1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/19(日) 22:59:03.13 ID:Jk4sx0sL0
キリト「キャッチコピーは『人間性を捧げよ』 人間性を捧げてやりこみまくるぜ!」

発売日

キリト「やったああああ!ついに届いたあああうほほほーい!!」

妹「(キモ……)

キリト「さっそくナーブギア装着して……起動!」

【キャラクター・クリエイト】

キリト「キャラメイクか……最高に男らしくてかっこいいアバター作るぞ~!」


引用元: キリト「楽しみだなぁダーク・ソウル・オンライン!」 



2: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/19(日) 23:01:15.17 ID:Jk4sx0sL0
1時間後……

キリト「ふう……ようやく納得いくのができたな」

キリト「高身長、イケメン、クールな二枚目剣士……」

キリト「まさに理想のキャラクターだぜ!」

キリト「職業は騎士で……スタート!」

ブツン

キリト「あれ?」

6: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/19(日) 23:03:30.19 ID:Jk4sx0sL0
キリト「あれ?あれ?あれ?あれ?」ポチポチポチポチ

キリト「そんな……まさか……まさかこれって……」

キリト「…………フリーズ?」

キリト「う、ううう……嘘だ……!こんなタイミングでフリーズなんて!」

ブツン

【接続が切れました】

キリト「うわああああ!嘘だああ!」

妹(うるせぇ……)

9: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/19(日) 23:06:44.02 ID:Jk4sx0sL0
キリト「うう……発売直後にこんなバグが見つかるなんてな……」

キリト「今度はパッチあてたし大丈夫なはずだ……たぶん……」

キリト「またキャラメイクはやり直しか……はぁ……」

1時間後

キリト「さてと……やっと完成だ。さっそく進んで行くか」

13: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/19(日) 23:13:44.15 ID:Jk4sx0sL0
キリト「操作方法はデモンズから変わってないな」

不死人「オオオオオ!」

キリト「そいっ!」パリィィィィィン

キリト「せいっ!」ズトオオオ

不死人「グアアアアア」

キリト「よかった、デモンズでのテクニックはダークソウルでも使えそうだ」

クライン「ヒュー!」

16: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/19(日) 23:17:36.79 ID:Jk4sx0sL0
クライン「やるじゃねぇかアンタ!ひょっとして前作やってたのかい?」

キリト「あ、ああ。まあな」

クライン「俺はクライン。よろしくな」

キリト「俺はキリトだ」

クライン「それにしてもまだこのゲームの戦闘には慣れね~な~。一番弱い不死人にさえ勝てそうにないぜ」

キリト「コツを覚えたら楽に倒せるさ」

クライン「そのコツって奴がどうもね……」

キリト「分かった。ちょっと見ててくれ」

20: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/19(日) 23:22:06.28 ID:Jk4sx0sL0
キリト「いいか?このゲームには三種類の魔法がある。ひとつは攻撃、補助などバランスよく使える『魔術』」

キリト「回復や補助メインの『奇跡』、そして炎を操る『呪術』だ」

クライン「ああ、そういやそんなこと書いてあったな。俺は呪術師だから炎使いだが」

キリト「いいか?このゲームの戦闘の基本は魔法の切り替えだ」

キリト「最初は使用回数が多くてモーションも早い『発火』にカーソルを合わせておく」

クライン「?」

キリト「そしておもむろに敵に対して背を向ける」クルリ

クライン「お、おい?」

22: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/19(日) 23:25:19.89 ID:Jk4sx0sL0
不死人「オオオオオ!!」ダダダ

キリト「そして敵が迫ってきたらおもむろに『発火』を発動準備しつつ後ろに振り返り!」

キリト「発火が完全に発動する前に魔法スロットを切り替える!すると!」

ビイイイイイイ!!

