1: ◆xF5HhHyE6Y 2017/07/20(木) 23:30:17.11 ID:QvqfhihaO
ある日アリスはお姉さんと一緒に森にピクニックにきていました


パシャッ パシャッ

姉「いいよー?アリス!もっと笑顔ちょうだい?」

アリス「はーい」ニコッ

アリス「(折角ピクニックに来たのにお姉ちゃんの趣味の写真撮影ばっかり…疲れるなぁ)」

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1500561017

引用元: 不思議の国のアリス「安価で不思議の国を冒険する」 


不思議の国のアリス (角川文庫)
ルイス・キャロル
角川書店(角川グループパブリッシング)
売り上げランキング: 6,811
2: ◆xF5HhHyE6Y 2017/07/20(木) 23:34:55.34 ID:QvqfhihaO
姉「いいねーアリス!さすが私の妹!かーわいいっ!」

パシャッ パシャッ

アリス「(あーあ、眠くなってきちゃった…)」ウトウト

姉「次は胸元をはだけてみよっか?」

アリス「………ん?」ピクッ


するとそこに……


「わー!遅刻だ遅刻ー!」


懐中時計を持った可愛らしい>>4が何処かへ走っていくのを見かけました

5: ◆xF5HhHyE6Y 2017/07/20(木) 23:45:33.81 ID:QvqfhihaO
ショタ「あーっ!もう間に合わないよー!」タッタッタ

アリス「(可愛らしい男の子だ…何を急いでるんだろ?)」

姉「アリス!ちょっと休憩しましょ?」

姉「私は今から写真の整理をするからけっしてのぞかないでね?」

姉「次はヌードいくからそれまでその辺で遊んでなさい?」

アリス「はーい」

アリス「(あの男の子何処に行くんだろ…ついてってみよ)」



ショタ「…………」スタスタ

ショタ「…………」キョロキョロ

アリス「(辺りを見渡してる…)」コソッ

ショタ「………………」スッ

アリス「(小さな穴の中に入った!)」

6: ◆xF5HhHyE6Y 2017/07/20(木) 23:58:36.88 ID:QvqfhihaO
アリス「…………」タッタッタ

オオオ

アリス「この木の根っこ…洞窟になってる……」

アリス「あ、あの男の子、こんなところになんの用だろ?」

オオオ

アリス「………………」

アリス「(なんか…こわいな…)」

アリス「でもあの男の子も気になるし…」ゴクリ

アリス「………ここは一旦引き返してお姉ちゃんを呼んで……」ツルッ

アリス「!?」

アリス「キャアアアー」

なんとアリスは足を滑らせて木の根の洞窟に落ちてしまいました

アリス「キャアアアー」


ズズズ




7: ◆xF5HhHyE6Y 2017/07/21(金) 00:02:19.30 ID:Fp8uf/KaO
洞窟を抜けた先にアリスが見たものは…

アリス「いたた………くない?」

アリス「(私…あんな長い間滑り落ちたのに……)」

なんと……

ピカー

アリス「まぶしい……」

アリス「………え?」

アリス「ここ…どこ?」



アリスが洞窟の先に見たものは>>10が広がる不思議な国でした

10: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/07/21(金) 00:05:41.62 ID:7++5JJTt0
金色の●●●

14: ◆xF5HhHyE6Y 2017/07/21(金) 00:24:54.92 ID:Fp8uf/KaO
プーン

アリス「うぇ~くっちゃい…なにこの臭い……」


アリスが行き着いた先にはあたり一面金色の●●●がありました

アリス「うぇ~…●●●だ…ここ、野生の動物のおトイレなのかな?」

アリス「しかも金色…これは普通の野生動物じゃないね!」


アリスは好奇心旺盛なので辺りを調査してみる事にしました


アリス「……なんていうか…不思議な森…ここなら金色の●●●をする動物がいそう!」ワクワク


アリスが暫く歩いていると……


アリス「あー…暑い…疲れた…」

アリス「それにくちゃい…お風呂に入りたいよー」

アリス「あれ?何かある?」ヒョイッ

アリス「…………ご自由にお飲みください…栄養ドリンクかな?」


普通なら怪しんで飲まないところですがそこは好奇心旺盛なアリスです

アリス「やったー!丁度喉乾いてたんだ♪」ゴクゴク


謎の飲み物を一気飲みしました


アリス「おいしかったー♪」

アリス「……あれ?体が……」


>>16 ドリンクを飲んだアリスの体に起こった変化

16: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/07/21(金) 00:25:57.72 ID:DAqeHQNDO
便意を催した

17: ◆xF5HhHyE6Y 2017/07/21(金) 00:54:23.32 ID:Fp8uf/KaO
アリス「うぁぁぁー!!お腹痛い!」ギュルルル


ドリンクを飲んだアリスはお腹を下しました

アリス「こ、このドリンク、賞味期限が300年もすぎてるよー!」ギュルルル

アリス「(ど、どうしよう……便意が…)」ギュルルル

アリス「(で、でもレディとして外でもよおすなんて……)」ギュルルル

アリス「も、もうげんか……」ギュルルル

アリス「………ん?」ギュルルル


覚悟を決めたアリスですが、その目に移ったのは……

アリス「い、家だ…おトイレあるかな?」ギュルルル


小さな家

アリス「すみませーん、おトイレ貸してくださーい」ギュルルル

シーン

アリス「返事がないって事はOKって事だよね?」ギュルルル



ジャー

アリス「はぁ、生き返った…」スッキリ

アリス「それにしても…この家誰もいないのかな?」キョロキョロ

アリス「あ!」

アリスが家の中を見回すと、ケーキがおいてありました

アリス「……………」グー

先程ドリンクを飲んでお腹を下したばかり、ましてや人の家の食べ物

アリス「……丁度お腹空いてたんだ」

そこは好奇心旺盛なアリスです

アリス「いただきまーす♪」パクッ

アリス「このケーキおいしー♪」モグモグ

アリス「……あ、あれ?体が……」



>>20 ケーキを食べてアリスの体におこった変化

19: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/07/21(金) 00:56:45.86 ID:NuHcq/7ZO
イモムシになった

21: ◆xF5HhHyE6Y 2017/07/21(金) 09:20:16.25 ID:QNiGBWpg0
イモアリス「ふぁぁぁ、なにこれぇ…」


ケーキを食べたアリスは体がイモムシになってしまいました


イモアリス「体がイモムシになってる…きっと勝手におトイレを使ったバチが当たったんだ」グスッ

イモアリス「もうお家に帰りたいよ…お姉ちゃん…」グスッ


アリスは腹を下したりイモムシになったり散々な目にばかりあっている事を悔やみ泣きました

ですが所詮イモムシの涙…涙で泉はできません


イモアリス「元の姿に戻りたい…とりあえずここを出よう…」クネクネ

イモアリス「……ダメだ…手も足も無いし、体がちっちゃくてドアノブが回せない……」

イモアリス「せめて蝶々に進化出来たらなぁ……」


家から出られなくて困り果てたイモアリス。そこへ現れたのは>>23でした

23: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/07/21(金) 09:24:49.98 ID:70NTGcxDO
黒猫

25: ◆xF5HhHyE6Y 2017/07/21(金) 11:23:53.18 ID:QNiGBWpg0
黒猫の性格
安価下

26: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/07/21(金) 11:33:40.33 ID:LICcMnr8O
お節介焼き

28: ◆xF5HhHyE6Y 2017/07/21(金) 12:38:16.94 ID:fH7hkFZyO
「あらあら?人の物を勝手に食べてはいけないですよ?」ピョン

イモアリス「!」

黒猫「可愛いイモムシさん?」

イモアリス「ね、ねこさんが喋ってる…?」

黒猫「私はこの森の案内人です」

イモアリス「あ、案内人?」ガタガタ

黒猫「うふふ、そんなに脅えて…安心してください、貴女をとって食べたりはしませんから?」クスッ

イモアリス「ほ、本当?」ビクビク

黒猫「貴女…このワンダーランドの住人ではありませんね?」

イモアリス「な、なんでわかったの?」

黒猫「一部始終全部見ていましたから」

黒猫「貴女がそのケーキを食べてイモムシの姿になるのも…」

黒猫「貴女がお腹を下してトイレに籠っているのも」

イモアリス「わ、私のおトイレしてる所を見たの!?」

黒猫「…………ワンダーランドの住人の●●●は金色です…よって……」

黒猫「貴女はこのワンダーランドの住人ではありません」

イモアリス「ふぇぇ/////」カーッ

黒猫「ふふふ、それにしても貴女は運がいいですね?」

イモアリス「え?」

黒猫「この家は謂わば森の住人達の集会所……今日は森の動物や鳥達が集まり、コーカス・レースをする日です」

イモアリス「コーカス・レース?」

黒猫「そしてそのケーキは動物達のおやつ……貴女のような可愛いイモムシさんが彼らに見つかってしまったら食べられてしまったでしょうね?」クスッ

黒猫「………特に…ドードー鳥は貴女のような愛らしい少女が大好物ですから」ニコッ

イモアリス「…………!!」ゾクッ

イモアリス「あ、あの……黒猫さん?」

黒猫「なんですか?」

イモアリス「……黒猫さんもそのレースに参加しに来たの?」

黒猫「うふふ、違いますよ?」

イモアリス「え?」

黒猫「このレースに参加するのはネズミや鳥などの森の住人、私は彼らを……」

イモアリス「…………え?」

黒猫「………いえ、何でもありません」ニコッ

イモアリス「?」

29: ◆xF5HhHyE6Y 2017/07/21(金) 12:43:13.14 ID:fH7hkFZyO
黒猫「さて、そろそろ鳥達も来る頃です、ここを出ましょうか?」ヒョコッ

イモアリス「あ、あの!ネコさん!」

黒猫「なんですか?」

イモアリス「わ、私、元の姿に戻りたいの!元の姿に戻る方法を知らないかな?」

黒猫「…………………」

黒猫「………そうですね……」

黒猫「このワンダーランドには何でも知っている物知りイモムシがいます」

イモアリス「イモムシ?」

黒猫「はい、>>32に住む彼なら元の姿に戻る方法を知っているかもしれません」

32: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/07/21(金) 12:46:20.92 ID:n5fh+e0d0
きのこの森

35: ◆xF5HhHyE6Y 2017/07/21(金) 18:27:55.30 ID:fH7hkFZyO
イモアリス「きのこの森?」

黒猫「はい、そうです。この森の奥深くにある世界中のきのこが採れる森…そこに彼はすんでいます」

イモアリス「世界中のきのこ…」キラキラ

黒猫「ふふふ、イモムシなのに元気ですね?」クスッ

イモアリス「い、イモムシって言わないでよ!」クネクネ




イモアリス「うわぁ、黒猫さんの上ラクチンラクチン♪」ファサファサ

黒猫「あまりはしゃいで振り落とされないようにして下さいね?」

イモアリス「はーい!」ファサファサ

イモアリス「もう外は夜になってたなんて……蒼い月が綺麗……」ウットリ

黒猫「それでは……森に入りますよ?」スタスタ

イモアリス「うぅ……霧がすごい…」ビクビク

黒猫「これは"ミルク霧"ですね」

イモアリス「ミルク霧?」

イモアリス「………ここは不思議なものばっかりだなぁ……」

黒猫「!」

黒猫「気をつけて下さいアリス!」

イモアリス「ふぁ?」

黒猫「あれは…>>37です!」

38: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/07/21(金) 18:40:03.42 ID:WSrBOwF1O

41: ◆xF5HhHyE6Y 2017/07/21(金) 18:52:25.93 ID:fH7hkFZyO
※イモアリスはサイズもイモムシの虫けらです

鮫「シャー!」ドタドタ

イモアリス「ひぃぃ!鮫が陸に…しかも二本足で走ってるー!」

黒猫「あれは人食い陸鮫です!捕まったら骨の随までしゃぶられてしまいます!」

イモアリス「そ、そんなぁ…」

黒猫「アリス!捕まっていて下さい!逃げますよ!」ダッ

イモアリス「ひぃぃ!」ギュッ

鮫「シャー!!」ドタドタ



黒猫「な、なんとか逃げ切りましたね…」

イモアリス「ありがとう黒猫さん…(ちょっとおしっこちびっちゃった…)」

イモアリス「ねぇ、黒猫さん?黒猫さんは何でそこまで私に優しくしてくれるの?」

黒猫「!」

黒猫「言ったでしょ?私は森の案内人…それに…」

黒猫「お節介焼きなんですよ」ニコッ

イモアリス「ふーん、なんだかお姉ちゃんを思い出しちゃった!」クスッ

黒猫「お姉ちゃん?」

イモアリス「うん、お姉ちゃんはね?」

イモアリス「とっても頭がよくって…写真が趣味で……」

イモアリス「それで…お節介焼きなの!」

黒猫「お節介焼き?」

イモアリス「うん、いいっていうのにいっつも私が入ってるお風呂に入ってきたり…」

イモアリス「私が心配だからって私が寝るまでずっと顔を見つめてたり…それに………」

黒猫「そ、そうですか…」

イモアリス「今日もお姉ちゃんと一緒にピクニックにきたの…」

イモアリス「黒猫さんを見てたらお姉ちゃんに会いたくなっちゃった……」

黒猫「アリス……」

42: ◆xF5HhHyE6Y 2017/07/21(金) 18:56:14.80 ID:fH7hkFZyO
きのこの森手前


黒猫「この湖の先にあるのが物知りイモムシの住むきのこの森です」

イモアリス「どうやって渡るの?黒猫さんが泳いで渡るの?」

黒猫「……それは危険ですね…何故ならこの湖は>>44でできているのですから」

44: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/07/21(金) 18:58:06.22 ID:InWnMGZeO
●●●

