2: ◆kBqQfBrAQE 2014/07/01(火) 17:34:08.42 ID:0d9aSk1S0
午後18時30分 駅
P「うわ、どうしよう・・・」
可奈「帰れなくなっちゃいましたね・・・」
「只今、大雨の影響で電車を見合わせております。復旧のめどは・・・」
P「まとまった雨が降るとは予報で言ってたけど、まさかこんなにとは・・・」
可奈「すごくザーザーって音立てて降ってます~!」
P「これ・・・帰れるか?」
引用元: ・矢吹可奈「どうしよう、お家に帰れないです~!」P「・・・」【ミリマスSS】
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3: ◆kBqQfBrAQE 2014/07/01(火) 17:35:23.87 ID:0d9aSk1S0
キラメキラリ♪
P「んっ、音無さんからだ。もしもし?」ピッ
小鳥『あっ、プロデューサーさん!今どこにいますか?』
P「今、駅で可奈を送ろうとしてたんですけど、電車が動いてなくて・・・」
小鳥『プロデューサーさん、実はこれからの予報見てもこの雨は続くみたいで・・・』
小鳥『おそらく今日は動かないと思います』
P「マジですか・・・そうだ、他のアイドルたちは大丈夫ですか?」
小鳥『はい。この時間までお仕事があった娘は可奈ちゃんだけで、他の娘たちはレッスンを早く切り上げたりして家に戻りました』
P「音無さんは?」
小鳥『実は社長に早く切り上げるように言われて、今家に着いたところです』
P「そうですか、皆無事に帰れて良かったです」ホッ
4: ◆kBqQfBrAQE 2014/07/01(火) 17:36:32.98 ID:0d9aSk1S0
小鳥『プロデューサーさん・・・帰れそうですか?』
P「えっと・・・タクシーとバスは人であふれかえってて、いつ乗ることが出来るか分からないです」
P「ホテルも・・・たぶん空いてないかなあ」
小鳥『大雨洪水警報出てますからね、待ってるうちに道路が冠水したりする可能性も・・・』
P「確かに水が溜まってる所はもう溜まってます。そうなるといよいよ帰れなくなるな・・・」
小鳥『プロデューサーさんは今どちらの駅に?』
P「○○です」
小鳥『○○ってことは確かプロデューサーさん家近かったですよね・・・そうだ!』ティン
小鳥『プロデューサーさん!可奈ちゃんを泊めてあげたらどうです?』
P「ええっ!?た、確かに今この状況でベストな方法ですけど・・・」
小鳥『背に腹は代えられない状況ですよ?』
P「・・・」チラッ
可奈「うう・・・」ソワソワ
P(やっぱりこんな状況だと不安だよな・・・)
P「・・・最終手段、だな」
・・・・・
5: ◆kBqQfBrAQE 2014/07/01(火) 17:38:56.94 ID:0d9aSk1S0
P「はい、はい・・・分かりました。勿論です!しっかり面倒見ます!はい、それでは」ピッ
P「ふぅ、これで社長に報告は済んだ・・・と。可奈、お母さんは何って?」
可奈「はい!プロデューサーさんだから大丈夫ね、って言ってました!」
P「それなら良かった」
P「よし可奈、行こうか。大体ここから10分くらい歩いたところに家があるけど大丈夫?」
可奈「はい!それじゃあプロデューサーさんのお家に出発進行~♪」
可奈(なんとプロデューサーさんのお家でお泊りすることになりました!)
可奈(お母さんから『良かったね?』って言われたのは秘密です!えへへ・・・)
6: ◆kBqQfBrAQE 2014/07/01(火) 17:40:17.49 ID:0d9aSk1S0
カチャ ガチャ
可奈「お、お邪魔します!」
P「ちょっと待ってな、今タオル渡すから」
可奈「ありがとうございます、結構足元とか濡れちゃいました・・・」エヘヘ
P「濡れて寒いのだったらお風呂沸かすぞ?」
可奈「そこまで濡れてないので大丈夫ですよ!」ニコッ
P「そっか、じゃあくつろいでていいぞー」
可奈「はいっ、ありがとうございます!」
可奈「・・・」キョロキョロ
可奈(ちょっとだけ緊張するなあ・・・)ソワソワ
可奈(お部屋綺麗だなあ、お掃除ちゃんとしてるからかな?)