クライン「なっ!?ソウルの矢!?」

不死人「グアアアアアア!」

キリト「これが『速射』といわれる戦闘のテクニックだ。発射の短いモーションで強力なソウルの矢を放つ」

キリト「デモンズにあったテクニックの応用だ。ダークでも通用してよかったよ」

クライン「なるほど……奥が深いんだな」

26: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/19(日) 23:28:57.68 ID:Jk4sx0sL0
クライン「よっ!ほっ!」ボッ!

クライン「!! できた!俺にも速射ができたぞ!」

キリト「やったな!」

クライン「ふぅ……あっ……そういや俺家にピザ注文してるんだった。いったん落ちるわ」

キリト「ん……ああ……」

クライン「……?あれ?おかしいぞ……?」

キリト「どうした?」

クライン「ログアウトのボタンがない」

キリト「そんなはずは……」

28: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/19(日) 23:31:38.11 ID:Jk4sx0sL0
キリト「本当だ……」

巨大カラス「カア カア カア」

クライン「あれ?こいつってチュートリアルステージから運んできてくれたカラスじゃん」

巨大カラス「カア」ガシッ

キリト「お、おい!何をする!」

クライン「はなせ!」

その後 祭祀場に集められてこれはデスゲームだという話を聞かされた。

このゲームの中で死んだら現実世界でも死ぬのだ。生きて帰るにはゲームをクリアするしかない。

38: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/19(日) 23:38:29.94 ID:Jk4sx0sL0
クライン「し、死ぬかもしれないって……いったい……どうすれば……!?」

キリト「落ち着くんだ。俺たちがやるべきことはひとつ……」

クライン「先に進むのか?それともレベル上げか?」

キリト「いや違う!火炎壷を買い占めるんだ!急げ!」

クライン「か、火炎壷!?」

42: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/19(日) 23:41:27.08 ID:Jk4sx0sL0
不死商人「ヒヒヒヒ……いらっしゃい……」

キリト「火炎壷だ。買えるだけくれ」

クライン「お、おい。全部使っちゃって大丈夫なのかよ……?ソウルはレベルアップにも使えるんだぜ?」

キリト「最初に能力が少し上がったくらいでたかが知れている」

キリト「ゲームの序盤でものをいうのは、ダメージボーナスではなく……固定ダメージだ。クラインもいくつか持て」

クライン「お、おう……」

52: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/19(日) 23:45:05.67 ID:Jk4sx0sL0
牛頭デーモン「グオオオオオオオ!」

キリト「おらあああああああ!」ぽーいぽーいぽーい!

クラウン「うひいいいい!」ぽーいぽーいぽーい!

牛頭デーモン「グアアアアアア!!」

【VICTORY ACHIEVED】ギャン

ガーゴイルAB「ギャアアアッス!」

キリト「オラオラ!」ぽーいぽーいぽーい!

クラウン「うおおおおおお!」ぽーいぽーいぽーい!

ガーゴイルAB「ウギャアアアアア!!」

【VICTORY ACHIEVED】ギャン

キリト「死ねえええ!」ぽーいぽーいぽーい!

月光蝶「ピギイイイイイイイイ!」

【VICTORY ACHIEVED】ギャン


64: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/19(日) 23:49:10.39 ID:Jk4sx0sL0
クラウン「やった!さすが火炎壷だぜ!」

キリト「やはり……序盤の火炎武器の強さは頼りになるな」

キリト(だがそれもそろそろ限界に近い……)

クラウン「それで?このソウルはどうする?また火炎壷を買うか?」

キリト「いや……そろそろレベルを上げたほうがいいだろう。それと……俺は魔法をいくつか購入する」

クラウン「魔法を?」

キリト「ああ……いくつか試したいこともあるからな」


72: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/19(日) 23:55:28.75 ID:Jk4sx0sL0
キリト「さて……いよいよ城下不死街下層のボス部屋前まで来た」

