1: ◆KIbZJA6Fic 2013/12/23(月) 12:28:46.60 ID:jhO/4KWL0
アカギ「今、何と言った?」

ヒカリ「私をギンガ団に入れてください!」

アカギ「いきなり何を言うのかと思えば・・・冗談はよせ」

ヒカリ「私は本気です!」

アカギ「断る」

ヒカリ「何故ダメなんですか?」

アカギ「ギンガ団に子どもは必要ない」

ヒカリ「じゃあ、大きくなるまで待ちます!」

アカギ「話を聞けよ」

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1387769326

引用元: ヒカリ「私をギンガ団に入れてください」アカギ「何?」 


 
2: ◆KIbZJA6Fic 2013/12/23(月) 12:29:50.65 ID:jhO/4KWL0
シロナ「(ヒカ・・・アカギの後をつけてみたと思えば・・・)」

シロナ「(ヒカリとアカギが何か話をしてるわ)」

アカギ「さっきも言ったが、お前はまだ子どもだ。我らギンガ団の活動に子どもはいらないのだよ」

ヒカリ「子どもだから、ダメな理由があるんですか!?」

アカギ「それは・・・」

ヒカリ「私だってギンガ団の目的をわかっているつもりです。どうしてもダメなら私、あなたを離しません!」ガバッ!

アカギ「お、おい、何を!?」

シロナ「!!!!!」

3: ◆KIbZJA6Fic 2013/12/23(月) 12:30:42.27 ID:jhO/4KWL0
アカギ「一体何のマネだ?離さないか」

ヒカリ「イヤです!」

アカギ「邪魔をするのなら意地にでも通してもらうぞ」

ヒカリ「どうしても通るなら私を殺してからにしてください!」

アカギ「ダメだこいつ・・・」

シロナ「あの野郎・・・」ピキピキ

4: ◆KIbZJA6Fic 2013/12/23(月) 12:32:56.84 ID:jhO/4KWL0
アカギ「とにかく、お前のような子どもは足手まといになる。命が惜しければ我々の邪魔を――」

シロナ「あ、もしもしハンサムさん?ええ、ギンガ団のボスがとうとうやりやがったのよ」

シロナ「え、何がって?少女誘拐」

ヒカリ「シロナさん!」

アカギ「おい、そこの女!何さりげなく通報している!?」

シロナ「見たわよ。ギンガ団のボスが美少女を勧誘するとは見下げ果てたヤツだわ」

アカギ「この娘が勝手について来ただけで私は何もしておらん」

シロナ「性犯罪者はいつもそう言うわ」

アカギ「人を性犯罪者に仕立て上げるな!」

5: ◆KIbZJA6Fic 2013/12/23(月) 12:34:00.24 ID:jhO/4KWL0
シロナ「とにかく、あなたのような危険人物にヒカリは渡しません。ヒカリは私が引き取ります」キリッ

アカギ「むしろそうしてくれ」

シロナ「さ、ヒカリ、こんな危険なヤツと関わっちゃダメよ。私と一緒に行きましょう」

ヒカリ「イヤです!」

シロナ「ヒ、ヒカリ・・・?」

ヒカリ「私、決めたんです!アカギさんの理想を実現するためにギンガに入団するって!」

シロナ「(オラのヒカリちゃんが不良になっちまっただ・・・)」

アカギ「あ、あの、だから勝手に入団したことにしないでくれる?」

シロナ「あんた・・・ヒカリ何を吹き込んだか知らないけど、ヒカリを悪の道に引き込ますなんて・・・」ギリギリ

アカギ「知らん!私は何も知らないんだ!この娘が勝手について来ただけだで私は何もしておらん!」

シロナ「許さない、絶対に許さない!」

6: ◆KIbZJA6Fic 2013/12/23(月) 12:34:49.23 ID:jhO/4KWL0
ヒカリ「逃げましょう、アカギさん!シロナさんごめんなさい!」バッ

ドロン!

