切嗣「あぁ、今回もまた正義の味方になれなかったよ」 前編

330: ◆YmjwHbXvbg 2017/03/09(木) 00:20:21.60 ID:dWH5UOPb0
切嗣「それよりも、貴様が何故僕と同じ目的なのかだけ聞ければそれでいい」

綺礼「ふっ思った以上に堅物な奴だ」

切嗣「(いい加減話を前に進めて貰いたいものだ)」

切嗣「(この拘束は全身が痛んでかなわない)」

切嗣「わかったお前のその本質とやらを聞いてやるが、話したらこの拘束は外せ」

綺礼「それは無理な相談だな、それを外せば貴様は私と殺し合いをするつもりだろう」

切嗣「勿論そのつもりだ」

綺礼「それでは、私がお前をここまでした意味がなくなる」

切嗣「ここまで?」

綺礼「貴様先ほどまで、魔力の枯渇で泡を吹いていたんだぞ」

切嗣「(魔力の枯渇...そうか、あの時タイムアルターが切れた原因はタイムアルターでの無理のし過ぎでとかではなく)」

切嗣「(単純にシュレイドの言ってたある程度の魔力が使える限界に来てしまっていて)」

切嗣「(魔力の枯渇で意識を失ってしまったのか....)」

綺礼「それを、私が魔力供給をして助けてやったのだぞ?」

切嗣「な?!貴様が?」

綺礼「あぁそうだ私は即ち貴様の恩人という事だ」

切嗣「....最悪だな...」

切嗣「ん?まてよ...貴様先程貴様が魔力供給したと聞こえたが...」

綺礼「そうだその通りだが?」

切嗣「....一つ聞きたい魔力供給をどうやってやった」

綺礼「ふっ...実にお前の唇は最低な味だったぞ」

切嗣「(あぁ...最悪だ)」




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336: ◆YmjwHbXvbg 2017/03/09(木) 23:32:40.28 ID:dWH5UOPb0
綺礼「それに」

切嗣「もういい止めろ」

切嗣「もう、それが聞けただけで充分だ」

綺礼「もっと詳しく知ろうとは思わないのか?ディープなのか、とかな」

切嗣「本当にもう止めてくれ...聞いた僕が間違いだった」

綺礼「ふっまぁよかろう」

綺礼「確かに、これを言っても私にも跳ね返ってくる何かがある」

綺礼「あまり、愉悦とは言い難い」

切嗣「それで一応聞いてやるが何故僕を其処までしたんだ?」

綺礼「それよりも先ずは貴様には先に約束通り私の本質について聞いてもらう事にしよう」

綺礼「貴様は先ほど聞いてやると言ったのだからな」

切嗣「待て、拘束を外せという条件が抜けているぞ」

綺礼「ふふふふふ先程から面白い事をいう衛宮切嗣」

綺礼「貴様今拘束されているのだぞ?」

綺礼「お前が聞くと言うなら聞かせるが、拘束を外せなど条件を出してくるならば別にそれは聞かずともよいだろう?」

綺礼「決めるのはこちら側で貴様は今、従う立場にあるのだからな」

切嗣「あぁ....(これはやってしまった)」

切嗣「(自縄自縛とは正に此のことだな)」

綺礼「納得してもらえた様で結構」

綺礼「それでは、私の至った本質だが」



337: ◆YmjwHbXvbg 2017/03/10(金) 00:26:15.09 ID:rmO2zNMh0
綺礼「私の至った本質それは、邪悪だったのだよ」

綺礼「人の絶望、絶望と言うそれ自体が」

綺礼「私の愉悦だったのだ」

切嗣「.....」

綺礼「どうした?衛宮切嗣」

綺礼「驚いたり何か反応はないのか?」

切嗣「....確かに普通では辿り着けない愉悦だな」

綺礼「そうだろう?」

切嗣「だが」

切嗣「そうならば何故、聖杯戦争を最後の最後まで生き残っていた?」

綺礼「簡単な事まだ、あの時点では愉悦の何たるかを」

切嗣「いや、気づいていたはずだ遠坂時臣を殺していた時点でな」

綺礼「ほぉ...お前はやはり遠坂氏を誰が殺したか知っていたか」

綺礼「だが、気づいていたとは?」

切嗣「遠坂時臣、彼には妻と娘がいる」

切嗣「それを共闘関係であったお前が知らない筈はない」

綺礼「確かに知ってはいたがそれが何か関係があるのか?」

切嗣「ある」

切嗣「遠坂時臣を殺した後の事だ」

切嗣「遠坂時臣の妻が病院へ送られたと言う事が伝わってきた」

切嗣「あれは、余りにも不自然過ぎた」

切嗣「何故遠坂時臣は聖杯戦争を敗退したのに、その妻が病院へ送られるようになったのか」

切嗣「妻の方が病気持ちだったとも考えられるが既に、あの時点で家庭内事情まで僕はありとあらゆる事を知っていた」

切嗣「それは、単純に遠坂時臣と戦った時有利になるように収集していた」

切嗣「その中で妻が急激に倒れるような病気を持っていた何てものは無かった」




338: ◆YmjwHbXvbg 2017/03/10(金) 00:54:53.36 ID:rmO2zNMh0
切嗣「だからあの時点で、病院へ送られる原因として考えられるのは何かしら」

切嗣「そう、体の外部からの影響又は精神的な影響に限られてくる」

切嗣「もし、精神的な影響だとするならば遠坂時臣が倒れた...と」

切嗣「僕の耳に入って来る前に妻は知っていて僕の耳に入るころには妻の方も病院へ行った」

切嗣「なんて事になるからこの可能性は潰れる」

切嗣「残されるのは外部の影響だった」

切嗣「その時には、不自然だと言う事には気づいていたが何故狙われたのかは分からなかっただが」

切嗣「さっき貴様の本質が絶望による愉悦という事で確信が言った」

切嗣「あれは、お前が自分の愉悦欲を満たすためにやった事だろう?」

切嗣「言峰綺礼」

綺礼「ふっふふふふ...はははは」

綺礼「こうも見抜かれるとはやはり良い宿敵だ」

綺礼「だが、一つだけ訂正しておいてやろう」

綺礼「遠坂氏の妻をやったのは間桐雁夜だ」

綺礼「私が仕向けてやったのだよふふふふ」

切嗣「...流石は本質があれなだけある...な」

切嗣「さて、もうここまで貴様の話に付き合ってやったんだ」

切嗣「貴様が聖杯に関心があった」

切嗣「という事を認めて貰ってもいいか?」

切嗣「もういい加減、話を先へ進めてほしい」

綺礼「ふふっ良いだろう確かに私は聖杯に興味が有った」

綺礼「理由は先程貴様が言ったとおりだ」

綺礼「話を先へ進めてやろう」









339: ◆YmjwHbXvbg 2017/03/10(金) 01:08:35.85 ID:rmO2zNMh0
切嗣「(ようやく...か長すぎだ)」

綺礼「さて、何だったか」

切嗣「貴様が何故僕と同じ目的なのかだ」

綺礼「そうそう何故貴様を私が助けるまでしたのかだったな」

切嗣「(くそっ!!こいつはとことん僕をこの状態のまま楽しむつもりだ)」

切嗣「(余計な事を言うとキリがなくなってくる)」

切嗣「....分かったもう、それからでいい」

綺礼「ふっ....」

綺礼「そうだな...貴様を助けた理由は貴様が死ぬと」

綺礼「私にも影響があるからだ」

切嗣「そうか...」

綺礼「詳しく聞こうとしないのだな」

切嗣「もう、これ以上聞いていても余計に話が長くなりすぎるからな」

綺礼「そうか、ならば詳しく話してやろう」

切嗣「(あぁ....何をやっているんだ僕は)」

切嗣「はぁ......」

344: ◆YmjwHbXvbg 2017/03/10(金) 22:41:11.56 ID:rmO2zNMh0
綺礼「それでは話させて貰おう」

綺礼「初めに先程」

綺礼「私は、今現在貴様と同じ身だと言ったな」

切嗣「あぁ言ったな」

切嗣「だがそれは、心臓がないと言う事だけが同じ身であるって事じゃなかったのか?」

綺礼「ふっそれならば別にわざわざ貴様と同じ身だと言う必要もあるまい」

綺礼「お前は心臓がないと言うだけで伝わる事は既に私は知っている」

切嗣「ならば、何故だ」

綺礼「まぁそう焦るな時間は沢山ある」

切嗣「(僕にはシュレイドの事もエミンの事も気になるからないんだがな)」

綺礼「私がそれをわざわざ言った理由それは」

綺礼「世界との契約」

切嗣「なっ....」

切嗣「何故貴様がそれを?!」

綺礼「ふっやはり動揺したか」

切嗣「まさか貴様もあれと契約したと言うのか?!」

綺礼「不本意だがな」

切嗣「そんな....馬鹿な....あれはこんな奴にも....」

切嗣「(いや、だがそれならば道理はあっている)」

切嗣「(この過去へ来る事が出来る程の魔力はアレからしか受け取る事しかできない)」

切嗣「(言峰綺礼がこの時代に来たと言うならば確かに契約した証にはなる...だが)」

切嗣「だが、それなら分からない事がある」








345: ◆YmjwHbXvbg 2017/03/10(金) 23:19:05.22 ID:rmO2zNMh0
綺礼「ん?」

切嗣「アレと契約したならば、貴様程の男がそんな力が欲しい程に絶望し、何かしらの”悪”に抗おうとしたと言うのか?」

切嗣「(そう、あれは恐らくだが何かを救いたいと思ったが絶望したそんな人間に救う力を与え、世界を救わせるそういう類の)」

切嗣「(いわば救世主みたいなものだ)」

切嗣「(でなければ、僕にあの時声はかけなかっただろうし)」

切嗣「(それに、世界は常に脅威となるものが現れる耽美に良い人間を制定する筈だ)」

切嗣「(でなければ人はとうの昔にこの世界自体から)」

切嗣「(拒まれている筈だからな)」

綺礼「くっくくくふふふ」

切嗣「何がおかしい」

綺礼「いや、何を言うかと思えば私が、絶望?悪に抗おうとする?」

綺礼「あり得ない、あり得ないぞ衛宮切嗣」

綺礼「それは、的外れすぎるという物だ」

綺礼「それに先ほど私は不本意だと言っただろうくくくっ」

切嗣「それは悪に抗うために致し方なく....ではないのか?」

綺礼「ハッハハハハハ貴様まさかあれが救世主か何かだと思っているのか」

切嗣「....違うのか?」

綺礼「ない、ないぞアレが救世主などふっふふふ」

綺礼「折角だ教えてやろう衛宮切嗣」




346: ◆YmjwHbXvbg 2017/03/10(金) 23:44:04.10 ID:rmO2zNMh0
切嗣「何をだ...」

綺礼「アレ自身の本当の正体についてもだ」

切嗣「正体?」

綺礼「アレはな、世界の意思だなんだと言ってはいるが」

綺礼「アレはな抑止力だ」

切嗣「抑止力....だと?!」

綺礼「そうだ」

綺礼「あれは、何かしら世界に不憫となる人物を殺させるそういった事が得意な者の」

綺礼「弱い部分に漬け込み契約を施し、あたかも世界に不憫な者を殺す事が正義であるかのように見せるそういう物だ」

切嗣「馬鹿な....馬鹿な....そんな...」

綺礼「ふふふ絶望したか?衛宮切嗣」

切嗣「そんな...そんな物は...貴様の嘘なのだろう!?」」

綺礼「ふふふそう来たか衛宮切嗣」

綺礼「だが、これは嘘でも何でもない真実だ」

綺礼「その証明となるのがこの私だ」

切嗣「どういう事だ」

綺礼「私は、貴様を殺すために抑止力が契約させた人物なのだよ」

切嗣「何だと?!」









347: ◆YmjwHbXvbg 2017/03/11(土) 00:22:48.76 ID:UBh4Ruur0
綺礼「私はな、貴様が世界を壊すと言う行為を抑止力が感知したため」

綺礼「時間が無かったのだろう契約を無理矢理施されたのだ」

切嗣「あ...ありえない」

切嗣「世界が世界と契約した人間を破棄しようとするなど!!」

綺礼「だから抑止力だと言っているだろうだが」

綺礼「ふふっどうやら貴様は忘れているようだな」

切嗣「忘れている?何を....」

綺礼「老神父」

切嗣「(何?!どうして此奴が)」

綺礼「この名前に覚えはあるだろう?」

切嗣「何故貴様がそいつを知っている...」

綺礼「やはり名前に覚えはあるな」

綺礼「ならば、この男が世界の意思について何といったか」

綺礼「思い出してみるがいい」

切嗣「(世界の意思について...)

切嗣「(くっ...思い出せないあの時僕は老神父が余りにも怪しすぎて話半分で聞いていた)」

切嗣「(何と言っていたんだ...)」

切嗣「(確か、世界の意思が軽はずみだと...駄目だ情報が少なすぎる)」

切嗣「ふん...そんな前の事忘れたな」

綺礼「ふふふその様子だと話半分に聞いていたぐらいだろう?」

切嗣「(こいつ本当に僕の事を何でも見通しているな気持ちが悪いくらいだ)」

切嗣「あぁあぁそうだよ」

切嗣「余りにも怪しすぎたんでな」




351: ◆YmjwHbXvbg 2017/03/12(日) 21:44:30.62 ID:dpwggIp70
綺礼「ふふっそれでこそ衛宮切嗣だ」

切嗣「貴様に...僕の何がわかる」

綺礼「何もかもだ」

切嗣「そうか、なら早く話を先に進めろ」

綺礼「ふっそうしたいのも山々なのだが貴様があの老神父の言葉を聞いていなかった」

綺礼「という事で気が変わった」

切嗣「何?!」

切嗣「ふざけるな!!貴様これ以上話をややこしくし話を長引かせるつもりか!!」

綺礼「まぁ待て」

切嗣「(くそっ、これ以上此奴の戯言に付き合っていると永遠に終わらない気がする)」

切嗣「(先ほどから教えてやろう、教えてやろうと言って起きながら底なし沼のように、話の終わりが見えてこない!!)」

切嗣「(恐らくだがこいつは、最初から僕に教える気はない)」

切嗣「(只、自分が楽しみたいだけだ)」

切嗣「(くっ...どうにか、この鎖を切る方法はないのか...考えろ...考えるんだ)」

綺礼「あの老神父の話を聞いてなかったお前にあの時、老神父はこう言っていて、こういう言う事で之は抑止力である」

綺礼「と、言っていても貴様が聞いていなかったのだ」

綺礼「それを、貴様は同じくしてまた嘘だ、作り話だと言うだろう?」

切嗣「...いや、話し次第であれば信じるかも知れないぞ」

綺礼「それは絶対にない」

綺礼「只でさえアレの正体を詳しく言っているのに対しそれを嘘だと言って信じない時点で」

綺礼「貴様には、恐らく確信できる何かがなければ信じさせる事は出来ぬであろう」

切嗣「......」

綺礼「ふっ、之で分かってもらえたか?」

切嗣「.....分かったいいだろう」

切嗣「もう少しだけ話に付き合ってやる」









352: ◆YmjwHbXvbg 2017/03/12(日) 23:24:01.81 ID:dpwggIp70
綺礼「さて、ふふふ嬉しく思え衛宮切嗣」

切嗣「ん....?」

綺礼「貴様は先ほど話を長引かせる気かと言ったが」

綺礼「気が変わったと言うのは抑止力の話はここまでにして貴様を助けた理由について話をしてやろうと言う事だ」

切嗣「...どういう心変わりだ」

綺礼「いや、何あの老神父の話を聞いていなかった時点で抑止力についてはどうこう言えるものではなくなったのでな」

綺礼「貴様に今抑止力について言ったとしても無駄だとそう思ったのだよ」

切嗣「まぁ...そうだろうな」

綺礼「故に、こちらの方に戻ってやろうと、そう思ったのだよ」

切嗣「ありがたいな」

綺礼「皮肉か」

切嗣「どうでもいいだろう早く話をしてくれ」

綺礼「ふふ本当に釣れない...まぁいい」

綺礼「では、話を戻そう」

綺礼「だが、その前に」

切嗣「まだ、何かあるのか...話を戻すと言う話は何処へ行った」

綺礼「まぁそういうな」

綺礼「先ほどの抑止力の話で私が貴様を殺す為抑止力によって無理やり契約されたと言ったな」

切嗣「...おい、その話は戻ってきてな」

綺礼「いいから、私はそういったな?」

切嗣「あぁ..」

綺礼「あれはなつまり、本来今私は貴様を殺さなければならない立場にあるという事だ」

切嗣「....で、それがどう関係する?」

綺礼「そう、これは一見して貴様を助けるのには関係ないように思えるだが」

綺礼「衛宮切嗣、こちらの過去へ来る前世界に何が起きた?」

切嗣「....」

切嗣「消滅、全てが無へと変わった」

切嗣「何もないではなく、何もかもが消えた」

切嗣「色も、声も、空間も、本当の意味での無」

綺礼「そう、あれは実に絶望的であり、最高の目指すべき愉悦でもある」







353: ◆YmjwHbXvbg 2017/03/12(日) 23:47:27.42 ID:dpwggIp70
切嗣「貴様の愉悦には興味はない、だがそれが?」

綺礼「ふふっ、それこそが私がお前が死ぬと影響を受ける原因となったのだよ」

切嗣「.....?」

綺礼「まぁ、いい」

綺礼「これだけでは、分かりづらいだろうからあの部屋の事から始める事にしよう」

綺礼「あの時、実はな私もあの部屋にいたのだ」

切嗣「?!」

綺礼「そして、貴様を殺す為の準備をしていたのだ」

切嗣「ま...待て少し待て!!あそこに貴様が居たのか?!」

切嗣「だが、どこにもそれらしきものは...」

綺礼「...貴様はサーヴァントの霊体状態は分かるか?」

切嗣「いや、分かるも何も...マスターであれば当然誰でも知っているだろう」

切嗣「一般人に目立たないようにする為、サーヴァントを普通の人では見えないようにする」

切嗣「ただしサーヴァントの格が上がるほど霊体状態には出来なくなる」

切嗣「これが...まさか?!貴様この霊体状態が使えるとでもいうのか?!」

綺礼「その通りだ」

切嗣「馬鹿な馬鹿な馬鹿な」

切嗣「それでは、貴様はなんなんだ?!」

綺礼「さて、私にも分からない」

綺礼「今現在人であるのか、それともサーヴァントに近しいものであるのか」

綺礼「だが、私には関係ない寧ろ好都合なのだよ」

綺礼「魔力供給も必要ない、そしてサーヴァント並の魔力とは」



354: ◆YmjwHbXvbg 2017/03/13(月) 00:10:09.86 ID:8Hrsq3hS0
綺礼「詰まるところ最強の魔術師であるだろう?」

綺礼「この体があれば、更なる愉悦の探求が出来そうなのだふふふ」

切嗣「.........」

綺礼「絶句したか無理もない」

綺礼「だが、これだけで驚いてもらっても困る」

切嗣「...何が...」

綺礼「話を戻そう」

綺礼「霊体状態で、あの部屋で待っていた私は勿論衛宮切嗣が」

綺礼「アイリスフィールを殺そうとした時には既に貴様の後ろにいて殺す準備をしていた最高の愉悦が見れると思い」

綺礼「だが、そこで待ち受けていたのは予想外の事だった」

------------------------------------------------------------------------
あの時

綺礼「ふふふっ衛宮切嗣貴様との因縁もここまで」

綺礼「その爆弾が破裂した瞬間私が、貴様諸共一緒に連れて行ってやろう」

切嗣「(5....)」

綺礼「さぁ...」

切嗣「(4...)」

綺礼「ふふっ似合っているとはつくづく滑稽な女よ」

切嗣「(3.....)」

綺礼「絶望的だな衛宮切嗣」

切嗣「(2....)」

綺礼「だが、これはいい!!」

切嗣「(1.....)」

綺礼「さぁ...いよいよだ」スッ

バァン

ヒュゥうう

綺礼「な....に?!」

綺礼「ぐぅおおおおお」

綺礼「なんだ...これは!!吸い込まれる!!」

シュぅううう

綺礼「おおおおおおおお」

355: ◆YmjwHbXvbg 2017/03/13(月) 00:28:36.19 ID:8Hrsq3hS0
ドン

綺礼「くぅおおお...」

綺礼「一体何が起きたと言うのだ...」

綺礼「ここは....」

ザバァンザバァン

綺礼「見覚えがある」

綺礼「ここは恐らくあの聖杯の中」

綺礼「そうか、又しても衛宮切嗣はこの中へ呼ばれたと言うのか」

綺礼「そして、この私も」

綺礼「ふふふふはははは」

綺礼「しかしいつ見てもここは素晴らしい」

綺礼「美しすぎる」

???「称賛はその辺で言いわよ言峰綺礼」

綺礼「ん?ほぉ...アイリスフィール...いやアンリマユか」

綺礼「私に、声をかけるとは嬉しい真似をしてくれる」

アイリ「ふふふ貴方とこうやって話すのは器であったこの人形意外だと初めてね」

綺礼「それに本物で在りながらの何たる邪悪さ」

綺礼「素晴らしい」

アイリ「褒められるなんて貴方が初めてよ」

アイリ「うれしい」

綺礼「ふふっ..それで今回は見せるだけではなく呼び込むとは...」

綺礼「もしや、私の願いを聞いてくれるというのか?」

アイリ「あら...それも楽しそうねだけど...」

アイリ「貴方の願いは”一度”聞いているでしょ?」

綺礼「ふふふふっそうであったな」

綺礼「では何用だ?」







356: ◆YmjwHbXvbg 2017/03/13(月) 00:41:15.65 ID:8Hrsq3hS0
アイリ「切嗣がね....」

綺礼「奴が、どうした?」

アイリ「思い通りにいかないのよ」

綺礼「ほぉ...と言うと?」

アイリ「中々私を受け入れてはくれないのよ...」

アイリ「どれだけの苦痛を与えても、どれだけの絶望を見せても、決して私を受け入れてはくれない」

アイリ「こんなにも、愛を与えているのに」

綺礼「ふっそれで?」

アイリ「だからね....」

アイリ「彼には更なる深みへと行って貰いたいの...そう...」

アイリ「根源へと」

綺礼「何?!」

アイリ「だからね、わざと私が死んで」

綺礼「何を言っている?!」

綺礼「それは、話が余りにも飛躍し過ぎ...」

アイリ「そして、言峰綺礼貴方には、彼のサーヴァントとして、一生を終えて貰う事にしたのよ」

綺礼「何だと?!」

アイリ「アはハハハハハ」

綺礼「私が、奴のサーヴァントとして、生きろだと?!何を言っているのだ!?」

アイリ「うふふふふふああはあははははだって、面白そうじゃない」

綺礼「面白い?!私と衛宮切嗣が組むことがか?!」

アイリ「きっといいパートナーになれるわ」

アイリ「そして、彼を根源へと導いて頂戴」

綺礼「ま...待て待て私は了承していない」

アイリ「大丈夫大丈夫よふふふふ」


357: ◆YmjwHbXvbg 2017/03/13(月) 00:55:29.17 ID:8Hrsq3hS0
綺礼「それに、私は抑止力との....」

アイリ「抑止力?ふふふアッハッハッハそういえば切嗣もそんな力受け取ってたわね」

アイリ「そうだわ...面白い事思いつちゃった」

綺礼「何を....」

アイリ「この世界を無くすのよふふふふふふふふふふふっふ」

綺礼「無くす....無くすだと?!」

綺礼「いくら聖杯だからと言ってそれは」

アイリ「出来るわ、出来るわ今までその為に行動したのだからふふふふアッハハハハハ」

綺礼「これは....余りにも暴走しすぎている....」

綺礼「止める...止めなければ」

綺礼「折角私の愉悦を見つけたのだ」

綺礼「ひと時の愉悦にはなるだろうが世界が全てなくなれば面白くはないそれに...」

綺礼「もっと...もっと私は楽しみたい!!」フッ

          ズン

アイリ「あら?貴方も私を、嫌うと言うの...ふふふでも言いわ」スッ

         ひゅッ
 
アイリ「貴方が切嗣に相応しいサーヴァントとして相応しいか見極めてあげる」

          シュぅう

アイリ「はぁ...」

          ピュゥウウ

綺礼「ふぅ....」

         ドン

ぴぃいいいいガシュウ

綺礼「ぬぅ?!早い!!あの時私とやりあった時の使い魔よりより、正確にそして、早い」


358: ◆YmjwHbXvbg 2017/03/13(月) 01:14:01.95 ID:8Hrsq3hS0
アイリ「うふふふその程度なの?言峰綺礼」
        
      ヒィイいいぅううう

綺礼「ぬ....うっこれは....」

綺礼「(黒鍵を使わねば押し負ける)」

綺礼「ハッ」シャキン

      バシバシっ

綺礼「ハァ....フゥ」

     ピィイイイイ

綺礼「(そこだ)」

    ガシ!! ぴぃぎぎぎぎ

綺礼「ふ!!」 
      
     シュぅうう

綺礼「ふぅ....」

アイリ「ふふふ...やるわね言峰綺礼...では...これならどうかしら!!!」

     ぴぎゃあああああおおおお

綺礼「な....に?!」

綺礼「(でかい.....でかすぎる...これ程までの巨大な使い魔は初めて見た)」

綺礼「すぅ...(筋力を上げる!!)」ドン

綺礼「ハッ」
       ババんん

綺礼「ハッハッ!!!」
       
       ズンズンズん

綺礼「ハァ!!」

     (裏拳)ドン

シュぅゥぅう

スッ

アイリ「アッハハハこれも倒すなんてうふふふふあはははは」

ひゅっ

綺礼「もう良いだろう」

綺礼「此処までだ」

アイリ「うふっ...あら?いつの間にまぁいいわ...でも」

アイリ「そうね...此処までね...」

パラパラ

綺礼「崩れ...」

アイリ「うふふふどうやら時間切れね」

綺礼「何?」

アイリ「切嗣が、私を殺したのよあははは」

綺礼「それで、何が起こると?」

アイリ「さっき言ったでしょ世界を壊すってつまり、貴方は彼の一生奴隷と言う名のサーヴァント」

綺礼「なんと...なんだと」



362: ◆YmjwHbXvbg 2017/03/13(月) 22:38:47.48 ID:8Hrsq3hS0
綺礼「今、なんと言ったのだ?」

アイリ「あら、聞こえなかった?もう一度言うわ奴隷よ」

綺礼「....どうやら私の聞き間違いではなかったらしいな」

綺礼「しかしどういう事だ」

綺礼「パートナーと言ったり奴隷と言ったり、一貫性がない」

アイリ「アッハハいずれ分かるわ」

アイリ「いえ、直ぐにと言い換えた方がいいわね」

綺礼「...狂った人形め」

アイリ「フフ、褒めてくれてありがとう」

パラパラ

アイリ「時間ね、それじゃ...後は切嗣の事貴方に全て任せるわ」

綺礼「....ふっまぁ良かろう」

綺礼「お前の狂劇につきあってやろう」

シュゥゥ

---------------------------------------------------------------

綺礼「....と言う事が起きたのだ」

切嗣「何?!どういう事だ?!」

切嗣「貴様は、僕のサーヴァントにでもなったと言うのか?!」

綺礼「まさしく、その通りだ」









363: ◆YmjwHbXvbg 2017/03/13(月) 23:12:31.87 ID:8Hrsq3hS0
切嗣「馬鹿な...あれは、過去、未来の英雄から普通ならば選別され」