7: ◆kBqQfBrAQE 2014/07/01(火) 17:44:09.72 ID:0d9aSk1S0
グウゥ
可奈「!」バッ
P「おっ、お腹が鳴ったな」アハハ
可奈「はい、おなかペコペコです・・・」///
P「それじゃあ早速夕飯作るよ」
可奈「プロデューサーさん、私も手伝います!」
P「可奈はゆっくりしてたらいいよ、今日も疲れただろ?」
可奈「そんな・・・泊めてもらって、ご飯までご馳走してもらうなんて悪いです!」
可奈「それに私、お母さんの料理のお手伝いしてるんですよ?」
P「ん~、じゃあお言葉に甘えてお願いしようかな」
可奈「はい!任せてください!」
可奈「プロデューサーさんとお手伝い~♪美味しい料理できるかい~♪」
8: ◆kBqQfBrAQE 2014/07/01(火) 17:46:54.72 ID:0d9aSk1S0
P「可奈、ネギをみじん切りして」
可奈「はいっ」トントントン
P「お母さんの手伝いしてるだけあって手際はいいな」
可奈「ホントですか!?えへへ・・・ありがとうございます♪」
P(うん、思ってた以上に上手い)
P(以前サンドイッチ作ってくれた時は・・・うんあれは気にしないでおこう)
可奈「そういえばプロデューサーさん、今日は何を作るんですか?」
P「今日は・・・佐竹飯店流の麻婆茄子と炒飯だ!」
可奈「わあ、楽しみです!」
P「可奈、辛いのは大丈夫?」
可奈「一応食べられますけど、辛すぎると・・・」
P「それならちょっと辛さは控えめにしておくか」
9: ◆kBqQfBrAQE 2014/07/01(火) 17:48:26.61 ID:0d9aSk1S0
P「次は茄子を頼む」
可奈「はいっ!」トンッ
可奈「プロデューサーさん、切り方はこんな感じでいいですか?」
P「ああ、完璧だ」
P「しかし、ホントに手際がいいな」
可奈「えへへ、そこまで褒められちゃうと照れちゃいます」テレテレ
P「お嫁さんでも十分やっていけるな」
可奈「ふえっ、お嫁さん!?」ザクッ
可奈「ああっ!茄子が変な形に切れちゃいました~!」
P「あはは。変なこと言っちゃったな、悪い悪い」
可奈「むぅ・・・」///
可奈(この前のブライダルの写真撮影の時も『ドレス姿似合うぞ』って言われちゃったし・・・)
可奈(そんなこと言われると、意識しちゃうなあ・・・)///
10: ◆kBqQfBrAQE 2014/07/01(火) 17:49:53.94 ID:0d9aSk1S0
P「可奈、そこの引き出しにお皿あるから出してくれる?」
可奈「分かりました!」スッ
P「ありがとう。あとは盛り付けを・・・よっと!」
P「よし、出来た!」
可奈「わあ!すっごく美味しそうです!」
P「早速食べよっか、お腹減ってるだろ?」
可奈「はい。ずっといい匂いがしてるからさっきからずっとお腹ペコペコです・・・」エヘヘ
P「飲み物はお茶でいい?」
可奈「大丈夫です!」
11: ◆kBqQfBrAQE 2014/07/01(火) 17:51:24.27 ID:0d9aSk1S0
P「じゃあ・・・」
P可奈「「いただきます!」」
可奈「アムッ・・・ん~っ!美味しいです!プロデューサーさん、すっごく美味しいですよ!」
P「あはは、喜んでくれて嬉しいよ」
可奈「私もこんな風に美味しく、ごはん作れるようになるのかなあ?」
P「大丈夫だよ、ちゃんと作れるようになるから」
可奈「でも、この前サンドイッチ作った時・・・」
P「あれは可奈のおっちょこちょこちょいが出たからだろ?」
可奈「もーっ!プロデューサーさんイジワルなこと言わないでください!」
