1: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/06/21(水) 03:11:23.00 ID:JJxt+bJN0
晶葉「思えば、私も実験と称してPに無茶ばかりさせていたな……」

晶葉「たまには日ごろの感謝として、何かしてあげるのも良いかもしれない」

晶葉「しかし、そうなると何をすれば良いのか思い浮かばないな……」

晶葉「うーむ…」

晶葉「あ!そういえば最近、肩が凝って仕方がないと言っていたな」

晶葉「ならば、肩揉みロボでも作ってプレゼントしてやれば、きっと喜んでくれるはずだ!」

晶葉「我ながら良いアイデアが思い浮かんだぞ! さっそく取り掛かろう!」

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1497982282

引用元: 池袋晶葉「日ごろの感謝を込めて」 


 
2: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/06/21(水) 03:18:23.93 ID:JJxt+bJN0
『こり発見!こり発見!』ズドドドドド

晶葉「……」

晶葉「肩揉みロボを作るつもりが……」

晶葉「何故か削岩機ロボを作り上げてしまった」


ズドドドドドドドドド


晶葉「……」

晶葉「うむ、やはり馬力が違うな……」



晶葉「て、そうじゃない! 何を造っているんだ私は!」

晶葉「完全に出力を間違えているじゃないか!」

3: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/06/21(水) 03:24:11.46 ID:JJxt+bJN0
晶葉「くっ、どうする、また一から作り直すか……」

晶葉「しかし、そうなると費用がな……」

晶葉「また無駄遣いしたのかと怒られてしまう……」

晶葉「しかし、ロボ以外に方法は……」

晶葉「……」


晶葉「……ハッ!」ピカ-ン








晶葉「ロボじゃなくても、肩ぐらい揉めるじゃないか!」

4: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/06/21(水) 03:35:14.25 ID:JJxt+bJN0
【事務所】

ガチャ

P「ただいま戻りましたー、あー疲れた疲れた」パタパタ


晶葉「お、おぉ助手!お帰りなさい!」

P「あれ、晶葉だけか? 千川さんは居ないのか?」

晶葉「あ、あぁ…ちひろなら、事務仕事が一息ついたからって、買出しに出かけたぞ」

P「そうか……入れ違いだったのかな…?」










晶葉(よし、上手くいきそうだ……)

晶葉(ちひろにはちゃんと説明をして、無理を言って二人きりにしてもらった……)

晶葉(何故か出て行くとき私を、父に親孝行する娘を見る母親のような目で見たきたが)

晶(きっと気のせいだろう……)

5: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/06/21(水) 03:45:27.62 ID:JJxt+bJN0
P「いやー、それにしても暑いなぁ……まだ6月だってのに」

晶葉「そ、そうだな……」

P「つーか、顔赤いぞ? 暑いなら白衣脱げばいいんじゃないか?」

晶葉「!」///

晶葉「か、勘違いだろう!クーラーもちゃんと効いてる!」

晶葉「それより、そんな所に立ってないで、早く座ったらどうだ!」

P「? わかったよ…」スタスタ






晶葉(な、何を緊張しているんだ私は……)

晶葉(ただ、肩を揉んでやろうとしてるだけなのに……)///

6: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/06/21(水) 03:57:21.04 ID:JJxt+bJN0
P「そうだ、晶葉、お前もう昼飯は食べたのか?」

晶葉「え?あ、あぁ…」

P「そうか…ならいいが」

P「ロボ製作に熱中しすぎるのもいいが、しっかり三食きちんと食べるんだぞ?」

晶葉「わ、わかっている!」


晶葉(なんだ…私を心配してくれているのか……)


晶葉「わ、私の事より、自分はどうなんだ?昼食はとったのか?」

P「俺か? 俺にはウ○ダーとカ○リーメイトという心強い味方がいるからな」

晶葉「な!?まさか、それしか食べてないのか!?」


7: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/06/21(水) 04:01:46.95 ID:JJxt+bJN0
P「ん?心配してくれてんのか?」

P「大丈夫だよ、今までこれでやってきたんだからな」ケラケラ



晶葉(忙しい忙しいとは言っていたが、まさかここまでとは……)

晶葉(このままではダメだ…このままでいつか倒れてしまう……)

晶葉(やはり、私が癒しを与えてあげなければ!)グッ

晶葉(き、今日はまず、肩揉みから……!)