45: ◆xF5HhHyE6Y 2017/07/21(金) 19:10:18.69 ID:fH7hkFZyO
イモアリス「うっ、なんだかこの湖くちゃいね……」

黒猫「この湖は心ない森の住人達がゴミを棄てたり排泄に使ったりとしているのでとても汚いんですよ…」

イモアリス「そっかー…それで臭いのかぁ」

イモアリス「だったら泳げるね!」グッ

黒猫「ええ!?」

イモアリス「だって汚いだけだよね?だったらいけるね!」

黒猫「ひ、他人事だと思って…」

黒猫「だいたい、貴女の為に案内してあげたんですよ!」

イモアリス「だって今の私は虫けらだし…それに……」

イモアリス「お姉ちゃんなら、アリスの笑顔の為なら」

イモアリス「たとえ火の中水の中草の中森の中、土の中雲の中アリスのスカートの中って言うよ?」

黒猫「………………」

イモアリス「ゴー!黒猫さん!」

黒猫「………うぇー……」



バチャバチャ


黒猫「つ、ついた…」ゼーゼー

イモアリス「お疲れ様!黒猫さん!」ニコッ

黒猫「い、いえ…アリスの為なら…」プーン

イモアリス「うぇっ!黒猫さんくちゃい!」オエー

黒猫「>>47」

47: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/07/21(金) 19:19:33.63 ID:OxewYmPmO
ぶちころすぞ

48: ◆xF5HhHyE6Y 2017/07/21(金) 20:05:10.99 ID:fH7hkFZyO
黒猫「………ぶちころしますよ?」プーン

イモアリス「く、黒猫さん!ジョークだよジョーク(くっさ…)」

黒猫「アリスもこの湖に沈んで排泄物の気分を味わいますか?」

イモアリス「………ごめんなさい…」


黒猫「物知りイモムシが住んでいるのはあそこに見える大きなキノコの上です」スタスタ

イモアリス「へ~…あっ!黒猫さん!あの赤いキノコ美味しそう!」

黒猫「あれは猛毒キノコです。あれを食べると全身の血が吹き出して死にますよ?」

イモアリス「あの青いキノコは?」

黒猫「あれも猛毒キノコです。あれを食べるとお腹を下して、身体の水分が無くなるまで糞尿を垂れ流し、やがて死にます」

イモアリス「おっかなーい!」ブルブル

イモアリス「あっ!じゃああのお菓子みたいなキノコは?」

黒猫「あれはキノコの山というお菓子です。食べるとタケノコ厨にころされます」

イモアリス「?」

黒猫「さぁ、つきましたよ」ピタッ

イモアリス「!」

黒猫「物知りイモムシはあのキノコの上です」

49: ◆xF5HhHyE6Y 2017/07/21(金) 20:15:38.83 ID:fH7hkFZyO
キノコの上

イモムシ「………久しぶりの客人だ…」

イモムシ「何か用か?」

イモアリス「うわっ、でっかいイモムシさん……キモチワル」

黒猫「貴女が小さいんですよアリス。それに今は貴女もイモムシです」

イモムシ「…………そのイモムシ…さては元はイモムシではないな?」キラン

黒猫「!」

イモアリス「す、すごい…わかっちゃうんだね…さすが物知りイモムシさんだ!何でも知ってるんだね!」キラキラ

イモムシ「何でもは知らん。知っている事だけだ」

イモアリス「イモムシさん!私、ケーキを食べたらイモムシになっちゃったの!」

イモムシ「………なんだと?」

イモアリス「お願いします!元の姿に戻る方法を教えてください!」ペコリ

イモムシ「……………」

イモムシ「(ケーキを食べてイモムシになったか…この娘…ワンダーランドの住人ではないな………?)」

イモムシ「……とんでもない客人をつれてきたな?黒猫よ」

黒猫「……………」

黒猫「物知りイモムシ…私からもお願いです」

黒猫「………どうか…この娘に元の姿に戻る方法を教えてあげて下さい」ペコリ

イモアリス「黒猫さん……」

イモムシ「………………」

イモムシ「>>50」

50: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/07/21(金) 20:19:27.00 ID:IDCtwF0/o
この辺りに群生するタケノコキノコを食べるといい

51: ◆xF5HhHyE6Y 2017/07/21(金) 20:30:19.99 ID:fH7hkFZyO
イモムシ「……この辺りに群生するタケノコキノコというキノコを食べるといい」

イモアリス「タケノコキノコ?」

黒猫「それはどのようなキノコなのですか?」

イモムシ「タケノコとキノコが合わさったような形をしている。後は勝手にさがせ!」

イモアリス「うわぁ…ヒントが適当だなぁ」

黒猫「ハァ……」




イモアリス「タケノコキノコどこかなぁ?」キョロキョロ

黒猫「アリス、とりあえずタケノコキノコらしきものを見つけたらイモムシのところに……」

イモアリス「あっ!タケノコキノコっぽいの発見!」

黒猫「ほ、本当ですか!?」

黒猫「で、では早速イモムシのところに…」

イモアリス「うんしょうんしょ」クネクネ

黒猫「ちょ、アリス!?」

イモアリス「いただきまーす♪」パクッ

黒猫「あ、アリス!そんな不用意に食べては……ここは一度イモムシのところに…」

イモアリス「もう食べちゃいました」テヘペロ

黒猫「ちょ……」

イモアリス「ん?」モゾモゾ

イモアリス「か、身体の様子が……」モゾモゾ

黒猫「アリス!」


>>53 アリスがタケノコキノコを食べてアリスの身体におこった事

53: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/07/21(金) 20:36:07.45 ID:14VSGgxjO
イモムシサイズのまま元に戻った

54: ◆xF5HhHyE6Y 2017/07/21(金) 20:50:25.28 ID:fH7hkFZyO
アリス「も、元の姿に戻ったー!」ヤッター

アリス「手も…足もあるよー!」ウルウル

黒猫「イモムシサイズのままね」

チビアリス「………………」



チビアリス「ちょっと!イモムシさん!どうなってるの!」プンプン

イモムシ「知るか。異世界の住人だからキノコの作用も違ったんだろ。たぶん」

チビアリス「た、たぶんって!」プンプン

イモムシ「うるさいなぁ、わかったら帰れ!私は知ってる事しか知らん!」

チビアリス「むぅ~!!」

黒猫「イモムシ…何とかアリスを元の大きさに戻す方法を………」

イモムシ「……言っただろ、私は知ってる事しか知らん……」

黒猫「………………」

イモムシ「だが………」

チビアリス、黒猫「?」

イモムシ「>>56に住むチェシャ猫なら知ってるかもな?」

56: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/07/21(金) 20:53:59.01 ID:Xygf7osuo
チョコレート工場

57: ◆xF5HhHyE6Y 2017/07/21(金) 21:57:59.09 ID:fH7hkFZyO
キノコの傘の下


チビアリス「チョコレート工場ー?なにそれー!」キラキラ

黒猫「ウォンカというワンダーランドの住人が経営するワンダーランド1のチョコレート工場です」

チビアリス「うわぁー!楽しみだなぁ!」キラキラ

黒猫「アリス、遊びにいく訳ではありませんよ?」

チビアリス「わかってるよー!チョコレート工場にいるチェシャ猫さんに会って、私を元の大きさに戻す方法を聞くんだよね?」

黒猫「その通りです!」

黒猫「今日はもう遅いので、出発は明日にしましょ?」

チビアリス「はーい!おやすみなさい、黒猫さん♪」

黒猫「……………」ジーッ

チビアリス「? どうしたの?黒猫さん?」

黒猫「いえ、ただアリスがワンダーランドで過ごす初めての夜ですから」

黒猫「アリスがぐっすり眠れるよう、私が貴女を見守っています」

チビアリス「も、もぅ!子供じゃないんだから~/////」

黒猫「アリスは子供じゃないですか?」クスッ

チビアリス「………おやすみ?黒猫さん」

黒猫「おやすみなさい、アリス」

・・・・・

・・・・

・・


58: ◆xF5HhHyE6Y 2017/07/21(金) 22:05:36.95 ID:fH7hkFZyO
翌日

小さな家

少年「……………」ゴクリ

お爺ちゃん「は、はやくウォンカのチョコレートを開けてくれ!」

少年「う、うん……!開けるよ!お爺ちゃん…」スッ

お爺ちゃん「……………」ゴクリ

キラキラ

お爺ちゃん「こ、これは……」

少年「や、やった!ウォンカのゴールデン………


メキメキメキ


ブチッ


ギャアアー


チビアリス「? 黒猫さん、今、ちっちゃい家みたいなの踏まなかった?」

黒猫「気のせいじゃないですか?」

ギャアアー


黒猫「さて、つきましたよアリス、ここが……」

チビアリス「チェシャ猫さんのいる…」

チビアリス「チョコレート工場!」キラキラ


ウォンカのチョコレート工場

ウィーリウォンカ♪ ウィーリウォンカ♪

チビアリス「? 歌が聞こえる…」

黒猫「あれは……」

59: ◆xF5HhHyE6Y 2017/07/21(金) 22:12:17.36 ID:fH7hkFZyO
ウンパルンパ「ウィーリウォンカ♪ウィーリウォンカ」

チビアリス「う、うわっ…何かおじさんが……」

黒猫「あれは……ウンパルンパです!」

チビアリス「ウンパルンパ?」

黒猫「ワンダーランドの奥地に住む小人族です!何故チョコレート工場に…」

チビアリス「小人…今の私と同じくらいの大きさだ……」

ウンパルンパ「………………」スタスタ

チビアリス「……ひっ、近づいてくるよ…」ビクッ

ウンパルンパ「……………」ジーッ

チビアリス「な、なに……?」

ウンパルンパ「>>61」

61: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/07/21(金) 22:37:21.21 ID:iwbUdFhro
アソボウ

62: ◆xF5HhHyE6Y 2017/07/21(金) 23:25:35.24 ID:fH7hkFZyO
ウンパルンパ「アソボーヨ」

チビアリス「え?」

ウンパルンパ「アソボーヨ」

ウンパルンパB「アソボーヨ」

ウンパルンパC「アソボーヨ」

ワラワラ

チビアリス「い、いやー!いっぱい出てきたー!」キャー

黒猫「私のアリスに近づくなー!」バキッ

ウギャー イヤー

チビアリス「黒猫さん……(私のアリス?)」

「こらこらー?ウンパルンパをイジメたらいけないよー?」

チビアリス、黒猫「!」

ウォンカ「彼らはボクの唯一のお友達なんだ」ルンルン

チビアリス「……あの人は?」

黒猫「彼がこの工場の主であり、ワンダーランド1のチョコレート工場のオーナー」

黒猫「ウィリー・ウォンカです!」

チビアリス「あの人が…まるで人間みたい…」

黒猫「そうですね……姿形はアリス達、異界の住人と似ているかもしれません?」

ウォンカ「あららー?なかなか賢い子猫ちゃんだね?」

ウォンカ「でもー?ウンパルンパをイジメたらいけないよ?」

ウンパルンパ「イタタ」

黒猫「…………」

チビアリス「あ、あの!ウォンカさん!」

ウォンカ「おややー?そちらのちっさいお嬢さんは新種のウンパルンパかなー?」

チビアリス「ち、違いますよ!」

黒猫「ウォンカ…私達、この工場を見学したいのですが……」

ウォンカ「ボクの工場を見学ー?」

チビアリス「お、お願い!ウォンカさん!」

ウォンカ「ん~~~?」ムーン

ウォンカ「ダメー!!」ブー

黒猫「!」

チビアリス「な、なんて!?」

ウォンカ「だーって!ボク、基本喋る生き物は嫌いだしー?」

ウォンカ「さ、わかったら帰った帰った!あんまりしつこいとハートのクイーンに通報しちゃうよ?」シッシッ

チビアリス「………そんな……」

黒猫「……………」

黒猫「"ダイナが会いたいと言っている"とチェシャ猫に伝えてくれますか?」

ウォンカ「……………」ピクッ

チビアリス「?」

ウォンカ「>>63」

63: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/07/21(金) 23:31:07.28 ID:IDCtwF0/o
いいだろう、少し工場を見学して暇を潰してたまえ