可奈「今はちゃんと言えますよ!おっちょこちょこちょい!って・・・あれ?」
P(かわいい)
12: ◆kBqQfBrAQE 2014/07/01(火) 17:53:02.61 ID:0d9aSk1S0
可奈「・・・ふう、ごちそう様です!」
P「いっぱい食べたな」アハハ
可奈「美味しかったのでついつい食べ過ぎちゃいました」
P「そうだ、杏仁豆腐買ってきたけど食べる?」
可奈「わあ!食べます!」
可奈「杏仁豆腐~♪プルンとのどを通る~♪」
P「ホントによく食べるなあ」
可奈「えへへ・・・」
P「食べ過ぎると、またあの時みたいになっちゃうぞ?」
可奈「むっ!プロデューサーさん、そういうのデリカシーが無いって言うんですよ?」プンスカ
P「分かってるよ、ゴメン。でもあの時のちょっと丸くなった可奈も可愛らしかったけど」
可奈「かわっ」カアァ
P「まあ、アイドルやってる今の可奈はもっとかわいいけどな?」
可奈「///」ボンッ
13: ◆kBqQfBrAQE 2014/07/01(火) 17:58:17.90 ID:0d9aSk1S0
P「よし。ごはんも食べたし風呂に入る?」
可奈「そうですね!」
P「分かった。それじゃあ風呂入れてくるよ」スタスタ
可奈「はいっ」
可奈「えへへ・・・プロデューサーさん優しいな・・・」
オトメヨタイシヲイダケ♪
可奈「あっ、電話・・・志保ちゃん?」ピッ
14: ◆kBqQfBrAQE 2014/07/01(火) 17:59:28.38 ID:0d9aSk1S0
志保『もしもし、可奈?』
可奈「もしもし?志保ちゃんどうしたの?」
志保『今日あなた仕事だったでしょ?それなのにこんな雨だからちょっと心配で・・・』
可奈「大丈夫だよ、ありがとう。えへへ、志保ちゃん優しいね」
志保『!・・・た、ただ気になっただけよ・・・それじゃあ、ちゃんとお家に帰ったってことね?』
可奈「違うよ?プロデューサーさん家に泊めてもらってるんだよ?」
志保『そう、プロデューサーさん家に・・・ええっ!?どういうこと!?』
P「可奈、10分くらいで風呂入るからなー」
可奈「あっ、分かりましたプロデューサーさん!」
志保『そこに今プロデューサーさんいるのね?ちょっと代わって!』
可奈「ええっ?う、うん、分かった」
15: ◆kBqQfBrAQE 2014/07/01(火) 18:00:50.81 ID:0d9aSk1S0
可奈「プロデューサーさん、志保ちゃんが電話に出てほしいみたいです!」
P「えっ、どうしたんだ?・・・もしもし、志保?」
志保『プロデューサーさん、どういうことですか!?』
P「えっ、何が?」
志保『プロデューサーさんが可奈を家に泊めてるってことです!』
P「ええっと、それは・・・」
志保『ハッ!まさか、大雨を口実に可奈を連れ込んで・・・』
P「ち、ちょっと待て!」
P「ちゃんと理由を説明するから!」
16: ◆kBqQfBrAQE 2014/07/01(火) 18:01:37.54 ID:0d9aSk1S0
P「実はな・・・」カクカクシカジカ
志保『な、なるほど、完全に可奈の行くあてが無くなったから、仕方なくプロデューサーさんが・・・』
P「そういうこと」
志保『す、すみません!変な誤解しちゃって・・・』
P「あのなぁ、俺がアイドルに手を出すとでも?」
志保『アイドルに小学生メイドの役をさせる方がですか?』
P「うぐっ・・・あ、あれはちょっと調子に乗っただけで・・・」
志保『クスッ・・・冗談です、分かってますよ。プロデューサーさんのこと信頼してますから』
18: ◆kBqQfBrAQE 2014/07/01(火) 18:06:28.61 ID:0d9aSk1S0
