でなきゃダメなの!」

パシッ

詢子「テメェ一人のための命じゃねぇんだ!あのなぁ、そういう勝手やらかして、周りがどれだけ…ッ」

幼さやか「あたしもいきます」

まどか「…さやかちゃん!?」

まどか(雰囲気が…元の、さやかちゃん…?)

107: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/05(日) 23:49:42.31 ID:eGJPtiPJ0
詢子「さやかちゃん!?まどか、アンタ…」

幼さやか「いいえ、これはあたしのきもちです」

詢子「…!!」

詢子「そうか…まどか、アンタがさやかちゃんが行方不明ときの反応が薄かったのも…」

詢子「アンタ、『美樹さやか』ちゃんだったのか…」

幼さやか「・・・」コク

詢子「どうしてそんなに小さくなっているのかは知らねえが…」

109: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/05(日) 23:53:22.64 ID:eGJPtiPJ0
幼さやか「まどかはあたしがまもります」

詢子「そんな小さい子に行かせられるわけがない!」

まどか「いや、さやかちゃんはわたしが守るよ」ギュッ

幼さやか「まどか…」

詢子「!・・・」

詢子「理由は説明できねえってか…」

まど幼さや「・・・」コク

詢子「なら、アタシも連れていけ」

まどか「ダメ。ママはパパやタツヤの傍にいて、二人を安心させてあげて」

まどか「ママはさ、わたしがいい子に育ったって、言ってくれたよね。嘘もつかない、悪いこともしないって」

まどか「今でもそう信じてくれる?わたしを正しいと思ってくれる?」

詢子「…絶対に下手打ったりしないな?誰かの嘘に踊らされてねぇな?」

まどか「うん」

詢子「…行ってこい」ドンッ

110: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/05(日) 23:56:22.60 ID:eGJPtiPJ0
ほむら「く…どう…して…」

魔女「アハハハハハ!!」

ほむら「何度やっても…あいつに勝てない…」

マミ「…ここで、終わりなの…?」

杏子「あきらめてんじゃねえよ!」

マミ「でも…私たち、もう、動けないわ…」

杏子「…クソッ」

ほむら(動いて…動いて、私の足!!)

ホワアアア・・・

112: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/05(日) 23:59:56.26 ID:eGJPtiPJ0
ほむら「!!傷が、回復していく…!」

ほむら「…!!まどか!!さやか!!」

幼さやか「ふう、まにあった…」ホワアアア

まどか「わたしだって頑張れば足速いんだからね、さやかちゃん!」ハアハア

幼さやか「ほむら、あたしのまほーはね、いやしのまほおなんだよ?」ホワアアア

ほむら「さやか、どうして…!!」

幼さやか「あたしがほむらをみすてるわけないじゃん!」ハア、ハア・・・

ほむら「さやか!体がもたないわ!もうやめて…」

幼さやか「あたしのぶんもさ、まじょ、たおしてきて?」ニコッ

ポテッ

まどか「・・・」

ほむら「さ…さやかああっ!!」

116: >>113 >>114 >>115 さんきゅー! 2012/08/06(月) 00:02:51.46 ID:25zWFWR80
杏子「ほむら…」

マミ「暁美さん…」

まどか「ほむらちゃん…」

ほむら「…ええ」スクッ

魔女「アハハハハハッ!!」

ほむら「さやかの想いは無駄にしない…!!」シュタッ

119: >>118 さんくす 2012/08/06(月) 00:05:44.19 ID:eGJPtiPJ0




ほむら「これで…終わりよ!!」ドガアア

魔女「アハ…ハ…」

シュウウウ・・・

マミ「遂に…倒したのね…ワルプルギスの夜を…」

杏子「ああ…だが…」


ほむら「さやか!さやか!」ユサユサ

まどか「さやか…ちゃん…」

幼さやか「・・・」

幼さやか「……すー…すー…」

ほむまどあんまみ「!!」

ほむら「…ばか……」ギュッ

121: >>120ありがとー 2012/08/06(月) 00:08:11.49 ID:25zWFWR80




~ほむホーム~

幼さやか「おっきろお~!」ガバッ

ほむら「…あと5分……」


ほむら「じゃ、行こっか」

幼さやか「うん!」ニギ


まどか「あ!ほむらちゃん、さやかちゃん、おはよー!」

ほむら「おはよう」

幼さやか「おはよー!」

123: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/06(月) 00:11:25.48 ID:25zWFWR80




ほむら(ワルプルギスの夜を倒して数日)

幼さやか「ほむら!おんぶー」

ほむら「はいはい」ヒョイ

幼さやか「えへへ」

ほむら(さやかはあれから完全に退行したきり)

ほむら(・・・)

ほむら(どうやって元に戻すの!?)ドーン

QB「そんなあなたに朗報です」ヒョコッ

ほむら「出たな●獣」チャキッ

QB「ひどいじゃないか」

127: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/06(月) 00:15:23.86 ID:25zWFWR80
QB「簡潔に言おう」

QB「魔法幼女システムがなくなった」

ほむら「!?」

幼さやか「?」

QB「失敗だったよ、魔女化が早い割にはエネルギーの回収率が悪すぎた」

ほむら(でしょうね…)

QB「だからさやかを契約前の状態に戻そうと思う」

ほむら「!!」

ほむら「さやか!やったわ!あなた、戻れるのよ!!」ストン

幼さやか「??」

QB「じゃあ、早速いくよ」

スウウウウ・・・

128: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/06(月) 00:18:55.30 ID:25zWFWR80
さやか「ん…」パチ

さやか「…あ!ああ……!!」

さやか「戻ったっ!!戻ったあああ!!」

さやか「ほむら!やったあああ!!」ダキッ

ほむら「ちょ…!!///」

さやか「ほむら、ありがとね…!」ギュウ

ほむら「…!!」

ほむら「私からも、ありがとう、さやか…!」ギュウ

QB「じゃあ、無事元に戻れたみたいだし、さやか!」

さやか「へ?」


QB「僕と契約して、魔法少女になってよ!」


【END】