切嗣「何かしらの共通点...否、触媒を介して召喚されなければサーヴァントとして確立できない筈」

切嗣「それに、僕には既に、セイバークラスのサーヴァントを持っている」

切嗣「原則として、一人のマスターに一騎のみのサーヴァントしか召喚は不可能」

切嗣「しかし、貴様が僕のサーヴァントになったのだとしたら条件が破綻しているぞ!!」

綺礼「そうだな確かに破綻している」

綺礼「だが、アレが何故奴隷と言ったのかそれについて考えてみるがいい」

切嗣「(奴隷...人権を剝奪された正に家畜のようなそんな存在...)」

切嗣「(如何なる自由も与えられず如何なる口言も許されず)」

切嗣「(ただ、買われた主に従う)」

切嗣「(それは、身分を問わず庶民だろうが、貴族だろうが奴隷となれば主に絶対権が下る)」

切嗣「....(こう考えると...サーヴァントはたった三回の命令だけだが)」

切嗣「(奴隷...そういい切れる...)」

切嗣「(だが...それとこれと何が関係あるのか...)」

切嗣「(奴隷と言う名のサーヴァント...奴が言ったのはこんな言葉だ)」

切嗣「(そのまんまの意味で考えればさっき僕が考えた事と一致はしているが...)」

切嗣「(だが、だからと言ってサーヴァントの条件を無視させてサーヴァントにする事は不可能)」

切嗣「(つまり、また別の意味なのだろう)」

切嗣「(となると.....)」

切嗣「まさか....貴様.....アレの奴隷か?」

364: ◆YmjwHbXvbg 2017/03/14(火) 00:21:40.34 ID:+pr30azE0
綺礼「正解」

綺礼「私は、今現在聖杯の奴隷だ」

切嗣「.......まさか、とは思ったが」

切嗣「(つまりこう言う事だ)」

切嗣「(奴隷と言う名のサーヴァント)」

切嗣「(これはつまり別の言い方に変えると奴隷であるサーヴァントなのだ)」

切嗣「(確かに、奴隷とするならば召喚云々に関わらず相手に従属させればいいのだ)」

切嗣「(そうすることで、確かにサーヴァントであるが、基本的な召喚の必要もなく)」

切嗣「(相手に複数のサーヴァントをもたせる事は可能だ)」

切嗣「(只...)」

切嗣「只」

綺礼「ただ?」

切嗣「どうやって貴様を奴隷とさせ、サーヴァントとしたのかそれが疑問だ」

綺礼「なんだ...そんな事か」

切嗣「そんな事?」

綺礼「見ろ」

切嗣「ん?」

手の甲に星の刻印

切嗣「!?これは」

綺礼「あの聖杯の中から出たときには既に私に奴隷としての刻印が押され」

綺礼「そしてこの刻印のせいでサーヴァントと同類になっていたのだよ」

切嗣「同類?」

綺礼「詰まるところ貴様のその令呪により従わせる事の出来る身と言う訳だ」



368: ◆YmjwHbXvbg 2017/03/14(火) 22:44:58.12 ID:+pr30azE0
切嗣「(成る程...通りで中々話を先に進めようとはしなかったのか)」

切嗣「(奴が僕に令呪により従わせる事の出来る身だと言えば)」

切嗣「(その時点で主従関係が出来てしまう)」

切嗣「(そうなると奴はほぼ強制的に僕の言う事を聞かざるを得ない)」

切嗣「(確かに、敵であった奴の言う事を聞くなど僕でも嫌だ)」

切嗣「(と言うよりそれは地獄みたいなものだろう)」

切嗣「(そんな状況になるくらいなら確かに話を伸ばしたくなるのも頷ける)」

切嗣「......だが、まだ疑問がある」

綺礼「で、あろうな」

切嗣「なら、僕の言いたい事も分かるな?」

綺礼「あぁ、何故魔力供給が必要ではないのか、何故世界を壊した後にわざわざ奴隷にされたのか」

綺礼「であろう?」

切嗣「そうだ、答えて貰う」

綺礼「よかろう」

綺礼「まず魔力供給の必要のない身これは、主人と奴隷という観点から見てみると」

綺礼「奴隷に尽くす主人などいるのか?そういう話だ」

切嗣「....いない、いる訳がないそれでは最早立場上逆だ」

綺礼「そういう事だ」

綺礼「つまり、私は奴隷なのだから何者からも魔力供給を得る事は出来ない」

切嗣「だが、それでも魔力供給をしなくていい理由にはならない筈」

切嗣「奴隷で有れ餌...この場合は魔力だが、それがなければ飢えて死んでしまうんじゃないのか?」

綺礼「確かに、本来の奴隷ならばそうだが」

綺礼「不死者が奴隷になれば、どうなると思う?」

切嗣「餌はいらない...」

切嗣「これをもし、サーヴァントとするなら不死に当たるものは無限にある魔力だが...」

切嗣「思いつく限りでは....それは、聖杯から貰ったのか?」

綺礼「否、あれから貰っているのはこの刻印とサーヴァントとする為のものだけ」

綺礼「その魔力はまだ、以前の者から貰っている」

切嗣「以前......そうすると一つしかないが?」

綺礼「そう、一つしかない」

綺礼「抑止力これだ」



369: ◆YmjwHbXvbg 2017/03/14(火) 23:14:57.82 ID:+pr30azE0
切嗣「あれから....」

切嗣「いやしかし待て」

切嗣「あれはサーヴァント並の魔力にするだけであって無限の魔力とするものではない筈」

綺礼「?何を言っている?衛宮切嗣」

綺礼「あれは、契約者の魔力を無限とし、抑止力として絶対的に負けない存在にさせる」

綺礼「そういう者であるぞ?」

切嗣「おかしいな...僕はサーヴァント並の魔力だと聞いたが?」

綺礼「それこそおかしい...貴様はそれを抑止力から聞いたのか?」

切嗣「いや...あの老神父から聞いたが...貴様もあの老神父の話を聞いていた筈だろ?」

綺礼「確かに聞いていたが、そんな話は一度も聞いてはいない」

切嗣「(妙だ...聞いていなかった?あれをコソコソ話では言ってはいなかった筈だが)」

切嗣「まぁいい...恐らく僕の聞き間違いだ」

綺礼「....ならば良い」

綺礼「さて、では次は世界を破壊した後にわざと奴隷にされた理由だが」

綺礼「これは、今現在不明だ」

切嗣「不明?」

綺礼「これに関しては何故わざわざ壊したのかは分からない」

綺礼「アレにしか分からない事だ」

切嗣「....(嘘を言ってる様には見えない)」


370: ◆YmjwHbXvbg 2017/03/15(水) 00:15:15.28 ID:D+4m+l4U0
綺礼「それ故に奴隷とされた理由も不明」

綺礼「何も言う事は出来ない」

切嗣「....」

綺礼「さて、もう質問がなければ」

綺礼「貴様を助けた理由だが」

綺礼「奴隷という事でこれは明白であろう?」

切嗣「あぁ分かった」

切嗣「一般的な考えであれば奴隷は主人が死ねば解放されるが」

切嗣「一生奴隷とアレが言ったという事は、つまり僕が死んでも奴隷であるのだから」

切嗣「僕が死んだら一緒に死ぬ...そういう事か」

綺礼「最悪だが、そうだ」

切嗣「確かに、実に最悪だな」

綺礼「ふっ」

切嗣「さて...それじゃもういい加減この鎖を解いてもらってもいいか?」

切嗣「貴様が僕の味方であると分かった今もう、争う気はない」

綺礼「.....よかろう」

ガチャン

切嗣「っ....ふぅ....」ゴキッゴキッ







371: ◆YmjwHbXvbg 2017/03/15(水) 00:31:55.28 ID:D+4m+l4U0
切嗣「...はぁすぅ....」

切嗣「それで...」

切嗣「まだ、何故貴様が僕と同じ目的なのか聞いてはいなかったな?」

綺礼「....あれだけ話したのだわざわざ言う必要があると?」

切嗣「そうだな...確かにそうだ」

切嗣「だが、貴様の口から一応聞いておきたい」

切嗣「そうしたら完全に貴様を信じてやる」

綺礼「では、先程争う気はないと言ったのは?」

切嗣「あれは、今は争う気はないと言う意味だ」

切嗣「貴様を信じ切ったわけではない」

綺礼「ふっふふ良いだろう」

綺礼「私が貴様と同じ目的なのは、私がアレをなかった事にする為だ」

綺礼「こんな不自由な身、貴様と一緒に死ぬと言うのは吐き気を催す」

綺礼「故に私は貴様と同じく聖杯を壊す」

切嗣「ふっ...気に入らない理由だが貴様はどのサーヴァントよりも有用に使える」

切嗣「これから精々聖杯が解体出来るまで死なないでくれ言峰綺礼」

綺礼「ふふふっ精々私を有用に使うがいい衛宮切嗣」




374: ◆YmjwHbXvbg 2017/03/15(水) 23:40:34.91 ID:D+4m+l4U0
----------------------------------------------
一方セイバー側

剣「いや、しかしマスター殿あそこにおられた時は驚きましたぞ」

剣「まさか、動けない筈のマスター殿が動けるようになっておられたとは...」

切嗣「ああ...」

切嗣「僕も驚いていたよ」

剣「マスター殿にも予想外の事でしたか」

切嗣「予想外すぎたよ...ああ...うん」

切嗣「しかし、シュレイド....から2、3日は動けないと聞かされていたのに」

切嗣「急に動けるようになるなんてね」

剣「そうですなぁ....」

剣「そう思うと、やはりシュレイド殿は最初から、裏切る気だったのでしょうかね...」

切嗣「いや、絶対それはないよ」

剣「それはない?とは?」

切嗣「彼は僕を二度も助け更には、食事、寝床そして、家にあるものは好きに使っていいと言ったんだ」

切嗣「そんな彼が...最初から裏切る気だったと思えるか?」

剣「...失言でしたな」

剣「騎士たる私が、そのような方を疑うなど」

剣「恥ずかしいばかりです...」

剣「しかし、そうしますとシュレイド殿に何が起きたのですかね」

剣「うううむ」

切嗣「今は...考えても仕方がないだろう...」

切嗣「それよりも....」



375: ◆YmjwHbXvbg 2017/03/15(水) 23:56:45.95 ID:D+4m+l4U0
エミン「うううう.....」

切嗣「こちらを早く何とかしよう」

剣「おおっと...そうでしたな」

剣「エミンお...エミン殿には、一応マスター殿を助けに行く前に回復魔術はしておきましたぞ」

剣「ある程度は良い筈ですが」

エミン「うう...くううう...はぁ..はぁ」

切嗣「ん......」ピタッ

エミン「ううう...はぁ...はぁ」

切嗣「.....」

剣「マスター殿?」

切嗣「セイバー...その魔術はもしかして、傷だけを治す魔術じゃないか?」

剣「え...ええそうですぞ」

切嗣「やはりか」

剣「???すいませぬマスター殿私にはマスター殿が何を言いたいのか分かりませぬ」

切嗣「....分からないか...」

剣「え...ええ」

切嗣「之は恐らく破傷風だ」

剣「破傷風ですと?!ですが、破傷風の発症はそんな短期間ではない筈ですぞ?!」

切嗣「確かに、感染から発症まで本来3日~2週間はかかるこんな短期間ではない」

376: ◆YmjwHbXvbg 2017/03/16(木) 00:21:31.67 ID:cjKVQ+qq0
切嗣「だが、この症状」

エミン「あああ...ううう...はぁ...はぁ」

切嗣「全身の痙攣発作、熱、そして呼吸の苦しそうな吐息」

切嗣「血圧は図ることは出来ないが傷があったのを見ると」

切嗣「破傷風の第三期の症状と一致している」

剣「?!」

剣「な...何故こんなにも早く?!」

切嗣「分からない」

切嗣「だが」

切嗣「子供の破傷風の致死率は、80%~90%と言われている」

切嗣「このまま、放置すればほぼ確実にこの子は死ぬ」

剣「あ...え....」

切嗣「セイバー、お前は病気を治す魔術は持ってはいないのか?」

剣「ざ...残念ながら...」

切嗣「持っていないか...仕方ない」ガシッ

エミン「うう...あああ」

剣「エミン殿を抱えて...どうするのです?!」

切嗣「この下水道に来る前に医師らしき人物を見た」

切嗣「其処まで、この子を連れて行く」






377: ◆YmjwHbXvbg 2017/03/16(木) 00:56:36.15 ID:cjKVQ+qq0
剣「な...何を馬鹿な事を言っているのです?!」

剣「今は夜、いつ襲われてもいおかしくは無いのですぞ?!」

剣「今出るのは余りにも危険すぎますぞ!!マスター殿」

切嗣「それならば、朝まで待てと?」

剣「ええ、朝まで待てば人目がありまする」

剣「そうすれば襲われる確率も減ります!!!」

切嗣「それこそ駄目だ」

切嗣「第三期である今、朝までなんて言っていると恐らくこの子の体力が持たない」

切嗣「見てみろ...」

エミン「ひゅー...え..ああう」

切嗣「今にも死にそうじゃないか」

切嗣「こんな姿を見せられてもまだ、行くことを拒むと言うならお前は相当な愚か者、愚者だ」

剣「う....くっ....分かりました...」

切嗣「...そうか、では行くぞ」

剣「はい...」




381: ◆YmjwHbXvbg 2017/03/16(木) 19:04:18.62 ID:cjKVQ+qq0
ガコン

切嗣「....(よし周りには幸い人はいない...だが念のため)」

切嗣「セイバー、僕の視野では人影は確認できないが一応状況確認だ」

切嗣「気配探知スキルで限界まで感じ取る事の出来る魔力を使えそうな人の数を正確に」

切嗣「決してどれだけ微力な魔力だとしても逃がさずに教えてくれ」

剣「はっ....」

コツ....コツ....バタン...コツ

剣「....10...17人くらいです」

切嗣「確かか?」

剣「はい」

剣「他の方には魔力は微塵も感じられませぬ」

切嗣「ふぅ...」

切嗣「そうか、ならばセイバーはいつでも僕たちを守れるように常に僕の前を行け」

切嗣「もし、僕たちに近づく魔力がいるならば、どんな者でも殺せ」

剣「なっ...何をおっしゃ...むぐ」

切嗣「静かに」

剣「あ...すいませぬ」

剣「しかし、何故そこまで...」

切嗣「忘れたかセイバー、既に聖杯戦争と言う自分の欲望の為だけに」

切嗣「どんな手段を用いたとしても聖杯を手に入れ用とする正に、戦争と言える戦争が始まっているんだぞ」

切嗣「もし、その見逃した奴が敵であったとしたら?」

切嗣「僕達はいいだろうがこの子はどうなると思う?」


382: ◆YmjwHbXvbg 2017/03/16(木) 19:42:47.29 ID:cjKVQ+qq0
剣「...エミン殿は....いえ...ですが」

剣「私達にとってはエミン殿は無関係でしょう?」

剣「それにいくら、敵と言えど子供を狙うようなことは...」

切嗣「...はぁ」

切嗣「今更言うのもなんだが、お前は、世間を知らない」

切嗣「温室育ちの、只親の尻に敷かれる」

切嗣「思考を停止した貴族のお嬢様....の下僕的考えしかもっていないな」

剣「む....流石に其処まで言われますと私も傷つきますぞ...」

切嗣「なら、もっと事態をよく見ろ」

切嗣「戦争と言う本質をよく見ろ」

切嗣「お前はセイバークラスに選ばれるくらいだ」

切嗣「多くの戦争を体験したのだろう?」

切嗣「ならば、その戦争で何が起きていた」

切嗣「それとも、お前の言う戦争はお前が今言ったようにそんな平和的なものだったか?」

切嗣「無関係の人間で終わらせられる奴はいたか?子供は死ななかったのか?」

剣「....マスター殿どうして...そこまで熱くなっておられるのですか...」

剣「確かに、マスター殿の言うように私は馬鹿者でありましょう」

剣「しかし、其処まで言う事なのですかな?」

剣「私には少しオーバーしすぎな気がしますぞ...」

剣「たった私の価値観の戦争がそうであっただけですのに...」

切嗣「あ............」

切嗣「ああ、そうだな確かに言いすぎたな...」

切嗣「だが、セイバーお前の戦争の価値観がその程度のものであるなら」

切嗣「せめて、この聖杯戦争と言う戦争の価値観だけは変えろ」

切嗣「この、聖杯戦争と言う戦争はルールはあれど子供を使ってはいけない」

切嗣「傷つけてはいけない何てルールはない」

切嗣「ルールに書いていないんだったら子供でも何でも使うそういう奴の集まる」

切嗣「戦争だ」

剣「....心にとめて起きましょうぞマスター殿」


383: ◆YmjwHbXvbg 2017/03/16(木) 20:21:04.71 ID:cjKVQ+qq0
切嗣「さて、すまないねエミン」触っ

エミン「あ...ああああうううう」

切嗣「時間を取ってしまった」

切嗣「いくぞ...セイバー」

切嗣「先程言った通り、近くづく魔力があるならば、どんな奴でも殺せ」

切嗣「躊躇はするな確実に殺せ」

切嗣「見逃せば、この子の未来を僕たちが奪ったも同然の事になる」

切嗣「いいな?」

剣「はっ...私の身に変えてでも、マスター殿の命令忠実にこなしましょうぞ」

切嗣「いくぞ」

ごつっ

切嗣「......」

剣「......」

剣「(しかし、マスター殿随分と正義感が強いお方だったのですな)」

剣「(私はてっきり最初は只自分の目的だけを達する非道な方かと思いましたが...)」

剣「(この方は...いよいよ絶対に私が守らなければなりませぬな)」

剣「(私の様な未来にはさせませぬ)」

剣「(私の只殺戮と正義と、そして...全てを無くした...そんな未来には...決して)」

-------------------------------------------------------
切嗣サイド

切嗣「.....おい...言峰綺礼」

綺礼「どうした?我が主」

切嗣「んん....」

切嗣「(こいつが主と言うと妙に胸のあたりが不快だ)」

切嗣「(これが、虫唾が走ると言うのか)」

切嗣「(だが)」

切嗣「貴様が目立たないように服を用意してくれたのも分かる」

切嗣「それに、用意周到な事に、靴まで用意してくれたことも分かる」

切嗣「だが、」

切嗣「だがな、言峰綺礼」

切嗣「何で男である、僕が女物の服とヒールなんだ?」






384: ◆YmjwHbXvbg 2017/03/16(木) 20:52:23.24 ID:cjKVQ+qq0
綺礼「致し方あるまい」

綺礼「ここへ来る道中それしか盗むことが出来なかったのだ」

切嗣「だからと言って僕にこれを着ろと?」

綺礼「そうするしかあるまい」

綺礼「貴様の、あの黒いコートはスパイか何かと疑われる可能性の方が高い」

綺礼「それより堂々とゲイの振りをしていた方が疑いの目を掛けられず、この町を探索出来て良いだろう?」

切嗣「いや、だが....これを着るのは...」

切嗣「それに、ヒールなど動きにくい...せめて元の靴の方が」

綺礼「それこそ可笑しいぞゲイだと言うのに、靴は男物だと?怪しさは倍増だろ」

切嗣「いや....だが」

綺礼「大丈夫だ衛宮切嗣」

綺礼「私も同じ格好をする」

切嗣「.....今なんと言った?」

綺礼「私も女物の格好をすると言ったんだ」

切嗣「いや、何でそうなるんだ」

切嗣「貴様は霊体化できるだろう」

切嗣「わざわざ、同じ物を着る必要が何処にあるんだ」

綺礼「霊体化できるとはいえサーヴァントには見つかるであろう?」

切嗣「あぁそうだが、だがそれとどう関係がある?」

綺礼「相手に馬鹿だと思わせ油断を誘わせることが出来る...」

切嗣「..........」

切嗣「貴様本当に言峰綺礼か?」

綺礼「ふっ...愚問私は、正真正銘、言峰綺礼だ」

切嗣「.....頭が痛くなる」

388: ◆YmjwHbXvbg 2017/03/18(土) 01:12:21.68 ID:ZTmVlOTQ0
切嗣「ハァ...まぁいい、日が出ない内にこの服を着て早く町を探索するぞ...」ガシ

綺礼「わかった」

切嗣「(あれから、僕たちは次の行動について話し合い)」

切嗣「(やはりメインとなる装備の確保が最優先だろうと言う事で)」

切嗣「(朝を待たずして)」

切嗣「(町に夜の内に武器を売ってもとい、作ってくれる商人、武器屋を探すことになった)」

切嗣「(朝になれば、僕が居なかったと踏んだヒトラーが街中の警備を強化する可能性が有るためだ)」

切嗣「(だがまさかゲイの格好をする事になるとは、思わなかったが)」

シュッ

切嗣「所で、言峰綺礼」

綺礼「なん....だ?」

切嗣「お前の呼称は....何とすれば...いい」シュ

綺礼「私の...呼び方?急に何を...言っている?」シュッシュ

切嗣「いや、本来のサーヴァントにはそれぞれ特有のクラスが振り分けられ」シュシュシュ

切嗣「真名が分からないようにそのクラスの名前で呼ぶだろう?」カチャ

綺礼「確かに、そうだな」バっ

切嗣「だが、貴様には...どのクラスにも該当してはいない為何と呼べばいいのか分からない」脱ぎ脱ぎ

切嗣「それだと、必然的に真名でずっと呼ぶことになるわけだが」

切嗣「それは、不味いんじゃないか?」

綺礼「ふ....む、確かにそうだな」

綺礼「私がいくら本質的には未来のサーヴァントとはいえ」

綺礼「サーヴァント同士では真名を言ってしまえば」

綺礼「何かしら相手の弱点、生きた人生が分かるものがあると聞く」

綺礼「それは何故かは、分からないが」

綺礼「弱点が分かる真名で呼ぶと言うのは確かに一番やってはいけない行為ではあるな」

切嗣「だろう?」

切嗣「だから、貴様をどう呼称すればいい」

389: ◆YmjwHbXvbg 2017/03/18(土) 01:40:19.67 ID:ZTmVlOTQ0
綺礼「ふむ....そうだな」

切嗣「.......」

綺礼「そのままだが」

綺礼「スレイヴ....奴隷クラス」

綺礼「これでいいのではないか?」

切嗣「確かに、そのままだな..だが」

切嗣「聖杯からは奴隷とされ、刻印も押されている」

切嗣「今の貴様にはぴったり当てはまる呼称だな」

綺礼「そうであろう?」

切嗣「あぁ」グッ

切嗣「では、今後その呼称で行くぞスレイヴ」スッ

スレイヴ「理解した我が主」

切嗣「う.....」

切嗣「後一つだけいいか?」

スレイヴ「なんだ?」

切嗣「普通に僕の呼称は衛宮切嗣じゃだめか?」

切嗣「貴様が主と言うと単純に不快なのだが」

スレイヴ「駄目だ」

スレイヴ「名前を敵に教える事になれば、それこそ貴様の名前を敵に使われるなどすれば悲惨な事になりかねない」

スレイヴ「それに」

スレイヴ「貴様もスレイヴと言う以上私が、我が主と言うのも通せ」

390: ◆YmjwHbXvbg 2017/03/18(土) 02:10:43.11 ID:ZTmVlOTQ0
切嗣「....分かった」

切嗣「確かに、奴隷と言っているのに、主と言うなと言う方がおかしいな」

切嗣「さっきのは忘れてくれ」

スレイヴ「ふっ」

切嗣「よし....」

スレイヴ「着終わったか」

切嗣「あぁ、貴様の方も着終わったみたいだな」

スレイヴ「うむ」

切嗣「それでは、計画の再確認だ」

切嗣「今から恐らく5時間後には日が出る」

切嗣「それまでに、武器屋、商人兎に角何でもいい」

切嗣「銃を作ってくれそうな人物を探す」

切嗣「そして、そのような人物に銃の依頼をし、僕のこの紙に書いたような銃が」

切嗣「作れないと言うなら他を辺り、見つけ出せても、見つけ出せなくても」

切嗣「日の出の一時間前には、この廃墟へと帰還する」

切嗣「だが、もし見つけている最中に他の敵聖杯戦争参加者と出逢ったなら」

切嗣「倒せそうであれば、倒した後に此方へ帰還」

切嗣「倒せなければ、その聖杯戦争参加者に見つからないようにどうにかこの廃墟へ戻る」

切嗣「いずれの場合も敵に見つかったのであれば、探すのを中止し此方へ戻ってくる」

切嗣「だが、場合によっては此方よりいい物件があるなら、其方へ逃げそこを拠点として使う」

切嗣「いいな?」

スレイヴ「そう、何度も言われなくても分かっている」

切嗣「そうか、ならいい」

切嗣「それでは、行くぞスレイヴ」

スレイヴ「了解した、我が主」

391: ◆YmjwHbXvbg 2017/03/18(土) 02:28:02.37 ID:ZTmVlOTQ0
--------------------------------------------------
またまた戻ってセイバー側

コツコツ

剣「(今のところ魔力の気配は無し)」

剣「(順調ですな...)」

剣「.....」

切嗣「......」

エミン「うう...ああ...」

剣「(エミンお嬢様......)」

コツ...ゴツ

剣「む....」

切嗣「どうしたセイバー」

剣「周囲100メートル魔力の反応が6人ありまする」

切嗣「6人...その中で最も微弱な魔力はどの程度だ」

剣「この中で微弱な魔力ですと、蛙一匹を殺す程度の魔術が撃てないか撃てるかぐらいですぞ」

切嗣「蛙一匹....あり得るか?....いや...それよりもっと..」

剣「どうしたのです?マスター殿」

切嗣「いや、取り敢えずその魔力を警戒しておけ」

切嗣「もしかすると、近づかれたときには既になんてことも有り得る」

剣「え...ええ分かりました」

剣「(マスター殿がこの程度の魔力の持ち主に警戒?)」

剣「(一体どういう事なのでしょうか..)」

392: ◆YmjwHbXvbg 2017/03/18(土) 02:41:27.12 ID:ZTmVlOTQ0
数分後

コツコツ...