志保『でもプロデューサーさん、今日は仕方ないですけど頻繁にアイドルを泊めたらダメですよ?』
P「勿論、分かってるよ。っていうか今日は本当に最終手段として使っただけだぞ?」
志保『でも、プロデューサーさんの家でお泊まりとかちょっと羨ましい・・・』ブツブツ
P「志保、何か言った?」
志保『ああっ、い、いや!何でもないです!』
『おねえちゃーん!』
志保『すみません、弟が呼んでるのでこれで失礼しますね?』
志保『可奈にもよろしく伝えておいてください』
P「ああ。志保もありがとう」
志保『はいっ、では』ピッ
P「志保とはよく電話するの?」
可奈「はいっ!最近は電話したり、メールしたりしますよ!」
可奈「昨日も志保ちゃんといっぱい電話でお話ししました!」
P(志保・・・)ジーン
19: ◆kBqQfBrAQE 2014/07/01(火) 18:08:33.25 ID:0d9aSk1S0
P「おっ、そろそろお風呂入るぞ。先入っておいで」
可奈「ありがとうございます。それじゃあ準備を・・・あっ」
P「どうした?」
可奈「その、下着は買ったんですけど・・・パジャマ買い忘れちゃいました・・・」
P「あっ、マジか・・・そうだ、俺のジャージならあるけどそれ使う?」
可奈「いっぱいお世話かけちゃって、ごめんなさい」エヘヘ
P「大丈夫、大丈夫」
可奈「それじゃあ入って来ますね!」
20: ◆kBqQfBrAQE 2014/07/01(火) 18:10:28.05 ID:0d9aSk1S0
チャプン
可奈「ふう、あったかい・・・」
可奈「あったかぽかぽか~♪からだもほかほか~♪」
可奈「・・・このお風呂にプロデューサーさん、入ってるんだよね」
可奈「あう・・・ちょっとドキドキしてきた・・・」カアァ
可奈「ハッ!変なこと考えちゃダメダメ!」
可奈「お風呂に入ると疲労も全快~!気分も爽快~!」
_________
~♪
P「・・・楽しそうに風呂入ってるなあ」
21: ◆kBqQfBrAQE 2014/07/01(火) 18:12:37.53 ID:0d9aSk1S0
ガララッ
可奈「プロデューサーさん、上がりましたよー!」
P「おー、今から入ろう」
P「って、ジャージがブカブカだな」アハハ
可奈「ウエストのところ目一杯縛らないとずり落ちちゃいそうです・・・」エヘヘ
P「お、おう・・・」
P(胸元も少しゆるい気もする・・・)
P「と、とりあえず俺は風呂に入ってくるから、テレビ見るなりしてゆっくりしてていいぞ?」
可奈「はいっ♪」
22: ◆kBqQfBrAQE 2014/07/01(火) 18:15:53.04 ID:0d9aSk1S0
ピッ
可奈「確か今日は歌番組が・・・あった!」
可奈「あっ、春香ちゃんと千早ちゃん!」
可奈「わあ、やっぱり二人ともすごいなあ・・・!」
可奈「私ももっと頑張らないと!」
可奈「・・・あれっ、何か音がする?お風呂場から?」
~♪
可奈「プロデューサーさん?」
可奈「お風呂場で楽しそうに歌ってる・・・」
可奈「えへ、何だかプロデューサーさんと一緒に住んでて・・・お嫁さんになったみたいだなぁ・・・」
23: ◆kBqQfBrAQE 2014/07/01(火) 18:17:07.28 ID:0d9aSk1S0
P「ああ~サッパリした」ガラッ
可奈「あっ、プロデューサーさん♪」パァ
P「ん?可奈どうした?」
可奈「いえ、何でもないです!えへへ・・・」
P「?」
P(よく分からないけどまあいいか、かわいいし)
P「そうだ、まだ眠くないか?」
可奈「まだ大丈夫です!」
P「そっか」
