1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/26(日) 12:26:07.45 ID:3pntQlWX0
士郎「……は、」

??「問おう、貴方が私のマスターか」

 、从人∧人∧人∧从/
< 現れたるは   >
< 漆黒の鎧武者  >
/VV∨V∨V∨V∨V\

       ∧∧∧∧∧∧∧∧
     <  強化外骨格    >
       ∨∨∨∨∨∨∨∨

\_人__人__人__人_/
 ≫ 零!!  ≪
/⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y\


引用元: 覚悟「問おう、貴方が私のマスターか」 


 
3: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/26(日) 12:27:40.96 ID:3pntQlWX0
■セイバー=葉隠覚悟
  クラス:セイバー

  真名:葉隠覚悟   性別:男性   属性:秩序・善
  特技:忍耐   好き:人間、花、清貧
  苦手:色恋沙汰  天敵:人間にとっての敵が天敵

 
■クラススキル

対魔力:A
A以下の魔術は無効化。

騎乗:B
大抵の動物を乗りこなしてしまう技能。


■保有スキル

戦闘続行:S
精神力により、脳死寸前の状態から余命を引き伸ばすことすら可能。


5: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/26(日) 12:29:35.85 ID:3pntQlWX0
ランサー「……深追いはすんなって言われてるしな。今日はここまでか」スゥ...

ランサー(しかし――あいつは消去法でセイバーと見ていいだろうが、剣らしいものは見当たんねえ)

ランサー(隠し技の宝具で一発勝負に出るタイプだろうな……情報収集としちゃまずますだ)

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

士郎「……、あんた、一体」

??「申し遅れてすまない。名を葉隠覚悟という」

士郎「葉隠君か。よし、頭もだいぶ落ち着いてきたぞ――俺は衛宮士郎だ、よろしく」

覚悟「よろしく」

士郎「と、自己紹介も終わったところでこの状況を説明して欲しいんだけど」



6: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/26(日) 12:31:02.35 ID:3pntQlWX0
覚悟「わからぬ」

士郎「えっ?」

覚悟「私はある闘いにやぶれ散った。死せる折、何者かが私に語りかけてきた」

覚悟「『マスターとともに聖杯戦争を勝ち抜け。勝利のあかつきにはあらゆる願いを叶えよう』と」

覚悟「以上だ」

士郎「以上って、あのなぁ……俺は理由もわからず殺されかけたんだぞ?」

覚悟「今後は私が貴方の刃となるゆえ問題ない」

士郎「はぁ……。一体どうしろっていうんだ」


10: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/26(日) 12:33:12.20 ID:3pntQlWX0
士郎「――ちょっと待て。なんでも願いが叶うって言ったよな」

覚悟「その通りだが」

士郎「あんたも何か、戦ってまで叶えたい望みがあるっていうのか」

覚悟「望みなどと」

覚悟「使命を果たすのみ」

士郎「――使命?」

覚悟「
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_______■■_______________■■_______
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_________________________________

12: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/26(日) 12:35:06.03 ID:3pntQlWX0
 、从人∧人∧人∧人∧人∧从/
< 少年の心に稲妻が響いた >
/VV∨V∨V∨V∨V∨V∨V∨V\

 、从人∧人∧人∧从/
< それは感動!!   >
/VV∨V∨V∨V∨V∨V\


\_人__人__人__人__人__人__人__人_/
 ≫ 英雄というものを     ≪
≪   目の当たりにした感動が  ≫
/⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y\

 \_人__人__人__人__人__人__人__人__人__人__人_/
  ≫ 衛宮士郎の心を奮い立たせた!! ≪
 /⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y\



13: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/26(日) 12:38:08.95 ID:3pntQlWX0
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
       略


凛「さて――マスター登録も済んだところで、これからの対策を考えましょうか」

士郎「悪い遠坂。こんな半人前に付き合わせて」

凛「ホントよ、もう!大体なんだってのよ、剣も持たないセイバーだなんて!
  霊体化はできないわ、その武装は魔力が通ってないわ、イレギュラーもいいとこよ」

覚悟「霊体?霊ならばここに」

凛「……え?」

凛「――ちょっと。ウソでしょこれ。一体何人の……さ、三千?
  三千人の亡霊が、この鎧の中に封印されてる……!?」

士郎「幽霊が入ってるってことか?」

凛「そんな代物じゃないわ。もはや呪いの領域ね。
  一体どんな理由でそんな装備を持ってるのかは聞かないけど」

覚悟「助かります。身の上話は趣味ではないので」


14: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/26(日) 12:40:42.14 ID:3pntQlWX0
凛「ま、それはおいおい分かることとして。魔術師の戦いの基本は諜報戦よ。
  アーチャーを走らせるから、しばらくは工房で情報収集ね」