剣「(先程から、マスター殿の言われた通り微弱な魔力を警戒していまするが....)」

剣「(なんか妙ですな)」

剣「(先ほどから魔力反応が消えたり、戻ったり)」

剣「(これを...一応マスター殿に報告しておきますか)」

剣「マスター殿」

切嗣「どうした」

剣「微弱な魔力ですが」

切嗣「それがどうした?もしかして近づいてきているのか?」

剣「いえ、近づいてはありませぬ、寧ろ遠ざかってはいるのですが」

切嗣「ですが?」

剣「先ほどから反応が消えたり、かと思えば魔力反応が戻ったりと妙なのです」

切嗣「魔力反応が消えたり、戻ったり?」

切嗣「単純に、お前の範囲外にでたり入ったりするわけではなくか?」

剣「ええ、範囲内なのですが、そんな訳の分からない反応なのです」

切嗣「確かに、訳が分からない...」

切嗣「何か実験でもしているのか...」

切嗣「いや、だが」

切嗣「セイバー一応まだ、そのままその魔力を警戒しておけ」

切嗣「そして、感知反応外にでたら僕に報告してくれ」

剣「はい、わかりました」

396: ◆YmjwHbXvbg 2017/03/18(土) 22:33:41.10 ID:ZTmVlOTQ0
更に数分後

コトン...コツ....コトン......

剣「(む....)」

剣「マスター殿」

切嗣「....もしかして、感知範囲外に出たか?」

剣「はい、出ました」

剣「完全にあの魔力の持ち主の気配は無くなっています」

切嗣「そうか...僕の勘違いで良かった」

剣「しかし、マスター殿...なにゆえそんなに微力な魔力に警戒を?」

切嗣「....そうだな」

切嗣「いや、取り敢えずこの子を医師の元に届けてから話をしよう」

切嗣「説明している途中で、お前の気配感知が遅れてしまっては元もこもない」

切嗣「今は、僕の言う通りにしてくれ」

剣「はぁ...まぁ宜しいです」

剣「っと...次はどちらに行けば?」

切嗣「そこを右だ」

切嗣「右に言ったら恐らく、そろそろ見えてくるはずだ」

剣「はい」

剣「(うーむしかし、こうも勿体ぶられると逆に気になってしまいますなぁ...)」

剣「(何故....)」

ガゴン

剣「(ぬぅ?!)」

切嗣「ん?セイバーどうした?」

剣「マスター!!私には近寄らないでください!!」

切嗣「な!?急に一体どうした?」

397: ◆YmjwHbXvbg 2017/03/18(土) 22:52:29.99 ID:ZTmVlOTQ0
???「急にどうした...何て如何にも策に嵌った人間が言う言葉でしてねぇ?」

切嗣「はっ?!....セイバー!!」

剣「すいませぬマスター....」

剣「一瞬だけですが、気を緩めてしまいましたぞ」

剣「まんまと、敵の罠にかかりました...」

切嗣「...くっ」

???「くっ...だなんて如何にもイヒヒ」

切嗣「....」

???「あっれぇ?口を閉じちゃったねぇ」

???「そうだねぇ、閉じちゃったねぇ」

???「賢いねぇ」

???「賢い?面白くないねぇ」

???「お前ら少しは黙らないかイヒヒ」

???「いやねぇ」

???「そうだねぇ」

???「黙ったら死ぬ病にでもかかっているのかイヒヒ」

切嗣「....三人いや、一人で会話しているな...誰だ貴様...」

???「誰だってイヒヒ」

???「僕達の事教えるねぇ?」

???「いやよ私たちの事教えるなんてねぇ」

???「俺様は別に教えた方が面白いと思うがイヒヒ」

398: ◆YmjwHbXvbg 2017/03/18(土) 23:17:03.27 ID:ZTmVlOTQ0
???「えーねぇ」

???「えーねぇ」

???「はぁ?イヒヒ」

切嗣「....」

???「それじゃぁ...いつ通りこのサイコロで決めるイヒヒ?」

???「サイコロねぇ」

???「サイコロねぇ」

???「いつも通り1~4が出たら俺様の勝ち、5か6がでたらお前たちの勝ちイヒヒ」

切嗣「セイバー動けそうか?」

???「えーねぇ」

???「えーねぇ」

???「またかイヒヒ」

剣「いえ、無理そうですぞ」

剣「この魔術単に動きを止めるとかそういう物ではありませぬ」

剣「体をこの地に縛り付けると言う高度な魔術です...」

剣「体を動かすなら、この地ごと持ち上げるしかありませぬ」

切嗣「そうか....」

???「だってそれいっつも私達負けるねぇ」

切嗣「なら、今のうちに僕だけでも、エミンを医師に届けてくる」

切嗣「それまで、持っててくれ」

???「そうねぇ」

???「いっつも僕達負けるねぇ」

剣「すいませぬマスター殿」

切嗣「いや、もとはと言えば僕が理由を有耶無耶にしたのがいけなかった」

切嗣「恐らくそれで、お前も気にして気を緩めてしまったのだろう?」

???「うざったいイヒヒ」

剣「すいませぬ」

切嗣「謝るな今言ったように僕の方が悪かったんだ」

切嗣「取り敢えず、僕が戻ってくるまでどうにか耐え忍んでくれ」

剣「はい」

???「俺様が絶対イヒヒ」



399: ◆YmjwHbXvbg 2017/03/19(日) 00:12:29.24 ID:xHLWE/Ag0
???「なんでいつもそうねぇ」

???「そうねぇそうねぇ」

???「お前らが立場上弱いのがいけないイヒヒ」

???「私達だって平等ねぇ」

???「そうねぇ」

???「何を勘違いしているイヒヒ」

???「お前たちは俺様がいないと存在できない癖に、平等とかほざくなイヒヒ」

???「えーねぇ」

???「えーねぇ」

???「くどいイヒヒ」

???「お前らに選ぶ権利はないイヒヒ」

???「いいかイヒヒ」

???「分かったねぇ...」

???「分かったねぇ...」

???「よろしいイヒヒ」

???「では、」

???「でもいいのかねぇ?」

???「いいのかねぇ?」

???「はぁイヒヒ?」

400: ◆YmjwHbXvbg 2017/03/19(日) 00:20:31.01 ID:xHLWE/Ag0
???「いや、あの人どこか行っちゃったねぇ?」

???「サーヴァントおいて行っちゃったね?」

???「はぁ?何言って....」

???「におおおおおおお」

???「本当にいないイヒヒ」

???「そうねぇ」

???「話している間にどこか行っちゃったねぇ」

???「ねぇ」

???「何やってるお前らイヒヒ」

???「どうして、止めなかったイヒヒ」

???「お前がうざったいからねぇ...」

???「そうねぇ...」

剣「はぁ....」

???「どうするイヒヒ...」

剣「うっん!!」

ビクッ

???「お前驚かせるなイヒヒ」

剣「もういい加減お遊びはその辺でいいのではないかな?キャスター」

キャスター(前)「お遊びじゃないイヒヒ」

キャスター(右)「はたから見ればお遊びにしか見えなかったねぇ」

キャスター(左)「見えなかったねぇ」

403: ◆YmjwHbXvbg 2017/03/19(日) 06:37:24.45 ID:xHLWE/Ag0
キャスター(前)「お前らぁイヒヒ」

キャスター(右)「わー怒ったねぇ」

キャスター(左)「怒ったねぇ」

剣「.....」

キャスター(右)「ん?あっちもなんか怒ってるねぇ」

キャスター(左)「怒ってるねぇ」

キャスター(前)「そうかイヒヒ?俺様には只呆れてるように見えるイヒヒ」

キャスター(右)「えーねぇ」

キャスター(左)「えーねぇ」

キャスター(前)「またかイヒヒ」

キャスター(前)「それなら又サイコ...」

シューン

キャスター(左)「魔方陣展開式」

キャスター(右)「円筒防御」

ズガーン  シュぅう

剣「む.....」

キャスター(前)「危ない危ないイヒヒ」

キャスター(前)「お前急に話している最中に攻撃とはいい度胸イヒヒ」

剣「...おかしいですなぁ....私の槍は確かに体を貫いたと思ったのですがな」

404: ◆YmjwHbXvbg 2017/03/19(日) 07:04:56.07 ID:xHLWE/Ag0
キャスター(前)「イヒヒ...体を貫く?イヒヒ面白い冗談イヒヒお前の...」

キャスター(右)「私たちの対物理防御は完璧ねぇ」

キャスター(左)「そうねぇ、どんな物理もすべて対応した展開式で無効化出来るねぇ」

剣「ほぉ...それは面白い事を聞きましたな」

キャスター(前)「馬鹿共なに敵に俺様達の魔術について教えているイヒヒ」

キャスター(前)「あそこはお前の物理攻撃は無駄と恰好つけて言えばそれでよかっただろうイヒヒ」

キャスター(右)「キモイねぇ」

キャスター(左)「キモイねぇ」

キャスター(前)「うぐぐイヒヒ」

剣「(ふむ....どうやらこのキャスター前方の顔と左右の顔で意見が必ず分かれるようですな...)」

剣「(ふっふ何とも懐かしきあの時と似ていますなぁ...)」

剣「おい、キャスター」

キャスター(前)「なんだイヒヒ」

キャスター(右)「なにねぇ?」

キャスター(左)「なにねぇ?」

剣「この私にかけている魔術を解いてくれないか?」

剣「いい加減足腰が痛むぞ」

キャスター(前)「それは無理に決まっているイヒヒ」

キャスター(右)「無理ねぇ」

キャスター(左)「無理ねぇ」

剣「(ふむ、だがいざと言う時は意見が揃うのですな)」

405: ◆YmjwHbXvbg 2017/03/19(日) 07:52:32.74 ID:xHLWE/Ag0
剣「(もう少し、ゆすぶってみますかな)」

剣「ならば、せめて、私と戦ったらどうだ?」

キャスター(前)「それも無理だイヒヒ」

キャスター(右)「無理ねぇ」

キャスター(左)「無理ねぇ」

剣「(む...これもダメか...となれば)」

剣「そうか、お主は戦わないと申すか」

キャスター(前)「そういう訳じゃ...」

ヒューン

キャスター(右)「魔方陣展開式」

キャスター(左)「長円防御」

ズガン

剣「くっ」

キャスター(前)「お前いい加減にしろイヒヒ」

キャスター(前)「人が話している時に何回も邪魔するとは礼儀の知らない奴イヒヒ」

キャスター(右)「わー怒ってるねぇ」

キャスター(左)「怒ってるねぇ」

剣「ふっふ隙だらけなのでしてな」

剣「ついつい手が出てしまうのですなぁ...」

キャスター(前)「き....さまイヒヒ」

キャスター(前)「こうなったら、もういいイヒヒ」

キャスター(前)「このまま、縛り付けたまま痛めつけてやろうと思ったけど気が変わったイヒヒ」

キャスター(前)「お前ら、戦闘するイヒヒ」

キャスター(右)「短気ねぇ」

キャスター(左)「本当ねぇ」

キャスター(前)「ごちゃごちゃうるさいイヒヒ」

剣「(ははやはり、こういうタイプは簡単に乗せられやすいいですな)」

剣「(私が言える義理ではない...ですがな)」

406: ◆YmjwHbXvbg 2017/03/19(日) 08:19:25.20 ID:xHLWE/Ag0
キャスター(前)「行くイヒヒ」

キャスター(右)「わかったねぇ」

キャスター(左)「分かったねぇ」

剣「さぁ、こいキャスターどこからでもいいですぞ?」

キャスター(前)「...俺様を煽った事、後悔させてやるイヒヒ」

剣「(さぁ...如何来ますかな?)」ぐっ

キャスター(前)「周囲遮断式」

キャスター(右)「時間変異」

キャスター(左)「停止」

シュぅゥぅ

剣「(む?一体...)」

ヒュウ

剣「(なぬ?!魔力反応と姿が消えた?!)」

剣「(どこだ?!何処へ行ったのだ?!)」ふりふり

ふぅ

シュッバっ

剣「ガ八?!」

剣「なぬ?!後ろから?!」バっ

剣「いない?!」

剣「(では、一体どこから....)」

ふぅ

ババッ

剣「ぬ?!」

剣「う?!」

剣「ぐふっ」


407: ◆YmjwHbXvbg 2017/03/19(日) 08:37:31.38 ID:xHLWE/Ag0
剣「(くっ...全く見えぬ)」

剣「(高速での瞬間移動でも使用しておるのか?)」

キゥゥゥ

剣「(む?)」

剣「そこか!!」シュッ!!

ズガン!!!

剣「ぬ...外したか...」

ふぅ

ズバッ

剣「ぐぅはっ」

ポタッポタッ

剣「(これは...辛い....ですな)」

剣「(気配もなく尚且つ体が見えないとは)」

剣「(攻撃方法さえ見れれば私のものなのですがね...はは)」

剣「(それに、いくら私の体が丈夫だとは言え...)」

剣「(動けない分、私の体力が尽きる方がどちらかと言えば早い気がしますな...はは)」

シュバっ

剣「ぐぅ!!」

408: ◆YmjwHbXvbg 2017/03/19(日) 08:58:57.68 ID:xHLWE/Ag0
ザシュッ

剣「ぐぉ!!」

ズジュ

剣「がぁう!!」

ジちゃ

剣「がぃ!!」

ぼたっぼたたた

剣「はぁ...はぁ...はぁ」

剣「(マスターの方へ行かせないように戦いを行うよう施しましたが)

剣「(いよいよこのまま、続けられれば本当に不味いですな...)」

剣「(もしかすると、”もう一度”死ぬ事になるかもしれませぬ)」

シュぅゥぅ

剣「ぬぅ?」

キャスター(前)「おおっと切れたなイヒヒ」

キャスター(右)「そうだねぇ」

キャスター(左)「そうだねぇ」

剣「(切れた?)」

キャスター(前)「しかし、こいつ本当固いイヒヒ」

キャスター(右)「本当岩みたいに肌が固いねぇ」

キャスター(左)「硬すぎて嫌になるねぇ」

剣「ははは、私には貴様程度の攻撃通用しませぬぞ」

ボタタタ

キャスター(前)「その状態で言うのかイヒヒ」

キャスター(右)「面白いねぇ」

キャスター(左)「本当にねぇ」

409: ◆YmjwHbXvbg 2017/03/19(日) 09:14:11.28 ID:xHLWE/Ag0
剣「ははは、何を言うか之は只の酒よ」

キャスター(前)「酒とか無理有りすぎイヒヒ」

キャスター(右)「本当面白い事言うねぇ」

キャスター(左)「面白いから笑えないねぇ」

剣「ハハハハ....」フラッ

剣「な......ぬ?」

キャスター(前)「でも、もうそんな面白い事言えないイヒヒ」

キャスター(右)「そうだねぇ」

キャスター(左)「かわいそうだねぇ」

剣「どういう....事だ」

キャスター(前)「恐らく最後になるだろうから冥土の土産と言う奴で教えてやるイヒヒ」

キャスター(右)「いいのかねぇ」

キャスター(左)「大丈夫なのかねぇ」

キャスター(前)「大丈夫大丈夫イヒヒ」

キャスター(前)「見てみろイヒヒ」

剣「う.....う」ふらふら

キャスター(前)「奴はフラフラだイヒヒ」

キャスター(前)「もう、死ぬさイヒヒ」

キャスター(右)「ならいいけどねぇ」

キャスター(左)「だねぇ」

410: ◆YmjwHbXvbg 2017/03/19(日) 09:31:29.29 ID:xHLWE/Ag0
キャスター(前)「大丈夫だってイヒヒ」

剣「それで......何なのだ」

剣「冥土の」ふらふら

剣「土産とは」ふらふら

キャスター(前)「そうだねイヒヒ」

キャスター(前)「欲望と言う毒を知っているかイヒヒ」

キャスター(右)「薬が毒という言葉を知っているかねぇ」

キャスター(左)「毒が薬と言う言葉を知っているかねぇ」

剣「な.........貴様たち....は」ふらふら

剣「まさか...三人の魔女か....」

キャスター(前)「イヒヒその名前は懐かしいイヒヒ」

キャスター(右)「名前なのかねぇ?」

キャスター(左)「名前になってないよねぇ?」

キャスター(前)「名前でいいイヒヒ」

キャスター(前)「名前はないしイヒヒ」

キャスター(右)「そうだねぇ私たちに名前はないねぇ」

キャスター(左)「そうねぇ僕たちに名前はないねぇ」

剣「はぁ...はぁ...それで?この状態と.....はぁ...はぁ」

剣「何が?」

キャスター(前)「つまり、お前に薬を塗ったイヒヒ」

キャスター(右)「渇きの薬をねぇ」

キャスター(左)「渇きという欲望の毒をねぇ」


411: ◆YmjwHbXvbg 2017/03/19(日) 09:46:06.45 ID:xHLWE/Ag0
剣「はぁ.....はぁ.....成る程」

剣「通りで体の調子が.....おかしいのですな....」

キャスター(前)「分かったかイヒヒ」

キャスター(右)「さようならねぇ」

キャスター(左)「さようならねぇ」

剣「う...............」

キャスター(前)「少しだけだったけど楽しかったイヒヒ」

キャスター(右)「だねぇ」

キャスター(左)「だねぇ」

ふぅ......

剣「は........」

剣「(あ、しまった)」

キャスター(前)「ん?イヒヒ」

キャスター(右)「あれ?ねぇ」

キャスター(左)「今ねぇ?」







キャスター(前)(右)(左)「笑った?(イヒヒ、ねぇ、ねぇ)」

-----------------------------------------------------------------------------------------------------------
一方切嗣サイド

412: ◆YmjwHbXvbg 2017/03/19(日) 10:07:33.65 ID:xHLWE/Ag0
「ねぇ...あの人たち」

「いや....そういう性癖なのかも」

「そうね、でも凄い性癖ね」

「あ...あぁそうだね」

「夜とはいえ、街中で男同士で腕を組みながら、二人とも女装しているなんてね....」

切嗣「...........」

スレイヴ「.........」

切嗣「(あぁ、今すぐ着替えたい)」

切嗣「(何故だ...何故こうなる)」

切嗣「(只、武器を作ってくれそうな所を探すだけだぞ?)」

切嗣「(女装だけならまだしも何故腕まで組む必要がある)」

切嗣「(いや、ゲイの格好の振りをするだけじゃなかったのか?)」

切嗣「(何が、ゲイの振りをするならこうだと言って)」

切嗣「(腕まで組むんだ...)」

切嗣「(それに先ほどから)」

スレイヴ「...........」

切嗣「(こいつ何故微動だにしない)」

切嗣「(慣れているのか?それとも、僕が知らないだけで本当にそういう奴なのか?)」

切嗣「(分からない...分からなさすぎる)」

スレイヴ「主....」

切嗣「(何だ?こいつは、なんなんだ?)」

スレイヴ「主様」

ぞわっ

切嗣「な.......いきなり....なんだ」

スレイヴ「あそこにありますよ礼の奴がふふふ」

413: ◆YmjwHbXvbg 2017/03/19(日) 10:36:46.93 ID:xHLWE/Ag0
切嗣「................................」

スレイヴ「どうしたのですか?主様?行かないのですか?ふふふ」

切嗣「あ....あぁいこう」

切嗣「(気持ちが悪い!!!!!!!!!)」

切嗣「(ただ、ただ不快すぎる)」

切嗣「(顔が愛らしいならまだ、分かる)」

切嗣「(だが、之はない!!)」

切嗣「(不快な目に、不快な眉、そして最後に不快な言葉)」

切嗣「(最低最悪だ)」

切嗣「(あぁ、こんな事ならスパイと思われても良かったから)」

切嗣「(いつもの服装のままでいいと貫けばよかった)」

切嗣「(だが、作ってくれそうな所だけ探せばこの格好ともおさらばだ)」

切嗣「(早くいこう...)」スタスタ

ガチャ

「いらっしゃ......」

「................」

切嗣「すまない、少し聞きたいことがあるんだが」

「.........」

スレイヴ「無視をするな」

「ひ.....」

「あ....ああ俺に話しかけてたのかい」

切嗣「あぁ、それで少し訪ねたいんだが」

「あ...はい(えええ何この客....女装してるのにすっごい迫力なんだけど)」

切嗣「取り敢えずこの設計図を見てくれ」ばっ

「お...おう(いかにも人殺しそうな目してるんですけど)」

414: ◆YmjwHbXvbg 2017/03/19(日) 11:00:08.91 ID:xHLWE/Ag0
「(しかし....うん?)」

切嗣「どうだ?作れそうか?」

「いや、お前さんこの銃を作ってくれる所を探しているのかい?」

切嗣「あぁそうだが」

「なら、丁度いい家でこの銃が作れるかどうか試させてくれ」

切嗣「ん?丁度いいとは?」

「いや、家も丁度こんなライフルの球が撃てる銃があれば、理想的だと考えていたんだ」

切嗣「....それで、作ってくれるのか?」

「ああいいよ」

切嗣「すまない助かる」

「それで、お金の方なんだが....」

切嗣「(しまった....現地通貨などもっていないぞ...)」

切嗣「すまない、持ってはいないんだがその設計図に助けとなるようなものがある」

ゴトッ

「む?なんだこれは?」

切嗣「その銃の元だ」

「なに?!」

「こんなでかいのが?!」

「しかし、それなら何でわざわざ発注なんて...」

切嗣「詳しくは聞かないでくれ」

「ああ分かったよ詳しくは聞かない」

「代金は新しい銃が開発できるなら別にいいと言おうと思ったんだが」

「まぁ、これは開発の助けにもなるし頂いておくよ」

切嗣「あぁそうしてくれ」

切嗣「それで、いつ頃完成できそうだ?」

「そうだな...設計図もあるし、元もあるし....大体明日までには完成しそうだな」

切嗣「明日?大分早いな」

「まぁね家は速さがもっとうだからね」

切嗣「そうか、ならば頼む」

切嗣「また、明日取りに来る」


415: ◆YmjwHbXvbg 2017/03/19(日) 11:22:49.27 ID:xHLWE/Ag0
がちゃ

スレイヴ「ふふっ一件目でまさか見つかるとはな」

スレイヴ「運が良かったか」

切嗣「あぁ、そうだな」

切嗣「(.......いいや、これはどう考えてもおかしい)」

切嗣「(商談が上手く行きすぎている気がする)」

切嗣「(と言うよりこの商談.....何か変だ)」

切嗣「(いや、確かに無償で銃を作ってくれるのは有難い)」

切嗣「(だが、発注した理由を聞かない?)」

切嗣「(いや、どう考えても変だろう)」

切嗣「(オリジナルの銃があるなら、わざわざ発注する意味もないそれなのに)」

切嗣「(わざわざ、発注するだと?作ったこともない武器屋の店で?)」

切嗣「(これは、どう考えても訳アリだろ?ならば普通なら問い詰めてでも聞くはずだ)」

切嗣「(それをしなかった......)」

切嗣「(...........ここは本当に過去か?)」

切嗣「(いや、ここがもし1930年のドイツだとするなら....あんな態度を示すだろうか?)」

切嗣「(何か....何かおかしい)」

418: ◆YmjwHbXvbg 2017/03/19(日) 12:41:16.81 ID:xHLWE/Ag0
スレイヴ「おい、主」

切嗣「はっ」

スレイヴ「どうした?」

切嗣「いや.....少し貴様に尋ねる事が出来た」

スレイヴ「ん?」

切嗣「ここは、西暦何年の何月何日だ?」

スレイヴ「おかしな事を聞く」

切嗣「いや、いいから言ってくれ」

スレイヴ「西暦1990年4月5日だが?」

切嗣「なに?!」

切嗣「ま....待て!!」

スレイヴ「どうした?」

切嗣「いや...ここは西暦1930年12月7日のドイツじゃないのか?」

スレイヴ「何を馬鹿な事を言っている?ここは、西暦1990年4月5日の西ドイツだぞ?」

切嗣「どういう事だ?!」

スレイヴ「いや、私こそそれを言いたいのだが?」

切嗣「だが、貴様は聖杯を破壊しに来たのだろう?!」

スレイヴ「そうだが?」

切嗣「ならば、聖杯戦争が勃発するはずの西暦1930年ではないのか?!」

スレイヴ「???何を訳の分からないことを言っている」

419: ◆YmjwHbXvbg 2017/03/19(日) 13:09:06.39 ID:xHLWE/Ag0
スレイヴ「西暦1990年4月5に飛びアインツベルン事態を壊滅させることが目的で有ろう?」