24: ◆kBqQfBrAQE 2014/07/01(火) 18:20:59.40 ID:0d9aSk1S0
P「よっと」ゴトッ
可奈「パソコンですか?」
P「ああ。隣、座るぞ」スッ
可奈「は、はいっ!」ドキッ
可奈「あれっ、お仕事ですか?」
P「ん?まあな」
可奈「それならテレビ消した方が良いですか?」
P「いや大丈夫。いつも点けて仕事してるから」カタカタ
P「可奈は自由にゆっくりしてたらいいよ」
可奈「そ、そうですか・・・ありがとうございます」
25: ◆kBqQfBrAQE 2014/07/01(火) 18:22:50.19 ID:0d9aSk1S0
P「そうだ可奈、歌番組の出演が決まったぞ!」
可奈「ホントですか!?やったあ!」
P「それこそ確かさっきまでやってた歌番組だったはず」
可奈「わあ!さっき、千早ちゃんと春香ちゃんが出てたやつですね!」
P「そうそう、って『千早ちゃん』に『春香ちゃん』?」
可奈「あっ、つい出ちゃいました・・・」カアァ
P「普段もそうやって呼べばいいのに、2人とも喜ぶぞ?」
可奈「でも、それ以上に尊敬してますから!」
可奈「そうだ!さっきの春香ちゃ、春香さんと千早さんのステージ凄かったですよ!」キラキラ
P「録画してるし、今度見ておくよ」クスッ
26: ◆kBqQfBrAQE 2014/07/01(火) 18:25:26.01 ID:0d9aSk1S0
ザアァァ
可奈「雨が凄いですね」
P「そうだな、明日大丈夫かなあ・・・」
P「さっきから雷も遠くから聞こえるし」
可奈「そ、そうですね。怖いなあ・・・」ガタガタ
ピカッ ドオオォン!
可奈「ひゃああ!!」
P「うおっ!今のは落ちたな!」
P「停電しないよな・・・わぷっ!か、可奈!?」
可奈「怖いです!ま、真っ暗にならないですよね!プロデューサーさん!!」ギュウゥ
P「だ、大丈夫だから落ち着けって!」
ドオオォン!
可奈「ぎぃやああぁ!!」ギュウウッ
P「可奈、ちょっとそんなに抱きつかれると、く、苦しい・・・」
27: ◆kBqQfBrAQE 2014/07/01(火) 18:26:21.76 ID:0d9aSk1S0
P(その後も雷が完全に遠ざかるまで可奈は離れない状態だった)
可奈「ご、ごめんなさい・・・怖くて・・・」
P「いいって、仕方ないよ」
可奈「あの・・・お仕事出来なかったんじゃ・・・」
P「いや、案外進んでるもんだぞ?もう少しで終わるし」カタカタ
可奈「そ、そうですか・・・」
P「・・・」カタカタ
可奈「・・・」ジー
可奈「!」ティン
28: ◆kBqQfBrAQE 2014/07/01(火) 18:28:52.02 ID:0d9aSk1S0
可奈「プロデューサーさん、どうぞ」コトッ
P「ん?ああ、お茶か。ありがとう、丁度欲しかったんだ」
P「うん、美味い」ズズッ
可奈「雪歩さんのお茶には負けちゃいますけど・・・」
P「雪歩のお茶はもう別次元のものだからな」アハハ
P「でも、十分美味しいよ。ありがとう」
可奈「えへへ、喜んでくれて嬉しいです」テレテレ
34: ◆kBqQfBrAQE 2014/07/01(火) 22:35:14.23 ID:0d9aSk1S0
P「・・・よしっ、終わったぁ~」
可奈「お疲れ様です・・・ふわぁ・・・」
P「そろそろ眠くなった?」
可奈「ふぁい・・・」
P「俺もやること終わったら眠くなってきたな・・・そろそろ寝るか」
P「隣の部屋にベッドあるから、そこで寝て良いよ」
可奈「プロデューサーさんは・・・?」
P「俺?俺はそこのソファにでも寝るから良いよ」