凛「それと、自分がマスターであると他に疑われないことが必要最低限――
  なんだけど。いつも通り学校に通うにはセイバーが霊体化できないと……」

覚悟「編入します」

士郎・凛「えっ」

覚悟「私もその学校に通います」

士郎「っていうか、それ――やっぱり学生服だよな?」

覚悟「は 学生なので」

士郎「まあ、覚悟なら問題起こしたりしないだろうけど。ちなみに学年は?」

覚悟「2年生だ」

士郎・凛「こいつ――タメだったのか…………!!!」


16: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/26(日) 12:42:49.68 ID:3pntQlWX0
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

大河「皆の者ー席につけーい!HRの時間じゃー!!」

ガヤガヤ

大河「今日はなんと!!転校生がやってまいりました!!
   ささ葉隠君、ババーンと自己紹介かましちゃって」






覚悟「葉隠覚悟です。よろしく」カツッ

大河「よーしそれじゃあ……間桐君の前の席が開いてるから、座って、どうぞ」

士郎(げげっ……よりによって慎二の前か)
後藤くん(ナムアミだぜあいつ)

慎二「よう転校生。これから僕がこの学校のルールを教えてあげるから感謝しなよ」

覚悟「ありがとう」

慎二「え、いや言葉通りに受け止めるなよ……」ガクッ

17: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/26(日) 12:46:42.65 ID:3pntQlWX0
教師「えー次は39p目を開いて……」

覚悟(学生が学問に励む。それができることのなんと幸せなことか)

ツンツン

慎二「おい。おい転校生」

覚悟「授業中だ。後にしてくれないか」

慎二「いいじゃんか。それより聞かせてくれよ、前の学校の話とか色々あるだろ?」

覚悟「授業中だ」

慎二「チッ……ノリが悪いんだよねぇ」

教師「おいそこ、うるさいぞ~」

慎二「はいはーい」

18: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/26(日) 12:49:33.49 ID:3pntQlWX0

キーンコーンカーンコーン

士郎「どうかな、うちの学校は」

覚悟「自由でよい校風だ」

士郎「そう言ってくれると俺も嬉しいよ……っと、おい慎二。あんまり転校生をいじめるなよ」

慎二「はぁ?仲良くしてやろうっていうのにその言い草はないんじゃないの?」

覚悟「……。」

慎二「お前もさぁ、もっと愛想よくできないワケ?」

覚悟「性分なもので」

慎二「ハッ、これだよ。それにしても衛宮とやたら仲がいいじゃないか」

士郎「そういや言ってなかったか。うちの屋敷は空き部屋が多いだろ?
   今は俺の家で部屋を貸してるんだ」

20: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/26(日) 12:52:32.49 ID:3pntQlWX0
慎二「なんだよなんだよ、フライングだなんて卑怯じゃんか!」

慎二「おまえらなんか昼飯に誘ってやんないからなー!!2人でヨロシクやってろよー!!」ドタドタ

士郎「ははは……ごめんな?ああ見えて悪い奴じゃないんだ」

覚悟「言われずとも。士郎君の目から信頼が見えた」

ガラッ!!

凛「衛宮君、葉隠君、いる?」

覚悟「ム」

士郎「遠坂」

凛「昼休み、弓道場裏まで来てちょうだい。話したいことがあるの」ピシャッ!!

ガヤガヤ(2人とも何したんだろう……)
ザワザワ(あの遠坂に呼び出し喰らうなんて実にけしからん)

21: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/26(日) 12:55:32.04 ID:3pntQlWX0
凛「さて――集まってもらったのは他でもないわ。聖杯戦争についてよ」

士郎「ひょっとして、もう他のマスターの情報が集まったのか?」

凛「ご明察。でも嬉しいニュースではないわね。――いい?落ち着いて聞いてね」

凛「ライダーのマスターは慎二。間桐慎二よ」

士郎「!!!!」

覚悟「彼が」

凛「あら、もう話したの?」

覚悟「彼の前の席をあてがわれました」

凛「そ、それは……ナムアミだわ」

22: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/26(日) 12:59:34.67 ID:3pntQlWX0
士郎「とにかく確かなのか?その情報は」

凛「まず間違いないでしょうね。カムフラージュも一切されてなくて、逆に罠かと思えるくらい」

覚悟「ライダー……騎兵か」

凛「先手必勝といきたいところだけど、ここは向こうのアクションを待ちましょう。
  見たところあいつは魔術知識なんかこれっぽちも持ってないわ。
  自滅してくれるならそれでよし、仕掛けてくるなら迎撃する作戦よ」