クラウン「お、おい……なんだよこの血痕の量……!」

キリト「このゲームは確か、血痕に触れることで他人の死ぬ前の最後の数秒間の幻影を見ることができる機能があったはずだ」

クラウン「悪趣味だぜ……」

亡霊「……」スウウ

キリト「案の定ボス部屋に入っていったか」

クラウン「白い光の向こうだから何の情報も得られないな」

キリト「いや、そうとは限らない。ボス部屋の前に血痕がある、ということはボス部屋に入って数秒後に殺されたということだ」

クラウン「つまり、うかつに入ったら瞬殺されるのか……」

キリト「光ギリギリのところから弓矢を放てば……」

ビン

キリト「駄目か……さすがにそれは修正されてるか……」

キリト「……待てよ?」

75: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/19(日) 23:58:23.24 ID:Jk4sx0sL0
クラウン「何か思いついたのか?」

キリト「ああ……これはデモンズのテクニックの応用なんだが……」

キリト「ボスと戦わずにボスを倒せるかもしれない(ニヤリ)」

クラウン「な、なんだって?」

キリト「簡単な話で……ボス部屋に入らなければボスはこちらに攻撃しようがない」

クラウン「だから、さっき入り口ギリギリから矢を放ってみたのか?でもそれは」

キリト「そう。失敗した。だがひとつだけ試していないことがある」

クラウン「それは?」

キリト「上……さ。このボス部屋には天井がない」

クラウン「……!そうか!つまり!」

79: >>74 全員死んだ 2012/08/19(日) 23:59:54.29 ID:Jk4sx0sL0
キリト「おおおおおおお!」ぽーいぽーいぽーい!

クラウン「おらああああああ!」ぽーいぽーいぽーい!

山羊頭のデーモン「グオオオオオオオオオ!!」

【VICTORY ACHIEVED】

キリト「しゃあ!」

クラウン「いよおおし!」

92: >>74 全員死んだ 2012/08/20(月) 00:03:12.52 ID:Jk4sx0sL0
クラウン「天井がないことを利用してボス部屋に入らず壁の向こうから火炎壷を投げまくるとは……まさに目から鱗だぜ」

キリト「これは後のプレイヤーのためにもメッセージとして残しておこう」

クラウン「これでいよいよ次は……下水道か」

キリト「嫌な感じだな……おそらくここからかなり鬼畜になってくるはずだ」

クラウン「ああ、気を抜かずに行こう。確かPVではかなりでかい奴がボスだったな」

97: >>93 可能だよ 2012/08/20(月) 00:07:59.84 ID:td71VpDR0
クライン「そうだ。そういえばお前は『贈り物』は何にしたんだ?」

キリト「俺か?俺はクールで孤独な剣士だから贈り物なんてない。お前は?」

クライン「俺はなんか変な鍵をもらった。いまいち使いどころは分からないが」

キリト「鍵……万能鍵のことか?」

キリト「待てよ……確か序盤のあのエリアで……」

キリト「!!初回特典の地図!!」

クライン「お、おいキリト?」

キリト「予定変更だ!引き返すぞ!」


103: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/20(月) 00:12:17.58 ID:td71VpDR0
小ロンド遺跡

クライン「おいおい、確か小ロンドまだ先に進めた奴いないんじゃなかったか?おそらくキーアイテムを手に入れ後半に来ることになるんだろうって情報だが」

キリト「お前はその情報を聞いて、一度もここにきたことはないんだな?」

クライン「あ、ああ……そうだけど……」

キリト「俺は序盤にここを探索したときに開かない扉をひとつ見つけた……そのときは後で来ることになるんだろうと思ったが……万能鍵を使ってみてくれ」

ガチャリ

クライン「あ、開いた……!」

キリト「特典の地図によるとここは下水道の先……『病み村』につながっているはずだ!」

クライン「ということは!」

【貪食ドラゴン スルー】



111: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/20(月) 00:17:48.23 ID:td71VpDR0
病み村の住人「ギャオオオオオオオオ!!」