可奈「ええっ、でもそれだとプロデューサーさんが・・・ダメですよ!ベッドに寝ないとちゃんと疲れが取れないです!」
可奈「私がソファで寝ますから!」
P「それだと本末転倒じゃないか?」
可奈「あっ、そうでした。うう・・・」
可奈「そうだ!」ティン
・・・
35: ◆kBqQfBrAQE 2014/07/01(火) 22:36:48.13 ID:0d9aSk1S0
P「・・・それじゃあ、電気切るぞ?」カチッ
可奈「はいっ、お願いします」
P「でも良かったのか?流石に一緒に寝るというのは・・・」
可奈「大丈夫です!さっき志保ちゃんに『プロデューサーさんから何かされたら私に言うように』ってメールが来ました!」
P「あんにゃろ・・・いや、絶対に手は出さないけどさ」
可奈「それにプロデューサーさんですから」
P「それはどういう意味だ?」
可奈「えへへ、ナイショですっ!」
37: ◆kBqQfBrAQE 2014/07/01(火) 22:39:29.21 ID:0d9aSk1S0
P「狭くないか?」
可奈「大丈夫です」
P「それならいいけど・・・」
可奈「あの、プロデューサーさん」
P「どうした?」
可奈「今日はいっぱい迷惑かけちゃってごめんなさい」
P「え?」
可奈「ただでさえお仕事でも色んな迷惑かけちゃってるのに、それなのにプロデューサーさんのお家まで上がって色んな事させちゃって・・・」
38: ◆kBqQfBrAQE 2014/07/01(火) 22:40:33.21 ID:0d9aSk1S0
P「迷惑だなんて・・・そんなこと思ってるわけないだろ?」
P「今日だって料理手伝ってくれたし、お茶も入れたり・・・何より今日は楽しかったからな」
P「それに、仕事だってそんなこと思ってないぞ?」
可奈「ホントですか?」
P「それこそ、始めの頃の春香とか千早の方が大変だったし・・・俺が未熟だったってのもあるけど・・・」
可奈「そうなんですか?」
P「ああ、例えばだけどな・・・」
39: ◆kBqQfBrAQE 2014/07/01(火) 22:42:47.59 ID:0d9aSk1S0
P「・・・というわけだ」
可奈「春香さんも千早さんも今はすごいのに、最初は大変だったんですね」
P「やば、結構言いふらしてしまったな。可奈、出来たら2人には秘密に・・・」
可奈「どうしましようかな~♪言いふらそうかな~♪」
P「あっ、このやろ」ペチッ
可奈「冗談ですよ、えへへ」
P「2人も最初は苦労したんだ、だから大丈夫だよ」
40: ◆kBqQfBrAQE 2014/07/01(火) 22:44:44.33 ID:0d9aSk1S0
可奈「私も春香さんや千早さんみたいなアイドルになれますかね?」
P「・・・もちろん。俺が必ず連れて行ってあげるからな」
可奈「約束ですよ?」
P「ああ、約束だ」ナデナデ
可奈「あっ・・・」
P「悪い、撫でられるの嫌だった?」
可奈「いえ、気持ちが良いです・・・」エヘヘ
可奈「プロデューサーさん、良かったら私が寝るまで撫でてくれませんか?」
P「ああ、いいよ。ゆっくり寝なさい」ナデナデ
可奈「はい・・・プロデューサーさん、おやすみなさい」ニコ
可奈(えへへ、ホントに優しいなぁ)
可奈(プロデューサーさーん、だいすきですよー・・・)
可奈「・・・」スゥスゥ
P「・・・」ナデナデ
P「おやすみ、可奈」
_________
______
___
41: ◆kBqQfBrAQE 2014/07/01(火) 22:46:59.23 ID:0d9aSk1S0
P「んっ、朝か・・・ってまだ5時か、少し早すぎたな」
P「でも昨日の大雨とはうって変わって晴れたな、これなら大丈夫そうだ」