士郎「異議なし。というか、口を挟めないだけなんだけどな」

凛「オッケー、それじゃあしばらく2人は普通の生活をしてて。あんまり無茶しないようにね」

士郎「む。俺がいつも無鉄砲みたいじゃないか」

凛「衛宮君のための言葉じゃない」

覚悟「ふ」

士郎「……初めて見たな、あんたの笑うところ」

覚悟「そうだろうか」

23: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/26(日) 13:03:26.87 ID:3pntQlWX0
キーンコーンカーンコーン

士郎「――――帰るか。覚悟」

覚悟「ひとついいかな」

士郎「うん?何か用事か」

覚悟「この学校を見学したい」

士郎「成程。ドタバタして忘れてたけど、転校初日だもんな」

タッタッタッ・・・

覚悟「あれは陸上部か」

士郎「大会が近いんで気合い入ってるんだ。運動部はこの時期どこもこんな感じだ」

薪寺「おっ!噂の転校生!」

25: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/26(日) 13:08:00.38 ID:3pntQlWX0
三枝「楓ちゃん……いきなり失礼だよぉ」

覚悟「いえ。覗き見るような真似をしてこちらこそ失礼」

氷室「もしや入部希望かな?我々はいつでも歓迎するが」

覚悟「お気持ちだけ。では」ザ...



薪寺「うーん、生徒会長の親戚かなんかか?アイツ」

氷室「紳士的な御仁だった。ぜひ陸上部に欲しい人材だが――」

三枝「鐘ちゃんも気付いた?あの人の脚、すごかったよね~」

氷室「しかし、あの筋肉のつきかたは陸上ではなく格闘技だな。
   断言してもいいが、かなりの使い手だろう」

28: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/26(日) 13:09:56.32 ID:3pntQlWX0
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

士郎「とまあ。こうして居間で茶を飲んでると殺し合いだなんて実感沸かないな」

覚悟「それが理想だ。牙なき人々が争いを忘れるならば、それが一番よい」

士郎「ム。その通りだ。――覚悟は本当に、正義の味方なんだな」

覚悟「肩書きは不要なり。弱き者を助けるために拳を振るうのみ」

士郎(ああ、くそ――本当にかっこいいな、この人)

士郎(爺さんも隠居する前はこんな感じだったのかな。いや、こんなに凛々しくはなかったかもな――)

覚悟「士郎君」

士郎(弱き者のためにか。俺はそうなれるのかな、爺さん――)

覚悟「士郎君。来客のようだが」

士郎「えっ!?あ、ああ、すまん」

31: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/26(日) 13:15:00.97 ID:3pntQlWX0
ガララッ

桜「すみません先輩。お返事なかったんで、勝手に上がっちゃいました……あら」

覚悟「お邪魔しています」ペコッ

桜「は、はじめまして!え、えっと――」

士郎「葉隠覚悟だ。今日からしばらくうちで暮らすことになるんだけど……
   そうだ。せっかくだから桜にも晩飯の支度を手伝ってもらえないかな?」

桜「ふふ、最初からそのつもりで食材を買ってきたんですよ!」エッヘン

桜「葉隠さん、何かお好きな料理はありますか?」

覚悟「では和食を。それとあまり豪勢なものは不慣れゆえ、なにとぞ」

士郎「遠慮するなって。腕によりをかけてやろうぜ、桜」

桜「はいっ♪」

39: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/26(日) 13:20:20.85 ID:3pntQlWX0
トントン...

桜「先輩……葉隠さんって、どんなお知り合いなんですか?」

士郎「う。詳しく説明すると長くなるんだよな――あ、桜。味噌汁煮立ったぞ」

桜「とっとっと……うん。美味しい」

士郎「よし、今刻んだ生姜をひとつまみ乗せて……鯖味噌いっちょあがり」

覚悟「手伝いを」

士郎「ああ、配膳をよろしく頼む。小皿はそこの棚。箸は真ん中の引き出しに入ってる」

覚悟「ウム」



桜「はい、できましたー」

43: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/26(日) 13:22:34.17 ID:3pntQlWX0
士郎「鯖味噌とゴボウ和え。あとは、おひたしと味噌汁。口に合えばいいけど。……いただきます」

桜「いただきます」

覚悟「いただきます」


 我が胸高鳴りたり

  現界後 初めて食する固形物なり


噛むべし


               存分に噛むべし



46: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/26(日) 13:23:17.24 ID:3pntQlWX0


    ┌─────┐
    | 旨し!  |
    └─────┘







                        ┌──────────┐
                        |   鯖味噌旨し!  |
                        └──────────┘

53: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/26(日) 13:27:07.05 ID:3pntQlWX0
覚悟が鯖味噌を食したる間 我も昼食を取りたり
しばし待たれたく

71: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/26(日) 14:10:41.08 ID:3pntQlWX0
士郎・桜「ごちそうさまでした」