キラキラ……

クライン「お!こいつ何かアイテム落としたぜ!」

【糞団子】

クライン「………………」

キリト「何やってる?先を急ごう!」

クライン「わ、分かってるよ!」

キリト「病み村ってネーミングから予想できたことだが、やはり毒沼だったな」

クライン「毒回復アイテムを持ってきて良かったな」

【人食いミルドレッドに侵入されました】

クライン「え?なんだこのメッセージ」

115: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/20(月) 00:20:47.13 ID:td71VpDR0
キリト「まずい!NPC闇霊だ!」

クライン「え、NPC闇霊……?」

キリト「別世界から侵入してくる敵キャラクターのことだ!」

ミルド「(● ●)」

クライン「あ、あの中年太りのでかい包丁もった女か!」

キリト「くらえ!」ぽーいぽーいぽーい!

シュワワワワワ~

【闇霊 人食いミルドレッドを倒しました】

117: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/20(月) 00:23:44.52 ID:td71VpDR0
クライン「以外と弱かったな」

キリト「ああ、先を進もう。たぶんあれがボス部屋だろう」

クライン「うわ……卵背負いだ……PVだとしゃべってたけどやっぱ敵キャラなんだな」

キリト(向こうからは攻撃をしてこないな……こちらから仕掛けない限り動かないのか?)

クライン「とりあえず攻撃すっか」ドゴオ

キリト「お、おいクライン!ふかつな真似は!」

クライン「え?」

卵背負い「キシャアアアア!」

クライン「ぎゃあああああ!?なんだこれなんだこれ」ブチュウウウ!

120: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/20(月) 00:26:06.14 ID:td71VpDR0
キリト「今助けるぞ!」ぽーいぽーいぽーい!!

卵背負い「ウガアアアア……」

クライン「はぁ……はぁ……助かった……」

キリト「卵背負いはこちらから攻撃しない限り動かないようだ。無視したほうがいい」

クライン「ああ、そうだな……ん?」

キリト「あれは……白サイン(パーティー参加希望の印)」

クライン「いったい誰の……」

【人食いミルドレッド】

キリト「…………」

126: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/20(月) 00:30:48.58 ID:td71VpDR0
キリト「GO!ミルドレッド!」

クライン「援護は任せろ~!」

ミルド「グオオオオオオ!」

魔女クラーグ「…………」

【VICTORY ACHIEVED】

キリト「囮がいるとボス戦が楽だな」

クライン「だな」ポリポリ

クライン「なんか頭がかゆいな……」

131: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/20(月) 00:33:27.80 ID:td71VpDR0
クライン「うわあああああ!!?」ブワアアア

キリト「く、クライン!?どうした!?その頭」

クライン「な、なんだこりゃあ!?俺の頭どうなったんだ!?」ズイッ

キリト「ち、近づかないでくれ気持ち悪い!」

クライン「な、なんで卵背負いみたいな卵が俺の頭に!」

キリト「たぶんさっきの攻撃だ……」

クライン「う、うつされたってことか?俺ひょっとしてずっとこのままなのか!?」

キリト「落ち着け!回復する方法はあるはずだ!」

133: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/20(月) 00:36:59.58 ID:td71VpDR0
キリト(何百回も見たPVを思い出せ……最後に登場した卵背負いはなんて言ってた……)

キリト「卵も背負わぬ半端ものめ……」ボソッ

クライン「え?なんだって?」

キリト「PVの卵背負いのせりふだ。さっき会った卵背負いはただの敵だったが……会話できる卵背負いもいるはずだ!」

キリト「そしてその条件が卵状態になることなのかも!」

クライン「なるほど!つまりその卵背負いを探せばいいわけか!」

キリト「PVの背景から考えてこの辺のはずなんだ……!」

キリト「よし……!『助言求め』!」

135: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/20(月) 00:38:33.27 ID:td71VpDR0
【攻撃しろ!】

キリト「ここだあ!」バシッ!