64: ◆xF5HhHyE6Y 2017/07/21(金) 23:43:52.86 ID:fH7hkFZyO
ウォンカ「………ん~~?わかったよ」

ウォンカ「いいよ?少し工場を見学して待っててよ?」ニコッ

チビアリス「本当!?ありがとうウォンカさん!」キラキラ

黒猫「……………」


工場内

チビアリス「す、すごいよ黒猫さん!ここ、木も川も全部チョコレートで出来てる!」キラキラ

黒猫「ふふっ、そうですね?」

チビアリス「た、食べてもいいかな?」ジュルリ

黒猫「やめなさい」

チビアリス「あっちにはリスさんがー!」

黒猫「(アリス…はしゃいじゃって…本当に可愛いわ)」ウットリ

リス「コノクリダメナクリダワー」ポイッ

チビアリス「……………」ジーッ

リス「ウオッ!!ビックリシター」

リス「オット、アタラシイクリヲトッテコナキャ」トコトコ

チビアリス「あっ!待ってよリスさーん!」

タッタッタ



黒猫「ウォンカのチョコレート工場…噂には聞いていたけど想像以上ですね…」

黒猫「(ここにチェシャ猫が……)」

黒猫「……アリス、そろそろ次に……」


シーン

黒猫「アリス……?」

65: ◆xF5HhHyE6Y 2017/07/21(金) 23:48:05.19 ID:fH7hkFZyO
チビアリス「リスさん見失っちゃった…」トボトボ

チビアリス「ここ……どこだろ?」

ユラッ

チビアリス「あっ!誰かいる!」

チビアリス「あのー、すみませ……」

チビアリス「!」

チビアリス「シルクハットにタキシードの男の子……あなたは……」

ショタ「……………」

チビアリス「あ、あの!」

ショタ「!」

チビアリス「な、なんであなたがここに……」

ショタ「>>67」

67: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/07/21(金) 23:50:53.43 ID:SOKmR2sMo
ここのお菓子を盗むため

68: ◆xF5HhHyE6Y 2017/07/22(土) 00:24:06.95 ID:8M6nRGl3O
ショタ「ちょっとここのチョコレートを盗みにきたんだよ」

チビアリス「ぬ、盗む?ドロボーはいけないってお姉ちゃんが言ってたよ!」

ショタ「きみのお姉さんなんて知らないよ」

ショタ「それよりも…人を呼ばれたら厄介だ、きみは今すぐ踏み潰すとしよう」スッ

チビアリス「い、いやー!!」

ザッ

ショタ「!」

チビアリス「!」

チビアリス「黒猫さん!」

黒猫「フシャー!!!」

ショタ「……………」

黒猫「今すぐアリスから離れて下さい!白ウサギ!」

チビアリス「白ウサギ……?」

ショタ「……………」スッ

ピョコン

チビアリス「……シルクハットの中からウサギのお耳が……」

黒猫「アリス!可愛い見た目に騙されてはいけません!」

黒猫「彼はああ見えて…もう300年以上も歳をとっている白ウサギです!」

チビアリス「さ、300年!?」ヒエー

白ウサギ「…………」

白ウサギ「黒猫…きみはいったい何者なんだい?」

黒猫「私は…森の案内人でお節介焼きなただの猫ですよ」

白ウサギ「…………そ、」

白ウサギ「ま、いーや…チョコレートもいっぱい手にいれたし…」

白ウサギ「騒ぎになる前に帰るとするよ」スッ

チビアリス「ど、ドロボーはいけないんだよ!ウォンカさんにチョコレート返しなよ!」

白ウサギ「………また会おう…黒猫、そして…」

白ウサギ「アリス」

スゥ

チビアリス「!」

チビアリス「き、消えた?」

黒猫「………………」


チェシャ猫の性格
安価下

69: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/07/22(土) 00:25:49.77 ID:bm9hWouUO
ガチレ 

71: ◆xF5HhHyE6Y 2017/07/22(土) 12:21:26.82 ID:CMR/eCzm0
チビアリス「(あれ?白ウサギさん、なんか落としてってる?)」


ウォンカ「やぁやぁ、お待たせしちゃったね?」

チビアリス「ウォンカさん!」

ウォンカ「約束通り、チェシャ猫をつれてきたよ?」

チビアリス「……?いないみたいだけど?」

黒猫「チェシャ猫は人見知りなんですよアリス」

黒猫「チェシャ猫、いるのですよね?隠れてないで出てきて下さい」

ウォンカ「ほら、チェシャ猫ちゃん?」

「うぅ…」モジモジ

チェシャ猫「ひ、久しぶり…ダイナ」ニャーン

黒猫「ええ、久しぶりですねチェシャ…」

チビアリス「う、うわぁ…」キラキラ

チェシャ猫「!」ビクッ

チビアリス「チェシャ猫ちゃんかわいー♪ちっちゃな女の子が猫さんのコスプレしてるみたーい!」キラキラ

チェシャ猫「ひっ…」ビクッ

黒猫「ふふふ、今はアリスの方がちっちゃいですよ?」

チビアリス「わーい!」ピョン

チェシャ猫「きゃっ/////」

チビアリス「うわぁ、この猫さんのお耳本物だー!すっごーい♪」ナデナデ

チェシャ猫「ぁんっ///や、やめて…」ピクピク

ウォンカ「アハハハ、面白いねーあの子」

黒猫「アリス、気をつけて下さいよ?」

チビアリス「?」

チェシャ猫「//////」

黒猫「チェシャ猫は大人しい女の子に見えてガチレ ですから」

チビアリス「ガチレ ??」

チェシャ猫「//////」

チビアリス「黒猫さん、ガチレ ってなーに?」ハテ

黒猫「>>73」

73: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/07/22(土) 12:30:45.97 ID:2sOpX5sI0
君みたいな可愛い女の子は知らなくて良い事なの

74: ◆xF5HhHyE6Y 2017/07/22(土) 12:48:24.59 ID:CMR/eCzm0
黒猫「アリス、貴女みたいな純粋無垢で可愛い天使は知らなくていい事ですよ?」

チビアリス「?」

チェシャ猫「…………」ヒョイッ

チビアリス「きゃっ」

チェシャ猫「………………」ジーッ

チェシャ猫「貴女、新種のウンパルンパ?」

チビアリス「ち、違うよ!私の名前はアリス!」

チビアリス「ちっちゃいのは、キノコを食べたせいなの」

チェシャ猫「キノコを……」

チビアリス「よろしくね?チェシャ猫ちゃん?」ニコッ

チェシャ猫「(可愛い/////)」ポッ

チェシャ猫「よ、よろしく」ボソボソ

黒猫「チェシャ猫、アリスは元は人間サイズだったんです!」

黒猫「どうかアリスを元の大きさに戻すのに協力してくれませんか?」

チビアリス「チェシャ猫ちゃん!お願い!」ウルウル

チェシャ猫「………………」

ウォンカ「(チェシャ猫ちゃんは気難しいからなぁー、きっと無理だろうなー)」

チェシャ猫「……いいよ…」

チビアリス「本当!?」キラキラ

ウォンカ「え?マジ?」

黒猫「ありがとうございます!チェシャ猫!」

チビアリス「ありがとう!チェシャ猫ちゃんだーいすき♪」ニコッ

チェシャ猫「私も…アリス、だいすき…///」

イチャイチャ

黒猫「イチャイチャすんな!」

75: ◆xF5HhHyE6Y 2017/07/22(土) 14:11:55.49 ID:CMR/eCzm0
チェシャ猫「ダイナ…嫉妬…?」ジトー

黒猫「そ、そんなんじゃありません!」フシャー

チビアリス「?」

黒猫「と、とりあえず話を元に戻します!」

黒猫「チェシャ猫!貴女はアリスを元の大きさに戻す方法を知ってるんですよね?」

チェシャ猫「タケノコキノコの副作用を治す方法でしょ?……知ってるよ」

チビアリス「お、教えてチェシャ猫ちゃん!私、元の大きさに戻りたいの!」

チェシャ猫「ん、アリスの頼みなら」コク

チェシャ猫「といっても今すぐは難しいかも……」

チビアリス「そんなぁ…」

黒猫「な、何故ですか!?」

チェシャ猫「タケノコキノコの副作用を取り除くにはある道具が必要だから」

黒猫「ある道具?」

チェシャ猫「そう、白ウサギが持ってると言われてる>>76が必要なの」


>>76 道具

76: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/07/22(土) 14:13:25.60 ID:1og+s6k3o
短刀

77: ◆xF5HhHyE6Y 2017/07/22(土) 18:47:28.84 ID:8yeCmYJ6O
チビアリス「白ウサギさんの持ち物!?」

チェシャ猫「うん、白ウサギが持ってる短刀がタケノコキノコの副作用を断ち切れるんだよ」

チェシャ猫「他にも……あらゆる怪我や病、呪いをも治すと言われてる伝説の霊刀だよ」

黒猫「白ウサギの持ち物だったなんて…」クッ

チェシャ猫「どうしたの…?ダイナ…」

チビアリス「実は私達……さっきチョコレートを泥棒してる白ウサギさんにあったの…」

チェシャ猫「え!?」

ウォンカ「ボクのチョコレートをドロボーだって?許せないなー!」

黒猫「白ウサギは神出鬼没……今更気づいても……」ガクッ

チビアリス「あ!」

ウォンカ「どうしたんだい?おチビちゃん?」

チビアリス「そういえばさっき……」



ウォンカ「これは……」

チェシャ猫「こ、これ!白ウサギの霊刀!」

チェシャ猫「これ、どうしたの?」

チビアリス「白ウサギさんがさっき落としてったんだよ」

チェシャ猫「(落としていった?)」

黒猫「……いったい何故……」

ウォンカ「まー、とりあえず、これでおチビちゃんが元に戻るなら万事OKじゃない?」

78: ◆xF5HhHyE6Y 2017/07/22(土) 18:57:38.20 ID:8yeCmYJ6O
チェシャ猫「い、いくよ…アリス」チャキ

チビアリス「……ちょっと怖いかも…」

チェシャ猫「大丈夫…すぐに楽になれるから」

チビアリス「ひぇ」

黒猫「(アリス……)」ドキドキ

チェシャ猫「では、いきます!せいやっ!」スパッ

チビアリス「キャアアア!」

チビアリス「………って痛くな……」ムクムク

ウォンカ「! 見てよ!おチビちゃんが!」

黒猫「大きくなっていきます!」

チビアリス「キャアアア!」

ムクムク


アリス「……………」

黒猫「あ、アリス!」

アリス「や、やった……元の大きさに戻ったー…」

チェシャ猫「フッ」

アリス「やったー!ありがと!チェシャ猫ちゃん!」ダキッ

チェシャ猫「ぁん/////」

黒猫「本当にありがとうございます!チェシャ猫!」

チェシャ猫「ううん…アリスの為だもん」フルフル

アリス「チェシャ猫ちゃん……」

チェシャ猫「……でも、ご褒美はほしいかも」ボソッ

黒猫「ご褒美?」

アリス「私にできる事なら何でも言ってよチェシャ猫ちゃん!」

チェシャ猫「う、うん…じゃあ……」ドキドキ

チェシャ猫「アリス、●●●頂戴?」

アリス「え?」

黒猫「は?」

ウォンカ「oh」

アリス「ご、ごめんねチェシャ猫ちゃん?良く聞こえなかった」

チェシャ猫「アリスが履いてる●●●●がご褒美に欲しいです」キリッ

アリス「>>80」

80: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/07/22(土) 19:02:23.38 ID:ARknqKvyO
テメェ死にたいのか?