覚悟「ごちそうさまでした」

士郎「気に入ってもらえてよかった。意外と健啖家なんだなぁ」

覚悟「お恥ずかしい。だが喰わねば戦えぬ」

桜「戦い……?」

士郎「あ、いやハハハ。ことわざの話だよ、な」

桜「ふふ、古風な方ですもんね」

覚悟「桜さん」

桜「はいっ!?」ドキッ

覚悟「うまかった。ありがとう」

74: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/26(日) 14:17:55.75 ID:3pntQlWX0
士郎「さて、腹も膨れたところで我が家の案内でもするか。
   桜は今日はどうするんだ?」

桜「今日は早めに帰ります。最近また兄さんにお小言言われちゃったし」

士郎「そうか、じゃあ気をつけて――」

桜「はぁい、おやすみなさい先輩」


士郎「よし覚悟。しばらくはこの部屋を使ってくれ。無骨ですまないけど」

覚悟「いや、よい造りで感心している。由緒ある武人の住まいとみた」

士郎「よしてくれ、そんな大層なもんじゃないさ――さ、こっちが離れへの渡し」

覚悟「この奥は?」

士郎「道場がある。たまにトレーニングに使う程度だけどな」

75: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/26(日) 14:28:18.01 ID:3pntQlWX0
士郎「大体は案内できたかな?あんまり面白いものもないけど、ゆっくりしてってくれ」

覚悟「感謝する」

士郎「じゃあ、おやすみ」

 カララ...

覚悟「戦況をどう見る零」

零『戦支度が整っていない今、攻められれば無策なり。迎撃するより他ないが――』

覚悟「逃げなければよいだけのこと」

零『それでこそ覚悟!あのマスターの少年を断固守りぬくべし』

覚悟「了解! それでは就寝する」

77: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/26(日) 14:34:46.18 ID:3pntQlWX0
~~~~~~~~~~~~~~~~~~

士郎「むむむ……また土蔵で寝ちまった。背中が痛い……」

士郎「あ、そうだった。覚悟を起こしに行かないとな」

ドンドン

士郎「おーい、朝だぞー」

士郎「ん?いないのか。どこ行っちゃったんだろう」

………………。

士郎「いない……あと探してないところといったら、」

士郎「――あ。あそこか」

78: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/26(日) 14:39:28.62 ID:3pntQlWX0
  ∧∧∧∧∧∧∧∧∧
<  果たして覚悟は  >
<   そこにいた    >
  ∨∨∨∨∨∨∨∨∨


\_人__人__人__人__人__人__人_/
 ≫ 道場に独り座するは ≪
≪   まさに武人の姿!!   ≫
/⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y\


  ∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧
<  士郎はその佇まいに       >
<  精魂を抜かれたのごとく    >
<  見入るばかりなり        >
  ∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨

80: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/26(日) 14:48:28.04 ID:3pntQlWX0
覚悟「おはよう」

士郎「あ、ああ、おはよう」

覚悟「如何したかな」

士郎「悪い。覚悟がそうしてるのがなんていうか、
   あんまり絵になるもんでさ――つい見とれちまった」

覚悟「そう褒められたのは初めてだ」

士郎「それにしても――ずいぶん堂に入った感じがするけど。
   サーヴァントっていうより、格闘家って言われたほうが納得するくらい」

覚悟「そうだ、私が会得したのは――

\_人__人__人__人__人__人__人__人__人__人__人_/
 ≫ 旧日本軍により考案・開発された   ≪
≪       必殺の最終格闘技        ≫
/⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y\


82: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/26(日) 14:51:57.83 ID:3pntQlWX0
これはひどい。無念なり。デカ文字を打ち直す

__________________________■■_■■__
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■______■______■■__________■■_____
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_________________________________

84: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/26(日) 15:02:15.54 ID:3pntQlWX0
士郎「零式……」

覚悟「私は剣は使わない。この身こそ刃なり」

士郎「よくわからんが、わかった――ちょっと見せてくれないか」

覚悟「むやみやたらと拳を振り回すものではない」

士郎「マスターがサーヴァントの力を知らなくてどうするんだ。立派な対策のひとつだ」

覚悟「一理ある」スッ

覚悟「士郎君が一番得意な武器を持ちたまえ」

士郎「あえて言うなら弓かもしれないけど……じゃあ、この竹刀で」

覚悟「では。本気で打ち込んでみよ」

士郎「え?そっちの武器は」

覚悟「無用!!」

86: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/26(日) 15:06:23.14 ID:3pntQlWX0
士郎「そこまで言うなら――。いくぞっ!」

 、从人∧人∧人∧人∧人∧从/
< 士郎の剣が覚悟めがけて >
< 振り下ろされる        >
/VV∨V∨V∨V∨V∨V∨V∨V\

 、从人∧人∧人∧从/
< その刹那!!  >
/VV∨V∨V∨V∨V\


      爆風が
      吹いた

87: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/26(日) 15:09:21.90 ID:3pntQlWX0
  ∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧
<  何が起きたかわからぬ様相  >
  ∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨
  ∧∧∧∧∧∧∧∧
<  無理もない    >
  ∨∨∨∨∨∨∨∨


  ∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧
<  士郎を弾き飛ばした     >
<  あの爆風とは指一本     >
  ∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨

\_人__人__人__人__人__人__人__人_/
 ≫ 指一本だったのだ!!  ≪
/⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y\

88: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/26(日) 15:20:23.04 ID:3pntQlWX0
士郎「な―― え?」

覚悟「これが”零式”だ!!」

士郎「すまん、一体何が……」

覚悟「打ち込む剣に手心があったとみえる。
   私は師にこれを受けて壁を粉砕した」

士郎「強く斬りかかるほどダメージが返るってことか?」

覚悟「その通り。因果とは相手の力を利用した技」

士郎(今ようやく実感した――
   俺のサーヴァントは、とんでもなく強い――!!)

92: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/26(日) 15:27:38.83 ID:3pntQlWX0
~~~~~~~~~~~~