ブオン!

クライン「隠し扉!?」

キリト「いたぞ!あいつに違いない!」

クライン「おいあんた!助けてくれ!」ズイッ

卵背負い「うわっ……」

141: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/20(月) 00:42:51.80 ID:td71VpDR0
卵背負い「頭に卵背負うのはさすがにひくわ……」

卵背負い「ほれ……薬やるから……」

クライン「ありがとう!ありがとうぅ~!」モッシャモッシャ

キリト「この女性は……?」

蜘蛛姫「……?」

卵背負い「おお、このお方は我々の苦しみを背負うためにうんたら 声を失ってなんたら」

クライン「よく分からないけど『誓約』が結べるNPCみたいだな」

キリト「『誓約』?まあ、誰に忠誠を誓うか?みたいなもんかなぁ……ギルドとかの代わりみたいなもんなんだろうか」

クライン「とりあえず結んどいて悪いことはないんじゃないか?可愛い女の子だし」

キリト「まあ……そうだな」

【魔女と誓約を結んだ】



148: >>142 祭祀場で心折れた戦士と化している 2012/08/20(月) 00:47:39.95 ID:td71VpDR0
キリト「よし!これで鐘は二つ鳴らした!」

クライン「いよいよセンの古城への道が開かれる!!」

【鐘を二つ鳴らしたことによりセンの古城への道が開かれた】

クライン「さっそく門のところへ向かおう!」

キリト「そうだな……クラインは先に行ってアイテムを補給してきてくれないか?」

クライン「お前はどうするんだ?」

キリト「取りこぼしたアイテムがないか見てくるよ」

クライン「そうか……気をつけてな」

キリト「十分に準備してからいこう」

155: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/20(月) 00:52:03.65 ID:td71VpDR0
クライン「キリトの奴遅いなぁ……」

クライン「やっぱり一緒についていくべきだったか?」ソワソワ

キリト「すまない。待たせたな」

クライン「遅いじゃねーかキリ……」

キリト「ん?どうした」

クライン「どうしたんだその頭?ドラゴンみたいな」

キリト「ああ、隠しエリアで見つけたアイテムを使ったらこうなった」

クライン「戻せないのか?」

キリト「死なない限り戻らないらしい」

クライン「あっそう……まあいいやセンの古城へいくぜ!」

キリト「ギャアアアッス!」

158: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/20(月) 00:54:43.29 ID:td71VpDR0
キリト「センの古城は発売前にも情報はあった!確か罠の道だとか」

クライン「たけし城みたいだな」

キリト「とにかく常に盾を構えて、HPは最大に保つんだ。後ろからの攻撃にも気をつけて」ポチッ

クライン「おうよ!」ガキン ガキン ガキン

161: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/20(月) 00:57:58.24 ID:td71VpDR0
黒猫団員「おっ!あんたたちか!鐘を二つ鳴らした勇者っていうのは!」

キリト「あんたたちは?」

黒猫「俺たちは仲間同士でパーティーを組んでるんだ。こっちがサチ。こっちが……」

サチ「よろしく」

キリト「よろしく」

クライン「よろしく」

165: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/20(月) 01:00:06.80 ID:td71VpDR0
ゴロゴロゴロゴロ!

黒猫A「うわああああ!!」

キリト「Aが鉄球に押しつぶされた!」

黒猫B「俺ってこういうのは得意ブホオオ!」

クライン「Bがペンデュラムの餌食に!」

黒猫C「お、見ろよあれ宝箱だぜ!」ガチャ

ミミック「ギャース!」

黒猫C「グワアアアアア!」バキバキバキ!