シロナ「けむりだま!?」

シロナ「ゲホッ!ゲホッ!」

ヒカリ「トゲキッス、そらをとぶよ!」

トゲキッス「チョッキwww」

ヒカリ「さあ、乗って!」

アカギ「お、おい何で私まで一緒に――」ギュン

7: ◆KIbZJA6Fic 2013/12/23(月) 12:36:37.10 ID:jhO/4KWL0
シロナ「待てー!ヒカリを返せー!ゲホッ!」

アカギ「あの女何か叫んでいるぞ…」

ヒカリ「気にしないで。さあ、本拠地へ戻りましょう」

アカギ「自分の家みたいに言わないでくれるか?」

8: ◆KIbZJA6Fic 2013/12/23(月) 12:37:41.10 ID:jhO/4KWL0
ギンガ団のアジト

ギンガ団したっぱ「アカギ様、おかえりなさいませ!」

アカギ「うむ」

サターン「おかえりなさいませ、アカギ様。あれ、その子は…?」

アカギ「ああこれか、何か勝負に勝ったら勝手に…」

ヒカリ「私、今日からギンガ団の一員になる、ヒカリと言います!未熟者ですが、よろしくお願いします!」

アカギ「だから、入団させた覚えはないって言ってるだろ」

9: ◆KIbZJA6Fic 2013/12/23(月) 12:39:11.83 ID:jhO/4KWL0
サターン「一員って、まだ子どもじゃないか?」

マーズ「あー!そ、その子は!?」

サターン「知ってるのか、マーズ!?」

マーズ「以前、私が谷間の発電所で邪魔した子よ!」

ジュピター「でも、アカギ様どうしてその子を…?」

アカギ「いや、どうしても何もこいつが勝手について来てな…」

ヒカリ「私、アカギさんに一生ついて行くことにしたんです!」

アカギ「えっ」

マーズ「えっ」

10: ◆KIbZJA6Fic 2013/12/23(月) 12:40:35.42 ID:jhO/4KWL0
マーズ「そ、そんなアカギ様…私というものがいながら…」ウルウル

ジュピター「アカギ様にそんな趣味があったなんて…」

アカギ「ちょ」

サターン「信じられん…」

プルート「人は見かけによらんのう」ニヤニヤ

ギンガ団したっぱ「ざわ…ざわ…」

アカギ「待てお前達、何か知らんけど変な誤解をするな!」

11: ◆KIbZJA6Fic 2013/12/23(月) 12:41:25.06 ID:jhO/4KWL0
マーズ「アカギ様、私、あなた様を尊敬していたのに・・・残念です。さよなら」

ジュピター「ボスがロリコンだなんて、失望したわ・・・」

サターン「悲しいが、アカギ様とはこれでお別れです。今までお世話になりました」

プルート「わしも新しい仕事口探しにハローワークへ行こっと」

ギンガ団したっぱ「ロリコントカマジサイテー オレプラズマダンニウツロー」ざわざわ

アカギ「いやちょっと待て、お前ら!」

12: ◆KIbZJA6Fic 2013/12/23(月) 12:42:53.01 ID:jhO/4KWL0
シ~ン

アカギ「ハァ…」

ヒカリ「あの、幹部や団員のみなさんは?」

アカギ「知らん。みんなそれぞれの場所へ帰ったのだろう」

ヒカリ「じゃ、じゃあ、ギンガ団は?」

アカギ「私とお前しかいない今、存在する意味もない。解散だ」

ヒカリ「そんな!これから私たちはどうするんですか!?」

13: ◆KIbZJA6Fic 2013/12/23(月) 12:43:55.94 ID:jhO/4KWL0
アカギ「そもそも何故、お前はギンガ団に入団しようと思ったのだ?」