82: ◆xF5HhHyE6Y 2017/07/22(土) 19:14:50.34 ID:8yeCmYJ6O
アリス「チェシャ猫ちゃんは何で私の●●●●なんか欲しいの?ワンダーランドに入ってからずっと履いてるから汚いよ?」

チェシャ猫「ほ、本当!?最高だね!」ハァハァ

ウォンカ「(うわぁ…)」

黒猫「(ガチレ め…)」

チェシャ猫「わ、私!アリスと一つになりたい!」

アリス「きもっ、死にたいの?(ごめんね?今履いてるのお気に入りだからあげられないの)」

黒猫「え?」

ウォンカ「え?」

アリス「やべっ、本音が…」バッ

チェシャ猫「あぁ…冷たいアリスも…いぃ……////」 

アリス「うぇー」



チェシャ猫「●●●●が駄目ならキスでいいよ」

アリス「ちゅーくらいなら…」

黒猫「ちょっとアリス!」

アリス「ちゅ、ちゅーならお姉ちゃんともよくするし……」

チェシャ猫「アリス……」ンー

アリス「チェシャ猫ちゃん……」ンー

黒猫「騙されてはいけませんアリス!そいつ舌をいれてきますよ!」

アリス「舌?」

チェシャ猫「チッ」

83: ◆xF5HhHyE6Y 2017/07/22(土) 19:31:11.12 ID:8yeCmYJ6O
アリス「やっと元の大きさに戻ったし、次は元の世界に帰りたいなー」

黒猫「元の世界…ですか……」

アリス「チェシャ猫ちゃん、何か元の世界に戻る方法知らない?」

チェシャ猫「……ごめん、知らない…」フルフル

チェシャ猫「てゆーか、アリス、元の世界に帰っちゃうの?そんなのイヤ…私とずっと一緒にいて?結婚しよ。うん、そうしようそれがいい」

アリス「早く帰りたいなー」

ウォンカ「………元の世界…ねぇ…」

アリス「!」

黒猫「ウォンカ、何か知っているのですか?」

ウォンカ「まー、あくまで噂程度だけどねー?」

アリス「ほ、本当ー!?教えて!ウォンカさん!」

チェシャ猫「(余計な事を……)」チッ

ウォンカ「噂じゃあ、ハートのクイーンが持っている"金の鍵"が異世界とワンダーランドを繋ぐ扉を開くらしいよ?」

アリス「金の鍵……?」

黒猫「ハートのクイーン……」タラーッ

アリス「黒猫さん、そのハートのクイーンさんを知ってるの?」

黒猫「……ハートのクイーンはワンダーランドを統治するこの国の姫君です……」

アリス「お姫様ー?」キラキラ

アリス「わー…会ってみたいなぁ……」

チェシャ猫「……やめた方がいいと思う…」

アリス「え?」

チェシャ猫「ハートのクイーンはとても気難しいお方…機嫌を損ねたら大変…」

ウォンカ「だねー?なんせ口癖が"首をはねなさい"だからねー?」アッハッハ

アリス「ひぃ……」ビクッ

ウォンカ「金の鍵を寄越せなんて言ったら、間違いなく首をはねられるねー?」アッハッハ

黒猫「なにがおかしいんですか」

アリス「おっかないよぉ…」ビクビク

チェシャ猫「(震えてるアリス可愛い///)」ポッ

黒猫「何故赤くなるのですか」

アリス「で、でも…金の鍵以外に元の世界に戻る方法は……」

ウォンカ「うーん、知らない…」

アリス「………でも、一応ハートのクイーンさんに会って頼んでみるだけでも…」

チェシャ猫「……まず、ハートのクイーンに会いに王宮に行くのが難しいよ」

アリス「え?」

84: ◆xF5HhHyE6Y 2017/07/22(土) 19:48:52.93 ID:8yeCmYJ6O
黒猫「アリス、ハートのクイーンに会うために王宮に行くには様々な試練を乗り越えなければなりません」

アリス「試練?」

チェシャ猫「クイーンのお城の回りには、人を惑わすミルク霧や人食い陸鮫の巣…歌いながら人を襲う薔薇など、様々な危険生物や自然障害があるの…」

ウォンカ「まー、少なくとも、普通に行くのは無理だねー?」

アリス「そんな…」ガクッ

チェシャ猫「アリス、あきらめる?あきらめよ?あきらめて私と一緒に暮らそ?」

アリス「ちょっと黙ってよ!」

黒猫「………………」

黒猫「王宮に行く方法が全く無い訳ではありません……」

アリス「え?」

黒猫「……私の昔の知り合いにかつて王宮にクイーンに詩を聴かせに行った者がいます」

ウォンカ「わーお、それってまさか…」

チェシャ猫「……あの帽子屋の事?」

アリス「帽子屋さん……?」

黒猫「……はい、帽子屋に話を聞けば王宮に行く方法がわかるかもしれません」

アリス「ほ、本当黒猫さん!じゃ、じゃあ早く帽子屋さんに会いに行こうよ!」

アリス「その帽子屋さんは今何処にいるの!?」

黒猫「………帽子屋は……王宮から帰って来て以来、3月ウサギの庭で永久に終わらないお茶会に参加しています」

アリス「………お茶会……?」

ウォンカ「あー、噂のお茶会かぁ…」

チェシャ猫「………アリスをあれには行かせたくないな…」

アリス「?」

黒猫「ワンダーランドの住人は…3月ウサギの庭で行われる茶会の事を、侮蔑の念を込めてこう呼びます…」

黒猫『Houkago(永久に終わらない) Mad(狂人達の) Tea time(お茶会)』

黒猫「………と…」

アリス「ほーかごマッドティータイム?」


放課後マッドティータイムのメンバー
安価下 二つ

86: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/07/22(土) 19:51:09.62 ID:Vpx80n+/0
お客のラヴクラフトさん

87: ◆xF5HhHyE6Y 2017/07/22(土) 20:29:59.28 ID:8yeCmYJ6O
翌日

アリス「えーと、ウォンカさんに教えてもらった3月ウサギさんの家は……」

アリス「こっちだね」

チェシャ猫「あっちだよアリス」

アリス「えへへ、間違っちゃった♪」

チェシャ猫「お馬鹿なアリス可愛い/////」

黒猫「なんで貴女がいるのですか?チェシャ猫」

チェシャ猫「だってアリスと一緒にいたいから」

アリス「えへへ、嬉しいな?」

チェシャ猫「アリス…」

黒猫「イチャつかないで下さい」

チェシャ猫「ダイナ、嫉妬?」

黒猫「違います」

アリス「ねー、前々から思ってたんだけど、そのダイナって黒猫さんの名前?」

黒猫「………昔の話です、もうこの名は捨てました」

アリス「?」

チェシャ猫「………………」

アリス「………黒猫さんとチェシャ猫ちゃんって昔からの仲良しさんだったの?」

チェシャ猫「>>89」

88: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/07/22(土) 20:33:33.30 ID:0wEpOSKy0
昔『は』仲よかったよ

91: ◆xF5HhHyE6Y 2017/07/22(土) 20:53:42.28 ID:8yeCmYJ6O
チェシャ猫「昔"は"もっと仲良しだったよねー?ダイナ?」

黒猫「………ダイナと呼ばないで、ドロップ」

アリス「???」

チェシャ猫「あ、勘違いしないでねアリス!ダイナへの好きはloveじゃなくてlikeだから!」アセアセ

チェシャ猫「当然アリスへの"好き"は…////」ポッ

アリス「あっ!あそこが3月ウサギさんの家じゃない?」

黒猫「行ってみましょう!」

チェシャ猫「(アリスの照れ屋さん///)」



3月ウサギの庭

ワハハハハ

3月ウサギ「うーん、この紅茶おいしいねぇ?ヘドロの味がするよ!」ゴクゴク

3月ウサギ【気狂いのウサギ】ドンッ

マッドハッター「今何時だっけ?あ、まだ6時だ」アハハ

マッドハッター【イカれた帽子屋(元・ラヴクラフト)】ドンッ

●●●●ネズミ「ZZZ」

●●●●ネズミ【眠りネズミ】ドンッ


終わらない狂人達のお茶会

"放課後マッドティータイム"


「すみませーん」

3月ウサギ、マッドハッター「!」

アリス「私達もお茶会に参加させてくださーい!」

チェシャ猫「(こいつら…アリスに手を出したらコロス)」

黒猫「………………」

マッドハッター「>>92」

92: 全治全能の未来を予言するイケメン金髪須賀京太郎様に純潔を捧げる 2017/07/22(土) 20:55:13.54 ID:hBMET1/r0
わたしここたまの主人公虹の夢一緒にSM見ようぜ

94: ◆xF5HhHyE6Y 2017/07/22(土) 21:15:26.16 ID:8yeCmYJ6O
マッドハッター「おやおや可愛いお嬢さん」

マッドハッター「私と一緒に森へ行きませんか?」

アリス「………え?」

チェシャ猫「………………」ギラン

黒猫「やめなさい、チェシャ猫」

チェシャ猫「ダイナ……」

黒猫「……かつて詩と小説を愛した貴方が変われば変わるものですね?」

マッドハッター「………ダイナ…?」

マッドハッター「………今の私はマッドハッターだ。お前なんぞ知らないよ黒猫さん?」

黒猫「……………」

3月ウサギ「まぁまぁ、マッドハッター…折角可愛いお客さんが来てくれたんだ」

3月ウサギ「お嬢さん方?ワインはいかがかな?」スッ

アリス「あ、あの…私まだ子供だからお酒は……」

3月ウサギ「アハハハ、そう言うと思って紅茶にしておいたよ?」

アリス「ありがとう!3月ウサギさ……うっ……」

プーン

アリス「な、なにこの紅茶…鼻が曲がりそう……」

チェシャ猫「アリス!ダメ!それ、糞尿だ!」

アリス「ふぁ!?」

3月ウサギ「アハハハ」

3月ウサギ「アハハハ」ゴクゴク

アリス「あ、あの臭い紅茶を飲んでる…」

チェシャ猫「みちゃダメ」ギュッ

マッドハッター「あー、お茶会は楽しいなぁ!時がたつのを忘れそうだ!」

マッドハッター「今は何時かな?」チラッ

マッドハッター「アハハ!まだ6時かー」

黒猫「…………………」

●●●●ネズミ「ZZZ」

ギャハハハ

アリス「な、なに?このお茶会…」ゾクッ

チェシャ猫「ダイナ…これじゃあ王宮への行き方どころか、話も通じそうにない…」

黒猫「…………………」

95: ◆xF5HhHyE6Y 2017/07/22(土) 21:20:16.56 ID:8yeCmYJ6O
3月ウサギ「こらっ、●●●●ネズミ?折角お客さん方が来てくれたんだ!君も寝てないでお茶会に参加しなさい!」

アリス「? ●●●●ネズミ?」

アリス「ねぇ、黒猫さん」

アリス「●●●●ネズミさんってなに?あのネズミさん、普通のネズミさんとは違うの?」

黒猫「……えと…それは……」アセアセ

チェシャ猫「>>97」

97: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/07/22(土) 21:29:06.13 ID:1og+s6k3o
オスでもありメスでもある

98: ◆xF5HhHyE6Y 2017/07/22(土) 21:54:03.35 ID:8yeCmYJ6O
チェシャ猫「アリス、●●●●って言うのはね?」

チェシャ猫「オスでもあり、メスでもある……ようは●●●と●●●が……」

アリス「?」

黒猫「やめてくださいチェシャ猫!」

チェシャ猫「モガ」

黒猫「アリスに変な事を教えないでください!」フシャー

チェシャ猫「変な事じゃないもん」

3月ウサギ「あらら?お嬢さん方、飲まないのかい?」

アリス「そんな変なもの飲みたくない」

3月ウサギ「………どうやらお嬢さん方は私達の紅茶が気にくわないらしい」

マッドハッター「なんだと?ワガママなお客様だ」

3月ウサギ「どうだろうここは……」チラッ

●●●●ネズミ「ZZZ」

マッドハッター「…………そうだな」

アリス「?」

チェシャ猫「あいつら…何をする気だろ…?」

3月ウサギ「待っててねお嬢さん方?今と~ってもいい紅茶を淹れるから♪」

マッドハッター「アハハハ」

ザパッ

●●●●ネズミ「ZZZ」ブクブクブク

黒猫「!? 何をしているの!」

3月ウサギ「なにって……●●●●ネズミを水に浸して紅茶の出汁をとってるのさ?」

アリス「や、やめて!ネズミさんしんじゃうよ!」

3月ウサギ「? 何で怒ってるの??」

●●●●ネズミ「」ブクブクブク

マッドハッター「ひょっとして、出汁の出が足りないから怒ってるんじゃないか?」

3月ウサギ「なるほど~……なら…」ギラン

3月ウサギ「腹をかっ捌いてもっと出汁をとろうか♪」

黒猫「やめなさい!」

チェシャ猫「………こいつら…イカれてる……」

100: ◆xF5HhHyE6Y 2017/07/22(土) 22:09:03.77 ID:8yeCmYJ6O
ズバッ

●●●●ネズミ「」ダラダラダラ

マッドハッター「おー!いっぱい出たなぁ!」

チェシャ猫「…………あいつら…やった…」

黒猫「アリス…見てはいけません…!」

アリス「……………」

3月ウサギ「どうぞお嬢さん方」スッ

3月ウサギ「真紅の紅茶です」

チェシャ猫「………それ以上アリスに近づいたら……」ギラン

アリス「……………」スッ

3月ウサギ「?」

チェシャ猫「あ、アリス!?」

黒猫「何処へ行くのですか!」

●●●●ネズミ「」

アリス「…………」スッ

マッドハッター「アハハハ!もう死んでる●●●●ネズミに短刀で更に切り裂こうってか?」

黒猫「………あれは…」

チェシャ猫「……白ウサギの霊刀…」

アリス「………………」スパッ

●●●●ネズミ「……………」

●●●●ネズミ「ZZZ」

3月ウサギ、マッドハッター「!?」

3月ウサギ「●●●●ネズミが……」

マッドハッター「生き返った……?」

黒猫「アリス……」

アリス「…………もういいよ黒猫さん、チェシャ猫ちゃん」

アリス「私、こんな所にいたくない」

アリス「もう帰ろ?」

黒猫「アリス……」

チェシャ猫「………………」

●●●●ネズミ「………………」ムクリ

●●●●ネズミ「>>101」

101: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/07/22(土) 22:09:57.50 ID:dUPchW7Zo
私も連れていって

