凛「これ、夏の大三角だよね！凛知ってるよ！三角の一番上がデネブでね！左が...」

花陽「凛ちゃん、小学高の時の自由研究が天体観測だったもんね」

凛「忘れてそうで、意外と覚えてるものだにゃ」

花陽「星といえば、そろそろ七夕だね」

凛「今日は...7月2日か！そろそろだね！」

花陽「凛ちゃんはまた今年も同じ願い事するの？」

凛「今年は違うよ！願い事がついに叶ったから、今年から願い事を変えるの！」

花陽「確か小学生の時から同じ願い事だったよね？それが叶うなんて。よかったね凛ちゃん！」

凛「うん！本当に良かったにゃ！」

凛(本当に。叶って良かった)

凛(小学生の頃からの、大親友の夢。)


凛("かよちんがアイドルになれますように"！)

そして1年後。

花陽「今日も暑かったね」

凛「うんうん！夜は涼しくて気持ちいいけどね」

花陽「今日は一段と涼しいね。...あ、星が綺麗！」

凛「あれは夏の大三角！...あれ？どれがどれだか忘れちゃったにゃ」

花陽「あれ、去年は覚えてなかったっけ？」

凛「うーん...最近は勉強頑張ってるから別のが抜け落ちちゃったのかな？」

花陽「凛ちゃん、2年生になってから授業も寝ずに勉強頑張ってるもんね」

凛「希ちゃんが、これからは勉強も頑張らないとわしわしMAXやね♪って...」

花陽「ふふ。希ちゃんらしいね」

凛「凛にとっては中々笑えないにゃ...」

凛「そうだ忘れてた！七夕もう明日だけど、願い事はもう決めたかにゃ？」

花陽「それがね。今まで同じ願い事だったけど私もついに願いが去年叶ったから、今年は別のお願いかな？」

凛「ということは、かよちんもついに小学生からの願い事が叶ったの？」

凛「すごい！1年遅れだけど二人とも長年のお願いが叶ったね！！」

花陽「うん♪本当に叶ってよかった！」

花陽(凛ちゃん。凛ちゃんのその姿、また見れて私は本当に嬉しいよ)

花陽(やっぱり凛ちゃんは可愛いよ。叶って本当に良かった！)


花陽("凛ちゃんがまた可愛いスカートをはけますように"。)

また1年後。

凛(ふー。今日も塾でずっと勉強、疲れたなあ)

凛(今日は七夕。綺麗な星空にゃ！)

凛(この日が近くなると、いつもかよちんと話してたなあ)

凛(違う塾に通う事になって、一緒に帰る事も少なくなっちゃったにゃ)

凛(1人で見る星空は、ちょっとさみしいかな)

凛(かよちん...)

花陽「凛ちゃん？」

凛「わっ！！！かよちん！」

凛「かよちんも塾帰り？」

花陽「うん！今日もお疲れ様♪」

凛「お疲れ様！かよちんのおかげで疲れが吹っ飛んだ気がする！」

花陽「もう、凛ちゃんったら...ふふ」

花陽「今日は、七夕だね」

凛「そうだね！かよちん、願い事は決めてる？」

花陽「うん！これもまた、ずっと長いことお願いしていく願い事だよ」

凛「またおっきい夢でもできたのかにゃ？凛も応援する！」

花陽「ありがとう、凛ちゃん。」

花陽「じゃあ、凛ちゃんはどんな願い事した？」

凛「秘密！でもかよちんと同じで、おばあちゃんになってもずっと同じ願い事かも！」

花陽「そんなに！？凛ちゃんも大きい夢持ってるんだね♪」

凛「でも、そんな大層な事でもないにゃ」

花陽「私もだよ。大きい夢でもなくてささやかな夢。だけど、とても大事な夢なの」

凛「どんな夢か気になるにゃー...けど昔から2人の願い事はお互い秘密、だからね」

花陽「うん♪凛ちゃんの夢、叶うように私も応援するね！」

凛「うん。ありがとうかよちん！」

凛「話してたらもう夜遅い時間だねー...かよちん、また明日ね！」

花陽「またね、凛ちゃん！」

凛(本当にささやかな願い事)

花陽(でも本当に大事な願い事)

凛(いつもそばにいて、当たり前な事)

花陽(普通に感じてたけど、本当はもっと大事にしなきゃいけない事)

凛(それぞれの夢へ違う道を歩くことに、きっとなる)

花陽(お互いを忘れる事は絶対にない)

凛(でも、それでも、願っていたい)

花陽(今までと変わらない日々を願っていたい)

凛(この星空に)
花陽(つよいつよい願い事を！)

凛「かよちんと！」
花陽「凛ちゃんと。」
""ずっと一緒にいられますように""。

おしまい