大河「グモニ!!」

生徒「おはよーございまーす」「ちゅーす」「タイガー今日はハーフパンツなのなー」

大河「さて葉隠君、2日目だけど調子はどう?慣れてきたかにゃ?」

覚悟「お陰様で」

大河「結構結構。それじゃー今日も1日がんばっていきまっしょー」

覚悟(ん?間桐の姿がないな)

大河「あ、言い忘れてたけど今日は間桐君が体調不良で欠席です。シクヨロ」


93: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/26(日) 15:34:36.35 ID:3pntQlWX0
キーンコーンカーンコーン

覚悟(平和なものだ)

覚悟(転校したかと思えば戦い、戦ったかと思えば転校し)

覚悟(あの日々を思えば、今の俺は果報者である)

女子生徒A「葉隠くーん、一緒にお昼食べない?」
女子生徒B「あっ、ずるい!私も一緒に――」

覚悟「失礼。先約がありますので」

スタスタ

女子生徒A(先約だって……誰だろ)
女子生徒B(きっと遠坂さんだよ!いいなぁ美人は)

95: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/26(日) 15:46:07.94 ID:3pntQlWX0
凛「来たわね。んじゃ本日の作戦会議を始めるわよ」

士郎「慎二の件か」

凛「ええ、知っての通りアイツは今日学校を休んでるわ」

覚悟「では今日、仕掛けるであろうと」

凛「間違いなくね。直接攻撃に来るかは分からないけど
  なんらかのアクションは起こすに違いないわ。ホントにただの風邪だった場合を除き」

士郎「どう対策すればいいんだ」

凛「でも安心して。いくら慎二でも授業中に襲ってくるような真似はしないわ。
  っていうか、そんなに一般人を巻き込むような戦いを監察役が許さない」

士郎「じゃあ夜、早くても放課後か……」

凛「そう。だから今のところはのんびり昼食といきましょう?」

97: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/26(日) 15:53:00.32 ID:3pntQlWX0
はぐっ
           はぐっ

覚悟「購買のパンとはうまいものだ」

士郎「あれ。和食党じゃなかったっけ?」

覚悟「好みであるが他が劣るわけではない」

凛「ほんとセイバーって変わり者よね……誰かさんにそっくり」

士郎「誰だ?」

凛「そう、そうやって自分には無関心そうなあたりが」

士郎「む、そりゃ俺ってことか?嬉しいけど複雑だ」

覚悟「誰に似ているかで他人を語るべきではありません」

凛「あははははは!そうそう、仏頂面でその物言い!あーおかし」

99: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/26(日) 16:01:14.56 ID:3pntQlWX0
キーンコーンカーンコーン

士郎「……。」

覚悟「…………。」

士郎「さあ、これからが本番だ。いけるか」

覚悟「無論」

士郎「まずは戦いやすい場所におびき出す作戦だったな――
   海沿いの倉庫か、逆に山のほうか」

覚悟「部活動で残っている者たちもいる。山ではここから近すぎるだろう」

士郎「決まりだな。じゃあさっさと移動して……」

102: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/26(日) 16:11:49.74 ID:3pntQlWX0
薪寺「ようお客さん。いっちょ飛んでかない?」

三枝「それじゃ居酒屋だよぅ楓ちゃん……」

氷室「これはこれは、ついに入部を決意したかね?」

士郎「お、出たな三人娘。あいにく俺たちは帰るところだ」

薪寺「そっか、葉隠は衛宮んとこ泊まってるんだっけ。広いもんなぁあそこ、客間いっぱいあるし」

三枝「な、なんでそんな詳しいの?」

薪寺「ん?だってよく遊びに行くもん」

氷室「あのな……お前らは少しくらい年頃の男女らしい恥じらいというものを、

      ! ?