102: ◆xF5HhHyE6Y 2017/07/22(土) 22:55:25.47 ID:8yeCmYJ6O
パアア

アリス「?●●●●ネズミさんの身体が光って……」

シュゥゥ

ネズミ「……………」

黒猫「●●●●ネズミが…」

チェシャ猫「可愛い女の子になった…」ゴクリ

ネズミ「………ありがとうございます」グスッ

アリス「ふぁ?」

ネズミ「貴女の白ウサギの短刀のお陰で呪いが解けました!」

アリス「呪い?」

ネズミ「はい、私は昔ハートのクイーン様に仕えていたのですが………」

黒猫「ハートのクイーンに!?」

ネズミ「うっかりハートのクイーン様の大切にしていた壺を割ってしまい、王宮を追放され、その上   を生やされ、日の大半を眠りにつかされる呪いをかけられてしまったのです」

チェシャ猫「壺を割ったくらいで……」

アリス「ハートのクイーンさんって酷い人だね!」プンプン

ネズミ「アリス!貴女は私の命の恩人です!」

ネズミ「どうか…私も貴女と一緒につれていってください!」

黒猫「………どうしますか?アリス」

アリス「もちろんいいよ!」ニコッ

アリス「よろしくね!ネズミさん!」

ネズミ「ありがとうございます!」パアア

チェシャ猫「アリスがいいなら、私もいいよ」

アリス「よし、じゃあ…ハートのクイーンさんの所にいこっか!」

103: ◆xF5HhHyE6Y 2017/07/22(土) 23:04:40.12 ID:8yeCmYJ6O
マッドハッター「………●●●●ネズミが……そんな馬鹿な……」

黒猫「………………」

黒猫「………かつて……詩と小説を愛した貴方が……情けないものですねラヴクラフト…いや、今は…マッドハッターでしたか?」

マッドハッター「……なに?」

黒猫「かつて……ワンダーランドには詩と小説を愛し、とても誠実な帽子屋がいた……」

黒猫「彼はその詩の才を買われ王宮に呼ばれ………そしてクイーンの前で詩を詠んだ……」

マッドハッター「………………」

黒猫「帽子屋の詩を聞いたクイーンは彼にこう言った………」

黒猫「"時間の無駄だった"と」

マッドハッター「っ……………!」

黒猫「………それ以来…彼の時間は止まり、進む事の無い刻の中を永遠とさ迷っている……」

黒猫「……実に詩的で悲しい話ではないですか………?」

マッドハッター「………黙れ……」

黒猫「……そうですね、ごめんなさい」

黒猫「貴方には関係ない話でしたねマッドハッター」

マッドハッター「……………」

アリス「黒猫さーん?もう行くよー」

黒猫「ごめんなさい、アリス!」

黒猫「………それではさようなら、マッドハッター」クルリ

マッドハッター「………待て、ダイナ!」

黒猫「?」

マッドハッター「…………これを持っていけ」ポイッ

黒猫「! これは………」



マッドハッターが黒猫に渡した物
安価近いレスの中

104: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/07/22(土) 23:07:52.31 ID:0wEpOSKy0
ハートのクイーンのトランプ

106: ◆xF5HhHyE6Y 2017/07/22(土) 23:19:12.95 ID:8yeCmYJ6O
黒猫「……ハートのクイーンの絵柄がついたトランプと銀のフルート?」

マッドハッター「………私が昔城に招かれた時にトランプ兵から渡されたものだ…」

マッドハッター「城の回りに咲き乱れる踊る棘は銀のフルートの音を嫌い…」

マッドハッター「………そして、そのハートのクイーンのトランプは門番の虹色タイツのカブトムシに見せろ」

マッドハッター「それが城への通行許可書となる」

黒猫「マッドハッター…貴方……」

アリス「黒猫さん?」

マッドハッター「………早く行けダイナ!貴様の顔など見たくもない!」

黒猫「……………ありがとう…」

黒猫「ラヴクラフト…」クルリ

マッドハッター「…………………」

黒猫「ごめんなさいアリス!今行きます!」

タッタッタ


カチコチ……

3月ウサギ「やれやれ、困った客人達だった……」

3月ウサギ「さて、お茶会を続けようかマッドハッター?」

マッドハッター「…………黙れ…」

カチコチ……

3月ウサギ「?」

マッドハッター「私はラヴクラフトだ…」

3月ウサギ「……なに?」

カチコチ

マッドハッター「…………随分長い間茶会をしてしまった…今は何時だ?」スッ

カチコチ

マッドハッター「…………」



ラヴクラフト「6時1分か………」

カチッ

107: ◆xF5HhHyE6Y 2017/07/22(土) 23:29:16.97 ID:8yeCmYJ6O
アリスが最初に訪れた洞窟

プーン

アリス「うわぁ…相変わらずここくちゃいなぁ……」

黒猫「森の住人達の公衆便所になり果ててますね……」

チェシャ猫「アリス…私、アリスの●●●なら…」モジモジ

アリス「チェシャ猫ちゃんキモ~い」

ネズミ「王宮に行くまでの試練の回避方法はさっき話した通りです!」

アリス「さっすがネズミちゃん!頼りになるね!」

ネズミ「こ、これでも一時クイーン様に仕えていましたから////」テレッ

黒猫「それでは行きましょうか」

アリス「それにしても……」チラッ

アリス「私が最初に来た場所の反対側の扉…」チラッ

アリス「これが王宮への入り口だったなんて……」

チェシャ猫「ネズミ、さっきの話だと、この扉を開ける方法は……」


王宮への入り口の扉を開けるのに使う物
>>108

108: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/07/22(土) 23:30:36.00 ID:s7q45jtG0
サイコクラッシャー

112: ◆xF5HhHyE6Y 2017/07/22(土) 23:42:01.56 ID:8yeCmYJ6O
チェシャ猫「確か…アリスが履き続けた●●●●だっけ…?」ハァハァ

アリス「いい加減にしてくれない?」

チェシャ猫「ゴメンナサイ」ボソッ

ネズミ「この4つの鍵です」ジャラッ

黒猫「ワンダーランドの夜のように暗い"黒の鍵"」ジャラッ

チェシャ猫「ワンダーランドに生い茂る木々のように鮮やか"緑の鍵"」ジャラッ

ネズミ「ワンダーランドの太陽のように雄々しい"赤の鍵"」ジャラッ

アリス「………そして……」

アリス「ワンダーランドの月のように美しい、透き通るような"青の鍵"」ジャラッ

ネズミ「それでは鍵を鍵穴にいれてください……」スッ

黒猫「…………」スッ

チェシャ猫「……………」スッ

アリス「……行こう…」スッ

アリス「王宮に……」


ガチャッ

113: ◆xF5HhHyE6Y 2017/07/22(土) 23:52:25.17 ID:8yeCmYJ6O
王宮前

モヤッ

チェシャ猫「これは…」

ネズミ「ミルク霧ですね……」

アリス「黒猫さん」スッ

黒猫「はい」チリン

ネズミ「"再会の鈴"の音は人々を惑わせ、さ迷わすミルク霧の中でも結してはぐれる事はない」

チェシャ猫「アリス、私が側にいるから安心して…」サワッ

アリス「チェシャ猫ちゃん!変なとこ触らないでよ!」

チェシャ猫「霧が濃くて…」テヘッ

黒猫「この状況で遊ばないでください」チリン

シャー

ドタドタ

アリス「!」

鮫「シャー!!!」ドタドタ

ネズミ「出ましたね!人食い陸鮫!」

鮫「シャー!!」ゴオオ

チェシャ猫「……ウォンカのチョコレート!」バッ

アリス「キノコの山!」バッ

鮫「!」

鮫「シャー!」パクパク

ネズミ「人食い陸鮫は人の肉よりチョコレートが好き!」

チェシャ猫「やった……!」ハイターッチ

アリス「大成功ー!」ハイターッチ

黒猫「人食い陸鮫がチョコレートに夢中になっている内に先に急ぎましょう!」チリン

114: ◆xF5HhHyE6Y 2017/07/23(日) 00:02:57.60 ID:Poqv5nxgO
アリス「なんとか鮫の巣を抜けたね…」

ニョロニョロ

バッ

アリス「うわっ!」

チェシャ猫「アリス!」

棘「♪」ウネウネ

黒猫「棘が歌って踊っています…」

ネズミ「踊る棘……王宮が近い証拠ですね……」

棘「♪」クネクネ

アリス「このー!変 棘さんめー!」ジャキッ

チェシャ猫「あれは白ウサギの霊刀!」

アリス「やー!」

スパスパ

棘「!?」スパン

アリス「いたっ」コツン

チェシャ猫「アリス!大丈夫?」

アリス「なんとか……」イテテ

ニョキニョキ

棘「♪」

チェシャ猫「棘が再生していく……」

アリス「ふぁぁぁ……」

黒猫「アリス!このフルートを!」ポイッ

アリス「!」

ネズミ「あれは……棘が嫌いな銀のフルート!」

アリス「………ありがとう、黒猫さん…」スッ

ピーヒャララララー♪

棘「!?」


ススス

チェシャ猫「棘がひいていく!」

アリス「やった!」

黒猫「(ありがとう…ラヴクラフト…)」


モヤッ

チェシャ猫「ミルク霧が晴れていく…」

ネズミ「………とうとう着きましたね…」

黒猫「……………」

アリス「ここが……」


~ワンダーランド 王宮~

115: ◆xF5HhHyE6Y 2017/07/23(日) 00:06:17.39 ID:Poqv5nxgO
カブトムシ「ん?なんだお前ら?」

アリス「虹色タイツのカブトムシさんだ……」

チェシャ猫「確か、あのカブトムシに通行許可書を見せればいいんだっけ……?」

ネズミ「はい」

黒猫「アリス」チリン

アリス「うん……!」

アリス「はい、どうぞカブトムシさん!」ピラッ

カブトムシ「ん?」

カブトムシ「>>116」

116: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/07/23(日) 00:07:42.33 ID:Pbmp6Lzjo
これ期限切れてるよ

117: ◆xF5HhHyE6Y 2017/07/23(日) 00:21:56.10 ID:Poqv5nxgO
カブトムシ「……これ…期限が切れてるぞ?」ジーッ

アリス「ふぁぁぁ!!」ガーン

チェシャ猫「期限!?」

黒猫「そんなものがあったとは……」

カブトムシ「……怪しい奴らめ……ひっ捕らえてクイーン様に……」ジャキッ

黒猫「……くっ……」チリン

アリス「うぁぁぁあ!ど、どうしよ…」アタフタ

チェシャ猫「……戦うしか……」

ネズミ「……………」スッ

カブトムシ「!」

ネズミ「………これで大丈夫ですか?」

カブトムシ「………ハートのクイーンのトランプ………期限も有効だ……」

カブトムシ「通れ…」

ガラッ

黒猫「門が開いた………」

アリス「ネズミさん!」ウルウル

ネズミ「ふふっ、私が王宮で働いてたのはたった100年前だから」

アリス「ありがとうネズミさん!」ダキッ

ネズミ「きゃっ」

チェシャ猫「ネズミィ…」ギリギリ



王宮 庭

トランプ兵「クイーン様、薔薇を赤に塗る作業が終わりました」

クイーン「あら?ご苦労様?」ニコニコ

クイーン「ん~、血のように真っ赤な薔薇…素敵ね♪」ウットリ

トランプ兵「お褒めにお預かり光栄です」

クイーン「………ん?」ヒョイ

クイーン「あなた……この薔薇…白いままよ?」

トランプ兵「も、申し訳ございません!塗り残しがあったようで……今すぐに塗り直しを……」アセアセ

クイーン「………もういいです……」パンパン

クイーン「今すぐこの者の首をはねなさい」ニコッ


クイーンが呼んだ動物or幻獣 >>119

119: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/07/23(日) 00:25:42.14 ID:Pbmp6Lzjo