サチ「いやあああああああ!?」

168: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/20(月) 01:01:40.77 ID:td71VpDR0

     / ̄ ̄ ̄>
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   ||\||| |二」               .'  , ..
   ||\||| |二」"⌒ヽ,        .∴ '      <⌒ヽ  ← サチ
   /"⌒\_)) 丶⌒"- ─ヽ,            .∴ ' ”,, ,,("⌒丶 
  丿 人     rー ─""      スパァン!!,  ∴ ∴(入   ヽ,ヽ
  (_  ソ \,   \彡-―""-――= ̄" ,,"" "`:  ∴.'  ヽ >  | )
       ",       '  ,,, __―__ _ー=_ ソ      ノ  丿 |
        (  入_,, ノ二三"ー ̄- _ =二__",,,   _,,(⌒ /  丿
        |  ”                     (   ノヽノ  ,,.,ノ
        |   |                    /”  /   ,,/
        r⌒ )                  _|  /  ノ
        (   |                  (_ ,ノ  /
        |  |_ _,,               _ ,/ _ ノ
        (__ノ              (    /
                            ヽ_)”


キリト「サチイイイイイイ!!」

クライン「黒猫団の敵だ!」ぽーいぽーいぽーい!

175: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/20(月) 01:05:01.15 ID:td71VpDR0
キリト「結局ボス部屋前まで生き残ったのは俺たちだけか……」

クライン「ああ……」

キリト「ここは本気で殺してにかかってきてるな……なるべくなら危険は冒したな……」

白サイン【黒鉄の騎士 タルカス】

クライン「……」

キリト「……」



キリト「GO!タルカス!GO!」

クライン「援護は任せろ!!」

アイアン・ゴーレム「ギャアアアア!」

【VICTORY ACHIEVED】

177: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/20(月) 01:08:37.91 ID:td71VpDR0
キリト「やっとアノールロンドに到着か」

クライン「ここまで犠牲は大きかったな……」

キリト「とりあえず『助言求め』でルートを探ってみるか」

【こっち】

キリト「こっちか」

クライン「また細長い通路かよ……落ちたら死ぬな……」

183: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/20(月) 01:13:04.54 ID:td71VpDR0
キリト「弓で邪魔な敵を先に始末して~」

ガーゴイル「キシャアアア!」

クライン「ガーゴイルだ!!」ポイポイポーイ

キリト「このレバーを動かせば足場が上下に移動するんだが」

キリト「いいきに本丸に乗り込むぞ!」

クライン「ウオオオオオ!」


186: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/20(月) 01:16:13.65 ID:td71VpDR0
黒騎士「……………」ズパン ズパン ズパン

クライン「あいつら……ずっと弓を放ってきやがる」

キリト「あれを食らうとノックバックするから厄介だな」

クライン「どうするんだ?何か策はあるのか?」

キリト「え?相手の攻撃を避けながらこっちも弓で撃ちまくれば安全に倒せるだろ?」ピシュン

            1
黒騎士「…………」カツン

クライン「あの遠くに見える1って数字はまさか与えているダメージじゃないよな?」

キリト「ダメージに決まってるだろう。作業を続けるぞ」ピシュン 
 

191: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/20(月) 01:19:03.23 ID:td71VpDR0
キリト「ついにボス部屋まできたな……」

クライン「長かった……ここのボスは果たしてどんな奴なんだろう……」

キリト「それについて提案がある。一度は様子見しないか?」

クライン「というと?」

キリト「俺たちはかがり火に戻る帰還アイテムを持っている。これはボス戦でも有効なはずだ」

クライン「つまり、ボスの姿を確認したら、すぐに逃げると?」

キリト「そういうことだ!いくぞ!」

200: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/20(月) 01:21:52.93 ID:td71VpDR0
竜狩りオーンスタイン「……」グオオオオオ

クライン「げふう!!」

キリト「クライン!」

クライン「嘘だろ……!早すぎる……!」

処刑人スモウ「オオオオオ……」

キリト「しかも、2対1……まずい……!後1撃くらったらクラインはやられる!」

キリト「クライン!俺がひきつける!その間に帰還アイテムを!」

クライン「お、お前はどうするんだ!?」

キリト「俺も後からいく!早く!殺されるぞ!」

208: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/20(月) 01:25:20.97 ID:td71VpDR0
クライン「くっ!すまん!」キュイイイイイン

クライン(!! この帰還アイテム……普段は気にするほどでもないが……あの騎士の攻撃をかわしながら使うにはモーションが長すぎる!)

