2: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/06/27(火) 14:51:40.27 ID:QXMFgZkdo
真姫(青空を白い雲がゆっくり流れていく)
真姫(屋上は穏やかだけど、上空ではきっと強い風が吹いてるから、雲はそれに流されてる・・・)
真姫(本来雲ってどう動きたいと思ってるのかしら・・・)
ことり「真姫ちゃん♪」
真姫(・・・振り向かなくてもわかる。どうせことりだもの)
ことり「そんなところで寝転んでたら制服汚れちゃうよ?」
真姫(いったいことりは何回こうやって構ってくるのかしら。私がここでサボってると決まってやってくる)
真姫(屋上は穏やかだけど、上空ではきっと強い風が吹いてるから、雲はそれに流されてる・・・)
真姫(本来雲ってどう動きたいと思ってるのかしら・・・)
ことり「真姫ちゃん♪」
真姫(・・・振り向かなくてもわかる。どうせことりだもの)
ことり「そんなところで寝転んでたら制服汚れちゃうよ?」
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3: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/06/27(火) 14:56:49.51 ID:QXMFgZkdo
ことり「空なんて見てないでことりを見てよ~」ヒョイッ
真姫「邪魔よ。空が見えないじゃない」
ことり「やっとしゃべってくれた♪ おはよう」
真姫「授業に出てくれば?」
ことり「真姫ちゃんは空なんて眺めてなにを考えていたの?」
真姫「・・・」ハァ
真姫「雲の気持ちよ」
ことり「雲の・・・気持ち? 真姫ちゃんって変わった子だね」
真姫(いちいちうるさいわね・・・)
真姫「邪魔よ。空が見えないじゃない」
ことり「やっとしゃべってくれた♪ おはよう」
真姫「授業に出てくれば?」
ことり「真姫ちゃんは空なんて眺めてなにを考えていたの?」
真姫「・・・」ハァ
真姫「雲の気持ちよ」
ことり「雲の・・・気持ち? 真姫ちゃんって変わった子だね」
真姫(いちいちうるさいわね・・・)
4: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/06/27(火) 15:01:11.35 ID:QXMFgZkdo
ことり「雲の気持ちはどうだったの? 『楽しい~』って言ってた?」
真姫「なによそれ・・・ただ、雲はどこに行きたいんだろうって思っただけ」
ことり「え?」
真姫「雲って風に流されて移動してるわけでしょ? もし風がなかったら雲は本来どこに行きたいのかしら」
ことり「雲は風がないと動けないよ。逆に風がないと雲は動けないし」
真姫「ことりは早く授業に戻りなさい。みんな心配してるわよ」
ことり「大丈夫! しんどそうに教室を出たから」
真姫「なによそれ・・・ただ、雲はどこに行きたいんだろうって思っただけ」
ことり「え?」
真姫「雲って風に流されて移動してるわけでしょ? もし風がなかったら雲は本来どこに行きたいのかしら」
ことり「雲は風がないと動けないよ。逆に風がないと雲は動けないし」
真姫「ことりは早く授業に戻りなさい。みんな心配してるわよ」
ことり「大丈夫! しんどそうに教室を出たから」
5: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/06/27(火) 15:05:59.97 ID:QXMFgZkdo
真姫「・・・理事長の娘なのに」
ことり「真姫ちゃんこそ医者の娘でしょ?」
真姫「医者はいいの」
ことり「じゃあ理事長もいい」
真姫「意味わかんない」
ことり「真姫ちゃんから言い出したのに・・・ことりはそれに合わせただけだよ? 真姫ちゃんはなんでいっつも授業をサボるの?」
真姫「そんなの退屈だからに決まってるでしょ。何回聞くのよ」
ことり「何回かって言われるとちょっと答えられないなぁ。でも、少なくとも一ヶ月はこんなことしてるよね」
ことり「真姫ちゃんこそ医者の娘でしょ?」
真姫「医者はいいの」
ことり「じゃあ理事長もいい」
真姫「意味わかんない」
ことり「真姫ちゃんから言い出したのに・・・ことりはそれに合わせただけだよ? 真姫ちゃんはなんでいっつも授業をサボるの?」