P「って動けない・・・」
可奈「zzz・・・」ギュッ
P「寝てるうちに忘れてたぞ、可奈を泊めてたんだった」
P「でも・・・」
可奈「zzz・・・」ギュウゥ
P(ここまで抱きしめられると、その・・・体が細い分、数字の割に出てるところは出てるから・・・うん、柔らかいです)
42: ◆kBqQfBrAQE 2014/07/01(火) 22:48:49.71 ID:0d9aSk1S0
可奈「ぷろでゅーさーしゃん・・・えへへ・・・」ムニャ
P「俺が出るとか・・・どんな夢を見てるんだか」
可奈「どこにも、いかないでくだしゃいね~・・・」
P「・・・」
P「当り前だ、ちゃんとそばにいてあげるからな」ナデナデ
可奈「エヘヘ・・・」ムニャ
P「さて、俺ももう一眠りするか・・・」
_________
______
___
43: ◆kBqQfBrAQE 2014/07/01(火) 22:51:45.77 ID:0d9aSk1S0
午前7時30分
「可奈・・・可奈、起きなさい」
可奈「むにゃ・・・んっ、プロデューサーさん?」
P「可奈、そろそろ起きないと遅刻するぞ」
可奈「ああ・・・ふぁい、おはようございます・・・」
P「それと、早く離れてもらわないと俺も起きられないんだけど・・・」ギュウゥ
可奈「え?・・・ひゃあ!」バッ
可奈「ご、ごめんなさい!!」カアァ
P「顔洗って、眠気でも覚まして」
可奈(さっきのでほとんど目が覚めちゃってるけど・・・うう・・・)///
44: ◆kBqQfBrAQE 2014/07/01(火) 22:55:23.66 ID:0d9aSk1S0
可奈「と、とりあえず、顔をバシャってしてきます!」スクッ
スルッ パサッ
P「」
P(ズボンが落ちた・・・)
可奈「きゃあぁっ!!」
可奈「」クルッ
P「」サッ
可奈「み・・・見ました?」カアァ
P「い、いや、見てないぞ・・・」メソラシ
可奈「プロデューサーさんの好きな色って何ですか?」ニコッ
P「淡いピンク!・・・ハッ!」
可奈「やっぱり見てるじゃないですか~!プロデューサーさんのばかあぁぁ!!」ポカポカ
P「ふ、不可抗力なのは仕方ないだろ!可奈、痛い痛い!!」
_________
______
___
45: ◆kBqQfBrAQE 2014/07/01(火) 22:58:22.17 ID:0d9aSk1S0
事務所 午前9時
ガチャ
P可奈「「おはようございます!!」」
小鳥「おはようございますプロデューサーさん、可奈ちゃん」
可奈「あれ、みんなまだ来てないんですか?」
小鳥「ええ、可奈ちゃんが一番乗りよ?」
小鳥「それよりも可奈ちゃん、プロデューサーさん家のお泊りデートどうだった?」
可奈「で、デートだなんて!!」カアァ
P「そうですよ音無さん、変なこと言わないでくださいって」
小鳥「でも~、一緒にご飯作ったりとか?どっちがベッドに寝るか言い争ったけど結局1つのベッドで一緒に寝ちゃったりしたんでしょ~?」ニヤニヤ
P「な、何でそんなピンポイントに当てて・・・」
可奈「・・・あぅ」プシュー
小鳥「ふふ、これが妄想力ってやつですよ」フンス
P(ダメだこの大人なんとかしないと)
46: ◆kBqQfBrAQE 2014/07/01(火) 23:05:15.91 ID:0d9aSk1S0
ガチャ
「「「おはよーございまーす!!!」」」
P「おっ、そうしてたら一斉に来たみたいだな?」
未来「あっ、可奈ちゃん来てたんだ!おはよう!」
可奈「うん!未来ちゃんおはよう!それに静香ちゃんも!」
静香「ええ。可奈、おはよう」