クライン「キリトォ!」ヒュンッ

スモウ・オーンスタイン「……」ゴゴゴゴゴゴゴ

キリト「ははは……絶対絶命……かな……」

スモウ「オオオオ!」ブンッ!

キリト「くうッ!」


221: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/20(月) 01:29:17.39 ID:td71VpDR0
キュイイイイン

キリト「エスト(回復アイテム)が切れた……それでもしばらくの間は『回復』を速射することでなんとかなる……」

キリト「だがそれもジリ貧……やがて使用回数が限界に達する……」

キリト「せめて……アイテムも速射できれば簡単に脱出できるのにな……」

キリト「それはないか……ハハハ……」

キリト「…………」

キリト「…………!」

228: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/20(月) 01:32:24.01 ID:td71VpDR0
キリト「『アイテムを速射する』だって?」

オーンスタイン「オオオオ!」ズバッ

キリト「落ち着け!冷静に考えろ!」ガキイイン

キリト「魔法の速射が行えるのは……魔法を使用しながら振り向くモーションを行うことで、魔法を切り替える一瞬の隙があるからだ!」

キリト「だから、『発火』のモーションで魔法の矢を放ったり、回復を行うことができる!」

キリト「アイテム使用のモーションは動きがその場で固定されるため、振り向くことができない!」

キリト「だが、本当にそうか?すべてのアイテムのモーションで振り向くことが不可能なのか!?」

233: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/20(月) 01:35:09.56 ID:td71VpDR0
キリト「ある!ひとつだけ!」

キリト「プレイヤーの頭部をドラゴンにするアイテム『竜頭石』!」

キリト「そしてドラゴンになったあと、竜頭石を使用すると!」

キリト「『竜の口から炎を吐き出す』!そのモーションならば!」

オーンスタイン「!!」

キリト「アイテムでも『速射』ができるはずだ!」

キリト「グオオオオオオオ!!」

239: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/20(月) 01:38:28.47 ID:td71VpDR0
ぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽ

スモウ「グアアアアア!!」

ぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽ

キリト「こ、これは!アイテムの火炎壷を連続で射出している!」

キリト「アイテムの個数がゼロになっても!限界を超えて!」

スモウ「オオオオオオオオ!」

キリト「これが、これが!」

オーンスタイン「……」ビクゥ

キリト「『アイテム速射』だあああ!」

オーンスタイン「グオオオオオオオ!!」

【VICTORY ACHIEVED】ギャンツッ

248: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/20(月) 01:41:27.86 ID:td71VpDR0
キリト「はぁ……はぁ……」

キリト「か、勝った……!」

クライン「キリト!無事か!!」

キリト「クライン!」

クライン「キリトやるじゃねえか!あの二人のボスを倒したのか!?いったいどうやって!?」

キリト「クライン……このゲームの必勝法が見えたよ……」

クライン「え?」

キリト「だが、急がなくては……それにこれを公にするわけにもいかない……いつ修正パッチが出るか分からないからな!」



257: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/20(月) 01:45:17.83 ID:td71VpDR0
その後、キリトは破竹の勢いでボスを倒していった。

キリト「犠牲の指輪(身代わり)アイテムがなかったら一度目でやられていたぜ!」

クライン「こいつの弱点は後ろのクリスタルだ!それで不死の能力は消える!」

シース「ギャオオオオ!」ズドーン!