104: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/26(日) 16:17:38.06 ID:3pntQlWX0
氷室「す、すまん……なんだか酷く体調が悪いようだ。少し、横に……」

三枝「私も……身体が動かない、なにこれ……怖いよぅ」

薪寺「お、おいおい何が――気持ち悪い、頭痛い、吐き気がする――」

\_人__人__人__人__人_/
 ≫ 突然の事態 ≪
/⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y\


 、从人∧人∧人∧人∧人∧人∧从/
< 見れば空は紫色に包まれ     >
< 瘴気うずまく魔界と化していた >
/VV∨V∨V∨V∨V∨V∨V∨V∨V\

           ∧∧∧∧∧∧∧∧
         <  攻撃である     >
           ∨∨∨∨∨∨∨∨

105: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/26(日) 16:22:53.15 ID:3pntQlWX0
士郎「慎二……か……?慎二がやってるのか、これは」

覚悟「落ち着け、士郎君!」

士郎「落ち着いていられるかッ!みんなが巻き込まれてるんだ!!」

覚悟「さればこそ!!冷静さを欠いた者に人助けなどできはしない!!」

士郎「!!…………。わ、悪い。動転しちまった」

覚悟「こうなった以上仕方あるまい。早急に元凶を見つけ出し、止める」

士郎「わかった。――ただし、殺さないでくれ。友達なんだ」

覚悟「任務了解!!!!!」


108: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/26(日) 16:27:52.91 ID:3pntQlWX0
ダダダダダッ

凛「衛宮君!!」

士郎「遠坂!!これは」

凛「結界よ。人間の魔力を吸い取る魔術が展開されてる。
  身体に魔力が流れてる私達でもちょっとキツイくらい強力な――」

士郎「素人の慎二にできるワケない。サーヴァントの仕業か」

凛「ええ、倒せば解除できるはず。一気に叩き潰しましょう」



慎二「へぇ、できるかな?僕を倒そうだなんて」

三人「!!!!!」

110: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/26(日) 16:32:25.28 ID:3pntQlWX0
凛「慎二。今すぐこの結界を解除しなさい。怪我じゃ済まないわよ」

慎二「嫌だね。ご馳走が目の前にあるのになんで手放さなきゃいけないのさ」

士郎「おい慎二、のこのこ自分から現れたってことは――やり合おうってことだよな」

慎二「ハハッ、その通りだよ!!いいぜ、かかってきなよ。一瞬で潰してやるからさ――」

慎二「ライダーーーーっ!!!!」

バシュン

\_人__人__人__人__人__人_/
 ≫ 現れ立った女   ≪
/⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y\

\_人__人__人__人__人__人__人__人__人_/
 ≫ ライダーのサーヴァント!! ≪
/⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y\

114: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/26(日) 16:47:07.92 ID:3pntQlWX0
士郎「!?あいつ、倒れてる人達に向かって――!!」

覚悟「危ない!!」

ドッ

ライダー「予想通りです。慎二の言うとおりでしたね、
     あいつらならば一般人への攻撃を庇って受けるだろうと」

士郎「覚悟……!!お前、」

覚悟「問題ない」

士郎「ないわけあるか!!そんな怪我して――」

覚悟「鞄を。俺の鞄をくれ」

115: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/26(日) 16:48:40.63 ID:3pntQlWX0
慎二「あーあ、まったく情けないね!関係ない奴が死んだって別に構わないじゃないか。
   それを何?お前らときたらヒーローを気取っちゃってさ――

ユラァ...

覚悟「敵を憎んではならぬ
   憎むべきは敵を恐れる己の心

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116: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/26(日) 16:52:53.47 ID:3pntQlWX0
慎二「よ、鎧が――!!なんだよこれ、聞いてないぞ――」