翼「プロデューサーさん、可奈ちゃん、おはようございまーす!」
P「おはよう、翼」
47: ◆kBqQfBrAQE 2014/07/01(火) 23:15:24.47 ID:0d9aSk1S0
琴葉「だからあの後カラオケ行かないように言ったでしょ?雨降ってたし止めなさいって」
恵美「確かに帰りにびしょびしょになったけどさ、やっぱり少し歌って帰りたかったんだから良いじゃん?」
莉緒「う~頭痛い・・・」
このみ「だから言ったのに、私とおんなじペースで飲んだら痛い目見るって・・・」
百合子「昨日読んだ小説に・・・」
瑞希「なるほど、面白そうですね。・・・わくわく」
杏奈「百合子さん、私も・・・読んでみたい」
春香「千早ちゃん、今日もお仕事一緒だって!」
千早「そうなの?それは楽しみね」クスッ
ガヤガヤ
48: ◆kBqQfBrAQE 2014/07/01(火) 23:18:13.44 ID:0d9aSk1S0
P「結構集まってきたか?」
律子「そうですね。みんな、昨日の雨の影響を受けなくてよかったです」
ガチャ
志保「おはようございます」
P「おっ、志保も来たか。おはよう」
志保「おはようございます、プロデューサーさん」ニコ
可奈「志保ちゃんおはよう!」パアァ
志保「おはよう、可奈」ニコッ
49: ◆kBqQfBrAQE 2014/07/01(火) 23:19:32.91 ID:0d9aSk1S0
雪歩「昨日はホントに雷が怖くて怖くて・・・」
真「そうだよね、ボクもちょっとだけ寝られなかったよ・・・」
春香「昨日の雨、凄かったもんねー」
春香「そういえば昨日、可奈ちゃん大丈夫だったの?私が帰る前に小鳥さんが心配してたけど・・・」
真「確か、プロデューサーと一緒に仕事行ってたよね?ちゃんと帰れた?」
可奈「実はプロデューサーさんのお家に泊めてもらって・・・」
春香「あっ、そうなんだ~!」
「「「へっ?」」」
P「あっ」
50: ◆kBqQfBrAQE 2014/07/01(火) 23:22:08.41 ID:0d9aSk1S0
春香「ぷ、プロデューサーさん!どういうことですか!?」
真「可奈をプロデューサーの家に泊めたって本当ですか!?」
P「し、仕方ないだろ!最後の手段として使ったんだ!」
静香「可奈!プロデューサーに何もされてないよね!?」
P「おいっ!俺をどういうやつだと思ってるんだ!?」
可奈「うんっ、何もされてな・・・あっ」カアァ
静香「!?・・・何かされたのね!?」
可奈「あの、その・・・ぱ、パンツ、見られちゃった・・・」///
P「」
静香「」
春香「」
志保「」
小鳥「!!」ガタッ
51: ◆kBqQfBrAQE 2014/07/01(火) 23:27:01.93 ID:0d9aSk1S0
可奈「あうぅ・・・やっぱり思い出すと恥ずかしい・・・」///
静香「・・・やっぱりプロデューサーは変態でしたね」ジトー
春香「女の子のパンツ覗くとかサイテーですよ!プロデューサーさん!」
P「ちょっと待って!ちゃんと事情があるから!不慮の事態だったから!!」
志保「・・・」ジー
P「あ、あの~志保さん?そうやって無言で白い目で見られるのが一番堪えるんですけど・・・」
志保「ヘンタイ♪」ニコッ
P「だから誤解だあぁ!誰か話を聞いてえぇ!!」
ギャーギャー
可奈「・・・でも、とっても楽しかったな、えへへ♪」
その後何かにつけて家に帰れない口実を作り、プロデューサーの家に泊まろうと図ったアイドルが続出したのはまた別の話
おわり
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