クライン「キリト!?」

キリト「へへへ……『強い魔法の盾』が無ければ死んでいた!」

キリト「くらえ!『黒火炎壷竜頭速射』!!」

シース「ギャース!」

271: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/20(月) 01:49:05.26 ID:td71VpDR0
※「な、なんやそれは!チートやないか!こいつチーターや!」

キリト「そうさ…………」

キリト「俺はチーターだ!」バァン!




四人の公王「オオオオオオオ……」

キリト「『強い魔法の盾』からの~!八つ裂き光輪!八つ裂き光輪!」

※八つ裂き光輪とは
結晶輪の盾という装備の特殊技
文字通り八つ裂き光輪を飛ばす。
本来は攻撃力抑え目の技だが、
右手の武器の攻撃力に影響されるというバグにより超強力になっている

281: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/20(月) 01:53:21.72 ID:td71VpDR0
クライン「蜘蛛姫様に人間性を捧げ続けた結果!隠しルートを発見したぜ!」

キリト「でかした!!」

苗床「ワイパーぶいーんwwwwwww」

クライン「こいつなんて嫌らしい攻撃してくるんだ!」

モブ「ギャアアアア!」

クライン「落とされたら終わりかよ!!」

キリト「俺に任せろ!こいつはイベント戦闘でコア二つを破壊すると本体に攻撃できるという情報だが」

キリト「実は一度ボス部屋から帰ったとしても破壊したコアはそのままなんだ!」

クライン「つまり!?」

キリト「ひとつ破壊するたびに帰還アイテムだ!」ピカァ!


……
【VICTORY ACHIEVED】

284: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/20(月) 01:54:40.33 ID:td71VpDR0
墓王ニト「ゴオオオオオオ!」

キリト「ん?何かしたか?」(強い魔法の盾)

墓王ニト「ギャアアアアア!」

キリト「八つ裂き光輪!八つ裂き光輪!」

【VICTORY ACHIEVED】

293: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/20(月) 01:58:15.07 ID:td71VpDR0
クライン「いよいよラスボスだ!」

キリト「長かったな……」

アスナ「頑張ってね……キリト」

薪の王グウィン「…………」ブワアアアッ!

キリト「行くぞ!!これが俺の全力だ!」キュイイイイン!

キリト「俺の右手武器に『結晶魔法の武器』を速射でエンチャント!」

キリト「そして!『石の大剣』の真の力を開放!!!」

グウィン「!!!!?」ズババババババ

キリト「フルパワーだ!!」

グウィン「グアアアアアアアア!!」

300: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/20(月) 02:01:39.03 ID:td71VpDR0
※『結晶魔法の武器』+『石の大剣』とは
武器の攻撃力を高める魔法を速射で使用することにより
通常はエンチャントできない石の大剣にもエンチャントできるようになる。
この状態で石の大剣の特殊技(本来は周囲の敵の動きを遅くするという能力)
を使用すると、周囲のすべての敵に甚大なスリップダメージを与えるという鬼のような技になる。
相手は死ぬ。

クライン「うおおおおおおおおお!!」

アスナ「やったわね……!!」

キリト「よっしゃあああああ!ジ・エンドォォォォ!!」



315: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/20(月) 02:07:39.93 ID:td71VpDR0
キリトの活躍によりダークソウル・オンラインはクリアされ、捕らわれていたプレイヤーたちは全員解放された。

この活躍が元でキリトはネトゲ界で伝説となり、アスナと現実世界で恋人同士になった。

それからときは流れ……

キリト「ふわぁぁダークソウルオンライン飽きたなぁ……他に面白いネトゲないかなぁ……」

キリト「おっ……?なんだこれ?ソードアートオンライン?」

キリト「……『ゲームであっても遊びじゃない』ね……なかなかいいこと言うじゃないか」

キリト「よしっ!ちょっと予約してくる!」ダッ!

キリト「新しい冒険が俺を待ってるぜ!」

END