ヒカリ「私、あなたの話を聞いて、思ったんです。どうしてこの世界は悪意や矛盾に満ち溢れてるんだろうって…」

ヒカリ「いっそ、こんな不完全な世界は新しく作り直して、争いや悪意のない世界に作り変えた方がいいと思うんです」

アカギ「(10歳ぐらいの少女が言う台詞ではないな…)」

ヒカリ「まだチャンスはあります!アカギさんのカリスマがあれば人材も集まるはずです!」

アカギ「あらぬ誤解を受けるのがオチだ」

ヒカリ「ネオギンガ団を立ちあげましょう!」

アカギ「勘弁してくれないか」

14: ◆KIbZJA6Fic 2013/12/23(月) 12:44:53.94 ID:jhO/4KWL0
「アカギー!どこだ!?でてこーい!!!」

アカギ「何か来たし」

ヒカリ「この声は・・・シロナさん!?」

バタン!

シロナ「見つけたぞ!!」

ヒカリ「シロナさん、どうしてそんなに怒ってるの?」

アカギ「自分の胸に聞いてくれ」

15: ◆KIbZJA6Fic 2013/12/23(月) 12:46:43.90 ID:jhO/4KWL0
シロナ「ガブリアス!そのロリコン野郎を踏み潰すのよ!!」

ガブリアス「ギャースッ!!!」ドスドスドス

アカギ「おい、チャンピオンが人間相手にポケモンを・・・」

シロナ「殺れーーーッ!!!!!」

ガブリアス「ギシャー!!!」

ヒカリ「アカギさん、危ない!!」

16: ◆KIbZJA6Fic 2013/12/23(月) 12:47:36.41 ID:jhO/4KWL0
ヒカリ「いけ、グレイシア!」バッ

ポンッ

グレイシア「グレー!」

ヒカリ「グレイシア、ふぶき!」

グレイシア「グレ!」ゴオオオオオ

ガブリアス「」カチコチ

シロナ「ちょ、なんでもうグレイシアが――」

17: ◆KIbZJA6Fic 2013/12/23(月) 12:50:23.29 ID:jhO/4KWL0
カッチ~ン

ヒカリ「ふう、危なかった」

アカギ「お、おい、女まで凍ってるぞ?」

ヒカリ「大丈夫です。死なない程度に凍らせましたので」

アカギ「いや、そういう問題じゃないだろう」

シロナ「ふんぬ!!!!!」ガシャーン!

ヒカリ「ひ!」

アカギ「な!?」

シロナ「よくもやってくれたわね。そこまでしてヒカリを自分のものにしたいのね…」

アカギ「いや何もしてないんですけど、私」

シロナ「じわじわとなぶり殺しにしてやるわ…覚悟なさい」

19: ◆KIbZJA6Fic 2013/12/23(月) 12:52:26.28 ID:jhO/4KWL0
アカギ「(まずい…このままではあの女に殺される)」

アカギ「(そうだ!)」

アカギ「シロナと言ったな?たしかにこの娘の実力は目を見張るものがある」

アカギ「そこで私は彼女を引き取り、次期ギンガ団幹部候補として育てる」

シロナ「な!?」

ヒカリ「私が幹部…!?」

アカギ「(本当はギンガ団は解散してしまったのだが…仕方あるまい)」

シロナ「ロリコンめ…とうとう本性を表しやがったわね」

20: ◆KIbZJA6Fic 2013/12/23(月) 12:54:01.14 ID:jhO/4KWL0
アカギ「そこで取引だ。もし私が負けたらこの少女をお前に返そう、勝ったら私がこの少女を頂こう」