真姫「そんなの退屈だからに決まってるでしょ。何回聞くのよ」
ことり「何回かって言われるとちょっと答えられないなぁ。でも、少なくとも一ヶ月はこんなことしてるよね」
6: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/06/27(火) 15:10:49.80 ID:QXMFgZkdo
真姫「勉強は大丈夫なの?」
ことり「サボるのはこの時間くらいだしね。それに優しい同い年の家庭教師さんがいるから」
真姫「海未にチクろうかしら」
ことり「そうすると自動的に真姫ちゃんのサボりもバレちゃうよ?」
真姫「フッ、別にいいわ。海未なんて怖くないし」
ことり「じゃあ今日辺り海未ちゃんに話すね」
真姫「ちょっと待って。お話をしましょ?」
ことり「ふふふ、真姫ちゃんって素直じゃないね。海未ちゃんなんて誰だって怖いよ」
真姫「だ、だから別に怖くなんか・・・」
ことり「サボるのはこの時間くらいだしね。それに優しい同い年の家庭教師さんがいるから」
真姫「海未にチクろうかしら」
ことり「そうすると自動的に真姫ちゃんのサボりもバレちゃうよ?」
真姫「フッ、別にいいわ。海未なんて怖くないし」
ことり「じゃあ今日辺り海未ちゃんに話すね」
真姫「ちょっと待って。お話をしましょ?」
ことり「ふふふ、真姫ちゃんって素直じゃないね。海未ちゃんなんて誰だって怖いよ」
真姫「だ、だから別に怖くなんか・・・」
7: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/06/27(火) 15:14:44.98 ID:QXMFgZkdo
ことり「ことり真姫ちゃんがサボる理由知ってるよ」
真姫「・・・」
ことり「親の敷いたレールには従いたくないってやつでしょ? ロックな感じでことりは好きだな」
真姫「まあね。ことりはその辺どうなのかしら」
ことり「どうなんだろう。ことりは教師にならないといけないわけじゃないし」
真姫「・・・」
ことり「親の敷いたレールには従いたくないってやつでしょ? ロックな感じでことりは好きだな」
真姫「まあね。ことりはその辺どうなのかしら」
ことり「どうなんだろう。ことりは教師にならないといけないわけじゃないし」
8: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/06/27(火) 15:18:16.98 ID:QXMFgZkdo
真姫「この学校はどうするのよ」
ことり「だって残ってるかもあやしいでしょ」
真姫「理事長の娘のセリフかしら」
ことり「ほら! ここでは娘とか言うの禁止!」
真姫「はいはい。ここは逃避場所だものね」
ことり「うん♪ 親の期待なんてクソくらえ~っ♪ ってね」
ことり「だって残ってるかもあやしいでしょ」
真姫「理事長の娘のセリフかしら」
ことり「ほら! ここでは娘とか言うの禁止!」
真姫「はいはい。ここは逃避場所だものね」
ことり「うん♪ 親の期待なんてクソくらえ~っ♪ ってね」
9: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/06/27(火) 15:22:16.40 ID:QXMFgZkdo
真姫「私はサボりたくてここにいるけど、ことりは私に付き合ってるんでしょ? 申し訳ないから戻りなさいよ」
ことり「ことりは付き合いたくてここにいるの。真姫ちゃんが戻るならことりもそうする」
真姫「放っておいて」
ことり「それが放っておけないのです。非行少女を正しい道に戻すのが理事長の娘の役目なんです」
真姫「なんかもう言ってることめちゃくちゃね」
ことり「細かいことなんてどうでもいいのです」
ことり「ことりは付き合いたくてここにいるの。真姫ちゃんが戻るならことりもそうする」
真姫「放っておいて」
ことり「それが放っておけないのです。非行少女を正しい道に戻すのが理事長の娘の役目なんです」
真姫「なんかもう言ってることめちゃくちゃね」
ことり「細かいことなんてどうでもいいのです」
10: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/06/27(火) 15:26:20.50 ID:QXMFgZkdo
ガラッ
ことまき「!?」
教師「お前たち! 今は授業中だぞ!」