121: ◆xF5HhHyE6Y 2017/07/23(日) 00:37:19.37 ID:Poqv5nxgO
狼「お呼びですか?クイーン様」

クイーン「この者は薔薇を赤に塗り忘れるという大罪を犯したわ?今すぐ連れていって首をはねなさい」

トランプ兵「ひぃぃ…」ビクビク

狼「畏まりました。おい」パンパン

ライオン「……お呼びですか?」

狼「こやつは大罪を犯した。今すぐ処刑場へつれていき、首をはねよ!」

狼「身体の方はバンダースナッチの餌にして構わん」

ライオン「……御意に…」ズルズル

トランプ兵「お、お助けくださ……」

ライオン「…………………」ズルズル


イャァァァー

クイーン「……まったく、気分を損ねたわ」

狼「心中お察しします…クイーン様…」

狼「………ところでクイーン様……」

クイーン「………なにかしら?」

狼「客人が見えております」

クイーン「………客?」

122: ◆xF5HhHyE6Y 2017/07/23(日) 00:47:20.61 ID:Poqv5nxgO
クイーンの間

黒猫「アリス、クイーンはとても気難しい方です、どうか無礼がないように」ヒソヒソ

アリス「わかってるよ、黒猫さん」ヒソヒソ

チェシャ猫「……いざとなったら私が…」ギラン

ネズミ「相手は王国ですよ?やめてください」ヒソヒソ

狼「お待たせしました御客人殿」

全員「!」

狼「クイーン様がお見栄になられました」

ツカツカ

「ようこそいらっしゃいました御客人殿…」

アリス「……あの人がワンダーランドのお姫様……」

黒猫「………………」

クイーン「私がワンダーランドのクイーンです」ニコッ

クイーン「よろしくお願いします」ニコッ

アリス「……きれい……」ウットリ

チェシャ猫「…………」ジャキッ

ネズミ「やめてください」ヒソヒソ

アリス「あ、あの…クイーン様…私、アリスっていいます!」ペコリ

クイーン「あら?可愛いお嬢さんね?」ニコッ

アリス「//////」テレッ

クイーン「それで……?私にいったい何の用かしら?アリス」



アリスが金の鍵を手に入れる為に考えた作戦
安価 近いレスの中から

123: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/07/23(日) 00:48:44.50 ID:w100it1P0
チェシャ猫をおとりに使う

127: ◆xF5HhHyE6Y 2017/07/23(日) 11:33:50.14 ID:Poqv5nxgO
アリス「あ、あの……」

アリス「わ、私…その…実はお城に興味があって………」

クイーン「………………」

アリス「こ、こんな立派なお城は初めてなんで、少しお城の中を見てみたいかなって……」

クイーン「…………………」

黒猫「(クイーンのあの反応は………)」

チェシャ猫「(………いざとなったら命を懸けてでもアリスを……)」

アリス「………だ、ダメですか……?」ドキドキ

クイーン「………………」

クイーン「ええ、いいですよ?」ニコッ

アリス「わぁ…」パァァ

黒猫、チェシャ猫、ネズミ「(ほっ)」

クイーン「狼、お客様達に城内を案内してあげて?」

狼「畏まりましたクイーン様」

アリス「あ、ありがとうございます!」パァァ

クイーン「ふふっ」



アリス「うわー、お城の中ひろーい!」キャッキャ

狼「ワンダーランド1の王宮ですから」

黒猫「チェスボードの上で訓練をするトランプ兵」

チェシャ猫「四季折々の花や木が咲き乱れる庭」

ネズミ「ワンダーランド中の本がある宙に浮く図書館…懐かしいです!」

アリス「鏡でできたお部屋…とっても幻想的……」ウットリ

狼「これはまだ城の一部分にしかございません」

アリス「!」

アリス「狼さん、あそこのお部屋は?」

狼「あそこは宝物庫にございます」

アリス「宝物庫?」

128: ◆xF5HhHyE6Y 2017/07/23(日) 18:15:37.92 ID:Poqv5nxgO
狼「宝物庫は残念ながお見せする事はできませんが…ワンダーランド中のありとあらゆる宝がございます…」

アリス「ありとあらゆる宝?」

狼「はい…世にも珍しきお菓子でできた家…有名な海賊の鉤爪……」

アリス「お菓子でできた家…」ゴクリ

狼「ガラスでできた靴に、赤い頭巾…小さなサムライが使った刀など、様々な物がありますね……」

チェシャ猫「どれもこれも…本でしか読んだ事の無い物ばかりだ…」

ネズミ「(クイーン様に私が仕えていた頃にも一度も見せて貰った事が無かったっけ……)」

狼「これらはクイーン様の大切なコレクション…残念ながら他人に見せる事は禁じられております…」

アリス「そっか……」

狼「中でも……」

狼「金の鍵はクイーン様の一番大切な宝…私など、触れただけで首をはねられてしまいますね…」

黒猫「!」

アリス「金の鍵!?」


安価 金の鍵を使い異世界と繋げる事ができる扉がある場所
城内の何処か
安価 近いレスの中

129: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/07/23(日) 18:20:41.73 ID:d4epxrNfo
鏡の中のバラ庭園

131: ◆xF5HhHyE6Y 2017/07/23(日) 18:36:22.94 ID:Poqv5nxgO
狼「はい、我が城の地下牢の更に地下にあると言われている鏡の中の薔薇庭園……」

狼「そしてその薔薇庭園の更に奥にある扉を金の鍵を使い開くと、異世界への扉が開くと言われています」

アリス「異世界への扉……」ゴクリ

ネズミ「……その話は私も初めて聞きました…」

チェシャ猫「ねぇ、もし金の鍵を手にいれたとしても、地下牢の更に地下に扉があるなんて……」ヒソヒソ

黒猫「………なんとかクイーンに取り入って協力してもらうしか方法はなさそうですね」ヒソヒソ

狼「では皆様」

チェシャ猫、黒猫「!」ビクッ

狼「………次へ参りましょうか…」スタスタ

アリス「狼さん、そっちは外だよ?何処にいくの?」

狼「………実は…クイーン様直々にお客様に見せたい"ショー"があると」スタスタ

チェシャ猫「ショー?」

黒猫「クイーン様直々に?」

アリス「わーっ!なんだろ!」ワクワク

ネズミ「………………」




グルルル

バンダースナッチ「ガルルル!!!」

アリス「う、うわっ!おっかない怪物さんが!」

黒猫「あれは……バンダースナッチ…」

アリス「バンダースナッチ?」

黒猫「クイーン直属の護衛番犬です…」

黒猫「クイーンに刃向かうものは、皆あのバンダースナッチの餌になります…」

アリス「ひぇぇ……おっかないよ…」ビクビク

チェシャ猫「ねぇ、ここってまさか…」

ネズミ「………ここは…処刑場です…」

黒猫「!?」

アリス「しょ、しょけーじょう…?」

チェシャ猫「………じゃあ…クイーンが私達に見せたいショーってまさか……」

132: ◆xF5HhHyE6Y 2017/07/23(日) 18:47:01.18 ID:Poqv5nxgO
イヤダー

全員「!?」

トランプ兵「い、いやだ!やめてくれー!」

ライオン「うるさい…黙れ…!」パシン

アリス「ね、ねぇ…あの人…泣いてるよ…」

黒猫「………………」

狼「あの者は……」ヒョコッ

アリス「狼さん……」

狼「クイーンの庭の薔薇を赤に塗り忘れるという大罪を犯しました…よって、今から首をはねられます」

アリス「そんな事で……」

チェシャ猫「酷い…」ボソッ

クイーン「お客様、来てくれたのね?」ニコニコ

アリス「クイーンさん……」

クイーン「……今からあの大罪人の処刑ショーを始めるわ?存分に楽しんでってね?」ニコニコ

アリス「………やめ……」

黒猫「やめなさいアリス」

アリス「黒猫さん……」

黒猫「今は…耐えるのです」ギリッ

アリス「………………」


トランプ兵「やめて!助けて!」グスッ

ライオン「黙れ!」

トランプ兵「クイーン様!お願いします!助けてください!」

クイーン「………………もう薔薇を塗り忘れるなどという大罪は犯しませんか?」

狼「クイーン様……」

トランプ兵「は、はい!もうしません!ですから……」

クイーン「そうですか」ニコッ

トランプ兵「クイーン様!」パァァ

クイーン「…………首をはねなさい…」

トランプ兵「……………え?」

ライオン「…………………」ブンッ

トランプ兵「クイーンさ…………


スパン


ドサッ

133: ◆xF5HhHyE6Y 2017/07/23(日) 18:55:15.15 ID:Poqv5nxgO
チェシャ猫「………ヒッ……」

ネズミ「うぅ………」

黒猫「………………」

アリス「ぅ………あ………」ガクガク

クイーン「アハハハ!見なさい!とても綺麗な血飛沫があがったわ?」

クイーン「……とても素敵な"紅"……これだから処刑はやめられないわ?」ウットリ

狼「クイーン様の仰る通りで」


バンダースナッチ「グルルル」

チェシャ猫「な、なに?…あのトランプ兵の死体にバンダースナッチが寄ってきてる?」ガクガク

バンダースナッチ「グルルル」


ガツガツ


チェシャ猫「ひ……バンダースナッチがトランプ兵の死体を食べてる……」ガタガタ

ネズミ「……酷い……」

アリス「うっ………」

アリス「オェー」ゲロゲロ

チェシャ猫「あ、アリス!」

アリス「うぅ……ひっぐ……おぇ…」グスッ

チェシャ猫「アリス……」ギュッ

黒猫「………………」

クイーン「どうだったかしらお客様?」

黒猫「!」

クイーン「美しい処刑ショーは楽しんでいただけたかしら?」ニコッ

ネズミ「………………」

黒猫「>>135」

135: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/07/23(日) 18:56:44.97 ID:WymwjKPRo
とても…楽しませていただきました(顔は伏せて見られないようにしつつ)

136: ◆xF5HhHyE6Y 2017/07/23(日) 19:10:44.98 ID:Poqv5nxgO
黒猫「………ええ…」

黒猫「とても楽しませていただきましたよ」プイッ

クイーン「そう、それは良かったわ?」ニコッ

クイーン「………ところでお客様…これから私とゲームなんてどうかしら?」

黒猫「………ゲーム…?」

クイーン「そうよ?クロケーっていうゲーム…私はお客様がくると必ずこのゲームをしているの」

アリス「く、クロケー……?」ゲホッ

クイーン「マレット(木槌)で球を打ち、6個のフープ(門)を通していき、最後に中央に立っているペグ(杭)に当てる事ができたら勝ち……単純なゲームでしょ?」

ネズミ「………クイーン様…ゲームと言いますが…その………」

クイーン「ああ…」ポンッ

クイーン「もし、クロケーで貴女達が私に勝てば、賞品として貴女達の望む物を一つ、何でもさしあげますわ?」ニコッ

黒猫「!」

チェシャ猫「な、なんでも!?」

ネズミ「………という事は、もしクロケーでクイーン様に勝てば……」

アリス「金の鍵も……」ゴクリ

黒猫「…………………」

黒猫「………クイーン様…」

クイーン「……なにかしら?黒猫さん?」

黒猫「………もし、私達が負けた場合はどうなるのですか……?」

クイーン「………貴女達が負けた場合は…」

クイーン「明日のショーは貴女達でやる事になるかしら?」ニコッ

チェシャ猫「…………な!?」

黒猫「っ…………!」

ネズミ「…………ヒッ……」ビクッ

クイーン「………勿論、拒否権は貴女達にはありません」ニコッ

アリス「>>137」

137: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/07/23(日) 19:14:42.01 ID:i4vWFLCfo
できらぁ!