8: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/06/21(水) 04:04:05.54 ID:JJxt+bJN0
少し寝ます、明日は夕方ぐらいに書きます
誰も見ていなくても、いちおう書きます

なぜこんな時間にたてたんだ私は…

10: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/06/21(水) 17:25:52.16 ID:JJxt+bJN0
ありがとうございます
再開します


11: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/06/21(水) 17:34:52.46 ID:JJxt+bJN0
晶葉「な、なぁ助手……」

P「んー?どうしたー」

晶葉「あ……いや、そのな……」モジモジ

P「……?」


晶葉(えぇい!何を躊躇しているんだ私は!少し『肩揉もうか』とでも言えばいいだけではないか!)モジモジ


P「……」

P「なぁ、晶葉……」

晶葉「な、なんだ!?」モジモジ





P「恥ずかしがらなくても、トイレ行ってきていいんだぞ?」




晶葉「……」

晶葉「は?」

12: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/06/21(水) 17:41:43.98 ID:JJxt+bJN0
P「あんまり我慢しすぎると、体に悪いぞ?」

P「膀胱炎とかになったら大変だし」

P「俺は全然気にしてないから、早く行ってきなよ」

P「あ、それとも別の方だったか?すまない、ちょっと俺の配慮が足りなかったかな」



晶葉「……」



晶葉(あぁ、そうだった……)

晶葉(この男は、デリカシーと言うモノを母体に置いてきてしまった生物だった……)



晶葉「て!違うわぁぁぁぁ!!」ガタッ

P「うお、どうした!もらしたか!?」

13: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/06/21(水) 17:48:59.06 ID:JJxt+bJN0
晶葉「だから違うと言っている!!」

P「え?だってあんなにモジモジしてたからてっきり…」


晶葉(くっ!恥ずかしがっていたのがバカバカしくなってきた!)


晶葉「助手!」

P「は、はい!?」ビクッ









晶葉「私に、肩揉みをさせろ!!」ビシィ


P「……へ?」

14: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/06/21(水) 17:54:05.32 ID:JJxt+bJN0

晶葉「……」


モミモミ


P「……」


モミモミ








晶葉「おぉ、これはなかなか……」モミモミ

P「いやー、意外と上手いじゃないか……」モミモミ

晶葉「そ、そうか?それなら良かった」モミモミ




晶葉(やった…喜んでくれている……)

晶葉(ちょっと、いやだいぶ嬉しいぞ……)ニヤニヤ

15: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/06/21(水) 18:08:23.42 ID:JJxt+bJN0
P「いやーほんとほんと……」モミモミ

P「やっぱロボばっかり作ってるだけあって、手先は器用なんだな」モミモミ

晶葉「そ、そうだな……」モミモミ

晶葉(肘なんだけどな……)



P「あー、気持ちいいなぁ……」モミモミ

晶葉「……」モミモミ

P「こりゃお金払ってもいいくらいだなぁ……」モミモミ

晶葉「……」




晶葉(今まであまり見てこなかったが……)

晶葉(意外と、筋肉があるんだな……)

16: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/06/21(水) 18:15:48.44 ID:JJxt+bJN0
晶葉(背中も、意外と広くて……)

晶葉(思えば、いつもPには助けられてきたな……)

晶葉(……)


P「あぁぁぁぁぁぁぁ~」モミモミ


晶葉(……)















晶葉(スンスン

晶葉(大人の男の匂い……)

17: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/06/21(水) 18:24:21.13 ID:JJxt+bJN0
晶葉(ハッ!

晶葉(な、何してるんだ私は!?これじゃ変態じゃないか!)///



P「どうしたー?もう終わりかー?」

晶葉「あっ、す、すまない!」モミモミ



晶葉(無心に…無心に……)



P「……」モミモミ 

P「なぁ晶葉」モミモミ

晶葉「な、なんだ?痛かったか?」モミモミ

P「あーいや、そうじゃないんだが……」モミモミ

P「どうして、急にこんなことしてくれるのかなって思ってさ」モミモミ

18: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/06/21(水) 18:52:40.79 ID:JJxt+bJN0
晶葉「あ、あぁ、それか……」モミモミ

晶葉「なに、いつも助手には苦労をかけているからな……」スリスリ

晶葉「たまには、こうして労ってやるのも良いかなと思ってな……」トントン

P「そうかそうか」トントン




晶葉「……」トントン

晶葉「…」トン



晶葉「なぁ、助手」

P「ん、どうした?」

19: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/06/21(水) 19:06:58.38 ID:JJxt+bJN0
晶葉「いや、こんな時じゃないと、ゆっくり話もできないからな……」

晶葉「例えば、私のことをどう思っているのかとか、話して見たくてな……」

P「どう思ってる?」



晶葉「あ、いや、そういう意味ではなくてだな!」



晶葉「いつも疲れているのに、ロボの実験と称して無茶させたり……」

晶葉「こんな性格だから、人との付き合いも上手くいかない時もある」

晶葉「それに、私はまだまだトップアイドルとは程遠い……助手のプロデュースが悪いんじゃない、私の実力が足りないんだ……」


晶葉「だから、どう思っているのかなって」

晶葉「私のプロデュースをして、後悔していないか…?」


P「……」

20: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/06/21(水) 19:11:23.04 ID:JJxt+bJN0
P「んあー……」

P「後悔はしてる」

晶葉「!」ビク


P「けど、それはお前のプロデュースを引き受けたことじゃない」

P「お前に、そんな事を思わせてしまう、俺の不甲斐なさにだ」


晶葉「……え?」


21: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/06/21(水) 19:22:26.47 ID:JJxt+bJN0
P「すまない、これは俺の実力不足だ」