切嗣「は?!何を言っている?!それは間違った情報なんじゃないのか?!」

スレイヴ「いや、あっている筈だ」

スレイヴ「あの時、確かに、私はそう聞いた」

スレイヴ「貴様こそ、間違っているのではないか?」

切嗣「なに?!」

切嗣「だが、さっき聖杯戦争参加者が、と言った時納得しただろ?!」

スレイヴ「あぁ、そうだな」

スレイヴ「だが、あれは第四次聖杯戦争参加者に、貴様が何らかの施しをして襲われる可能性が有るからではないのか?」

切嗣「いや全然意味合いが違う!!」

切嗣「僕は第三次聖杯戦争で聖杯戦争が始まって敵サーヴァントに襲われる事になるから

切嗣「警戒をしていたのだぞ?!」

切嗣「それに、僕はシュレイドの家から確かに逃げていたはずだ?!」

スレイヴ「シュレイド?」

切嗣「あぁ、シュレイド・コール・カストールという男だ」

スレイヴ「な?!貴様何故その名を知っている?!」

切嗣「いや...知っているも何も彼と共闘関係を結んだんだ」

スレイヴ「結んだ?!馬鹿な!!そんな書物一つたりともなかったぞ」

切嗣「どういう事だ?」

スレイヴ「少し...話す必要がありそうだな」

420: ◆YmjwHbXvbg 2017/03/19(日) 13:37:38.59 ID:xHLWE/Ag0
スレイヴ「ここでは、流石に不味い話だ」

スレイヴ「あの、廃墟に戻り話そう」

切嗣「あぁ」

数分後

スレイヴ「では、話すとするが取り敢えずシュレイド・コール・カストールという男について私が知っている情報だけを話してやろう」

切嗣「あぁ」

スレイヴ「まず、シュレイド・コール・カストールという男この男は存在しない」

切嗣「存在しない?」

スレイヴ「うむ、そもそも此奴だけは異端なのだ」

切嗣「....」

スレイヴ「自分ではシュレイド・コール・カストールと名乗ってはいるが」

スレイヴ「本当の名は.......いや真名は...ギリシア神話の英雄カストル」

切嗣「なに?!」

切嗣「カストルと言うとふたご座のあのカストルか?!」

スレイヴ「あぁ、そうそのカストルであっている」

切嗣「馬鹿な....何故そんな奴が....」

スレイヴ「それは、簡単な事であろう」

スレイヴ「英雄が現世に舞い戻るにはたった一つしかあるまい?」

切嗣「....受肉...か」

スレイヴ「その通り、奴は第二次聖杯戦争で受肉している」

切嗣「だが、あの戦争に勝者は....」

スレイヴ「無論いない」

スレイヴ「あの戦争では全てのマスターと、サーヴァントが絶滅しているのだ」

スレイヴ「そう...確かに受肉をした奴以外はな」

切嗣「受肉をすればサーヴァントとして死んだも同然...成る程...」





421: ◆YmjwHbXvbg 2017/03/19(日) 13:54:11.30 ID:xHLWE/Ag0
スレイヴ「そうだ」

スレイヴ「その為奴も死んだと同意義となる」

スレイヴ「だが、その後の行動が問題となったのだ」

切嗣「行動?」

スレイヴ「奴があろうことか貴様も知っていると思うが、第三次聖杯戦争に参加したのだよ」

切嗣「それが何故問題だったんだ?」

スレイヴ「禁忌なのだよ本来」

スレイヴ「受肉したサーヴァントが聖杯戦争事態に参加することが」

切嗣「...何故だ?」

スレイヴ「サーヴァントが8人になってしまうからだ」

切嗣「8人に?其れの何が悪い?」

スレイヴ「聖杯とは本来中身を得るために7体のサーヴァントを選別するであろう?」

切嗣「あぁ」

スレイヴ「だが、これは別の言い方をすれば7体のサーヴァントしか選別できないという事でもあろう?」

切嗣「そうだな...」

スレイヴ「これは聖杯の器の限界が7体までという事でもあろう」

切嗣「ん...という事は...8体目を入れると...」

スレイヴ「そう、気づいたか」

スレイヴ「中身が溢れ出すのだ」


422: ◆YmjwHbXvbg 2017/03/19(日) 14:15:07.90 ID:xHLWE/Ag0
切嗣「そうなると...聖杯が起動しなくなる....」

スレイヴ「そうだ」

切嗣「ならば...何故彼は、聖杯戦争へ参加したんだ?」

スレイヴ「それは、私にも分からない」

スレイヴ「何分私の知識も父上の書物から読み漁ったものでな...」

スレイヴ「ただ、言えるのはその後カストルは聖杯戦争に参加したという記録自体が抹消される事になったのは確かだ」

スレイヴ「だから、バレれば自分に取って不利な共闘関係などそもそも組むはずはない筈なのだが...」

切嗣「.....」

スレイヴ「それは本当にカストル本人だったのか?」

切嗣「いや、分からない」

切嗣「ただ...彼はそう名乗っていた」

スレイヴ「まぁ、後にも先にもシュレイド・コール・カストールなどカストルしか居ないわけなのだがな...」

切嗣「......」

スレイヴ「それで、どうするのだ?」

切嗣「どうするとは?」

スレイヴ「いや、貴様はどうやら時代を間違えてしまっているようだから帰るのか?」

スレイヴ「そう聞いているのだ」

切嗣「あぁ、そうする」

切嗣「いいや、そうしなければならない」

423: ◆YmjwHbXvbg 2017/03/19(日) 14:32:35.11 ID:xHLWE/Ag0
スレイヴ「なれば」

スレイヴ「私も、ついていこう」

切嗣「貴様が?どういう風の吹き回しだ?」

スレイヴ「単純に気になっていた物語の続きが見れるのが一つ」

スレイヴ「私の聖杯を壊すという願望を叶えるのが一つ」

スレイヴ「そして、なにより深い絶望を見る事が出来そうなのが一つだふふふ」

切嗣「流石、といった所か」

切嗣「ん...だが、神話の英雄で思い出したが」

切嗣「貴様、サーヴァントはどうした?」

スレイヴ「サーヴァント?アサシンの事か?」

切嗣「いいや、アーチャーの方の事だ」

スレイヴ「アサシンは兎も角、アーチャーのサーヴァント?私は知らないぞ?」

切嗣「知らない?英雄ギルガメッシュと言ってもか?」

スレイヴ「あぁ知らない」

スレイヴ「私が契約したサーヴァントはアサシン以外にいない」

切嗣「(契約していない?それだと、話が矛盾して....)」

切嗣「....確認する」

切嗣「貴様のアサシンの真名は何だった?」

スレイヴ「?ハサン・ザッバーフだが?」

切嗣「.....確信した」

切嗣「成る程...色々矛盾していると思っていたが」

切嗣「言峰綺礼...お前どうやら僕の知っている世界の言峰綺礼ではないらしいな」



424: ◆YmjwHbXvbg 2017/03/19(日) 15:02:14.61 ID:xHLWE/Ag0
スレイヴ「ほぉ...その根拠は?」

切嗣「簡単な事だ、いいや...こんな単純な事に気づけなかったと言うべきだな」

スレイヴ「?」

切嗣「そもそも、言峰綺礼が僕に友好的で有る筈はないんだよ」

スレイヴ「どういう事だ?」

切嗣「お前と僕は一度戦っているな?」

スレイヴ「そうだな」

切嗣「その時に、僕に貴様はこういったんだ」

切嗣「聖杯が要らぬならよこせ、私にはアレが必要だと」

切嗣「あの中身を知っていてもなお欲しいと思っていたのだ」

スレイヴ「私が?そんな事を?ふっふふ」

切嗣「だが、今の貴様は欲するどころか壊すと、まぁ完全に矛盾しているんだ」

切嗣「おかしいとは思っていたよ」

スレイヴ「ふふふ確かにおかしいな」

切嗣「まぁ、だが本質的には似ているから、多少の解釈の違いだろうくらいには思っていたが...」

切嗣「さっきの、アサシンのサーヴァントの名、アーチャーを知らないと言っている事から確信した」

切嗣「貴様は、言峰綺礼であるが、言峰綺礼とはまた別の言峰綺礼だ」

切嗣「まぁ...いうなれば言峰綺麗というところか」


428: ◆YmjwHbXvbg 2017/03/19(日) 17:18:50.00 ID:xHLWE/Ag0
スレイヴ「ん?どういう事だ?」

切嗣「言峰綺礼の綺礼という字があるだろ?」

スレイヴ「あぁ成る程、そこを”礼”この字に変えたのか」

切嗣「いや、”麗”こっちの字なのだが?」

切嗣「まさか...」

スレイヴ「ん?あぁそうだぞ私の字は元々綺麗だ」

切嗣「...(こんな事ならもっと早くに確認しておけばよかったな)」

スレイヴ「どうかしたか?」

切嗣「いいや...それなら別に何も言う事はない」

スレイヴ「分かった....」

切嗣「(さて...ここからどうするか...)」

切嗣「(まさか、あの時間探索が使えていたとは驚きだが)」

切嗣「(飛ばされ過ぎている)」

切嗣「(と言うよりこれは、別世界へ移動したと言うのが正しいのか?)」

切嗣「(...まだ一応この時間探索について調べていた方がいいかもしれないな...)」

切嗣「(不明な部分が多すぎる...)」

切嗣「(取り敢えず武器が明日完成するまでに、次の行動は明確にしなければな...)」

432: ◆YmjwHbXvbg 2017/03/20(月) 13:45:17.55 ID:vJdBGJix0
------------------------------------------------------------------------
セイバー側

キャスター(前)「やばいやばいやばいやばいやばいイヒヒ」

キャスター(右)「不味い不味い不味い不味い不味いねぇ」

キャスター(左)「怖い怖い怖い怖い怖い怖いねぇ」

キャスター(前)「アレは何イヒヒ」

キャスター(右)「之は何ねぇ」

キャスター(左)「アイツは何ねぇ」







剣「ひ.....ひははハハハハハハハハ」

キャスター(前)「狂ってるイヒヒ」

キャスター(右)「ねじが飛んでいるねぇ」

キャスター(左)「頭がいかれているねぇ」

剣「うひうひひひっひひゃははははは」

ドン!!

キャスター(前)「ひ....また....」

キャスター(前)「周囲...遮断式」

キャスター(右)「時間変異」

キャスター(左)「停止!!」

剣「せ......」

剣「正義....正義正義正義正義正義正義正義正義正義正義正義」

剣「ひぃいいい私のセイギぃいいいいいいいいいい!!!!!」

剣「ああああ!!!」ガシッ

ぶんぶんぶんぶん

433: ◆YmjwHbXvbg 2017/03/20(月) 14:00:33.19 ID:vJdBGJix0
ドォン

ズォン

しゅぅ

キャスター(前)「こいつ、見境ないイヒヒ」

キャスター(右)「危ないねぇ」

キャスター(左)「近寄れないねぇ」

剣「きぃあああがぎゃあああああああ」

ドンドンドンドン

ドシュッ

剣「ヨコセエエエエエエエエエエエ」

キャスター(前)「うひ、来たイヒヒ」

キャスター(右)「早すぎるねぇ」

キャスター(左)「はや....」

ガシッ

キャスター(前)「あぎゃ」

キャスター(右)「うびゃ」

キャスター(左)「ぐびゃ」

剣「ひひひツカマエタ」

剣「アク....メぇ...」

剣「ひぁあああああああ.....」

キャスター(前)「な...何する気イヒヒ」

キャスター(右)「な...何をするねぇ」

キャスター(左)「な...何をしやがるねぇ」

434: ◆YmjwHbXvbg 2017/03/20(月) 14:12:25.17 ID:vJdBGJix0
剣「消スケス...ケスケスケスケスケスケス」

剣「ひひひ」ずぼっ

キャスター(前)「あ...がっ」

キャスター(右)「え?どうした前ねぇ」

キャスター(左)「え?どうなっているの前ねぇ」

剣「ひひひひひ....」ズぼぼぼぼぼ

キャスター(前)「....が...うが...かっ...が」

キャスター(右)「え?ねぇ」

キャスター(左)「え?え?え?ねぇ」

剣「あ...ミツケタ」すっ

キャスター(前)「か...っか?」

キャスター(右)「な....何をねぇ?」

キャスター(左)「何を見つけたねぇ?」

剣「にひぃ」

ずぼっ

キャスター(前)「.......あぎゃああああああああああああああああ」

キャスター(右)「前?!ねぇどうしたねぇ?!」

キャスター(左)「怖い怖い怖いねぇ」

435: ◆YmjwHbXvbg 2017/03/20(月) 14:29:37.84 ID:vJdBGJix0
剣「アー」

キャスター(右)「ひっ....し...舌を抜いているねぇ」

キャスター(左)「し...しかも....食べる気....ねぇ」

キャスター(前)「はふ....はぃふぃあぁ」

剣「ばぐっ」

キャスター(右)「ひ....ひぃっぃねぇ」

キャスター(左)「は....ひぃっぃねぇ」

キャスター(前)「ああ....はぁ....ああ....」だらーん

剣「ぐちゃぁ」

キャスター(左)「前?!前?!ねぇ!!」

キャスター(右)「え?え?ねぇ」

キャスター(左)「前が....前がやられたねぇ!!」

キャスター(右)「そ....そんな...ねぇ」

剣「はぁ.....」

キャスター(右)「はっ?!左!!左!!早く術を唱えるねぇ?!」

キャスター(左)「ひ....あ...う」

キャスター(右)「な.....なにをやっているねぇ?!」

キャスター(右)「は......早く撤退するねぇ?!」

キャスター(左)「は....あ....ああああ」

キャスター(右)「左?左?どうしたねぇ!?」

剣「ひひ」

キャスター(左)「あ.....ああいや...いやねぇ!!」

キャスター(右)「左!?どうした...どうしたねぇ?!」

剣「にひひひひひ」ずぼっ

キャスター(左)「あ........ああああ....ああ」

436: ◆YmjwHbXvbg 2017/03/20(月) 14:50:30.36 ID:vJdBGJix0
キャスター(右)「くっ!!こうなったら!!ねぇ」

キャスター(左)「あ....あああああ!!」

剣「きっひいひひひひ」

キャスター(右)「姿はなし、なしは姿」

キャスター(右)「消えるは理!!」

しゅん

剣「?????」

剣「がああああああああああ」

どんどんどん

キャスター(左)「た....助かったねぇ」

キャスター(右)「黙るねぇ」

キャスター(左)「え....ねぇ」

キャスター(右)「お前のせいで全滅だったねぇ」

キャスター(左)「ご....ごめんねぇ」

キャスター(右)「.....取り敢えずマスターのところに戻るねぇ」

キャスター(左)「わ....分かったねぇ」

シュン

440: ◆YmjwHbXvbg 2017/03/20(月) 17:26:14.00 ID:vJdBGJix0
剣「うがああがああがががが」

どごん

剣「ガガガガガ」

バンバンバン

剣「ギギギギギ」

ごんっ

剣「がふっ.....」

剣「ふぅ...ふぅ.....はぁ...はぁ」

剣「あ...危なかった.....」

剣「もう少しで....また.....飲まれてしまう所で....したな...」

剣「ここに.....柱があって.....はぁ助かりましたな....」

剣「ふぅ...狂気に頼りすぎるのも余りよくありませぬな...」

剣「しかし召喚されて三度目でこうなるとは....」

剣「次、また使う時があればどうなる事か....」

剣「いえ...此れからは私自身の技量でどうにかせねば...」

剣「さて、ハハハ結局マスター殿が来る前に敵を撃退してしまいましたな」

剣「マスター殿の元に行くとしましょうか....」

シュッド

剣「(うーむ...ですが、あの魔女共、結局何がしたかったのですかな...)」シュッ

剣「(マスター殿を殺しに来た...にしては妙に適当でしたな..)」

剣「(サイコロ云々とか...)」シュッ

剣「(それに、戦うのが無理だと言っておりましたが....)」

剣「(一応マスター殿の耳にも入れて起きましょうかな)」シュッシュッ

剣「(うむ?あそこか)」

剣「マスター殿~」

441: ◆YmjwHbXvbg 2017/03/20(月) 17:48:59.92 ID:vJdBGJix0
切嗣「ん?セイバーか」

切嗣「今から急いで向かおうと思ったが」

切嗣「どうやら僕が行くまでもなかったようだな」

剣「はい!!マスター殿がくる必要はなかったですぞハハハ」

切嗣「そうか...ならよかった」

剣「それよりエミン殿はどうなされたのです?」

切嗣「あぁ、今医師に診てもらっている」

剣「それで、どうと?」

切嗣「まだ、分からないらしい」

剣「そう...ですか」

切嗣「ただ、一応薬はうって貰っているだろうから」

切嗣「あの状態のエミンよりはまだ、ましだろう」

切嗣「だが、だから安心できる物でもないが...」

剣「!!ネガティブな発言は駄目ですぞマスター殿」

剣「こういう時は嘘でも心配ないと言っておけばいいのですぞ」

剣「そうすれば、必ず治りますぞ」

切嗣「ああ...そうだな...ああ」

剣「....所で、マスター殿」

切嗣「ん?」

剣「あの襲ってきた敵についてですが」

切嗣「ああ、あの敵が?」

442: ◆YmjwHbXvbg 2017/03/20(月) 18:10:14.51 ID:vJdBGJix0
剣「まず、初めにあの敵は...」

切嗣「取り敢えず僕が思うにキャスターのサーヴァントだろ?」

剣「気づいておられましたか」

切嗣「まぁ...あんな魔術撃てそうな奴は限られてくるからな」

剣「成る程、流石マスター殿その通りです」

切嗣「それで?」

剣「あぁ、はい」

剣「それでですね」

剣「一応真名も判明しました」

切嗣「ふむ...で?何だったんだ?」

剣「真名は、マクベスの三人の魔女です」

切嗣「....マクベス...ギリシア悲劇.....その魔女三人衆だったか...だが」

切嗣「僕が声を聴いたときは一人の声だったが?」

剣「ええ、確かに一人ではあるのですが、顔が前、右、左についており」

剣「それぞれに、個性があるようでしたぞ」

切嗣「個性が?それは、全くの別人と考えてもいいぐらいのか?」

剣「はい、全くの別人でした」

切嗣「....そうか」

切嗣「ん....だが疑問があるな...」

剣「なんでしょう?」

切嗣「マクベスの三人の魔女は英雄ではないだろう?寧ろ反英雄だ...なのにサーヴァント...」

切嗣「おかしくはないか?」



443: ◆YmjwHbXvbg 2017/03/20(月) 18:30:54.02 ID:vJdBGJix0
剣「確かに...おかしいですな」

剣「.....嘘を教えられたのですかな...」

切嗣「恐らくそうだろう」

剣「ですが、薬は毒、毒は薬と言っておりましたが...」

切嗣「...ん、詳しく頼む」

剣「はい、あの時」

数分後

剣「と、言う事なのです」

切嗣「確かに、それは三人の魔女であると言えるな...」

切嗣「一体どういう事なんだ...」

切嗣「まぁいい、もう一度逢う羽目になった時にでも問い詰めてやろう」

切嗣「それで、もうその話は終わりか?」

剣「いえ、まだありまする」

切嗣「と言うと?」

剣「はい、あの魔女ども妙だったのです」

切嗣「妙だったとは大分大雑把だが、どう妙だったんだ?」

剣「ああ、すいませぬ」

剣「そのですね」

剣「奴ら、私が戦いを施すまで戦う事はできないとそんな妙な事を言ったり」

剣「マスター殿を追う訳でもなく寧ろ遊んでいたのです」

切嗣「....遊んでいた?どんな風に?」

剣「サイコロで、マスター殿に、正体について教えるか如何かとかです」

切嗣「サイコロ......」

剣「マスター殿?」

切嗣「いや、サイコロを使う意味を考えていたんだが...まぁいい」

切嗣「取り敢えずそれを報告してくれたのは有難い」

切嗣「作戦を立てる時にでも役立たせて貰う」

剣「はい、マスター殿のお役に立ててよかったです」


447: ◆YmjwHbXvbg 2017/03/22(水) 23:17:46.34 ID:7UauE/UT0
切嗣「さて、後はエミンの体調が回復することを祈るばかり...だな」