138: ◆xF5HhHyE6Y 2017/07/23(日) 19:31:42.45 ID:Poqv5nxgO
アリス「できらァ!」ドンッ

黒猫「アリス!?」

クイーン「あら?威勢がいいわねアリス?これは楽しみね?」クスクス

黒猫「あ、アリス…大丈夫なのですか……?」

アリス「………元はと言えば私が元の世界に戻りたいからこうなったの……」

アリス「………ごめんねみんな?巻き込んじゃって……」

黒猫「アリス……」

アリス「………だから…」

アリス「金の鍵は私が自分の手で手に入れる!」グッ

アリス「やってやるです!」キッ

クイーン「ふふっ」

チェシャ猫「アリス…素敵…///」ポッ

チェシャ猫「アリス、私の命も身体も元から全部アリスのもの……」ギュッ

アリス「チェシャ猫ちゃん……」

ネズミ「アリス……私の命は一度貴女に救われた命……」

ネズミ「この命……貴女の為に果てるならば本望です!」

アリス「ネズミさん……」

黒猫「………強くなりましたねアリス…」

黒猫「貴女なら大丈夫、私は貴女を信じています!」

アリス「黒猫さん……」

クイーン「………麗しい友情…いや、愛なのかしら?」クスッ

アリス「!」

クイーン「………では、庭園へご移動ください?お客様」ニコッ



ロックハート城(王宮) 庭園


チェシャ猫「四季折々の花が咲き乱れる庭園……綺麗……」

ネズミ「クイーン様のご自慢の庭園ですから……」

黒猫「確かに素敵ね……」

黒猫「あの……異様な光景を除いては」

アリス「………………」

トランプ兵1「うぅ……辛い……」プルプル

トランプ兵2「だ、だが……アーチを崩してはクイーン様に首をはねられる…」プルプル

ハリネズミ「ひっ……僕、また打たれるんだ…」ガタガタ

黒猫「フープがトランプ兵で球がハリネズミですか……」

チェシャ猫「………趣味…悪すぎだよ…」

アリス「…………………」

クイーン「ふふっ、私の庭園は気に入ってくれましたか?」

アリス「クイーン様………」

139: ◆xF5HhHyE6Y 2017/07/23(日) 19:40:55.32 ID:Poqv5nxgO
クイーン「狼、私とアリスの分のマレットの用意を」

狼「はっ!」

バサバサッ

フラミンゴ「た、助けてぇ!」バサバサッ

アリス「フラミンゴさん……?」

チェシャ猫「………まさか……」

クイーン「フープにはフラミンゴを使います」ニコッ

アリス「………………」

クイーン「………では、まずは私からいくわ?」


トランプ兵1「うぅ……」プルプル

ハリネズミ「ひっ……」ガタガタ

クイーン「さて………」スッ

フラミンゴ「や、やめ……」ガタガタ

アリス「…………………」

クイーン「……………」ブンッ

フラミンゴ「ギャァ」グチャ

ハリネズミ「ひぃ………」ボンッ

コロコロ

トランプ兵1「うぅ……」

クイーン「一番のフープを抜けた!今日は調子がいいわね!」ニコッ

狼「ナイスショットでございます、クイーン様」

クイーン「!」

フラミンゴ「」ブラーン

クイーン「あら?ハリネズミの針でフラミンゴがしんでしったわ?」

クイーン「新しいマレット(フラミンゴ)の用意を」ポイッ

フラミンゴ「」ドサッ

狼「畏まりました」ペコ

チェシャ猫「………酷い…」ボソッ

140: ◆xF5HhHyE6Y 2017/07/23(日) 19:46:17.93 ID:Poqv5nxgO
トランプ兵1「もう…ダメだ…」ドサッ

ネズミ「トランプ兵のアーチが崩れた…」

クイーン「……………」

トランプ兵1「す、すみませんクイーン様…今一度アーチを……」

クイーン「……………」パチン

ライオン「……畏まりました…………」スッ

トランプ兵「ヒッ……」

ズパッ

コロン

黒猫「………………」

チェシャ猫「うっ……」プイッ

アリス「………………」

クイーン「新しいフープを」

狼「いけっ」ドンッ

トランプ兵「ひぃ… 」

クイーン「ごめんなさいアリス?お待たせしてしまいましたね?」

クイーン「次はアリスの番ですよ?」ニコッ

アリス「……………」

フラミンゴ「や、やめて!死にたくない!」バサバサッ

アリス「>>142」

142: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/07/23(日) 19:52:49.58 ID:WymwjKPRo
フラミンゴとハリネズミに小声で「フラミンゴさんをハリネズミさんの上で空振るから、ハリネズミさん転がってくれる?」と言ってみる

143: ◆xF5HhHyE6Y 2017/07/23(日) 20:01:47.83 ID:Poqv5nxgO
アリス「……………」スッ

黒猫「アリス…?」

アリス「フラミンゴさん、ハリネズミさん」ヒソッ

フラミンゴ、ハリネズミ「!」

アリス「フラミンゴさんをハリネズミさんの上で空振るから、ハリネズミさんは転がってくれる?」ヒソッ

フラミンゴ「え?」

アリス「お願い?」ニコッ

フラミンゴ「………う、うん……」コクッ

ハリネズミ「わ、わかったよ…」

アリス「………」ニコッ

クイーン「アリス?」

アリス「ご、ごめんなさい!クイーンさん!」

アリス「いきます!」スッ

フラミンゴ「………………」

ハリネズミ「………………」

アリス「えいっ!」ブンッ

スカッ

ハリネズミ「………………」

コロコロ

スッ

クイーン「……………」

ネズミ「や、やりました!一番のフープを潜り抜けました!」

チェシャ猫「さすがアリス…!愛してる!」

アリス「えへへ♪」

黒猫「………アリス……」

クイーン「アリス」スッ

アリス「!」

アリス「あ、はい!次はクイーンさんの番ですよ?」

クイーン「…………私の番…ねぇ」ニコッ

アリス「?」

クイーン「………反則する娘にはお仕置きしなきゃ」ニコッ

アリス「………え…」

チェシャ猫、ネズミ「?」

黒猫「……………」

144: ◆xF5HhHyE6Y 2017/07/23(日) 20:52:09.31 ID:Poqv5nxgO
地下牢

黒猫「……処刑は明日…」チリン

チェシャ猫「白ウサギの霊刀も…銀のフルートも取り上げられちゃったね…」

アリス「……………」

アリス「ごめんねみんな…」

ネズミ「アリス……」

アリス「私が卑怯な事をしちゃったから……」

黒猫「アリス…アリスはフラミンゴやハリネズミを助ける為にやったのでしょ?」

アリス「黒猫さん……」

ネズミ「みんなわかっていますよ?」ニコッ

アリス「ネズミさん…」グスッ

チェシャ猫「アリス」スッ

アリス「チェシャ猫ちゃん…」

チェシャ猫「私…幸せ…」ギュッ

アリス「…………え?」

チェシャ猫「……だって…例え明日が私の最後の日になったとしても……」

チェシャ猫「………こんなに……愛した人と最期まで一緒にいられるんだから…」グスッ

アリス「……………」ギュッ

ネズミ「私も…一度死んでアリスに命を救われた身……」

ネズミ「……あの時死んでいたら…こんか素敵な思い出は出来なかった…」ホロリ

アリス「………………」

黒猫「アリス…」スリッ

アリス「!」

黒猫「優しくて……元気で明るくて可愛くて………」

黒猫「そんなアリスが…私達は大好きです…」

アリス「みんな………」グスッ

アリス「…………………」

アリス「不思議だなぁ……」

アリス「明日……しぬかもしれないのに…」

アリス「………ワンダーランドの月は…蒼くて綺麗だ………」


「そうだね」

全員「!」

アリス「…………え?」

白ウサギ「………こんなに月が蒼い夜には……」

白ウサギ「何か不思議な事にが起こると思わないかい?アリス」ニコッ

ネズミ「……え?」

チェシャ猫「………な!?」

黒猫「あなたは白ウサギ……何故ここに……!?」

アリス「………白ウサギさん?」

白ウサギ「>>145」

145: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/07/23(日) 20:56:43.08 ID:Pbmp6Lzjo
君の本当の幸せは何だい?

146: ◆xF5HhHyE6Y 2017/07/23(日) 21:07:33.87 ID:Poqv5nxgO
白ウサギ「君の本当の幸せはなんだい?」

アリス「………え?」

白ウサギ「元の世界に戻ることかい?それとも……」

アリス「……………」

黒猫「白ウサギ!」

白ウサギ「!」

黒猫「あなたはいったい何者なんですか!何故ここに……」

黒猫「それに…聞けばアリスをワンダーランドへ誘ったのもあなたみたいではないですか!」

白ウサギ「……………」

チェシャ猫「……え?」

ネズミ「アリスをワンダーランドに…?」

白ウサギ「……何者…か…それは僕の方が聞きたいよ森の案内人ダイナ?」

白ウサギ「君は何故そこまでアリスに肩入れするんだい……?」

黒猫「………………」チリン

アリス「白ウサギさん…」

白ウサギ「?」

アリス「私達…ここから出たいの」

白ウサギ「……………」

チェシャ猫「アリス……」

白ウサギ「…………」スッ

ジャラン

チェシャ猫「!」

ネズミ「………これは……」

アリス「白ウサギさんの霊刀と金の鍵!?」

アリス「それに……」

黒猫「白ウサギ…あなたはいったい…」

白ウサギ「………アリス、君の本当の幸せの意味を……」

白ウサギ「君自身で見つけてきなよ」ニコッ

スウッ

ネズミ「!」

チェシャ猫「消えた…」

黒猫「くっ!待ちなさい白ウサギ!」チリン

アリス「……………」

147: ◆xF5HhHyE6Y 2017/07/23(日) 21:13:51.18 ID:Poqv5nxgO
女王の間

狼「た、大変でございますクイーン様!」

クイーン「………なんですか騒々しい…首をはねますよ?」ギロッ

狼「…………!」ビクッ

狼「………地下牢に閉じ込めておいたアリス達が………」

クイーン「?」


地下牢

ガラーン

クイーン「………………」プルプル

クイーン「看守……これはどういう事?」

看守「そ、それが…突然姿を消して……」

クイーン「…………」パチン

ライオン「…………」グイッ

看守「ひ、ひぃ…お助け…」

ズルズル

イャァァァー

狼「クイーン様……」

クイーン「………城のトランプ兵…それにバンダースナッチを集めなさい…」

狼「!」

クイーン「………狩りの開始よ?」

148: ◆xF5HhHyE6Y 2017/07/23(日) 21:22:47.24 ID:Poqv5nxgO
地下牢の更に地下

タッタッタ

ネズミ「ハァハァ…ここまでくれば…」

チェシャ猫「! アリス!」

アリス「!」

アリス「この布が被ってるのって…」スッ

アリス「…………」

黒猫「アリス?」

アリス「ねぇ、私…思ったんだけどさ」

チェシャ猫「え?」

アリス「………みんなも…私と一緒に私の世界にこない?」

黒猫「アリス……?」

アリス「……私のせいでこんな事になっちゃったんだ…それに…」

アリス「私…元の世界にも戻りたいけど、みんなとも別れたくない…」グスッ

黒猫「アリス…」

ネズミ「……ふふっ、それはとても…」

チェシャ猫「素敵な提案……」コクッ

アリス「みんな…」パァァ

黒猫「アリス、時間が…」

アリス「う、うん、そだね…」バッ

鏡「…………」

アリス「ふぁー…」

チェシャ猫「鏡に顔が…」

鏡「ん~?なんだお前らは~?」

ネズミ「え!?」

黒猫「鏡が…喋った……」

鏡「おれに何か用かぁ?」

アリス「………………」グッ

アリス「鏡さん、ここを通してください!」

アリス「私達、薔薇の庭園に行きたいの!」

鏡「>>149」

149: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/07/23(日) 21:26:51.85 ID:GhxuuDDRo
黒猫と交代しなさい

150: ◆xF5HhHyE6Y 2017/07/23(日) 21:40:26.98 ID:Poqv5nxgO
鏡「……そこの黒猫と交代しろぉ」

アリス「え?」

黒猫「…なんですか?」

鏡「………黒猫ぉ…お前だけ魂の色が違う」

アリス、チェシャ猫、ネズミ「?」

鏡「……お前いったいなにもんだぁ?」

黒猫「………私は…」

黒猫「ただの森の案内人ですよ」チリン

鏡「…………通れぇ…」

スウッ


薔薇の庭園

チェシャ猫「ここが薔薇の庭園…」

ネズミ「……綺麗なところですね…」

ネズミ「まるで…この世の風景とは思えない…」

アリス「(この奥に異世界に通じる扉が…)」

アリス「………行こう」スッ

ウネウネ

アリス「!」

チェシャ猫「あれは!」

薔薇「ウゲゲゲゲ」

ネズミ「白ウサギが言ってた人食い薔薇…」ゾクッ

黒猫「アリス…白ウサギに貰ったあれを…」チリン

アリス「うん!」


安価 白ウサギからもらった人食い薔薇撃退アイテム
安価 近いレスの中

151: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/07/23(日) 21:42:46.68 ID:KeZZOegtO
クルミ割り人形