晶葉「そ、そんなことは…!」




P「だけど、これだけは言える」




P「俺は、お前のプロデュースを引き受けて、本当に良かったと思ってる」


晶葉「!」


22: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/06/21(水) 19:27:55.42 ID:JJxt+bJN0
P「それに、俺はドMだからな!」

P「精神的、肉体的に追い込まれた方がむしろ燃えるのよ!」

P「ついでに金銭的にもな……」



晶葉「助手……」



P「だから、これからもいっぱい迷惑かけてくれて構わない」

P「それを受け止めるのは、プロデューサーである俺の特権だからな」ニコ




晶葉「……」

23: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/06/21(水) 19:33:39.97 ID:JJxt+bJN0
晶葉「ぷ、ふふふ」

晶葉「あははははははっ!」



P「な、なんだ?そんな面白いこと言ったか?」ハテ



晶葉「いや、なに…私も嫌われるのは慣れているとは思っていたが……」

晶葉「随分、誰かのぬくもりに、毒されていたようだ……」

晶葉「こんな私らしくない理由で悩んでいたのが、馬鹿みたいだ」


P「ん?どういう意味だ?」

24: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/06/21(水) 19:45:24.69 ID:JJxt+bJN0
晶葉「P……」ギュ

P「うお!あ、晶葉さん!?急に何を!?」

P(だ、抱き締められた!?)

P(あ、頭の柔らかな感触はいったい!?)ドキドキ 






晶葉「P……私も、君にプロデュースしてもらえて、本当に良かったと思っている」

晶葉「Pがこれからも後悔しないように……もっと頑張る」

晶葉「だから、いつまでもずっと…私のプロデューサーでいてくれ……」


P「晶葉……」

P「……」

25: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/06/21(水) 19:52:52.39 ID:JJxt+bJN0
(スッ

晶葉「あ……」

晶葉(手が……)



P「俺からも、よろしく頼むぞ」ギュ


P「お前を必ず、アイドルの頂点まで連れて行ってやるからな」

晶葉「P……」




晶葉「え、えへへ……」///





晶葉「あ、すまない、ちょっと感極まってしまった」パッ

P「あ……」

P(か、感触が離れていく!)

26: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/06/21(水) 19:59:56.66 ID:JJxt+bJN0
晶葉「ちょ、ちょっと恥ずかしいな……こんな話はなかなかしないからな……」///

晶葉「す、すこしラボの様子を見てくる!」タタタ

P「あ、おい晶葉…」

P「はぁ、まったく……」

P「……」






P(晶葉のぬくもり、頭に当たっていた感触が、今も俺の体に残っている……」

P(つまり、童貞の俺には刺激が強いわけで……)



P「……」

P「鎮まれ、マイ・サン!」グッ 

27: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/06/21(水) 20:09:01.84 ID:JJxt+bJN0
【後日】


晶葉「この前は大きめのモノを作ってしまったから、もっとミニサイズにしてみれば大丈夫だろうと思ったら……」


小型マッサージ機《こり発見!こり発見!》ズガガガガガ



晶葉「ぐぅ!なぜだ!?なぜ削岩機ができてしまう!」


晶葉「なぜ、床の硬さをこりだと勘違いしてしまうんだ!」カチ



晶葉「いつも肩揉みしてあげられるわけじゃないから、せめてマッサージ機はちゃんと作ってあげようと思ったのに……」ションボリ

28: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/06/21(水) 20:15:57.43 ID:JJxt+bJN0
(ガチャ

P「晶葉ー?あ、やっぱラボにいたのか」

晶葉「じ、助手!?ど、どうしたんだ!?」

P「いや、仕事だからそろそろ車出そうと思ってな」



P「ん?なんだこれ、P専用マッサージ機?」

晶葉「い、いやそれは違くてな!?」

P「なんだぁ、俺のためにこんなものまで作ってくれるなんて……ほんと、プロデューサー冥利に尽きるな」スッ


晶葉「あ、待て!それはダメだ!大変なことになる!」

P「んー?なんだよー、ちょっとぐらいいいだろ?」カチッ

晶葉「うわぁぁぁぁダメだってぇ!」

29: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/06/21(水) 20:18:17.43 ID:JJxt+bJN0

ズガガガガガガガガガガガガガガ


P「あ~気持ちいいな~これ、丁度良い力加減で」ズガガガガ


晶葉「」

30: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/06/21(水) 20:22:44.74 ID:JJxt+bJN0
P「でも、ちょっと音がうるさいかなぁ、もうちょっと騒音対策をしっかりしないとダメだな……」ズガガガガガガガガコリハッケン!


晶葉「あ、あぁ……」


P「そうだ、早く準備しろよー、車で待ってるからなー」ズガガガガガガガガ

ガチャ バタン


晶葉「……」

晶葉「あ……」




晶葉「あれで良いんだ……」

おわり