ことり「ま、真姫ちゃんヤバいよぉ。どうしよう・・・」ギュッ
真姫「な、なんで手繋ぐのよ・・・ヤバいのは私だって一緒よ」
ことり「頭のいい真姫ちゃんならなにか言い訳考えてよぉ・・・」
真姫「わかったわ。こうするのよ」ボソボソ
ことり「え?」
ことまき「!?」
教師「お前たち! 今は授業中だぞ!」
ことり「ま、真姫ちゃんヤバいよぉ。どうしよう・・・」ギュッ
真姫「な、なんで手繋ぐのよ・・・ヤバいのは私だって一緒よ」
ことり「頭のいい真姫ちゃんならなにか言い訳考えてよぉ・・・」
真姫「わかったわ。こうするのよ」ボソボソ
ことり「え?」
11: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/06/27(火) 15:30:08.81 ID:QXMFgZkdo
教師「こら! お前たち授業をサボっていたんだな!」
ことまき「・・・」セーノ
ことまき「ごめんなさいっ!」
真姫(素直に謝ればきっと許してくれるわ)
ことり(でもこれって結局サボったこと認めちゃってるよね・・・)
教師「素直に謝ったから今回だけは見逃してやる。早く戻りなさい」
ことり(ウソ、ホントに許してくれた・・・)
真姫(サボってたのは今回だけじゃないけどね・・・)
ことまき「・・・」セーノ
ことまき「ごめんなさいっ!」
真姫(素直に謝ればきっと許してくれるわ)
ことり(でもこれって結局サボったこと認めちゃってるよね・・・)
教師「素直に謝ったから今回だけは見逃してやる。早く戻りなさい」
ことり(ウソ、ホントに許してくれた・・・)
真姫(サボってたのは今回だけじゃないけどね・・・)
12: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/06/27(火) 15:33:31.96 ID:QXMFgZkdo
ことり「先生は怖かったけど、真姫ちゃんと話せて楽しかったよ」
真姫「ひとりでいたかったのに」
ことり「でも先生にバレたからこれからはサボれないね」
真姫「サボる場所なんていくらでもあるわ」
ことり「マッキーを探せっ! ってやつだ」
真姫「探さなくていいわよ。今度こそひとりを満喫するんだから」
ことり「ことりが必ず見つけて、ひとりになんてさせないんだからね!」
真姫「勝手にしなさい」
真姫「ひとりでいたかったのに」
ことり「でも先生にバレたからこれからはサボれないね」
真姫「サボる場所なんていくらでもあるわ」
ことり「マッキーを探せっ! ってやつだ」
真姫「探さなくていいわよ。今度こそひとりを満喫するんだから」
ことり「ことりが必ず見つけて、ひとりになんてさせないんだからね!」
真姫「勝手にしなさい」
13: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/06/27(火) 15:36:04.33 ID:QXMFgZkdo
ことり「一年の教室はこの下だね。また部室で会おうね。バイバイ」
真姫「ええ。さようなら」
真姫(窓越しに雲が見える。やっぱりどこかに流されていく。地上はこんなに静かなのに)
真姫(でも、雲はひとつじゃない。みんなと一緒に流れているのなら、退屈はしないのかも・・・)
真姫(なんて)
真姫(・・・どう言い訳して教室に戻ろうかしら・・・始業する前に出てきちゃったから)
真姫(だめだ、教室入れないんだけど!)ガーン
真姫「ええ。さようなら」
真姫(窓越しに雲が見える。やっぱりどこかに流されていく。地上はこんなに静かなのに)
真姫(でも、雲はひとつじゃない。みんなと一緒に流れているのなら、退屈はしないのかも・・・)
真姫(なんて)
真姫(・・・どう言い訳して教室に戻ろうかしら・・・始業する前に出てきちゃったから)
真姫(だめだ、教室入れないんだけど!)ガーン
14: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/06/27(火) 15:40:15.68 ID:QXMFgZkdo
おしまいです。
お読みいただきありがとうございました。
多々悪いところがあって、申し訳ないです。
お読みいただきありがとうございました。
多々悪いところがあって、申し訳ないです。
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