剣「はい......といきたいのですが」

剣「マスター殿何かお忘れになっておりませぬか?」

切嗣「ん?」

切嗣「僕が何か、セイバーにいう事でもあったか?」

剣「...はい」

切嗣「なんだ?」

剣「微力な魔力を警戒していた理由についてですが」

切嗣「微力な....魔力?」

剣「ええ」

切嗣「なんだ、それは?」

剣「?!」

剣「ま....マスター殿?」

剣「何を言っておられるのですか?」

切嗣「いや、僕はそんな事を警戒してはいなかったが?」

切嗣「お前の聞き間違いじゃないのか?」

剣「な.....」

スッ

剣「むぐっ」

切嗣「予定が変わった」ボソッ

切嗣「ここでは、駄目だ」ボソッ

切嗣「その事は、エミンの件が片付くまで口にするな」ボソッ

切嗣「いいな?」ボソッ

剣「はい」





448: ◆YmjwHbXvbg 2017/03/22(水) 23:49:34.58 ID:7UauE/UT0
スルっ

切嗣「それで?何だって?」

剣「いえ、微力な魔術の計画の理由でしたな...」

剣「似ていたので私の、聞き間違いだったようです」

剣「ハハハハ」

切嗣「やはりな」

切嗣「はぁ...もう少し僕の相方と言うならばしっかりしてもらいたいものだ...」

切嗣「だが、それならば覚えがあるぞ」

剣「そ...そうでしたかハハハ」

剣「(何故に相方と言うのでしょうか?)」

???「.........」コツコツコツコツ

-----------------------------------------------------------------
切嗣側

切嗣「スレイヴ」

スレイヴ「ん?出来たか」

切嗣「あぁ、これが此れからの予定表だ」

スレイヴ「ほう...」

切嗣「まず、初めに此れから貴様の出来る事を確認する」

スレイヴ「今更....それは何故だ?」

切嗣「聖杯によりサーヴァントと殆どと言うより同一化した人物など稀だ」

切嗣「出来る幅が恐らく広がっているだろうから」

切嗣「その確認のためだ」

スレイヴ「なるほどな」

切嗣「そして、その次の行動は製作を昨日頼んだ店へ行き武器を受け取る」

スレイヴ「妥当だな」

切嗣「ああ」

切嗣「そしてその次に、時間転移の魔術を試す」

スレイヴ「む?試す?」

スレイヴ「使う..ではなくか?」









449: ◆YmjwHbXvbg 2017/03/23(木) 00:06:11.26 ID:4fkQWtin0
切嗣「ああ、今回はあくまでも”試す”だけだ」

切嗣「転移魔術を使った後は即座にこの時間へ戻る」

スレイヴ「それでは成功したか如何か分からぬのではないのか?」

切嗣「いや、分かる」

スレイヴ「根拠となるものは?」

切嗣「部屋だ」

スレイヴ「部屋?」

切嗣「あぁ恐らく転移が成功するならば確実にシュレイド.....いいやカストルと言った方がいいか」

切嗣「彼の家の自室に飛ばされる筈だ」

スレイヴ「...それは何故だ?」

切嗣「分からない」

切嗣「ただ、二回とも僕はその部屋に飛ばされている」

切嗣「二回目のは余り確信的ともいえないが」

切嗣「一回目の時は、日本のマンションからであったため」

切嗣「恐らくだが、あそこにしか行けない何かがある」

スレイヴ「ほお....」

切嗣「まぁ、余り確信的ではないのでそれを試すと言った意味合いで試すと言う訳だ」

スレイヴ「なるほどな...」

455: ◆YmjwHbXvbg 2017/03/24(金) 18:11:32.93 ID:43JNBBub0
スレイヴ「それで?そこからどうするのだ?」

切嗣「そこから先の予定は、まだ立ててはいない」

スレイヴ「なにゆえに....だ?」

切嗣「あぁ、そうだな...」

切嗣「....まぁ..実のところそこから先を考えてもいるんだが」

切嗣「転移の魔術が余りにも不確定要素が多すぎるんでな」

切嗣「この魔術をある程度理解した上で其処から先の行動を本格的に明確化させたいと考えているんだ」

スレイヴ「ふむ....」

切嗣「恐らくそうしなければ、いざと言う時に又変な時間へ飛ばされてしまう」

切嗣「そうなると又作戦を最初から練り直す必要があり、いつまでも聖杯へ辿り着けないと言う状況が生まれる」

切嗣「之だと余りにも非効率的すぎると考えてね」

切嗣「そこから、先は転移の魔術を理解した上で立てると言う結論に至ったんだ」

スレイヴ「ふ...まぁよかろう」

スレイヴ「どの道、聖杯まで辿り着けるのならできれば早い方がいいのでな」

スレイヴ「その予定でいこうではないか」

切嗣「あぁ、では早速だが、貴様の出来る事を確認しておこう」

スレイヴ「よかろう」

スレイヴ「で、私は何をすればいい?」

スッ

スレイヴ「ん?なんだそれは?」

切嗣「弾丸だ」

スレイヴ「見れば分かる」

スレイヴ「それはどんな弾丸なのだと聞いているのだ」

切嗣「いや、普通の弾丸だよ」

スレイヴ「ほぉ...で?その普通の弾丸とやらでどうすると?」

456: ◆YmjwHbXvbg 2017/03/24(金) 18:29:50.10 ID:43JNBBub0
切嗣「打ち抜く」

スレイヴ「打ち抜く?」

切嗣「あぁ、この弾丸をこの銃に詰めて貴様を本気で殺しにかかる」

切嗣「言わいる模擬戦と言う奴だ」

スレイヴ「ふふ...模擬戦と言うには随分物騒だが?」

切嗣「サーヴァントに成れたお前ならば余裕だろう」

切嗣「サーヴァントは一般人の理屈を遥かに超えている奴らだ」

切嗣「そんな、者に成れたのならば実弾を使っても傷一つつくことなく、僕を圧倒出来る筈だろう?」

スレイヴ「まぁ、確かにそうであるな」

切嗣「だから、僕は貴様の出来る事を見分ける為、実践方式で本気で貴様を殺す為だけに動く」

切嗣「ただし、余り貴様はやりすぎるな」

切嗣「そうすると僕が本当に死んでしまいそうなんでな」

スレイヴ「ふっよかろう」

切嗣「では...そうだな」

切嗣「ここらじゃ不味いだろうから」

切嗣「どこか、広い場所を知らないか?」

スレイヴ「広い...場所か」

スレイヴ「ふむ.....そうだな」

切嗣「........」

スレイヴ「一つだけ思い当たるな」

切嗣「何処だ?」

スレイヴ「ふっ...取り敢えず今から連れて行ってやろう」

スレイヴ「ついてこい」

切嗣「あぁ」



457: ◆YmjwHbXvbg 2017/03/24(金) 19:00:32.77 ID:43JNBBub0
数分後

スレイヴ「とまれ」

スレイヴ「ここだ」

切嗣「ここは?」

スレイヴ「何、只の戦場跡地だ」

スレイヴ「珍しくもあるまい」

切嗣「...確かにな」

切嗣「それじゃ...早速だが時間もない始めるとするか」

スレイヴ「よかろう」

切嗣「取り敢えずルールを決めておくが、僕の弾丸が全てなくなったらやめてくれ」

切嗣「それまでは、兎に角敵だと思ってくれても構わない」

スレイヴ「了解した」

切嗣「よし、では....いくぞ」

カチ バンッ

カキン

スレイヴ「ふふっ」

切嗣「(やはり、弾丸は手刀ではじくか)」

切嗣「(同じだな)」

切嗣「(だがこれでは、真正面からまともにやり合っても全て手刀で全て弾かれて弾丸の無駄になる)」

切嗣「(ならば)」

スレイヴ「.......」

切嗣「(タイムアルタースクエアアクセル)」

スウウウ

スレイヴ「ふぅ.......」

切嗣「(ん....まさか...こいつ)」

スレイヴ「ふっ」ガシッ

切嗣「ぐっ......」

スレイヴ「遅いぞ?」

ドォン

ヒュー

どごん

切嗣「ぐっふっ」

切嗣「(四倍速についていっている)」

切嗣「(いや、理論から考えれば当たり前だ)」

切嗣「(既に、奴は生身であっても三倍速についてこれたんだ)」

切嗣「(サーヴァントになった今4倍速になったくらいではついてこられて当たり前だ)」

スレイヴ「その程度で私の技量は測れるのかな?ふふ」

切嗣「あ....あぁ失策だったな」





458: ◆YmjwHbXvbg 2017/03/24(金) 19:18:41.46 ID:43JNBBub0
切嗣「(次は...7倍速でやる)」

スレイヴ「ふふまさか、この程度で死にそうだとかは言いまい?」

スレイヴ「まだ、始まったばかりだぞ?」

切嗣「安心しろ、僕はこの程度で雄たけびをあげるほどやわじゃない」

スレイヴ「ならば安心した」

切嗣「(今だ)」

切嗣「(タイムアルターセププルアクセル)」

シュウウン

スレイヴ「ん?」

切嗣「(よし、これならば奴はおっては来ていない)」

切嗣「(今だ)」

カチッ バンッ

スレイヴ「体」

きんっ

切嗣「(なっ...)」

スレイヴ「力」

ドンっ

切嗣「(ぬっ?!)」

切嗣「(タイムアルターオクタプルアクセル)」

スレイヴ「ふふふ」

くねっ

切嗣「なにっ?!」

ドゴおおおおん

切嗣「くっ!!」

シュウウ

スレイヴ「今のはやりすぎたかな?」

切嗣「はぁ....はぁ」

スレイヴ「ほぉ...何とか避けたか」

切嗣「(今のは何だ....あんな技聞いたことはない)」

切嗣「(腕を反対方向に曲げるとは...)」

459: ◆YmjwHbXvbg 2017/03/24(金) 19:49:05.86 ID:43JNBBub0
切嗣「(だが、まぁ今のやつは何でもありだ)」

切嗣「(一々こんなので驚いていたらもたないな)」

切嗣「(次は.....致し方ない)」

切嗣「(タイムアルターアクセルデサイレーション)」

シュゥ

スレイヴ「体」

切嗣「(またか...だがしかし)」

バンッ

スレイヴ「ふっ」

切嗣「.......」

ぬちゃ

スレイヴ「なぬ?!」

ふっ

切嗣「(くっ...避けられたか...だがこれならば効くな)」

切嗣「(加減速...)」

切嗣「(わざと加速させたようにみせ実はものすごく遅く動いている...)」

切嗣「(そうすることにより、相手に錯覚を起こさせ油断させることが出来るが)」

切嗣「(奴は、体に弾丸が食い込む前に瞬時の判断で避けた)」

切嗣「(やはり、生身の人間でなくなった事はたしかか)」


460: ◆YmjwHbXvbg 2017/03/24(金) 20:04:31.75 ID:43JNBBub0
切嗣「(次の手....)」

スッ

スレイヴ「....」

切嗣「(?!こいつ?!)」

スレイヴ「殺生戒」

どずっ

切嗣「(タイムアルターオクタプルアクセル)」

ひゅっ

ずずっ

切嗣「(う....くっ避け)」

ガシッ

スレイヴ「越」

切嗣「お...」

ひゅうううううう

ドンドンドンがラララゴンっ

切嗣「か.....」

スレイヴ「ふぅ.........」

切嗣「は......」

スレイヴ「....ふふふふ」

切嗣「やり......すぎ......だ」

スレイヴ「ふふふつい熱が入ってしまったようだ」

切嗣「はぁ.....」

スレイヴ「だが、これに耐えれるとは貴様も只の人とはまた違うようだ」

461: ◆YmjwHbXvbg 2017/03/24(金) 20:26:34.74 ID:43JNBBub0
切嗣「その....よう....だな!!」

カチッ

スレイヴ「!!」

切嗣「(遅い)」

ドォオオオン

スレイヴ「ぐおおおっ」

シュぅうううう

切嗣「.....」

スレイヴ「....ゴホッゴホッ」

スレイヴ「...弾丸しか使わぬのではないのか?」

切嗣「誰も、弾丸しか使わないとは言っていない」

切嗣「貴様を本気で殺しにかかるとしか言ってはいない」

スレイヴ「しかし、手榴弾とは...貴様本当に私を殺すつもりか?」

切嗣「言っているだろう」

スレイヴ「ふふふ全く容赦のない」

切嗣「それに、貴様もさっき僕を殺そうとしただろう」

スレイヴ「だが、死んではいないではないか」

スレイヴ「余りやりすぎるなと言うのは死なない程度であればよいと言う事であろう?」

切嗣「.........」

スレイヴ「.........」

切嗣「(タイムアルターノナプルアクセル!!)」

スレイヴ「越戒」

シュぅゥン

ガッ

切嗣「ふぅっ!!」

シュッ

スレイヴ「ふふっ」

ガッ

切嗣「くっ!!」

バンッ

スレイヴ「体」

きんッ

切嗣「(くそっ!!弾が弾かれる!!)」









462: ◆YmjwHbXvbg 2017/03/24(金) 20:42:19.86 ID:43JNBBub0
切嗣「(ならば!!)」

切嗣「(タイムアルターダブルスタグネイト)」

切嗣「(物体へこれを掛ける!!)」

カチッ

スレイヴ「ふふっ」

バンッ

スレイヴ「体」

スレイヴ「ぬ?」

切嗣「はっ」

シュッ

スレイヴ「ふっ」

ドン

切嗣「ぐっ!!」

切嗣「(今だ、リリースアルター!!)」

シュるるっるる

グニュッ

スレイヴ「なぬぅ?!」

バシュッ

ドシッ

切嗣「ぐふぅうう!!」

スレイヴ「がうううう」

切嗣「はぁはぁ....」

スレイヴ「くぅ.....」

463: ◆YmjwHbXvbg 2017/03/24(金) 21:00:14.12 ID:43JNBBub0
切嗣「.........はぁ....」

スレイヴ「ふぅ....」

切嗣「.....」

スレイヴ「.....」

切嗣「(決める)」

切嗣「(タイムアルターデキャプルアクセル)」

スレイヴ「戒越殺」

シュン

スッ

切嗣「.....」

スレイヴ「.......」






スレイヴ「ふっ.....」

カチッ

切嗣「(な?!)」

スレイヴ「鈍越!!」

切嗣「(しまっ....)」

スッ

切嗣「........」

スレイヴ「....弾切れのようだな」

切嗣「....のようだ」

スレイヴ「ならば終わりだ」

切嗣「........あぁ」

切嗣「終わりだ」

スレイヴ「ふふふ少しだけ楽しめたぞ」

切嗣「僕は、死ぬかと思ったがな」

467: ◆YmjwHbXvbg 2017/03/25(土) 20:43:56.79 ID:P2aEdMRT0
スレイヴ「ふふっしかし、あれ程の殺意でなければ私の実力など分かるまい?」

切嗣「結果的には....そうだったな」

切嗣「はぁ...僕の考えが甘かったよ」

ドスッ

切嗣「しかし....うぐっ...」

切嗣「やりすぎだろう...」

スレイヴ「それを言うならば、貴様もやりすぎだ」

スレイヴ「少しだけではあるが、私の肉体の中に弾丸の侵入を許してしまったぞ」

切嗣「ハッ...少しだけじゃないか...」

切嗣「僕は骨だぞ....」

スレイヴ「大丈夫だ、今の貴様は直ぐに完治する」

切嗣「そうだと...いいけどな」

スレイヴ「何、気にせずとも治らなければ、私が一日中看病してやる」

切嗣「..........それだけは勘弁して貰いたいものだ」


スレイヴ「捕まれ」

切嗣「ああ」

-----------------------------------------------------------------------------

468: ◆YmjwHbXvbg 2017/03/25(土) 22:28:11.33 ID:P2aEdMRT0
セイバー側



剣「(結局あの後エミンお嬢様の容体の回復を待つことになり)」

剣「(寝泊まりをこの施設でするとの事になりましたが)」

切嗣「............」

剣「(....マスター殿一体何を警戒しておられるのか...)」

剣「(昨晩から一睡もしておりませぬ...)」

剣「(....少し心配ですな)」

剣「マスター殿」

切嗣「..........」

剣「マスター殿」

切嗣「........」

剣「.....」

剣「マスター殿!!」

切嗣「ん.....ああセイバーか」

切嗣「どう...した?」

剣「いえ、その...たいした用では無いのですが..」

剣「マスター殿一睡もせずして大丈夫なのですか?」

切嗣「...大丈夫だ...慣れている」

剣「そう...ですか」

切嗣「ああ...」

469: ◆YmjwHbXvbg 2017/03/25(土) 23:25:02.45 ID:P2aEdMRT0
切嗣「.....そうだ...なぁ、セイバーついでだ」

切嗣「少し、話を聞いてくれ」

剣「え....ええマスター殿から話を切り出されるとは意外ですが」

剣「何ですかな?」

切嗣「......ある所に、全てに絶望した男が居た」

剣「はぁ....」

切嗣「その男は全てに願った」

切嗣「だが、この世の全てに裏切られ」

切嗣「全てを無くした」

剣「ふむ...」

切嗣「そんな男は、全てに抗うため」

切嗣「全てを救おうとした」

切嗣「だが、結局全てを救ったがその男は全てを救えなかった」

切嗣「なぁ、セイバー何故だと思う」

剣「ふーむ、なぞなぞですかな?」

切嗣「まぁ、そんな所だ」

切嗣「軽い気持ちで考えてくれていい」

剣「そうですな......」

剣「恐らくその男の思う救いとは違ったからでしょうな...」

切嗣「と言うと?」

剣「私の考える救いなのですが」

剣「本当の救いと言うのは実は自分自身の欲求が満たせた時に救いとなるのではないのかと考えるのですよ」

切嗣「....続けてくれ」

剣「はい」

剣「例えばですね」

剣「とある所に、瀕死の助かりそうもない兵が居たとします」

剣「その兵は、早く殺してくれと言ったとします」

剣「その時、殺すことが救いとなるのか、それとも殺さず最後の最後まで希望を持たせる事が救いとなるのか」

剣「これは、私は両方とも救いと取れるのですがその兵の言った言葉を尊重するのが救いだと思う人は」

剣「最後の最後まで希望を持たせて死なせたとき、これは救いではないと言うでしょう」

剣「反対もまた、然り」

剣「要は、これは自分自身の思った救うと言う欲が満たされたか、そうではないのかという事だと思うのですよ」






470: ◆YmjwHbXvbg 2017/03/26(日) 00:03:26.07 ID:C7TqaoWw0
切嗣「だからセイバーはその男の思った救いが違うと、そういうのか」

剣「はい」

切嗣「.....そうか」

切嗣「なら、セイバー救いと正義は同一として、見てもいいと思うか?」

剣「...言っている意味が余り分かりませぬが」

剣「ですが、正義と言う者は救うという事でもありますので」

剣「根本的な意味合いでは同じですので同一とみても問題はありませぬが....」

剣「マスター殿どうしたのです?」

剣「調子でも悪いですかな?」

切嗣「あぁ...いや、今のうちに少し聞いておこうと思ってね」

剣「なぜです?」

切嗣「....多分、エミンの件が片付けばもうこんなにセイバーと話す時間もない」

剣「どういう事です?」

切嗣「.....すぐに分かるよ」

切嗣「エミンが治れば」

剣「はぁ....」

474: ◆YmjwHbXvbg 2017/03/27(月) 00:15:19.44 ID:UPsAE7i20
剣「(....本当にマスター殿大丈夫なのでしょうか)」

切嗣「さて、話はもう終わりだ....」

切嗣「付き合ってもらって悪かったな」

剣「いえ、私はマスター殿のサーヴァントですので話を聞くのも私の務めです」

切嗣「あぁ..ありがとう」

剣「!!(マスター殿が初めて、私に感謝を!!)」

切嗣「ん?どうした?セイバー」

剣「....以外...でしたので」

切嗣「以外?」

切嗣「何がだ?」

剣「いえ、マスター殿が私に感謝を言って下さるのが...」

切嗣「あ....そうか」

切嗣「そういえば一度も、セイバーにありがとうなんて言った試しがなかったな」

剣「そうですぞ...マスター殿今の今まで感謝の一言もなかったのですぞ...」

切嗣「あぁ悪かったな...」

剣「.....(やはり、マスター殿....)」

剣「(寝不足で、少し頭がおかしくなっておるのですかな...)」

475: ◆YmjwHbXvbg 2017/03/27(月) 00:45:22.25 ID:UPsAE7i20
剣「(マスター殿が私に、感謝し、謝るなど....)」

剣「(それに先程から言っていることと言い....やはり少し休息を取ってもらわねば...)」

剣「マスター殿...」

切嗣「ん?」

剣「やはり、マスター殿少しでもいいので寝た方がよろしいかと思いますぞ」

切嗣「何を言っているセイバーさっき僕は慣れていると....」

剣「駄目ですぞ!!マスター殿」としっ

切嗣「な....なにを」

剣「ほれ!!もう既にマスター殿私が、後ろを押そうとしただけでも反応が遅れていますぞ」

剣「そんな調子では警戒どころから後ろから敵に襲われる只の木偶の坊と一緒ですぞ」

切嗣「そんな...事は...」

剣「駄目ですぞ!!マスター殿」

剣「今は、朝です!!夜よりは襲われる心配はありませぬ!!」

剣「少しでも休息をお願いしますぞ!!マスター殿!!」

切嗣「だが...」

剣「....(こうなれば致し方ありませぬ!!)」

剣「マスター殿すいませぬ!!」ドシッ

切嗣「うっ.......あ」

ガクッ

剣「マスター殿...今はゆっくりお休みしてください...」

479: ◆YmjwHbXvbg 2017/03/27(月) 13:35:03.08 ID:UPsAE7i20
剣「さてはて....私は、外で見張りでもやっておきますかな....」

剣「(しかし、マスター殿の先ほどの話....)」

剣「(”救いは正義と同一とみなしてもいいか”...ですか)」

剣「(...まさか、マスター殿もう気づいていらっしゃるのですかな)」

剣「(エミンお嬢様に.....)」

剣「(いや、あり得ませぬな)」

剣「(流石にこんな短期間では...)」

剣「(それに...」

剣「(それだとすると、エミンお嬢様を助ける意味などありませぬしな)」

剣「(只の、偶然ですよな....)」

剣「(出来ればそう、あってほしいですな...)」





剣「(.....今度こそは、エミンお嬢様はいいえ....)」

剣「(我が元マスターは)」

剣「(本当の家族と、本当の愛情を得て)」

剣「(普通の女の子の様に)」

剣「(幸せに.......なるべきなのですから)」

---------------------------------------------------------------

480: ◆YmjwHbXvbg 2017/03/27(月) 13:54:52.22 ID:UPsAE7i20
切嗣側



切嗣「よし、それでは早速だがあの店へ行こう」

スレイヴ「ふふ、あの恰好をしなくて良いのか?」

切嗣「女装など二度とごめんだ」

スレイヴ「ふっふふ」

切嗣「取り敢えず時間がないんだ」

切嗣「早くいくぞ」

スレイヴ「分かっている」

数分後



ガチャッ

切嗣「......」

「お、いらっしゃい」

「今日は女装じゃないんだね」

切嗣「あのことは忘れろ」

「?あれは趣味じゃないのかい?」

切嗣「違う」

「あ....あーーそうか」

切嗣「なんだ?」

「ハハハハまぁ気になさんな」

切嗣「?」

「ハハハ」

切嗣「(目が笑ってないな)」

切嗣「まぁいい.....それで...出来たか?」

「あぁ、一応できてるよ」

切嗣「一応?」

481: ◆YmjwHbXvbg 2017/03/27(月) 14:15:38.45 ID:UPsAE7i20
「何分うちでは初めて作る銃だから」

「設計通りにはしてみたけど」

「これでいいのか分からないからね」

切嗣「あぁ、なるほどな」

「それじゃ裏から持ってくるから待っててくれ」

切嗣「分かった」

コツコツ

スレイヴ「ふふふ」

切嗣「何がおかしい」

スレイヴ「分かってはいないのだな」

切嗣「....何がだ」

スレイヴ「ふふふふ」

切嗣「....何がおかしいのか分からないが」

切嗣「余り、その笑いはやめろ」

切嗣「不気味過ぎて逆に怪しまれる」

スレイヴ「ふふふ」

スレイヴ「おかしいものに対して笑うなと言うのは無理だ」

切嗣「分かった...お前に対しては何を言っても無駄だと言う事が」

スレイヴ「今更であるな」

切嗣「(はぁ)」

コツコツ

切嗣「(来たか)」

482: ◆YmjwHbXvbg 2017/03/27(月) 14:42:12.22 ID:UPsAE7i20
「お待たせ」

切嗣「早かったな」

「まぁ探す手間はないからね...

「よっと」

ドンッ

切嗣「....これか....」

「あぁ一様設計図通り」

「ライフルの弾をくらいの大きさでも威力を殺さずに撃てる様にしてはみたけど...」

「持ってみてくれ」

切嗣「......」スッ

ズシッ

切嗣「少し重たいな...」

「やっぱりそうかい」

切嗣「だが...」スッ

「ん?何だい?その弾は」

切嗣「特注品だ」

「ほぉ.....」

スッガチャン

切嗣「........」スッスッ

「どうなんだい?」

切嗣「...充分だ」

「ほぉ」

切嗣「このくらいの方が僕には撃ちやすい」

「そうか、ならよかった」



483: ◆YmjwHbXvbg 2017/03/27(月) 15:14:56.20 ID:UPsAE7i20
切嗣「ああ、それでお代は」

「あぁ構わないよ」

切嗣「(やはり、その反応か)」

切嗣「良かった」

切嗣「心変わりしてないようで」

「ハハッ大丈夫さ」

切嗣「なら、失礼するよ」

「あぁ、また来てくれよ」

切嗣「あぁ」

ガチャン

切嗣「......」

スレイヴ「どうした?また疑問な事でもあったか?」

切嗣「いや....何でもない」

切嗣「帰るぞ」

スレイヴ「あぁ」

切嗣「(....やはりここは、別の世界だな)」

484: ◆YmjwHbXvbg 2017/03/27(月) 16:23:14.22 ID:UPsAE7i20
数分後

廃墟

切嗣「...さて、では問題はここからだ」

切嗣「転移魔術を使う訳だが」

切嗣「お前は、どうやって僕についてくる?」

スレイヴ「どうやって?と言うと?」

切嗣「いや、この魔術その場所へ思った場所へ行くだろ」

切嗣「それで、お前は場所を知らないのに、どうついてくるのか疑問だ」

スレイヴ「あぁ..その点か」

スレイヴ「ふふっ大丈夫だ心配はいらない」

切嗣「ならいいが」

切嗣「それでは....と」

スラららら

スレイヴ「ほう...主は砂時計の砂か」

切嗣「ん?その言い方だと」スラッスラッ

切嗣「まるで、お前は砂時計の砂で魔方陣を描かない見たいな言い方だな」

スレイヴ「あぁ、その通りだ」

切嗣「...どういう事だ?」スラッスラッ

スレイヴ「ふふっ、それは秘密と言う奴だ」

切嗣「(まぁいいか...どうやって来ようとも兎に角この魔術さえしれればいいのだから)」

切嗣「よし、出来た」

スレイヴ「ほぉ随分綺麗に書くのだな」

切嗣「まぁな」

切嗣「雑に書いて失敗でもしたら不味いからな」

スレイヴ「そうか」

切嗣「よし、では行くか」


485: ◆YmjwHbXvbg 2017/03/27(月) 16:46:54.80 ID:UPsAE7i20
切嗣「ハァああああ」

シュぅううん

切嗣「....(失敗しないでくれよ)」

ドドドドド

切嗣「くぅ....う」

ドドドドド

切嗣「(シュレイドの家へシュレイドの)」

ドドドン

切嗣「ぐぅぅ....!!]

シュィン

スレイヴ「........」二ぃ

-------------------------------------------------------
「やめて」

「イヤアああ」

「もう、これで」

「今回も」

「アアアア」

「どうしてだああああああああ!!!!」

「僕が、僕のせい、なのか」

「あ」

----------------------------------------------------------

486: ◆YmjwHbXvbg 2017/03/27(月) 17:04:53.17 ID:UPsAE7i20
?????