ライダー「あの青いミミズのような繊維にも魔力は流れていません。
     単なる兵器でしょう。恐れることはありません」

士郎「……セイバー。これがセイバーか」

覚悟「







117: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/26(日) 16:53:43.29 ID:3pntQlWX0
         l  .:            _..-‐'      ...-.‐''.″                 '.        l
         "  .‐  .,〃    .,..-'"゛   ,..、- '"゛                        ‐         |
            "   ゙, ,ノ゙/  ._..-'"   .,,, ー'"゛  ,-、      ",                     l          |
       .‐ _'i ____i ̄i___  i、   ,,/: i :` : 、   /     /ヽ /ヽ /\    ′        i
        . _ゝ゛| _______  |  i i、,v : : : :i : : : :, Yi//    i--ヽ ┴ 亠 イ--i丶ヽ.!         !
      '`-、  |__|i----------i|__.|  ∨i: :ヘ / ヽ/i : :),/     |__|~=====~|__|  !           |
       .'“゙7  _,二二二二二,____    《 : _\ .i ∠-、i         | ======= |     .....|        ,i
      ./ .└---┐ TT ┌---┘    ()(~\,,て _ノ/         .| ======= |/″  !        l!
     ,/ ./.彡i,i.ノ ノ .| |  __   ,、_ ゝ ̄ i  />、       L__  __  ___」 ___   |        ′
   / ./  .j″ / /  | └-┘ ノ  ,ゝ =´《\⊥//◎>、    ___ノ ノ | └-┘ |  ._ !           |
  ../ . /    !_  ̄     ̄ ̄ ̄    i// i_/ニヽ、´= ~_: : :\  \_/  \____// ´ !           l
..." ,./  ,,, -'"´    ′     .ヽ    i◎ nい、\ヘ、: : : 》 ̄,,)ヽ___        , /    .,!        l
 .,i彡'"´   _ . -'''" '、     .ヽ     ソ/| i ヽ,0iヘ |: : :|| ◎<: :(: : ::/     ,゙ニ+    |        "
./   _,..-‐'″      .l       ヽ  ( |ミi0 i 0 i/ | : :|| ◎|: :>/         /ヶ     ‐       i′
. / '″          ..l       ヽ  ゞ\ ̄ ̄ _ ノ )y´i---´に)            l     「       l
               ″       ./:ヘ二iゝ=´二ノ: : \ノ》: :,,/             l    │         /
                l        /ミミ:/二Y_ヘヽ-~: : : : : `i-< i           l   l       /
                   ヽ   _/ミ,,_,/ i ヘi_/i、 ◎: : : : : |((/ i〟 .i、i、      .〟ヽ  /         / 、
                 ヽ/ゞnゞ,/ ___ゞ_i__/\___ノ/ ,i ′| ゙ \      |ヽ .ヽ/      /.,.〃
          ┌---------\彡/  i´ii| |ゝ__ 、=三/□ i  ,i   .「~| i ̄ ̄ ̄ ̄~|l      /"./ _,,〟
           --------フ /   ∨ノ \二i__//-、i  i  ┌┘└vニコ Eニニ、       /''ン"
_.‥‐-ヽ、、......、       |^´/      iミi、 ゝ~/∨ヽ∧_ヽ ,i  | || ∧》-┐ ┌┐ |        ゙”.'''"″
  ´."."'ヽ‐‐--...´,゙゙,,゙._"_ | |       /|、ヽ-(ニ/  ___/  ,,/ i ,i   Lノ| |┌-┘ └┘└i
                  .| |      i、 \_ 8i <___ *<、/ i    .| | ~ニニニニニ~    ッ‐t..'''.'''"`゙`
                | |       ヘ= 》 ,/i、  .|/ ̄ ノ i     | |  | ┌-┐ |  .il!、ラl  \
                「二ノ      (  レi、^ \ _ __/>      .L_」 .| └-┘ |  /、 l!    \
                     /     ,/\ i、 -=、 ,,= /           ̄ ̄ ̄ ̄./   ゙''∴    .\
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                           ヽi\    /

121: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/26(日) 17:04:16.66 ID:3pntQlWX0
ライダー「そんな鎧を着込んだところで――!」

覚悟「ぐっ!!」ギィン!

慎二「いいぞライダー!!その調子で手当たり次第攻撃しろ!!」

士郎「くそ……遠坂が解除してくれるまで耐えるしかないのか――!!」

ライダー「そこだっ!!」

覚悟「ぐあっ!?」ズバァ

士郎「このままじゃ先にやられる――!?」

覚悟「うぬうっ……!!!」

123: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/26(日) 17:11:14.42 ID:3pntQlWX0
~~~~~~~~~~~~~~~~

タッタッタッタッ

凛「はぁ……はぁ……」

凛「ちくしょう、一体どこに隠したってのよ……!!」

凛(これだけ大きな結界を張るなら、魔法円もそれ相応の大きさのはず。
  でも広い校庭や屋上、体育館にもそれらしいものは見つからなかった――)

凛「他に魔法円を描ける場所なんて、思い当たらないじゃない……!!」

凛「ん……?」

水着姿の水泳部員「う、うう……」

凛「ちょっと大丈夫!?弱まり方が他よりひどい……すぐ手当してあげるから」

125: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/26(日) 17:17:14.84 ID:3pntQlWX0
~~~~~~~~~~~~~~~~~~