153: ◆xF5HhHyE6Y 2017/07/23(日) 22:14:18.19 ID:Poqv5nxgO
アリス「対人食い薔薇用除草スプレー!」

アリス「くらえー!」

プシュー プシュー

薔薇「ギィアアアー」

ネズミ「き、効いてます!」

チェシャ猫「今内に…いそごっ!」

黒猫「はいっ!」チリン



アリス「ふぁー…」ドサッ

チェシャ猫「なんとか人食い薔薇は撒いたね…」

ザワザワ

アリス「ふぁ?」

チェシャ猫「足音?」

ネズミ「み、皆さん!」

スタスタ

狼「薔薇の除草…ご苦労様です」

バンダースナッチ「グルルル」

アリス「お、狼さん……」

黒猫「………バンダースナッチもいます…」タラーッ

チェシャ猫「…………くっ…」

ネズミ「………………」

狼「…………さて、クイーン様には貴女達を生け捕りにしろと言われていますので…」

狼「クイーン様が来られる前に大人しく捕まって頂きたい…でないと私達の首が危ない故…」ニコッ

アリス「うぅ…そんな…」ガタガタ

チェシャ猫「やるしかないか…」ジャキ

黒猫「……こうなったらアリスだけでも先に……」

ネズミ「………………」

ネズミ「黒猫…チェシャ猫、アリスを頼みました…」

チェシャ猫「!」

黒猫「………なにを…?」

アリス「………ネズミさん……?」

ネズミ「……元より一度亡くした命…ここで果てるならば本望…」スッ

アリス「い、いやだよネズミさん…みんなで…」

黒猫「………アリス」スッ

アリス「……………」

チェシャ猫「………本気なの?」

ネズミ「…………アリス、ありがとう」

アリス「………え?」

ネズミ「………貴女に呪いを解いてもらい、命を救ってもらった恩…とても言葉ではいいあらわせられない」

アリス「ネズミさん…」グスッ

154: ◆xF5HhHyE6Y 2017/07/23(日) 22:22:12.29 ID:Poqv5nxgO
ネズミ「……黒猫がつけている再会の鈴…」

黒猫「…………」チリン

ネズミ「大丈夫、きっとまた会えます」ニコッ

アリス「い、いやだぁ…」グスッ

狼「………さて、お別れの挨拶は済みましたかな?」

狼「捕まえろ!」

バンダースナッチ「グルルル」ダッ

ネズミ「チェシャ猫!」

チェシャ猫「………………」コクッ

チェシャ猫「アリス!」グイッ

アリス「い、いやー!」

狼「逃げるぞ!追え……」

プシュー プシュー

狼「!?」

狼「除草スプレー!?」ケホッ


モヤッ

ネズミ「………………」

狼「………己…逃がしたか…」

ネズミ「………ここから先は通しません!」

狼「野ネズミめ……」ギリッ

ネズミ「………………」

ネズミ「(ありがとうアリス……)」

狼「やれ!」

バンダースナッチ「グルルァァ!!!」

ネズミ「(貴女に……伝えきれない程の感謝を……)」






グシャッ

155: ◆xF5HhHyE6Y 2017/07/23(日) 22:26:40.90 ID:Poqv5nxgO
ゾロゾロ

チェシャ猫「………トランプ兵がまだあんなに……」

アリス「……ネズミさん…」グスッ

黒猫「アリス…」スッ

アリス「うっ、えっぐ……みんなで帰るって…約束したのに……」グスッ

チェシャ猫「………………」

黒猫「アリス…ネズミならきっと大丈夫です」

アリス「?」グスッ

黒猫「再会の鈴…これがある限りはきっとまた会えます」チリン

黒猫「……だから…私達は先に進みましょ?」

アリス「>>156」

156: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/07/23(日) 22:27:17.86 ID:w100it1P0
うるせぇな、黙ってろクソ猫

158: ◆xF5HhHyE6Y 2017/07/23(日) 22:35:27.31 ID:Poqv5nxgO
アリス「う、うるさい!黙っててよ!」

黒猫「アリス…」

アリス「な、慰めなんかいらない……!」グスッ

アリス「ネズミさんは…ネズミさんは…」

黒猫「………………」

オイ、アッチデナンカコエガ

ザワザワ

チェシャ猫「!」

黒猫「………しまっ…」

アリス「……………」グスッ

チェシャ猫「………ダイナ…」

黒猫「!」

黒猫「………………」ソロッ

チェシャ猫「アリス」

アリス「?」

チェシャ猫「ドロップ」

チェシャ猫「私の名前……」

アリス「………え?」

チェシャ猫「…………こんな事言ったらまた気持ち悪いって言われるかも…でも言わせて?」

アリス「………………」

チェシャ猫「アリス、私は貴女を愛してる」

アリス「………………」

アリス「…………言わないよ…」

アリス「嬉しいよ、ドロップ」ギュッ

チェシャ猫「…………アリス…」グスッ

チェシャ猫「最後に…私のお願い聞いてくれる………?」

・・・・・

・・・

・・


159: ◆xF5HhHyE6Y 2017/07/23(日) 22:45:34.64 ID:Poqv5nxgO
ガサッ

トランプ兵「!」

チェシャ猫「……………」

トランプ兵「いたぞ!」

トランプ兵B「猫女一匹だと?仲間はどうした!」

チェシャ猫「……………」ニィー

トランプ兵「笑っ……」ゾクッ

ズパッ ズパッ

トランプ兵「ぐっ……」ドサッ

トランプ兵B「あっ……」ドサッ

チェシャ猫「………ここから先はいかせない……」

「あらあら」スタスタ

チェシャ猫「!」

クイーン「まったく役に立たない駒達ねぇ?」

クイーン「……私自ら狩りに出なくちゃいけないなんて……」ギラン

チェシャ猫「…………クイーン…」

クイーン「………イタズラ仔猫ちゃんにはお仕置きしないと」ニコッ

チェシャ猫「………………」

チェシャ猫「(アリス……貴女がワンダーランドから自分の世界に戻って大人になる頃には……)」

チェシャ猫「(きっとこのワンダーランドで過ごした日々も…私達の事も全部"思い出"になっちゃうのかな……?)」

クイーン「…………さよなら?可愛い子猫ちゃ?」ギラン

チェシャ猫「(……思い出でも構わない……)」

チェシャ猫「……アリスが幸せになってくれるなら」ニコッ

クイーン「………笑った………?」

チェシャ猫「フシャー!!!!」ダッ

クイーン「…………………」

160: ◆xF5HhHyE6Y 2017/07/23(日) 22:50:51.50 ID:Poqv5nxgO
薔薇の庭園 深奥

オオオ

アリス「……………」

黒猫「アリス…あの扉が貴女の世界へと続く扉です」

黒猫「さぁ、早く金の鍵を……」

アリス「………やだ」

黒猫「………え?」

アリス「………まだネズミさんとドロップが来てない」

アリス「私、二人をここで待ってる」

黒猫「………アリス」

ガサッ

黒猫「!」

アリス「ドロップ……!ネズミさん!」バッ

「やーっと見つけた」

ガサガサ

クイーン「こんにちは?アリス」ニコッ

アリス「!?」

黒猫「クイーン…!?」

アリス「そ、そんな……」ガタガタ

アリス「ドロップは……?ネズミさんは……?」ガタガタ

クイーン「>>162」

162: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/07/23(日) 23:03:58.29 ID:BxPO257w0
あんな奴らは知らないわ
私はアリスを追ってきたの

163: ◆xF5HhHyE6Y 2017/07/23(日) 23:16:06.77 ID:QugazPu/O
クイーン「さぁ?知らないわ?」

クイーン「私はアリスを追ってきたの」

アリス「………え?」

クイーン「…………そういえば途中でお腹をいっぱいにしてたバンダースナッチを見かけたっけ?」ハテ

アリス「……………!」

クイーン「………途中可愛い仔猫ちゃんが私を襲ってきて……」

クイーン「………血みどろになりながらアリスーって叫んでたけど……」

クイーン「貴女達には関係ないわよね?」

アリス「………………!!」ガタガタガタ

黒猫「クイーン……!」ギリッ

クイーン「アハハハハハハ♪」

アリス「うわぁぁぁ!!」ギラン

クイーン「!」

黒猫「アリス!」

クイーン「………白ウサギの霊刀…」

アリス「おまえなんかしんじゃえーー!!!」ダッ

クイーン「……………」ギラン


バシン


アリス「う……ぁ……」ドサッ

クイーン「………あんまりナメるなよクソガキ?」ドッ

アリス「うぅ………」

黒猫「アリス!」

クイーン「………私はこの剣一本で、鈎爪の船長がいる海賊船を落としたり、鬼の住む島を潰したりしたの」ギラン

クイーン「……あんたみたいな小娘が私に勝てるわけないでしょ?」

アリス「……ドロップ…ネズミさん……」グスッ

クイーン「さぁて……」ペロリ

クイーン「異世界の住人の血は……どんな色をしてるのかしら?」スッ

アリス「(ごめんね…みんな……)」

164: ◆xF5HhHyE6Y 2017/07/23(日) 23:25:32.46 ID:QugazPu/O
ガブリ

クイーン「!」

黒猫「フシャー!!!」

アリス「黒猫さん!」

クイーン「………この猫がァ!」ドッ

黒猫「ぁっ!」ドサッ

アリス「黒猫さ……」

黒猫「……早く…自分の世界に戻りなさいアリス!」ヨロッ

アリス「………え?」

クイーン「………おのれ…猫の分際で……」

ニョロニョロ

クイーン「…………?」

薔薇「ァァアアアァー」ガバッ

アリス「! 人食い薔薇が……!」

クイーン「…………な……」


ガブリ


薔薇「………………」ムシャムシャ

薔薇「…………」ゲップ

アリス「………クイーンが薔薇に…」ゾクッ

薔薇「ァァアアアァー」ズッ

黒猫「うぁっ!」

アリス「黒猫さん!」

アリス「い、今除草スプレーを……」ゴソゴソ

アリス「……そ、そうだ…スプレーはネズミさんに……」

黒猫「ぅ……あ……」

薔薇「ァァアアアァー」ググッ

アリス「く、黒猫さ……」

黒猫「………薔薇が迫ってきてる…早くその鍵で元の世界に……」ググッ

アリス「い、いやだ……み、みんなと一緒に……」グスッ

黒猫「……アリス…貴女は貴女の世界で幸せになるの……」チリン

アリス「…………え?」グスッ

165: ◆xF5HhHyE6Y 2017/07/23(日) 23:35:14.42 ID:QugazPu/O
黒猫「………元の世界でお姉ちゃんに会ってたくさん甘えて……」ググッ

黒猫「色んな人と出会って…そして大人になって、素敵な人と出会って……」ググッ

薔薇「ァァアアアァー!!!」

アリス「黒猫さん!」

黒猫「………そして…結婚して家族に囲まれて……」ググッ

黒猫「……貴女は幸せになるのよ…アリス…」ググッ

アリス「い、嫌だよ…」グスッ

アリス「そんなのが幸せなら私は大人になんかなりたくない!」グスッ

アリス「………私は…みんなと一緒にいたい………!!」グスッ

黒猫「アリス………」ググッ

薔薇「ァァアアアァー」ギリギリ

黒猫「うっ……」グググッ

アリス「黒猫さん!」

黒猫「………貴女の幸せの答えは…貴女が自分の世界で見つけなさい……?」グググッ

アリス「………え?」

黒猫「………大丈夫…」グググッ

黒猫「………きっとまた会えるから」チリン

アリス「…………黒猫さん……」


パァァ

アリス「!」

アリス「……金の鍵が………光って……」


ピカー

黒猫「…………………」

薔薇「ァァアアアァー」

黒猫「(私の眠れぬ魂はアリス…きっと貴女を探してずっとさ迷ってたのね…)」

薔薇「ァァアアアァー」グググッ

黒猫「幸せになりなさい…アリス…」







ガブリ


166: ◆xF5HhHyE6Y 2017/07/23(日) 23:38:35.41 ID:QugazPu/O
・・・・

・・・



アリス「…………」パチッ

アリス「あ、あれ?ここは?」キョロキョロ

姉「……あら?目がさめたのアリス?」

アリス「お姉ちゃん……」

アリス「………………」

アリス「(ここは……お姉ちゃんとピクニックに来てた森……?)」

167: ◆xF5HhHyE6Y 2017/07/23(日) 23:45:17.30 ID:QugazPu/O
アリス「……黒猫さんは!?」

姉「?」

アリス「ドロップは?ネズミさんは?どこ!」

姉「……?猫?ドロップ?ネズミ?」

姉「夢でも見てたの?アリス?」

アリス「…………夢?」

姉「……私が写真を整理してる間ずっと寝てたのよ?よっぽど疲れてたのね?」

アリス「………………」

姉「あーあ、ヌード撮影は次回に延期かぁ……」ガックシ

アリス「……………」

姉「さてと……帰るわよ?アリス……」

アリス「…………………」

アリス「うん…………」



チリン


アリス「!」

姉「………ん?どうしたの?」

姉「アリス?」

チリン

アリス「………うぅん……」

アリス「………なんでもない…」ニコッ

姉「ふふっ、変なアリス?」

姉「さ、帰ろっか?」チリン

アリス「…………うん…!」