切嗣「っは!!」

切嗣「今のは...なんだ?」

切嗣「アレは、僕だったのか?」

切嗣「....それに、ここは何処だ?」

切嗣「(シュレイドの家....にしては、大分殺風景な場所だが...)」

切嗣「(だが、成功したのは分かる)」

シュぅン

スレイヴ「ふっ...ここが主の言う家か?」

切嗣「....いや、分からない」

スレイヴ「分からない?」

切嗣「あぁ、ここはシュレイドの家にしては余りにも....物がなさすぎる...」

スレイヴ「ならば失敗か?」

切嗣「いや、少なくとも成功はしている」

切嗣「あの廃墟ではないからな」

スレイヴ「のようだな」

切嗣「(だが、時代と場所が分からない)」

切嗣「.....早速だが、予定変更だ」

スレイヴ「やれやれ、早速か」

切嗣「ここがシュレイドの家かどうか分からないんだ」

切嗣「取り敢えずその確認をする為この家の探索をしたい」

スレイヴ「分かった」

コツコツ

コツコツ

切嗣「(...しかし、さっきのは何だったんだ..?)」

切嗣「(今まで、あんな事なかったが....)」

切嗣「(...本当、この魔術よく分からないな...)」






490: ◆YmjwHbXvbg 2017/03/29(水) 00:10:11.17 ID:w0Kn9Kld0
ガチャッ

切嗣「(....部屋が3つに....下の階もあるのか)」

切嗣「....」

切嗣「スレイヴ」

スレイヴ「どうした?」

切嗣「手分けをしよう」

切嗣「お前はこの階を」

切嗣「僕は、下の階を探索する」

切嗣「今はこの家に誰もいる気配はないようだが」

切嗣「もしかしたら、この家の持ち主が帰って来るかも知れない」

切嗣「効率よくやろう」

スレイヴ「よかろう....」

スレイヴ「だが、一つ疑問がある」

切嗣「なんだ?」

スレイヴ「主は、そのシュレイドの事に知っているかも知れないが」

スレイヴ「私は、彼について一切知らない」

スレイヴ「探索すると言っても何を見つければ良いのだ?」

切嗣「そうだな.....取り敢えず日記か写真みたいなものを見つけてくれればいい」

切嗣「それだけで、判別は出来る」

スレイヴ「分かった」

切嗣「それじゃ、頼んだ」

スレイヴ「あぁ」


491: ◆YmjwHbXvbg 2017/03/29(水) 01:00:36.81 ID:w0Kn9Kld0
コツコツコツ

切嗣「(さて、下へ行くか)」

コツコツコツ

切嗣「(しかし....妙にこの家綺麗だな...)」

切嗣「(本当にシュレイドの家か如何か怪しいな...)」

コツン

切嗣「.....リビングか」

切嗣「暖炉に、椅子か」

切嗣「まぁ普通の家だな....」

コツコツ

切嗣「何か...めぼしいものは...」

キョロキョロ

切嗣「ん?」

切嗣「これは....本か?」

切嗣「...こんな椅子の上に...やはり誰か住んでいるなここは」

スッ

切嗣「一応どんな本か見てみるか...」

切嗣「題名は...」

切嗣「...人間の在り方を問う....?」

切嗣「著者は...不明?」

切嗣「中身は....」

ぺらっ

切嗣「人間とは苦しみによって生を実感できる」

切嗣「人間とは孤独になって初めて自分の行いを悔やむことが出来る」

切嗣「人間とは境地に立った時、憎み合い殺し合う」

切嗣「...何だこれは?」

492: ◆YmjwHbXvbg 2017/03/29(水) 01:52:56.94 ID:w0Kn9Kld0
切嗣「丸で人が、醜態な者で有るかの様に書かれている...」

切嗣「もう少しだけ、続きを読んでみるか...」

数分後

切嗣「....人間は罪である」

切嗣「人間の在り方は残虐である」

切嗣「.....嘘、暴虐、嫉妬、傲慢、狡猾、私利私欲」

切嗣「すべての人間に此れは備わっており」

切嗣「如何なる時でも常に何かしらのものを抱え、考えている」

切嗣「だがそれこそが、人間の在り方である」

切嗣「....ここで終わりか」

切嗣「この作者...何かの精神的な病気でも抱えているのか?」

切嗣「それとも、何か嫌な思い出でもあるのか?」

切嗣「書いていることが全て人と言う者を乏しめている物しかない」

切嗣「こんな本を、読むやつがいるのか?」

切嗣「....だが、現に此処にあると言う事は読むやつがいると言う事だが...」

切嗣「こんな本を読むやつという事は、相当性格がひねくれているか」

切嗣「それこそ、この作者の様な奴くらいだろうな...」

切嗣「....という事はどうやらこの家シュレイドの家ではないな」

切嗣「彼がこんな本を読むとは思わないし」

切嗣「なにより彼は僕と話している限り何か精神に問題を抱えている性格だったとは思いずらい」

切嗣「となると...また失敗したか...」

切嗣「やれやれ....」

496: ◆YmjwHbXvbg 2017/03/29(水) 23:33:06.47 ID:w0Kn9Kld0
スレイヴ「先程から、何をぶつぶつ独り言を言っているのだ?主」

切嗣「....いつからいた?」

スレイヴ「主が、彼が、云々言っている所からだ」

切嗣「つい今しがた言った事じゃないか」

スレイヴ「そういう事だ」

スレイヴ「今降りてきた所だ」

切嗣「そうかなら、」

切嗣「降りてきた...という事は何か見つけたのか?」

スレイヴ「あぁ、面白いものを見つけた」

切嗣「面白いもの?」

切嗣「この家の主人の日記とかか?」

スレイヴ「それよりも遥かに面白いものだ」

切嗣「(...此奴が面白がるという事は、全く面白くない物か....)」

切嗣「それで、なんだ?」

切嗣「何を見つけた?」

スレイヴ「これだ」スッ

切嗣「ん?なんだそれは?」

スレイヴ「手紙だ」

切嗣「手紙?それの何が面白いと言うんだ?」

スレイヴ「内容がな」

切嗣「内容?」

497: ◆YmjwHbXvbg 2017/03/30(木) 00:27:27.55 ID:CNRZBHXa0
スレイヴ「まぁ読んでみるがいい」

切嗣「.....(一体どんな内容なんだ?)」

スッ

「親愛なる我が娘と、娘を匿ってくれている我が友人へ」

切嗣「...(娘?友人?何故抽象的に書いて名前を書いていないんだ?)」

「まず初めに、すまない」

「全てを押し付けてしまった」

「本当なら私一人で解決しなければいけなかったのに、無関係である君達に」

「解決してもらうほかなくなってしまった」

「本当はこんなつもりではなかった」

「君たちを守るつもりで、動いていたんだ」

「だが、あの破片を見つけてしまった」

「君たちに送ったあの破片を」

「あの破片はね万物につながっているものの破片だ」

「一度手にすれば所有者は全てを手に入れる代わりに全てを投げ出す覚悟をしなければならないんだ」

「その為、君たちが幸せに生きれるように、私は全てを捨てたのに」

「帰ってきたものは私が君たちの幸せを奪うという存在になるだなんてね」

「馬鹿な話だよね」

「救おうとして、逆に不幸にさせていくだなんて」

「笑える話さ」

「でも、結果的に君たちを苦しめてしまっているのだから笑えないか」

「すまない」

「さて、これ以上君たちに謝罪を言っているとこの手紙を送った趣旨がずれてしまいそうなので」

「本題に入るね」

498: ◆YmjwHbXvbg 2017/03/30(木) 01:41:17.98 ID:CNRZBHXa0
「この手紙を送った理由なんだけど、手短に話すと」

「聖杯を......私を壊してくれ」

切嗣「.....」

切嗣「(聖杯の入れ物が聖杯を壊してくれだとどういう事だ?)」

「私はおかしくなってしまったんだ」

「恐らく誰かが違反をして別のサーヴァントを呼んだ影響だと思う」

「この手紙を書いている今でも何かを破壊したい欲求」

「全てを無くしたい欲求に駆られているんだ」

「更には、さっき人が死んだのに笑みが出て」

「人が悲しんでいるのに喜びが溢れてきたんだ」

「このままだと恐らく何か、よくない者に変わる気がするんだ」

「だから、頼む私を壊してくれ」

「決して何も私には望まないでくれ」

「決して私を生かそうなんて考」

切嗣「ん?」

切嗣「おい、この手紙途中で途切れているぞ?」

切嗣「このどこが面白いというんだ?」

スレイヴ「ふふっ一番最後の紙を見てみるがいい」

切嗣「(一番最後?)」

ぺらっ

「 衛宮切嗣」

切嗣「?!」

切嗣「な....なんだこれは?!」

切嗣「どうして僕の名前が?!」

スレイブ「ふふふふ面白いであろう?」




502: ◆YmjwHbXvbg 2017/03/30(木) 22:45:43.53 ID:CNRZBHXa0
切嗣「面白いも何も...何故僕の名前が最後の紙に...」

スレイヴ「それは、知らぬが最後の紙に書くという事は」

スレイヴ「手紙を書いたことがない訳でもあるまい、分かるであろう?」

切嗣「署名、差出人の名前..」

スレイヴ「分かっているではないか」

切嗣「いや、だが...僕はこんな物を書いた記憶はない」

切嗣「それに、この筆記体....僕の筆記体とは全く違う」

切嗣「僕が手紙を出すときに書く筆記体はもっとこう滑らかだ...」

スレイヴ「ほぉ...ならば、主の名前を偽った誰かか」

切嗣「いや、ここは過去の筈だ」

切嗣「そんな筈は....」

切嗣「そうだ、そうだった忘れていた」

スレイヴ「ん?何をだ」

切嗣「今が西暦何年であるかを調べる事をだ」

切嗣「でないと正確に、思った過去へと戻れているかどうか、調べる事が出来ない」

切嗣「まず、そっちの確認を最優先するべきだったんだ」

スレイヴ「ほぉ」

切嗣「だが、余りにも検討違いの場所に出たせいで今の今まで忘れていた...」

スレイヴ「ならば、今から西暦を確認するのか?」

切嗣「あぁ、ついでにこの手紙がいつ書かれているのかも調べられる」

切嗣「今から西暦を調べよう」

スレイヴ「ならば、問題はない」

切嗣「?どういう?」

スレイヴ「その手紙の封筒の裏に西暦と日付けが書いてあった」

切嗣「そうか、いやだが今の西暦が見れなければ...」

503: ◆YmjwHbXvbg 2017/03/30(木) 23:08:05.58 ID:CNRZBHXa0
スレイヴ「それも問題はない」

スレイヴ「この手紙は机の上に置いてあった」

スレイヴ「恐らくその手紙はここの主人が書いている途中の手紙だ」

スレイヴ「封筒に西暦日付けが書いてあったのから察するに今から出すために書いていたが用事があって抜け出した」

スレイヴ「恐らくそんなところの手紙だ」

切嗣「(....なら、大丈夫か)」

切嗣「そうかなら教えてくれ」

切嗣「その封筒に書いてあった西暦を」

スレイヴ「その前に、一応教えて貰いたい」

スレイヴ「主の思った戻ろうとした年は何年だったのだ」

切嗣「あぁ、そういえば言うのを忘れていたな」

切嗣「西暦1930年12月5日だ」

スレイヴ「ほぉ何故だ?」

切嗣「今はそんな事はどうでもいいだろ」

スレイヴ「何か言いたくない事でもあると?」

切嗣「いいや、言いたくない事はないが此処でわざわざ言う必要もないだろ」

スレイヴ「まぁ確かにそうだな」

切嗣「それより、早く西暦を教えてくれ」

切嗣「ここの主が帰って来てしまうだろ」

スレイヴ「あぁ分かっただが、戻ったら理由を聞かせては貰えぬか?」

切嗣「......」

切嗣「(こいつ何でこんなにもあの時に戻る理由を聞きたがるんだ?)」

切嗣「分かった教えてやるから西暦を教えてくれ」

スレイヴ「よかろう」

504: ◆YmjwHbXvbg 2017/03/30(木) 23:51:29.22 ID:CNRZBHXa0
スレイヴ「封筒に書いてあった西暦1930年12月7日だ」

切嗣「....(2日後...丁度あの日か....)」

切嗣「ならば、僕を偽ろうとしている人物は....」

スレイヴ「誰だ?」

切嗣「シュレイド.....なのか?」

スレイヴ「なのか?とは」

切嗣「いや.....彼はお前が言った限りでは受肉したサーヴァントだろ?」

切嗣「だが、この手紙には聖杯で有ると書いてある...」

切嗣「矛盾していないか?」

スレイヴ「確かに...矛盾しておるな」

切嗣「ならば、誰が...僕の名前を...」

スレイヴ「他に心辺りはないのか?」

切嗣「....いや、ない」

切嗣「名前など彼以外に教えてはいないし」

切嗣「ましてや、敵なんかにも教えてはいない...」

切嗣「考えられる人物が彼しか.....」

ガチャッ

切嗣「!!」

切嗣「しまった...もたもたしていたかここの主が帰って来てしまったか」

切嗣「おい、隠れるぞ」

コツコツ

スレイヴ「いや、これはチャンスではないか?」

切嗣「何を言っている」

コツコツコツコツ

スレイヴ「ここの主人を知れるのだ」

スレイヴ「その手紙を誰が書いたかはっきりさせるためにも顔を見ても良いのではないか?」

切嗣「何を馬鹿な事を言っているんだ」

コツ

切嗣「もし、僕たちと敵対している人物だったら..........」

???「あ..........え」

508: ◆YmjwHbXvbg 2017/03/31(金) 23:37:36.41 ID:3Jl/r9qg0
白いワンピースの服をきた女「誰よ!!あなたたち!!」

切嗣「な......」

切嗣「(シュレイドのサーヴァント?!)」

切嗣「何故おま....」

スレイヴ「これはこれはすまないご婦人」

切嗣「お.....」

スレイヴ「他の家と間違ってしまったようで...」

切嗣「.....」

白いワンピースの服をきた女「すまない?!何を言っているの!!勝手にこのメルトル・コール・カストールの家に入り込みやがって!!」

メルトル「汚いけがわらしい奴らめ!!!」

スレイヴ「いや、であるから」

メルトル「今すぐでていけ!!!出ないとお前たちも私の拷問にかけて、まともに生きていけない体にしてやるぞ!!」

スレイヴ「分かった、分かった」

メルトル「それなら」

スレイヴ「だが、その前に...」

メルトル「なによ!!」

ドスッ

メルトル「うっ.....」

バタン

スレイヴ「ふぅ...これで少しは静かになったな」

509: ◆YmjwHbXvbg 2017/04/01(土) 00:03:37.79 ID:47D5Z+Se0
切嗣「.....その言い方だと丸でまだ、何かうるさい者でもある言い方だが?」

スレイヴ「いやなに、こやつのこの格好が私にとっては煩わしいのだよ」

切嗣「それはどういう...」

スレイヴ「....何、ただ私の妻に似ていただけの事」

切嗣「何故妻が煩わしい?」

スレイヴ「そんな事はどうでも良いだろう」

スレイヴ「それよりも先ほど貴様はこの婦人に何やら思い当たるものがあるようだったようだが?」

切嗣「(...模索は出来無さそうか)」

切嗣「あぁ、少し僕の知っている奴に似ていてな」

スレイヴ「それは?」

切嗣「すまないがそいつの名前は知らないし、何者かも知らないんだ」

切嗣「何も言える事は無い」

切嗣「だが、この婦人の容姿に似た奴だ」

スレイヴ「ほぉ...ならばそいつが、この婦人である可能性は?」

切嗣「無いともいい切れないが」

切嗣「あるとも言えない」

切嗣「奴はこんなにもヒステリックになるような奴では無かったんでな」

切嗣「(それに、奴はシュレイドのサーヴァントだしな)」

スレイヴ「ならば何故こやつが貴様の名前を知っているのだろうな」

切嗣「さぁな」

切嗣「だが、起きたときにでも聞いてみればいいさ」

510: ◆YmjwHbXvbg 2017/04/01(土) 00:40:40.31 ID:47D5Z+Se0
スレイヴ「無抵抗に聞いてくれるとは思わないが?」

切嗣「魔術で縛りあげれておけばいいだろう」

切嗣「いずれ目が覚めた時にでも聞き出してやろう」

スレイヴ「良いだろうだが、」

スレイヴ「主は拘束魔術など使えたか?」

切嗣「いや、使えない」」

スレイヴ「ならば、誰が?」

切嗣「とぼけるな」

切嗣「お前が使えるだろ」

切嗣「優秀な魔術師なのだから」

スレイヴ「ふふっ」

切嗣「笑ってないで、いいから早く使ってくれ」

切嗣「このタイミングで目が覚めでもしたら厄介な事この上ない」

スレイヴ「ふ...分かっている」

スレイヴ「リストレイン」スッ

キュゥシュルルル

メルトル「っ......」

スレイヴ「これで良いだろう」

切嗣「それじゃ、此奴が目覚めるまでここで見張っててくれ」

切嗣「僕はもう少しこの家を探索してくる」

スレイヴ「何故...今さらまた探索する必要がある?」

513: ◆YmjwHbXvbg 2017/04/01(土) 21:42:29.53 ID:47D5Z+Se0
スレイヴ「こやつが居るのだ」

スレイヴ「わざわざ又、この家を探索する必要もあるまい」

切嗣「いや、聞くときに口を滑りやすくするようにこの家から何か気になるものが他にあったら」

切嗣「誤魔化そうとした時にそれを提示してやろうと思ってな」

切嗣「先ほどの、あの具合からだと中々教えてはくれないだろうしな」

切嗣「まぁ...もしそれでも口を割らないようだったら最終手段でこの自白剤を使うが」

スレイヴ「ほぉ...自白剤を持っていたか」

切嗣「あぁ、一様な」

切嗣「(シュレイドの家に居た時に彼の道具を使って作った効き目は余りよくない自白剤だがな)」

切嗣「それで、分かってもらえたか?」

スレイヴ「あぁ...分かった」

スレイヴ「私がこの婦人を見ておいてやろう」

切嗣「あぁ、頼んだ」

切嗣「もし、僕が戻ってくるまでに目覚めたら僕を呼んでくれ」

スレイヴ「言わずとも知れている」

スレイヴ「早く行ってくるがいい」

切嗣「あぁ」スッ

コツコツコツ

切嗣「(さて、探すか)」

----------------------------------------------------------------------

514: ◆YmjwHbXvbg 2017/04/01(土) 22:16:31.85 ID:47D5Z+Se0
セイバー側

夕方

剣「(あれから、全く敵に襲われる気配はありませんでしたな...)」

剣「(しかし、もうそろそろ夜)」

剣「(そろそろ、マスター殿を起こしにでも行きますかな)」

剣「(流石に夜まで寝せるのは不味いでしょうしな)」

スッ

ヒュン

剣「マスターど」

切嗣「......」

剣「起きておられましたか」

切嗣「ああ、ついさっきな」

剣「(それならわざわざ起こしに来る必要もありませんでしたな)」

切嗣「しかし....お陰様でこんな時間まで寝れたよ」

剣「すいませぬマスター殿.....」

剣「しかし分かってください私はマスター殿の」

切嗣「分かっている」

切嗣「セイバーが僕の為にやってくれた事ぐらい」

切嗣「だが、次からはこんな場所で急にやるのは辞めてくれ」

切嗣「あの状態だったらいつ襲われてもおかしくなかったぞ」

剣「すいませぬ...」

切嗣「まぁいい幸い、誰も僕を殺そうとするやつが居なかったようだからな」

剣「はい...」

切嗣「だが...これからは、恐らく昨日のキャスターがもう一度仕掛けてくる可能性が高い」

剣「そう...ですね」

切嗣「そこでだセイバー」

切嗣「今回は僕らの方から仕掛けるぞ」

515: ◆YmjwHbXvbg 2017/04/01(土) 22:56:06.85 ID:47D5Z+Se0
剣「仕掛ける...のですか?」

切嗣「ああ、考えたんだが流石にここで襲われればエミンに万が一がない事もない」

切嗣「だから僕達で先に仕掛けて別の場所でキャスターを討つ必要がある」

剣「ふむ...」

切嗣「それに、恐らく次キャスターが来る時は僕らを本気で殺す準備が整った時だ」

切嗣「僕らから仕掛けなければ勝算はまずないだろう」

切嗣「まぁつまり、僕らが負けないようにすると言った意味での防衛戦でもある」

剣「ふむふむ...」

剣「という事は、マスター殿ここでキャスターと決着をつけるおつもりですかな?」

切嗣「そういう事だ」

剣「分かりましたぞマスター殿」

剣「その提案乗りましたぞ」

切嗣「よし、ならば余り時間もない」

切嗣「早速だが作戦を立てるぞ」

剣「はい」

切嗣「では、初めにここ辺りで一番広そうな場所は分かるか?」

剣「ええ、分かりまする」

剣「マスター殿を見つけに行くときに広そうな場所がありましたので」

切嗣「なら、そこはここから大体セイバーの足でどのくらいで着く?」

剣「そうですな....大体、20秒かそこらで着きまする」

切嗣「20秒か...」

切嗣「ん...10秒では無理か?」

剣「それですとマスター殿の魔力も使う事になりますが宜しいのですか?」

切嗣「あぁ、僕の魔力の大半を持っていくことにならないなら大丈夫だ」

剣「分かりました、それであるなら可能ですぞ」

切嗣「よし、ならば」

切嗣「次だがセイバー確かキャスターと渡り合った時」

切嗣「お前の気配感知でも感知できずにキャスターが消えながら攻撃してきたと聞いたが」

切嗣「どういう感じだったんだ」

516: ◆YmjwHbXvbg 2017/04/01(土) 23:13:39.40 ID:47D5Z+Se0
剣「言葉通りの意味ですぞ」

剣「キャスターが呪文を唱えると」

剣「私の気配感知スキルが全く効かず」

剣「姿も攻撃方法も見えずに攻撃してきたのですぞ」

切嗣「...となると単純に姿を消すとは異なるな」

切嗣「それは最早そこに存在していないかのような物だ...」

切嗣「厄介だな...」

剣「ですが、どうやら時間制限?みたいな物があるようでしたぞ」

切嗣「どのくらいだ?」

剣「そうですな...大体一分かそこらですぞ」

剣「そこらへんで姿が見えるようになりましたので」

切嗣「となると....そこが最大の攻撃ポイントか...」

切嗣「一分間どう耐えるか...が問題だな...」

切嗣「いや....待てよ...」

剣「?」

切嗣「セイバーもし、拘束されていなかったらどのくらい保てそうだった?」

剣「其れですと...恐らく岩やら何やらを以て近づけないようにするのに一分間以上は...」

切嗣「それだ...その手で行こう」

剣「と言いますと?」

520: ◆YmjwHbXvbg 2017/04/02(日) 22:46:59.57 ID:1eakD/Qe0
切嗣「セイバーが囮役になるんだ」

剣「私が戦うのではなく囮役...ですと?」

切嗣「あぁ、そうだ」

切嗣「セイバーが囮となって僕がこの銃を使ってキャスターを仕留める」

剣「......」

切嗣「どうした?」

剣「すいませぬ...マスター殿伝え忘れておりましたが」

切嗣「ん?」

剣「キャスターめには恐らく弾丸類は通用しませんぞ.....」

切嗣「な.....どういう事だ?セイバー」

剣「はい」

剣「以前キャスターと戦った時、キャスターの目線をマスター殿の方から私に注意を寄せる為」

剣「私の持つ槍を奴めに投げたのですが」

剣「防壁結界かそれに近しい何かで槍が無力化され」

剣「その時に奴らは物理攻撃を対応した形で無力化出来るとかなんとか言っていましたので」

剣「恐らく弾丸類は通用しないかと」

切嗣「....そうだとするとキャスター...厄介極まりない相手だな」

剣「はい」

切嗣「っ....どうするか」

521: ◆YmjwHbXvbg 2017/04/02(日) 23:16:40.99 ID:1eakD/Qe0
切嗣「恐らくそれだと対魔力も持っていてもおかしくはないし...」