士郎「敵の攻撃は覚悟に向けて放たれたものじゃない……」

士郎「だから因果が撃てずに防戦一方なのか――!」

慎二「ホラホラホラ!!何ぼさっとしてんだよ衛宮、
   お前も手伝わないと無関係な奴がどんどん死ぬぜ?」

士郎「慎二ィ……っ!!」

慎二「はは、威勢だけはいいな。そんな血まみれのサーヴァント抱えちゃってさ!!」

士郎「……違うな。俺の、俺達の勝ちだ」

慎二「まだわかんないの?もうお終い、チェックメイトなんだよ。
   いいぜ、その自信の根拠を言ってみなよ」

士郎「………………正義だからだッッ!!!!」

126: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/26(日) 17:21:18.80 ID:3pntQlWX0
\_人__人__人__人__人__人__人_/
 ≫ 少女が宙を舞った  ≪
/⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y\


 、从人∧人∧人∧人∧从/
< その先にある物とは  >
/VV∨V∨V∨V∨V∨V∨V\
 、从人∧人∧人∧从/
< プール!!!  >
/VV∨V∨V∨V∨V\

127: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/26(日) 17:25:50.62 ID:3pntQlWX0
凛「どうりで校舎を探しても見つからないはずよ!!
  広くて平らで、人の目を盗んで魔法円を描ける場所――」

凛「それは、プールの底――!!」

凛「いっけえええええええええっ!!!!!」

  ∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧
<  両手に持った宝石を水面に叩きつける!    >
  ∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨


  ∧∧∧∧∧∧∧
<  崩壊!!    >
  ∨∨∨∨∨∨∨
  ∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧
<  魔法円が崩壊した     >
  ∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨

129: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/26(日) 17:38:30.91 ID:3pntQlWX0
薪寺「う、うう……?」

三枝「あれ――わたし、どうして」

氷室「くっ――あ、あれは。衛宮と……何者だ、あの鎧武者は?」

三枝「黒い鎧の人が、あの女の人から守ってくれたの……?」


慎二「ふざけるなよ……!!お前らのせいで、僕の作戦は台無しだ!!」

士郎「悪の栄えたためしはない!!」

慎二「終わらせてやる!!ライダー、宝具の真命を開放しろ!!」

ライダー「あれは膨大な魔力量を消費します。お勧めしませんが」

慎二「ここで死ぬよりいいだろうが!!セイバーをぶち殺せ!!」

ライダー「わかりました、慎二。騎英の手綱<ベルレフォーン>を使います」

131: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/26(日) 17:40:16.95 ID:3pntQlWX0
士郎「な……!?慎二、まさかお前、ここのみんなを巻き添えにするつもりか!?」

慎二「知らないね!雑草が何人死のうと知ったことか!!」


覚悟「
、从人∧人∧人∧人∧人∧从/
< 雑草などという草はない  >
/VV∨V∨V∨V∨V∨V∨V\


ライダー「しつこいですね……消え去りなさい!!ベルレフォーン!!」




覚悟「その言葉、宣戦布告と判断する!!」

134: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/26(日) 17:46:47.57 ID:3pntQlWX0









                       当方に迎撃の用意あり!





138: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/26(日) 17:51:01.83 ID:3pntQlWX0
_人__人__人__人__人__人__人__人__人__人__人__人__人_
) わああああああああああああああっ!!!  (
`Y⌒`Y⌒`Y⌒`Y⌒`Y⌒`Y⌒`Y⌒`Y⌒`Y⌒Y´

慎二「な、なんだ!?」

凛「アンタが巻き込んだ人達。後で記憶は消させてもらうけど
  ヒーローの姿を見てもらおうと思ってね」


「衛宮くーん!!」「頑張って!!!!」
 「あ、あれ葉隠なのか!?」「2人とも負けないで!!」


士郎「みんな……校舎から応援してくれてるのか」

覚悟「後方支援に感謝!」

ライダー「はああああッ!!!!!!!!」

140: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/26(日) 17:53:19.82 ID:3pntQlWX0
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142: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/26(日) 17:55:46.05 ID:3pntQlWX0
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144: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/26(日) 18:02:14.62 ID:3pntQlWX0
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~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

凛「さーて……ここからが本番ね。ここまで騒ぎが大きくなるとは思わなかった。
  おそらく教会の監察役からの操作があるでしょうし、後のことは大丈夫だとは思うけど」

士郎「――よかった。本当によかった。
   ――――本当に、誰も死なずにすんだんだな」

覚悟「泣くのはまだだ士郎君。目が曇って前が見えぬようになる」

凛「でもカッコ良かったわよ、士郎?まるで、本当に正義のヒーローみたいだった」

士郎「か、からかうなよ……!!」

覚悟「フッ」


§学園の平和は守られた!しかし英雄に立ち止まる暇はない§
§進め士郎!負けるな覚悟!狂気の聖杯戦争を止めるのだ!§

~終~