シロナ「望むところだわ。チャンピオンの名にかけて、あなたの悪事を阻止してやるわ」

アカギ「(早く帰りたい)」

アカギ「クロバット、出ろ」バッ

クロバット「クロバ」

シロナ「ガブリアス!はかいこうせんっ!!!」

カパッ

21: ◆KIbZJA6Fic 2013/12/23(月) 12:56:52.78 ID:jhO/4KWL0
ガブリアス「グアッ」ズアッ

クロバット「」ジュッ

チュドーン

アカギ「おわっ!!!」

クロバット「」プスプス

アカギ「(あの女…あからさまに私を狙ってたな…)」

アカギ「(早く終わらせないとこっちが殺される)」

22: ◆KIbZJA6Fic 2013/12/23(月) 12:58:47.20 ID:jhO/4KWL0
数分後

マニューラ「ニュラ……」プスプス

アカギ「うぬぬ・・・この私が負けたかもだと(棒読み)」

シロナ「オホホホホホ!!!これでヒカリは私のも…じゃなかった、さあ、ヒカリは返してもらうわ」

アカギ「うむ、約束だ。少女はお前に返そう」

ヒカリ「ア、アカギさん…」

シロナ「さあ、ヒカリもう大丈夫よ。あ、あとは私と一緒におウチへ帰りましょう…」

ヒカリ「アカギさん、お願いがあります」スッ

アカギ「ん?」

シロナ「あれ?」

23: ◆KIbZJA6Fic 2013/12/23(月) 13:00:24.19 ID:jhO/4KWL0
ヒカリ「私、ギンガ団はあきらめます。二人の迷惑になるくらいだったら、このまま普通のトレーナーとして生きていきます」

シロナ「ヒカリ…」

アカギ「う、うむ…(既に普通ではない気もするが…)」

ヒカリ「だから……私を弟子にしてください!」

アカギ「そうだな、それが一番いい」

アカギ「ん?今何て・・・」

ヒカリ「私をあなたの弟子にしてください!」

アカギ「何だと!?」

ヒカリ「ギンガ団がない今、あなたの弟子になれば、私ももっとトレーナーとしての腕を磨けると思うんです」

アカギ「どうしてこうなった」

24: ◆KIbZJA6Fic 2013/12/23(月) 13:01:46.76 ID:jhO/4KWL0
ゴゴゴゴゴゴゴゴ

アカギ「うっ、この殺気…」

シロナ「アカギ…」

アカギ「おい、待て。これは私は悪くないぞ。この娘があまりにも斜め上の展開をするもんだから…」

シロナ「あんたは長く生きすぎたようね…」パキポキパキ

ヒカリ「師匠って呼ばせてください!」

アカギ「………」

26: ◆KIbZJA6Fic 2013/12/23(月) 13:03:14.14 ID:jhO/4KWL0
アカギ「ドンカラス!」バッ

ポンッ

ドンカラス「クエ!」

アカギ「ドンカラス!全速力で飛べ!」

ドンカラス「ク、クエー?」

アカギ「いいから、全速だ!」

ドンカラス「クエー!」

ブワア!

ヒカリ「きゃあ!」

シロナ「あ、逃げた!」

27: ◆KIbZJA6Fic 2013/12/23(月) 13:04:03.42 ID:jhO/4KWL0
ヒカリ「待って師匠!」バッ

ポンッ

トゲキッス「チョッキwww」

ヒカリ「トゲキッス、あのドンカラスを追って!」

トゲキッス「チョッキwww」

ギュン

28: ◆KIbZJA6Fic 2013/12/23(月) 13:05:09.12 ID:jhO/4KWL0
シロナ「ヒ、ヒカリ!」

シロナ「ガブリアス!あの子を追って!」

ガブリアス「グオー?」

シロナ「追えなかったら…どうなるかわかってるわね?」

ガブリアス「ひっ」

ブワア!

29: ◆KIbZJA6Fic 2013/12/23(月) 13:06:36.70 ID:jhO/4KWL0
アカギ「うう…何故だ?何故、こんなことに…」

アカギ「組織は崩れ、変人に付きまとわれ、あげくには年端もゆかぬ少女に振り回されるなんて…」

ヒカリ「師匠、待ってー!」

シロナ「私のヒカリを返せー!!!」

アカギ「だから、私はこの世界が嫌いなんだ!!」

ドンカラス「おしまい」

30: ◆KIbZJA6Fic 2013/12/23(月) 13:09:03.29 ID:jhO/4KWL0
プラチナのこの三人の組み合わせが好きだったもんで
短いながらお粗末さまでした。