剣「そうですな...持っているでしょうな...」

切嗣「....そういえばセイバーはそんな奴をどうやって撃退したんだ?」

剣「え....とそうですな」

剣「(狂化したという事は流石に隠すべきでしょうな...)」

剣「(でなければ又私が使う事になりますし)」

剣「姿が見えた所で頭を掴んで真ん中の顔をつぶして撃退しました」

切嗣「頭を掴んで?」

切嗣「さっきセイバーはキャスターが物理攻撃を無力化出来るとか言っていたとか言ってなかったか?」

切嗣「それだと無力化できていない事になるが.....」

剣「え...ええそうですな」

切嗣「本当にセイバーはその方法で撃退したのか?」

剣「はい、間違いありませぬ」

剣「確実にその手段で私は撃退しました」

切嗣「....となると」

切嗣「恐らくキャスターは遠距離での物理攻撃を無効化することは出来るが」

切嗣「近距離間での物理攻撃は無力が出来ない」

切嗣「あくまで推論だがこんな所であると見た」

剣「ですな....」

切嗣「そうだとするなら、ハイリスクになるが....僕が囮になる...か?」

剣「!!流石にマスター殿それは頂けませぬぞ」

剣「サーヴァント相手に生身のマスター殿がなど5秒とて持ちませぬぞ無謀すぎまする」


522: ◆YmjwHbXvbg 2017/04/03(月) 00:04:01.84 ID:UuJBIyGX0
剣「もっと別の手段を探しましょうぞ」

切嗣「何かいい案でもあるのか?」

剣「そうですな...例えば、先にキャスターのマスターを見つけ出して殺すとかですぞ」

切嗣「いや、それをやるには余りにも時間がない」

切嗣「もう、後一時間かそこらで辺り一帯が暗くなる」

切嗣「それまでに、この広い街から見つけ出しどうやってキャスターのマスターを殺すという計画まで練るのは不可能だ」

剣「そうですか....」

切嗣「....他にも案はあるか?」

剣「いえ...もうないです」

切嗣「それではこれで、決まりだな」

切嗣「僕が囮になり、セイバーがキャスターを倒す」

切嗣「こういう構成だ」

剣「致し方ありませぬが...賛同いたしましょう」

切嗣「ならば、此れから一時間計画を詳細に練るぞ」

剣「はい」


--------------------------------------------------------------------
切嗣側



ゴタッガタッ

切嗣「うーむ....中々此れと言ったものが見つからないな」

切嗣「見つかったものと言えば鞭やら苦悩の梨、親指締め機など、見つかるのはどれも拷問器具ばかりだ」

切嗣「くそ...一体どうなっているんだ」

切嗣「普通家族写真とか日記とかあるものだろうに」

切嗣「全くそれらしいものが未だにみつからないとは」

切嗣「あの女....異常者で有る以外に考えられないな」

コンコン

切嗣「ん?」

スレイヴ「目覚めたぞ」

526: ◆YmjwHbXvbg 2017/04/04(火) 01:42:29.61 ID:UJPaS6lf0
切嗣「そうか」

切嗣「(仕方ない...もう少し探索したかったが)」

切嗣「先に、下へ行っていてくれ」

切嗣「拷問道具が見つかったんだ」

切嗣「折角だから有効活用したい」

切嗣「尋問に使えそうなものを選んだら僕もすぐ下へいくから」

切嗣「先へ下へ行ってて奴の様子をみててくれ」

スレイヴ「分かった」

コツコツコツ

切嗣「(さて...選ぶぞ...)」

切嗣「(まず、親指締め機...これは定番だな)」

切嗣「(それと布も持っていこう)」

切嗣「(水責めが出来る)」

切嗣「(それと...)」

切嗣「(いや)」

切嗣「(他の道具は見た限り相当調整を上手くやらなければ)」

切嗣「(下手したら殺してしまい兼ねない物ばかりだな)」

切嗣「(其処まではやるつもりはないのでシンプルなこの二つだけにしておくか)」

切嗣「よし、下へいくか」

コツコツコツ

メルトル「ん!!んん”ん”!!」

527: ◆YmjwHbXvbg 2017/04/04(火) 03:00:44.77 ID:UJPaS6lf0
切嗣「口を縛りあげていてくれたか」

スレイヴ「あぁ、口うるさくなると思ってな」

メルトル「ん”ん”んんん!!」

切嗣「そうか....では」

切嗣「早速だが始めさせてもらおうか」

切嗣「初めに、まずお前が話しやすいように結界を貼らさせてもらう」

切嗣「ふぅ....」スッぽとっ

ジュゥ

シュイン

メルトル「んん!!んんんんんん」

シュキン

スレイヴ「ほぉ....中々にこじんまりとした魔術結界だな」

切嗣「一人を尋問するのに一々大結界でも張っていては魔力の無駄だ」

スレイヴ「成る程な....」

切嗣「さて、では結界を張ったと言う事はお前の状況は分かったな?」

メルトル「んんんんんんん!!」

切嗣「大丈夫だ落ち着け」

切嗣「単純にお前にこれから、いくつか質問をするだけだ」

切嗣「それに応えれば何も危害は加えるつもりはない」

切嗣「わかったか?」

メルトル「んぐっんぐんんん」

切嗣「はぁ....」





528: ◆YmjwHbXvbg 2017/04/04(火) 03:14:29.59 ID:UJPaS6lf0
切嗣「(これでは、やはり中々大人しく答えてくれそうにはないな)」

切嗣「(やり方を変えるか)」

切嗣「いいか?よく聞け」

スッ

切嗣「之が見えるな?」

切嗣「お前の、自室にあった物だ」

メルトル「んふぅんんんぅふぅんん」

切嗣「之を被せる」

ガタッ

メルトル「ん!!!!!んううううううううう!!!」

切嗣「流石に感ずいたか?」

切嗣「そうだ、お前が何もこのまま友好的に話そうとしてくれないならば」

切嗣「これを使ってお前を尋問する」

メルトル「んううんんんん....んんんんん!!」

切嗣「結界の中だ、誰も助けにはこないし」

切嗣「例えその口の縛りが解けたとしても誰にも声は届かない」

メルトル「んふぅんふぅんんぅふ」

切嗣「だからお前は僕たちに従うしかない」

切嗣「これを聞いてもまだ、僕たちに友好的に話さないなら」

切嗣「仕方ない、有言実行だ」

切嗣「その時はお前の拷問道具を使ってやろうじゃないか」

532: ◆YmjwHbXvbg 2017/04/05(水) 00:55:45.24 ID:08vw9SqI0
メルトル「んんん.........」

切嗣「(大人しくなったな....)」

切嗣「(効果的面なようだ)」

切嗣「よし、スレイヴ口の拘束だけは解いてやれ」

スレイヴ「分かった」

シュッ

メルトル「あ.......はふ」

メルトル「はぁはぁはぁ」

切嗣「....話せそうか?」

メルトル「....かえ.......せえええええ!!!!」ガタッ

切嗣「なっ!!」

メルトル「私の!!私の花を返せえええええ!!」

切嗣「(花?)」

メルトル「返しやがれえええ!!返せえええ!!」

切嗣「何を言っているんだ花何て僕は」

メルトル「私の....ものだ!!それは私だけのものだ!!」

切嗣「それ?もしかして、この布の事か?」

メルトル「ああああああああ!」ガタッガタッガタッ

メルトル「触れるな!!触れるんじゃねえええええええ!!!」ガタガタガタ

切嗣「(駄目だこいつ話の通じないタイプの狂人だ)」

533: ◆YmjwHbXvbg 2017/04/05(水) 01:33:27.13 ID:08vw9SqI0
切嗣「(言っていることが先程から滅茶苦茶すぎる)」

メルトル「殺す!!殺してやる!!」

切嗣「スレイヴ」

スレイヴ「分かっている」

スレイヴ「リストレイン」

メルトル「むぐっうううううう」

メルトル「んんんんんんんんん」

切嗣「はぁ.....」

スレイヴ「どうやら無駄だったようだな」

切嗣「あぁそのようだな」

切嗣「此処まで話が通用しない奴だとは....」

スレイヴ「どうする?」

切嗣「仕方ない又、此奴を気絶させてくれ」

スレイヴ「よかろう」

ドスッ

メルトル「んぅっ?!」カクン

スレイヴ「ふっしかし此奴とんだ狂い人であったな」

切嗣「そのようだな」

スレイヴ「ここまで狂っていると見ていてもつまらないものだ」

切嗣「お前から見てもそうだというなら相当な者だな」

切嗣「しかし、これは困ったな」

534: ◆YmjwHbXvbg 2017/04/05(水) 02:14:49.48 ID:08vw9SqI0
切嗣「目的はここが何処なのか調べる事であったのに」

切嗣「それが分からないままになってしまうとは....」

スレイヴ「そうだな」

切嗣「これでは、又転移魔術をつかっても意味がない....」

切嗣「どうするか....」

スレイヴ「ふっその言い方わざとらしすぎるぞ主」

スレイヴ「とうに決まっているのだろう?」

切嗣「ふ....まぁな」

スレイヴ「ではどうするのだ?」

切嗣「この時代に暫く滞在する」

スレイヴ「どのくらいだ?」

切嗣「14日だ」

スレイヴ「理由は?」

切嗣「知っているだろ?」

スレイヴ「反作用か...」

切嗣「ん....反作用?」

スレイヴ「違ったかな?14日すると強制的に戻される反作用という事だが」

切嗣「(成る程只の解釈の違いだったか)」

切嗣「あぁ...いやすまない合っている」

スレイヴ「ならばいい」

切嗣「あぁ」

538: ◆YmjwHbXvbg 2017/04/06(木) 23:20:32.75 ID:+2i4djK80
スレイヴ「だが...14日間もわざわざ滞在する意味でもあるのか?」

スレイヴ「家など一日や三日でそこら辺の奴らから聞き出せばよいであろうに」

切嗣「あぁ、それはな」

切嗣「余った時間で」

切嗣「折角この時代へ来たんだ」

切嗣「強制的に戻されるまでこの時代の全てのサーヴァント及び、聖杯戦争参加者について詳しく調べようと考えている」

スレイヴ「ほぉ...」

切嗣「そうする事により、楽に簡単に」

切嗣「次回この時代へ来る時の聖杯戦争を最後まで安全に辿りつける道のりを考える事ができる」

スレイヴ「...となると、今回は聖杯戦争参加者とは戦闘はしないと言う方針でよいのだな?」

切嗣「あぁ出来ればその方針でいく」

切嗣「ただ...」

切嗣「聖杯戦争参加者に襲われないとも限らない」

切嗣「その時は」

切嗣「聖杯戦争参加者との戦闘をすることになるかもしれない」

スレイヴ「分かった、よかろう」

切嗣「ならば...早速この家について調べる事にしよう」

スレイヴ「よかろう」

スレイヴ「しかし少し待て」

スレイヴ「この女はどうする?」

スレイヴ「外に出るならば私の魔術も切れるが」

539: ◆YmjwHbXvbg 2017/04/06(木) 23:46:25.85 ID:+2i4djK80
切嗣「なら、お前呪縛のルーンは持っているか?」

スレイヴ「一応なりとは」

切嗣「よし、それならば」

切嗣「それを使って束縛結界を張っていこう」

スレイヴ「陣は知っているのか?」

切嗣「あぁ問題はない」

切嗣「仕事で、やった事があるんでな」

スレイヴ「ふっ、それならば安心できそうだ」

切嗣「貸してくれ」

スレイヴ「あぁ」スッ

切嗣「......」シュッ

ゴツゴとん

ビィン


切嗣「ふぅ....」シュぅ

スッスッスッ

ピキィン


切嗣「よし、出来た」

切嗣「いくぞ」

スレイヴ「あぁ」

540: ◆YmjwHbXvbg 2017/04/07(金) 00:04:35.52 ID:opNGrWxb0
コツコツコツ



きぃ


バタン



メルトル「............」

「ニャーン」

メルトル「.......」(目が開く)

「ニャオン」

メルトル「.....」コクリ

「ニャやヤン」

メルトル「...」コクリコクリ

「ニャ」

-------------------------------------------------------------------------
セイバー側



ひゅううううううううう

剣「............」

びゅううううううう

剣「(あれから計画を立てて私がいざと言う時の為に外で警戒をするという事になりましたが)」

剣「......寒いですな...」

剣「......はぁ」

剣「(いくらサーヴァントだからと言ってもやっぱり寒さは変わらないですぞ...)」

剣「(もし、今日キャスターが現れなければ私はキャスターを恨みますぞ...)」

ひゅううううう

剣「うううううう....」

543: ◆YmjwHbXvbg 2017/04/08(土) 00:38:01.63 ID:bZcbnWsc0
切嗣「セイバー」

剣「っ!!...マスター殿...でしたか」

剣「どうか...なさいましたか?」

切嗣「...いいやどうもないさ」

剣「なら、何用でしょう?」

切嗣「さっき思い出したんだがセイバーに尋ねたいことがあったんだ」

剣「はて?何でしょう?」

切嗣「あぁ、それはな」

切嗣「”セイバーの宝具はどんな物なんだ”...という事だ」

剣「!!わ....私の宝具に...ついて...ですか?」

切嗣「あぁ」

切嗣「今回の作戦リスクが大きすぎる」

切嗣「もし失敗でもするような事になればお前の宝具頼みになる可能性もあると考慮してな」

剣「..........」

切嗣「どうした?セイバー」

剣「すいませぬ.......マスター殿」

剣「それはお教えすることはできませぬ....」

切嗣「.......」

切嗣「何故だ?セイバー」

剣「理由は....話せませぬ」

剣「ですが.....分かってくださいマスター殿...」

切嗣「随分と話したくないようだなセイバー」

剣「すいませぬ...マスター殿...」

544: ◆YmjwHbXvbg 2017/04/08(土) 00:55:29.66 ID:bZcbnWsc0
切嗣「....分かったならもういい」

切嗣「どうせ、僕は令呪は使えないんだ」

切嗣「話さないと言うならばそれでも」

剣「...マスター殿...」




ぴきいいいいん

剣「む!!!!!」バっ

剣「マスター殿!!」

切嗣「....来たか」

切嗣「方角は?」

剣「はい...方角南西です」

切嗣「やはり...そう来たか」

切嗣「ならば手筈通りにやるぞ」

切嗣「お前は、東の跡地へ」

切嗣「僕は、ここで奴らを誘導する」

切嗣「いいな?」

剣「はい」

切嗣「それと、何度も何回でも言うが決して計画にない行動だけはするなよ」

切嗣「その一つの判断で全てが上手く行かなくなる」

剣「肝に命じておりますマスター殿」

切嗣「ならいい、やるぞ」

剣「はい」

545: ◆YmjwHbXvbg 2017/04/08(土) 01:26:21.16 ID:bZcbnWsc0
剣「はぁ!!」

シュッバッ

剣「(獣よりも早く、何よりも素早く!!)」

シュシュシュシュシュシュ

切嗣「いったか.....」

切嗣「さて.....それでは僕の方も準備を始めるか」

スッ

(コンテンダーを取り出す)

切嗣「.....」カチッ

切嗣「.....」スッ

ガチャン

切嗣「.....」スッ

(キャリコに似た銃を取り出す)

カチャカチャカチャ

ガチャン

切嗣「よし...さぁいつでもこいキャスター....」

切嗣「今度こそお前は、お前だけは何もさせずに只殺す」
-------------------------------------------------------------
キャスター側

ぶーん

キャスター(左)「マスター...ねぇ」

キャスター(右)「マスターねぇ」

キャスター(前)「....ほほむははは」

肥えた男「ん?なんだい?可愛い子猫ちゃん達」

キャスター(左)「この戦い....勝てると思うねぇ?」

キャスター(右)「思うねぇ?」

キャスター(前)「ほほほひひひうははは」

肥えた男「勝てる勝てないじゃないよ勝たなければヴぃクと君たち子猫ちゃんは」

肥えた男「只、使い捨てられ、消えて、歴史から忘れられるだけだよぉ?」

キャスター(左)「それは....嫌ねぇ」

キャスター(右)「嫌ねぇ」

キャスター(前)「ほむふほははは」

546: ◆YmjwHbXvbg 2017/04/08(土) 01:40:45.04 ID:bZcbnWsc0
肥えた男「でも、大丈夫だよぉ」

肥えた男「ヴぃクと子猫ちゃん達がこんなにも早く行くなんて思ってないでしょぉ」

肥えた男「昨日の今日だよぉきっと油断しているぅ」

肥えた男「負ける要素皆無ぅ」

キャスター(左)「だといいけどねぇ」

キャスター(右)「ねぇ...」

キャスター(前)「っほほほほほふうふひひははは」

肥えた男「大丈夫ぅ大丈夫ぅ」

肥えた男「いざと言う時はこちらにはまだ隠しているものだってあるんだよぉ」

肥えた男「そんなに心配せずに気楽にぃ気楽にぃ」

キャスター(左)「分かったねぇ...マスター信じるねぇ」

キャスター(右)「信じてあげるねぇ」

キャスター(前)「ほほほひひひははは」

だきっ

肥えた男「おっほぉ...幸せ幸せ」

数分後

キキィ

肥えた男「それじゃぁ...子猫ちゃん達ぃいっておいで」

肥えた男「ヴィクはここで君たちの帰還まってるよぉ」

キャスター(左)「わかったねぇ」

キャスター(右)「いってくるねぇ」

キャスター(前)「ひひほほほははは」

550: ◆YmjwHbXvbg 2017/04/09(日) 00:12:44.20 ID:IS7kjyEQ0
肥えた男「いってらっしゃぁい」

肥えた男「頑張ってねぇ」

シュン

肥えた男「....死なないでね」

路地の影

「ふん...」

「滑稽な雑種だ」

-----------------------------------
戻ってセイバー側

だっだっだっだっ

だっだっだっだ

剣「!!」

剣「(見えてきましたな)」

ずざざざざざ

ダンっ

剣「...よしここらへんで宜しいですかな」シュイン(剣を取り出す)

キィンザクッ(剣を突き刺す音)

剣「...それと」シュイン(槍を取り出す)

剣「確か...ええと方角は北西でしたな」

剣「そぉおおれええ」ぶんッ

ビューん

剣「...うむ」

剣「これで準備満タンですな」

551: ◆YmjwHbXvbg 2017/04/09(日) 01:15:30.54 ID:IS7kjyEQ0
剣「.........」

剣「(宝具について...ですか)」

剣「(...いつか聞かれる事は分かっていましたが...)」

剣「(流石に...言えませぬよな)」

剣「(私自身のこの....)」

剣「(この宝具を使えばマスター殿は)」

剣「(今度こそ”罪を裁き続ける代行者”になってしまうのですから)」

---------------------------------------------
セイバー側切嗣

切嗣「....」

カチカチカチカチ

切嗣「0時まで残り20秒か....」

切嗣「.......」シュボっ(煙草に火をつける)

カチカチカチカチ

切嗣「すぅ.....」

カチカチカチカチ

切嗣「ふぅ.....」

カチカチカチカチ

切嗣「すぅ.........」

カチッ

切嗣「.....」ぼとっ

シュぅウゥぅン

キャスター(左)「!!」

キャスター(右)「!!」

キャスター(前)「!!!」

切嗣「ふっようやく来たかキャスター」

552: ◆YmjwHbXvbg 2017/04/09(日) 01:37:20.71 ID:IS7kjyEQ0
キャスター(左)「バレて」

キャスター(右)「バレて」

キャスター(前)「ほむほ」

切嗣「ふん....」カチっ

キャスター(左)「っ!!」

キャスター(右)「っ!!」

キャスター(前)「!!」

どんっ

キャスター(右)「魔方陣簡易展開式」

キャスター(左)「四方向防御」

すぃん

切嗣「ほぉ...」

切嗣「それがセイバーが言っていた物理無効化か」

切嗣「弾き返す訳でもなく、只物体そのものを無かった事にするのか」

キャスター(左)「.....お前...今の一瞬で..本当に只の人間ねぇ...」

キャスター(右)「...お前只のマスターねぇ...」

キャスター(前)「ほむっむははは」

切嗣「ふ...僕は今も昔も此れからも只のフリーランスの”魔術師殺しさ”」

シュン

キャスター(左)「!!!消えたねぇ」

キャスター(右)「!!消えたねぇ」

キャスター(前)「むっほははは」

553: ◆YmjwHbXvbg 2017/04/09(日) 02:05:03.97 ID:IS7kjyEQ0
キャスター(左)「いや....これは自信を加速させる魔術ねぇ」

キャスター(右)「久しぶりにみたねぇ」

キャスター(前)「ほむほふははは」

キャスター(左)「でも...でもねぇ」

キャスター(右)「こんな早いのは見たことないねぇ」

キャスター(前)「ほむむむははは」

切嗣「....こっちだ」カチッ

キャスター(左)「?!」

キャスター(右)「?!」

キャスター(前)「!!?」

切嗣「バールアクセレーション」どんっ

キャスター(右)「展開式!!」

キャスター(左)「円!!」

シュンッ

スパッ

キャスター(左)「っ....」

キャスター(右)「左!!」

キャスター(左)「大丈夫....ねぇ」

キャスター(左)「それより...出し惜しんでたら駄目ねぇ...」

キャスター(右)「!!分かったねぇ左」

キャスター(右)「姿は消える...消えるは無い」

キャスター(左)「それそこ理の円」

キャスター(右)「展開式・消去」

557: ◆YmjwHbXvbg 2017/04/09(日) 23:44:15.57 ID:IS7kjyEQ0
シュオン

シュぅゥぅ

切嗣「....これか」

切嗣「という事は」

切嗣「ここからが....正念場と言った所か」ブルッ

切嗣「っ.....」

切嗣「......大丈夫だ落ち着け」

切嗣「今の僕ならばやれる」

切嗣「何度も同じ事は起きらない」

スゥ

切嗣「...よし」

シュぅゥ

切嗣「!!」

切嗣「くっ....」カチッ(破片手榴弾を投げる)

スッ(空中で不発のまま止まる)

切嗣「な?!」

キャスター(左)「危ないねぇ」

切嗣「.....!!」カチャッ

キャスター(左)「?」

バン

キィン(破片手榴弾に弾丸が当たる}

キャスター(左)「な?!」

ドゴおおおおおん

558: ◆YmjwHbXvbg 2017/04/10(月) 00:16:38.21 ID:4NjlzDv+0
切嗣「(今だ!!)」

切嗣「(タイムアルターダブルアクセル)」

シュォン

シュぅゥぅゥ

キャスター(分裂した左)「チっ...アイツ中々にトリックスターねぇ」

シュぅ

キャスター(分裂した右)「でも、左惜しかったねぇ」

キャスター(分裂した右)「もう少しで、アイツ殺せそうだったねぇ

キャスター(分裂した左)「次は....こっちももう少しトリッキーにいってやるねぇ...」

キャスター(分裂した右)「お、という事はあの毒をつかうねぇ?」

キャスター(分裂した左)「ひひひ...当たり前ねぇ」

キャスター(分裂した右)「ひひひ、そういう事なら分かったねぇ」

スぉぉぉ

たたたたたたた

切嗣「(....残り破片手榴弾は4つ)」

切嗣「(閃光手榴弾は3つ)」

切嗣「(第一目標までに使える閃光手榴弾は1つ)」

切嗣「(目標の距離までは残り300m先)」

切嗣「(....キャスターは3人か)」

切嗣「(予定通りだな)」

559: ◆YmjwHbXvbg 2017/04/10(月) 00:27:37.92 ID:4NjlzDv+0
切嗣「(次は恐らく..)」

シュッぉぉぉン

切嗣「!!(来たっ)」

キャスター(左)「掛かったねぇ!!」

切嗣「いいや!!」カチッ

キャスター(左)「させるなねぇ!!右!!」

キャスター(右)「あいねぇ!!」

スッ

切嗣「(読めている)」スッ

ガチャン

キャスター(右)「!!」

キャスター(左)「右!!」

バン

キャスター(右)「っ!!」

キャスター(左)「右ぃ!!」

切嗣「お前はこっちだ」シュッ

ゴロン

キャスター(左)「しまっ...」

ピカーン

キャスター(左)「びゃああああああああああ」

キャスター(右)「がびゃああああああああああ」

560: ◆YmjwHbXvbg 2017/04/10(月) 00:45:17.10 ID:4NjlzDv+0
キャスター(左)「目が目があああああああ」

キャスター(右)「痛い痛い痛い痛いねぇ」

切嗣「(よし、これで時間が稼げる)」

タタタタタタタタタ

切嗣「(しかし...もう一人はどこだ?)」

切嗣「(僕を襲いに来たのは二人だけだが...)」

ヒュー

切嗣「ん?」(上を見る)

キャスター(前)「カァカァカァ」

(カラスみたくなったキャスター(前))

切嗣「!!化け物か」

キャスター(前)「カぁ」

ヒュゥううう

切嗣「っ(タイムアルタートリプルアクセル)」スッ

シュぅゥ

キャスター(前)「カぁぁぁぁア」

ヒュゥぅ

切嗣「くっ!!又!!」

キャスター(前)「ぐゲああああ」

ぶしゅっ(右腕を掠める)

切嗣「っ....」

キャスター(前)「カぁあぁぁぁあ」

切嗣「く....」だだだだだだ

キャスター(前)「カぁあああああ」シュンシュンシュン

切嗣「(やはり何度やっても駄目か全弾消されている)」

564: ◆YmjwHbXvbg 2017/04/10(月) 22:57:34.08 ID:4NjlzDv+0
キャスター(前)「グエエエエエ」

シュぅゥぅゥ

切嗣「!!」ダダダダダダ

スッ

シャキン(左手でナイフを取り出す)

切嗣「(近接での物理攻撃ならば搔き消せない筈)」

キャスター(前)「ゲエエエエ」

ヒュウウうううう

切嗣「!!」スッ


シュワン(ナイフが消される)

切嗣「はっ?!」

キャスター(前)「ゲゲゲゲ」

ブシュッ(小指が飛ぶ)

切嗣「ぐっあっ!!」ボタッ

キャスター(前)「ゲがガガガが」

切嗣「(くっ...成る程そういう事か)」

切嗣「(ならば....試してみるか)」スッ(起源弾を取り出す)

ガチャン

キャスター(前)「ギガガガアア」(旋回中)

切嗣「.......」

キャスター(前)「きええええええ」(近づいてくる)

切嗣「ここだ」ドンッ

565: ◆YmjwHbXvbg 2017/04/10(月) 23:23:18.94 ID:4NjlzDv+0
バシュぅ

シュウン

キャスター(前)「ぎぇええええ」ヒュウうう

切嗣「(!!)」

キャスター(前)「キョえええええええ」

切嗣「(タイムアルタークワドループルアクセル)」

ヒュウうう

切嗣「っ....」スッ

シュン

キャスター(前)「ヒョエエエ」(旋回中)

切嗣「はぁはぁ」

切嗣「(こ...これでギリギリか)」

切嗣「(しかし、起源弾は確実に入った)」

切嗣「(これで、効果が直ぐにでも出てきてくれればいいが)」



キャスター(前)「ギエエ」ヒュゥぅ

切嗣「(くっ...駄目か)」

570: ◆YmjwHbXvbg 2017/04/12(水) 00:14:17.87 ID:rSfEDAyQ0
切嗣「(流石に、このまま奴との戦闘が継続されれば)」

切嗣「(あの二人が体制を立て直してしまうか...)」

切嗣「(仕方ないこうなれば)」スッ(破片手榴弾を持つ)

切嗣「(第一目標まで余分に取って起きたかったが)」

キャスター(前)「ギギギギギ」

切嗣「(此処で、此奴に使わずして)」

切嗣「(劣勢に追い込まれるよりはマシだろう)」

切嗣「(それに、残り三回...失敗を犯さなければいいだけの事だ)」

キャスター(前)「.....」ヒュゥぅ

切嗣「(来い)」

キャスター(前)「キええええええええ」シュぅゥぅ

切嗣「まだだ...」

キャスター(前)「ギぃえええええええ」

切嗣「まだだ」

キャスター(前)「キ」

切嗣「ここだ」スッ

切嗣「(タイムアルター)」

切嗣「(トリプルアクセル)」

シュッ

ダっ

切嗣「!!」カチッ

切嗣「(ここで!!)」




ぶるっ(手が震える)

切嗣「っ!!(照準が!!)」

571: ◆YmjwHbXvbg 2017/04/12(水) 00:27:44.72 ID:rSfEDAyQ0
切嗣「(いいや!!やれる!!)」クイッ(左手を添える)

切嗣「....」スッ

ドン

きんっ(破片手榴弾に当たる)

キャスター(前




573: ◆YmjwHbXvbg 2017/04/12(水) 00:57:48.88 ID:rSfEDAyQ0
「エ」シュぅゥぅ

ドゴぉぉぉぉンン

キャスター(前)「ギええええええええええええ」(目がつぶれる)

切嗣「くっお」ゴロゴロゴロゴロ

ドスッ

切嗣「っ....」

キャスター(前)「エエエエエエエエ」(目を抑えながら転げている)

切嗣「くふっ...」(直ぐに立ち上がる)

キャスター(前)「エエエエ」

切嗣「ぺっ...」(口の砂を吐き出す)

切嗣「は....」

切嗣「はぁ....はぁ」バクンバクンバクン(心臓の音)

切嗣「(手が震えだした時はどうなるかと思ったが)」

切嗣「(的中した...)」

キャスター(前)「アアエエエエエ」ゴロゴロ

切嗣「....」じっ(キャスター(前)をみる)

切嗣「...は....先を急がなければ」

タッタっタっタっ

574: ◆YmjwHbXvbg 2017/04/12(水) 01:34:50.64 ID:rSfEDAyQ0
---------------------------------------------------------------------
一方情報収集中の切嗣側

「オイオマエの借金」

「知るかぁ!!」

「ダカラ....」

「知るかぁ!!」

「アノ....」

「知るかぁ!!」

切嗣「.....」コツコツコツ

「オレ、オマエ、オレ」

「ソウ、オマエ、オレ」

「オウ、オレ」

切嗣「.....」コツコツコツ

「本当旦那がさぁ」

「はぁ?旦那?私と結婚しろ」

「いやっはああああ」

切嗣「.......」コツリ

切嗣「(狂っている)」

切嗣「(ここの通りに出るまで一人たりともまともな会話をしていない)」

切嗣「(この町は一体どうなっているんだ?)」

578: ◆YmjwHbXvbg 2017/04/12(水) 23:14:38.67 ID:rSfEDAyQ0
スレイヴ「どうした?立ち止まって」

スレイヴ「何か、興味の惹かれる奴でも見つけたか?」

切嗣「...全くもって」

切嗣「どいつも此奴も興味を惹かれる奴らばかりだな」

スレイヴ「ふっ」

スレイヴ「ならば、そこらへんの例えばあそこにいる女と男にでも」

スレイヴ「情報を聞き出してみるか?」

切嗣「ふん...」

切嗣「興味は惹かれるが会話はごめんだな」

切嗣「奴らと会話するぐらいだったら、まだ犬や猫と会話していた方がいいくらいだ」

スレイヴ「そこまでか」

切嗣「あぁ、そこまでだ」

スレイヴ「ふっ」

切嗣「...分かっているだろ?」

スレイヴ「あぁ...分かっているとも」

スレイヴ「理性のある、まともな会話など到底できそうのない」

スレイヴ「連中ばかりだ」

切嗣「ふぅ.....」

スレイヴ「どうする?」

切嗣「まぁ...この町からでて情報収集するしかないだろうな」

切嗣「それ以外に道はない」

579: ◆YmjwHbXvbg 2017/04/12(水) 23:42:30.34 ID:rSfEDAyQ0
スレイヴ「道は分かるのか?」

切嗣「分かるわけがないだろう」

切嗣「何しろこんな狂喜に飲まれたような町など」

切嗣「フリーランサーで各国の紛争地帯を転々と回っていても見たことはない」

スレイヴ「ならば、どうやってこの町からでると?」

切嗣「取り敢えず道なりに進む」

スレイヴ「...強引だな」

切嗣「これ以外に、方法もない」

切嗣「この手段で行くしかないだろう」

スレイヴ「なら、足に関してはどうするのだ?」

切嗣「心配はない」

切嗣「そこら中にある」

スレイヴ「愚問だったな」

切嗣「なら」

ドスッ

切嗣「っ......」

切嗣「(なんだ?)」

「あっすいませんねぇ」

切嗣「いや...」

切嗣「?!」

メルトル「....」(にっこり)

580: ◆YmjwHbXvbg 2017/04/13(木) 00:21:06.36 ID:6nyhJmON0
切嗣「なぜ?!」

スレイヴ「どうした?」

切嗣「いや、此奴が」

メルトル「私がどうかいたしましたか?」

切嗣「(...覚えていない...のか?)」

メルトル「あの」

スレイヴ「そいつが?どうした?」

切嗣「いや......」

切嗣「(ん?今...会話を..)」スッ

メルトル「?あの....私の顔に何か?」

切嗣「ふっ....成る程な」

スレイヴ「主?」

カチッ(銃口を向ける)

スレイヴ「なぬ?」

メルトル「え”!?」

切嗣「どうして今更近づいてきた」

切嗣「シュレイドのサーヴァント」

586: ◆YmjwHbXvbg 2017/04/13(木) 23:58:59.89 ID:6nyhJmON0
スレイヴ「ほぉ......」

メルトル「......」

切嗣「....黙るか」

切嗣「なら」

切嗣「質問を変えてやる」

切嗣「カストルは元気か?」

メルトル「?!な...なんで」

切嗣「その反応やはり」

メルトル「う....あ」

メルトル「はぁ....此処までですね」

シュッ

ペタン

殺「なんで...分かったのです?」

切嗣「やはりお前だったか」

切嗣「簡単だ」

切嗣「お前のそのアルビノ肌の容姿」

切嗣「このくらい離れてても匂う程の強烈な独特な香り」

殺「.......」

切嗣「それに、そのファッションセンスは」

切嗣「この時代には不釣り合いだ」

殺「え...でも」

切嗣「あぁ、お前の言いたいことは分かっている」

切嗣「もう一人この町にもそういう奴がいると言いたいんだろうが」

切嗣「残念だったな既に拘束済みだ」

切嗣「そういう訳で考えられるのはお前しかいない」

殺「そう......」

切嗣「それで....どうしてわざわざ体を当ててまで近づいた」

切嗣「あのまま何もせずしておけばバレずに済んだだろうに」

587: ◆YmjwHbXvbg 2017/04/14(金) 01:32:31.12 ID:Ujm2a1Ok0
切嗣「そうしたという事はそうせざるを得ない何か理由でもあったからとしか思えない」

切嗣「そう思うんだが」

殺「.........」

切嗣「これには、何も言わないか」

切嗣「それでは、僕の勘違いか」

切嗣「お前は只本当に偶々運悪く僕に当たったようだな」

殺「..........」

切嗣「.....分かったならばもう用はない」

カチ

切嗣「今ここでお前と言う敵を一人排除するだけだ」

殺「.......」

切嗣「........」

殺「.........」

切嗣「(不気味だ)」

切嗣「(なんだ...この緊張感は)」

切嗣「(圧倒的有利な筈であるのに....)」

切嗣「(...あの聖杯の中身を殺そうとした時のようなそんな不気味さがある)」

切嗣「ごくっ」

切嗣「(ここは...慎重に行くべきか?)」

591: ◆YmjwHbXvbg 2017/04/15(土) 01:49:49.39 ID:/U+ZCNNi0
スレイヴ「む?どうした?殺さぬのか?」

切嗣「いや......」

スレイヴ「ならば早くしろ」

スレイヴ「時間は有限だぞ?」

切嗣「分かっている」

切嗣「(...そもそも何で此奴はこの質問に口を閉ざした)」

切嗣「(わざわざ口を閉ざすほどの質問でもないとは考えづらいのだが)」

切嗣「(...全く読めないな)」

殺「......はぁ」

切嗣「ん?」

切嗣「(溜息?)」

殺「学習した.....か」

切嗣「は?」

殺「.....」シュッ(切嗣に切りかかる)

切嗣「ッ?!」

切嗣「(タイムアルター)」

ガシッ

殺「っう!!」

スレイヴ「なんだ?この程度か?」

殺「....」

殺「貴方....最初っから.....」

スレイヴ「ふっ....」

592: ◆YmjwHbXvbg 2017/04/15(土) 02:32:18.39 ID:/U+ZCNNi0
切嗣「よくやったそのままそいつを殺せ」

スレイヴ「.....」

切嗣「おい、どうし」

がつっ(引き寄せアサシンを固める)

殺「っ」

切嗣「....どういう了見だ?」

スレイヴ「ふふっ」

切嗣「笑っている場合ではない」

切嗣「そいつを拘束するんではなく殺れと言っている...」

スレイヴ「すまぬが私には出来ないな」

切嗣「.......」

切嗣「お前...この状況分かっているのか?」

スレイヴ「勿論招致だ」

切嗣「ならば」

スレイヴ「主が殺れ」

切嗣「....その理屈理解不能だな」

スレイヴ「理解してもらわなくても良い」

スレイヴ「こやつを殺したいならば主が殺れと言っている」

切嗣「....なんでわざわざ僕が手間をかける必要がある」

スレイヴ「ふっ...まさか主ともあろうものが殺せないと?」

切嗣「それを言うならば貴様もだろ」

スレイヴ「ふ.....殺るか殺らぬかは早く決めた方がよいぞ」

スレイヴ「私のこの拘束はそんなに長くは持たない」

切嗣「.....」

ウウウウウう(何かの警報の音)

切嗣「!!なんだ?!」

593: ◆YmjwHbXvbg 2017/04/15(土) 02:44:43.49 ID:/U+ZCNNi0
スレイヴ「ん?」

殺「!!!!」

「コレより実験番号197のテストを開始します」

「繰り返しますコレより実験番号197のテストを開始します」

「各研究院はE棟3階に集まってください」

切嗣「実験?」

スレイヴ「ほぉ....」

殺「建物の中に入って!!早く!!」

切嗣「......なに?」

スレイヴ「....?」

ぽつぽつ

切嗣「ん?雨?....」

殺「あ....ああ.....」

切嗣「...ん?」

切嗣「どうした...」

スレイヴ「.......主」

スレイヴ「これは、雨ではないぞ」

切嗣「....?」

ジュゥ

切嗣「っ!!」

スレイヴ「硫酸だ」

597: ◆YmjwHbXvbg 2017/04/16(日) 01:06:20.58 ID:6+oAfUGj0
切嗣「ぐぉっお!!!」ジュゥ

どろぉ

切嗣「(皮膚が!!これは強硫酸の方か!!)」

切嗣「(だが、何故空から!?)」

スレイヴ「何を呆けている!!」

スレイヴ「早くこやつが言ったように彼方の建物の中へ急げ!!」

ポツリ ジュゥ

切嗣「くっ...分かっている!!」

切嗣「(タイムアルターダブルアクセル)」シュッ

スレイヴ「......お前も私達と同じ建物の中へ来るのであろう?」

殺「....こんな状況で行かない理由がないです」

スレイヴ「ふっ....わざわざ同じ場所へいくとは」

スッ(拘束を抜ける)

殺「......此処で体まで溶かされるまで言ってていいですよ」

殺「元、マスター」

シュンッ

スレイヴ「釣れぬな」

スレイヴ「野良猫が」

ダっ

598: ◆YmjwHbXvbg 2017/04/16(日) 01:26:23.34 ID:6+oAfUGj0
数秒後

シュッシュッシュッ

ぽつぽつぽツ

切嗣「(く!!タイムアルターを使っているとは言え)」

切嗣「(段々と降る量が多くなってきている!!)」

切嗣「(早く!!早く!!)」

シュッシュシュシュ

ポツリ 

じゅっ

切嗣「(うぐっ!!)」

切嗣「(焦るな焦るな衛宮切嗣)」

切嗣「(正確に確実にそして冷静に素早く避けるんだ)」

切嗣「(弾丸を避けるより、簡単だろ!!)」

ぽつぽつ

シュンシュン

切嗣「(あと少し!!)」

切嗣「(あと少しだ!!)」

シュぅ

切嗣「(よし、ドアノブに手を掛けて!!)」

ガチャ

切嗣「なにぃ!?」

ガチャガチャガチャ

切嗣「(あ....開かない!!)」

ぽつりぽつりぽつりぽつり

切嗣「(!!!)」


602: ◆YmjwHbXvbg 2017/04/18(火) 22:23:00.85 ID:QSTgSbSa0
切嗣「(くそっ!!何をやっているんだ僕は!!)」

切嗣「(開かなくて当然ではないか!!)」

ダンダンダン

切嗣「おい!!誰か住んでいるのか!!」

切嗣「住んでいるならば扉を開けてくれ!!」

切嗣「頼む!!」

ダンダンダン

切嗣「くっ!!!」

シュッン

スレイヴ「何をパニックになっている?主」

スレイヴ「冷静に考えろ」

スレイヴ「開かぬなら壊せば良いだろう」

切嗣「いや、だがしかし此れは鉄製の扉だ」

切嗣「幾ら、破壊すると言っても」

スレイヴ「どいておけ」

切嗣「いや....」

スレイヴ「はぁ!!」

ドゴォン

切嗣「......」

スレイヴ「開いたが?」

切嗣「あ....あぁ」

コツコツコツ





603: ◆YmjwHbXvbg 2017/04/18(火) 22:39:05.56 ID:QSTgSbSa0
切嗣「(そういえば、此奴は並みの人間では無かったな)」

切嗣「(何故、僕はあんなに慌てふためいていたんだ)」

切嗣「(僕らしくもない...)」

スレイヴ「ふっ」

切嗣「....なんだ?」

スレイヴ「思い出し笑いだ気にする必要はない」

スレイヴ「それより」

切嗣「ん?」

スレイヴ「主、あのサーヴァントを見てはいないのか?」

切嗣「いや、見てないが」

スレイヴ「ふっ逃げた」

殺「訳ないです」

スレイヴ「そこにいたか」

殺「ずっとこの人の傍にいた」

スレイヴ「ならば、何故鉄製の扉で、主が戸惑っている時出てこなかった?」

殺「どうせ、貴方がやるなら別にいいかなって」

スレイヴ「ふふ、流石だ」

殺「何が」

切嗣「.......」

切嗣「(妙に馴れなれしいな....)」

切嗣「(あの短時間で何かあったのか?)」

604: ◆YmjwHbXvbg 2017/04/18(火) 23:03:58.73 ID:QSTgSbSa0
スレイヴ「ん?」

スレイヴ「おっと、主が蚊帳の外になってしまっているな」

切嗣「いやいい」

切嗣「そんな事より、何で此奴も着いてきたんだ?」

スレイヴ「知らぬな」

殺「貴方は、知ってるでしょ」

切嗣「!!どうい事だ」

スレイヴ「ふふふふ、そう睨むな主」

スレイヴ「嘘を言ったのは悪かっただが、」

スレイヴ「此奴がわざわざ此処まで、私達と着いてきたと言う」

スレイヴ「この理由だけは知らぬ」

殺「....わざとですよね」

スレイヴ「知らぬな」

殺「.....」

切嗣「.......」

スレイヴ「知らぬな」

切嗣「......」

スレイヴ「.....知らぬと言っている」

切嗣「何をそんなに、誤魔化す」

切嗣「それでは、余計興味をそそられるだけだろ」

607: ◆YmjwHbXvbg 2017/04/19(水) 23:14:13.62 ID:ZbTT9A7u0
スレイヴ「誤魔化してなどいない」

スレイヴ「着いてきたと言うことは知ってはいたが」

スレイヴ「理由までは知らぬよ」

切嗣「(意地でも知らないふりを決め込むつもりらしいな)」

切嗣「分かった」

切嗣「なら、」

スレイヴ「ふ」

殺「.......」

切嗣「此奴に直接聞くだけだ」

カチャ

殺「!?」

殺「なんで!?」

切嗣「此奴が、何も言わないと言うなら直接本人から話を聞いた方が」」

切嗣「手っ取り早い」

殺「っ」

切嗣「それに...だ」

切嗣「今のお前はあそこにいた時よりも口が滑りやすい様に思える」

切嗣「話せるだろ」

殺「....銃を向けている意味は?」

切嗣「保険だ」

殺「.....」

切嗣「....」

殺「....分かりました.....」

切嗣「素直で助かる」

608: ◆YmjwHbXvbg 2017/04/19(水) 23:48:09.41 ID:ZbTT9A7u0
切嗣「それじゃ...まず何で、僕に近づいてきたか」

切嗣「これについて教えろ」

殺「それは...」

切嗣「また、ここでも言えないと言うのか?」

殺「いいえ、そんな事はないんですけど」

切嗣「けどなんだ?」

殺「....確認させてください」

切嗣「確認?」

殺「はい」

切嗣「....何かは知らないが、いいだろう」

切嗣「それで、話せると言うのならば」

殺「はい、それでは.....」

殺「裏切った人を貴方はどうしますか?」

切嗣「殺す」

殺「即答です...か」

切嗣「当たり前だ、裏切りとは」

切嗣「信用と信頼を切り捨てる罪なる行為だ」

切嗣「そんな罪を犯した奴を僕は許せないし」

切嗣「なにより、人は学ばない」

切嗣「一度犯した罪を何度も、何回だって繰り返す」

切嗣「決して改心などしない」

切嗣「だから裏切ったのであれば、何度も罪を被させない為僕はそいつ殺す」

スレイヴ「ふっ、お前がそれを言うか」

切嗣「黙れ」


612: ◆YmjwHbXvbg 2017/04/20(木) 21:21:34.48 ID:uiH29ve70
切嗣「それと、僕はお前の主だ」

スレイヴ「おおっとそうであったなふふ」

殺「?それはどういう事で?」

スッ(銃を近づける)

殺「!!」

切嗣「お前が、気にすることではない」

切嗣「お前は僕の質問の受け答えだけしていろ」

殺「.....」

切嗣「それで、僕の方はお前の質問に答えてやったぞ」

切嗣「今更やっぱり話せませんなどと言ってみろ」

切嗣「その時はどんな手を使ってでもお前とお前の主人は真っ先に殺してやる」

殺「....分かっています」

殺「約束はしましたし、話します」

切嗣「やっとか」

切嗣「ならば言え」

殺「......私が貴方に近づいた理由は」

殺「貴方をこの施設から逃がす為です」

切嗣「施設?」

スレイヴ「それは、主だけに言っているようだが私は?」

殺「貴方は死んでていいです」

スレイヴ「ふっふふ全くどうして甘い奴だ」

殺「あのね」

切嗣「もういい、此奴は無視しろ」

殺「え...でも」

切嗣「それよりも、だ」

切嗣「施設とはどういうことだ?」

613: ◆YmjwHbXvbg 2017/04/20(木) 21:58:08.51 ID:uiH29ve70
殺「それは....固有結界と言うのをご存知ですか?」

切嗣「あぁ」

切嗣「術者の心象風景を一時的にと言うより術者の魔力が持つまで」

切嗣「現実世界へ投影ないしは、塗りつぶしを行うものだろ?」

殺「そうですね」

切嗣「それがどうした?」

殺「つまりですね...」

切嗣「まさか、ここが固有結界の中であるとでもいう気か?」

殺「!!ご明察の通りです」

切嗣「だが、そうだとするならば疑問がある」

殺「なんですか?」

切嗣「何故お前は施設と言った?」

切嗣「固有結界というなら、そのままここが固有結界の中であると言えばよかっただろう」

切嗣「わざわざ施設と言う答えにはなってはいない」

殺「いいえそう事は単純な話ではないのです」

切嗣「ん?」

殺「確かに固有結界の中だけでしたら宜しかったのでしょうが」

殺「ここは、軍事施設の実験場の中の固有結界の一部なのです」

切嗣「軍事施設の実験場?!」

切嗣「という事は僕は......」

殺「はい、貴方は自ら敵の檻の中にまんまと入っている状態です」

切嗣「(帰ろう)」

617: ◆YmjwHbXvbg 2017/04/22(土) 01:09:25.67 ID:kwp8eyJO0
スレイヴ「ふふふ....」

スレイヴ「ふふふよもや私達自ら檻に入るとはふふあはははは」

スレイヴ「何という何というあははは」

スレイヴ「笑いが笑いが止まらぬはははははは」

殺「.....」(スレイヴを哀れな目で見る)

切嗣「....はぁ.......」(首を振る)

切嗣「(どうして、こうもあの魔術を使ったらまともな場所に出ないんだ)」

切嗣「(あの老神父とか言ってた奴を戻って問いただしたいものだ)」

殺「それでして...話しましたしもう、警戒を解いてもらっていいでしょうか?」

切嗣「ああ.....いやまだ、ある」

切嗣「お前、何故僕を助けようと?」

殺「マスター様の命令です」

スレイヴ「ふははははあはははマスター様マスター様だとふふははは」

殺「......」

切嗣「何故シュレイドがそういう命令をした?」

殺「ああ...はい?」

切嗣「聞いていなかったのか?」

殺「ええ、いえ聞いてましたよ」

殺「マスター様が貴方を助けようとした理由ですよね?」


618: ◆YmjwHbXvbg 2017/04/22(土) 01:36:01.65 ID:kwp8eyJO0
切嗣「ああ、そうだ」

殺「それは、貴方に救ってほしい方がいるからです」

切嗣「救ってほしい?」

切嗣「この僕に?」

切嗣「一体誰を?」

殺「エミン様を覚えていますか?」

切嗣「ああ、覚えている」

切嗣「お前たちが、痛ぶった彼の娘だよな」

殺「!!それは」

切嗣「...違うとでも?」

切嗣「お前たちは僕を裏切り」

切嗣「彼女は裸で鞭で打たれたような傷をおって」

切嗣「彼女一人だけ帰って来た」

切嗣「となればあの付近には他の奴らは近づかないと彼が言っていた」

切嗣「考えられる原因はお前たちしかないとそう思われるが?」

殺「いいえ....それは余りにも極論すぎますよ!!」

切嗣「ほぉ...極論だと?」」


622: ◆YmjwHbXvbg 2017/04/22(土) 21:25:58.72 ID:kwp8eyJO0
殺「ええ!!だって、マスター様があの方が」

殺「自分の娘に手を挙げる様に見えますか!!」

切嗣「いいや、見えない」

殺「なら!!」

切嗣「だが、見えなかったからと言って」

切嗣「それだけで、彼が自分の子供をいたぶらなかったと言う根拠にはなりえない」

切嗣「見えなかっただけで、本質と言う物は」

切嗣「外身だけは良くても」

切嗣「実際は、残虐的であったり」

切嗣「愚かな奴だったり」

切嗣「又は、貪欲的な奴だったり」

切嗣「それこそ、自分の目的の為に自分の子供を」

切嗣「新しい魔術の材料にしたりな...」

切嗣「そんな奴らを僕は何十いや何百人とみてきた」

切嗣「ならば、さっき言ったように状況証拠から見るのが妥当だと」

切嗣「そう思えないのか?」

殺「でも、マスター様は」

切嗣「そういう連中とは違うそういえる根拠でも」

切嗣「僕が納得できるほどの理由があるとでもいうのか?」

殺「.....くっ....」

切嗣「ふん、どうやらそんな理由は」

殺「ある.....」

切嗣「ん?なんと?」

殺「ありますよ!!」

623: ◆YmjwHbXvbg 2017/04/22(土) 21:56:06.44 ID:kwp8eyJO0
切嗣「(掛かった)」

切嗣「それは?」

切嗣「どういう理由だ?」

殺「それは、エミン様は」

殺「マスター様の」





殺「マスターだからです!!!!」

切嗣「な....?!」

切嗣「彼女が...マスターだと?!」

殺「はい!!これで納得していただけましたか?」

切嗣「いや....いや待て」

切嗣「彼女はシュレイドの娘だと....」

殺「いいえ、エミン様にご両親はいません」

切嗣「いない?」

切嗣「それは死んでという」

殺「いいえ、死んでもいません」

切嗣「ならばどういうことだ」

殺「エミン様は魔術により生まれた」

殺「いえ、禁忌魔術により召喚された」

殺「この世全ての悪、つまり悪魔ですので」

切嗣「それは!!」

スレイヴ「ほぉ....これはこれは」

627: ◆YmjwHbXvbg 2017/04/24(月) 00:56:12.12 ID:arj0XObi0
殺「?」

切嗣「......(彼女がアンリマユ...)」

切嗣「(全ての元...)」

切嗣「(ならば、彼女を聖杯に入れずに勝たせればもしかすると....)」

殺「どうか致しまして?」

切嗣「い...いいや、どうもしない」

殺「.......」

切嗣「だが、何故サーヴァントの複数使役がエミンはできるんだ?」

切嗣「基本、マスターにサーヴァントは一人一騎の筈」

殺「それは」

殺「エミン様のスキルによるものですね」

切嗣「スキル?」

殺「はい」

切嗣「どんな?」

殺「それはですね」

ドゴおおおおおおおおおおおおおおん

切嗣「?!」

殺「!!!」

スレイヴ「.....」

切嗣「なんだ?!」

殺「.....すいません話はこのくらいにしませんか?」


次回 切嗣「あぁ、今回もまた正義の味方になれなかったよ」 後編